教育支援センター(適応指導教室)とは?対象・費用・出席扱い・申し込みの流れを解説【2026年版】

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「学校には行けないけれど、家にずっといるのも心配」「近くに公的な受け皿はないのだろうか」——そう思って「◯◯市 不登校支援」「教育支援センター」「適応指導教室」と検索してこのページにたどり着いた方が多いと思います。

教育支援センター(適応指導教室)は、市区町村の教育委員会が設置・運営する公的な不登校支援の拠点です。多くの自治体で利用料は無料、通った日は在籍校の出席扱いになるのが原則。にもかかわらず、「名前は聞いたことがあるけれど、何をする場所か分からない」「どこに申し込めばいいのか分からない」という理由で使われていないケースが少なくありません。

この記事では、文部科学省の通知・統計という一次資料にあたりながら、対象・費用・1日の流れ・申し込み手順・出席扱いの条件を整理します。あわせて、主要13自治体の公式ページと、「合わなかったとき」の次の選択肢までまとめました。読み終えたときに「明日、どこに電話すればいいか」が分かる状態を目指しています。

教育支援センターのイメージ。少人数の落ち着いた教室で、子どもたちがそれぞれの活動に取り組み、スタッフが見守っている場面
教育支援センターのイメージ。少人数の落ち着いた教室で、子どもたちがそれぞれの活動に取り組み、スタッフが見守っている場面

この記事の要点(3行)

  • 教育支援センター=市区町村の教育委員会が運営する公的な居場所。原則無料で、通所日は出席扱いにできる。
  • 申し込みは在籍校(担任・スクールカウンセラー)経由が基本。保護者から教育委員会へ直接相談できる自治体も多い。
  • 設置数・定員・対象学年には限りがある。合わない・通えない場合の代替ルート(校内の別室、フリースクール、学びの多様化学校、自宅ICT学習)まで知っておくと選択肢が途切れない。

動画で先に知りたい方へ

NIJINアカデミー校長・星野達郎が、子どもが学校に行けなくなるまでに何が起きているのかを解説しています。「うちの子はまだ大丈夫」と思っている段階の方こそ、先にご覧ください。

公的な支援と民間の学び場を費用・出席扱い・通い方で比べたい方は、教育支援センターとフリースクールの違いをご覧ください。

目次

教育支援センター(適応指導教室)とは|教育委員会が運営する公的な不登校支援の拠点

教育支援センターは、市区町村(または都道府県)の教育委員会が設置する、不登校の子どものための公的な学びと居場所の施設です。かつては「適応指導教室」と呼ばれていましたが、「学校に適応させる場所」という語感が実態に合わなくなったこともあり、現在は「教育支援センター」という名称が国の通知でも使われています。自治体の窓口では、いまも両方の呼び名が併用されています。

国の位置づけは明確です。文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日・元文科初第698号)は、教育支援センターについて次のように述べています。

文部科学省の通知が示す教育支援センターの役割

「今後、教育支援センターは通所希望者に対する支援だけでなく、これまでに蓄積された知見や技能を生かし、通所を希望しない者への訪問型支援、シートのコンサルテーションの担当など、不登校児童生徒への支援の中核となることが期待されること。」

出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」3(3)教育支援センターの整備充実及び活用

つまり教育支援センターは、「学校に戻すための場所」ではなく、その子が社会的に自立していくことを支える地域の拠点として位置づけられています。同じ通知は支援の視点についても、「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある」と明記しています。この一文は、学校とのやりとりで迷ったときに保護者が拠り所にできる、とても重要な記述です。

教育支援センター(適応指導教室)の基本情報
項目内容
運営市区町村(または都道府県)の教育委員会。公的機関
対象主に市区町村立の小・中学校に在籍する不登校またはその傾向のある児童生徒。小4〜中3を対象とする自治体が多いが、小1から受け入れる自治体もある
費用利用料は原則無料。教材費・昼食・交通費などは自己負担となる場合がある
在籍在籍校に籍を置いたまま通う(転校ではない)
出席扱い一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いにできる(校長の判断)
通い方週1日〜週5日。1日数時間の部分利用や、日によって時間を選べる自治体も多い
内容個別学習・小集団活動・体験活動・教育相談。学校の時間割をそのまま再現するわけではない
申込窓口在籍校(担任・スクールカウンセラー)経由が基本。教育委員会の教育相談窓口へ保護者から直接相談できる自治体も多い

「適応指導教室」以外にも呼び名がたくさんある

検索しても自分の市の施設が出てこない最大の理由が、この名称のばらつきです。同じ機能の施設でも、自治体ごとに愛称がつけられています。

自治体ごとに異なる教育支援センターの呼び名(例)
自治体施設の呼び名
川崎市ゆうゆう広場
名古屋市なごやフレンドリーナウ
神戸市くすのき教室
京都市ふれあいの杜
横浜市ハートフルスペース(地域拠点)/ハートフルルーム(学校内)
札幌市相談指導教室(ちえりあ・まこまる・リフレの各教育相談室に併設)
新潟市区ごとの教育相談室に併設された適応指導教室
多くの自治体「適応指導教室」「教育支援センター」「〇〇学級」「ふれあいルーム」など

