- 国立市内の施設は4か所(東京都の助成対象施設の一覧に掲載されている数)。ただしそのうち1つは週1回・1回500円のセッションです
- 都の一覧には載っていないが、小学1年生から週3日・月28,000円で受け入れている施設(Hirundo)があります
- 教育支援室「さくら」は「国立市在住」が条件で、私立学校に在籍している子も利用できます。多摩の市では珍しい条件です
- 市独自の利用料補助はありません。使えるのは東京都の月2万円の助成金です
- 国立市は校内の別室支援について公表を確認できませんでした。在籍校に直接聞く必要があります
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
市内に4か所。ただし中身がばらばらです
東京都が公開している「フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」で、国立市に載っているのは4か所です。隣の国分寺市が2か所、立川市が10か所という並びのなかで、人口7万人台の市としては健闘している数字です。
ただし、4か所の中身はまったく違います。フリースペースはたけんぼ(畑と自然のなか・週4日・主に中学生)、谷保のネオおばあちゃん家(週3日・小1から・社会福祉士が常駐)、明蓬館中等部 東京・国立学習センター(発達障害に特化・週1〜4日)、こどもの未来探求学習(毎週水曜の3時間だけ・1回500円)。毎日通える場所を探している場合、条件に合うのは1つか2つです。
そしてもうひとつ、この記事で書いておきたいことがあります。都の一覧には載っていませんが、国立市東4丁目に「フリースクール Hirundo(ヒルンド)」があります。小学1年生から中学3年生まで、水・木・金の週3日、9時30分から14時30分。入会金2,000円、月額28,000円の通い放題です。公式サイトには「東京都の助成制度の対象となる可能性があります」と書かれています。低学年から受け入れていて、入会金が2,000円というのは、この一帯では貴重な条件なので、候補から外さないでください。
費用の話をします。国立市には市独自のフリースクール利用料補助がありません。市の公式サイトにも、東京都の不登校ポータルの国立市ページにも記載はありません。使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)だけです。
そのかわり国立市には、公的な場所の入口が広いという特徴があります。教育支援室「さくら」の対象は「国立市在住の小中学生」で、市立学校に在籍していることが条件になっていません。私立に通っている子は入室申請フォームから保護者が直接申し込めます。多摩の市の多くは市立在籍を条件にしているので、ここは大きな違いです。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
国立市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内5か所と、中央線で通える5か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. フリースクール Hirundo | 市内(東4-27-11)※都の一覧には未掲載 | 小1〜中3 | 通所・週3日 | 入会金2,000円+月28,000円 |
| 2. 谷保のネオおばあちゃん家 | 市内(富士見台1-47-3) | 小1〜中3 | 通所・居場所型/週3日 | 入会金5,000円+月23,000円 |
| 3. フリースペース はたけんぼ | 市内(谷保661・谷保駅 徒歩15分) | 主に中学生 | 通所・畑と自然/週4日 | 月12,000〜30,000円 |
| 4. 明蓬館中等部 東京・国立学習センター | 市内(国立駅 徒歩7分) | 中学生(明記なし) | 通所・発達障害に特化 | 非公開 |
| 5. こどもの未来探求学習 | 市内(コトナハウス) | 4歳〜高校生 | 毎週水曜の3時間のみ | 1回500円 |
| 6. 遊べる駄菓子屋くにきたべーす | 国分寺市(国立駅 徒歩5分) | 主に小4〜5年 | 居場所型・午後のみ | 無料 |
| 7. NPO法人 学びの広場 | 国分寺市(国分寺駅 徒歩2分) | 記載なし | 通所・学習と講座 | 非公開 |
| 8. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 中1〜中3 | 通所・訪問・オンライン | 非公開 |
| 9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. フリースクール Hirundo(ヒルンド)|週3日・月28,000円。小学1年生から受け入れている
運営:特定非営利活動法人 日本学習支援協会/東京都国立市東4-27-11-201
