「学校から帰っても、保護者が仕事から戻るまでは一人で留守番している」
「家ではマイクラをして過ごしているけれど、誰かと関わる時間にもできないだろうか」
共働き家庭が増える中、小学生が放課後を自宅で過ごすことは珍しくありません。学童が合わない、学年が上がって利用しなくなった、習い事の送迎が難しいなど、家庭によって理由はさまざまです。
自宅で安全に待てることは大切です。一方、毎日の放課後が、動画を見る、ゲームをする、保護者の帰りを待つだけの時間になっていることに、悩む家庭もあります。
その時間を、マインクラフト(以下、マイクラ)で全国の仲間とつながる時間へ変える方法があります。オンラインサークルなら、家から移動せず、同じものが好きな子どもたちと作品を見せ合い、協力し、活動を広げられます。
この記事では、小学生の留守番時間にオンラインで人とつながるメリットと、マイクラを遊びだけで終わらせず、探究や発信へつなげる放課後の過ごし方を紹介します。
放課後の留守番は「何も起きない時間」になりやすい
一人で過ごす放課後には、自分の好きなことを自由にできる良さがあります。学校で人に合わせて疲れた子どもにとって、自宅でほっとできる時間も必要です。
ただ、毎日同じように画面を見て過ごし、保護者が帰宅するまで誰とも会話をしない状態が続くと、「もっと有意義に過ごしてほしい」と感じることもあるでしょう。
だからといって、放課後を勉強や習い事で埋めればよいわけではありません。学校で一日を過ごしたあと、さらに決められた課題へ向かうことが負担になる子もいます。
必要なのは、休める自由を残しながら、興味のあることを通して人とつながれる選択肢です。子ども自身が「参加したい」「見せたい」「一緒にやりたい」と思える活動なら、放課後の時間は待つだけの時間から、自分で動く時間へ変わります。
マイクラ好きなら、初対面でも共通の話題がある
オンラインで子ども同士を集めても、共通の話題がなければ会話は続きにくいものです。特に、初対面の人へ話しかけることが苦手な子は、「何を話したらよいか分からない」と緊張します。
マイクラが好きな子のオンラインサークルでは、最初から共通の話題があります。家づくり、街づくり、サバイバル、装置、キャラクター、動画など、同じゲームの中にも多様な興味があります。
作品を画面に映すだけでも、「その建物は何?」「どの素材を使ったの?」「一緒に作ってみたい」と会話が生まれます。顔を見て話し続けなくても、作品を一緒に見ながら関われます。
声を出すことが苦手な日は、作品画像を投稿したり、短いコメントやリアクションを送ったりすることもできます。交流の方法が一つではないため、子どもは自分に合った参加の仕方を選べます。

地域を越えると、学校とは違う友達ができる

学校の友達関係は、同じ地域と同じ学年が中心です。気の合う友達に出会える子もいれば、好きなものを共有できる相手がなかなか見つからない子もいます。
オンラインなら、住んでいる地域を越えてつながれます。学校名や学年より先に、「マイクラが好き」という共通点で出会えます。
同じ学校では話す相手が少ない子も、全国へ範囲を広げると、自分と同じ建築が好きな子や、同じ動画を見ている子に出会える可能性があります。学校とは別の人間関係があることは、子どもの世界を広げます。
学校でうまくいかない日があっても、放課後には自分の好きなことを分かってくれる仲間がいる。「今日も作品を見せよう」と思える場所がある。そのつながりは、子どもが気持ちを切り替える助けにもなります。
見る・遊ぶだけだったマイクラが、作品づくりへ変わる

一人でマイクラをするときは、自分が楽しければ活動を終えられます。しかし、誰かに見せるとなると、「もっと分かりやすくしたい」「ここを完成させたい」という気持ちが生まれます。
テーマを決める。完成までの手順を考える。必要な素材を調べる。何度も作り直す。工夫した点を説明する。仲間から感想を受け取り、次の作品へ生かす。作品づくりには、計画、試行錯誤、表現、振り返りが含まれています。
Minecraft Education公式サイトでは、マイクラが協働、創造的な問題解決、コミュニケーション、システム思考などを使う学習環境として紹介されています。
ただし、マイクラをしていれば自動的にすべての力が伸びるわけではありません。作品の目的を考え、仲間へ伝え、反応を受けてもう一度試す環境があることで、遊びが深い学びへ変わります。
建築から、動画・プログラミング・社会へ

