この記事は「フリースクールやばい?問題点と不登校児が後悔しないための選び方を解説!」と題してお届けしていきます。
フリースクールは、不登校の子どもや学校生活に困難を抱える子どもたちにとって、新たな学びの場として注目されています。
しかし、「フリースクールやばい?」と不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
それは、フリースクールについて詳しく知らない人が多く、「不登校の子どもが集まる場所=問題が多い」というイメージを抱きやすいからでもあるでしょう。
特に、学校教育の枠外にあることから、不安や偏見を持つ人が少なくありません。
しかし、実際には多くのフリースクールが、子どもたちにとって安心で希望のある学びの場を提供しています。
本記事では、フリースクールの問題点やメリット、選び方について具体例を交えながらお伝えしていきます!
フリースクールとは?どんな場所なのか詳しく解説
フリースクールは、家庭や学校以外の学びの場として、不登校の子どもや学校生活に馴染めない子どもたちが通う場所です。
学校生活で疲れ果てた子どもたちが安心して、心を回復させることのできる居場所を基本として発展してきましたが、現在では個性や興味に合わせた学びを提供する場として広がりを見せています。
「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小学生・中学生・高校生の不登校者数は、過去最多の約41万5千人と過去最多です。
この状況を受け、フリースクールは増加しており、特色ある施設も多くなっています。
フリースクールの多くはNPO法人や個人運営で、活動内容はさまざまです。
一部の施設を除き、運営費は保護者が負担する場合が多いですが、子ども一人ひとりに寄り添うサポートが魅力です。
どんな子どもに向いている?
- 学校に馴染めず、新しい居場所を必要としている子ども
- 決められた時間割やペースに縛られず、自分のペースで学びを進めたい子ども
- 集団行動が苦手で、柔軟な環境を求めている子ども
- 一時的に学校から離れて、安心できる環境で自信を取り戻し、学校復帰を目指している子ども
- 受験に向けて学習支援を受けたいなど、進学や学び直しを希望する子ども
- 発達障害や感覚過敏など、通常の学校では対応が難しい個別のニーズを持つ子ども
- プログラミング、アート、音楽など、興味や得意分野を伸ばせる環境を求めている子ども
- 保護者のサポートが十分できないなど家庭で学ぶことが難しく、自宅以外で学びたいと感じる子ども
「フリースクールやばい」と感じる理由とは?フリースクールの問題点とデメリット
フリースクールには多くのメリットがある一方で、ネガティブな印象を持たれることがあります。
その理由をいくつか挙げて解説します。
情報不足や誤解
フリースクールに関する正確な情報が十分に浸透していないため、次のような誤解が広がることがあります
- 不登校=問題を抱えた子どもたちの集まりとみなされる偏見。
- 学校の枠組みから外れていることで、「将来に悪影響を及ぼすのではないか」という懸念。
こうした誤解が「フリースクールはやばい」というイメージを助長しています。
NIJINアカデミーでは、問題があるのは学校の仕組みであり、不登校になる子どもたちは賢い子どもで、可能性を秘めた存在とみています。学校ではフードをかぶり、廊下の隅を歩いていたような少女が、フリースクールに入って生き生きとプレゼンをするなど大活躍しているという事例も!学校以外でも、学校にいる時より大きな学びを得ることができる可能性は大いにあります。
学費や通学費など料金負担が発生する
フリースクールは民間運営が中心であるため、学費や通学費が発生します。
特に地方から通う場合、交通費が大きな負担になることがあります。
また、自治体による補助がない場合は、全額を自己負担しなければならないため、経済的な準備が必要です。
「費用が高くて通えない」という声が、「やばい」という印象につながることもあります。
実は、公立の学校でも教材費などの養育費がかかっていることをご存じでしょうか?
フリースクールの中には、公立学校よりも低価格のスクールも存在します。
【参考情報】1年間の教育費比較
文部科学省が行った「子供の学習費調査」によると、学校教育費・学校給食費・学校外活動費を合わせた教育費は、1年間で下記のような金額になっています。
- 小学校:公立 約35万3千円、私立 約166万7千円
- 中学校:公立 約53万9千円、私立 約143万6千円
NIJINアカデミーの学費は、下記の通りです。※年払いで計算しています。
- メタバース校舎:25万7,796円
- メタバース校舎+リアル教室(週1回):45万5,796円
- メタバース校舎+リアル教室(週2回):49万5,396円
出席扱いになるかどうか確認が必要
フリースクールに通うだけでは、必ずしも学校での「出席扱い」になるわけではありません。
学校や自治体によって対応が異なるため、事前に確認することが重要です。
出席扱いにならない場合、高校進学や資格取得に影響を及ぼす可能性があります。
そんな学校外のフリースクールを「やばい」と感じることがあります。
NIJINアカデミーでは、在籍校で出席扱いとして認められた生徒の割合は97%!
