こんにちは、NIJINアカデミースタッフのちあです。
今回は、小学4年生のまほりんとお母様にお話を伺いました。
まほりんがNIJINアカデミーに通い始めたのは今年6月。
まだ通い始めて数か月ですが、インタビューでは「ニジアカでもいろいろやってみたい」と笑顔で話してくれました。
カメラや理科の実験、ミニチュア制作など、好きなことにはじっくり取り組むまほりん。
2年生の頃から学校に行きづらくなり、フリースクールや別室登校などを経て、親子で学びの形を模索してきたそうです。
今回は、自分に合った学びと出会うまでの道のり、今の日々について、お母さまと一緒に振り返っていただきました。
「つくること」が大好きな、まほりん
—まほりんが、最近楽しかったことは?
母: 最近楽しかったのは、やっぱりNIJINアカデミーのリアル校(金閣寺校)での活動ですね。粘土で縄文土器風のものを作ったり、本当に楽しそうでした。
まほりん: いろいろ作れるのが楽しいです。
母: 家ではなかなかできないような体験をさせてもらえるのが、本当にありがたいです。石鹸づくりや染め物、たこ焼きパーティーなんかもしました。帰ってくる時の顔が、本当に晴れやかなんです!




学校に行かない選択:「この子に合う場所がきっとある」
―学校に行かなくなったきっかけは何ですか?
母: 始まりは、小学校2年生の5月頃でした。胃腸炎で2、3日学校を休んだ後、「学校に行きたくない」と言い出したんです。それまでは普通に通っていたので、本当に想定外で…。学校に行かない生活が本人にとっては楽だと気づいたようでしたが、親としては、何が原因なのかはっきり分からず、ただただもやもやした気持ちを抱えていました。
まほりん: 授業のスピードが遅くて、つまらなかった。私はもっとどんどん先に進んでやりたかった。
母: 本人から話を聞くうちに、「勉強が簡単すぎる」「友達と話が合わない」ということが根本にあると分かり、「自分って他の人と違うかも…」と気づいたようです。友達が寄ってきてくれても、本当は本が読みたいのに、おとなしく話を聞いてあげている。本人はもっと難しい話をしたいのに、周りとはなかなか噛み合わない。常に空気を読んで我慢する日々だったようです。
母: 人と交流することは大切だと思い、まずはフリースクールに通わせました。しかし、費用の問題で毎日は通えず、次に学校に別室を用意してもらったのですが、そこでは逆に勉強が苦手な子が多くて、また我慢しなくてはいけない状況でした。その後も、専属の先生がつくフリースクールや、別のフリースクールを試しましたが、自分とは違う特性の子が多くて馴染めなかったり…。なかなか娘が心から安心できる環境には出会えませんでした。
母: 2年生の終わりに発達検査を受け、IQが高く、「ギフテッド」の傾向があるとわかりました。同じギフテッドの子でも、何かに特化した才能がある場合が多いようですが、うちの娘にはそういった“わかりやすい特性”が見当たらず…。だからこそ、周囲とも共有しづらく、同じような悩みを持つ人にも出会えずに、とても悩みました。そこから、私たちの新たな居場所探しが始まりました。
NIJINアカデミーとの出会い:リアル(金閣寺校)とオンラインで見つけた「楽しい!」
―NIJINアカデミーとの出会いは?
母: NIJINアカデミーは、家から通える金閣寺校の体験会に参加したのがきっかけです。なお先生の対応がとても上手で、娘もすぐに馴染んでいました。6月から週1回お世話になっています。オンラインのあいあい先生も話しやすいみたいで良かったです。
まほりん: 金閣寺校は楽しいです。染物や焼かなくていい縄文土器を作りました。オンラインの授業も楽しいです。
孕石(はらみいし)先生の理科の授業は、道具を用意して音の振動を確かめたりして面白かったです。理科の実験など体験を通して、自分が知らないことを知る授業が好きです。
母: オンラインの体育やホームルームにも毎回出席しています。あいあい先生含め、NIJINの先生方が本当にどんな小さなことでも「すごいね!」「面白いね!」と褒めてくださることが驚きでした。「あ、これってこの子のすごいところだったんだ」と、親の私たちが気づかされることも多くて。本当に感謝しています。
広がる「好き」と挑戦:塾、ミニチュア、そしてフォトグラファーの夢
—まほりんの好きなことや今後チャレンジしてみたいことは何ですか?
