学校に行きづらい子に合う習い事の選び方|にじいろ

学校以外の学びの場

学校に行きづらい子に、
合う習い事の選び方。

学校を休んでいる時期、「何もしていない」ように見えて、保護者は焦ります。けれど学びは学校の中だけにあるわけではありません。習い事は、その子にとって学校以外の教育機関であり、居場所になりえます。ここでは、どんな習い事がどんな子に合いやすいか、そして通わせるときに大切にしたいことを整理しました。

Why

なぜ、この時期に習い事なのか

学校に行けない時期の子どもが失いやすいのは、勉強そのものよりも「自分の居場所」と「できる自分」です。習い事は、その二つを学校の外で取り戻す手がかりになります。

  • どこにも所属していない感覚をやわらげる。「学校に行っていない」という事実だけが自分を定義する状態は、子どもをいちばん追い込みます。週に一度でも通う場所があるだけで違います。
  • 学校とは別のものさしで「できた」を持てる。教室で自信を失っても、ここでは違う自分でいられます。
  • 人とのつながりが切れずに済む。先生や同じ教室の子と関わることで、社会との接点が保たれます。
  • 生活リズムの起点になる。週に一度の予定があると、昼夜逆転が戻りやすくなります。

Which one

タイプ別・合いやすい習い事

「人気だから」ではなく、その子の今の状態に合うかで選んでください。

集団が苦手な子に

ピアノ・音楽

多くが先生と一対一。集団の緊張がなく、人前に出なくても続けられます。

  • 言葉で説明しなくても、音で表現できる
  • 練習の成果が音として返り、達成感を得やすい
  • 発表会は任意かどうか、事前に確認を
言葉にするのがつらい子に

アート・造形

絵や工作は言葉にしなくていい表現です。手を動かすこと自体が回復につながることがあります。

  • 正解がなく、間違いを指摘されない
  • 会話が少なくても成立する
  • 「うまく描く」より「描きたいものを描く」教室を
自分のペースで進みたい子に

そろばん

自分の級・自分の進度で進みます。学年でそろえる学校の授業と違い、比べられる場面が少ないのが特徴です。

  • 学習が止まっていても入りやすい
  • 静かな環境で集中しやすい
  • 級がプレッシャーになる子には「合格しなくていい」と先に伝える
「できた」を早く感じたい子に

料理

その日のうちに結果が出て、食べられる。とても分かりやすい成功体験になります。

  • 手順どおりで必ず形になり、失敗の不安が少ない
  • 生活する力がそのまま身につく
  • 家でも続けられる
体を動かしたい子に

ダンス・体を使う習い事

日中に体を動かすと、夜眠りやすくなり生活リズムが整いやすくなります

  • 言葉ではなく体で表現できる
  • 音楽に合わせるので会話が苦手でも参加しやすい
  • 個人で参加できるクラスがあるか確認を
外に出るのが難しい子に

英会話(オンライン可)

少人数やマンツーマンが多く、オンラインで受けられる教室も豊富。外出が難しい時期でも続けられます。

  • 発言のハードルが低い
  • 学年に縛られず自分のレベルから
  • 成績目的にすると学校と同じ負担に。「話せると楽しい」を優先

これからの時代の「習い事」という選択肢

ここまで紹介してきたのは、昔からある習い事です。一方でいま、「好き」を起点に社会とつながるという、新しいかたちの学びの場も生まれています。

学校に行きづらい時期の子どもにとって、これは大きな意味を持つことがあります。教室のなかでは評価されにくかった「マイクラが好き」「絵を描くのが好き」といった熱中が、そのまま社会と接続する入口になるからです。

企業と一緒に、本物のプロジェクトをつくる

たとえば、子どもが企画から実行までを担い、企業と協働してかたちにする学びがあります。実際に行われている例では、JTBとマインクラフトの建築コンテストを企画・実施したり、アイビスペイントとVtuberのイラストコンテストを実施したりしています。

ここで身につくのは、テストで測れる学力とは別の力です。

  • 企画から実行までやり切る力——思いつきで終わらせず、形にするまでの段取り
  • プレゼン力・発信力——自分のやりたいことを、大人にも伝わる言葉にする
  • ものづくりとユーザー視点——「誰のためにつくるか」を考える

いずれも、これからの社会で必要とされ、そして学校の授業では身につけにくい力です。学校を休んでいる時期だからこそ、こうした学びに時間を使えるという見方もできます。

「学校に行けない」ではなく「別のことをしている」に変わる

子どもにとって大きいのは、力が身につくこと以上に、自分を語る言葉が変わることかもしれません。「学校を休んでいる」だけだった自分が、「いま、こういうプロジェクトをやっている」と言えるようになる。この変化は、本人の自己認識を大きく変えます。

PR

放課後プロジェクトスクール(株式会社NIJIN)

にじいろを運営する株式会社NIJINが行っている、小中高生向けのプロジェクト型の学びです。Vtuber・マインクラフト・Scratchゲーム制作・地域課題解決などから選び、企画から実行まで子ども主導で進めます。メタバース校舎(全国どこからでも)とリアル校舎の併用が可能です。
「学校の代わり」ではなく、学校の外にもう一つ、夢中になれる場所を持つという考え方の選択肢のひとつとしてご覧ください。公的支援や学校での配慮の代わりになるものではありません。
放課後プロジェクトスクールを見る ›

※ 「利用する」「保留する」「見送る」は同じ重さの選択です。まずは本人が興味を持つかどうかから、ゆっくり確かめてください。

How

通わせるときに、大切にしたいこと

よかれと思って始めたことが、「行かなければいけない場所」がもう一つ増えるだけになってしまうことがあります。次の4つを守ってください。

本人が「行ってみたい」と言うまで待つ 学校に行けない代わりに、と大人が決めると、子どもにとっては新しい義務になります。体験だけ、見学だけ、から始めてください。
休んでも責めない 行けない日があって当たり前、という前提で始めます。「せっかくお金を払ったのに」は、いちばん言ってはいけない言葉です。
先生に事前に状況を伝える 「学校を休んでいる時期がある」と共有しておくと、配慮してもらいやすくなります。診断名まで伝える必要はありません。
結果を求めない 上達や級よりも、「その場所が本人にとって安心か」を判断の軸にしてください。楽しそうにしているなら、それだけで十分な成果です。

Next

学校以外の学びの場を、ほかにも知る

習い事のほかにも、学校に行きづらい時期に選べる場所があります。

つらい気持ちを今すぐ話したいとき(全国共通・24時間)

24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310

お子さんからでも、保護者の方からでも相談できます。お住まいの地域の教育相談センターにつながります。

本記事は教育現場での実践をもとにした情報提供であり、診断・治療の代わりになるものではありません。(にじいろの編集方針・監修について