出席扱いになるフリースクールもあるので、事前に確認しておきましょう。
学習内容やカリキュラムが学校と異なる
フリースクールは、公立学校とは異なり、学校教育法上の「学校」には該当しません。
そのため、教育課程が義務教育と一致していない場合や、通常の学校で学ぶべき内容が十分にカバーされないことがあります。
特に受験を考えている場合は、追加で家庭教師や塾を利用する必要が出てくる可能性があります。
「学校教育法に基づいていないから学力が伸びないのでは」という思いから、「やばい」と感じていることもあります。
社会性を身につける機会が少ないこともある
フリースクールは少人数制が主流であるため、集団活動を通じた社会性の習得が難しい場合があります。
子どもがその後の進学や就職で困難を感じるのでは、という不安から「やばい」と言われることもあるでしょう。
一方で、社会性を身につけることは重要と考えるフリースクールは多くあります。
話し合いで活動を決めたり、地域の行事に参加したりするなど、積極的に社会性を高める活動しているところもあるので、選ぶ際に注意してみると良いでしょう。
高校卒業資格が取得できない場合がある
フリースクール自体では、高校卒業資格を取得できない場合があります。
そのため、通信制高校と併用するなど、他の選択肢を検討する必要があります。
何も対策を取らずにいたら、高校卒業資格が取れない焦りから「やばい」と感じることもあるかもしれません。
子どもの将来のために、資格取得や進路サポートがしっかりしているかどうかを確認することが大切です。
利用可能なフリースクールの数が限られている
地方では、フリースクールの数が少ないため、選択肢が限られてしまう場合があります。
また、通学に時間や費用がかかることがあるため、通いやすさも重要なポイントです。
近隣に適切な施設がない場合、オンラインスクールや他の教育機関を検討することも選択肢の一つです。
社会的評価や世間体
「普通の学校に通えない」という社会的な偏見や、保護者が周囲からの目を気にする場合があります。
そのため、「通わせるのが恥ずかしい」といった意見が、「やばい」という印象を助長することも。
日本では偏見が多いですが、欧米、特にアメリカやカナダ、フィンランドなど、多様な教育形態が「個々の家庭の自由な選択肢」として認識されています。
ホームスクーリングやフリースクールは、通常の学校と同等の価値を持つものとして扱われることが一般的です。
「普通の学校では得られない特性を伸ばすため」や「家庭の信念に基づいた教育を行いたい」という積極的な理由が多く、ネガティブに捉えられにくいということもあります。
日本という狭い範囲の常識に囚われているよりも、視野を広げて、親も子も自信をもってフリースクールに通えると良いですね。
フリースクールに入ったらもう戻れないという不安
フリースクールに入ったら、もう学校には戻れない、普通には戻れないという思い込みから「やばい」と思っている人もいます。
しかし、NIJINアカデミーは復学を目指すスクールではないものの、自信を取り戻し復学に成功した生徒も80名以上います。
学校と両方通っても良いですし、フリースクールで自信がついたら学校に戻るのもアリです。
また、学校は嫌いだからフリースクールに通い続けたいと思えば、その時に選択すれば良いこと。
フリースクールに入ったからといって、あとからいくらでも変更できるので大丈夫ですよ。
フリースクールの特徴とメリット
フリースクールには、不登校の子どもたちが新たな一歩を踏み出すためのさまざまなメリットがあります。
ここでは、具体的な特徴と良さについて説明します。
カウンセリングで心のケアを受けられる
フリースクールでは、専門のカウンセラーが常駐している場合が多く、子どもたちが抱える悩みやストレスに寄り添います。
これにより、心の負担を軽減し、自信を取り戻すことが期待されます。
心理的なサポートが充実していることから、不登校や引きこもり状態だった子どもでも安心して通うことができます。
学習ペースや通学頻度を自由に決められる
フリースクールでは、厳格な時間割が存在せず、子どもたちは自分のペースで学習を進めることができます。
これは、学校生活に適応できなかった子どもたちにとって大きなメリットです。
また、授業中にわからないことがあれば、その場で質問したり、自分で調べたりする時間が確保されています。
学年や能力に関係なく個々の成長に寄り添ってくれる支援してくれるため、学習の遅れが気になる場合や特性をもつお子さんにも安心です。
