東京都内で通信制高校のサポート校を検討するときは、毎日の学びを支えるキャンパスと、高校卒業資格を取るために在籍する通信制高校を分けて見てください。サポート校に通うだけで高校卒業資格が得られるわけではありません。通学先、スクーリングと試験の場所、支払先別の費用を並べると、家庭に合う選択肢を比べやすくなります。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN高等学院も同社の事業です。この記事ではNIJIN高等学院を含む4校を同じ確認項目で紹介します。NIJIN高等学院を含め、どの候補が一番かを示すランキングではありません。
東京都の通信制サポート校を比べる前に確認したいこと
この記事では、東京都内の通学拠点が公式情報で確認できる3校と、都内に常設の通学キャンパスを設けずオンライン中心で学ぶ1校を取り上げます。候補は、サポート校としての位置付け、東京都から利用できる学び方、連携する通信制高校、費用やスクーリングの公式情報が確認できることを基準に選びました。東京都内の全サポート校を網羅した一覧ではありません。
掲載順は、公式ページで東京都内の通学拠点を確認できる学校を先にし、その後にオンライン中心で校舎を持たない学校を載せています。同じグループ内では学校名を基準に並べています。掲載順におすすめ度や評価順位の意味はありません。通学日数、サポート内容、連携校、追加費用を同じ軸で確認し、本人の希望と家庭の通学範囲で選び直してください。
4校とも、サポート校そのものが高校卒業資格を発行する学校ではありません。高校卒業資格は、入学手続きをした通信制高校に在籍し、その高校の単位・レポート・スクーリング・試験などの卒業要件を満たした場合に得られます。すでに別の高校に在籍したまま利用できる学校もあります。まず、「どの高校に在籍するのか」「卒業証書を出す学校はどこか」を本人と保護者が同じ書面で確認しましょう。
NIJIN高等学院はオンラインを中心に学び、東京都千代田区に霞ヶ関キャンパスを設けています。提携する通信制高校はワオ高等学校、鹿島山北高等学校、開志創造高等学校で、NIJIN高等学院だけで卒業資格を得る仕組みではありません。学院と提携校の費用、希望する通い方、提携校のスクーリング会場が家庭の条件に合うかを確かめてから選択してください。
次の早見表では、キャンパスの場所だけでなく、卒業資格を出す高校、スクーリングの場所と回数、費用の支払先を分けています。金額や会場を公式ページで確認できない欄は、推測せず「要問い合わせ」と記しました。内容は2026年10月24日に各学校・事業者の公式情報で確認しています。
東京都で比較する4校の概要
サポート校に支払う金額と通信制高校に支払う金額は、別の請求になることがあります。表の「サポート校の費用」は各事業者に払う費用であり、通信制高校の学費を含まない場合があります。金額が掲載されていても、コース、年度、入学時期、履修単位で変わるため、入学年度の見積書で確認してください。
| 候補・学校の種別 | 東京都での学び方 | 資格を出す主体・スクーリング | 費用と支払先 |
|---|---|---|---|
| ベネッセ高等学院 | 通学とオンライン。首都圏・大阪に複数キャンパス。都内の校舎・曜日は公式案内で確認 | 連携校はくまもと清陵高校または創志学園高校。スクーリングは年10〜15日。会場は連携校ごとに選択 | サポート校費用は年35万4,000円から。通信制高校の費用は別途。入学金・追加費用はコース別に要問い合わせ |
| HR高等学院 | オンライン、代々木・渋谷キャンパス。通学は週1・週2・週5から選択 | 鹿島学園高校または鹿島山北高校。前者は年5〜10日程度・全国22都道府県の拠点、後者は神奈川県山北町で年3〜4日程度の宿泊型 | サポート校費用は年52万8,000〜99万円。別に入学金5万5,000円、選考料1万6,500円、提携校の費用など |
