八王子市から通えるフリースクール10選|市内12か所の対象学年と費用、市のガイドラインまで【2026年版】

八王子から通えるフリースクール10選
八王子市には、東京都の助成対象になっているフリースクールが12か所あります。多摩地域では最も多い数です。ただし「数が多い=選べる」ではありません。小学1年生から受け入れている施設は、12か所のうち1か所だけです。この記事では、八王子から通える10か所を、対象学年・開所日・費用・出席扱いの書きぶりまで同じ項目で並べます。あわせて、八王子市が独自に公開している出席扱いのガイドラインと、無料で使える市の教室についても書きます。
この記事でわかること
  • 八王子市内の施設は12か所(東京都の助成対象施設一覧・令和7年度末時点)。多摩地域で最多です
  • 小学1年生から受け入れているのは1か所だけ。低学年の家庭はここが最初の壁になります
  • 八王子市には市独自の利用料補助がありません。使えるのは東京都の助成金(月額上限2万円)です
  • 八王子市は市独自の「出席の取扱いに関するガイドライン」と参考様式1〜3を公開しています。これは多摩地域では珍しい対応です
  • 市の適応指導教室3か所と高尾山学園は無料です。民間を検討する前に、まずここを確認する価値があります
  • 10か所すべてについて、出席扱いを断定している施設は1つもありません。書きぶりの違いをそのまま載せます
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室(南大沢校)を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」「確認できず」とそのまま書いています。

南大沢校は、全国100教室超のKIDsプログラミングラボと共創しているNIJINアカデミーのリアル教室です。詳細は南大沢校の教室ページで確認できます。

【不登校×ITスキル】全国100教室超のKIDsプログラミングラボと共創|八王子にNIJINアカデミー南大沢校(教室長インタビュー)
目次

市内12か所。でも、小学1年生が入れるのは1か所だけです

最初に数字を並べます。東京都が公開している「フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」の令和7年度末時点の版に、八王子市の施設は12か所載っています。多摩地域では最も多い数です。近隣で比べると、日野市・昭島市・町田市はいずれもこれより少なく、西多摩の羽村市・瑞穂町・日の出町にいたっては0件です。八王子は、多摩地域のなかでは選択肢に恵まれた市だといえます。

ただし、そこで話を終わらせると現実を見誤ります。12か所のうち、小学1年生から受け入れていると公式サイトに書いているのは、NEOS自由学園の1か所だけです。せいさフリースクールはちおうじは小学4年生から、昼間の塾フレップは「小学校高学年から」。ほかの施設は対象学年そのものを公表していません。小学校低学年の家庭にとっては、12という数字はほとんど意味を持ちません。

八王子市の不登校の子どもの数も見ておきます。市が公表している令和6年度の数字は、小学校775人、中学校1,109人、あわせて1,884人。10年前のおよそ3.9倍です。増え方に対して、受け入れ先、とくに低学年の受け入れ先が追いついていない、というのが八王子の現在地です。

お金の話もここで書きます。八王子市には、市が保護者にフリースクール利用料を補助する制度がありません。使えるのは東京都の助成金です。こちらは月額上限2万円、年額上限24万円。東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」「都内在住であれば、対象となります」と書かれています。つまり八王子市に住んでいれば、日野市や町田市の施設に通っても対象になります。この記事で市外の2か所を並べているのは、そのためです。

もうひとつ、八王子には他の多摩の市にはない特徴があります。市が独自に「不登校児童・生徒の出席の取扱いに関するガイドライン」(令和5年6月策定)と、参考様式1〜3を公開しています。フリースクールに通った日をどう扱うか、どんな書類で申請するかが、市のサイトから読める状態になっています。この記事の後半で、その中身を具体的に書きます。

ノートと本が並んだ机の上

八王子から通えるフリースクール10選(比較一覧)

市内8か所と、東京都の助成金が使える市外2か所を並べます。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。開所日・対象学年も同じ扱いです。推測では書いていません。

