- 国分寺市内の施設は2か所(東京都の助成対象施設の一覧に掲載されている数)。うち1つは不登校専業ではありません
- 市内の1つは利用料が無料ですが、最寄りは国立駅で、対象は「主に小学4-5年生」です
- 国分寺市は「サポート教室(校内教育支援センター)を市内全小・中学校に設置」と明記しています
- 教育支援センター「トライルーム」の対象は「市内に在住する小・中学校の児童・生徒」。市立学校への在籍は条件になっていません
- 市独自の利用料補助はありません。「多様な学び支援フォーラム」は啓発事業であって補助金ではありません
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室を挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「記載なし」とそのまま書いています。
市内は2か所。しかも1つは不登校専業ではありません
東京都が公開している「フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」で、国分寺市に載っているのは2か所です。隣の立川市が10か所、国立市が4か所、小金井市が4か所であることを考えると、市の規模のわりに少ない数です。
しかも中身を見ると、さらに絞られます。1つはNPO法人学びの広場で、国分寺駅から徒歩2分と立地は抜群ですが、対象は「ハンディのある方、不登校の方、自分のペースで学びたい方」と書かれていて、障害のある人の支援と不登校の支援が同じ場所で行われています。不登校専業の施設ではありません。もう1つはくにきたべーすで、こちらは利用料が無料という珍しい場所ですが、住所は国分寺市でも最寄りは国立駅で、対象は「主に小学4-5年生」、開所は午後だけです。
つまり国分寺市内だけで選ぼうとすると、ほとんどの家庭で候補がゼロになります。中央線で1駅2駅の国立・武蔵小金井、あるいは立川まで出ることを、最初から前提に考えるほうが現実的です。国分寺は中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線が集まる駅なので、この点はむしろ有利に働きます。
費用の話をします。国分寺市には市独自のフリースクール利用料補助がありません。市は「多様な学び支援フォーラム」という取組をしていますが、これは啓発と情報提供の事業であって補助金ではありません。使えるのは東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月2万円上限)だけです。
そのかわり国分寺市には、ほかの多摩の市にはあまり見られない記載があります。「サポート教室(校内教育支援センター)を市内全小・中学校に設置しています」と市の公式ページに明記されていることです。教室に入りづらい子の居場所として、まず学校のなかに場所がある、という前提で相談を始められます。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
国分寺市から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内2か所と、中央線・南武線で通える8か所です。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り駅) | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. NPO法人 学びの広場 | 市内(国分寺駅 徒歩2分) | 記載なし | 通所・学習と講座 | 非公開 |
| 2. 遊べる駄菓子屋くにきたべーす | 市内(国立駅 徒歩5分) | 主に小4〜5年 | 居場所型・午後のみ | 無料 |
| 3. 谷保のネオおばあちゃん家 | 国立市(谷保駅圏) | 小1〜中3 | 通所・居場所型 | 入会金5,000円+月23,000円 |
| 4. フリースペース はたけんぼ | 国立市谷保(谷保駅 徒歩15分) | 主に中学生 | 通所・畑と自然 | 月12,000〜30,000円 |
| 5. 明蓬館中等部 東京・国立学習センター | 国立市(国立駅 徒歩7分) | 中学生(明記なし) | 通所・発達障害に特化 | 非公開 |
| 6. こどもの居場所 ピカイチ | 小金井市(国分寺駅からバス5分) | 小1〜中3 | 通所・学童併設 | 非公開 |
| 7. スプラウツ | 小金井市(武蔵小金井駅) | 小1〜高校生 | 通所・発達障害が主軸 | 入会金35,000円+月24,000円〜 |
| 8. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 中1〜中3 | 通所・訪問・オンライン | 非公開 |
| 9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室 | 立川市(立川駅 徒歩5分) | 小4〜中3 | 通所(週5・週3・週2) | 非公開 |