| NIJIN高等学院 | オンライン中心。東京都千代田区の霞ヶ関キャンパス。通学頻度・利用条件は個別相談で確認 | ワオ高等学校、鹿島山北高校、開志創造高校。宿泊型スクーリング。場所と日数は提携校ごとに異なる | 学院の入学金5万5,000円、授業料年39万8,000円。提携校学費・行事費等は別に発生 |
| ゼロ高等学院 | オンライン中心で、常設キャンパスはなし。東京都内からも参加可能。日々の対面通学先ではない | 教育連携先は鹿島山北高校。スクーリング、試験の場所・日程は高校の募集要項と本人の履修で確認 | ゼロ高の授業料は年額約40万円。入学金や映像・教材・イベント費、鹿島山北高校の費用は別途確認 |
ベネッセ、HR、NIJINには東京都内の通学拠点があります。ただし、校舎の住所と通信制高校のスクーリング・試験会場は同じ場所とは限りません。ゼロ高は公式FAQで校舎を持たずオンライン中心と案内しています。東京都内で日常的に通える教室を希望する場合は、オンライン相談やイベント会場だけを通学キャンパスと取り違えないようにしましょう。
この比較表にある費用は、就学支援金を差し引く前の公表額です。就学支援金は高校本体の授業料に関する制度であり、サポート校の費用や交通費、宿泊費、行事費まで自動的に補填するものではありません。2026年度の制度条件と単位あたりの上限を、在籍予定の通信制高校と文部科学省の最新案内で確認してください。
各校の施設・利用条件を同じ項目で確認
ここからは、早見表の項目を各候補ごとに詳しく整理します。特定校の実績や優位性を示す順位づけではなく、保護者が説明会で同じ質問をできるよう、対象、場所、頻度、資格、費用、体験、確認点をそろえています。公開ページにない内容は「要問い合わせ」と記載しています。
ベネッセ高等学院|都内キャンパスとオンラインを選ぶ
ベネッセ高等学院は、通学スタイルとオンラインスタイルを設ける通信制サポート校です。進学科・基礎科の学科と学び方があり、基礎科はオンラインのみと案内されています。対象や学科の開講状況は募集年度で確認してください。
- 学校の種別・卒業資格を出す主体
- サポート校です。ベネッセ高等学院に通うだけでは高校卒業資格を取得できません。同時に入学する連携校のくまもと清陵高等学校または創志学園高等学校で所定の単位を修得し、各高校の卒業要件を満たす必要があります。どの連携校になるかは学習スタイル・キャンパスによって異なります。
- 東京都の場所・学び方・頻度
- 通学スタイルは週1・週3・週5から選べると案内されています。首都圏と大阪に複数のキャンパスがあり、東京都内の利用校舎、曜日、受け入れ学年は公式の通学キャンパス案内・個別相談で確認してください。オンラインスタイルもあります。校舎への通学日数と、高校卒業に必要なスクーリング日数は別々に確認します。
- スクーリング・単位認定試験
- 公式案内では、連携校で年10〜15日のスクーリングに出席し、所定のネット学習とレポート提出、単位認定試験に合格する流れです。会場は連携校ごとに選べるとされています。実際に選択できる東京都内の会場、試験場所、今年度の日程、会場までの交通費・宿泊費は、出願予定の連携校に要問い合わせです。
- 費用・支払先・追加費用
- ベネッセ高等学院のサポート校費用は年35万4,000円(月額2万9,500円)からと公表されています。別途、連携する通信制高校の費用が必要です。授業料以外の入学金や教材費、通学スタイルごとの総額、支払先ごとの納入時期は選択コースで変わるため要問い合わせです。両校の請求書を分けて確認してください。
- 見学・体験
- 公式サイトからオープンキャンパス、セミナー、個別相談を案内しています。本人が参加できない場合の保護者のみ参加、オンライン相談、授業体験の実施日を予約時に確認できます。
- 合う可能性がある人・事前に確かめたい点
- 自宅から通える拠点があり、週あたりの通学日数やオンラインを選びたい人は比較しやすい候補です。一方、校舎のある場所が希望地域か、対象学年が募集中か、どの連携校に在籍するかは一律ではありません。キャンパス名だけで判断せず、通学先の住所、在籍する高校、スクーリング・試験の場所、3年間の総額を確認しましょう。
