- 青梅市の「フリースクール等民間施設事業費補助金」は施設の運営者向け(施設借上料・上限50万円)。保護者が利用料の補助を受けられる制度ではありません
- 保護者が使えるのは東京都の月2万円の助成金です。施設の所在地は問われません
- 青梅市内の施設は2か所。1つは小中高すべてを受け入れ料金を全部公開、もう1つは山あいの自然のなかで費用は非公開です
- あきる野市のころりん村フリースクールは、送迎バスが青梅市内を巡回しています。公共交通が難しい家庭の選択肢になります
- 市の不登校は令和5年度で小学生208人・中学生292人。多摩の市のなかでも多い水準です
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
青梅市の補助金は、保護者向けではありません
青梅市には「青梅市フリースクール等民間施設事業費補助金」という制度があります。「青梅市 フリースクール 補助金」で検索すると出てきます。ただしこれは、保護者が利用料の補助を受ける制度ではありません。
制度の中身はこうです。補助の対象になるのは「営利を目的としない事業者(学校法人を除く。)が運営する施設」=施設の運営者。補助の上限は50万円で、対象経費は「施設の借上料」のみ(敷金・礼金・駐車場・管理費は除外)。要件として、不登校児童生徒の支援が主目的であること、青梅市内に施設または活動拠点があること、青梅市立学校に在籍する不登校児童生徒が利用していること、保護者への定期連絡と学校との連携、教育委員会の視察対応などが挙げられています。
つまり間接的に月謝の上昇を抑える効果はあり得ますが、今月の支払いが安くなる制度ではありません。保護者が使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)です。ここを取り違えないでください。
⚠️ なお、この市の補助金について対象になった施設の名前は公表されていません。「青梅市の補助対象施設だから安心」といった判断はできません。
では、通う場所の話です。東京都が公開している助成対象施設の一覧で、青梅市に載っているのは2か所。RainbowRoom(青梅市新町・小作駅圏)と、風の時代学校インディアンハウス(青梅市柚木町・山側)です。この2つは性格がまったく違います。前者は小中高すべてを受け入れ、料金を全部公開し、実質週5日開いています。後者は自然のなかの居場所型で、対象学年も費用も非公開です。
市外では、あきる野市に2か所、昭島市に1か所、八王子市に9か所。とくにあきる野市のころりん村フリースクールは、送迎バスの巡回コースに「あきる野・青梅」があります。青梅市は東西に長く、公共交通で通いにくい地域もあるので、送迎の有無は大きな判断材料になります。
なお青梅市の不登校は、市のこども計画によると令和5年度で小学生208人・中学生292人。令和元年度の小110人・中221人から大きく増えています。多摩の市のなかでも多い水準です。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
青梅市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内2か所と、青梅線・五日市線・中央線で通える8か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. RainbowRoom(レインボールーム) | 市内(新町1-4-17・小作駅圏) | 小・中・高 | 居場所型+学習支援/実質週5日 | 年会費12,000円+月18,000円(高校生は月5,000円) |
| 2. 風の時代学校 インディアンハウス | 市内(柚木町2-546-1・山側) | 記載なし | 居場所型・自然のなか/週4日 | 非公開 |
| 3. ころりん村フリースクール | あきる野市(管生1250)/送迎バスが青梅を巡回 | 小中学生 | 通所・幼児園が母体 | 非公開 |
| 4. みんなの居場所「エノコログサ」 | あきる野市(東秋留駅 徒歩10分) | 記載なし | 居場所型+学習/訪問型あり | 月20,000円 |
| 5. あきる野モンテッソーリスクール | あきる野市(秋川駅 徒歩7分) | 小学生のみ | 全日制モンテッソーリ | 非公開 |
| 6. フリースクールグレス | 昭島市(東中神駅 徒歩1分) | 中学生(小6は要相談) | 通所・居場所型+学習 | 入学金11,000円+月33,000円 |
| 7. NPO法人 Big Forest | 八王子市(高尾駅 徒歩3分) | 小1〜中3 | 通所/火・木・土 | 入会金無料+月20,000〜33,000円 |
| 8. フリースクール学び舎みどりの木 | 八王子市高尾(高尾山口駅 徒歩7分) | 記載なし | 通所・発達支援の会が母体 | 非公開 |
| 9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. RainbowRoom(レインボールーム)|小中高すべてを受け入れ、料金を全部公開している
運営:公式サイトに法人格の明記なし(振込先の口座名義から特定非営利活動法人と推測されます)/東京都青梅市新町1-4-17 アニバーサリー101
