- 福生市は、民間施設利用時の出席扱いについて独自の手引きをPDFで公開しています。西多摩の5市町ではここだけです
- 令和8年4月、福生市立牛浜もくせい中学校が開校しました。市が公式に「学びの多様化学校」として案内しています(市内在住が条件)
- 民間のフリースクールは市内に1か所(フリースクールかかし)。東京都の助成対象施設の一覧に掲載されています
- 市独自の利用料補助はありません。使えるのは東京都の月2万円の助成金です
- あきる野市のころりん村フリースクールは、送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
福生市は、出席扱いの手引きを公開している数少ない市です
フリースクールを探し始めた保護者がいちばん知りたいのは、たいてい「通ったら出席扱いになるのか」です。ところがこれは、ほとんどの自治体が基準を公開していません。この記事のシリーズでこれまで書いてきた多摩の15市町のうち、独自のガイドラインを公開していたのは福生市だけでした。
公開されているのは「不登校傾向のある児童・生徒への支援と指導要録上の出欠の取扱いに関するガイドライン」(令和3年8月20日/福生市教育委員会)です。民間施設の出席扱いについて、校長が確認する目安として5つが挙げられています。①実施主体が不登校支援に深い理解と経験をもっていること、②「入会金や授業料などがはっきりと保護者等に示されている」こと、③子どもの人格を尊重し体罰がないこと、④スタッフの資質、⑤「学校と施設が支援するために必要な情報等を交換するなど、学校との間に十分な連携・協力関係が保たれている」こと。
②は見学のときの持ち帰りポイントとしてそのまま使えます。費用を公開していない施設は、この目安から見ると不利になり得る、ということです。⑤も同じで、「在籍校に報告してもらえるか」を先に確認しておく理由になります。ガイドラインには自宅でのICT学習の出席扱いについても書かれていて、記録の様式例(学習日時・教科・学習内容・担任の確認欄)まで示されています。最終判断は校長が行うとも明記されています。
もうひとつ、福生市には大きな変化がありました。令和8年4月、福生市立牛浜もくせい中学校が開校しました。福生市立福生第一中学校の分校で、市が公式に「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」として案内しています。詳しくは後半で書きます。
では、民間の話です。東京都が公開している助成対象施設の一覧で、福生市に載っているのは1か所。フリースクールかかし(NPO法人ヒューマンケア・2025年2月開設)です。⚠️ ただし公式サイトの本文が読み取れず、所在地の丁目・対象学年・開所日時・費用・出席扱いのいずれも確認できませんでした。この記事では、確認できたことだけを書きます。
費用の話をします。福生市には市独自のフリースクール利用料補助がありません。市の不登校総合対策にも、東京都の不登校ポータルの福生市ページにも記載はありません。使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)だけです。
なお福生市の不登校は令和4年度で小学校37人(出現率1.63%)、中学校92人(出現率8.87%)。市の資料自身が「都や全国と比較して高い傾向」と書いています。中学生では11人に1人にあたります。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
福生市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内1か所と、青梅線・五日市線・八高線で通える9か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. フリースクールかかし | 市内(丁目は確認できず) | 確認できず | 通所・居場所型 | 確認できず |
| 2. ころりん村フリースクール | あきる野市(管生1250)/送迎バスが福生・羽村を巡回 | 小中学生 | 通所・幼児園が母体 | 非公開 |
| 3. みんなの居場所「エノコログサ」 | あきる野市(東秋留駅 徒歩10分) | 記載なし | 居場所型+学習/訪問型あり | 月20,000円 |
| 4. あきる野モンテッソーリスクール | あきる野市(秋川駅 徒歩7分) | 小学生のみ | 全日制モンテッソーリ | 非公開 |
| 5. フリースクールグレス | 昭島市(東中神駅 徒歩1分) | 中学生(小6は要相談) | 通所・居場所型+学習 | 入学金11,000円+月33,000円 |
| 6. RainbowRoom(レインボールーム) | 青梅市(新町・小作駅圏) | 小・中・高 | 居場所型+学習支援/実質週5日 | 年会費12,000円+月18,000円 |
| 7. NPO法人 Big Forest | 八王子市(高尾駅 徒歩3分) | 小1〜中3 | 通所/火・木・土 | 入会金無料+月20,000〜33,000円 |
| 8. せいさフリースクールはちおうじ | 八王子市(元八王子町) | 小4〜中3 | 通所/週1日〜週5日 | 登録料45,000円+週1日8,000円〜 |
| 9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. フリースクールかかし|福生市内で唯一。ただし公式サイトの中身が読み取れませんでした