確認した公式情報:ベネッセ高等学院とは/転入・編入のご案内/通学スタイル・キャンパス/スクーリング会場(2026年10月24日確認)
HR高等学院|代々木・渋谷の拠点と週ごとの通学を選ぶ
HR高等学院は、株式会社RePlayceが運営する通信制高校サポート校です。社会や仕事に触れる探究・プロジェクト型の学びを掲げ、オンラインから週5日の通学までコースを案内しています。進路の経験づくりに関心がある家庭でも、授業日数や高校本体の課題量を分けて確認してください。
- 学校の種別・卒業資格を出す主体
- サポート校です。提携する鹿島学園高等学校または鹿島山北高等学校にも手続き・在籍し、通信制高校側の単位認定と卒業要件を満たして卒業資格を得ます。HR高等学院のキャンパスだけで高校卒業資格が発行されるわけではありません。提携校によって履修できる科目やスクーリングの形が異なります。
- 東京都の場所・学び方・頻度
- 代々木キャンパスはJR・都営線の代々木駅から徒歩約7分、渋谷キャンパスは渋谷駅新南口から徒歩約5分です。週1、週2、週5の通学コースとオンラインコースを案内しています。週の通学場所・曜日は選択時に確認し、毎週の登校が難しい時にオンラインへ切り替えられる条件も聞いておきましょう。
- スクーリング・単位認定試験
- 鹿島学園高校を選ぶ場合は年5〜10日程度、全国22都道府県の拠点で行う通学型、鹿島山北高校を選ぶ場合は神奈川県山北町で年3〜4日程度の宿泊型と案内されています。これはHR高等学院の代々木・渋谷キャンパスとは別の会場です。単位認定試験の場所・回数、指定日、宿泊費や交通費は提携校に要問い合わせです。
- 費用・支払先・追加費用
- 2026年4月時点の通常コース費用は、オンライン年52万8,000円、週1通学74万8,000円、週2通学85万8,000円、週5通学99万円です。別に入学金5万5,000円、選考料1万6,500円が必要です。鹿島学園または鹿島山北高校の学費・教材費、修学旅行などの課外活動費、追加個別指導費は別途です。HR高等学院と提携高校の支払額を分けて、卒業までの見積もりを出してもらいましょう。
- 見学・体験
- 代々木、渋谷、横浜などの説明会・体験会、個別相談、キャンパス見学を案内しています。会場・開催日・本人の同席要否は申込時に確認してください。体験授業に参加できる日と、保護者のみの相談枠は公式フォームから最新情報を確認できます。
- 合う可能性がある人・事前に確かめたい点
- 東京のキャンパスに通う機会とオンラインを組み合わせ、探究活動や社会との接点を持ちたい人は、通学頻度と活動内容を具体的に比べられます。週の登校回数を増やすほどHR高等学院の費用は上がり、別途、通信制高校の費用が加わります。体験では本人が参加しやすい時間帯、授業以外の活動、キャンパスまでの往復時間も確かめてください。
確認した公式情報:HR高等学院の概要/出願・入学案内、学費、提携校のスクーリング/キャンパス情報/説明会・体験会・個別相談(2026年10月24日確認)
NIJIN高等学院|オンライン中心と霞ヶ関キャンパスを組み合わせる
NIJIN高等学院は株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンラインを軸に、対話やプロジェクト学習、担任との相談を行います。東京都千代田区の霞ヶ関キャンパスも案内されています。キャンパスを利用できる条件や曜日は、通学を想定する人が個別相談で確認してください。
- 学校の種別・卒業資格を出す主体
- サポート校です。学院のみでは高卒資格を発行せず、提携するワオ高等学校、鹿島山北高等学校、開志創造高等学校のいずれかに在籍して卒業要件を満たします。また、提携校以外の高校に在籍したままNIJIN高等学院に通う利用方法も公式に案内されています。その場合の高校側の単位・在籍・卒業条件は現在の在籍校に確認します。
