【2026年版】大阪市の教育支援センター3か所|花園・新大阪・桃谷の場所と申込の流れ・出席扱いガイドライン

大阪市の教育支援センターは花園・新大阪・桃谷の3か所です。大阪市は、出席扱いについても昼食についても公式資料にはっきり書いている自治体で、「校長は、通所した日を『指導要録上の出席扱い』とすることができます」と明記されています。この記事では3施設の詳細と、市が公表している出席扱いガイドラインの中身までまとめました。
この記事でわかること
  • 教育支援センター花園・新大阪・桃谷の場所・開設時間・電話番号
  • 学校からでも教育委員会からでも申し込める2つの入口
  • 出席扱いガイドラインが示す4つの要件(民間施設にも適用)
  • 給食がなく弁当持参であることなど、実際にかかる負担
  • 市内の不登校児童生徒数(令和6年度7,187人)という数字の意味
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から900名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。まずお住まいの自治体の公的支援を確認することを前提に、それだけでは足りなかった場合の選択肢まで含めて整理しました。

目次

大阪市の教育支援センター3か所

大阪市の教育支援センター(適応指導教室)は、花園・新大阪・桃谷の3か所です。いずれも令和2〜3年度に開設された比較的新しい施設で、対象は小学校1年生から中学校3年生まで。開設は課業日の月曜〜金曜、原則10時から15時までです。

大阪市を調べていて他都市と明確に違うと感じるのは、公式資料の書き方が具体的だという点です。出席扱いについても、昼食についても、通所方法についても、はっきり書かれています。「書いていないから確認が必要」という項目が少ないのは、保護者にとって大きな違いです。

教育支援センター花園

3施設のなかで最も早く、令和2年度に開設されました。もと弘治小学校の西館2・3階を使っています。市の出席扱いガイドラインの指導要録記載例にも、この施設名が例として登場します。

対象
小学校1年生から中学校3年生まで
所在地
〒557-0016 大阪市西成区花園北2丁目16番26号(もと弘治小学校 西館2・3階)
開設日時
課業日の月曜日〜金曜日 原則10:00〜15:00
在籍要件
大阪市立の小中学校及び義務教育学校に在籍している児童生徒
申込
在籍校に相談、または大阪市教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)へ連絡
出席扱い
校長は、通所した日を「指導要録上の出席扱い」とすることができます(公式記載)
昼食
給食はありません。お弁当・水筒を持参
通所方法
徒歩または公共交通機関(保護者責任)
費用
公式資料に記載なし(要問い合わせ)
電話
06-6631-8962
開設
令和2年度

出典:大阪市教育委員会「教育支援センター」(PDF)/2026年9月6日 時点の情報です。最新の状況は必ず公式ページまたは電話でご確認ください。

教育支援センター新大阪

令和3年度開設。小中一貫校むくのき学園の5号館内にあります。

対象
小学校1年生から中学校3年生まで
所在地
〒533-0033 大阪市東淀川区東中島3丁目7番28号(小中一貫校むくのき学園 5号館)
開設日時
課業日の月曜日〜金曜日 原則10:00〜15:00
在籍要件
大阪市立の小中学校及び義務教育学校に在籍している児童生徒
申込
在籍校に相談、または大阪市教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)へ連絡
出席扱い
校長は、通所した日を「指導要録上の出席扱い」とすることができます(公式記載)
昼食
給食はありません。お弁当・水筒を持参
通所方法
徒歩または公共交通機関(保護者責任)
費用
公式資料に記載なし(要問い合わせ)
電話
06-6322-2500
開設
令和3年度

出典:大阪市教育委員会「教育支援センター」(PDF)/2026年9月6日 時点の情報です。最新の状況は必ず公式ページまたは電話でご確認ください。

教育支援センター桃谷

令和3年度開設。もと鶴橋中学校の建物を使っています。

対象
小学校1年生から中学校3年生まで
所在地
〒544-0033 大阪市生野区勝山北4丁目9番22号(もと鶴橋中学校)
開設日時
課業日の月曜日〜金曜日 原則10:00〜15:00
在籍要件
大阪市立の小中学校及び義務教育学校に在籍している児童生徒
申込
在籍校に相談、または大阪市教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)へ連絡
出席扱い
校長は、通所した日を「指導要録上の出席扱い」とすることができます(公式記載)
昼食
給食はありません。お弁当・水筒を持参
通所方法
徒歩または公共交通機関(保護者責任)
費用
公式資料に記載なし(要問い合わせ)
電話
06-6731-8560
開設
令和3年度