マイクラで作った世界は、次の活動の舞台になります。完成した街を紹介するプレゼンテーション、物語を作る動画制作、便利な仕組みを動かす回路やコマンドなど、興味をさまざまな方向へ広げられます。
たとえば、マイクラの世界で動画を作る場合、次のような役割があります。
- どのような動画にするか企画する
- 物語やセリフを考える
- 撮影に使う建物や街を作る
- キャラクターを動かす
- ナレーションを入れる
- 映像や音を編集する
- 完成した作品を紹介する
話すことが得意な子だけが活躍するのではありません。建築、調査、編集、仕組みづくりなど、それぞれの得意を持ち寄れます。仲間と一つの作品を作る経験は、役割を選ぶこと、相談すること、期限までに仕上げることにもつながります。
さらに、企業や地域からテーマを受け取り、「泊まりたくなるホテル」「理想の学校」「未来の街」などをマイクラで表現すれば、子どもの遊びが社会とつながるプロジェクトになります。

オンラインだからこそ、大人の見守りが必要

子どもがオンラインで交流するときは、自由に話せることと同じくらい、安心して参加できる運営が重要です。誰が管理しているか分からない場所へ、子どもだけで参加させることには注意が必要です。
確認したいのは、担当する大人がいるか、困ったときの相談先があるか、子どもの発達段階に合わせて関われるかという点です。
NIJINの活動には、元教員をはじめ、日頃から子どもと関わっているスタッフがいます。子ども同士のやり取りを見守りながら、言葉の行き違いが起きたときには、必要に応じて間へ入ります。
大人がすべてを指示するのではなく、子どもたちが自分で相談し、活動を進められる余白も残します。安全に守られるだけでなく、自分で人と関わる経験ができることが、子どものオンラインサークルには必要です。
NIJIN放課後プロジェクトスクールという選択肢
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、学校へ通っている小学生・中学生が、放課後や休日に参加できるオンライン探究スクールです。オンラインは全国どこからでも参加でき、地域で行われるリアルな体験と組み合わせることもできます。
目指しているのは、子どもをただ預かることや、自由にゲームをする場所を提供することだけではありません。子どもの「好き」を、作品、企画、発信、社会とのプロジェクトへつなげることです。
マイクラが好きな子なら、建築作品を見せるところから始められます。仲間の作品へ感想を送り、次は共同制作へ挑戦する。動画やプレゼンに広げる。企業や地域の課題をマイクラで表現する。その子の興味や成長に合わせて、活動の幅を広げられます。
送迎が難しい家庭でも、自宅から全国の仲間と活動できます。学校とは別の場所で、自分の得意なことを認めてもらい、役割を持てることも大きな特徴です。

放課後を埋めるのではなく、子どもが楽しみにする時間へ

保護者が仕事をしている間、子どもが安全に留守番できることは大切です。しかし、放課後は、ただ帰りを待つためだけの時間ではありません。
学校で頑張ったあとに、自分の好きなことへ戻れる。作ったものを見てくれる仲間がいる。地域を越えて、「それ、いいね」と言ってくれる人がいる。
マイクラを禁止したり、すぐに勉強へ置き換えたりしなくても、環境を少し変えることで、遊びは人とのつながりや学びへ広がります。
ランドセルを置いて、パソコンを開く。その先に全国の仲間がいる。放課後の留守番を、子どもが自分から参加したくなる時間に変えることができます。
参考・関連ページ