自分の地域の施設名が分からないときの調べ方

「◯◯市 教育支援センター」で見つからない場合は、「◯◯市 適応指導教室」「◯◯市 教育相談 不登校」の3パターンで検索してみてください。それでも出てこない場合は、市区町村の教育委員会「教育相談室」「教育センター」に電話するのが最短です。町村部では、隣接市や県の教育事務所が広域で運営していることもあります。

数字で見る|不登校35万人のうち、13万人が専門的な支援につながっていない

文部科学省が2025年10月に公表した令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人。12年連続の増加で、過去最多を更新しました。1,000人あたり38.6人、およそ26人に1人という水準です。

令和6年度調査で押さえておきたい数字
項目数値備考
小・中学校の不登校児童生徒数353,970人前年度346,482人/12年連続増・過去最多
1,000人あたりの不登校児童生徒数38.6人前年度37.2人
高等学校の不登校生徒数67,782人前年度68,770人
学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けていない135,724人前年度134,368人
学校外の機関等で相談・指導を受け、指導要録上出席扱いとなった42,978人教育支援センター・フリースクール等
自宅でのICT等を活用した学習活動が出席扱いとなった13,261人別記2の要件による

353,970人のうち、専門的な支援につながっているのは?

学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けた218,246人(61.7%)

専門機関等では相談・指導等を受けていない135,724人(38.3%)

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2025年10月公表)

グラフの灰色の部分、13万5,724人が「学校内外の専門機関等では相談・指導等を受けていない」子どもたちです。このうち約12万人は担任等から週1回以上の継続的な相談を受けており、まったく孤立しているわけではありません。それでも、専門的な支援の入口に立てていない子が10万人単位で存在するという事実は変わりません。

そして、その入口として国が「中核」と位置づけているのが教育支援センターです。文部科学省が2019年5月に公表した「教育支援センター(適応指導教室)に関する実態調査」では、全国に1,142か所、約63%の自治体が設置しているとされています。裏を返せば、4割近い自治体には自前のセンターがないということでもあります。国は2023年3月のCOCOLOプラン(誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策)で、未設置地域の解消と機能強化を打ち出しています。

校長・星野達郎の解説動画で理解を深める

制度を調べる前に「いま子どもに何が起きているのか」を掴んでおくと、学校や窓口との話が通じやすくなります。NIJINアカデミー校長・星野達郎(元小学校教員)が、現場で見てきたことを解説しています。

教育支援センター・校内教育支援センター・フリースクール・学びの多様化学校の違い

不登校の子どもの「学校以外の学び場」は、いま大きく4つに整理できます。似た言葉が並ぶので、運営主体・費用・在籍・出席扱いの4点で比べるのが分かりやすいです。

4つの選択肢の比較(2026年8月時点)
教育支援センター
(適応指導教室)
校内教育支援センター
(校内別室・スペシャルサポートルーム等)
フリースクール
(民間)
学びの多様化学校
(旧・不登校特例校)
運営市区町村の教育委員会在籍校(学校の中)NPO・民間企業・個人公立・私立の学校
費用の目安原則無料(実費負担あり)無料月額1〜5万円程度が中心公立は無償/私立は学費
在籍在籍校のまま在籍校のまま在籍校のままその学校に転校・入学
出席扱い原則あり(校長判断)あり要件を満たせば可(校長判断)出席の概念がそのまま適用
対象小4〜中3が中心(自治体差大)在籍校の児童生徒施設により小〜高主に小・中(高校段階もあり)
数全国約1,142か所
(2019年公表・約63%の自治体)
設置校が急増中全国に数百〜千超全国84校(2026年4月時点)
向いている場面外に出る一歩を、公的な安心の中で踏み出したい学校の建物には入れる/友達に会わずに過ごしたい興味・体験を軸に、その子のペースで学校の枠組みごと、その子に合う設計にしたい

教育支援センター:まず検討したい「公的な最初の一歩」

費用がかからず、在籍校との連携も制度上前提になっているため、最初に検討する価値がもっとも高い選択肢です。指導員は教員経験者や心理職が中心で、学習だけでなく教育相談も受けられます。一方で、定員・開室日・対象学年に制約があり、「申し込んだが空きがない」「小学校低学年は対象外だった」というケースもあります。

校内教育支援センター:学校の中にある「別室」

近年もっとも整備が進んでいるのが、在籍校の中に設けられた別室(スペシャルサポートルーム、校内サポートルームなど)です。移動の負担がなく、担任や養護教諭とつながったまま過ごせるのが強みです。「教室には入れないが、学校の門はくぐれる」段階の子に向いています。関連して、保健室登校について整理した記事もあわせてご覧ください。

フリースクール:民間ならではの多様さ

民間の運営なので、体験活動中心・学習中心・オンラインなど設計の幅がとても広いのが特徴です。費用は自己負担ですが、自治体によっては利用料の補助制度があります。制度面や費用相場はフリースクールとは?種類・費用・出席扱いまで完全ガイドで詳しくまとめています。

学びの多様化学校:カリキュラムごと設計された「学校」

不登校の子どもの実情に配慮した特別の教育課程を編成できる正式な学校で、授業時数の削減や体験学習の重視など、教育課程そのものが設計し直されています。文部科学省の設置者一覧によれば、2026年4月時点で全国84校。ただし未設置の県も残っており、通学できる範囲にあるかどうかが最大のハードルです。詳しくは学びの多様化学校とは?全国の学校一覧と事例をご覧ください。