スクール名エリア(最寄り)対象開所費用の目安
1. せいさフリースクールはちおうじ八王子市元八王子町2-1419(高尾駅からバス10分)小4〜中3月〜金/午前10:00-12:30・午後13:20-15:10登録料45,000円+月14,000〜60,000円
2. NEOS自由学園八王子市台町3-20-1(西八王子駅 徒歩12分)小1〜中3月・木・金 9:30〜入会6,000円+月27,500円+教材500円
3. 結の学び舎いちえ八王子市小比企町2327-3(最寄り駅の記載なし)小中学生(明記なし)月〜木 9:00-15:00入会5,000円+1日2,500円
4. ならはらの森なかの学舎八王子市楢原町1378-16確認できず月〜金 9:00-15:30入会30,000円+施設料30,000円+月20,000円 ※新規受付停止中
5. NPO法人 Big Forest八王子市(高尾駅 徒歩3分)確認できず確認できず入会金なし/単発5,500円
6. 学び舎 みどりの木八王子市(高尾山口駅 徒歩7分)確認できず確認できず非公開
7. 昼間の塾フレップ 八王子本校八王子市元横山町1-10-3(最寄り駅の記載なし)小学校高学年〜中3火・水・金・土 11:00-16:00 ※縮小の注記あり非公開(入塾料なし)
8. ぽかぽかステップフリースクール日野市多摩平1-4-14(豊田駅 徒歩5分)小中学生月〜金 10:00-18:00入会27,500円+月11,000〜33,000円ほか
9. 八洲学園中等部 町田分室町田市森野1-27-14(町田駅 徒歩3分)中学生のみ月・水・木(時刻の記載なし)入学金・授業料ともに無料/教材費年5,000円
10. NIJINアカデミー 南大沢校八王子市(南大沢)+オンライン小1〜中3週1日の教室+平日オンライン月25,443円(初月のみ入学金33,000円)

10か所を1か所ずつ紹介します

1. せいさフリースクールはちおうじ|週1日から週5日まで、料金表がすべて公開されている

運営:NPO法人 星槎教育研究所/東京都八王子市元八王子町2-1419

星槎国際高等学校八王子学習センターに併設されたフリースクールです。小学部・中学部があり、対象は小学4年生から中学3年生。開所は月曜から金曜で、午前の部が10時から12時30分、午後の部が13時20分から15時10分に分かれています。

この施設の一番の強みは、料金表が公開されていることです。初期費用としてNPO法人登録料が45,000円。月謝は全日コースが週1日14,000円から週5日60,000円まで、半日コースが週1日8,000円から週5日32,000円まで。90分のトライアルコースが5,000円です。教材費・施設利用費は別途と明記されています。週に何日通うかで金額が変わる仕組みなので、「まず週1日から」という始め方が値段の面でも成立します。

注意点はアクセスです。徒歩圏に駅がありません。公式サイトのアクセス案内は、高尾駅北口のバス乗り場から西東京バスで10分、運賃220円、「元八2丁目北」または「石神坂」下車徒歩5分となっています。付き添いが必要な時期は、この乗り継ぎが毎回の負担になります。

出席扱いについては、八王子のページではなく星槎のフリースクール統括サイトに記載があります。原文は「原籍校の学校長の判断により、フリースクールに登校した日数を、正式な登校日数に振り替えたり公共交通機関を利用した通級に対して、通学定期が発行される場合があります。」断定ではなく、校長判断という条件付きの書き方です。送迎については記載がなく、確認できませんでした。東京都の助成金対象施設一覧には令和6年度・令和7年度ともに掲載されています。

2. NEOS自由学園|八王子で唯一、小学1年生から受け入れている(教室は台町に移転済み)

運営:法人格の記載なし(学園長 杉浦音生)/東京都八王子市台町3-20-1

まず住所から書きます。この施設は移転しています。以前は散田町2-37の学習室でしたが、公式サイトに「(現在台町教室に移動)」と明記されており、現在は台町3-20-1、JR中央線 西八王子駅南口から徒歩12分です。ほかのまとめ記事では散田町のまま載っている例があるので、見学の連絡をする前に住所を確認してください。

この記事で取り上げた10か所のなかで、小学1年生から受け入れると公式に書いているのはここだけです。原文は「入会資格:小学1年生〜中学3年生(3年生以下で家族同伴の場合はご相談)」。低学年で通える場所を探している家庭にとって、八王子市内では最初に当たる先になります。

開所は毎週月曜・木曜・金曜の週3日、午前9時30分から。終了時刻は公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。費用は入会費用6,000円、月料金27,500円、教材費等500円です。

内容は、英会話学習・生成AIやパソコンの学習・話し方の学習という語学とITに寄った組み立てで、10か所のなかでは性格がはっきり違います。少人数制で、教員免許を持つ指導者とカウンセリング対応があると書かれています。出席扱いについては公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。送迎も記載なしです。東京都の助成金対象施設一覧には令和6年度・令和7年度ともに掲載されています。