国立市東4丁目。JR国立駅の東側のエリアです(最寄り駅と徒歩分数は公式サイトに記載がありません)。
⚠️ この施設は、東京都が公開している助成対象施設の一覧(令和7年度)には載っていません。公式サイトには「東京都の助成制度(月額最大20,000円)の対象となる可能性があります」と書かれています。申請を考えている場合は、見学のときに「フリースクール等確認書を書いてもらえるか」を必ず確認してください。
そのうえで、条件は分かりやすい施設です。対象は小学1年生から中学3年生。開所は水・木・金の週3日、9時30分から14時30分。費用は入会金2,000円と寄付金(任意)3,000円、月額28,000円の通い放題。入会金が2,000円というのは、この記事のなかで群を抜いて軽いです。
掲げているのは「安心できる場所の提供」「自分のペースの尊重」「学びたい気持ちの支援」の3つ。同じ法人は平日夕方の「パワーアップ塾」と無料の学習支援も運営しているので、日中と放課後をつなげて考えられます。出席扱いについては記載がありません。
2. 谷保のネオおばあちゃん家|社会福祉士が常駐している。小学1年生から
運営:非営利型一般社団法人ネオおば/東京都国立市富士見台1-47-3
国立市富士見台1丁目。JR南武線の谷保駅の側です(最寄り駅と徒歩分数は公式サイトに記載がありません)。
対象は小学1年生から中学3年生。低学年から受け入れているところは多くないので、その点で貴重です。開所は水・木・金の週3日、10時から14時です。
いちばんの特徴は社会福祉士(ソーシャルワーカー)が常駐して相談に応じることです。子どもの居場所であると同時に、家庭の相談先にもなります。駄菓子屋とフリースペースを併設し、科学教室・茶道・演奏会などの多世代交流もあります。
費用は入会金5,000円、月額の授業料20,000円、月額の管理費3,000円。「都内小中学生は東京都フリースクール等利用者助成金で最大2万円/月」と明記しています。出席扱いについては「学校の出席扱いのご相談にも応じています」という書き方で、認定を断定はしていません。
3. フリースペース はたけんぼ|畑と自然のなか。体を動かす日と、静かに過ごす日を選べる
運営:NPO法人くにたち農園の会/東京都国立市谷保661
JR南武線の谷保駅、南口から徒歩15分ほど。谷保661は市の南側、多摩川に近い田畑の一帯です。
ここは畑と自然のなかで過ごすフリースペースで、教室で机に向かうタイプではありません。コースが2つあります。体を動かす「はたけんぼコース」は月・火・木・金の週4日、9時30分から14時。静かに心を整える「谷保の寺子屋コース」は月・木の不定期(最大で月8回)、10時から14時です。遅刻も早退も構わないと明記しています。
費用は、はたけんぼコースが参加回数に応じて月20,000円から30,000円、寺子屋コースが月12,000円。この記事のなかでいちばん安い部類です。東京都の助成金(月2万円まで)の対象になると書かれています。
⚠️ 対象は「主に中学生」と書かれていて、小学生を受け入れているかどうかは明記されていません。小学生の利用を考えている場合は、まず電話で確かめてください。
出席扱いについては「小中学校の出席扱いの実績、複数校あり」という書き方です。認定を断定せず、実績として示しています。
4. 明蓬館中等部 東京・国立学習センター|発達障害への支援に特化した拠点(SNEC)
運営:明蓬館高等学校/東京都国立市東1-16-17 国立ポポロショッピングセンター2階
JR国立駅の南口から徒歩7分。国立ポポロショッピングセンターの2階です。
SNEC(Special Needs Education Center)という名前のとおり、発達障害への対応に特化した拠点です。教員のほかに支援員と心理士の相談員が配置されています。2017年の開設で、実績の蓄積があります。中等部は週1日コースから最大週4日コースまであります。
⚠️ 中等部について公式サイトの情報が薄いです。対象学年の明記がなく(「中学校に足が向かない生徒」という記述のみ)、時間帯と費用の記載もありません。国立の拠点で中等部が実際に開かれているかも公式サイトでは確認できませんでした。問い合わせが前提だと考えてください。助成については「東京都と品川区のフリースクール助成対象 最大4万円」という記載があります(品川区の上乗せは品川区民が対象です)。
5. こどもの未来探求学習|1回500円。ただし週1回のセッションです
運営法人:記載なし/活動拠点は国立市の「コトナハウス」(番地の記載なし)
国立市内の「コトナハウス」(番地の記載はありません)。国分寺市富士本の会場へは国立駅北口から立川バスの便があります。
⚠️ 先にお伝えしますが、ここは毎日通えるフリースクールではありません。国立市での活動は毎週水曜の10時から13時の週1回(ほかに国分寺市富士本で毎週金曜16時から18時30分)。参加費は1回500円(材料費込み)で、入会金も月額もありません。