- 東京都の場所・学び方・頻度
- オンライン中心で、全国から参加できます。霞ヶ関キャンパスは東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング9階(WeWork内)、平日10時から17時と案内されています。キャンパスの開校時間が、毎日の通学コースや週ごとの登校日数を意味するとは限りません。希望する生徒の利用対象、曜日、席の予約、保護者の見学を個別に確認してください。
- スクーリング・単位認定試験
- 学院内に高校のスクーリング会場はありません。公式案内では、ワオ高校は岡山県岡山市で年2回・各3〜4日程度、鹿島山北高校は神奈川県山北町で年1回・4日間、開志創造高校は新潟県新潟市で年8日間の宿泊型とされています。試験の場所や日程は連携校、履修科目、入学年度によって確認が必要です。東京の学院でスクーリングや単位認定試験を完結できるとは限りません。
- 費用・支払先・追加費用
- NIJIN高等学院の2026年3月時点の案内では、入学金5万5,000円、授業料年39万8,000円(月払いは月3万9,800円)です。NIJINアカデミーの元在籍者は入学金免除と案内されています。専任サポートスタッフなど希望者向けの追加費用、提携校の学費、特別行事の実費が別途発生します。学院と提携校それぞれの見積もり、入学金・授業料の返金条件も確認してください。
- 見学・体験
- 無料のオンライン体験説明会・個別相談を案内しており、カメラやマイクをオフにした参加、保護者のみの相談も可能とされています。メタバース校舎や生徒が運営するオープンキャンパスを体験できる日程は、申込前に公式ページで確認します。
- 合う可能性がある人・事前に確かめたい点
- 自宅からオンラインで参加したい人や、対話・プロジェクトの時間を高校の学習に組み合わせたい人が比較できます。一方、日常的に通える場所が必要な家庭は、霞ヶ関キャンパスが本人の希望する頻度・支援内容に合うかを先に相談してください。高校卒業に必要なレポート・試験・宿泊型スクーリングは提携校側の要件であり、学院内で代替できない点も確かめましょう。
確認した公式情報:NIJIN高等学院の概要・提携校・スクーリング/入学案内・学費/霞ヶ関キャンパス/体験説明会(2026年10月24日確認)
ゼロ高等学院|オンライン中心で、鹿島山北高校と連携する
ゼロ高等学院は、起業・ビジネス・プロジェクトなど実践を重視するオンライン中心の教育機関です。公式FAQでは校舎を持たないと案内しており、東京都から入学相談やオンラインの学びに参加できます。東京に事務局住所があることと、毎日通える東京キャンパスがあることは別です。
- 学校の種別・卒業資格を出す主体
- 公式会社案内は教育連携先を鹿島山北高等学校としています。入学案内にはゼロ高と鹿島山北高校の両方で手続きを行う流れがあり、卒業資格は鹿島山北高校の卒業要件を満たして取得します。ゼロ高のオンライン活動だけでは高校卒業資格が発行されません。
- 東京都の場所・学び方・頻度
- オンライン活動が中心で、公式FAQは常設校舎なしと案内しています。東京・大阪エリアを中心に生徒が集まる機会があるという記載もありますが、東京都内の固定キャンパスや毎週の通学曜日は公表情報から確認できません。イベントの場所・頻度・参加費は都度の案内で確認してください。
- スクーリング・単位認定試験
- 連携先の鹿島山北高校が高校卒業に必要なスクーリング、レポート、単位認定などを担います。ゼロ高の公式入学案内はスクーリング参加を卒業要件として記載していますが、2026年度に本人が利用する会場、日程、宿泊の有無、単位認定試験会場の詳細は要問い合わせです。神奈川県山北町などの会場が必要になるか、出願前に鹿島山北高校の募集要項と照合してください。
- 費用・支払先・追加費用