なお、教育支援センターとフリースクールの違いだけをもっと詳しく知りたい方は、教育支援センターとフリースクールの違いを徹底解説もあわせてどうぞ。

高校生は教育支援センターの対象外です

教育支援センターは義務教育段階(小・中学生)が対象です。高校生の場合は、在籍校の相談体制、通信制高校・サポート校、都道府県の教育センターが受け皿になります。高校生の進路をお探しの方は、ニジ高(NIJIN高等学院)のような通信制サポート校も選択肢に入ります。

対象・費用・1日の流れ|「実際になにをする場所」なのか

教育支援センターの中身は自治体ごとに違いますが、公開されている情報を並べると共通の型が見えてきます。

主要自治体の対象・運営形態(各市の公式情報より/2026年8月時点)
自治体施設名対象メモ
神戸市くすのき教室(ひがし・なだ・きた・ほくしん分室)市立小・中学校に在籍し、心理的要因で長期欠席またはその可能性がある児童生徒(原則 小4〜中3)中央区の青少年育成センター内に本室
京都市ふれあいの杜市立小4〜中3で、在籍校の取組では改善が難しく不登校が長期化した児童生徒窓口は「不登校相談支援センター」。在籍校を通じて申請
川崎市ゆうゆう広場(市内6か所)市内在住または市内の学校に在籍する小・中学生月〜金 9:30〜15:00(休日・長期休業日を除く)
名古屋市なごやフレンドリーナウ(浄心・笠寺・鶴舞・大曽根の4か所)心理的な理由で登校していない小・中学生相談は「ハートフレンドなごや」(電話・メール・来所・訪問)
大阪市大阪市教育支援センター(3か所)市立小・中学校・義務教育学校の不登校児童生徒申込・見学は在籍校または市教委指導部へ
横浜市ハートフルスペース(地域拠点)/ハートフルルーム(学校内)市立小・中学校の不登校児童生徒地域拠点型と校内型の二層構造

費用:「無料」だが、実費が発生することはある

公的機関なので利用料は原則かかりません。ただし、教材費・体験活動の材料費・昼食(給食がない施設が多い)・通所の交通費は自己負担になることがあります。「無料と聞いていたのに」とならないよう、申し込み時に確認しておくと安心です。

1日の流れ:学校の時間割の縮小版ではない

多くの施設は午前中心・1日3〜5時間程度で、教科学習だけでなく、創作活動や調理・スポーツ・地域体験などが組み合わされています。以下は公開情報から見た典型的な一日です(自治体・施設により異なります)。

教育支援センターの一日(典型例)

1

9:30 登所・朝の会

来られる時間に来ればよい施設が多く、遅れての登所も想定されています。指導員と一言かわすところから始まります。

2

10:00 個別学習

学校のプリント、通信教材、タブレット教材など、その子が持ち込んだ教材で進めるのが基本。分からないところを指導員に聞けます。

3

11:00 小集団活動・体験活動

工作、調理、卓球やバドミントン、畑作業、プログラミングなど。「人と一緒にいる時間」を少しずつ増やしていくのが目的です。

4

12:00 昼食

弁当持参の施設が多数。一緒に食べる/別の場所で食べるを選べる施設もあります。

5

13:00 選択活動・教育相談

午後は自由度が高く、面談や進路相談の時間にあてることも。保護者面談を並行して行う施設もあります。

6

14:30〜15:00 帰りの会・下所

一日の振り返りを短く行って終了。在籍校へは通所記録が定期的に共有されます。

「毎日通わないといけない」わけではありません

週1日から始める、午前だけ参加する、体調に合わせて休む——いずれも一般的な使い方です。むしろ多くの施設が「最初は週1回・1時間から」を勧めています。行けなかった日があっても、利用資格を失うことは基本的にありません。心配なときは、事前に「どのくらいの頻度から始められますか」と聞いてみてください。

申し込みから通所開始までの5ステップ

保護者が在籍校で校長・担当職員に書類を手渡している場面。教育支援センターの利用申し込みは在籍校を通じて行うのが基本
保護者が在籍校で校長・担当職員に書類を手渡している場面。教育支援センターの利用申し込みは在籍校を通じて行うのが基本

申し込みルートは自治体で違いますが、「在籍校を通じて申し込む」のが原則という点はほぼ共通しています。京都市のように「窓口となる不登校相談支援センターへ、在籍校を通じて相談申請する」と明記している自治体もあります。

教育支援センター利用までの流れ

1

① まず学校か教育委員会に相談する

担任・学年主任・スクールカウンセラーのいずれかに「教育支援センターの利用を考えている」と伝えます。学校に言いづらい場合は、市区町村の教育相談窓口へ保護者から直接電話しても構いません。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。

2

② 教育相談・面談を受ける

子どもの様子、これまでの経過、家庭での過ごし方などを聞き取ります。ここで「センター利用が今の段階で合うか」を一緒に検討します。子ども本人が同席しない形で始められる自治体がほとんどです。

3

③ 見学・体験通所

いきなり入所を決めるのではなく、見学と体験通所を経るのが一般的です。保護者だけの見学から始めても構いません。ここで「部屋の雰囲気」「他の子との距離感」「指導員との相性」を確かめます。