それでも挙げているのは、東京都の助成対象施設の一覧に国立市の4か所のひとつとして載っているからです。「国立市には4か所ある」と思って探し始めると、実態とのずれに気づくのが遅れます。
対象は4歳から高校生で、不登校の子・未就学児・「エネルギーチャージしたい子」と書かれています。中身はサークル対話(哲学対話・ゲーム)、個別の探求学習、プレゼン形式の学習発表、クラフトやクッキング、里山留学、職業体験、「自分会社設立」など。週1回、好きなことを深めに行く場所として、ほかと併用する使い方が現実的です。
⚠️ 独立した公式サイトはなく、noteと市民活動プラットフォームの掲載ページが情報源です。出席扱いについては記載がありません。
6. 遊べる駄菓子屋くにきたべーす|利用は無料。ただし主に小学4〜5年生で午後のみ
運営法人:記載なし/東京都国分寺市光町1-39-9
JR国立駅の北口から徒歩5分。住所は国分寺市ですが、行き方は国立駅からです。
いちばん大きいのは「利用に料金はかかりません」と明記されていることです。この記事のなかで無料と書いてあるのはここだけです。開所は火曜から土曜の13時から18時(「きまぐれに不定休」と書かれています)。午後だけなので、平日の日中をまるごと過ごす場所ではありません。
⚠️ 対象は「主に小学4-5年生」。中学生の受け入れについては明記がありません。駄菓子屋を併設した居場所で、子どもが学びたいことを自分で学ぶ「ベースクール」、清掃活動、プランター農園などをしています。学習中心の場ではありません。出席扱いについては記載がありません。
7. NPO法人 学びの広場|国分寺駅から徒歩2分。ただし不登校専業の施設ではない
運営:NPO法人学びの広場/東京都国分寺市南町2-11-14 トミービル2F
国立駅から中央線で国分寺駅まで2駅(西国分寺経由)、そこから徒歩2分です。
開所は月曜から土曜、10時から19時(曜日によって21時まで)。マンツーマンの学習指導に加えて、金曜デイと土曜講座(織りもの、料理、書道、ダンスなど)、日曜の外出活動、親子向けのプログラムがあります。
⚠️ ここは不登校専業の施設ではありません。対象は「ハンディのある方、不登校の方、自分のペースで学びたい方」と書かれていて、障害のある人の支援と不登校の支援が同じ場所で行われています。対象学年の区分も明示されていません。合う子には合いますが、「同年代の不登校の子が集まる場所」を探している場合は、事前の見学が欠かせません。
⚠️ 費用の記載がありません。また独立した公式サイトがなく、国分寺市商工会が運営する地域ポータル内のページが情報源です。出席扱いについても記載がありません。
8. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス|出席認定97.5%という数字を出している
運営:学研グループ/東京都立川市柴崎町3-10-20 渡辺ビル4F
国立駅から中央線で立川駅まで1駅。南口から徒歩5分、多摩モノレールの立川南駅からは徒歩3分です。
平日は9時から21時、土曜は11時から19時。コースは、週5日通い放題の総合コース、週3日の選択コース、週5日ログインし放題のメタバースコースの3つです。訪問在宅指導とオンラインに対応しているので、外に出るのが難しい段階からでも始められます。無学年制で、農園体験や修学旅行などの体験活動もあります。通信制高校のサポート校を併設しています。
出席扱いについては「公立校の97.5%に出席認定をしてもらっており」と数字を出し、毎月在籍中学校へ報告書を提出していると説明しています。そのうえで「出席認定の最終判断は在籍校の校長先生判断となります」とも明記しています。東京都内158校の出席認定校の一覧も掲載しています。
⚠️ 対象学年の記述がサイト内で食い違っています。中等部の課程のページは「新中学1年生〜3年生が対象です」ですが、立川キャンパスのページには「小学6年生から高校3年生」とあります。小学生の利用を考えている場合は必ず電話で確かめてください。費用も非公開です。
9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
国立駅から中央線で立川駅まで1駅。北口から徒歩5分、多摩モノレールの立川北駅からは徒歩4分です。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
国立駅から南武線で分倍河原へ出て京王線に乗り換え、調布でもう一度乗り換えて南大沢まで。45分前後かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、国立市は明記されていません。距離があることは正直に書いておきます。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。脱出ゲームづくりのようなプロジェクト型の活動を、子どもたち自身が企画して進めていきます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

