- 羽村市内の民間施設は0件(東京都の助成対象施設の一覧・令和6年度も令和7年度も)
- ただし青梅線で1駅の小作駅圏に、小中高すべてを受け入れて料金を全部公開している施設があります
- あきる野市のころりん村フリースクールは、送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります
- 羽村市教育相談室は「相談は無料です」と明記し、来室相談は月〜金の18時まで受け付けています
- 市内の不登校は令和6年度末で188人。うち市の適応指導教室を使っているのは18人です
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
市内はゼロ。でも青梅線で1駅です
最初に、いちばん大事な事実を書きます。東京都が公開している「フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」に、羽村市の施設は令和6年度も令和7年度も1件も載っていません。西多摩では、瑞穂町・日の出町と同じく0件です。
⚠️ 検索すると「羽村市のフリースクール◯校」という記事が出てきますが、中身を見るとオンライン家庭教師や、別の市の施設が混ざっていることがあります。この記事では、施設自身の公式サイトで所在地を確認できたものだけを載せます。
ただし、羽村市の場合「市内ゼロ」はそれほど大きな問題になりません。理由は距離です。羽村駅からJR青梅線で1駅、小作駅の圏内に RainbowRoom(青梅市新町1-4-17)があります。ここは小学生・中学生・高校生のすべてを受け入れ、料金を全部公開し、実質週5日開いています。羽村市の家庭にとって、事実上いちばん近いフリースクールです。
もうひとつ大きいのが送迎です。あきる野市のころりん村フリースクールは送迎バスを走らせていて、巡回コースのひとつが「福生・羽村」です。西多摩は駅から遠い住宅地も多い地域なので、送迎があるかどうかは続けられるかどうかを大きく左右します。
費用の話をします。羽村市には市独自のフリースクール利用料補助がありません。市の公式サイトにも、東京都の不登校ポータルの羽村市ページにも記載はありません。施設の運営者向けの補助も確認できませんでした。使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)だけです。ただし東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」とあるので、青梅でも福生でもあきる野でも、都内に住んでいれば月2万円の対象になります。
最後に、この記事でぜひ知っておいてほしい数字を書きます。羽村市の青少年問題協議会の会議録によると、令和6年度末時点の不登校は小学生75人(出現率3.04%)、中学生113人(出現率8.36%)の合計188人。そして市の適応指導教室「ハーモニースクール・はむら」を利用しているのは、小学生1名・中学生17名の計18名です。188人のうち18人。つまり多くの家庭が、公的な教室以外の道を探しているということです。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
羽村市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
青梅線・五日市線・八高線で通える10か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. RainbowRoom(レインボールーム) | 青梅市(新町・羽村から青梅線で1駅の小作駅圏) | 小・中・高 | 居場所型+学習支援/実質週5日 | 年会費12,000円+月18,000円 |
| 2. ころりん村フリースクール | あきる野市(管生1250)/送迎バスが福生・羽村を巡回 | 小中学生 | 通所・幼児園が母体 | 非公開 |
| 3. フリースクールかかし | 福生市(丁目は確認できず) | 確認できず | 通所・居場所型 | 確認できず |
| 4. みんなの居場所「エノコログサ」 | あきる野市(東秋留駅 徒歩10分) | 記載なし | 居場所型+学習/訪問型あり | 月20,000円 |
| 5. あきる野モンテッソーリスクール | あきる野市(秋川駅 徒歩7分) | 小学生のみ | 全日制モンテッソーリ | 非公開 |
| 6. 風の時代学校 インディアンハウス | 青梅市(柚木町・山側) | 記載なし | 居場所型・自然のなか/週4日 | 非公開 |
| 7. フリースクールグレス | 昭島市(東中神駅 徒歩1分) | 中学生(小6は要相談) | 通所・居場所型+学習 | 入学金11,000円+月33,000円 |
| 8. NPO法人 Big Forest | 八王子市(高尾駅 徒歩3分) | 小1〜中3 | 通所/火・木・土 | 入会金無料+月20,000〜33,000円 |
| 9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. RainbowRoom(レインボールーム)|小中高すべてを受け入れ、料金を全部公開している
運営:公式サイトに法人格の明記なし/東京都青梅市新町1-4-17 アニバーサリー101
羽村駅からJR青梅線で小作駅まで1駅。青梅市新町1丁目は小作駅の圏内です。羽村市の家庭にとって、事実上いちばん近いフリースクールになります。