| 10. NIJINアカデミー 南大沢校 | 八王子市南大沢(南大沢駅すぐ) | 小学生・中学生 | リアル週1+オンライン | 月51,260円(入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. NPO法人 学びの広場|国分寺駅から徒歩2分。ただし不登校専業の施設ではない
運営:NPO法人学びの広場/東京都国分寺市南町2-11-14 トミービル2F
JR中央線・西武線の国分寺駅から徒歩2分。この記事のなかで最も駅に近い施設です。
開所は月曜から土曜、10時から19時(曜日によって21時まで)。第2日曜には日曜喫茶もあります。マンツーマンの学習指導に加えて、金曜デイと土曜講座(織りもの、料理、書道、ダンスなど)、日曜の外出活動、親子向けのプログラムがあります。
⚠️ ここは不登校専業の施設ではありません。対象は「ハンディのある方、不登校の方、自分のペースで学びたい方」と書かれていて、障害のある人の支援と不登校の支援が同じ場所で行われています。対象学年の区分も明示されていません。合う子には合いますが、「同年代の不登校の子が集まる場所」を探している場合は、事前の見学が欠かせません。
⚠️ 費用の記載がありません。また独立した公式サイトがなく、国分寺市商工会が運営する地域ポータル内のページが情報源です。出席扱いについても記載がありません。
2. 遊べる駄菓子屋くにきたべーす|利用は無料。ただし主に小学4〜5年生
運営法人:記載なし/東京都国分寺市光町1-39-9
国分寺市光町1丁目。ただしJR国立駅の北口から徒歩5分で、国分寺駅からは中央線で国立駅まで行くことになります。
⚠️ 国分寺市にありますが、最寄りは国立駅です。JR国立駅の北口から徒歩5分。国分寺駅からは中央線で国立駅まで行って歩くことになります。住所と最寄り駅が違うので、地図で確かめてから向かってください。
いちばん大きいのは「利用に料金はかかりません」と明記されていることです。この記事のなかで無料と書いてあるのはここだけです。開所は火曜から土曜の13時から18時(「きまぐれに不定休」と書かれています)。午後だけなので、平日の日中をまるごと過ごす場所ではありません。
⚠️ 対象は「主に小学4-5年生」。中学生の受け入れについては明記がありません。駄菓子屋を併設した居場所で、子どもが学びたいことを自分で学ぶ「ベースクール」、清掃活動、プランター農園などをしています。学習中心の場ではありません。
出席扱いについては記載がありません。
3. 谷保のネオおばあちゃん家|社会福祉士が常駐している。小学1年生から
運営:非営利型一般社団法人ネオおば/東京都国立市富士見台1-47-3
国分寺駅から中央線で西国分寺へ、武蔵野線・南武線を乗り継いで谷保駅まで。富士見台1丁目は谷保駅側です。最寄り駅と徒歩分数は公式サイトに記載がありません。
対象は小学1年生から中学3年生。低学年から受け入れているところは多くないので、その点で貴重です。開所は水・木・金の週3日、10時から14時です。
いちばんの特徴は社会福祉士(ソーシャルワーカー)が常駐して相談に応じることです。子どもの居場所であると同時に、家庭の相談先にもなります。駄菓子屋とフリースペースを併設し、科学教室・茶道・演奏会などの多世代交流もあります。
費用は入会金5,000円、月額の授業料20,000円、月額の管理費3,000円。「都内小中学生は東京都フリースクール等利用者助成金で最大2万円/月」と明記しています。
出席扱いについては「学校の出席扱いのご相談にも応じています」という書き方です。認定を断定はしていません。
4. フリースペース はたけんぼ|畑と自然のなか。体を動かす日と、静かに過ごす日を選べる
運営:NPO法人くにたち農園の会/東京都国立市谷保661
国分寺駅から谷保駅まで出て、南口から徒歩15分ほど。国立市谷保661は市の南側、多摩川に近い田畑の一帯です。
ここは畑と自然のなかで過ごすフリースペースで、教室で机に向かうタイプではありません。コースが2つあります。体を動かす「はたけんぼコース」は月・火・木・金の週4日、9時30分から14時。静かに心を整える「谷保の寺子屋コース」は月・木の不定期(最大で月8回)、10時から14時です。遅刻も早退も構わないと明記しています。
費用は、はたけんぼコースが参加回数に応じて月20,000円から30,000円、寺子屋コースが月12,000円。この記事のなかでいちばん安い部類です。東京都の助成金(月2万円まで)の対象になると書かれています。
⚠️ 対象は「主に中学生」と書かれていて、小学生を受け入れているかどうかは明記されていません。小学生の利用を考えている場合は、まず電話で確かめてください。
出席扱いについては「小中学校の出席扱いの実績、複数校あり」という書き方です。認定を断定せず、実績として示しています。
5. 明蓬館中等部 東京・国立学習センター|発達障害への支援に特化した拠点(SNEC)
運営:明蓬館高等学校/東京都国立市東1-16-17 国立ポポロショッピングセンター2階
国分寺駅から中央線で国立駅まで2駅。南口から徒歩7分です。
SNEC(Special Needs Education Center)という名前のとおり、発達障害への対応に特化した拠点です。教員のほかに支援員と心理士の相談員が配置されています。2017年の開設で、実績の蓄積があります。中等部は週1日コースから最大週4日コースまであります。