青梅市新町1丁目。青梅線の小作駅の圏内です(最寄り駅と徒歩分数の記載はありません)。2024年に現在の場所へ移転しています。なお同じ場所には通信制サポート校「秋川高等学院 青梅分校」も入っていて、中学卒業後の進路まで同じ場所で相談できるのは利点です。
この記事のなかで、対象がいちばん広い施設です。小学生・中学生・高校生のすべてを受け入れています(中学生の受け入れは一度止まっていた時期があり、その後再開しています)。
開いている日も多く、通常支援が月・木・金(小学生は10時から13時、中高生は12時から15時)、フリーデーが毎週火曜の11時から14時、学習支援が毎週水曜。土日祝には特別イベントもあります。実質的に週5日の受け皿です。
費用は細かく公開されています。小学生=年会費12,000円、基本の月額18,000円、都度利用は通常支援4,000円・フリーデー3,000円・学習支援1,000円。中学生=基本の月額18,000円(入会後1年間は小学生料金が適用される場合あり)、都度は通常支援3,000円・フリーデー2,000円・学習支援1,000円。高校生=基本の月額5,000円。このほかチャレンジデー3,000円+活動費、個別支援1回4,000円、キャンセル料1,000円です。
スモールステップの個別・少人数支援に加えて、保護者向けの茶話会・勉強会・LINE相談があるのも特徴です。2024年に現在の場所へ移転しています。出席扱いについては料金・案内ページに記載がありません。
2. 風の時代学校 インディアンハウス|山あいの大きな家。週4日、自然のなかで過ごす
運営:NPO法人 風の時代学校/東京都青梅市柚木町2-546-1
青梅市柚木町2丁目。青梅駅から西へ、宮ノ平・日向和田方面の山側です。
開所は月・火・木・金の10時から14時30分の週4日。「自由にのびのび遊べる大きな家」「川のせせらぎ、山の呼び声」と書かれているとおり、自然環境のなかで過ごす居場所型で、学習中心の場ではありません。
⚠️ 対象学年の記載がありません。「学校に行かない・行けない子どもたち」とだけ書かれていて、小学生だけなのか中学生も受け入れているのかが公式サイトでは判別できません。費用も非公開です。
⚠️ 最寄り駅と徒歩分数の記載もありません。柚木町2丁目は青梅線の宮ノ平駅から日向和田駅にかけての山側で、送迎が前提だと考えておくほうが安全です。見学の前に、行き方を必ず確認してください。
出席扱いについては「在籍の小学校との連携を通じて、お子様とご家族の支援を行います」という書き方です。断定も実績の提示もしていません。
3. ころりん村フリースクール「おかえりころりん」|送迎バスが青梅・福生・羽村を回る
運営:ころりん村幼児園(公式サイトに法人名の明記なし)/東京都あきる野市管生1250
あきる野市管生1250。送迎バスの巡回コースに「あきる野・青梅」があります。青梅駅から公共交通で向かう場合は、五日市線への乗り継ぎになります。
この記事でいちばん大きい特徴は、送迎バスがあることです。巡回コースが「あきる野・青梅」と「福生・羽村」の2系統あり、通園エリアとしてあきる野・青梅・福生・羽村・日の出・昭島・立川が挙げられています。青梅市から公共交通で通うのが難しい家庭にとって、現実的な選択肢になり得ます。
幼児園が母体なので、未就学児から小中学生まで連続した受け皿になっているのも特徴です。公式サイトには「小中フリースクール」「小学生預かり」の記載があります。
⚠️ フリースクール専用サイトの本文が取得できず、対象学年の詳細・開所日時・費用は確認できませんでした。送迎の有無も含めて、電話での確認が必要です。出席扱いについても記載がありません。
4. みんなの居場所「エノコログサ」|訪問型(アウトリーチ)に対応している
運営法人:記載なし(あきる野市の地域子ども育成リーダー提案事業の協力団体)/東京都あきる野市野辺1100-4
JR五日市線の東秋留駅から徒歩10分。青梅駅からは拝島駅で五日市線に乗り換えます。軽自動車2台分の駐車場があります。
不登校支援は火曜と木曜の週2日、10時から。サロン全体は原則9時から17時で開いています(時間外は応相談)。曜日で中身が分かれていて、火曜は地域のボランティアとの交流(農作物の栽培・野外炊飯・お菓子作り・手芸・マインドフルネス)、木曜は自主学習・進路学習という組み立てです。
いちばんの強みは訪問型(アウトリーチ)に対応していることです。家から出るのが難しい段階で、まず来てもらうという使い方ができます。この記事のなかで訪問に触れているのはここだけです。
費用は定期的な学習支援を希望する場合で月20,000円。入会金や回数券の記載はありません。⚠️ 対象学年の記載はなく、出席扱いについても記載がありません。
5. あきる野モンテッソーリスクール|全日制のモンテッソーリ。ただし小学生のみ
運営法人:記載なし/東京都あきる野市秋川3-5-15
JR五日市線の秋川駅から徒歩7分。青梅駅からは拝島駅で五日市線に乗り換えます。
⚠️ 対象は小学生(6歳から12歳)のみです。中学生は受け入れていません。ここを最初に確認してください。