- ゼロ高の公式ページは授業料を年額約40万円と案内し、イベント参加費が実費、映像・教材費等が別途必要としています。入学金額は参照した公開ページで特定できないため要問い合わせです。ゼロ高への費用と鹿島山北高校の入学金・授業料・教科書等は別の支払先になる案内です。最新の金額、返金条件、支払時期を両方に確認してください。
- 見学・体験
- オンライン学校説明会や個別相談を案内しています。オンラインで授業や活動を体験できる会、東京での対面イベントの予定、保護者のみの参加条件は開催ごとに変わるため、公式の最新募集ページで確認してください。
- 合う可能性がある人・事前に確かめたい点
- 自宅からのオンライン参加を軸に、起業・ビジネス・企画などの活動に取り組みたい人が比較できます。日々通う教室や週ごとの対面支援が必要な場合は、常設キャンパスがない点が合わない可能性があります。ゼロ高の授業料だけで総費用を判断せず、鹿島山北高校の費用、スクーリングの交通・宿泊、イベント参加費も積算してください。
確認した公式情報:ゼロ高等学院の会社概要・教育連携先/よくある質問(校舎・オンライン)/入学案内・鹿島山北高校との手続き/授業料・追加費用の案内(2026年10月24日確認)
東京で「キャンパス」と「スクーリング会場」を取り違えない
東京都内にキャンパスがあることは、毎日その場所で高校の授業・面接指導・試験を受けられることを意味しません。サポート校の教室は日々の学習や相談の拠点で、卒業単位に必要なスクーリングと試験は連携先の通信制高校が別会場・別日程で実施する場合があります。願書を出す前に「普段の通学先」「スクーリング会場」「試験会場」を地図上で分けて記録しましょう。
東京の通学範囲は、23区内か多摩地域かだけでなく、自宅から乗換駅までの移動、朝の混雑、本人が外出できる時間帯でも変わります。例えば、週1回なら利用できるキャンパスでも、週5回では往復時間が負担になるかもしれません。通学を試す時は、説明会だけでなく実際に通う曜日・時間帯に現地まで移動し、改札から教室までの距離、休憩場所、帰宅時の混雑も確かめます。
オンラインコースも「一日中ひとりで画面を見る」という意味とは限りません。クラス活動、面談、チャット、リアルイベントの有無や頻度が学校ごとに違います。本人が声を出さなくても参加できるか、途中で休憩できるか、欠席時に後から内容を確認できるか、家での端末・通信環境が必要かを聞きましょう。オンラインだけで人間関係が必ず築ける、あるいは対面が必ず必要といった一律の判断は避け、体験会で本人が負担なく過ごせる方法を確認してください。
スクーリングが宿泊型の場合は、会場までの移動だけでなく、宿泊日数、部屋割り、食事、服薬やアレルギーへの対応、体調不良時の連絡先、欠席した場合の代替機会も確認します。通学型の場合は、授業を受ける拠点が自宅から通えるか、複数会場のうちどこを選ぶのか、当日の集合時刻と交通費を調べます。スクーリングの日数が少ないかどうかだけで負担を比べず、本人の体調と移動への不安も検討材料にします。
費用は支払先別に3年間の見積もりを作る
通信制サポート校を利用する場合、少なくとも「通信制高校の費用」と「サポート校の費用」を分けて考える必要があります。さらに、入学金・選考料、授業料、システム・施設費、教材費、行事費、通学交通費、スクーリングの交通・宿泊費が加わる場合があります。学校の広告に載る「年額」だけでは、卒業までに必要な総額を比較できません。
学校ごとに書面で聞く項目
- サポート校と通信制高校、それぞれの初年度総額と2年目以降の年額
- 支払先の法人名、納入時期、月払い・分割払いの手数料
- 入学金・選考料・設備費・教材費・行事費など、授業料以外の必須費目
- スクーリング・試験の交通費、宿泊費、欠席時の再履修・追試費用
- 就学支援金の対象になる学校・授業料の範囲、申請の手順、支給前の立替有無
- 入学前辞退、途中退学、転校時の返金や違約金
2026年4月から高等学校等就学支援金制度が改正され、国の案内では所得制限の撤廃や支給上限の見直しが示されています。ただし、実際の支援額は在籍する高校、履修単位、支給要件、申請と認定により変わります。支援金が決まる前に授業料をいったん納める学校もあります。対象の通信制高校に申請できるか、いつ差し引き・還付されるかを学校へ確認してください。
