暑くなってきて、学校では終業式や通知表、夏休みに向けてバタバタしているこの時期。
でも、ふと自分の子どもを見てみると、なんだか変わっていない気がして、
「このままで大丈夫かな?」
「学校からの電話に出たくない…」
そんな不安やモヤモヤが、ぽつんと胸に浮かんでくること、ありませんか?不登校のお子さんと一緒に過ごす毎日は、きっと思ったよりも大変で、時には孤独に感じることもありますよね。
でも、そんな気持ちを一人で抱え込まなくて大丈夫。
この記事では、7月のこの時期に特に感じやすい親の心の動きにそっと寄り添いながら、一緒にゆっくり歩んでいきましょう。
「1学期が終わる…」という現実
まわりの子どもたちは「終業式」「通知表」「夏休み」という節目を迎えます。
それに対して、わが子は“学校に行っていない”まま、なんとなく日々が流れていく。
そんな中で、
「1学期、何もできなかったな…」
「何も進んでいない気がする」
と感じて、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、表に見えない“内側の変化”が、きっと少しずつ起きているはずです。こうした変化は、数字や通知表には表れません。
通知表や成績は、学校のカリキュラムに沿った学習の進み具合や出席状況など、外から見える部分を評価したものです。しかし、子どもが心の中で経験している成長や安心感、自己理解の深まりは、目に見えにくく、通知表ではもちろん測ることができません。
例えば、
- 「今日は机に向かう時間が少しだけ長くなった」
- 「家族とちょっとだけ食卓を囲めた」
- 「学校にいきたくない気持ちを素直に言えた」
そんな小さな“できた”は、テストの点数や出席日数では測れない、かけがえのない進歩です。
これらは、まるでゆっくりと育つ芽のようなもので、見た目にはまだ小さくてわかりにくくても、確実に子どもの心と力を育てています。
だからこそ、通知表の数字にとらわれすぎず、目には見えない“子どもの内側の成長”に目を向けてあげてほしいのです。その一つひとつは、確かに“前に進んでいるサイン”です。
「学校からの連絡がつらい」問題

7月に入り、学校からの連絡が増えるこの時期。
通知表、出席簿の確認、面談の案内、、、これらは、子どもにとっても親にとっても、時に重たいプレッシャーになります。
特に不登校の家庭では、これらの通知が、わが子が「学校という枠組みから外れている」という現実をあらためて感じさせ、つらい気持ちを呼び起こすこともあるでしょう。
こんな気持ち、ありませんか?
- 「やっぱりうちの子は、“不登校”として扱われているんだ」
- 「この成績表は、わが子のすべてじゃないのに…」
- 「面談の話が来るたびに緊張してしまう」
学校からの文書を受け取るたびに、胸が締め付けられるような苦しさを感じてしまうのは、とても自然なことです。でも、ここで大切にしてほしい心構えが一つあります。
“学校の評価は、子どもの全てではない”
通知表や出席簿は、学校の枠組みの中での評価です。
そこに表れない、日々の小さな成長や心の変化は、何より大切な宝物。
学校からの連絡への対処法:2つのステップで気持ちをラクに
そうは言っても、ついつい焦ってしまう!そんな保護者の方に向けて、ここでは、学校からの連絡への対処法を紹介します!
【ステップ1】自分の気持ちを受け止め、整理する時間を持つ
学校からの通知表や面談案内などの連絡が届くと、ついドキッとしたり胸がざわついたりするのは自然な反応です。まずは慌てて対応せず、一旦自分の気持ちを整理しましょう。深呼吸をしたり、信頼できる家族や友人、カウンセラーに話を聞いてもらったり、メモに気持ちを書き出すのも効果的です。冷静になって連絡内容をじっくり読み、何が求められているのか、期限はいつなのかを把握しましょう。もし「終業式に出席してください」とあっても、無理に行かなくて大丈夫です。
大切なのは、子どもの気持ちやペースを尊重しながら、その時できることを一緒に考えることです。

【ステップ2】学校や第三者と具体的にやりとりする
感情を落ち着けたうえで、学校への返信や対応を考えましょう。
例えば、こんな連絡が来ることはありませんか?
「○○さんの様子を見ていただけますか?」
「来週の面談に参加できますか?」
「通知表をお渡ししたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?」
こんな時、子どもの気持ちを代弁しようと焦るかもしれません。でも、無理に“学校に戻す”方向に引っ張ろうとすると、子どもの心はさらに閉ざされてしまうことも。
子どもがどう感じているかを尊重し、焦らずに、まずは自分や子どもの今の状況を正直に伝えることが大切です。子どもがどう感じているかを尊重し、無理なく関わることが肝心です。
「今は親子でゆっくり過ごす時間を優先したいです」
「もう少し様子を見ながら進めたいと思っています」
など、ゆっくりで大丈夫だと伝えても、学校は子どものことを思い、寄り添ってくれる味方です。完璧なやり取りをしようと気負わず、少しずつ信頼関係を築いていけるといいですね。
「不登校=悪いこと」ではありません。社会や学校からの圧力に負けず、不登校は決して親のせいでも子どもの失敗でもないということを自分に言い聞かせましょう。
もし困ったときは、地域の相談窓口や教育支援センター、カウンセラーなど第三者の支援も遠慮なく利用してくださいね。
“2学期”のプレッシャーがじわじわ…