運営:特定非営利活動法人ヒューマンケア/東京都福生市(丁目までの住所は確認できませんでした)
東京都福生市(丁目までの所在地と最寄り駅は確認できませんでした)。
先に、この記事で書けることと書けないことをはっきりさせます。確かなのは、東京都が公開している令和7年度の助成対象施設の一覧に「フリースクールかかし(福生市)」が載っていることです。つまり東京都の月2万円の助成が実際に使われている施設だということになります。2025年2月に開設された、比較的新しい場所です。
掲げているのは「学校に馴染めない子どもたちが安心して通える居場所」。開校1周年の活動紹介説明会も開かれています。
⚠️ ここから先は確認できませんでした。公式サイト(kakashi-fussa.org)はページが表示される仕組みの都合で本文を読み取れず、丁目までの所在地、対象学年、開所曜日と時間、費用、出席扱いの扱いは、いずれも確認できていません。推測で書くことはしません。市内で唯一の施設なので、まずここに電話して、対象学年と開所日と1年間の総額を聞いてみてください。
2. ころりん村フリースクール「おかえりころりん」|送迎バスが2系統。あきる野・青梅と、福生・羽村を回る
運営:ころりん村幼児園(公式サイトに法人名の明記なし)/東京都あきる野市管生1250
福生駅から拝島駅へ出て、JR五日市線であきる野方面へ。ただし送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」がありますので、まずそちらを確認してください。
この記事でいちばん大きい特徴は、送迎バスがあることです。巡回コースが「あきる野・青梅」と「福生・羽村」の2系統あり、通園エリアとしてあきる野・青梅・福生・羽村・日の出・昭島・立川が挙げられています。西多摩は電車の本数が少なく、駅から遠い住宅地も多い地域です。送迎があるかどうかは、通い続けられるかどうかを大きく左右します。
幼児園が母体なので、未就学児から小中学生まで連続した受け皿になっているのも特徴です。公式サイトには「小中フリースクール」「小学生預かり」の記載があります。
⚠️ フリースクール専用サイトの本文が取得できず、対象学年の詳細・開所日時・費用は確認できませんでした。送迎の範囲も含めて、電話での確認が必要です。出席扱いについても記載がありません。
3. みんなの居場所「エノコログサ」|訪問型(アウトリーチ)に対応している
運営法人:記載なし(あきる野市の地域子ども育成リーダー提案事業の協力団体)/東京都あきる野市野辺1100-4
福生駅から拝島駅へ出て、JR五日市線で東秋留駅まで。そこから徒歩10分です。
不登校支援は火曜と木曜の週2日、10時から。サロン全体は原則9時から17時で開いています(時間外は応相談)。曜日で中身が分かれていて、火曜は地域のボランティアとの交流(農作物の栽培・野外炊飯・お菓子作り・手芸・マインドフルネス)、木曜は自主学習・訪問型学習・進路学習という組み立てです。
いちばんの強みは訪問型(アウトリーチ)に対応していることです。家から出るのが難しい段階で、まず来てもらうという使い方ができます。この記事のなかで訪問に触れているのはここだけです。
費用は定期的な学習支援を希望する場合で月20,000円。入会金や回数券の記載はありません。レンタルスペースとしての利用は1日2,000円からです。⚠️ 対象学年の記載はなく、出席扱いについても記載がありません。
4. あきる野モンテッソーリスクール|全日制のモンテッソーリ。ただし小学生のみ
運営法人:記載なし/東京都あきる野市秋川3-5-15
福生駅から拝島駅へ出て、JR五日市線で秋川駅まで。そこから徒歩7分です。
⚠️ 対象は小学生(6歳から12歳)のみです。中学生は受け入れていません。ここを最初に確認してください。
「日本でも数少ない小学生のための全日制モンテッソーリスクール」と掲げていて、AMI(国際モンテッソーリ協会)の資格を持つ教師が指導します。宇宙教育(コズミック教育)が軸で、給食の調理に生徒が参加する食育もあります。公式に「一般の学校が合わない方や、不登校の支援を主たる目的として活動している通所型施設」と明記しているので、フリースクールとして検討できます。
⚠️ 開所日時と費用は公式サイトに記載がありません。出席扱いについても記載がありません。教育方針がはっきりしている分、合うかどうかは見学で判断してください。
5. フリースクールグレス|東中神駅から徒歩1分。ただし小学生は原則対象外
運営:合同会社GRES/東京都昭島市玉川町1-1-12 エルビル3階A号室
福生駅から拝島駅へ出て、JR青梅線で立川方面へ。東中神駅を降りて徒歩1分です。青梅線で乗り換えなしに行けます。
⚠️ 対象は中学生です。公式サイトには「中学生 ※小学六年生はご相談ください」とあり、小学5年生以下は受け入れていません。ここは最初に確かめておくべき点です。
開所は火曜・木曜が10時から15時、水曜が9時45分から12時10分の週3日。費用は入学金11,000円、授業料が月33,000円です。「居場所型 × 学習型」を掲げ、個別学習とメンタル面・生活面の支援を組み合わせています。併設の「GRES高等学院」の体験授業にも参加できるので、高校段階まで見通せます。
出席扱いについては、公式サイトにもブログにも記載がありません。在籍校に相談したうえで確認してください。
6. RainbowRoom(レインボールーム)|小中高すべてを受け入れ、料金を全部公開している
