COCOLOプランとは?不登校対策の3つの柱と「300校」目標の中身【2026年版】

COCOLOプランの正式名称は「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」。2023年3月に文部科学省がまとめたものです。当時の不登校児童生徒数が約30万人に達したことを受けて作られました。この10年で最も大きく方針を動かした文書で、いま学校で起きている変化の多くは、ここが出発点になっています。保護者として知っておく価値があるのは、目標の数字よりも「学校側が何をすることになっているか」のほうです。
このページでわかること
  • COCOLOプランの正式名称と、まとめられた時期
  • 3つの重点方針が、それぞれ何を意味するか
  • 「学びの多様化学校300校」という目標の中身
  • 校内教育支援センターの整備が、学校の日常をどう変えるか

COCOLOプランとは

COCOLOプランは、令和5年(2023年)3月に文部科学省がまとめた不登校対策のパッケージです。法律ではなく、国の政策プランにあたります。

背景として資料に挙げられているのは、小中高の不登校児童生徒が急増して約30万人になったこと、そして90日以上欠席していながら、学校内外で相談・指導等を受けていない小中学生が4.6万人いたことです。「支援につながっていない子がこれだけいる」という認識が出発点になっています。

3つの重点方針

方針意味していること
1. 学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える学校に戻ることを前提にせず、学校以外も含めて選べる場を増やす。学びの多様化学校と校内教育支援センターが柱
2. 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する担任ひとりで抱えず、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーを含めた体制で早く気づく
3. 学校の風土の「見える化」を通して、みんなが安心して学べる場所にする不登校になってから対応するのではなく、学校そのものを居心地のよい場に変える

保護者に直接関係する2つの施策

学びの多様化学校を全国300校へ

COCOLOプランは、学びの多様化学校(旧・不登校特例校)を分教室型も含めて全国300校を目指すとしています。学びの多様化学校は、授業時数や内容を通常の学習指導要領によらずに組める学校で、在籍したまま自分のペースで学べます。

ただし、目標の300校に対して現状はまだ大きく下回っています。お住まいの地域にあるかどうかは、学びの多様化学校の一覧で確認してください。

校内教育支援センターを学校の中に置く

プランの文言はこうです。

COCOLOプランより

「自分のクラスに入りづらい児童生徒が、落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習・生活できる環境を学校内に設置します。」

これが、いま各地の学校で「スペシャルサポートルーム」などの名前で増えている部屋の根拠です。従来は保健室や空き教室を場当たり的に使っていたものが、制度として位置づけられました。くわしくは校内教育支援センターのページにまとめています。

COCOLOプランのあとに起きたこと

プランのあと、文部科学省は令和5年11月17日に「不登校の児童生徒等への支援の充実について(通知)」を出し、校内教育支援センターを設置できていない自治体に対して設置や教職員研修を求めています。校内教育支援センターは、令和6年7月時点で全国の公立小中学校の46.1%にあたる12,712校に設置されています。

一方で、不登校児童生徒数は令和6年度調査で353,970人と、プラン策定時よりさらに増えています。学校内外で相談・指導等を受けていない児童生徒は135,724人(38.3%)でした。

よくある質問

COCOLOは何かの略ですか。
文部科学省の資料に略語の説明は見あたりませんでした。今回調べた範囲では、正式な語源の記載は確認できていません。プランの正式名称は「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」です。
COCOLOプランがあれば、学校は必ず対応してくれますか。
COCOLOプランは法律ではなく国の政策プランなので、個々の学校に対する強制力はありません。ただし、国がこの方針を示していることを共有したうえで話をすると、学校側も動きやすくなることがあります。校内教育支援センターがあるかどうかは、在籍校に直接聞いてみてください。
教育機会確保法との関係は。
2016年の教育機会確保法が理念を定めた法律で、COCOLOプランはその理念を具体的な施策に落としたものにあたります。
  1. 文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」令和5年3月(PDF)
  2. 文部科学省「不登校対策(COCOLOプラン等)について」(ページ)
  3. 文部科学省 中央教育審議会 教育課程企画特別部会 資料「柔軟な教育課程編成の促進について」(PDF)
  4. 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校)」(PDF)
文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月18日 / 最終更新:2026年9月18日
教室に入れない日が続いているなら

NIJINアカデミーは、自宅から参加できるオルタナティブスクールです。朝の会から授業まで全国の子どもたちと一緒に過ごせて、在籍校への出席の相談にも対応しています。まずは様子を見てみたい、という段階からご相談いただけます。