- 武蔵村山市内の民間施設は0件(東京都の助成対象施設の一覧・令和6年度も令和7年度も)
- 市内に鉄道の駅がありません。移動はバスか、多摩モノレール上北台駅からの乗り継ぎになります
- そのかわり市内に公的な居場所が3つあります。ゆうゆう教室、第三中学校のチャレンジクラス「SUNルーム」、居場所事業「ぶらんこ」です
- 市の教育相談は「無料(相談1回約50分)」と明記され、フリーダイヤル(0120-910-548)があり、保護者が直接申し込めます
- 市の不登校は令和5年度で小学生95人・中学生165人。小学生は令和3年度から2.1倍に増えています
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
市内に民間はゼロ。でも市内に公的な場所が3つあります
最初に、いちばん大事な事実を書きます。東京都が公開している「フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」に、武蔵村山市の施設は令和6年度も令和7年度も1件も載っていません。隣の東大和市も令和7年度は0件です。この一帯は、多摩のなかでも民間の受け皿が薄いエリアだということを、先に知っておいてください。
⚠️ 検索すると「武蔵村山市のフリースクール13校」といった記事が並びますが、中身を見るとオンライン家庭教師や、まったく別の市の施設が混ざっています。この記事では、施設自身の公式サイトで所在地を確認できたものだけを載せます。
そしてもうひとつ、武蔵村山市には他市にない事情があります。市内に鉄道の駅がありません。いちばん近い駅は多摩モノレールの上北台駅(東大和市)で、そこまではバスになります。「電車で30分」という感覚が通用しない市なので、通所を検討するときは必ず、家からドアツードアで何分かかるかを測ってください。
そのかわり、武蔵村山市には市内に公的な居場所が3つあります。教育支援センター「ゆうゆう教室」、第三中学校に令和6年4月から置かれたチャレンジクラス「SUNルーム」、そして社会福祉法人と市教育委員会が連携して行う居場所事業「ぶらんこ」です。民間がゼロである一方、公的な選択肢は多摩のなかでも手厚いほうです。詳しくは後半で書きます。
費用の話をします。武蔵村山市には市独自のフリースクール利用料補助がありません。市の公式サイトにも、東京都の不登校ポータルの武蔵村山市ページにも記載はありません。使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)だけです。ただし東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」とあり、立川でも昭島でも小平でも、都内に住んでいれば月2万円の対象になります。
なお武蔵村山市の不登校は、市のこども計画によると令和5年度で小学生95人・中学生165人。小学生は令和3年度の45人から2.1倍に増えています。珍しいことではありません。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
武蔵村山市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
多摩モノレール・青梅線・西武線で通える10か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 2. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 中1〜中3 | 通所・訪問・オンライン | 非公開 |
| 3. フリースクールグレス | 昭島市(東中神駅 徒歩1分) | 中学生(小6は要相談) | 通所・居場所型+学習 | 入学金11,000円+月33,000円 |
| 4. 不登校の子どもたちの居場所「いまごこち」 | 立川市栄町(立川駅からバス10分) | 記載なし | 通所・居場所型/週3日 | 月15,000〜25,000円 |
| 5. RE:VISION フリースクール | 立川市(錦町ほか4か所) | 小学生以上 | 通所・eスポーツ | 入会金22,000円+月50,000〜65,000円 |
| 6. 個別指導塾にらいかない | 立川市(羽衣町3-15-18) | 小1〜高3 | 個別指導塾 | 入塾費15,000円+50分7,700円 |
| 7. 医療連携型フリースクール オーレスコーレ | 小平市小川町 | 小1または小4〜中3 | 通所・医療連携 | 非公開 |
| 8. すごしば HONEYCOME | 小平市(花小金井) | 小1〜小6 | 通所・複合施設 | 非公開 |
| 9. 東村山おしゃらフリースクール | 東村山市(久米川町4-43-9) | 小1〜中3(低学年は要相談) | 通所・居場所型/週3日 | 入会金38,500円+月20,000〜52,800円 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