運営:公式サイトに法人格の明記なし/東京都青梅市新町1-4-17 アニバーサリー101
福生駅からJR青梅線で小作駅まで、乗り換えなしで数駅です。青梅市新町1丁目は小作駅の圏内です。
この記事のなかで、対象がいちばん広い施設です。小学生・中学生・高校生のすべてを受け入れています。開いている日も多く、通常支援が月・木・金(小学生は10時から13時、中高生は12時から15時)、フリーデーが毎週火曜の11時から14時、学習支援が毎週水曜。土日祝には特別イベントもあり、実質的に週5日の受け皿です。
費用は細かく公開されています。小学生=年会費12,000円、基本の月額18,000円、都度利用は通常支援4,000円・フリーデー3,000円・学習支援1,000円。中学生=基本の月額18,000円、都度は通常支援3,000円・フリーデー2,000円・学習支援1,000円。高校生=基本の月額5,000円。都度利用が1,000円から選べるので、少しずつ試せるのが利点です。
スモールステップの個別・少人数支援に加えて、保護者向けの茶話会・勉強会・LINE相談があります。同じ場所に通信制サポート校「秋川高等学院 青梅分校」が入っていて、中学卒業後の進路まで相談できます。出席扱いについては料金・案内ページに記載がありません。
7. NPO法人 Big Forest|高尾駅から徒歩3分。入会金無料で、単発5,500円から試せる
運営:NPO法人 Big Forest/東京都八王子市高尾町1596-2
福生駅から拝島駅へ出てJR八高線で八王子駅、中央線で高尾駅まで。北口から徒歩3分です。
対象は小学1年生から中学3年生(高校生は要問い合わせ)。開所は初等部が火・木・土、中等部が火・木の10時から15時30分。土曜に開いているのは、この記事のなかでここだけです。無料の学習スペース「Forest Wing」も毎週火曜の15時45分から17時に開いています。
曜日ごとにテーマが決まっているのが分かりやすいところで、火曜は好きなことを好きなだけする日、木曜は探究活動の日、土曜は体験活動の日です。
費用は入会金が無料。ベーシックプランが月33,000円(税込)、ライトプランが月20,000円(税込)、単発プランが1回5,500円(税込)です。入会金がかからず、単発で試せるのは、遠方から検討する家庭にとって大きいです。出席扱いについては記載がありません。
8. せいさフリースクールはちおうじ|週1日から週5日まで選べる。ただし小学3年生以下は対象外
運営:星槎グループ(星槎国際高等学校八王子)/東京都八王子市元八王子町2-1419
福生駅から拝島駅・八高線経由で八王子駅へ。元八王子町2丁目は八王子駅からバス圏です。
⚠️ 対象は小学4年生から中学3年生です。小学1年生から3年生は受け入れていません。
開所は月曜から金曜で、午前の部が10時から12時30分、午後の部が13時20分から15時10分。週1日から週5日まで選べます。基礎学習から体験学習・課外活動まであり、通信制高校の先輩がピア・サポーターとして関わるのが特徴です。
費用は公開されています。初期費用としてNPO法人登録料が45,000円。全日コースが週1日14,000円から週5日60,000円、半日コースが週1日8,000円から週5日32,000円です。週1日8,000円から始められるので、まず少しずつ試したい場合に合います。
出席扱いについては、星槎グループの公式サイトに「原籍校の学校長の判断により、フリースクールに登校した日数を、正式な登校日数に振り替えたり」される場合があると書かれています。⚠️ ただし八王子校の個別ページには出席扱いの記載がなく、最寄り駅と徒歩分数の記載もありません(八王子駅からバス圏です)。
9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
福生駅からJR青梅線で立川駅まで、乗り換えなしです。北口から徒歩5分、多摩モノレールの立川北駅からは徒歩4分です。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
福生駅から拝島・八高線で八王子へ出て、京王線で北野、相模原線で南大沢まで。1時間以上かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、福生市は明記されていません。通うには遠い、というのが正直なところです。それでも挙げているのは、次に書くオンラインとの組み合わせがあるからです。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

福生市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは4か所。市内の1か所(かかし)は公式サイトの本文が読み取れず、費用が確認できませんでした。市外を含めた公開値の幅は、月18,000円から33,000円までで、西多摩は都心部よりも金額が抑えめです。
ここで、福生市の出席扱いガイドラインをもう一度思い出してください。民間施設の出席扱いを判断する目安のひとつに「入会金や授業料などがはっきりと保護者等に示されている」ことが挙げられています。費用を公開していない施設に通う場合は、見学のときに書面で金額をもらっておくと、あとで学校と話すときに役立ちます。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。この記事の施設は、多くがこの平均より下に収まっています。