母: 今は中学受験を考えて、週2回塾に通い、土日にテストがある日もあります。勉強は好きなようで、一人で集中して長時間、取り組んでいますね。
まほりん: 勉強は知らないことを知れるから好き。塾では国語、算数、理科、社会の授業を受けています。授業が楽しいです。
オンライン授業でのクッキーづくりも楽しかったです。おいしいものを食べることも大好きで、特にママの作るお味噌汁が好きです。最近はまっていることは、ミニチュアのコレクションです。あとはこのミニチュアハウスキもキットから自分で作りました。電気もつきます!



母: 学校には行っていませんが、いろんな場所でいろんな体験をしてきました。将来の夢はフォトグラファーだと言って、出かける時はいつもデジタルカメラを持って風景などを撮っています。一応一眼レフのカメラももっているくらい。最近はまっているのは、ミニチュアハウスのキットを作るほかに、ガチャガチャの「まちぼうけ」シリーズみたいな小さな小物と組み合わせて、自分でストーリーを作って写真を撮っているんですよ。
まほりん:「待ちぼうけシリーズの仲良し4人組」この4枚の写真もストーリーがあります。




お母様からのメッセージ:不安が「楽しみ」に変わった今、思うこと
—気持ちの変化などはありますか?
母: 娘が学校に行かなくなった当初は、この世の終わりのように感じていました。でも、2年経って、まほりんが思うように、好きなようにさせてあげてみて、ようやくそんな風には思わなくなりました。彼女は常に冷静で穏やかなんですが、塾や金閣寺校から帰ってきた時の晴れやかな顔を見ると、本当に嬉しくなります。居場所を増やしてあげることが、親として一番にしてあげたいことです。
まほりん: (学校に行っていないことについて)特に心配していないです。
母: 親が心配しているほど、本人は気にしていないのかもしれませんね(笑)。むしろ「学校には行かない」という強い意志を感じます。ただ、まほりんのようなタイプの子は周りに少ないので、親としてどう関わればいいのか、情報を共有できる人がいないのが悩みではあります。でも、私の想像を超えるような行動や趣味を持つ娘を見ていると、これからが楽しみだと思えるようになりました。
NIJINアカデミーで、これから「いろいろやりたい!」
母: 関西でも、NIJINアカデミーの社会科見学や実験のような体験型のイベントが増えたら嬉しいなと思っています。工場見学とか。まほりんは、自分から「これがやりたい!」と強く言うタイプではないけれど、こちらから「こんなことあるよ」と伝えると、「行ってみたい」と素直に反応してくれるんです。
いろいろ試してみるけれど、途中でやめてしまうこともある。けれど本人は、はっきりこう言いました。
「“できること”と“やりたいこと”は違うんだよ」と。
まほりん: (これからニジアカでやりたいことは)いろいろやりたいです。漢検も初めて受けます。家で漢検5級の勉強をしています。あと、犬を飼いたいです。コーギーを飼いたい!かわいいから。
母: 中学に合格したら、犬が飼えるお家に引っ越せるかも?と話しています。私の勧めで漢検も受けることになりました。塾を選ぶ時も、本人が納得するまで1ヶ月かけて体験して決めたり、一つ一つ自分のペースで進んでいます。
これからも、この子の「楽しい」という気持ちを大切にしながら、いろんな世界を見せてあげたいと思っています。
終わりに:「できる」と「やりたい」はちがう
「できる」と「やりたい」はちがう。
その言葉には、まほりんの“選び取る感覚”や“自分の軸”がちゃんとあるんだと、ハッとさせられました。
「わかる」けれど、クラスでは言えない。
まほりんの話を聞いて、そんな静かな葛藤がずっと心の中にあったのだと感じました。
でも今、彼女の表情はとても穏やかで、好きなことを自分のペースで楽しんでいます。
お母さまも、「不登校がこの世の終わりのように感じた時期もあった」と振り返りながら、
「まほりんの笑顔を見て、ようやく“まほりんのこれからが楽しみ”と思えるようになってきた」と話してくれました。
「何か一つ、特化したものを見つけてくれたら…」という想いがある一方で、
実はまほりんのようにいろいろな興味に向かって“まずやってみる”力こそが、かけがえのない才能なのかもしれません。
学校に行かないという選択肢は、後ろ向きなことではなく、「その子に合ったスタート地点」を見つけること。
NIJINアカデミーは、そんなスタートを一緒に探せる場所でありたいと、改めて感じました。
この記事が、同じように悩む誰かの「少し、気が楽になるきっかけ」になりますように。

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動画で見る|【不登校】夏休み明けに増えるのは「子どもが急に行きたくなくなる」からではありません。子どもが学校に行けなくなるまでの本当の理由
この記事の内容を確かめるための一次資料
不登校をめぐる情報は、体験談と一般論が混ざりやすい分野です。いま国が何を方針としているかを押さえておくと、学校や自治体とのやりとりで迷いにくくなります。とくに出席扱いの要件は、知っているかどうかで選べる道が変わります。
下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」 | 全国84校。旧・不登校特例校の全リスト |
| 文部科学省「生徒指導提要」 | 学校の生徒指導の基本方針(改訂版) |
| 文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」 | 小中の不登校353,970人。全国の最新の実数 |
| 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 | 「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針 |
| 同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合) | 教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件 |
| 同 別記2(自宅でICT等を活用した学習) | 自宅学習を出席扱いにする7つの要件 |