上北台駅まで出て、多摩モノレールで立川北駅へ。そこから徒歩4分です。小学4年生から受け入れているので、武蔵村山の小学生にとって現実的な最初の候補になります。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
2. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス|出席認定97.5%という数字を出している
運営:学研グループ/東京都立川市柴崎町3-10-20 渡辺ビル4F
上北台駅まで出て、多摩モノレールで立川南駅へ。そこから徒歩3分、JR立川駅の南口からは徒歩5分です。
平日は9時から21時、土曜は11時から19時。コースは、週5日通い放題の総合コース、週3日の選択コース、週5日ログインし放題のメタバースコースの3つです。訪問在宅指導とオンラインに対応しているので、外に出るのが難しい段階からでも始められます。無学年制で、農園体験や修学旅行などの体験活動もあります。通信制高校のサポート校を併設しています。
出席扱いについては「公立校の97.5%に出席認定をしてもらっており」と数字を出し、毎月在籍中学校へ報告書を提出していると説明しています。そのうえで「出席認定の最終判断は在籍校の校長先生判断となります」とも明記しています。東京都内158校の出席認定校の一覧も掲載しています。
⚠️ 対象学年の記述がサイト内で食い違っています。中等部の課程のページは「新中学1年生〜3年生が対象です」ですが、立川キャンパスのページには「小学6年生から高校3年生」とあります。小学生の利用を考えている場合は必ず電話で確かめてください。費用も非公開です。
3. フリースクールグレス|昭島市内で唯一。ただし小学生は原則対象外
運営:合同会社GRES/東京都昭島市玉川町1-1-12 エルビル3階A号室
立川駅へ出てJR青梅線で2駅、東中神駅を降りて徒歩1分。駅を降りてすぐという点では、この記事のなかで最短です。
⚠️ 対象は中学生です。公式サイトには「中学生 ※小学六年生はご相談ください」とあり、小学5年生以下は受け入れていません。ここは最初に確かめておくべき点です。
開所は火曜・木曜が10時から15時、水曜が9時45分から12時10分の週3日。費用は入学金11,000円、授業料が月33,000円です。「居場所型 × 学習型」を掲げ、個別学習とメンタル面・生活面の支援を組み合わせています。併設の「GRES高等学院」の体験授業にも参加できるので、高校段階まで見通せます。
出席扱いについては、公式サイトにもブログにも記載がありません。在籍校に相談したうえで確認してください。
4. 不登校の子どもたちの居場所「いまごこち」|不登校を経験した当事者スタッフが運営している
運営:NPO法人ゆとりある/東京都立川市栄町5-13-2
立川駅北口からバスで約10分、「東栄会」で降ります。玉川上水駅からのバス便もあります。バスの乗り継ぎが増えるので、片道の時間を先に測ってください。
開所は月・水・金の週3日、10時から16時。費用は会員登録制で、全開設日に通える通常プランが月25,000円、月4回プランが月15,000円です。この記事のなかでは費用が安いほうに入ります。
特徴は2つあります。ひとつは不登校を経験した人を中心にした当事者スタッフが運営していること。もうひとつは、禁止事項をほとんど設けない「認めて伸ばす」という方針です。学習中心の場ではありません。
⚠️ 最寄り駅からバスになります。立川駅北口からバスで約10分、「東栄会」下車。国立駅・東大和市駅・玉川上水駅からもバス便があります。東大和市駅からのバス便があるのは、この記事のなかでここだけです。対象学年の記載はありません。独立した公式サイトは確認できず、運営法人のnoteの記事が情報源です。
5. RE:VISION フリースクール|eスポーツが軸。費用を全部公開している
運営:eスポーツ施設 RE:VISION 立川(運営法人名は公式サイトに記載なし)/東京都立川市錦町3-6-6 ほか市内4か所
上北台駅から多摩モノレールで立川南駅へ。錦町3丁目を中心に市内4か所で、立川駅の南口側です。最寄り駅と徒歩分数は公式サイトに記載がありません。
対象は「小学生以上の不登校又は不登校に近い状態の児童及び生徒」。小学生も受け入れています。開所は月曜から金曜の9時から17時、土曜は13時から17時です。
ゲーミングPC、配信室、トレーニング設備がそろっていて、eスポーツを中心にした活動をします。ゲームが好きな子にとっては、好きなものがそのまま入口になります。
費用は全部公開されています。入会金22,000円。体験プランが週1回11,000円・週2回22,000円・週3回33,000円、基本プランが月50,000円、RE:VISIONプランが月65,000円です。出席扱いについては記載がありません。
6. 個別指導塾にらいかない|フリースクールではなく個別指導塾。1対1で発達障害に対応
運営:合同会社ゆいまーる/東京都立川市羽衣町3-15-18
立川駅へ出てJR南武線で西国立駅方面へ。羽衣町3丁目は西国立駅側です。最寄り駅と徒歩分数の記載はありません。
⚠️ ここはフリースクールではなく、個別指導塾です。「週何日通える居場所」という形ではなく、指導料が50分単位で決まります。日中の居場所としてではなく、学習の立て直しのために使う場所だと考えてください。