福生市でとくに計算に入れてほしいのが交通費です。市外に出る場合は拝島駅での乗り継ぎが入ります。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、交通費・入会金・施設維持費・教材費は対象外です。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 福生市 | 市独自の利用料補助は確認できず(施設運営者向けの補助も確認できず) | — | — |
| あきる野市・羽村市・瑞穂町・日の出町 | 市町独自の利用料助成は確認できず | — | — |
| 青梅市 | フリースクール等民間施設事業費補助金(施設借上料・上限50万円) | 施設の運営者。保護者は申請できません | 50万円 |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
表に青梅市を入れたのには理由があります。西多摩で「フリースクールの補助金がある自治体」を検索すると青梅市が出てきますが、青梅市の制度は施設の家賃を補助するもの(上限50万円・対象経費は施設借上料のみ)で、保護者が利用料の補助を受けられる制度ではありません。
福生市民が使えるのは都の月2万円だけです。ただし東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」と明記されているので、施設があきる野市でも昭島市でも八王子市でも、さらに都外でも、子どもが都内に住んでいれば対象になります。市内が1か所であることは、助成の面ではハンデになりません。
あわせて、「都外の学校に通っている場合は、対象となりますか。」→「都内在住であれば、対象となります。」ともあります。市立学校に在籍している必要はありません。
申請先は市ではなく東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金です。保護者向けは「フリースクール等利用者支援事業助成金」なので、申請サイトの名前を確かめてください。
補助対象施設の一覧については注意が必要です。東京都が公開しているのは令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストです。この一覧に載っていないから対象外、ということにはなりません。施設側に「フリースクール等確認書」の記入をお願いすることになるので、見学のときに「都の助成金の確認書は書いてもらえますか」と聞いておくと確実です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
福生市には、民間より先に確かめておきたい公的な選択肢が3つあります。
ひとつめが福生市立牛浜もくせい中学校です。令和8年4月に開校した、福生市立福生第一中学校の分校で、市が公式に「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」として案内しています。所在地は福生市牛浜162番地(福生市立福生第三小学校の敷地内)、問い合わせは教育指導課042-551-1538です。
中身はかなり手厚く設計されています。定員は20名程度、学区は市内全域、開所は月曜から金曜の9時から16時(登校時刻は9時)。総授業時数は840時間で、通常学級より315時間少なく、そのぶん新設の教科に210時間があてられています。「自分探究」「個別学習」「みらいコネクト」の三つの柱で、常時オンライン授業に対応し、週1回カウンセラーが派遣され、給食もあります。一人ひとりの支援計画も作られます。
⚠️ 対象は福生市に在住する生徒です。市のページには「市外在住のまま転入学して通うことはできません」と明記されています。都のポータルには「市立中学在籍で30日以上欠席した不登校生」と書かれています。
ふたつめが学校適応支援室「そよかぜ教室」です。福生市北田園2-5-7の福生市子ども応援館2階、042-552-6667(所管は教育支援課 042-551-7700)。開室は9時30分から15時で、活動日は市立の小・中学校と同じです。対象は「心理的・情緒的な原因により不登校傾向にある市内在住の小・中学校の児童・生徒」。
市の不登校総合対策には「そよかぜ教室利用者も指導要録上出席扱いとしている児童・生徒」という記述があり、出席扱いの運用があることが読み取れます。⚠️ ただし利用料が無料かどうか、入室の手続き、オンライン対応の有無は、要項のPDFまで確認しましたが記載がありませんでした。042-552-6667に確認してください。
みっつめが校内別室です。市の不登校総合対策には「学校には行けるが教室には入りづらい」子の居場所として位置づけられていて、自習スペースや教員・支援員との談話スペースが挙げられています。⚠️ ただし名称は各校が独自に付ける方式で統一名称がなく、「各校の状況に応じて適切に環境を整備すること」=全校設置ではありません。校内別室に登校した日の出席扱いについても、ガイドラインに明記されていません。在籍校に直接聞いてください。
相談の入口は教育相談室(北田園2-5-7 福生市子ども応援館1階/042-551-7700/月曜から土曜の8時30分から17時15分・予約制)です。土曜も開いていて、朝8時半から受け付けているのは、多摩のなかでも広いほうです。対象は市内在住の未就学児から高校卒業の年までの子と保護者。心理相談員と教育相談員のチームが置かれ、スクールカウンセラーは全小中学校に週1回配置されています。こども家庭センター(福生2125-3 保健センター2階/042-539-2555)は水曜が20時まで、土曜も開いています。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