夏休みが始まったばかりでも、保護者の頭の片隅には、
「2学期から行けるのかな…」
「どうやって再スタートさせればいいんだろう」
という気持ちが浮かんでくるものです。
周囲のママ友から、「○○くんは9月から復帰するみたいよ」なんて話を聞けば、焦りが増してしまいます。このままじゃだめだと思って、子どもに「9月からはどうするの?」とつい聞いてしまう。でも、それが逆効果になるとわかっていて、言えない…。
そんなジレンマもあるのではないでしょうか。
2学期のプレッシャーとうまくつき合うには?
- 焦りを自覚し、ゆっくり呼吸する時間を持つ
気持ちが先走ってしまったら、一度深呼吸。今ここにいる親子の時間を大切に。 - 「子どものペースは子どもが決める」ことを信じる
子どものペースで動くことは決して悪いことではありません。たとえ、ゆっくりな歩みに感じても、長い目で見守ることが信頼関係の構築につながります。 - 無理に予定を決めようとしない
学校に戻ることが”正解”でも”ゴール”でもないから大丈夫。「いつから学校に戻すか?」は親子で話し合いながらゆっくり決めていいんです。 - 親の感情を誰かに吐き出す場所を持つ
親だって人間です。子育ての専門家ではありません。一人で解決しようとせず、信頼のおける友人や支援者、学校意外にも外部のカウンセラーなど、気持ちを話せる相手を見つけましょう。NIJINアカデミーでは、保護者同士が話せる親カフェや担任と保護者の方との面談も大切にしています。
「夏休みも、日常がある安心感」──NIJINアカデミーの“夏”の過ごし方
学校がある時期は、「行けるかどうか」が焦点になりがちですが、夏休みは逆に「どうやって過ごすか」の悩みが出てきます。夏休みが近づくにつれて、多くの保護者の方からこんなお声をいただきます。
「学校がないと、生活リズムが乱れちゃって…」
「朝起きられなくなって、夜型になっちゃうんです」
「何もしないまま、気づいたら夏が終わっていた…」
たしかに、一般的な学校では、夏休みの間は授業もなく、特別な登校日があるくらい。
自由な時間が増える分、自分でペースを整えるのはなかなか難しいものです。
でも、NIJINアカデミーの夏には、“いつもの日常”があります。
私たちは、夏休み中も変わらず平日に授業やクラス会議を行っています。
決まった時間に顔を合わせ、仲間と一緒に学び、話し合い、過ごす時間があることで、生活のリズムも自然と整います。
「朝の授業があるから、ちゃんと起きられる」
「みんなと会えるのが楽しみで、だらけずにいられる」
そんな声が、夏のNIJINにはあふれています。
さらに、夏休み中にリアルで開催する「親子で参加できる夏キャンプ」やメタバースで実施される「不登校とその保護者のための進路キャリアWEEK」、「イングリッシュサマーキャンプ」など特別なイベントもご用意しています。メタバースで実施する二つのイベントは、どなたでも参加可能です!ぜひお申し込みください。

子どもたちの“新しいきっかけ”が生まれるのも、夏休みならでは。もちろん、強制ではなく「自分で選べる」スタイルだから、無理なく、興味のあるところから一歩を踏み出せます。
「休みだから何もしない」ではなく、
「休みだからこそ、色々なことに挑戦できる」
それが、NIJINアカデミーの夏休みです。
子どもたちが安心して過ごせるように。
そして、保護者の皆さんも「今年の夏はちょっと違う」と感じられるように。
NIJINアカデミーは、いつもと変わらぬ毎日と、ちょっと特別な夏の学びを用意してお待ちしています。
最後に:「この夏、“止まっているように見える時間”を信じて」
夏休みは、不登校の子どもを育てるご家庭にとって、目に見える成果が少ないからこそ、不安や孤独を感じやすい時期です。通知表、学校からの連絡、2学期への焦り――プレッシャーの波が次々と押し寄せ、「このままでいいの?」という声が、胸の内でささやかれます。
けれど、子どもの成長は、必ずしも“数字”や“出席日数”といった形で見えるものばかりではありません。
今日、少し笑えた。
昨日より、ほんの数分長く机に向かえた。
そんな小さな変化のひとつひとつが、未来へつながる確かな一歩です。
焦らなくても、大丈夫。
無理に進めなくても、いいんです。
この夏は、「整える」よりも「寄り添う」ことを大切に。
“今のわが子”にそっと目を向けながら、親子で過ごす日々を、どうか味わってください。
まわりと比べすぎなくても、大丈夫。
焦る気持ちが出てきたら、ゆっくり深呼吸をして。
止まっているように見えるこの時間が、心を育てる大切な季節になりますように。
■ 平日毎日、無料の体験説明会を実施中!
>>NIJINアカデミーでは、毎日体験会&個別説明会を実施中!

体験説明会からの入会で当月分の授業が無料♪
満席日も多数。お早めのご予約がおすすめです。
▼詳細はこちら▼
NIJINアカデミーについて詳しく知りたい方はこちら
>>NIJINアカデミー公式HP