「日本でも数少ない小学生のための全日制モンテッソーリスクール」と掲げていて、AMI(国際モンテッソーリ協会)の資格を持つ教師が指導します。宇宙教育(コズミック教育)が軸で、給食の調理に生徒が参加する食育もあります。公式に「一般の学校が合わない方や、不登校の支援を主たる目的として活動している通所型施設」と明記しているので、フリースクールとして検討できます。
⚠️ 開所日時と費用は公式サイトに記載がありません。出席扱いについても記載がありません。教育方針がはっきりしている分、合うかどうかは見学で判断してください。
6. フリースクールグレス|昭島市内で唯一。ただし小学生は原則対象外
運営:合同会社GRES/東京都昭島市玉川町1-1-12 エルビル3階A号室
青梅駅からJR青梅線で拝島方面へ、東中神駅を降りて徒歩1分。乗り換えなしで行けて、駅を降りてすぐです。
⚠️ 対象は中学生です。公式サイトには「中学生 ※小学六年生はご相談ください」とあり、小学5年生以下は受け入れていません。ここは最初に確かめておくべき点です。
開所は火曜・木曜が10時から15時、水曜が9時45分から12時10分の週3日。費用は入学金11,000円、授業料が月33,000円です。「居場所型 × 学習型」を掲げ、個別学習とメンタル面・生活面の支援を組み合わせています。併設の「GRES高等学院」の体験授業にも参加できるので、高校段階まで見通せます。
出席扱いについては、公式サイトにもブログにも記載がありません。在籍校に相談したうえで確認してください。
7. NPO法人 Big Forest|高尾駅から徒歩3分。入会金無料で、単発5,500円から試せる
運営:NPO法人 Big Forest/東京都八王子市高尾町1596-2
青梅駅から立川へ出て中央線で高尾駅、あるいは拝島からJR八高線で北八王子・八王子へ出て高尾駅まで。高尾駅の北口から徒歩3分です。
対象は小学1年生から中学3年生(高校生は要問い合わせ)。開所は初等部が火・木・土、中等部が火・木の10時から15時30分。土曜に開いているのは、この記事のなかでここだけです。無料の学習スペース「Forest Wing」も毎週火曜の15時45分から17時に開いています。
曜日ごとにテーマが決まっているのが分かりやすいところで、火曜は好きなことを好きなだけする日、木曜は探究活動の日、土曜は体験活動の日です。
費用は入会金が無料。ベーシックプランが月33,000円(税込)、ライトプランが月20,000円(税込)、単発プランが1回5,500円(税込)です。入会金がかからず、単発で試せるのは、遠方から検討する家庭にとって大きいです。出席扱いについては記載がありません。
8. フリースクール学び舎みどりの木|発達支援の会が母体。高尾山口駅から徒歩7分
運営:NPO発達支援の会未来/東京都八王子市高尾(丁目の記載なし)
高尾駅からさらに京王線で高尾山口駅まで、そこから徒歩7分です。
開所は月曜から金曜(時間の記載はありません)。発達支援の会が母体なので、発達障害への対応が期待できます。異年齢のつながり、自発的な学びと遊び、「待つ姿勢」を掲げ、農業体験や自然学習による「生きた学び」を取り入れています。「幼児から中学生までが関われる」という記述があります。
⚠️ 対象学年・費用・出席扱いのいずれも公式サイトに記載がありません。丁目までの住所も書かれていません。問い合わせが前提だと考えてください。
9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
青梅駅からJR青梅線で立川駅まで乗り換えなし。北口から徒歩5分、多摩モノレールの立川北駅からは徒歩4分です。青梅線1本で行ける学習支援型の選択肢です。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
青梅駅から立川へ出て南武線で分倍河原、京王線で調布、相模原線で南大沢まで。1時間以上かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、青梅市は明記されていません。青梅市から通うには遠すぎる、というのが正直なところです。それでも挙げているのは、次に書くオンラインとの組み合わせがあるからです。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。脱出ゲームづくりのようなプロジェクト型の活動を、子どもたち自身が企画して進めていきます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

青梅市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは4か所。青梅市内の2か所にかぎると、公開しているのはRainbowRoomだけで、インディアンハウスは非公開です。市外を含めた公開値の幅は月18,000円から33,000円までで、西多摩は都心部よりも金額が抑えめです。
なかでもRainbowRoomの料金表は、この記事のなかでいちばん細かく公開されています。小学生は年会費12,000円+月18,000円、中学生も月18,000円、高校生は月5,000円。都度利用も1回1,000円から4,000円で選べます。東京都の助成(月2万円上限)が使えれば、月18,000円は実質ゼロに近くなる計算です。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。青梅とその周辺は、この平均より下に収まっているものが多いといえます。