4

④ 利用申請・在籍校との調整

申請書を提出し、在籍校・教育委員会・センターの三者で通所計画を共有します。ここで同時に「指導要録上の出席扱い」の取り扱いも確認しておくのが重要です(次章参照)。

5

⑤ 通所開始・定期的な見直し

週1日など無理のない頻度から開始。通所状況は在籍校へ定期的に報告され、学期ごとなどに支援計画を見直します。

「いつ相談すればいいのか」で迷う方が本当に多いのですが、答えは「迷った時点で」です。上の動画では、校長の星野達郎が、見落とされやすい不登校のSOSサインについて解説しています。相談は早いほど選べる手が多く残ります。

待機・定員の可能性は最初に確認を

教育支援センターは定員がある施設です。地域によっては順番待ちが発生したり、対象学年が小4以上に限られていて低学年は利用できなかったりします。相談の初回に「今すぐ通えますか」「対象は何年生からですか」を確認しておくと、次の手を早く打てます。

出席扱いになる条件|「通所」と「自宅ICT学習」の2ルート

ここが、保護者にとってもっとも実利のある情報です。文部科学省の令和元年通知は、出席扱いの取り扱いを別記1(学校外の施設に通う場合)と別記2(自宅でICT等を活用して学ぶ場合)の2本立てで整理しています。

ルート1:教育支援センターやフリースクールに通う場合(別記1)

別記1(学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けている場合の出欠の取扱い)は、次の要件を満たす場合、校長は指導要録上の出席扱いとすることができるとしています。

別記1:通所して出席扱いにするための要件
要件
(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
(2)当該施設は教育委員会等が設置する教育支援センター等の公的機関とする。公的機関での指導の機会が得られない、あるいは公的機関に通うことが困難な場合で、本人や保護者の希望もあり適切と判断される場合は、民間の相談・指導施設も考慮されてよい
(3)当該施設に通所または入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること
(4)学習の計画や内容が学校の教育課程に照らし適切と判断される場合は、その評価を適切に行い指導要録に記入したり、通知表等で本人・保護者・施設に伝えたりすることが望ましい

注目すべきは(2)の順序です。制度上、公的機関である教育支援センターが第一に想定されており、フリースクールなど民間施設は「公的機関に通えない場合」に考慮される位置づけになっています。つまり教育支援センターは、出席扱いをもっとも取りやすいルートだということです。民間施設を選ぶ場合は、校長が設置者である教育委員会と連携して判断し、「民間施設についてのガイドライン(試案)」が参考にされます。

ルート2:自宅でICT等を活用して学ぶ場合(別記2)

自宅で学習に取り組む子どもと、学習記録を確認する保護者。自宅でのICT等を活用した学習も要件を満たせば出席扱いになる
自宅で学習に取り組む子どもと、学習記録を確認する保護者。自宅でのICT等を活用した学習も要件を満たせば出席扱いになる

別記2(自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の出欠の取扱い)では、7つの要件が示されています。オンラインのフリースクールやICT教材を検討している家庭は、ここを押さえておくと学校との話が早く進みます。

別記2:自宅ICT学習で出席扱いにするための7要件
要件
(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
(2)ICT(コンピュータやインターネット、遠隔教育システムなど)や郵送、FAXなどを活用して提供される学習活動であること
(3)訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とすること(定期的かつ継続的に行われるもの)
(4)学習活動は、児童生徒の学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
(5)校長が、対面指導や学習活動の状況等について十分に把握していること
(6)基本的に、学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること
(7)成果を評価に反映する場合は、学習の計画や内容が学校の教育課程に照らし適切と判断されること

文部科学省は同じページのQ&Aで、「ICT等を活用した学習活動」の例として、民間業者が提供するICT教材を活用した学習、教育支援センター作成のICT教材を活用した学習、在籍校の授業を自宅に配信して行う学習(同時双方向型・オンデマンド型)などを挙げています。また、対面指導を行う者としては、在籍校の教員やスクールカウンセラーのほか、教育支援センターの職員も想定されています。つまり別記2のルートでも、教育支援センターは実務上の要になり得ます。

出席扱いの基準は「全国一律」ではありません

文部科学省はQ&Aで、「一人一人の児童生徒の状況や学校、地域の実態が違うため、文部科学省から一律の基準を示すことはしていません」と明言しています。同時に、学校や教育委員会が一定の基準を作成しておくことは必要とも述べています。

つまり、最終判断は在籍校の校長です。断られた場合も「制度上できない」のではなく「その学校の運用がまだ整っていない」ことが多いため、通知(元文科初第698号 別記1・別記2)を示しながら相談する価値があります。

学校に相談するときの伝え方(そのまま使える言い回し)

  • 「令和元年10月25日の文科省通知の別記1にある、教育支援センターへの通所を出席扱いとする取り扱いについて相談させてください」
  • 「通所記録と学習内容を毎月ご報告します。指導要録上の出席扱いについてご検討いただけますか」
  • 「自宅学習の場合、別記2の(3)にある対面指導は、家庭訪問と教育支援センターのどちらで受けるのがよいでしょうか」