また、フリースクールでは、週に1回だけ通うことや、短時間だけ参加することも可能です。
これは、体調や気分によって通学の頻度を調整したい子どもたちにとって理想的です。
また、必要に応じてオンラインでの学習も取り入れるなど、さまざまな選択肢が用意されています。
このように無理なく学び続ける体制が整っています。
同じ境遇の仲間と交流できる
フリースクールでは、同じように学校に通えない子どもたちが集まります。
そのため、共通の悩みや経験を持つ仲間と出会い、交流する機会が得られます。
孤独感を解消し、他者との関係性を築くことで、社会性を少しずつ育むことができます。
安心できる「居場所」が見つかる
フリースクールは、子どもたちにとって「第2の家」のような存在です。
無理をせず、自然体でいられる場所があることは、子どもたちの精神的な安定を助けます。
また、日常生活での成功体験を積むことができ、自信を持てるようになることもフリースクールの大きな魅力です。
フリースクールの教育方針と学び方の自由さ
フリースクールの教育方針は、「自由」をテーマにしたものが多いです。
学ぶ内容や時間を子どもたち自身が選べる仕組みがあり、興味や関心に基づいて学習を進めることができます。
学校ではルールに縛られ、集団行動を重んじられるので、自分自身の「やりたいこと」が分からなくなってしまう子どもも多くいます。
しかし、就職など社会に出る上で大切なのは、自分の「やりたいこと」が分かること。
フリースクールに通ったからこそ、成長できた、将来の夢ができたという声も実際に多くあります。
また、テストや成績評価を重視せず、個々の成長や達成感を重視するので、自己肯定感が高まります。
このような方針により、子どもたちは自分らしさを大切にしながら成長することができます。
学年や年齢に関係なく共に学ぶ仕組みで心が豊かに
学校では、先輩後輩といった上下関係が厳しいという暗黙のルールがあります。
特に運動部などでは、1つの学年の差がとてつもなく大きい差に思えることもあるでしょう。
しかし、基本的にフリースクールでは学年や年齢には関係なく、個人を尊重してくれます。
小学生、中学生、高校生が一緒になって学ぶところもあります。
お互いがお互いを尊重し、やりたいことを認め合うことで、人間性も豊かになります。
フリースクールで後悔しないためのチェックポイント
フリースクールを選ぶ際には、子どもが後悔しないためにいくつかの重要なポイントを確認することが必要です。
以下では具体的なチェック項目をご紹介します。
フリースクールで後悔しないためのチェックポイント |
教育理念が子どもに合うかを確認する |
自宅からの距離や通学のしやすさ |
出席扱いになるか |
子どもに合ったサポート体制が整っているか |
資格取得や進路サポートが可能かどうか |
子ども自身が環境に馴染めそうかを見学・体験会で確認する |
教育理念が子どもに合うかを確認する
フリースクールは、もともと下記のような安心や自由さをもとにしています。
- 家庭や学校以外の安心できる居場所を提供するフリースクール
- 子どもの興味や得意分野を活かして伸ばすフリースクール
しかし、近年では塾が経営する学習支援の手厚いフリースクールや、学校外で義務教育の学びが可能なスクールなど他の選択肢もあります。
- 学校に通わなくても義務教育の学びが可能なスクール
- 学習のサポートを重視するフリースクール
- 進学を支援するフリースクール
- 学校復帰を目指すフリースクール
- アートや最先端システムなどを使った独自性のあるフリースクール
目標があり勉強したいと思っているのか、それとも勉強が手につかないくらい自己肯定感が下がっているのかなど、お子さんの状態を見極めることが大切です。
ゲームばかりして勉強をしようとしない、何もやる気が起きない、という場合には、学習サポートよりも安心できる居場所の機能であるフリースクールから始めることがおすすめです。
また、興味をもてる活動(例えば、マイクラなどの趣味の繋がりなど)を行っているのかをしっかりと確認してみてください。
自宅からの距離や通学のしやすさ
フリースクールが自宅から近いか、通学しやすい環境かを確認することが重要です。
遠距離通学が負担になる場合、子どものモチベーションにも影響を与える可能性があります。
また、通学の時間を考慮して、生活リズムを保てるようにしましょう。
出席扱いになるか