ただし青梅市では交通費と移動時間を必ず計算に入れてください。市域が東西に長く、市外に出るとなると青梅線で30分から1時間かかります。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、交通費・入会金・施設維持費・教材費は対象外です。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 青梅市 | フリースクール等民間施設事業費補助金(施設借上料・上限50万円) | 施設の運営者(営利を目的としない事業者)。保護者は申請できません | 50万円 |
| あきる野市・昭島市・羽村市・福生市など近隣 | 保護者向けの市独自助成は確認できず | — | — |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
もう一度書きます。青梅市の補助金は施設向けです。「青梅市にはフリースクールの補助金がある」という情報だけを見て、保護者向けだと思い込まないでください。保護者が申請するのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金で、申請先は市ではなく東京都、月額上限は2万円です。
東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」と明記されています。施設があきる野市でも昭島市でも八王子市でも、さらに都外でも、子どもが都内に住んでいれば対象です。市内が2か所であることは、助成の面ではハンデになりません。
あわせて、「都外の学校に通っている場合は、対象となりますか。」→「都内在住であれば、対象となります。」ともあります。市立学校に在籍している必要はありません。
申請先は東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金です。保護者向けは「フリースクール等利用者支援事業助成金」なので、申請サイトの名前を確かめてください。
補助対象施設の一覧については注意が必要です。東京都が公開しているのは令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストです。この一覧に載っていないから対象外、ということにはなりません。施設側に「フリースクール等確認書」の記入をお願いすることになるので、見学のときに「都の助成金の確認書は書いてもらえますか」と聞いておくと確実です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
青梅市には、民間より先に確かめておきたい公的な選択肢があります。
ひとつめが教育支援センター「ふれあい学級」です。本室と分室2か所の、合わせて3か所に分かれているのが青梅市の特徴で、市域が広いことへの対応だと考えられます。
本室=青梅市東青梅1-2-5 東青梅センタービル3階/月曜から金曜の10時から15時。分室(1)=青梅市大門2-288 大門市民センター3階/火曜・木曜の10時から15時。分室(2)=青梅市野上町1-34-24 野上第一自治会館/水曜・金曜の10時から15時。電話はいずれも0428-25-1013です。
⚠️ 対象は「原則として青梅市立小・中学校に在籍している不登校および不登校傾向にある児童・生徒」。入級には「青梅市教育支援センター利用申請書を、在籍する学校長の意見を付して提出する」という手順が必要で、学校を通すことが前提です。利用料が無料かどうかは公式ページに記載がなく、確認できませんでした。
ふたつめが登校支援室(0428-24-2010)です。スクールソーシャルワーカーが配置されていて、登校の支援について相談できます。
そして令和8年度から、青梅市立新町中学校にチャレンジクラスが設置されます。対象は青梅市立中学校等に在籍する生徒で、年間30日以上欠席している、または断続的な不登校・不登校傾向がある場合。保護者が在籍校の校長に希望を伝えて面談し、申請書を出して、市教育委員会の入退級審査会で判定されます。
⚠️ ここは書き分けが必要です。チャレンジクラスは東京都が独自に進めている「東京型不登校特例校(校内分教室)」であって、文部科学省が指定する「学びの多様化学校」ではありません。文科省の設置者一覧(都内12校)に青梅市の学校は入っていません。また「退級の場合は、住所地を学区とする学校への転籍となります」とあるとおり、市内在住・市立中在籍が前提で、市外からは通えません。
相談の入口は教育相談所(0428-23-2200・0428-25-1012)です。いじめ・不登校・障害児教育・就学など教育上のあらゆる相談に、対面・電話・メールで応じています。青少年相談は0428-22-5722、こども家庭センターは0428-24-2126です。⚠️ 受付時間は市の該当ページに記載がありませんでした。