出典:大阪市教育委員会「教育支援センター」(PDF)/2026年9月6日 時点の情報です。最新の状況は必ず公式ページまたは電話でご確認ください。

数字で見る大阪市の不登校

大阪市は独自に調査を実施しており、令和6年度の市立小中学校の不登校児童生徒数は7,187人(小学校2,294人・中学校4,893人)でした。今回この記事で扱った5自治体のなかで、令和6年度の数値を公表しているのは大阪市だけです。

区分令和6年度の人数在籍比率
小学校2,294人2.05
中学校4,893人9.55
合計7,187人—

出典:大阪市「令和6年度 大阪市立学校における児童生徒の問題行動・不登校等に関する調査」(PDF)。大阪市の独自調査のため、文部科学省調査ベースの他都市の数値との単純比較には注意が必要です。

中学校の在籍比率9.55は、およそ10人に1人という水準です。これに対して教育支援センターは3か所。通所型だけで受け止められる規模ではないことは市も認識しており、学びの多様化学校の開校や校内教育支援センターの検討が進められています。

大阪市独自の取り組み|出席扱いガイドラインと学びの多様化学校

指導要録上の「出席扱い」に関するガイドライン

大阪市教育委員会は、令和4年4月に「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」を公表しています。指導要録の記載例まで示している自治体は全国的にも多くありません。

ガイドラインでは、出席扱いの要件として次の4点が挙げられています。

大阪市が示す出席扱いの要件
  • 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
  • 当該施設の実情が「民間施設についてのガイドライン」に沿っているかについて、校長が確認していること
  • 当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること
  • 当該施設における学習の計画や内容が児童生徒の在籍校が定める教育課程に照らし適切であると、校長が確認していること

出典:大阪市教育委員会「出席扱い」に関するガイドライン(令和4年4月・PDF)

民間施設を利用する場合でも、この4要件を満たしていれば出席扱いの対象になりえます。フリースクールを検討する際は、施設側にこのガイドラインへの対応状況を確認しておくと話が早く進みます。

学びの多様化学校「大阪市立心和中学校」

令和6年4月に開校した学びの多様化学校です。所在地は大阪市浪速区日本橋東3丁目1番23号。昼間部は「不登校または不登校傾向の生徒の実態に配慮して特別に編成された教育課程に基づく教育を行う」とされています。

対象は、大阪市立中学校または義務教育学校後期課程に在籍し、不登校または不登校傾向にあり、心和中学校への登校意欲がある生徒。問い合わせは登校支援室「なごみ」(06-6636-5210)です。教育支援センターは在籍校に籍を置いたまま通う場所ですが、心和中学校は転入学して通う学校という違いがあります。

校内教育支援センターは検討段階

名古屋市や横浜市が校内の居場所づくりを進めているのに対し、大阪市は「校内教育支援センターの設置について検討を行ってまいります」という段階です。「学校の建物までは行けるが教室には入れない」段階の受け皿は、現時点では学校ごとの対応に委ねられています。まずは担任やスクールカウンセラーに相談してみてください。

なお、大阪市独自のフリースクール利用料補助制度は、教育支援センターのページ・出席扱いガイドライン・市民活動推進助成事業のページを確認した範囲では見つかりませんでした(補助金制度の創設を求める要望のページは存在します)。全国の補助制度はフリースクールの補助金・助成金 全国まとめで確認できます。

申し込みの流れ

大阪市は「在籍している小中学校に相談」と「大阪市教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)に連絡」の両方が案内されています。学校を通さなければならない自治体もあるなかで、直接の窓口が用意されているのは動きやすい点です。

その後は、校長から希望する教育支援センターへ「通所したい」旨の連絡が入り、そこから面談などを経て通所開始という流れになります。公式資料には8段階のプロセスが示されています。

最初の連絡で聞いておきたいこと
  • 3か所のうち、自宅から通いやすいのはどこか
  • 見学は保護者だけでもできるか
  • 費用(教材費などの実費があるか)
  • 通所開始までにかかる期間と、現在の空き状況
  • 心和中学校(学びの多様化学校)も選択肢になるか

費用について

教育支援センターは公的機関のため、通所そのものは無料であるのが一般的です。ただし大阪市の公式資料にも費用の記載はありません。この記事では「無料」と断定していません。