この記事のなかで、対象がいちばん広い施設です。小学生・中学生・高校生のすべてを受け入れています。開いている日も多く、通常支援が月・木・金(小学生は10時から13時、中高生は12時から15時)、フリーデーが毎週火曜の11時から14時、学習支援が毎週水曜。土日祝には特別イベントもあり、実質的に週5日の受け皿です。
費用は細かく公開されています。小学生=年会費12,000円、基本の月額18,000円、都度利用は通常支援4,000円・フリーデー3,000円・学習支援1,000円。中学生=基本の月額18,000円、都度は通常支援3,000円・フリーデー2,000円・学習支援1,000円。高校生=基本の月額5,000円。都度利用が1,000円から選べるので、少しずつ試せるのが利点です。
スモールステップの個別・少人数支援に加えて、保護者向けの茶話会・勉強会・LINE相談があります。同じ場所に通信制サポート校「秋川高等学院 青梅分校」が入っていて、中学卒業後の進路まで相談できます。出席扱いについては料金・案内ページに記載がありません。
2. ころりん村フリースクール「おかえりころりん」|送迎バスが2系統。あきる野・青梅と、福生・羽村を回る
運営:ころりん村幼児園(公式サイトに法人名の明記なし)/東京都あきる野市管生1250
あきる野市管生1250。羽村駅から拝島駅へ出て五日市線に乗り継ぐ形になりますが、送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」がありますので、まずそちらを確認してください。
この記事でいちばん大きい特徴は、送迎バスがあることです。巡回コースが「あきる野・青梅」と「福生・羽村」の2系統あり、通園エリアとしてあきる野・青梅・福生・羽村・日の出・昭島・立川が挙げられています。西多摩は電車の本数が少なく、駅から遠い住宅地も多い地域です。送迎があるかどうかは、通い続けられるかどうかを大きく左右します。
幼児園が母体なので、未就学児から小中学生まで連続した受け皿になっているのも特徴です。公式サイトには「小中フリースクール」「小学生預かり」の記載があります。
⚠️ フリースクール専用サイトの本文が取得できず、対象学年の詳細・開所日時・費用は確認できませんでした。送迎の範囲も含めて、電話での確認が必要です。出席扱いについても記載がありません。
3. フリースクールかかし|福生市内で唯一。ただし公式サイトの中身が読み取れませんでした
運営:特定非営利活動法人ヒューマンケア/東京都福生市(丁目までの住所は確認できませんでした)
東京都福生市(丁目までの所在地と最寄り駅は確認できませんでした)。羽村駅から福生駅までは青梅線で数駅です。
先に、この記事で書けることと書けないことをはっきりさせます。確かなのは、東京都が公開している令和7年度の助成対象施設の一覧に「フリースクールかかし(福生市)」が載っていることです。つまり東京都の月2万円の助成が実際に使われている施設だということになります。2025年2月に開設された、比較的新しい場所です。
掲げているのは「学校に馴染めない子どもたちが安心して通える居場所」。開校1周年の活動紹介説明会も開かれています。
⚠️ ここから先は確認できませんでした。公式サイト(kakashi-fussa.org)はページが表示される仕組みの都合で本文を読み取れず、丁目までの所在地、対象学年、開所曜日と時間、費用、出席扱いの扱いは、いずれも確認できていません。推測で書くことはしません。市内で唯一の施設なので、まずここに電話して、対象学年と開所日と1年間の総額を聞いてみてください。
4. みんなの居場所「エノコログサ」|訪問型(アウトリーチ)に対応している
運営法人:記載なし(あきる野市の地域子ども育成リーダー提案事業の協力団体)/東京都あきる野市野辺1100-4
羽村駅から拝島駅へ出て、JR五日市線で東秋留駅まで。そこから徒歩10分です。
不登校支援は火曜と木曜の週2日、10時から。サロン全体は原則9時から17時で開いています(時間外は応相談)。曜日で中身が分かれていて、火曜は地域のボランティアとの交流(農作物の栽培・野外炊飯・お菓子作り・手芸・マインドフルネス)、木曜は自主学習・訪問型学習・進路学習という組み立てです。
いちばんの強みは訪問型(アウトリーチ)に対応していることです。家から出るのが難しい段階で、まず来てもらうという使い方ができます。この記事のなかで訪問に触れているのはここだけです。
費用は定期的な学習支援を希望する場合で月20,000円。入会金や回数券の記載はありません。レンタルスペースとしての利用は1日2,000円からです。⚠️ 対象学年の記載はなく、出席扱いについても記載がありません。
5. あきる野モンテッソーリスクール|全日制のモンテッソーリ。ただし小学生のみ
運営法人:記載なし/東京都あきる野市秋川3-5-15
羽村駅から拝島駅へ出て、JR五日市線で秋川駅まで。そこから徒歩7分です。
⚠️ 対象は小学生(6歳から12歳)のみです。中学生は受け入れていません。ここを最初に確認してください。
「日本でも数少ない小学生のための全日制モンテッソーリスクール」と掲げていて、AMI(国際モンテッソーリ協会)の資格を持つ教師が指導します。宇宙教育(コズミック教育)が軸で、給食の調理に生徒が参加する食育もあります。公式に「一般の学校が合わない方や、不登校の支援を主たる目的として活動している通所型施設」と明記しているので、フリースクールとして検討できます。