3. 結の学び舎いちえ|古民家で週4日。1日2,500円の日額制

運営:NPO法人 結の学び舎いちえ(2023年設立)/東京都八王子市小比企町2327-3

古民家を使った、少人数の居場所型です。料理・楽器・キャンプ・スポーツ・英会話といった体験活動が中心で、10か所のなかではもっとも学習塾の色が薄い場所だといえます。開所は月曜から木曜の9時から15時、週4日です。

費用の組み立てが他と違います。入会金5,000円、利用料は1日2,500円。月額固定ではなく日額制で、月8日通えば20,000円という書き方がされています。体調に波があって通える日数が読めない時期には、この料金体系はかなり有利です。「月3万円払ったのに2回しか行けなかった」が起きません。

公式サイトには「都内の小・中学生は東京都フリースクール等利用者助成金が活用できる可能性があります」と書かれています。実際に令和6年度・令和7年度の対象施設一覧に掲載されています。一方で、対象学年の明記はありません。「無限の可能性を秘めた小中学生の貴重な時間が」という記述から小中学生を想定していると読めますが、公式の対象学年表記ではないので、学年は問い合わせで確認してください。最寄り駅と徒歩分数、出席扱い、送迎はいずれも記載がなく、確認できませんでした。

4. ならはらの森なかの学舎|月〜金の全日型。ただし新規受付を停止しています

東京都八王子市楢原町1378-16

先に大事なことを書きます。この施設は、現在新規の受付を停止しています。それでも10選に入れているのは、東京都の助成金対象施設一覧に令和6年度・令和7年度とも掲載されていて、八王子市内で月曜から金曜まで9時から15時30分という全日型の開所をしている数少ない場所だからです。再開の可能性を含めて、頭に入れておく価値があります。

費用は入会金30,000円、施設料30,000円、月額20,000円。初年度の持ち出しは8万円からになります。月額2万円という数字だけを見ると安く見えますが、初期費用が6万円かかる設計なので、1年通ったときの総額で比べてください。対象学年・出席扱い・送迎については公式の記載が確認できませんでした。

5. NPO法人 Big Forest|高尾駅から徒歩3分。入会金がなく、単発5,500円から試せる

NPO法人 Big Forest/東京都八王子市(高尾駅から徒歩3分)

高尾駅から徒歩3分という立地は、この記事の10か所のなかでも上位です。中央線でも京王線でも行けるので、八王子市内のどこからでもアクセスの計算がしやすい場所にあります。

特徴は費用の入口の低さです。入会金がありません。そして単発利用が5,500円から設定されています。「合うかどうか分からないのに、いきなり入会金3万円は払えない」という段階の家庭にとって、ここは現実的な最初の一歩になります。東京都の助成金対象施設一覧には令和7年度から掲載されています。

一方で、対象学年・開所曜日・月額の費用については公式に確認できませんでした。この記事では推測を書かない方針なので、空欄のままにしています。単発で一度行ってみて、その場で聞くのがいちばん早いはずです。

6. 学び舎 みどりの木|高尾山口駅から徒歩7分。発達支援の会が母体

東京都八王子市(高尾山口駅から徒歩7分)

発達支援の活動を行う会を母体としたフリースクールです。高尾山口駅から徒歩7分。京王高尾線の終点で、高尾駅から1駅です。東京都の助成金対象施設一覧には令和6年度・令和7年度とも掲載されています。

母体が発達支援の会であることは、特性の理解を前提に相談できるという意味で、家庭によっては決め手になります。ただし対象学年・開所曜日・費用・出席扱い・送迎は、いずれも公式に確認できませんでした。この4つは見学の電話で必ず聞いてください。

7. 昼間の塾フレップ 八王子本校|火・水・金・土。ただし開所曜日の縮小に注意

運営:一般社団法人 昼間の塾フレップ(代表 朴未来)/東京都八王子市元横山町1-10-3 池田ビル216

名前は「塾」ですが、公式サイトで自ら「フリースクール」「居場所(サードプレイス)」とも表示しています。学習だけでなく、絵・ものづくり・ゲーム・外遊びを行う併存型です。対象は「学校に行けない小学校高学年から中学生まで」と明記されていて、高校生については「相談をお聞きしております」という書き方にとどまります。つまり小学校低学年は対象外です。