サポート校の授業料や校舎利用料は、国の高等学校等就学支援金の対象ではありません。東京や居住自治体に独自の支援がある場合も、対象校・対象費目・所得要件・申請期限が定められています。制度を見込んで契約する前に、都道府県の教育委員会や窓口の最新情報を確認し、見積書には支援適用前の金額と、支援が受けられなかった場合の支払額を両方記録しましょう。
本人と保護者で分担して説明会・体験を確かめる
説明会では、パンフレットに書かれたカリキュラムだけでなく、本人が毎週どの場所・時間に何をするかを聞くと、入学後の生活を具体的に想像できます。本人が一度に多くの人と話すことを負担に感じる時は、保護者だけのオンライン相談や短時間の見学ができるか、キャンパスを見て帰るだけでもよいかを主催者に相談してください。
保護者は、通信制高校の正式名称、年間予定、学費の支払先、スクーリング・試験の場所、欠席・休学時の扱いをメモします。本人は、教室やオンラインの雰囲気、教職員への相談のしやすさ、同じ場にいる生徒との距離感、続けたいと思える学びがあるかを体験します。どちらかの感想を正解にするのではなく、次回の見学で確認したい点を一緒に決めます。
体験した後にすぐ入学を決める必要はありません。複数の学校から同じ形式の見積もりをもらい、在籍予定の高校とサポート校の契約条件を読み合わせます。本人がキャンパスに通えるか迷っている場合は、通学頻度を低く始めて増やせるのか、途中でオンラインへ切り替えられるのか、変更できる時期と追加費用を確認します。制度やコースは年度ごとに変わるため、比較した日付も記録しておきましょう。
東京都で相談できる公的窓口と情報源
入学先を決めることと、欠席や転校について相談することは分けて進められます。東京都教育委員会は不登校・高校中退に関する情報と相談先を案内しています。転学・編入、学費、就学支援金、在籍校の手続きは担当窓口が異なるため、相談時に「高校名」「学年」「在籍・休学・中退の状況」「修得単位」を整理して伝えると確認が進みます。
- 授業料の公的支援:文部科学省「高校生等への修学支援」と、在籍予定の高校の事務窓口
- 通信制高校のしくみ:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト・よくある質問」
- 東京都内の不登校・高校中退の相談:東京都教育委員会「不登校・高校中途退学者等への支援」
- 在籍校を続けるか転校するかの相談:現在の高校の担任・進路担当・通信制高校の入学相談窓口
学校との相談や公的窓口につながることは、特定のサポート校へ入学することを意味しません。本人が希望する場合に、学びの場所、必要な配慮、通学の負担を整理するための相談先として使えます。出席扱い、単位の引き継ぎ、卒業時期は本人の状況と在籍校・転入先の判断で異なるため、結果を保証する表現は避け、関係する学校に確認してください。
問い合わせ前に作る比較チェックシート
比較表を見ながら、次の項目を候補校ごとに埋めてください。回答が口頭だけの場合は、募集要項やメールなど後から確認できる方法で受け取ります。「要問い合わせ」となっている情報は、申込前に確認する質問です。
- 日々の学習・相談をする場所はどこか。住所、開校曜日、本人が通う週あたりの日数は何日か。
- オンラインで参加できる活動は何か。参加時間、欠席時のフォロー、端末や通信環境の条件は何か。
- 高校本体の名称と課程は何か。新入学、転入学、編入学のどれで出願し、誰が単位・卒業資格を認定するか。
- スクーリング・試験は何日、どの会場で行うか。宿泊があるか。欠席時に再履修できるか。
- 初年度・次年度・卒業までに、支払先ごとにいくら必要か。支援制度の適用前後はいくらか。
- 本人が参加できる説明会や体験の方法は何か。保護者のみ、オンライン、短時間の見学ができるか。
- 本人が休みたい時や通学頻度を変えたい時、誰に相談し、いつから変更できるか。
