小学校1年生の5月に「学校に行きたくない」とお母さんに伝えたあらたくん。
現在NIJIN(ニジン)アカデミーに参加して、イキイキとした表情を見せてくれています。
不登校になってから、どのように過ごしてきたのか親子にインタビューしました!
あらたくん
小学2年生(2024年8月現在)
ピクミンの帽子がトレードマークです♪
小学校に入学してすぐ「学校行きたくない」
── 「学校に行きたくない」とお母さんに言ったのはいつでしたか?
あらたくん 小学校1年生の5月です。
── 「学校に行きたくない」と思ってから、すぐに言えましたか?
あらたくん すぐに言えました。
── すごいですね。いつから学校に行くのをやめましたか?
あらたくん 6月から学校に行かなくなりました。
── 学校で嫌だったことは何ですか?
あらたくん 給食後の休み時間が短く、早く食べ終わってチャイムが鳴ったらすぐに遊べるように準備をしたいと思っていました。
ただ、給食で食べられないものがあるとギリギリまで食べていないといけなかったのが嫌でした。
また、学校併設の学童クラブにも通っていました。
最初はそれなりに楽しく過ごしていましたが、年上の2年生の女子から「デブ」と言われてから、行くのが嫌になりました。
学童クラブも学校と同時に行くのをやめました。
お母さんから見た学校でのあらたくん
── お母さんから見た学校でのあらたくんの様子はどうでしたか?
あらたくんママ ADHDの特性があり、先生の前では良い子でしたが、ルールを守らないといけないというこだわりの強さも持っています。「静かにしなきゃいけない」「失敗したくない」と自分を抑え込んでしまい、緊張で話も聞けてなかったのではないかと思います。
ADHD(注意欠如・多動症)は、集中力が続かず、ミスをしやすい「不注意」、じっとしていられず落ち着きがない「多動性」、思ったことをすぐに実行してしまう「衝動性」を持つ発達障害です。
3月生まれでお友達と比べてペースがゆっくりで、他の子たちが活動をやり終わっているのに終わっていないこともあり、「俺なんてできない」と口にすることから、自信のなさを感じていました。
保育園では10人くらいで、のびのびとしていたので団体活動は苦手だと思っていなかったですし、ルールに縛られて苦しい思いをするような子だとは思っていませんでした。
小学校に入学してからイライラするようになり、ちょっと注意をすると癇癪起こすようなことがあって、家庭の雰囲気も悪くなっていきました。
たった9年、朝ブルーな時間からスタートするのが続くのは人生もったいない
── 「学校に行きたくない」と言われてから、すぐに休ませましたか?
あらたくんママ 「学校に行きたくない」と言われてから1週間くらいは、行かせないといけないと思っていました。
早起きして学校に行くように準備をしますが、「行きたくない」「行こう」の終わりのないやり取り。
人生で考えるとたったの9年。毎朝「イヤ!」からスタートするのは、人生もったいないと思いました。
「6月だから、人より少し早い夏休みにしよう。」「休んで考えればいっか。」そう思いました。
「学校に行きたくない」と言われてから2週間くらいで、休ませることに決めました。
── 決断までが早いですね。
あらたくんママ もしかしたら特性があるのかもしれないと考えて、病院に行き、ADHDの診断を受けたことで、二次障害が心配になったことも決断を早めた理由の一つです。
二次障害とは、特性に合った支援やサポートを受けられなかったり、自分に合わない環境で過ごさなければならない場合、強いストレスが生じることが多く、これが精神的な問題を引き起こすなど別の問題につながるというものです。
自分自身が頑張りすぎて適応障害になったことがあり、学校は合わないんだろうと想像がつきました。
学校の環境が合っていないことを感じ、このまま学校へ行き続けると彼は鬱になってしまうと思ったことが、学校を休ませる決断をした大きな要因です。
── 学校にはどのような問題を感じていましたか?
あらたくんママ 先生は彼を問題のある子とは認識していなくて、小学校に入学したばかりだから個人差があるのは当たり前という認識でした。
お話しすると、「お母さん心配しすぎです」と返されました。
彼の特性や悩みを、学校には理解して頂けないと思い、距離を置くことにしました。
学校に行かない間の過ごし方
── 学校に行かない間は、どう過ごしていましたか?
あらたくん 学校行かない間はダラダラしていました。
動画見て、LaQをしたり。
散歩していて、学校の前に行くと緊張しました。
あらたくんママ 不登校による罪悪感があり、外に出ると周りを気にするようになっていました。
午前中は出かけたくないと言い、病院など特別な理由がない限り、出歩くのを嫌がりました。
小学校の子たちを見ると、親の後ろに隠れることもありました。
気にするに決まってる!