開所は火・水・金・土の11時から16時とされています。ただし公式トップに「※8月末まで開所曜日を水曜日のみとしています。」という注記が今も出たままです。週1日運用に縮小されている期間があるということなので、見学の前に必ず電話で今の開所曜日を確認してください。

費用は金額が公表されていません。「月額制と、利用した日数分のみ支払う、二種類の料金形態があります」「入塾料はなし」と書かれているだけです。2023年10月の告知に「変更前 基本料金4,000円+月額25,000円」という記述が残っていますが、2024年4月からの変更後の金額は公表されていないため、この記事では非公開としています。東京都の助成金対象施設一覧には令和6年度・令和7年度とも掲載されています。出席扱い・送迎の記載はありません。

8. ぽかぽかステップフリースクール(日野市)|豊田駅から徒歩5分。料金が学年別・日数別にすべて出ている

運営:株式会社会議室コンシェルジュ/東京都日野市多摩平1-4-14 田窪ビル3F(JR中央線 豊田駅北口から徒歩5分)

八王子市外ですが、あえて入れています。理由は3つあります。ひとつ、豊田駅は八王子駅から中央線で数駅で、市外の候補としてはいちばん近いこと。ふたつ、小学生も中学生も受け入れていること。みっつ、この記事の10か所のなかで、公式サイトの情報量がいちばん多いことです。

開所は月曜から金曜の10時から18時。18時まで開いているのは10か所のなかでここだけで、きょうだいの送り迎えがある家庭には効きます。

費用は学年別・利用日数別に全部公開されています。入会金27,500円(初回のみ)。小学生は基本料金5,500円/月に、利用料が月4日までなら11,000円、月5日以上なら33,000円、これに施設維持費等1,650円/月。中学生は基本料金4,400円/月に、利用料が月4日までなら9,900円、月5日以上なら29,700円、施設維持費等1,650円/月です。東京都の助成金対象施設一覧にも掲載されているので、月2万円の助成を引いた実額で計算できます。

出席扱いについては、併設の塾「ぽかぽかステップスタディ」との併用で「出席扱い取得サポート」が受けられる、という書き方です。断定ではなく「サポート」です。送迎については「フリースクールのみご利用の方はありません」と明記されています。この記事の10か所のなかで、送迎の有無をはっきり書いている唯一の施設です。

9. 八洲学園中等部 町田分室(町田市)|入学金も授業料も無料。ただし中学生のみ

八洲学園中等部 町田分室/東京都町田市森野1-27-14 サカヤビル1F(小田急線・JR横浜線 町田駅から徒歩3分)

ここも八王子市外ですが、費用の条件が他と比べものにならないため入れています。入学金が無料、授業料も無料。かかるのは年間教材費5,000円だけです。八王子からはJR横浜線で町田駅まで直通、駅から徒歩3分です。

対象は中学生のみで、小学生への対応は書かれていません。時間割表では月・水・木に個別学習やレクリエーションが組まれていますが、具体的な開所時刻は公式に明示されておらず、確認できませんでした。火曜と金曜は時間割表に記載がありません。

出席扱いの書き方は、10か所のなかでもっとも丁寧です。原文は「在籍中学校と連携し、フリースクールへの通学を出席認定として認定するサポートを行っています。文部科学省が定めた要件を満たし、校長先生が認めた場合、フリースクールへの登校が学校の『出席』として記録されます」。文科省の要件と校長判断という条件を、どちらもはっきり書いています。授業料が無料なので、東京都の助成金対象施設一覧には掲載されていません。そもそも助成を使う必要がない設計です。送迎の記載はありません。

10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアルな教室と、残りの平日はオンライン

運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/東京都八王子市南大沢

最後に自社の教室を挙げます。南大沢は八王子市内です。京王相模原線の南大沢駅周辺で、八王子市の南側からは通いやすい場所にあります。

組み立てがほかの9か所と違います。週1日は南大沢の教室に集まり、残りの平日は自宅からオンラインの学級に参加するという形です。担任がいて、学級があり、時間割があります。録画を見るだけの動画配信ではありません。対象は小学1年生から中学3年生までです。

費用は月25,443円で、初月のみ入学金33,000円。東京都の助成金を使うと、月額の自己負担は5,443円になります。交通費は週1日分しかかかりません。片道1時間の通所を週5日続けるのがつらい時期に、移動の総量を減らせるというのが、この形のいちばん分かりやすい利点です。