対象は小学1年生から高校3年生。1対1の完全個別で、発達障害・学習障害・グレーゾーンへの対応をうたい、公認心理師と管理栄養士が在籍しています。費用は公開されていて、アセスメントパック20,000円、入塾費15,000円、教室運営費が月2,000円、指導料が50分7,700円。営業は13時から20時(受付は10時から)です。出席扱いについては記載がありません。
7. 医療連携型フリースクール オーレスコーレ|クリニックと連携。頭痛や腹痛など身体症状がある子を想定
運営:株式会社アレハ/東京都小平市小川町1丁目1070-22
玉川上水駅から西武拝島線で小川駅方面へ。連携先のクリニック本院はJR武蔵野線の新小平駅から徒歩2分です。
この記事のなかで唯一の「医療連携型」です。カラムンの森こどもクリニックと連携し、医師・作業療法士・看護師が関わります。対象として挙げているのは「不安が強い、感覚の過敏性がある、身体症状(頭痛・腹痛など)がある等、医療的サポートを必要とするお子様」。起立性調節障害や感覚の過敏さで動けない朝が続いている場合、まずここを候補に入れる価値があります。開所は平日の9時から15時30分です。
⚠️ 対象学年がサイト間で食い違っています。専用サイトは「小学1年生〜中学3年生まで」、クリニック側のページは「小学4年生から中学3年生」。必ず電話で確認してください。費用も記載がありません。
出席扱いについては「保護者の承諾の元、在籍校と連携。出席が在籍校への出席として認められる場合には、保護者様から報告書を在籍校へ提出」という書き方です。
8. すごしば HONEYCOME|花小金井駅エリア。平日10時から18時
運営:株式会社すごしばハニカム/東京都小平市花小金井4-33-7 カトレアハイツ1F
玉川上水駅から西武拝島線で小平駅へ出て、西武新宿線で花小金井駅まで。乗り換えは1回です。
子どもの居場所とシェアキッチン、シェアサロンを合わせた複合施設で、そのなかにフリースクールがあります。開所は月曜から金曜の10時から18時(土日祝は休み)。クッキングや英語クラスなどのプログラムがあります。
⚠️ 対象は小学1年生から6年生です。中学生の記載がありません。年少の区分(1歳半から)もあるため、小さい子と同じ空間になる可能性があります。中学生の利用を考えている場合は、まず電話で確認してください。
⚠️ 費用の記載がありません。出席扱いについても記載がありません。
9. 東村山おしゃらフリースクール|通う日数を4段階から選べる。費用を全部公開している
運営法人:記載なし/東京都東村山市久米川町4-43-9
玉川上水駅から西武拝島線で小平駅へ出て、西武新宿線で久米川駅まで。乗り換えは1回です。
対象は小学1年生から中学3年生。ただし小学1年生から3年生は「面談の上、利用回数や過ごし方などを相談して決定」とあります。開所は火・木・金の10時から15時(月・水は休み)。15時以降は放課後タイムとしてクラブ活動や学習タイムがあります。
費用は細かく公開されています。入会金38,500円(税込・初回のみ)。月額は、月4日以下が20,000円、月6日以内が27,500円、月9日以内が39,600円、月FREEが52,800円。教材費(希望制)が月2,750円、給食費が1食660円、保険と課外活動費は実費です。通う日数で4段階に分かれているので、体調に波がある場合に合わせやすいのが利点です。日本財団の「子ども第三の居場所」に採択されています。
出席扱いについては「認定の条件は各学校(各校長)により定められるため、学校とフリースクール、保護者が連携して、出席認定条件のすり合わせを行います」と書かれています。認定を断定せず、三者で調整する形です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
上北台駅から多摩モノレールで立川南駅へ、JR南武線で分倍河原、京王線で調布、相模原線で南大沢まで。1時間以上かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、武蔵村山市は明記されていません。通うには遠い、というのが正直なところです。それでも挙げているのは、次に書くオンラインとの組み合わせがあるからです。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。脱出ゲームづくりのようなプロジェクト型の活動を、子どもたち自身が企画して進めていきます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

武蔵村山市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは5か所。立川の主要2施設(学研WILL学園・飛鳥未来)と小平の2施設は非公開です。公開値の幅は月15,000円から65,000円まで開いています。