⚠️ 開所日時と費用は公式サイトに記載がありません。出席扱いについても記載がありません。教育方針がはっきりしている分、合うかどうかは見学で判断してください。
6. 風の時代学校 インディアンハウス|山あいの大きな家。週4日、自然のなかで過ごす
運営:NPO法人 風の時代学校/東京都青梅市柚木町2-546-1
羽村駅からJR青梅線で青梅駅よりさらに西へ。柚木町2丁目は宮ノ平・日向和田方面の山側です。
開所は月・火・木・金の10時から14時30分の週4日。「自由にのびのび遊べる大きな家」「川のせせらぎ、山の呼び声」と書かれているとおり、自然環境のなかで過ごす居場所型で、学習中心の場ではありません。
⚠️ 対象学年の記載がありません。「学校に行かない・行けない子どもたち」とだけ書かれていて、小学生だけなのか中学生も受け入れているのかが公式サイトでは判別できません。費用も非公開です。
⚠️ 最寄り駅と徒歩分数の記載もありません。柚木町2丁目は青梅線の宮ノ平駅から日向和田駅にかけての山側で、送迎が前提だと考えておくほうが安全です。出席扱いについては「在籍の小学校との連携を通じて、お子様とご家族の支援を行います」という書き方で、断定も実績の提示もしていません。
7. フリースクールグレス|東中神駅から徒歩1分。ただし小学生は原則対象外
運営:合同会社GRES/東京都昭島市玉川町1-1-12 エルビル3階A号室
羽村駅からJR青梅線で立川方面へ、東中神駅を降りて徒歩1分。乗り換えなしで行けます。
⚠️ 対象は中学生です。公式サイトには「中学生 ※小学六年生はご相談ください」とあり、小学5年生以下は受け入れていません。ここは最初に確かめておくべき点です。
開所は火曜・木曜が10時から15時、水曜が9時45分から12時10分の週3日。費用は入学金11,000円、授業料が月33,000円です。「居場所型 × 学習型」を掲げ、個別学習とメンタル面・生活面の支援を組み合わせています。併設の「GRES高等学院」の体験授業にも参加できるので、高校段階まで見通せます。
出席扱いについては、公式サイトにもブログにも記載がありません。在籍校に相談したうえで確認してください。
8. NPO法人 Big Forest|高尾駅から徒歩3分。入会金無料で、単発5,500円から試せる
運営:NPO法人 Big Forest/東京都八王子市高尾町1596-2
羽村駅から拝島駅へ出てJR八高線で八王子駅、中央線で高尾駅まで。北口から徒歩3分です。
対象は小学1年生から中学3年生(高校生は要問い合わせ)。開所は初等部が火・木・土、中等部が火・木の10時から15時30分。土曜に開いているのは、この記事のなかでここだけです。無料の学習スペース「Forest Wing」も毎週火曜の15時45分から17時に開いています。
曜日ごとにテーマが決まっているのが分かりやすいところで、火曜は好きなことを好きなだけする日、木曜は探究活動の日、土曜は体験活動の日です。
費用は入会金が無料。ベーシックプランが月33,000円(税込)、ライトプランが月20,000円(税込)、単発プランが1回5,500円(税込)です。入会金がかからず、単発で試せるのは、遠方から検討する家庭にとって大きいです。出席扱いについては記載がありません。
9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
羽村駅からJR青梅線で立川駅まで、乗り換えなしです。北口から徒歩5分、多摩モノレールの立川北駅からは徒歩4分です。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
羽村駅から拝島・八高線で八王子へ出て、京王線で北野、相模原線で南大沢まで。1時間以上かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、羽村市は明記されていません。通うには遠い、というのが正直なところです。それでも挙げているのは、次に書くオンラインとの組み合わせがあるからです。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

羽村市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは4か所。公開値の幅は月18,000円から33,000円までで、西多摩は都心部よりも金額が抑えめです。
羽村市の家庭にとっていちばん現実的なのは、青梅線で1駅のRainbowRoomです。小学生は年会費12,000円+月18,000円、中学生も月18,000円、高校生は月5,000円。都度利用も1回1,000円から4,000円で選べます。東京都の助成(月2万円上限)が使えれば、月18,000円は実質ゼロに近くなる計算になります。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。この記事の施設は、多くがこの平均より下に収まっています。
月謝以外にかかるものも確かめてください。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、交通費・入会金・施設維持費・教材費は対象外です。月謝ではなく、1年間にいくら払うことになるのかを聞いてください。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 羽村市 | 市独自の利用料補助は確認できず(施設運営者向けの補助も確認できず) | — | — |