出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。これは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。認定するかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ほかの9か所と同じく、断定はしません。

NIJINアカデミー南大沢校の教室。子どもたちが企画した脱出ゲームづくりのホワイトボード

南大沢校の教室の様子です。子どもたちが自分で企画を立てて動く時間があり、写真のホワイトボードは在籍する子どもたちが企画した脱出ゲームづくりのものです。

電卓とノートで費用を計算する

八王子市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度

10か所の公開情報を並べると、八王子の相場が見えてきます。月額は2万円から3万3千円のあいだに集まっています。ただし、比べるべきなのは月額ではありません。初期費用です。

項目八王子周辺の幅見落としやすい点
入会金・登録料0円〜45,000円Big Forestは入会金なし、八洲学園は入学金無料。一方でせいさは登録料45,000円、ならはらの森は入会金30,000円+施設料30,000円
月額20,000円〜60,000円せいさは週1日14,000円から週5日60,000円まで、通う日数で変わります。いちえは日額2,500円で、月8日なら20,000円
教材費・施設維持費年5,000円〜月1,650円ぽかぽかステップは施設維持費等が月1,650円、NEOSは教材費等500円、八洲学園は年間教材費5,000円。ここは東京都の助成の対象外です
交通費月0円〜約1万円せいさは高尾駅からバス往復440円。週5日通えば月約9,000円。助成の対象外です
東京都の助成金月額上限20,000円/年額上限240,000円対象は月額利用料だけ。入会金・教材費・交通費には使えません
八王子市独自の補助ありません市が保護者にフリースクール利用料を補助する制度は確認できませんでした

東京都の助成金について、八王子市民が誤解しやすい点を2つ書きます。

ひとつめ。施設が八王子市内にある必要はありません。東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」「都内在住であれば、対象となります」と書かれています。この記事で日野市のぽかぽかステップを8番目に入れているのは、八王子市民がそのまま助成を使えるからです。

ふたつめ。助成を受けるには、施設に「フリースクール等確認書」を書いてもらう必要があります。書いてもらえない施設だと、月2万円が使えません。年間で24万円の差です。見学のときに必ず聞いてください。

その前に。無料で使える市の窓口を先に確認してください

ここまで民間10か所を書いてきましたが、八王子市には無料で使える公的な場所があります。しかも八王子は、多摩地域のなかでは制度の整備が進んでいるほうです。民間を検討する前に、まずここを確認する価値があります。

1つめは、市の適応指導教室(教育支援センター)3か所です。ぎんなん教室(042-664-5124)、松の実教室(042-676-7445)、やまゆり教室(042-663-3216)。開所は月曜から金曜の9時30分から14時30分。費用はかかりません。申し込みは在籍校に相談するか、教室に直接電話する方法が案内されています。通った日は出席扱いになると市が書いており、実習用通学定期が使えることも案内されています。令和6年度の通級者数は、ぎんなん29人、松の実12人、やまゆり158人です。やまゆりに人数が集中していることが分かります。

2つめは、高尾山学園です。八王子市館町1097-30、電話042-666-9325。小学4年生から中学3年生が対象で、在籍は92名。給食があります。ここは「相談したら入れる」場所ではなく、やまゆり教室を必ず経由する5段階の手続きを踏む仕組みになっています。要件は八王子市在住かつ市立学校に在籍していること。市外から通うことはできません。

3つめは、校内の別室です。ただし八王子市の校内別室は全校設置ではありません。東京都の事業で支援員を配置し、効果を検証している段階です。在籍校に別室があるかどうかは、学校ごとに確認する必要があります。

そして、八王子市を語るときに外せないのがこれです。八王子市は「不登校児童・生徒の出席の取扱いに関するガイドライン」(令和5年6月策定)と、参考様式1から3を公開しています。多摩地域の市町村で、ここまで市のサイトから読める状態にしているところは多くありません。

八王子市が「出席扱いになる」と挙げている場所
  • ぎんなん教室・松の実教室・やまゆり教室(市の適応指導教室3か所)
  • 教育センター
  • はちっこキッチン(市の給食センター)
  • 図書館
  • はちビバ
  • このほか、民間のフリースクールについては参考様式1〜3を使って申請し、校長が判断する流れになっています