福生市の場合、引っかかりやすいのは情報と学年です。市内で唯一の施設は公式サイトの中身が読み取れず、対象学年も費用も分かりません。市外を見ても、あきる野のモンテッソーリスクールは小学生のみ、昭島のグレスは中学生のみ、八王子のせいさは小学4年生からです。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内は1か所。青梅線で青梅・昭島・立川へは乗り換えなしですが、あきる野・八王子方面は拝島で乗り継ぎます |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 公開されている範囲で月18,000〜33,000円と、都心部より抑えめ。ここに青梅線・八高線の定期代が加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所のうち、出席扱いに触れているのはせいさフリースクールの1か所だけ。ただし福生市には市独自のガイドラインがあるので、学校と話す土台はあります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
福生市では、自宅でのICT学習についても市のガイドラインが出席扱いの考え方と記録様式例を示しています。「取組の量や時間を基準とすることなく、社会的自立につながる取組となっているかを適切に見とることが重要」と書かれているので、オンラインを選んだ場合も学校と話を進めやすい土台があります。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。福生市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。福生市ではここが最重要です。市内で唯一の施設は、開所曜日と時間が公式サイトで確認できませんでした
- うちの子の学年は受け入れていますか。あきる野モンテッソーリスクールは小学生のみ、昭島のグレスは中学生のみ、せいさフリースクールは小学4年生からです
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 送迎はありますか。交通手段はどうなりますか。ころりん村フリースクールは送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります。まずそこを確認してください

よくある質問
まとめ
福生市の強みは、出席扱いの基準が公開されていることです。市が独自の手引きをPDFで出していて、民間施設の出席扱いの目安と、自宅でのICT学習の考え方、記録の様式例まで示しています。多摩の市でここまで公開しているところはほとんどありません。学校と話すときの土台があるのは、実務的にかなり大きい差です。
そして令和8年4月、福生市立牛浜もくせい中学校が開校しました。定員20名程度、学区は市内全域、常時オンライン授業に対応し、給食もあります。市内在住が条件ですが、福生市の中学生にとっては大きな選択肢です。
民間のフリースクールは市内に1か所(フリースクールかかし)。東京都の助成対象施設の一覧に載っていることは確かですが、公式サイトの中身が読み取れず、対象学年も費用も確認できませんでした。まず電話で聞いてください。
市外を検討するなら、青梅線で青梅・昭島・立川は乗り換えなし、あきる野と八王子は拝島での乗り継ぎになります。東京都の助成金は施設の所在地を問わないので、市外に通っても月2万円の条件は変わりません。あきる野のころりん村フリースクールは送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります。
通所そのものが難しい段階であれば、家から参加できるオンラインという選択肢があります。福生市のガイドラインは自宅学習の出席扱いにも触れているので、その点でも話を進めやすい市です。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 福生市「不登校傾向のある児童・生徒への支援と指導要録上の出欠の取扱いに関するガイドライン」(ページ)
- 同ガイドライン本体(PDF)
- 福生市「福生市立牛浜もくせい中学校」(ページ)
- 福生市「学校適応支援室(そよかぜ教室)」(ページ)
- 福生市「不登校総合対策」(PDF)
- 福生市「教育相談室」(ページ)
- 東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ 福生市」(ページ)
- 青梅市「フリースクール等民間施設事業費補助金(施設向け)」(ページ)
- フリースクールかかし(ページ)
- ころりん村フリースクール(ページ)
- みんなの居場所「エノコログサ」(ページ)
- あきる野モンテッソーリスクール(ページ)
- フリースクールグレス(ページ)
- RainbowRoom(レインボールーム)(ページ)
- NPO法人 Big Forest(ページ)
- せいさフリースクールはちおうじ(ページ)
- 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室(ページ)
- NIJINアカデミー 南大沢校(ページ)