ポイントは、「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいか」を聞くことです。学校側も判断材料を求めています。ホームスクールという形を検討している場合は、ホームスクールとは?日本での始め方・出席扱いも参考になります。

主要自治体の教育支援センター 公式リンク集

「◯◯市 不登校支援」で調べている方のために、主要自治体の公式ページをまとめました。制度・定員・対象学年は変わることがあるため、必ず公式情報と電話でご確認ください。

主要自治体の教育支援センター・不登校支援の公式ページ(2026年8月時点)
自治体施設・窓口公式ページ
札幌市教育相談(相談指導教室)教育相談のご案内/札幌市
北海道(全域)不登校支援ポータルサイト北海道教育庁 不登校支援ポータル(保護者向け)
東京都(区市町村)TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ東京都 不登校の小中学生支援ポータル
八王子市適応指導教室/高尾山学園適応指導教室/高尾山学園の概要
横浜市ハートフルスペース/ハートフルルーム不登校児童生徒への支援について
川崎市ゆうゆう広場(6か所)不登校児童生徒支援(多様な学び支援)/ゆうゆう広場のご案内
さいたま市教育相談室・適応指導教室さいたま市の教育相談
埼玉県不登校支援サイト不登校の子供たちとその保護者を支援するためのサイト
千葉県県内の調査結果・支援情報令和6年度 問題行動・不登校等調査の概要
新潟市教育相談センター・各区教育相談室教育相談
名古屋市なごやフレンドリーナウ不登校児童生徒支援サイト/なごやフレンドリーナウ
京都市ふれあいの杜/不登校相談支援センターふれあいの杜/不登校相談支援センター
大阪市大阪市教育支援センター(3か所)不登校児童生徒支援のための大阪市教育支援センターについて
神戸市くすのき教室くすのき教室(教育支援センター)/不登校支援の取組
福岡市教育支援センター(適応指導教室)不登校に関する支援

お住まいの地域が一覧にない場合は、文部科学省が公開している「不登校に関する地元の相談窓口」から、都道府県・指定都市の窓口をたどるのが確実です。

地域のフリースクールもあわせて調べたい方へ

にじいろでは主要都市ごとにフリースクール・オルタナティブスクールの一覧を作成しています。教育支援センターと併せて検討してください。
札幌市|八王子市|横浜市|川崎市|千葉県|越谷市|新潟市|名古屋市|大阪市|神戸市|福岡市

全国47都道府県の教育支援センター・不登校相談窓口を探す

文部科学省は「不登校に関する地元の相談窓口」というページで、全国1,045市区町村の公式相談窓口を都道府県別に整理して公開しています。お住まいの市区町村の教育支援センターにたどり着くには、ここが最短ルートです。

下の表は、都道府県ごとの入口をまとめたものです。「文科省の窓口一覧」は市区町村単位でリンクが並んでいるので、自分の市町村名を探してください。「県の支援ページ」は、県が独自に教育支援センター一覧や支援情報を出しているところだけ載せています。

47都道府県 教育支援センター・不登校相談窓口の入口一覧(2026年8月時点)
都道府県にじいろの詳細ページ文科省の窓口一覧(市区町村別)掲載市区町村数県の支援ページ地域のフリースクール
北海道北海道の一覧を見る北海道の窓口93件北海道の教育支援センター設置状況フリースクール
青森県青森県の一覧を見る青森県の窓口12件県教委 相談窓口一覧フリースクール
岩手県岩手県の一覧を見る岩手県の窓口21件岩手県 教育支援センターフリースクール
宮城県宮城県の一覧を見る宮城県の窓口20件りんくるみやぎ 不登校等教育相談フリースクール
秋田県秋田県の一覧を見る秋田県の窓口13件-フリースクール
山形県山形県の一覧を見る山形県の窓口14件教育支援センター(適応指導教室)一覧フリースクール
福島県福島県の一覧を見る福島県の窓口16件-フリースクール
茨城県茨城県の一覧を見る茨城県の窓口38件学校以外の学びの場「教育支援センター」フリースクール
栃木県栃木県の一覧を見る栃木県の窓口21件不登校児童生徒への支援(適応指導教室)フリースクール
群馬県群馬県の一覧を見る群馬県の窓口20件県内の教育支援センターフリースクール
埼玉県埼玉県の一覧を見る埼玉県の窓口52件不登校の子供たちと保護者を支援するサイトフリースクール
千葉県千葉県の一覧を見る千葉県の窓口39件-フリースクール
東京都東京都の一覧を見る東京都の窓口50件TOKYO多様な学びの場・居場所ナビフリースクール
神奈川県神奈川県の一覧を見る神奈川県の窓口28件不登校でお悩みの児童・生徒、保護者のみなさんへフリースクール
新潟県新潟県の一覧を見る新潟県の窓口21件-フリースクール
富山県富山県の一覧を見る富山県の窓口15件-フリースクール
石川県石川県の一覧を見る石川県の窓口13件-フリースクール
福井県福井県の一覧を見る福井県の窓口13件-フリースクール
山梨県山梨県の一覧を見る山梨県の窓口10件-フリースクール
長野県長野県の一覧を見る長野県の窓口27件-フリースクール
岐阜県岐阜県の一覧を見る岐阜県の窓口34件-フリースクール
静岡県静岡県の一覧を見る静岡県の窓口25件-フリースクール
愛知県愛知県の一覧を見る愛知県の窓口51件-フリースクール
三重県三重県の一覧を見る三重県の窓口22件-フリースクール
滋賀県滋賀県の一覧を見る滋賀県の窓口17件-フリースクール
京都府京都府の一覧を見る京都府の窓口14件-フリースクール
大阪府大阪府の一覧を見る大阪府の窓口41件不登校児童生徒への支援フリースクール
兵庫県兵庫県の一覧を見る兵庫県の窓口31件-フリースクール
奈良県奈良県の一覧を見る奈良県の窓口18件-フリースクール
和歌山県和歌山県の一覧を見る和歌山県の窓口15件-フリースクール
鳥取県鳥取県の一覧を見る鳥取県の窓口9件-フリースクール
島根県島根県の一覧を見る島根県の窓口10件-フリースクール
岡山県岡山県の一覧を見る岡山県の窓口16件-フリースクール
広島県広島県の一覧を見る広島県の窓口20件-フリースクール
山口県山口県の一覧を見る山口県の窓口13件-フリースクール
徳島県徳島県の一覧を見る徳島県の窓口10件-フリースクール
香川県香川県の一覧を見る香川県の窓口11件-フリースクール
愛媛県愛媛県の一覧を見る愛媛県の窓口14件-フリースクール
高知県高知県の一覧を見る高知県の窓口11件-フリースクール
福岡県福岡県の一覧を見る福岡県の窓口32件-フリースクール
佐賀県佐賀県の一覧を見る佐賀県の窓口17件-フリースクール
長崎県長崎県の一覧を見る長崎県の窓口9件-フリースクール
熊本県熊本県の一覧を見る熊本県の窓口11件-フリースクール
大分県大分県の一覧を見る大分県の窓口13件-フリースクール
宮崎県宮崎県の一覧を見る宮崎県の窓口11件-フリースクール
鹿児島県鹿児島県の一覧を見る鹿児島県の窓口19件-フリースクール
沖縄県沖縄県の一覧を見る沖縄県の窓口15件-フリースクール