図書館や給食センターが名指しで挙がっているのは珍しいことです。「学校以外で過ごした時間を、どこまで出席として扱うか」を市が具体的に示しているということなので、在籍校との相談で「うちの学校ではちょっと」と言われたときに、市のガイドラインと参考様式を根拠にして話ができます。まず市の教育センターに連絡して、ガイドラインと様式を取り寄せてください。

自宅のテーブルで学ぶ子ども

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。

八王子の場合、理由ははっきりしています。低学年の受け皿がほとんどありません。小学1年生から受け入れると公式に書いているのはNEOS自由学園の1か所だけで、そのNEOSも週3日です。せいさは小4から、フレップは小学校高学年から、高尾山学園も小4から。小学1年生から3年生のあいだ、平日の日中をまるごと過ごせる場所が、市内にほぼないというのが八王子の弱点です。

そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。

観点オンライン(例:NIJINアカデミー)通所フリースクール
通いやすさ自宅から参加でき、近所の目が気にならない市内8か所。ただし高尾・元八王子など西側に偏っています。せいさは高尾駅からバス10分で、徒歩圏の駅がありません
対象学年小1から中3まで小1から受け入れると明記しているのは10か所中1か所だけです
費用月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない公開されている範囲で月20,000〜60,000円。初期費用が0円のところも6万円のところもあります
人とのつながり少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります
出席扱い希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません)10か所すべてで、出席扱いを断定している施設はありません。ただし八王子市は参考様式1〜3を公開しています
始めるまでの早さ転校の手続きは要りません見学と面談を経てからになります。ならはらの森なかの学舎は現在新規受付を停止中です

オンラインが向いているのは、こういうときです

こんなときは、まずオンラインから
  • 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
  • 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
  • 小学校低学年で、受け入れている施設が見つからない
  • 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい

八王子では、小学校低学年のあいだ、民間も公的な場所もほとんど選択肢がありません。高尾山学園もやまゆり教室も小学4年生からです。その時期をどう過ごすかを考えるとき、家から参加できるオンラインは現実的な選択肢になります。あわせて、結の学び舎いちえは1日2,500円の日額制なので、「行ける日だけ行く」という組み合わせ方もできます。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。

  • ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
  • ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです。八王子市の場合は参考様式1〜3の記入にも関わります
  • ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
  • ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです

③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。

⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。八王子の場合、次の7つです。

見学のときの質問リスト
  • 1年間の総額はいくらですか。入会金・登録料・月額・教材費・施設維持費・保険料をすべて足した金額を聞く。八王子は入会金0円のところと6万円のところが混在しています
  • 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
  • 今週は何曜日に開いていますか。この記事の10か所のうち3か所は開所日時が公式で確認できず、フレップには開所曜日を縮小している注記が残ったままです
  • うちの子の学年は受け入れていますか。小1から受け入れるのはNEOS自由学園だけ、八洲学園町田分室は中学生のみ、せいさとフレップは小学校高学年からです
  • 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが実態が分かります。八王子市の参考様式1〜3を知っているかどうかも聞いてください
  • いま何人が在籍していて、空きはありますか。ならはらの森なかの学舎は新規受付を停止中です
  • 最寄り駅からどう来るのが普通ですか。せいさは高尾駅からバス10分、いちえとフレップは最寄り駅が公式に書かれていません
テーブルで向かい合って話す親子