| 福生市・あきる野市・瑞穂町・日の出町 | 市町独自の利用料助成は確認できず | — | — |
| 青梅市 | フリースクール等民間施設事業費補助金(施設借上料・上限50万円) | 施設の運営者。保護者は申請できません | 50万円 |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
表に青梅市を入れたのには理由があります。羽村市から青梅市の施設に通う家庭は多いはずですが、青梅市の「フリースクール等民間施設事業費補助金」は施設の家賃を補助するもの(上限50万円・対象経費は施設借上料のみ)で、保護者が利用料の補助を受けられる制度ではありません。しかも青梅市立学校に在籍する不登校児童生徒が利用している施設が対象です。ここは取り違えやすいところです。
羽村市民が使えるのは都の月2万円だけです。ただし東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」と明記されているので、施設が青梅市でも福生市でもあきる野市でも、さらに都外でも、子どもが都内に住んでいれば対象になります。市内がゼロであることは、助成の面ではハンデになりません。
あわせて、「都外の学校に通っている場合は、対象となりますか。」→「都内在住であれば、対象となります。」ともあります。市立学校に在籍している必要はありません。
申請先は市ではなく東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金です。保護者向けは「フリースクール等利用者支援事業助成金」なので、申請サイトの名前を確かめてください。
補助対象施設の一覧については注意が必要です。東京都が公開しているのは令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストです。この一覧に載っていないから対象外、ということにはなりません。施設側に「フリースクール等確認書」の記入をお願いすることになるので、見学のときに「都の助成金の確認書は書いてもらえますか」と聞いておくと確実です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
市内に民間の施設がない羽村市では、公的な選択肢の確認がふつうの市より重要になります。
ひとつめが羽村市学校適応指導教室「ハーモニースクール・はむら」です。羽村市羽東2-12-2の羽村市教育相談室内、090-3237-1331(042-555-1111 内線369)。月曜から金曜の9時5分から15時15分で、土日祝・年末年始・長期休業期間は休みです。対象は「心理的要因など、何らかの理由により、学校を長期にわたって欠席している児童・生徒」で、市内の小中学校に在籍していることが条件です。
⚠️ ここが羽村市の優れている点です。入室の手順が「保護者の方が直接、または学校を通して、教育相談の申し込みをします。その後、学校と相談しながら入室を考えていきます」と書かれています。保護者が直接申し込めることが明記されているのは、多摩のなかでも数えるほどです。学校に切り出しづらい段階でも、まず動けます。
⚠️ 利用料が無料かどうかと出席扱いの扱いは、公式ページに記載がなく確認できませんでした。090-3237-1331に確認してください。
ふたつめが羽村市教育相談室です。羽東2-12-2、090-1406-1223・090-5258-1223の2回線(042-555-1111 内線369)。来室相談は月曜から金曜の9時から18時(予約制)、電話相談は9時から17時30分。対象は市内在住の幼児から高校生程度の子と保護者で、相談員は公認心理師・臨床心理士です。
公式ページに「相談は無料です」と明記されています。そして来室相談が18時まで受け付けているのは、多摩のなかでもかなり遅いほうです。共働きで日中に動けない家庭でも使えます。相談内容には不登校・いじめ・進路のほか、性自認についても挙げられています。
このほかこども家庭センター(緑ヶ丘5-5-2 保健センター2階/042-578-2882/月曜から金曜の8時30分から17時)があります。
⚠️ 校内の別室支援については、市の会議録に「教室に入室できない児童への対応として、校内の別室で学習の支援、学級復帰へのサポート、生活リズムの安定を目指す校内別室指導を行っている」という記載があります。ただし名称・設置校数・全校設置かどうか・出席扱いの明記は、いずれも確認できませんでした。専用の案内ページもありません。在籍校に直接聞いてください。
⚠️ また、東京都のポータルには「はむらバーチャルサポートルーム」(不登校あるいは不登校傾向にある市内在住の小・中学生/月曜から金曜の9時から17時/042-555-1111 内線369)という記載がありますが、羽村市の公式サイト内で該当ページを見つけられませんでした。利用を考える場合は電話で確認してください。