都道府県版の詳細ページ

47都道府県すべてについて、市区町村ごとの窓口をまとめた詳細ページを公開しています。上の表の「にじいろの詳細ページ」列から、お住まいの都道府県をお選びください。掲載しているリンクは全県分すべて実際にアクセスして到達を確認済みです(2026年8月時点)。

市区町村のページで確認したい3つのこと

  1. 施設の名前と場所(「適応指導教室」「〇〇教室」など愛称で載っていることが多い)
  2. 対象学年と開室日(小4以上/週何日か)
  3. 申し込みの窓口(在籍校経由か、教育相談室に直接電話できるか)

この3つが分かれば、あとは電話1本で動けます。

教育支援センターが「合わない」ことがある3つの理由

公的で無料、出席扱いも取りやすい——それでも全員に合うわけではありません。事前に知っておくと、うまくいかなかったときに落ち込まずに次へ進めます。

理由1:そもそも「通所」が前提になっている

別記1の要件(3)にあるとおり、出席扱いの前提は「通所または入所して相談・指導を受けること」です。家から出ることそのものが難しい段階の子にとっては、この最初の一段が高いことがあります。この段階では、訪問型支援(センターの職員が家庭を訪問する)や自宅ICT学習(別記2)のほうが現実的です。令和元年通知も、教育支援センターに「通所を希望しない者への訪問型支援」を期待すると明記しています。訪問支援を実施しているかは、必ず窓口で確認してください。

理由2:対象学年・定員・開室日に制約がある

小4以上を対象とする自治体が多く、小学校低学年の受け皿が薄いのが実情です。また週2〜3日開室、午前のみといった施設もあります。「通いたいのに枠がない」は制度の問題であって、お子さんの問題ではありません。

理由3:「学校復帰」の色合いが強い施設もある

国の通知は「学校に登校するという結果のみを目標にしない」と明記していますが、実際の運用は施設によって幅があります。見学のときに「どのくらいの子が学校に戻っていますか」ではなく、「学校に戻らない選択をした子は、その後どうしていますか」と聞いてみてください。答え方に、その施設の考え方がよく表れます。

見学のときに聞いておきたい7つの質問
#質問なぜ聞くのか
1対象は何年生からですか。今すぐ通えますか(待機はありますか)低学年・定員の壁を最初に把握する
2週何日から始められますか。休んだ場合はどうなりますか無理のないスタートラインを決める
3在籍校への出席扱いは、どのような手続きになりますか別記1の運用を具体的に確認する
4通所が難しい時期は、訪問型の支援を受けられますか調子が下がったときの受け皿を確保する
5昼食・教材費・交通費など、実費はどのくらいかかりますか「無料」の範囲を明確にする
6学習は何を使いますか。教材の持ち込みはできますか学習の進度と接続を確認する
7学校に戻らない選択をした子は、その後どうしていますか施設の支援観を知る

合わなかったときの選択肢|支援を途切れさせないために

大切なのは、「教育支援センターがだめだったら終わり」ではないということです。選択肢は次のように重ねられます。

支援を途切れさせないための重ね方

1

まず在籍校の中の別室(校内教育支援センター)