武蔵村山市の家庭でとくに重いのが交通費と移動時間です。市内に鉄道の駅がないため、多くの家庭で「バス+モノレール」「バス+モノレール+JR」という乗り継ぎになります。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、交通費は対象外です。バス代と定期代は、そのまま毎月の固定費として乗ってきます。月謝ではなく、1年間にいくら払うことになるのかを、交通費まで入れて計算してください。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。いま通う施設の見積もりとしてそのまま使わないでください。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 武蔵村山市 | 市独自の利用料補助は確認できず | — | — |
| 立川市・昭島市・東大和市・小平市など近隣 | 市独自の利用料助成は確認できず | — | — |
| 青梅市 | 市の補助金はありますが、対象は施設の運営者(施設借上料・上限50万円)。保護者向けではありません | 施設の運営者 | — |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
表に青梅市を入れたのには理由があります。多摩地域で「フリースクールの補助金がある市」を検索すると青梅市が出てきますが、青梅市の制度は施設の家賃を補助するもので、保護者が利用料の補助を受けられる制度ではありません。ここは取り違えやすいところです。
武蔵村山市民が使えるのは都の月2万円だけで、23区の上乗せは住所要件で対象外です。ただし東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」と明記されているので、立川でも昭島でも小平でも東村山でも、さらに都外でも、都内に住んでいれば対象になります。市内がゼロであることは、助成の面ではハンデになりません。
申請先は市ではなく東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金で、保護者は申請できません。
補助対象施設の一覧については注意が必要です。東京都が公開しているのは令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストです。この一覧に載っていないから対象外、ということにはなりません。施設側に「フリースクール等確認書」の記入をお願いすることになるので、見学のときに「都の助成金の確認書は書いてもらえますか」と聞いておくと確実です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
ここが武蔵村山市のいちばん重要なところです。民間がゼロである一方、市内に公的な居場所が3つあります。市外の通所を考える前に、この3つを確かめてください。
ひとつめが教育支援センター「ゆうゆう教室」です。武蔵村山市学園4-5-1の市民総合センター3階、042-590-1253、開所は月曜から金曜の8時30分から17時。対象は「市内在住の就学前幼児及び市立小・中学校に在籍する子供」です。就学前の子も対象に含めているのは珍しい書き方です。⚠️ 利用料が無料かどうかとオンライン対応の有無は公式ページに記載がなく、確認できませんでした。
ふたつめがチャレンジクラス「SUNルーム」です。令和6年4月から武蔵村山市立第三中学校(神明4-117-1)に置かれています。開所は月曜から金曜の9時25分から14時30分で、授業時数は通常の7割程度に抑えられています。
⚠️ ここは書き分けが必要です。SUNルームは東京都が独自に進めている「東京型不登校特例校(校内分教室)」であって、文部科学省が指定する「学びの多様化学校」ではありません。文科省の設置者一覧(都内12校)に武蔵村山市の学校は入っていません。都の資料が「不登校特例校」という語を使うため混同されやすいのですが、別の枠組みです。
⚠️ また、SUNルームに入るとチャレンジクラスに在籍することになり、他校に在籍している生徒は転学になります。市外からは通えません。対象は市内中学校に在籍する生徒で、年間30日以上の欠席、または30日未満でも断続的な不登校傾向があり、10日程度の体験入級で6割以上登校でき、入級審査会で適切と判断された場合です。申込は「現在在籍している学校の担任か校長まで」となっています。出席扱いの明記はありません。
みっつめが居場所事業「ぶらんこ」です。児童養護施設れんげ学園を運営する社会福祉法人蓮花苑が、武蔵村山市教育委員会と連携して、市内の小・中学校に在籍する不登校の子を対象に行っています。週1回・1人90分の枠という形で、集団が苦手な子でも入りやすい設計です。⚠️ 実施場所の詳しい住所と費用は公表されていません。市に問い合わせてください。
相談の入口は教育相談室(市民総合センター3階/042-590-1470・042-590-1254/フリーダイヤル 0120-910-548/土日祝を除く9時15分から17時)です。公式ページに「無料(相談1回約50分)」と明記されていて、予約は電話か直接来室で、保護者が自分で申し込めます。フリーダイヤルがあるのは多摩の市では珍しく、学校を通さずに動ける入口として使えます。
このほか、東京都のポータルには武蔵村山市の項目としてメタバースの居場所「VLP(バーチャル・ラーニング・プラットフォーム)」の記載もあります。