国立市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは5か所。市内で公開しているのはHirundo(月28,000円)、ネオおばあちゃん家(月23,000円)、はたけんぼ(月12,000〜30,000円)、こどもの未来探求学習(1回500円)の4つで、明蓬館中等部だけが非公開です。市外まで含めた公開値の幅は、無料から月51,260円までです。
国立市内に限って言えば、月12,000円から28,000円のあいだに固まっています。この一帯では手が届きやすいほうです。東京都の助成(月2万円上限)が使えれば、実質の自己負担は月数千円から1万円程度という計算になります。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。国立市内の施設は、この平均より下に収まっています。
月謝以外にかかるものも確かめてください。入会金(Hirundo 2,000円、ネオおば 5,000円)、月額の管理費(ネオおば3,000円)、寄付金(Hirundoは任意3,000円)。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、入会金・施設維持費・教材費は対象外です。月謝ではなく、1年間にいくら払うことになるのかを聞いてください。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 国立市 | 市独自の利用料補助は確認できず | — | — |
| 国分寺市・立川市・府中市など近隣 | 市独自の利用料助成は確認できず | — | — |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
取り違えやすい点を書いておきます。検索すると「東京都はフリースクールに月2万円出る」「23区は上乗せがある」という情報が並びます。国立市民が使えるのは都の月2万円だけで、区の上乗せは住所要件で対象外です。明蓬館中等部の案内にある「品川区のフリースクール助成」も、品川区民が対象です。
そして東京都のよくある質問には「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」と明記されています。施設が国分寺市でも立川市でも、さらに都外でも、子どもが都内に住んでいれば対象です。国立から範囲を広げても、助成の条件は変わりません。
申請先は市ではなく東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金です。保護者向けは「フリースクール等利用者支援事業助成金」なので、申請サイトの名前を確かめてください。
⚠️ この記事の1番目に挙げたHirundoは、都の令和7年度の一覧には載っていません。ただし一覧は令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストであり、載っていないから対象外ということにはなりません。交付申請のときに都が個別に審査します。見学のときに「フリースクール等確認書を書いてもらえますか」と必ず聞いてください。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
国立市には、民間より先に確かめておきたい公的な選択肢があります。
教育支援室「さくら」です。国立市富士見台3-21-1の総合教育センター内、042-576-2190。開所は月曜から金曜で、小学生は9時30分から14時、中学生は9時30分から15時(金曜はどちらも13時まで)。夏・冬・春休みは休室です。
⚠️ ここが国立市のいちばん優れている点です。対象は「心理的な理由等により、学校に登校できない又はそのおそれのある国立市在住の小中学生」。「市立学校に在籍していること」が条件になっていません。公立に在籍している場合は電話連絡のあと見学・体験、私立に在籍している場合は「入室申請フォーム」または申請書の提出で、保護者が直接申し込めます(申込後3週間以内に連絡)。多摩の市の多くは市立在籍を条件にしているので、これは大きな違いです。
⚠️ 利用料が無料かどうかとオンライン対応の有無は、公式ページに記載がなく確認できませんでした。042-576-2190に確認してください。なお東京都のポータルには、国立市の項目として3D空間の学習プログラム「ぷらっと」の記載もあります。
相談の入口は教育相談室(総合教育センター内/042-576-2109/月曜から金曜の9時30分から17時)です。対象は「原則、市内在住・通学の幼児、小・中・高校生及びその保護者」で、対面と電話に対応しています。スクールソーシャルワーカーが配置された学校支援室(042-572-2655)もあります。
