通信制高校と通信制サポート校の違い
「通信制高校」は、毎日通学する必要がなく、主に郵送やインターネットを通じて授業を受けたりレポートを提出したりすることで、高校卒業の資格を得られる学校です。
一方で「通信制サポート校」は、その通信制高校での学習を円滑に進められるように、学習面やメンタル面での支援を行う教育機関です。
通信制高校では基本的に自宅での自主学習が中心となるため、自分自身で学習スケジュールを立てる力が求められます。しかし実際には、予定通りに学習を進めることが難しかったり、モチベーションが下がってしまったりするケースも少なくありません。
そうした悩みに対応するのが通信制サポート校で、学習計画の立て方や進め方を一緒に考えてくれたり、日々の不安や悩みを相談できる環境を提供してくれたりと、生徒一人ひとりに寄り添ったサポートが受けられる点が大きな特徴です。
通信制高校とは?
高校卒業資格を取得できる学校
レポート提出やスクーリングで卒業に向けた単位を取得する。
高校には「全日制」「定時制」「通信制」という3つの課程があり、それぞれ授業の時間帯や学び方が異なります。
全日制高校や定時制高校では、決まった時間(昼間や夜間)に学校へ通い、教室で授業を受けながら単位を修得していくスタイルです。
一方、通信制高校は毎日登校する必要がなく、主に郵送やオンラインを通じて授業を受けたりレポートを提出したりすることで、高校卒業の資格を目指すしくみとなっています。
こうした特性から、通信制高校では自分の生活スタイルに合わせて柔軟に学習スケジュールを立てられるのが大きな特徴です。
通信制サポート校とは?
通信制高校を卒業できるようサポートを行う施設
通信制高校をスムーズに卒業するために学習や心情面のサポートを行う。
「通信制サポート校」は、通信制高校に在籍する生徒が卒業に必要な単位をしっかり取得できるよう、学習面やメンタル面での支援を行う民間の教育機関です。なお、通信制サポート校は単独で高等学校卒業資格を取得できる学校ではありません。そのため、入学する際には、基本的に提携している通信制高校への同時入学が必要となります。
通信制サポート校の生徒は、日常的にはそのサポート校に通って学習のサポートを受けながら、必要なタイミングで通信制高校が定める「面接指導(スクーリング)」に参加します。スクーリングは通信制高校の本校や指定された会場で行われ、ここで授業や対面での指導を受けることになります。