⚠️ 市立小中学校への一般的な校内別室支援については、公式の公表を確認できませんでした。SUNルームは第三中学校の1校のみです。在籍校に直接聞いてください。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
武蔵村山市の場合、理由は距離です。10か所すべてが市外で、しかも市内に鉄道の駅がありません。バスとモノレールと電車を乗り継いで片道40分から1時間。行き先が遠いほど、体調の波がそのまま欠席に直結します。週3日通えるはずだった場所が、実際には月に数回しか行けない、ということが起きます。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内はゼロ。しかも市内に鉄道の駅がありません。バスとモノレールの乗り継ぎが前提になります |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 公開されている範囲で月15,000〜65,000円。ここにバス代と定期代が毎月加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所で数字を示しているのは学研WILL学園の1か所だけ。武蔵村山市も独自のガイドラインを公開していません |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
武蔵村山市では、まず市内の公的な3つ(ゆうゆう教室・SUNルーム・ぶらんこ)、次にオンライン、その先に市外の通所という順で考えるほうが現実的です。移動の負担がそのまま続けられるかどうかを決めてしまうからです。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。武蔵村山市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。この記事の10か所のうち3か所は、開所日時が公式サイトに載っていません
- うちの子の学年は受け入れていますか。ここは要注意です。昭島のグレスは中学生が対象(小6は要相談)、すごしばHONEYCOMEは小学6年生まで、飛鳥未来は小学4年生からです
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 休んだ月の扱いはどうなりますか。体調に波がある場合、月額制か回数制かで負担が変わります

よくある質問
まとめ
武蔵村山市には、東京都の助成対象になっている民間のフリースクールが1か所もありません。令和6年度も令和7年度も0件です。しかも市内に鉄道の駅がないため、市外の通所は「バス+モノレール+電車」という乗り継ぎになります。
ですから、まず市内の公的な3つを確かめてください。教育支援センター「ゆうゆう教室」、第三中学校のチャレンジクラス「SUNルーム」、そして社会福祉法人と市教委が連携する居場所事業「ぶらんこ」。民間がゼロである一方、公的な選択肢は多摩のなかでも手厚いほうです。
相談の入口も広く、教育相談室は「無料(相談1回約50分)」と明記し、フリーダイヤル(0120-910-548)があり、保護者が自分で予約できます。学校に切り出しづらい段階でも動けます。
市外を検討するなら、多摩モノレールで立川へ出るのがいちばん現実的です。東京都の助成金は施設の所在地を問わないので、市外に通っても月2万円の条件は変わりません。ただし交通費は助成の対象外なので、バス代まで含めて総額を計算してください。
通所そのものが難しい段階であれば、家から参加できるオンラインという選択肢があります。その場合も、在籍校への報告と、東京都の助成金の確認書を書いてもらえるかどうかは、必ず先に確かめてください。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 港区「フリースクール等利用料助成」(ページ)
- 武蔵村山市「チャレンジクラス」(ページ)
- 武蔵村山市「チャレンジクラスガイドライン」(PDF)
- 武蔵村山市「教育相談」(ページ)
- 武蔵村山市「武蔵村山市子ども計画」令和7年3月(PDF)
- 東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ 武蔵村山市」(ページ)
- 社会福祉法人蓮花苑「居場所事業ぶらんこ」(ページ)
- 青梅市「フリースクール等民間施設事業費補助金(施設向け)」(ページ)
- 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室(ページ)
- 学研WILL学園 立川キャンパス(ページ)
- フリースクールグレス(ページ)
- NPO法人ゆとりある「いまごこち」(ページ)
- RE:VISION フリースクール(ページ)
- 個別指導塾にらいかない(ページ)
- 医療連携型フリースクール オーレスコーレ(ページ)
- すごしば HONEYCOME(ページ)
- 東村山おしゃらフリースクール(ページ)
- NIJINアカデミー 南大沢校(ページ)