習い事も、学校も、その子に合う形を選べます
「好き」を伸ばす時間は、学校がしんどい時期の支えにもなります。NIJINアカデミーは全国どこからでも通える小中一貫のオルタナティブスクール。探究や好きなことを軸にした学びを大切にしています。
NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。
無料体験に申し込む ▶プログラミング教室を選ぶ前に|公的な情報で土台を確かめる
小学校では2020年度からプログラミング教育が必修化されています。ねらいはコードを書けるようになることではなく「プログラミング的思考」を育てることだと文部科学省が明記しています。教室を選ぶときは、この点をどう捉えているかを聞くと違いが出ます。
教室のうたい文句は各社さまざまですが、国が示している学びの位置づけと公的に使える学びの機会を先に知っておくと、比較の軸がぶれません。下の資料はすべて公的機関・全国団体の公式ページです。
| 資料 | 何がわかるか |
|---|---|
| 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引」 | 必修化のねらいと学校での位置づけ |
| 同 手引(第三版・PDF) | 「プログラミング的思考」の定義と実践例 |
| 文部科学省「学習指導要領(情報活用能力)」 | 教科横断で育てる情報活用能力の考え方 |
| 文部科学省「学習指導要領」 | その習い事が学校の学びとどうつながるかの土台 |
| 文部科学省「生涯学習・社会教育」 | 公民館などで受けられる公的な学びの機会 |
| 国立教育政策研究所「学習指導資料」 | 各教科で何を育てようとしているかの解説 |
| 国立青少年教育振興機構 | 全国の青少年教育施設で行われる体験活動 |
| こども家庭庁「子育て支援」 | 子育て世帯が使える支援制度の全体像 |
| 総務省統計局「社会生活基本調査」 | 子どもの学習・習い事にかける時間の公式統計 |
| 文部科学省「地域と学校の連携・協働」 | 地域で子どもの学びを支える仕組み |
| 文部科学省「教育」 | 就学援助・教育費支援を含む教育施策の入口 |
教室を決めるまでの3ステップ
① 目的をひとつに絞る
「上達させたい」のか「楽しい時間をつくりたい」のかで、選ぶ教室はまったく変わります。プログラミングの場合、続かない理由の多くは目的のズレです。
② 体験で”帰りの顔”を見る
説明会の内容より、体験のあとに子どもがどんな顔で出てくるかのほうが確かです。うまくできたかどうかは、この時点では見なくて構いません。
③ やめるときの条件を先に決めておく
「◯月まで続けて、それでも行きたくなければやめる」と最初に決めておくと、親子ともに追い詰められません。月謝の締め日と退会規定も先に確認を。
公民館などの公的な講座も選択肢です
学校がしんどい時期の習い事について
動画で見る|【マイクラ】「理想の学校づくりコンテスト」で優勝した小学生の建築がすごかった!
プログラミング教室の費用と、体験のときに確認すること
月謝だけを見て決めると、あとから「思っていたより かかる」となりがちです。プログラミングに限らず、習い事の費用は月謝以外の部分で差がつきます。体験に行く前に、下の項目をメモして持っていくと聞き漏らしません。
| 項目 | 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|---|
| 入会金 | 金額と、キャンペーンで免除されることがあるか | 兄弟割引や紹介割引がある教室もあります |
| 月謝 | 週何回でその金額か。月謝制か回数制か | 「週1回」の前提が教室ごとに違います |
| 教材費・道具代 | 初回にいくら必要か。買い替えの頻度 | プログラミングは道具を長く使うか消耗するかで負担が変わります |
| 発表会・検定などの費用 | 参加は必須か、いくらかかるか | ここが年間費用でいちばん大きく振れます |
| 振替の可否 | 休んだ分を振り替えられるか、条件は何か | 体調を崩しやすい時期は、ここが続くかどうかを左右します |
| 退会の条件 | 何日前までに伝えるか。違約金はあるか | 先に確認しておくと、始めるときの心理的な負担が減ります |
体験のときに見るのは「内容」より「帰りの顔」
説明会でどんなに良いことを言われても、通うのは子ども本人です。体験のあとに子どもがどんな顔で出てくるかが、いちばん確かな判断材料になります。「楽しかった?」と聞くより、しばらく黙って様子を見ているほうが本音が見えることもあります。
続けるための3つの工夫
「やめる条件」を先に決めておく
「◯月まで続けて、それでも行きたくなければやめる」と最初に決めておくと、親子ともに追い詰められません。プログラミングに限らず、続かなかったことを失敗にしないための約束です。
上達を目的にしない期間をつくる
始めたばかりの時期に成果を求めると、子どもは「できない自分」を先に意識します。最初の数か月は「行けたらそれでいい」と決めてしまうほうが、結果的に続きます。
家庭での練習は「量」より「時間帯」
同じ10分でも、疲れている夕方より、朝や夕食前のほうが集中できる子が多いです。うまくいかないときは、練習量ではなく時間帯を先に変えてみてください。
学校がしんどい時期の習い事について
プログラミングについて、よく寄せられる質問
同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。
Q. プログラミングは何歳から始められますか?
A. 教室によって幅がありますが、年中〜小学校低学年から受け入れているところが多いです。ただし「始められる年齢」と「その子に合う年齢」は別です。早く始めたほうが有利とは限らないので、本人が興味を示したタイミングを優先してください。
Q. プログラミング教室はどう選べばいいですか?
A. 評判より、体験に行って「帰りの顔」を見るのがいちばん確実です。あわせて、月謝以外にかかる費用(教材費・発表会費・検定料)と、休んだときの振替の可否を確認しておくと、あとで困りません。
Q. 続かなかったらどうすればいいですか?
A. やめることは失敗ではありません。始めるときに「◯月まで続けて、それでも行きたくなければやめる」と決めておくと、親子ともに追い詰められずに済みます。合わなかったという情報が残るだけでも十分な収穫です。
Q. 学校に行けていない時期でも通えますか?
A. 通えます。学校に行けなくても習い事には行ける子は少なくありません。それは甘えではなく、安心できる場所なら動けるという回復のサインです。学校以外の学びの場については教育支援センターとはもご覧ください。
Q. 費用の負担を減らす方法はありますか?
A. 公民館や生涯学習センターの子ども向け講座、青少年教育施設の体験活動は、費用がかからないか大幅に安いことが多いです。お住まいの自治体の教育委員会(生涯学習担当)に問い合わせると案内してもらえます。