⚠️ 校内の別室支援については、国立市の公表を確認できませんでした。市のサイトと議会資料を「校内サポートルーム」「別室」「校内教育支援センター」などの語で探しましたが、該当する公開ページがありません。府中市・国分寺市・東村山市のように配置状況を公表している市もあるなかで、国立市は公表していない、ということです。在籍校に直接聞いてください。
なお、国立市に学びの多様化学校(不登校特例校)はありません。いちばん近いのは府中市の「かがやき」(府中市立浅間中学校分教室)ですが、対象は府中市立中学校に在籍している生徒なので、国立市民は通えません。八王子市立高尾山学園も「八王子市内に住所を有し、八王子市立小・中学校等に在籍している」ことが要件です。都内で居住地の条件がないのは、東京シューレ葛飾中学校・東京シューレ江戸川小学校・東京みらい中学校(足立区)といった私立の学びの多様化学校です。
⚠️ 国立市の不登校児童生徒数は、市の計画書を確認しましたが公表を確認できませんでした。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
国立市の場合、引っかかりやすいのは開所日数と学年です。市内5か所のうち、週4日以上開いているのははたけんぼだけ。こどもの未来探求学習は週1回3時間、明蓬館中等部は週1日から。はたけんぼは「主に中学生」です。平日を毎日、低学年から、という条件で絞ると、残るのはHirundoとネオおばあちゃん家あたりになります。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内に5か所あり、国分寺・立川へも1〜2駅。移動の負担は多摩のなかでは軽いほうです |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 市内は月12,000〜28,000円に固まっています。ここに定期代が加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所のうち、実績を示しているのははたけんぼと学研WILL学園の2か所。国立市は独自のガイドラインを公開しておらず、在籍校の校長判断になります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
国立市の場合、週3日のHirundoやネオおばあちゃん家と、残りの平日をオンラインで組み合わせるという考え方ができます。どちらか一方に決めなければならない、というものではありません。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。国立市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。国立市ではここが最重要です。市内5か所の開所日数は、週1回から週4日までばらばらです
- うちの子の学年は受け入れていますか。はたけんぼは「主に中学生」、くにきたべーすは「主に小4-5年生」、明蓬館中等部と学びの広場は対象学年の記載自体がありません
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 休んだ月の扱いはどうなりますか。体調に波がある場合、月額制か回数制かで負担が変わります

よくある質問
まとめ
国立市には、東京都の助成対象施設が4か所あります。人口規模を考えれば多いほうです。ただし4か所の中身はばらばらで、週1回3時間・1回500円のセッションも含まれています。「4か所ある」という数字だけで探し始めないでください。
毎日型を探しているなら、都の一覧には載っていないフリースクールHirundo(東4-27-11)も候補に入れてください。小学1年生から中学3年生、週3日、入会金2,000円、月額28,000円の通い放題。低学年から受け入れていて入会金が軽いのは、この一帯では貴重です。ただし都の助成対象かどうかは個別審査になるので、確認書を書いてもらえるかを見学時に聞いてください。
市独自の補助はありません。ただし東京都の助成金は施設の所在地を問わないので、国分寺・立川まで範囲を広げても条件は変わりません。
公的な選択肢としては、教育支援室「さくら」があります。対象は「国立市在住」で、市立学校への在籍が条件になっておらず、私立在籍の場合は保護者が直接申し込めます。多摩の市では珍しい条件なので、民間を探す前に042-576-2190へ確認してください。
通所そのものが難しい段階であれば、家から参加できるオンラインという選択肢があります。その場合も、在籍校への報告と、東京都の助成金の確認書を書いてもらえるかどうかは、必ず先に確かめてください。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 港区「フリースクール等利用料助成」(ページ)
- 国立市「教育支援室」(ページ)
- 国立市「教育相談・学校支援」(ページ)
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