【通信制、大学進学に不利?】通信制高校の大学進学への影響とは?

通信制高校だからといって、大学進学が不利になるわけではありません。
不利になるのは、成績や学力をきちんと示せていない、自由な時間を実績づくりに使えていない場合です。
一方で、探究活動・資格取得・社会経験を計画的に積めば、総合型や推薦入試では強みになります。
この記事では「不利になるケース/有利になるケース」と対策をわかりやすく紹介し、最後にNIJINのサポートもお伝えします。
目次
通信制出身が不利になりやすいケースと理由
「通信制だから不利」ではなく、準備や見せ方が不足していると不利になりやすいというのが実態です。代表的なケースと原因、避け方を整理します。
① 評定平均が低い/要件を満たせない
- 不利ポイント:学校推薦型・総合型選抜の出願基準(評定平均〇以上)に届かない。
- 主な理由:レポート提出遅延、考査欠席、計画性不足。
- 対策の方向性:年間スケジュールを可視化し、提出物とテスト対策を逆算管理。必要ならサポート校・家庭教師を活用。
② 調査書(活動欄)がスカスカ
- 不利ポイント:面接・出願書類で語れる材料が少ない。
- 主な理由:学校行事・部活参加が少なく、外部活動を学校側へ共有していない。
- 対策の方向性:外部での探究・ボランティア・アルバイト等を記録し、担任へ定期報告して調査書に反映してもらう。
③ 偏差値・学力指標が見えない
- 不利ポイント:一般入試や総合型で“学力の証拠”が示しづらい。
- 主な理由:模試未受験、共通テスト対策の後手化。
- 対策の方向性:オンライン模試や共通テスト模試を定期受験し、スコア推移をポートフォリオ化。
④ 推薦材料・推薦者との関係が弱い
- 不利ポイント:学校推薦型選抜で、推薦文の具体性が欠ける。
- 主な理由:先生との接点が少なく、日頃の努力が伝わっていない。
- 対策の方向性:月1回の面談や学習報告書で関係構築。活動実績の共有を習慣化。
⑤ 学習リズムが不安定で伸び切らない
- 不利ポイント:直前期まで実力が安定せず、当日失敗のリスクが高い。
- 主な理由:自己管理・時間管理の仕組みがない/孤独学習でモチベ低下。
- 対策の方向性:週次計画・学習ログ・オンライン自習室などで“仕組み化”。仲間やメンターとチェックインする。
通信制出身が有利になりやすいケースと理由
通信制の自由度と時間を“成果”に変えられれば、有利に働く場面は多くあります。代表例を整理します。
① 探究・プロジェクト実績が明確
- 有利ポイント:総合型選抜で「主体性・探究心」を強く示せる。
- 理由:自分でテーマ設定し、調査→実践→成果まで回した経験は評価されやすい。
- 活かし方:目的・方法・結果・学びをレポートやポートフォリオに整理。
② 社会経験・インターン・ボランティアが豊富
- 有利ポイント:志望理由が具体的になり、学部との結びつきが明確になる。
- 理由:現場体験は「実践知」として面接・小論文で説得力を生む。
- 活かし方:活動内容を学問領域と接続し、得た課題意識を語る。
③ 外部資格・検定で学力を証明
- 有利ポイント:英検・TOEFL・数検・情報系資格などで“学力の裏付け”を提示できる。
- 理由:調査書や模試が弱くても、客観的スコアが補完になる。
- 活かし方:目標スコアから逆算し、取得時期・伸びの推移を明示。
④ デジタル学習・オンライン講座を活用
- 有利ポイント:MOOC受講やプログラミング学習などで“先取り学習”を示せる。
- 理由:自律的に学習資源を選び取り、成果物を出していることが評価される。
- 活かし方:修了証・成果物リンク・GitHub等をポートフォリオにまとめる。
⑤ 自己マネジメント力を言語化できる
- 有利ポイント:「問題→工夫→成果」のプロセスを語れると面接で強い。
- 理由:通信制で培った時間管理・目標設定力は大学でも必要とされる。
- 活かし方:週次計画・振り返りシートなどを使い、成長プロセスを可視化しておく。
まとめ
通信制高校だから不利――ではありません。
不利になるのは「成績・学力の見える化不足」「自由時間を実績に替えられていない」場合。
逆に、探究・資格・社会経験を計画的に積み上げれば十分に有利に戦えます。
- ① 学力を可視化:評定管理+模試・資格で数値化
- ② 実績を資産化:活動ログや成果物をポートフォリオ化
- ③ 物語化して伝える:自由時間→挑戦→学び→志望理由へ接続
- ④ 先生・メンターを巻き込む:定期報告で推薦材料を共創
- ⑤ 自分に合う入試方式を選ぶ:強みが映える選抜方式に集中
「自由」を成果に変える設計図を持てば、通信制の学びは強力な武器になります。
NIJIN高等学院とは
NIJIN高等学院は、2026年4月開校予定の通信制サポート校です。通信制高校に通う生徒の単位取得や心情面を支えながら、「自分だけのカリキュラム」をつくり、独自性と専門性を伸ばす教育を行います。
特徴
- オーダーメイドの学び:やりたいことに合わせて学びを自由に設計。教師が伴走してカスタマイズします。
- 旅・企業インターン・プロジェクト学習:社会とつながる実体験を通じて、好きや得意を将来の選択肢へ。
- 多世代・学年混在のコミュニティ:クラス制に縛られず、異年齢の仲間と刺激し合いながら学べます。
- オンライン×リアル×メタバース:場所に縛られない柔軟な学習環境で参加可能。
- 入試対策・ポートフォリオ支援:総合型・推薦型選抜で使える活動記録の整理と言語化をサポート。
上記のような環境で、「偏差値を上げる」だけでなく「独自性と専門性を深める」ことを重視しています。
こんな人におすすめ
- 自由時間をどう活かせばよいか分からない通信制高校生
- 探究・活動はしているが、入試に向けて“見せ方”がまとまっていない人
- 総合型・推薦型で合格力を高めたい人