4校のいずれも、本人や家族に必ず合うと断定できるわけではありません。学びたい内容、移動可能な範囲、必要なサポート、家計の上限を先に話し合い、該当しない条件がある候補は外して構いません。授業料だけでなく、3年間の通学・スクーリング・宿泊を含む生活全体を想像して選びましょう。
東京都の通信制サポート校についてよくある質問
サポート校だけで高校卒業資格を取得することはできません。連携する通信制高校に在籍し、その高校の単位やスクーリング、試験などの卒業要件を満たす必要があります。出願前に在籍先と卒業資格を出す学校名を確認してください。
国の高等学校等就学支援金は通信制高校の授業料を支援する制度で、サポート校の費用は対象外です。高校とサポート校の支払先を分けた見積もりを取り、対象費目と申請方法を在籍予定の高校に確認してください。
キャンパスとスクーリング・試験の会場が同じとは限りません。卒業資格を出す通信制高校の指定会場、日程、試験場所を確認してください。サポート校のキャンパスだけで高校卒業に必要な要件を完了できると決めつけないことが大切です。
ゼロ高等学院は公式FAQで校舎を持たずオンライン中心と案内し、NIJIN高等学院もオンラインを中心としています。オンラインで利用できる活動、出席の扱い、必要な通学やスクーリング、試験は各校と連携高校に確認してください。
学校やコースにより異なります。この記事で紹介したHR高等学院は週1・週2・週5の通学コースを案内しています。その他の学校も、希望キャンパスの曜日や頻度、オンラインへの切替条件を募集年度の公式案内で確認してください。
連携する通信制高校によって会場が違います。HR高等学院の鹿島山北高校は神奈川県山北町、NIJIN高等学院の提携校は岡山県岡山市、神奈川県山北町、新潟県新潟市の宿泊型を案内しています。会場と日程は選択する高校と年度ごとに確認してください。
保護者のみの相談を受け付ける学校もありますが、すべての体験会で同じとは限りません。予約前に保護者のみの参加、オンライン相談、本人がカメラやマイクをオフにして参加できるかを主催者へ確認してください。
修得済み単位の扱いは転入・編入先の通信制高校が確認し、認定できる単位や卒業時期は個別に決まります。サポート校だけで判断せず、前籍校の在籍証明や成績・単位修得証明に必要な書類を高校本体に確認してください。
見学の可否は会場を運営する通信制高校に確認してください。サポート校のキャンパス見学で、別の場所にあるスクーリング・試験会場の様子まで確認できるとは限りません。住所、交通手段、宿泊設備や当日の支援も質問しておきましょう。
記事に記載した内容は2026年10月24日に公式ページで確認した時点の情報です。募集年度やコース、提携する通信制高校で条件が変わるため、説明会予約時と出願前の両方で公式募集要項・個別見積もりを確認してください。
出典・確認した公式情報
各校のコース・費用・会場は、申込状況や年度により変更されることがあります。以下の公式ページを2026年10月24日に確認しました。申込前にはリンク先の最新募集要項と、本人に適用される説明をあらためて確認してください。
- ベネッセ高等学院:学院の説明/転入・編入と費用/キャンパスとスクーリング会場
- HR高等学院:学院概要/2026年度費用と提携校スクーリング/キャンパス/説明会・体験会
- NIJIN高等学院:学校・連携校・スクーリング/入学案内と学費/霞ヶ関キャンパス/体験説明会
- ゼロ高等学院:教育連携先/よくある質問/入学案内/授業料と追加費用
- 制度の確認:文部科学省・高校生等への修学支援/文部科学省・通信制高等学校情報発信サイト/東京都教育委員会・不登校や高校中退の支援
この記事は2026年10月24日時点の公式公開情報を整理したものです。候補の選定基準や掲載順はおすすめ順位を意味しません。NIJIN高等学院を含む事業者・学校から依頼を受けた順位ではなく、条件が合わない場合は他の高校や公的な相談先も含めて検討してください。


