校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)とは?設置率46.1%と出席の扱い

学校には行けるけれど、教室には入れない。そういうときのために、学校の中に置かれる別室が校内教育支援センターです。スペシャルサポートルーム、校内フリースクール、ステップルームなど、呼び方は自治体によってさまざまですが、文部科学省が使っている正式な呼称は「校内教育支援センター」です。令和6年7月時点で、全国の公立小中学校の46.1%にあたる12,712校に設置されています。
このページでわかること
  • 校内教育支援センターの正式な呼称と、別の呼ばれ方
  • 全国の設置校数と設置率(令和6年7月時点)
  • そこで過ごした日の出席の扱い
  • 学校の外にある教育支援センターとの違い
  • 在籍校に確認するときの聞き方

校内教育支援センターとは

校内教育支援センターは、在籍する学校の中に置かれる、教室以外の居場所と学びの場です。制度としての位置づけがはっきりしたのは、2023年3月のCOCOLOプランからです。プランには、こう書かれています。

COCOLOプランより

「自分のクラスに入りづらい児童生徒が、落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習・生活できる環境を学校内に設置します。」

文部科学省の別の資料では、使い方をこう説明しています。

中央教育審議会 教育課程企画特別部会 資料(令和7年4月10日)

「学校には行けるが自分のクラスに入りづらい時や、気持ちを落ち着かせてリラックスしたい時に利用するなど、緩やかに学校復帰や在籍学級に復帰する場として活用できる」

つまり、勉強する部屋としてだけでなく、落ち着くための場所としての使い方も想定されているということです。

呼び方が自治体ごとに違う

同じものを指していても、名前は地域によって変わります。学校からの案内で次のような言葉が出てきたら、校内教育支援センターのことだと考えてよい場合がほとんどです。

  • スペシャルサポートルーム(SSR)
  • 校内フリースクール
  • ステップルーム/チャレンジルーム/ふれあいルーム
  • 校内適応指導教室

名前が違うだけで中身が同じとはかぎらないので、実際にどう運営されているかは在籍校に確認してください。

どのくらい設置されているか

区分設置校数
小学校6,643校
中学校6,069校
合計12,712校(全国設置率46.1%)

令和6年7月現在の数字です(文部科学省 中央教育審議会資料)。半分以上の学校にはまだありません。お子さんの学校にあるとはかぎらない、という前提で確認してください。

出席はどう扱われるか

文部科学省の資料(令和7年4月10日 教育課程企画特別部会)では、校内教育支援センターでの学習は「出席」として整理されています。学校の中にある施設なので、フリースクールのように校長の個別判断を要するものとは位置づけが異なります。

ただし、成績や評定をどう付けるかについては、今回調べた範囲では文部科学省の資料に明確な記載を確認できませんでした。ここは学校ごとの運用になっている可能性が高いところです。在籍校に直接確認することをおすすめします。

学校の外の教育支援センターとの違い

校内教育支援センター教育支援センター(適応指導教室)
場所在籍する学校の中学校とは別の場所(公民館・専用施設など)
設置するのは学校市区町村の教育委員会
通う相手同じ学校の子市区町村内のいろいろな学校の子
対応する人教職員のほか、支援員が配置される場合がある指導員・相談員など
向いている場面学校までは行ける/友だちや先生とのつながりを保ちたい学校の建物に入ること自体がつらい

くわしくは教育支援センター(適応指導教室)のページをご覧ください。

在籍校に確認したい5つのこと

「ありますか」だけでは実態がつかめません。次の5つを聞くと、使えるかどうかが判断できます。

  • いつ開いていますか(毎日か、曜日や時間が決まっているか)
  • 誰が対応しますか(担任以外の先生か、支援員か、その時間だけ空いている先生か)
  • 何をして過ごせますか(自習だけか、オンラインで授業を受けられるか)
  • 成績や評定はどうなりますか
  • 教室に戻ることが前提の運用ですか

とくに最後のひとつは大事です。「戻るための部屋」として運用されているのか、「そこで過ごしてよい部屋」なのかで、子どもの負担がまったく変わります。

よくある質問

保健室登校と何が違いますか。
保健室登校は、養護教諭がいる保健室を居場所にしている状態を指す通称で、公的な定義はありません。校内教育支援センターは、国の施策として位置づけられ、予算がついて支援員の配置も進められている仕組みです。実際には、保健室で過ごしていた子の受け皿として整備された学校も多くあります。別室登校のページもあわせてご覧ください。
うちの学校にはありません。どうすればいいですか。
設置率は46.1%なので、ないほうが多数派です。まずは在籍校に、教室以外で過ごせる場所があるかを聞いてみてください。正式な校内教育支援センターではなくても、相談室や空き教室を使える学校はあります。学校の外の選択肢としては、市区町村の教育支援センターやフリースクールがあります。
支援員の人は、どんな資格を持っていますか。
今回調べた範囲では、支援員の資格要件を定めた文部科学省の文書は確認できませんでした。令和5年11月17日の通知には「教職員と地域の関係者が連携・協働して運営を行うことも考えられること」という記載があり、教員以外の人が関わる形も想定されています。誰が対応するかは学校に確認してください。
  1. 文部科学省 中央教育審議会 教育課程企画特別部会 資料「柔軟な教育課程編成の促進について」校内教育支援センターの設置校数・設置率(PDF)
  2. 文部科学省 中央教育審議会 教育課程企画特別部会 資料(令和7年4月10日)(PDF)
  3. 文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」令和5年3月(PDF)
  4. 文部科学省「不登校の児童生徒等への支援の充実について(通知)」令和5年11月17日(ページ)
文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月18日 / 最終更新:2026年9月18日
教室に入れない日が続いているなら

NIJINアカデミーは、自宅から参加できるオルタナティブスクールです。朝の会から授業まで全国の子どもたちと一緒に過ごせて、在籍校への出席の相談にも対応しています。まずは様子を見てみたい、という段階からご相談いただけます。