出席扱い制度とは、地域の学校に登校せずに、学校外の施設や家庭での学習が出席として認められる制度です。
保護者が申請し、学校長の承認を得る必要がありますが、フリースクールがレポートを作成してくれるなど資料を整えてくれる場合もあります。
フリースクールで、どのくらいの割合で出席扱いが取れているのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
出席日数が進学に影響を及ぼす場合があるため、進学する可能性がある場合は、出席認定が取れる場所の方が安心です。
子どもに合ったサポート体制が整っているか
フリースクールのスタッフが、子どもの特性や状況に応じたサポートを提供できるかどうかを確認しましょう。
カウンセリングや学習指導、進路相談が充実しているかがポイントです。
特に、個別対応が必要な子どもにとっては、サポート体制が選択の決め手となる場合があります。
資格取得や進路サポートが可能かどうか
将来の進学や就職を見据えているお子さんには、資格取得や進路サポートが行われているかどうかを調べることが必要です。
通信制高校との連携や、受験対策の支援がある施設もあります。
子どもの夢や目標を叶えるために、具体的なプログラムが用意されているかをチェックしてください。
子ども自身が環境に馴染めそうかを見学・体験会で確認する
フリースクールを選ぶ際には、実際に見学し、子どもがその環境に馴染めそうかどうかを確認することが重要です。
見学を通じて、施設の雰囲気やスタッフの対応を確認しましょう。
見学の時点で「違和感」を感じた場合は、例え無理して通っても、学校に行けなくなったときと同じように「行きたくない」に変わってしまいます。
子ども自身が「ここなら通える」と感じることが、成功の鍵となります。
多くのフリースクールが見学や体験会を行っていますので、必ず参加してみましょう。
フリースクール以外の選択肢とは?
フリースクールに行かない場合でも、他の選択肢が存在します。
ここでは、代替となる教育方法をいくつかご紹介します。
教育支援センター(旧:適応指導教室)を利用する
自治体が運営する教育支援センター(旧:適応指導教室)は、費用がかからずに利用できる場合が多いです。
公立学校と連携しているため、出席扱いにも対応しやすい特徴があります。
専門のスタッフによるカウンセリングや学習支援が行われており、初めての利用でも安心です。
ただし、学校と同じような組織であり、学校復帰を目的としている場合もあります。
学校に合わないお子さんが必ずしも心を許せる場所であるとは限らないため、慎重に確認しましょう。
通信制高校やオンライン教育を活用する
通信制高校やオンラインスクールは、自宅にいながら学習を進められるため、フリースクールと似た自由な学び方が可能です。
学費もフリースクールより抑えられる場合があります。
特に、資格取得や高校卒業を目指す場合、通信制高校は有力な選択肢となります。
地域の学びサポートプログラムを探す
各自治体やNPOが提供する学びサポートプログラムも、選択肢の一つです。
地域密着型の支援が行われており、経済的負担が少ないことが特徴です。
通学が難しい場合でも、自宅近くで利用できる場合が多いため、地域の情報を調べてみましょう。
家庭教師や個別指導で学習を進める
家庭教師や個別指導は、子どもに合った学習ペースで進められるため、フリースクールに通えない場合の代替案として効果的です。
マンツーマンでの指導により、苦手分野を重点的に克服することができます。
経済的な負担はやや大きいですが、学習成果を高めたい場合には有効な方法です。
まとめ:フリースクールやばい?
この記事は「フリースクールやばい?問題点と不登校児が後悔しないための選び方を解説!」と題してお届けしてきました。
フリースクールには多くのメリットがありますが、学費や進路サポート、子どもの適応状況など注意が必要な点もあります。
選ぶ際は、親が積極的に情報を集めるとともに、見学や体験を通じて子どもに合った環境を確認することが大切です。
「フリースクールやばい」と感じる不安は、情報不足や誤解から生じることが多いです。
事前に十分な知識を得て家族で話し合い、子どもの気持ちを尊重しながら最適な選択をすることで、安心して学べる場を見つけられるでしょう。
先入観にとらわれず、冷静に判断することが後悔しない決断につながります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。