移動の負担が最小で、担任とのつながりも切れません。「学校の建物には入れる」段階なら第一候補です。

2

次に教育支援センター(適応指導教室)

公的・無料・出席扱いが取りやすい。学校の外に出る一歩を、安心の中で踏み出す場所です。

3

通所が難しければ訪問型支援・自宅ICT学習(別記2)

家から出られない時期でも、対面指導と計画的な学習プログラムがあれば出席扱いの道があります。

4

興味・体験を軸にするならフリースクール

費用はかかりますが、設計の自由度が高く、その子の「やってみたい」から入れます。自治体の補助制度も確認を。

5

学校の枠組みごと変えるなら学びの多様化学校

通学圏内に84校のいずれかがあるなら、転校という選択肢も現実的です。

6

地域に選択肢がなければオンライン

住んでいる場所に関係なく、同年代とつながりながら学べます。

オンラインという選択肢|「近くにない」「通えない」を越えるために

ここまで読んで、「うちの地域には、そもそも選択肢がない」と感じた方もいると思います。それは思い込みではなく、数字が示す現実です。

「選択肢がない」は、地域の問題であって家庭の問題ではない
全国の状況そこから見えること
教育支援センター全国1,142か所/設置は約63%の自治体約4割の自治体には自前のセンターがない
学びの多様化学校全国84校(2026年4月時点)設置ゼロの県が13県ある
対象学年小4〜中3が中心低学年・高校生は公的な受け皿が薄い
通所が前提出席扱いの要件(3)が「通所または入所」家から出られない時期は制度に乗りにくい

この4つの壁を同時にまたげる手段が、オンラインです。住んでいる市町村に施設があるかどうかに左右されず、家から出られない時期でも、同年代とつながりながら学び続けられます。

オンラインでも「出席扱い」になります

前章で見たとおり、文科省の別記2は自宅でのICT学習を出席扱いにする道を明記しており、令和6年度は全国で13,261人がこのルートで出席扱いになっています。ポイントは、要件(3)の「訪問等による対面指導」と要件(4)の「計画的な学習プログラム」を、誰がどう担保するかです。ここを学校任せにせず、受け入れ先が在籍校と直接やりとりしてくれるかどうかで、実現できるかが決まります。

参考までに、私たちが運営するNIJINアカデミーは在籍校との連携を前提に設計しており、97%の出席認定率を公表しています。手続きの具体的な流れはオンライン授業で出席扱いになる条件・手続きの流れにまとめてあります。他のスクールを検討する場合も、「在籍校への報告書は出してもらえますか」「対面指導はどう設計されていますか」の2点は必ず確認してください。

実際の様子|オンラインの「教室」はこう動いている

オンラインというと「動画を1人で見るだけ」を想像しがちですが、実際は違います。下は、全校生徒が集まる朝のホームルームの様子です。

顔を出す・出さない、声を出す・出さないは本人が選べます。「通えるかどうか」より先に、その子が安心して声を出せる場所かどうかが来る——現場で何度も確かめてきたことです。次の動画は、顔も声も出せなかった子が、居場所を得てどう変わっていったかの記録です。

オンラインで解決できること・できないこと
オンライン教育支援センター
地域による差なくなる(全国どこからでも)設置の有無・定員に左右される
家から出られない時期参加できる通所が前提(訪問型支援がある自治体も)
対象学年スクールにより小1〜(高校生はサポート校)小4〜中3が中心
費用自己負担(自治体の補助制度がある場合も)原則無料
体を動かす・対面で人と会う△(リアル校併設のスクールもある)◎
出席扱い別記2の要件を満たせば可別記1で原則可

大事なのは、どちらか一方を選ぶ話ではないということです。教育支援センターに週1日通いながら、残りの日はオンラインで学ぶ——この組み合わせが、いま一番現実的だと感じています。オンラインの選び方の詳細はオンラインフリースクール完全ガイド、費用比較はオンラインフリースクールおすすめ比較にまとめました。

ここまでは制度の話でした。ただ、保護者の方がいちばん知りたいのは「実際にその子はどうなったのか」だと思います。NIJINアカデミーに通う子どもたちと保護者の話を、そのまま記事にしています。

実際に通っている子どもたち・保護者の話

不登校・発達特性のある子が全国から通っています

通えるセンターが近くにない・空きがないときの、もう一つの選択肢

教育支援センターは公的で心強い一方、設置数・定員・対象学年に限りがあります。NIJINアカデミーは全国どこからでも参加できる小中一貫のオルタナティブスクール。在籍校と連携した出席扱いにも対応しています。

小学生・中学生

NIJINアカデミー

「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。累計1,000名以上が入学し、在籍校と連携した97%の出席認定率を公表しています。

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高校生

ニジ高(NIJIN高等学院)

ユニークな個性を持つ高校生のための通信制・高校サポート校。自分のペースで高卒資格と進路をめざせます。

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📅 オンライン体験会の日程を見る(平日毎日開催) 💬 まずはLINEで気軽に相談する

