通信制高校とは?わかりやすく解説

「高校に通いたいけど毎日登校は不安…」
「今の環境では自分らしく学べないかも」
──そんなモヤモヤ、ありませんか?
本記事では 通信制高校とは何か をわかりやすく整理し、仕組み・メリット・注意点・選び方までまとめて解説。
読むだけで
- 自分に合う学び方かどうかがすぐ分かる
- 学費や卒業後の進路など、気になる疑問が一気に解消できる
- 学校選びのチェックポイントが手に入る
「通えない」ではなく「選べる」時代の新しい高校の姿を、ぜひここで確認してくださいね。
通信制高校とは?
通信制高校は、レポート提出とオンライン授業を中心に学ぶしくみ。学校教育法で認められた正式な高校なので、卒業すれば全日制と同じ「高卒」資格が取れます。
全日制・定時制とのちがい
毎日通わなくてOK!ちがいは通学日数と時間割

- 全日制…週5日登校・朝から夕方まで授業。
- 定時制…夕方や夜に登校。週3~5日が多い。
- 通信制…登校は月1~年数回。学習のほとんどを自宅で進められる。だから、部活・アルバイト・体調に合わせて時間を調整しやすいのが大きなちがいです。
卒業条件
在籍 3 年 + 74 単位 + 特別活動 30 時間で卒業できる

通信制でも全国共通で
- 入学から合計3年以上在籍
- 教科の単位を合計74単位以上修得
- ホームルームや行事など「特別活動」に30時間以上参加
この3つを満たせば正式に“高卒”になれます。
単位を取る手順(レポート提出・スクーリング・テスト合格)の細かい回数や方法は学校ごとに違いますが、上の3項目はどこの通信制高校でも変わりません。
通信制高校のしくみとは?
通信制高校の単位は全国共通で「R(レポート)・S(スクーリング)・T(テスト)」をクリアすると認定されます。
通信制高校での学び方
「レポート・スクーリング・テスト」の3ステップ学習
家で勉強+ときどき学校

通信制高校の単位は全国共通で「R(レポート)・S(スクーリング)・T(テスト)」をクリアすると認定されます。
ふだんは自宅で動画授業や教科書を見ながらレポートを提出し、決められた日だけ登校して授業(スクーリング)を受け、最後にテストで理解度をチェック。
この3つをそろえて初めて単位がもらえるしくみです。
登校頻度
登校日数は学校ごとにバラバラ!週1日から年数日の“ほぼオンライン”まで選べる

通信制高校の登校頻度は「週1~3日」「月1回」「年1~数回の集中スクーリング」など学校によって大きく違います。
中にはオンラインのみでスクーリングを済ませられるコースもあり、部活・アルバイト・体調など自分の生活リズムに合わせて選べます。
通信制高校の学費
学費は公立なら年間約4~5万円、私立なら30~50万円が目安

公立通信制は入学金約500円+授業料1単位300円ほどで、年間トータル4~5万円程度。
私立は入学金2万~5万円、授業料1単位6千円前後で年間30~50万円ほどかかります。
教材費やスクーリング合宿費が別途必要な場合もあるので、資料で細かく確認しましょう。
通信制高校に通うのはどんな人?
多様なニーズを受け入れる柔軟な環境です。

- 不登校経験者
- スポーツや芸能と両立したい人
- 社会人・主婦など再スタートを目指す人
- 発達特性・精神的な課題を抱える人など
通信制高校のメリットとデメリット・注意点
通信制高校のメリットとデメリット・注意点については、こちらの記事を参考にしてみてください。
通信制高校の選び方
公立か私立かどちらを選ぶ?
おこづかい重視なら公立、サポート重視なら私立がベスト

公立の通信制は1単位300円前後だから、年間4〜5万円で済むことも。
私立は1単位7,000円以上かかる代わりに、担任制や進学・メンタルサポートなど手厚いサービスが付くコースが多い。費用を抑えるか、サポートを取るかで選び方が変わります。
資料請求をする
パンフで必ず確認!学費・登校日数・相談窓口の3点セット

同じ「通信制」でも登校は週1日の学校もあれば年数回だけの学校もあり、学費やカウンセラーの有無もバラバラ。
資料請求をすることで「①年間いくらか ②登校頻度 ③いつ誰に相談できるか」をチェックして、自分の生活リズムに合うか比べましょう。
見学をする
見学&体験授業で「ここなら行けそう!」を実際に感じましょう。

通信制高校もオープンキャンパスやオンライン体験授業を開いています。
校舎の雰囲気や先生の教え方を見れば、パンフだけでは分からない「通いやすさ」がハッキリします。
家族と一緒に参加して不安を減らすと良いです。
通信制高校に関するFAQ

卒業資格は全日制と同じ?
はい。「高等学校卒業」の資格はまったく同じです。
大学や専門学校に進学できる?
できます。推薦や一般入試を利用した先輩も多いです。
スクーリングって何?
年に数日〜週1回など、登校して授業や実験を受ける日のことです。回数は学校によって違います。
友達は作れるの?
登校日やオンラインイベント、部活動などで交流のチャンスがあります。
通信制高校の口コミ

口コミから見える通信制高校のリアルは「自由度が高くサポートも期待できる一方、友達ができにくいと感じることもある」という2面性です。
進路サポートが手厚い | 「生徒の進路別に担当の先生がついてくださり、国立大学進学希望だったので、進学実績のある先生が的確にアドバイスしてくれて心強かったです」 ZBA |
服装・スマホ自由でリラックス | 「授業が終わればスマホ自由だし服装自由だから楽な方だと思います!」 みんなの学校情報 |
アルバイトと両立しやすい | 「アルバイトとの両立が出来る」 みんなの学校情報 |
友達ができにくい | 「学校に通う頻度が低いので同級生とコミュニケーションを取れる機会も少なくなります」 四谷学院高等学校 |
まとめ:通信制高校は“もう一つの当たり前”

大切なのは“自分に合うか”チェック 学費、登校日数、サポート体制などを比べて、見学や体験授業で“ここなら行けそう!”を確かめること。
選ぶ段階でしっかり調べれば、入学後の後悔を減らせます。
逃げじゃなくて選択肢 毎日通えない事情があっても、高校卒業をあきらめなくていい。
通信制は“別ルート”ではなく、れっきとした公式コースです。
いろんな人が自分らしく学べる場所 部活や仕事を続けたい人、体調や人間関係に悩む人、もう一度チャレンジしたい社会人…だれでも自分のペースで「高校生活」をデザインできます。
この記事が参考になれば幸いです。