⚠️ 市立小中学校への校内別室支援については、公式の公表を確認できませんでした。令和7年度の教育施策には「3日連続欠席または月に5日以上欠席した児童・生徒について個人票を作成」「ふれあい学級と登校支援室の充実」「一人1台端末を活用した長期欠席児童・生徒等への支援」が挙がっていますが、校内別室の記載はありません。在籍校に直接聞いてください。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
青梅市の場合、いちばんの壁は距離です。市内2か所のうち1つは山側で送迎が前提、市外はどこも青梅線で30分以上。あきる野へは拝島で乗り換え、高尾へは立川か八高線経由です。行き先が遠いほど、体調の波がそのまま欠席に直結します。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内は2か所。小作圏のRainbowRoomは通いやすい一方、山側のインディアンハウスは送迎が前提。市外はどこも30分以上かかります |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 公開されている範囲で月18,000〜33,000円と、都心部より抑えめ。ここに青梅線の定期代が毎月加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所すべてで、出席扱いを断定している施設はありません。青梅市も独自のガイドラインを公開していません |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
青梅市では、市内のRainbowRoomに通える日は通い、行けない日はオンラインという組み合わせが現実的です。RainbowRoomは都度利用が1回1,000円から選べるので、月額のオンラインと併用しても負担が跳ね上がりません。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。青梅市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。青梅市ではここが最重要です。市内の2か所は開所日も時間帯も違い、インディアンハウスは対象学年の記載もありません
- うちの子の学年は受け入れていますか。あきる野モンテッソーリスクールは小学生のみ、昭島のグレスは中学生が対象、飛鳥未来は小学4年生からです
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 休んだ月の扱いはどうなりますか。体調に波がある場合、月額制か回数制かで負担が変わります

よくある質問
まとめ
青梅市で最初に整理しておきたいのは、お金の話です。「青梅市フリースクール等民間施設事業費補助金」は施設の運営者向けで、保護者が利用料の補助を受けられる制度ではありません。保護者が使えるのは東京都の月額20,000円の助成金です。
通う場所としては、市内に2か所。RainbowRoomは小中高すべてを受け入れ、料金を全部公開し、実質週5日開いています。都度利用が1回1,000円から選べるので、少しずつ試すこともできます。もう1つの風の時代学校インディアンハウスは山あいの自然のなかの居場所型で、対象学年も費用も非公開です。
市外では、あきる野市のころりん村フリースクールが送迎バスで青梅市内を回っています。公共交通での通学が難しい家庭にとって、これは大きな選択肢です。昭島のグレスは東中神駅から徒歩1分、八王子のBig Forestは高尾駅から徒歩3分で入会金が無料、単発5,500円から試せます。
東京都の助成金は施設の所在地を問わないので、市外に通っても月2万円の条件は変わりません。ただし交通費は助成の対象外です。
公的な選択肢としては、ふれあい学級が本室と分室2か所の計3か所にあり、市域の広さに対応しています。令和8年度からは新町中学校にチャレンジクラスも設置されます(ただし市立中在籍が前提で、文科省の学びの多様化学校とは別の枠組みです)。通所そのものが難しい段階であれば、オンラインという選択肢もあります。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 港区「フリースクール等利用料助成」(ページ)
- 青梅市「令和7年度青梅市フリースクール等民間施設事業費補助金」(ページ)
- 青梅市「青梅市教育支援センター(ふれあい学級)」(ページ)
- 青梅市「チャレンジクラスの設置について」(ページ)
- 青梅市「教育相談」(ページ)
- 青梅市「青梅市こども計画」(PDF)
- RainbowRoom(レインボールーム)(ページ)
- 秋川高等学院(ページ)
- 風の時代学校 インディアンハウス(ページ)
- ころりん村フリースクール(ページ)
- みんなの居場所「エノコログサ」(ページ)
- あきる野モンテッソーリスクール(ページ)
- フリースクールグレス(ページ)
- NPO法人 Big Forest(ページ)
- フリースクール学び舎みどりの木(ページ)
- 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室(ページ)
- NIJINアカデミー 南大沢校(ページ)