入会前の相談・見学だけでも大丈夫です。 出席認定の実績・ 学費とプラン・ 全国のリアル校

先の見通しが持てないときに

「この先どうなるのか」が一番こわい時期があります。特性との関係や、実際に卒業していった子たちの姿を解説しています。

いまの状況から、次に読むもの

制度が分かっても、「そもそもどう関わればいいのか」は別の悩みです。いまの状況ごとに、必要な記事へ進めるようまとめました。

悩み別に読む

「学校に行きたくない」と言われたら行き渋りの初期対応と、親の初動でやること・やらないこと(最初の1週間)朝起きられず登校できない小学生に多い理由・サインと、親の関わり方母子分離不安が強い原因・年齢別の特徴と対応法。「母親のせい」ではありません原因を整理したい不登校の原因ランキングTOP10と、家庭でできること自分の関わり方が心配500家庭以上を見てきた現場から見た、親の特徴5選保健室登校を考えている「ずるい」と言われる理由と、その受け止め方発達特性が気になる支援級に入れるべきか。判断の考え方を現場から居場所がないと感じる家・学校・地域・オンライン、それぞれの居場所のつくり方特性から探したい発達特性別に、学校がつらい子の居場所と学び方を整理全国の状況を知りたい不登校が多い県ランキング。統計データで見る人数と割合いじめが背景にあるいじめられやすい子の特徴と、親が気づけるサイン将来が不安不登校を公表した芸能人・著名人12人のその後

よくある質問(FAQ)

Q1. 教育支援センターに通うと、学校の出席になりますか?

A. 要件を満たせば、校長の判断で指導要録上の出席扱いにできます(令和元年10月25日通知 別記1)。教育支援センターは通知上「公的機関」として第一に想定されているため、民間施設よりも取り扱いがスムーズなのが一般的です。ただし最終判断は在籍校の校長なので、通所開始前に学校と確認しておいてください。

Q2. 費用はかかりますか?

A. 利用料は原則無料です。教育委員会が運営する公的機関のためです。ただし教材費・体験活動の材料費・昼食・交通費は自己負担になることがあります。給食がない施設が多く、弁当持参が一般的です。

Q3. 小学校低学年でも利用できますか?

A. 自治体によります。神戸市・京都市のように「原則 小4〜中3」としている自治体が多い一方、小1から受け入れる自治体もあります。低学年で対象外だった場合は、校内の別室、スクールカウンセラー、自治体の子ども家庭支援センター、民間のフリースクールを併せて検討してください。

Q4. 学校に言わずに申し込めますか?

A. 相談だけなら、保護者から教育委員会の教育相談窓口に直接電話できます。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。ただし、実際に通所を始めて出席扱いにするには、別記1の要件(1)「保護者と学校との間に十分な連携・協力関係」が必要です。どこかの時点で学校との共有は必要になります。

Q5. 毎日通えなくても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。週1日から始める子が多く、体調に合わせて休むことも前提とされています。「行けなかった日があるから利用資格を失う」ということは基本的にありません。むしろ多くの施設が、無理のないペースから始めることを勧めています。

Q6. 私立の学校に通っていますが利用できますか?

A. 令和元年通知は、「私立学校等の児童生徒の場合でも、在籍校と連携の上、教育支援センターの利用を認めるなど柔軟な運用がなされることが望ましい」と明記しています。自治体によって運用は異なりますが、断られた場合はこの記述を示して相談してみてください。

Q7. 家から出られない状態でも支援を受けられますか?

A. 訪問型支援を行っている教育支援センターがあります。令和元年通知も、教育支援センターに「通所を希望しない者への訪問型支援」を期待すると記しています。また、自宅でのICT等を活用した学習が出席扱いになる別記2のルートもあります(令和6年度は全国13,261人が該当)。まずは窓口で「訪問支援はありますか」と聞いてみてください。

Q8. 近くに教育支援センターがありません。どうすればいいですか?

A. ①隣接自治体や県の教育事務所が広域で運営していないか確認する、②在籍校の校内別室を確認する、③自宅ICT学習(別記2)で出席扱いを相談する、④オンラインを含む民間の選択肢を探す——の順で検討するのが現実的です。子どもが不登校になったらどこに相談する?5つの相談先と支援機関まとめも参考にしてください。

Q9. 高校生も教育支援センターを使えますか?

A. 教育支援センターは義務教育段階(小・中学生)が対象のため、高校生は原則対象外です。高校生の場合は、在籍校の相談体制、都道府県の教育センター、通信制高校・サポート校が受け皿になります。高卒資格を取りながら自分のペースで進みたい場合は、ニジ高(NIJIN高等学院)のような通信制サポート校も選択肢です。

Q10. オンラインのスクールでも出席扱いになりますか?

A. なります。別記2の7要件(とくに「訪問等による対面指導」と「計画的な学習プログラム」)を満たし、校長が適切と判断した場合です。令和6年度は全国で13,261人が自宅ICT学習で出席扱いになっています。検討する際は、そのスクールが在籍校への報告書を出してくれるかを必ず確認してください。NIJINアカデミーは在籍校連携を前提に運営しており、97%の出席認定率を公表しています。

相談窓口と出典

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター
  • 各都道府県の子ども家庭支援センター・児童相談所

この記事は制度の解説であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。お子さんの心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

参考にした一次資料

※本記事の数値・制度は2026年8月時点で公開されている情報に基づいています。各自治体の対象学年・定員・開室日は変更されることがあるため、利用にあたっては必ず各自治体の公式ページと窓口でご確認ください。

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