| 文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」 | 2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件 |
| 文部科学省「COCOLOプラン」 | 誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策 |
| 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 | 全国1,045市区町村の公式相談窓口 |
| 教育機会確保法(e-Gov法令検索) | 第13条が「休養の必要性」を条文で認めている |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」 | 研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料 |
学校に相談するときの進め方
① 支援の目標をすり合わせる
「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。
② 具体的な場所を挙げる
「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。
③ 出席扱いの要件を一緒に確認する
「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。
④ 決めたことを記録に残す
面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター(全国1,045市区町村の窓口一覧)
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。
家庭でいまできること
制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。
いま家庭で確かめておきたいこと
睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)
食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか
頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)
「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか
保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか
学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか
声のかけ方で迷ったときは
「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。
逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。
相談先の選び方|どこに何を聞けるか
相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。
| 相談先 | 聞けること | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 在籍校(担任・スクールカウンセラー) | 出席の扱い、校内の別室、学習の進め方 | 無料 | まず学校での配慮を相談したいとき |
| 教育支援センター(市区町村) | 学校外の公的な居場所、通所と出席扱い | 原則無料 | 学校の外に一歩を踏み出したいとき |
| フリースクール(民間) | 体験活動中心の居場所、少人数の学び | 月1〜5万円程度 | 興味や「やってみたい」から入りたいとき |
| オンライン | 自宅から参加できる学び、出席扱いの実務 | スクールにより異なる | 外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき |
| 医療機関(小児科・児童精神科) | 体の不調の背景、診断と治療 | 保険診療 | 睡眠・食事・体の症状が続くとき |
| 24時間子供SOSダイヤル | 子ども本人・保護者どちらの相談も | 無料・24時間 | いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310) |
どこから始めればいいか迷ったら
この記事のテーマについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?
A. 教育機会確保法の第13条は「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。
Q. どこに相談すればいいですか?
A. まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)です。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。
Q. 学校以外に、どんな場所がありますか?
A. 教育支援センター(適応指導教室)は原則無料の公的な居場所、学びの多様化学校は特別の教育課程を組める正式な学校、ほかにフリースクールとオンラインがあります。
Q. 出席扱いにできますか?
A. 要件を満たせば校長の判断で可能です。通所する場合は別記1、自宅でICT等を活用して学ぶ場合は別記2の要件があります。令和6年度は学校外の機関等で42,978人、自宅ICT学習で13,261人が出席扱いになっています。
Q. この先どうなるのか不安です
A. 不登校の経験がその後を決めるわけではありません。不登校を公表した著名人12人のように、別の道で力を発揮している人は多くいます。いまは先を決めるより、目の前の回復を優先してよい時期です。
つらいときの相談先(24時間・無料)
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
- お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