一方で、はっきり書かれていることが2つあります。「給食はありません。お弁当・水筒をご持参ください」と、通所は「徒歩または公共交通機関による通所(保護者責任)」であること。つまり昼食代と交通費は家庭の負担になります。開設が10時から15時までと昼をまたぐため、毎日の弁当の準備は現実的な検討材料です。

不登校にかかる費用全体の見取り図はフリースクールの費用・料金完全ガイドで整理しています。

出席扱いになるのか

大阪市は公式資料に「校長は、通所した日を『指導要録上の出席扱い』とすることができます」と明記しています。前述のガイドラインでは、指導要録の記載例として「出席扱い:20日 施設名:教育支援センター花園(12日)・△□スクール(8日)」という具体例まで示されています。

教育支援センターと民間施設を併用した場合の書き方まで例示されているということは、併用が想定されているということでもあります。週2日は教育支援センター、週2日は別の場所、といった組み立ても検討の余地があります。最終的な判断は在籍校の校長によります。

出席扱いの要件や申請の進め方は不登校の「出席扱い」完全ガイドにまとめています。

教育支援センターが合わなかったとき・通所が難しいときの選択肢

まず公的な支援を確認することが前提です。そのうえで、市内3か所という数を考えると、自宅から通える範囲に施設がない家庭も少なくありません。

民間のフリースクール

大阪市には民間のフリースクールが複数あります。市の出席扱いガイドラインが4要件を明示しているため、施設選びの際にその要件を満たしているか確認しやすいのが大阪市の利点です。大阪のフリースクールおすすめ5選で費用や特徴を比較しています。

自宅から参加できるオンラインの学び

「外に出ること自体がまだ難しい」「3か所のいずれも通える距離ではない」という場合は、自宅から参加できるオンラインという選択肢もあります。大阪市の公式資料にはオンライン支援事業の記載が見当たらなかったため、この領域は民間で探すことになります。

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。大阪市のガイドラインが、教育支援センターと民間施設を併用した場合の記載例まで示しているのは印象的です。ひとつの場所にすべてを預けなくていい、という前提が制度の側にもあるということだと思います。

よくある質問

学校を通さずに申し込めますか?
大阪市は「在籍している小中学校に相談」と「大阪市教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)に連絡」の両方を案内しています。学校に相談しづらい場合は、教育委員会へ直接連絡する経路が使えます。
通った日は学校の出席になりますか?
大阪市は「校長は、通所した日を『指導要録上の出席扱い』とすることができます」と公式に明記しています。市のガイドラインには指導要録の記載例まで示されています。最終判断は在籍校の校長によります。
給食はありますか?
ありません。大阪市の公式資料に「給食はありません。お弁当・水筒をご持参ください」と明記されています。開設は原則10時〜15時と昼をまたぐため、毎日の弁当の準備が必要です。
費用はかかりますか?
通所費については公式資料に記載がないため「無料」と断定できません。ただし昼食代と交通費(徒歩または公共交通機関・保護者責任)は家庭の負担になります。
フリースクールも出席扱いになりますか?
大阪市のガイドラインは、保護者と学校の連携、施設が民間施設ガイドラインに沿っていることの校長確認、通所または入所して相談・指導を受けること、学習内容が在籍校の教育課程に照らして適切であることの校長確認、という4要件を示しています。これを満たす場合は民間施設でも出席扱いの対象になりえます。

まとめ

大阪市の教育支援センターは花園・新大阪・桃谷の3か所。対象は小学1年生から中学3年生で、開設は課業日の月〜金・原則10時から15時までです。申し込みは在籍校からでも教育委員会事務局指導部(06-6208-9174)からでも可能。出席扱いについては「校長は、通所した日を『指導要録上の出席扱い』とすることができます」と明記され、市は指導要録の記載例まで含むガイドラインを公表しています。給食はなく弁当持参、通所は保護者責任という点もはっきり書かれています。市内3か所という数は令和6年度7,187人という不登校児童生徒数に対して十分とは言えず、学びの多様化学校「心和中学校」や民間のフリースクールを含めて選択肢を並べて考えるのが現実的です。

通うことがまだ難しい、というときにも

NIJINアカデミーは、全国から900名を超える子どもたちが通うオンラインのオルタナティブスクールです。在籍校と連携し、出席として認められるケースもあります(最終判断は学校によります)。まずは説明会で、どんな場所か見てみてください。

「〇〇市から通えるフリースクール5選」もあります

お住まいの市や区から「どこまでなら通えるか」で探したい方は、地域ごとにまとめた記事もあわせてご覧ください。

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