なお、羽村市に学びの多様化学校もチャレンジクラスもありません。都内の公立の学びの多様化学校は八王子・調布・町田・府中・世田谷・大田・港のみで、いずれも当該自治体の市立校・区立校に在籍していることが条件のため、羽村市民は通えません。隣の福生市に令和8年4月開校の福生市立牛浜もくせい中学校がありますが、こちらも福生市に在住する生徒が対象で、市外在住のまま通うことはできないと明記されています。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
先ほど書いた数字をもう一度出します。羽村市の不登校は令和6年度末で188人。そのうち市の適応指導教室を使っているのは18人です。残りの170人は、家にいるか、別の場所を探しているか、どちらかということになります。「合う場所が見つからない」のは、あなたの家庭だけの話ではありません。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内はゼロですが、青梅線で1駅の小作駅圏に1か所。昭島・立川も乗り換えなしです |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 公開されている範囲で月18,000〜33,000円と、都心部より抑えめ。ここに青梅線の定期代が加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所すべてで、出席扱いを断定している施設はありません。羽村市も独自のガイドラインを公開しておらず、在籍校の校長判断になります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
羽村市では、青梅線で1駅のRainbowRoomに行ける日は行き、行けない日はオンラインという組み合わせが現実的です。RainbowRoomは都度利用が1回1,000円から選べるので、月額のオンラインと併用しても負担が跳ね上がりません。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。羽村市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。この記事の10か所のうち、市外の3か所は開所日時が公式サイトで確認できませんでした
- うちの子の学年は受け入れていますか。あきる野モンテッソーリスクールは小学生のみ、昭島のグレスは中学生のみ、飛鳥未来は小学4年生からです
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 送迎はありますか。交通手段はどうなりますか。羽村市ではここが決め手になります。ころりん村フリースクールは送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります

よくある質問
まとめ
羽村市には、東京都の助成対象になっている民間のフリースクールが1か所もありません。令和6年度も令和7年度も0件です。
ただし、青梅線で1駅の小作駅圏にRainbowRoomがあります。小学生・中学生・高校生のすべてを受け入れ、料金を全部公開し、実質週5日開いていて、都度利用は1回1,000円から。羽村市の家庭にとって、事実上いちばん近く、いちばん試しやすい場所です。あきる野のころりん村フリースクールは送迎バスの巡回コースに「福生・羽村」があります。
市独自の補助はありません。青梅市の補助金は施設の家賃向けで、保護者は使えません。使えるのは東京都の月額20,000円だけですが、施設の所在地は問われないので、青梅・福生・あきる野まで広げても条件は変わりません。
公的な選択肢としては、適応指導教室「ハーモニースクール・はむら」があります。保護者が直接申し込めることが明記されている数少ない教室です。相談の入口である教育相談室は「相談は無料です」と明記し、来室相談を18時まで受け付けています(090-1406-1223)。
それでも、市内の不登校188人のうち、この教室を使っているのは18人です。合う場所が見つからないのは珍しいことではありません。通所そのものが難しい段階であれば、家から参加できるオンラインという選択肢もあります。その場合も、在籍校への報告と、東京都の助成金の確認書を書いてもらえるかどうかは、必ず先に確かめてください。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 羽村市「学校適応指導教室(ハーモニースクール・はむら)」(ページ)
- 羽村市「教育相談室」(ページ)
- 羽村市「令和7年度第1回羽村市青少年問題協議会 会議録」(ページ)
- 東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ 羽村市」(ページ)
- 青梅市「フリースクール等民間施設事業費補助金(施設向け)」(ページ)
- 福生市「福生市立牛浜もくせい中学校」(ページ)
- RainbowRoom(レインボールーム)(ページ)
- ころりん村フリースクール(ページ)
- フリースクールかかし(ページ)
- みんなの居場所「エノコログサ」(ページ)
- あきる野モンテッソーリスクール(ページ)
- 風の時代学校 インディアンハウス(ページ)
- フリースクールグレス(ページ)
- NPO法人 Big Forest(ページ)
- 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室(ページ)
- NIJINアカデミー 南大沢校(ページ)