よくある質問

八王子市内にフリースクールは何か所ありますか。
東京都の助成対象施設一覧(令和7年度末時点)に、八王子市の施設は12か所載っています。多摩地域では最も多い数です。令和6年度は11か所でした。ただし年度によって入れ替わりがあり、令和6年度に載っていたフリースペースゆりの木・フリースクール Forest Island・aini school 八王子校は、令和7年度末時点の一覧には見当たりません。
八王子市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか。
八王子市が保護者に直接補助する制度は確認できませんでした。使えるのは東京都の助成金で、月額上限2万円・年額上限24万円です。対象は月額利用料だけで、入会金・教材費・交通費には使えません。
市外のフリースクールに通っても、東京都の助成金は使えますか。
使えます。東京都のよくある質問に「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」「都内在住であれば、対象となります」と書かれています。この記事で日野市のぽかぽかステップフリースクールを挙げているのは、八王子市民がそのまま助成を使えるからです。
小学1年生です。八王子市内に通える場所はありますか。
公式サイトで小学1年生から受け入れると明記しているのは、NEOS自由学園(八王子市台町3-20-1、西八王子駅南口から徒歩12分)の1か所です。開所は月・木・金の週3日、午前9時30分からです。市の適応指導教室のやまゆり教室も、高尾山学園も小学4年生からなので、低学年のあいだは選択肢がかなり限られます。
八王子市の適応指導教室は無料ですか。
ぎんなん教室・松の実教室・やまゆり教室の3か所で、費用はかかりません。開所は月曜から金曜の9時30分から14時30分です。申し込みは在籍校に相談するか、教室に直接電話する方法が案内されています。通った日は出席扱いになると市が書いており、実習用通学定期も案内されています。
高尾山学園には、どうすれば入れますか。
八王子市館町1097-30、電話042-666-9325。対象は小学4年生から中学3年生で、要件は八王子市在住かつ市立学校に在籍していることです。申し込みはやまゆり教室を必ず経由する5段階の手続きになっていて、直接申し込むことはできません。まずやまゆり教室(042-663-3216)に相談してください。
八王子市に、出席扱いのルールは公開されていますか。
八王子市は「不登校児童・生徒の出席の取扱いに関するガイドライン」を令和5年6月に策定し、参考様式1から3とあわせて公開しています。ガイドラインでは、ぎんなん・松の実・やまゆりの各教室、教育センター、はちっこキッチン、図書館、はちビバが出席扱いになる場所として挙げられています。民間のフリースクールについては、参考様式を使って申請し、校長が判断する流れです。
フリースクールに通うと、必ず出席扱いになりますか。
なりません。この記事の10か所のうち、出席扱いを断定している施設は1つもありません。八洲学園中等部町田分室は「文部科学省が定めた要件を満たし、校長先生が認めた場合」、せいさフリースクールはちおうじは「原籍校の学校長の判断により」「場合があります」、ぽかぽかステップは「出席扱い取得サポート」という書き方です。最終的に決めるのは在籍校の校長です。
校内に別室はありますか。
八王子市の校内別室は全校に設置されているわけではありません。東京都の事業で支援員を配置し、効果を検証している段階です。在籍校に別室があるかどうかは、学校ごとに確認してください。

まとめ

八王子市には、東京都の助成対象になっているフリースクールが12か所あります。多摩地域では最多で、数のうえでは恵まれた市です。

ただし低学年の受け皿がほとんどありません。小学1年生から受け入れると公式に書いているのはNEOS自由学園の1か所だけで、それも週3日。市のやまゆり教室も高尾山学園も小学4年生からです。低学年のあいだをどう過ごすかは、八王子では別に考える必要があります。

費用で比べるなら、見るべきは月額ではなく初期費用です。Big Forestは入会金なしで単発5,500円から、八洲学園中等部町田分室は入学金も授業料も無料。一方でせいさは登録料45,000円、ならはらの森なかの学舎は入会金30,000円+施設料30,000円です。1年通ったときの総額で比べてください。

市独自の補助はありません。使えるのは東京都の助成金(月額上限2万円)で、これは施設が市外にあっても使えます。日野市のぽかぽかステップ、町田市の八洲学園を候補に入れてよいのはそのためです。

そして八王子でいちばん強い材料は、市が出席の取扱いガイドラインと参考様式1〜3を公開していることです。まず市の教育センターに連絡して、ガイドラインと様式を取り寄せてください。無料で使えるぎんなん・松の実・やまゆりの3教室も、同じ窓口から相談できます。

窓辺で本を読む子ども

内容を確かめるための一次資料

  1. 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
  2. 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
  3. 東京都生活文化局「フリースクール等利用者支援事業 児童生徒通所施設一覧(令和7年度)」(PDF)
  4. 東京都生活文化局「同 児童生徒通所施設一覧(令和6年度)」(PDF)
  5. 八王子市「不登校児童・生徒の出席の取扱いに関するガイドライン」および参考様式1〜3(八王子市公式サイト)
  6. せいさフリースクールはちおうじ 公式サイト(ページ)/アクセス(ページ)
  7. NEOS自由学園 公式サイト(ページ)
  8. 結の学び舎いちえ 公式サイト(ページ)
  9. 昼間の塾フレップ 公式サイト(ページ)/当塾情報(ページ)
  10. ぽかぽかステップフリースクール 公式サイト(ページ)
  11. 八洲学園中等部 町田分室 公式サイト(ページ)
  12. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(ページ)
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文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月15日 / 最終更新:2026年9月15日
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