7月頃から昼間の居場所を探し始めた
── 不登校になってから、通った場所はありますか?
あらたくんママ ずっと家にいるのは良くない、居場所を作ってあげたいと思い、7月頃からフリースクールなどを探し始めました。
適応指導教室も区でありますが、自分でドリルを持っていって勉強するというスタイルは難しいと感じ、見学にも行きませんでした。
フリースクールの中には、勉強するわけでもなく遊ぶという施設もありましたが、体を動かすことが得意でもないので、そこも検討から外しました。
私たちだけが悩んでいるわけではないと知るために、区外の親の会に足を運んだこともあります。
精神的に回復しておらず、「セミの音が嫌で外に出られない」と話していたので、通学の問題もありました。
そこで家でオンラインで受講できるところが良いのではないかと探しました。
しかし、小学校4年生以上が対象のところが多く、なかなか良いところが見つからず…
そんな時に、小学校低学年から学べるオンラインスクールの「NIJINアカデミー」開校のニュースを見つけました。
一番嫌だったのは、学びを止めること
── NIJINアカデミーの体験会に参加した理由は何ですか?
あらたくんママ 不登校で一番避けたかったのは、学びを止める事でした。
NIJINアカデミーの特徴は、小学校低学年から入れて、家にいて学べるオンラインのフリースクールだということ。
そしてトップ講師の対話的な授業を受けられるというのが魅力的だと感じました。
小学1年生なのに、学校の授業はつまらないと言う子どもに、学ぶことの楽しさを知ってほしいと思いました。
説明会には、父親と私と本人の3人で参加しました。
価格的にも他のフリースクールと比べて安価だったため、失敗したとしてもいいか、とりあえず入っておこうという気持ちで2023年9月の開校と同時に入学を決めました。
NIJINアカデミーで楽しいことは?
──NIJINアカデミーに入って思い出に残っていることは何ですか?
あらたくん 11月のリアルイベント、ピクニックが楽しかったです。
鬼ごっこやだるまさんがころんだをしたり、手作りガチャを作って持っていってみんなでまわしてもらったりしました。
──授業は楽しいですか?
あらたくん 楽しいです。特に図工と算数が好きです。
あらたくんママ 私はいつも一緒に参加していますが、授業は面白いと思います。
先生の問いかけが上手で、学校では手を挙げない彼が、思わず答えてしまっています。
「どっちが大きいと思う?」「どういう結果になると思う?」など、みんな答えがわからないというものもあり、間違っても大丈夫という問いかけがとても多いのが印象的です。
失敗を恐れずに、自然と発言できています。
図工でつくった作品
1日のスケジュールは?
──1日のスケジュールを教えてください。
あらたくんママ 木曜日以外は、朝のホーム体育から12時までのタイムスケジュールに参加しています。
図工と算数、理科のミニ実験には必ず出席しています。
英語や担任の先生の国語もたまに出たりしていますが、ミニ授業の30分が集中の限界かなと思います。
親からすると他にも面白そうな授業いっぱいありますが、まだちょっと詰め込みすぎると疲れちゃうかなと思い、調整しています。
他の時間は好きなことをする時間にあてています。
クラスの授業の中でつくったLaQ作品
大好きな担任の先生と一緒だからチャレンジできる!
──NIJINアカデミーの担任はどんな先生ですか?
あらたくん ハイジ先生。すごく明るいところが好きです。
あらたくんママ クラス替えがあるということで心配でしたが、配慮してもらったのかずっと担任は変わらず、先生との信頼関係を築くことができています。
クラスの司会や企業でプレゼンテーションを行う準備をするなど、恥ずかしいけれども頑張ってみる、やりたいという気持ちが出てきたことに成長を感じます。
NIJINアカデミーはどんな人におすすめ?
──NIJINアカデミー(ニジアカ)はどんな人におすすめですか?
あらたくんママ 不登校で、支援に行きつけず悩んでいる親子みんなに知って欲しいです。
子どもはリアルでの学びも望んでいますが、そこに行くまでにオンラインスクールでワンクッション置けるのがいいと思います。
ただ、小学校低学年ではまだチャットが打てないので、付きっきりになっているため、親に覚悟は必要かなと思います。
学校とは違う、勉強のできる場所として環境を変えたい人におすすめです。
── ありがとうございました。