⚠️ 中等部について公式サイトの情報が薄いです。対象学年の明記がなく(「中学校に足が向かない生徒」という記述のみ)、時間帯と費用の記載もありません。国立の拠点で中等部が実際に開かれているかも公式サイトでは確認できませんでした。問い合わせが前提だと考えてください。助成については「東京都と品川区のフリースクール助成対象 最大4万円」という記載があります(品川区の上乗せは品川区民が対象です)。
6. こどもの居場所 ピカイチ|平日の朝9時半から夜8時半まで。学童とフリースクールの複合型
運営:ノーススター合同会社/東京都小金井市貫井北町2-19-6 伊東ビル2F
国分寺駅からバスで5分。武蔵小金井駅からは徒歩15分(またはバス5分)です。国分寺からのほうが近い位置にあります。
「オルタナティブ教育を取り入れた新しいこどもの居場所」を掲げていて、オルタナティブ学童と不登校の子の居場所を合わせた形です。対象は小学1年生から中学3年生。開所は平日の9時30分から20時30分(19時から20時30分は延長)で、夜まで開いているのがいちばんの特徴です。
⚠️ 運営会社のサイトに載っている情報が非常に少なく、費用も出席扱いも記載がありません。「フリースクール助成金対象事業」という表示があるだけです。開所時間と対象学年は第三者の事業者掲載サイトの情報なので、電話で確かめてください。
7. スプラウツ|発達障害が主軸。高校卒業資格までつなげられる
運営:一般社団法人 自在能力開発研究所/東京都小金井市前原町4-22-28-101
国分寺駅から中央線で武蔵小金井駅まで1駅。小金井市前原町4丁目は駅の南側です。
対象は小学1年生から高校生・20歳前後までで、「発達障がい児または不登校生」が対象と明記されています。この記事のなかで、発達障害を正面から掲げているのはここと明蓬館です。
通い方は月曜から金曜のなかから選び、午前(10時から12時)・午後(13時から15時)・終日(10時から14時30分)の3つ。土曜と祝日は休みです。
費用は入会金35,000円、週1回(午前または午後)が月24,000円、週2回が月48,000円。施設維持費が年5,000円から10,000円かかります。施設維持費は東京都の助成の対象外なので、ここは自己負担になります。
療育と学習支援を組み合わせ、通信制高校に籍を置いて高卒資格の取得まで支援する仕組みもあります。出席扱いについては記載がありません。
8. 学研WILL学園 中等部 立川キャンパス|出席認定97.5%という数字を出している
運営:学研グループ/東京都立川市柴崎町3-10-20 渡辺ビル4F
国分寺駅から中央線で立川駅まで数駅。南口から徒歩5分、多摩モノレールの立川南駅からは徒歩3分です。
平日は9時から21時、土曜は11時から19時。コースは、週5日通い放題の総合コース、週3日の選択コース、週5日ログインし放題のメタバースコースの3つです。訪問在宅指導とオンラインに対応しているので、外に出るのが難しい段階からでも始められます。無学年制で、農園体験や修学旅行などの体験活動もあります。通信制高校のサポート校を併設しています。
出席扱いについては「公立校の97.5%に出席認定をしてもらっており」と数字を出し、毎月在籍中学校へ報告書を提出していると説明しています。そのうえで「出席認定の最終判断は在籍校の校長先生判断となります」とも明記しています。東京都内158校の出席認定校の一覧も掲載しています。
⚠️ 対象学年の記述がサイト内で食い違っています。中等部の課程のページは「新中学1年生〜3年生が対象です」ですが、立川キャンパスのページには「小学6年生から高校3年生」とあります。小学生の利用を考えている場合は必ず電話で確かめてください。費用も非公開です。
9. 飛鳥未来中等部・初等部 立川教室|小学4年生から。通い方を週5日・週3日・週2日から選べる
運営:学校法人三幸学園/東京都立川市曙町2-19-12
国分寺駅から中央線で立川駅まで数駅。北口から徒歩5分、多摩モノレールの立川北駅からは徒歩4分です。
対象は小学4年生から中学3年生。小学1年生から3年生は対象外です。通い方はスタンダード(月〜金の週5日)、3DAY(週3日)、2DAY(週2日)、ネットコース(月・水・金 10時から12時)の4つ。この記事のなかでは通い方の選択肢がいちばん細かい施設です。
姉妹校に通信制高校や専門学校があり、職業体験や進路支援につなげやすいのが特徴です。公式サイトには「出席認定対応可能」「助成金対応」という表示があります。ただし条件や実績の数字までは書かれていません。
⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。資料請求か問い合わせが必要です。
10. NIJINアカデミー 南大沢校|週1日のリアル教室と、残りの平日のオンライン
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)/東京都八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F/042-682-2528
国分寺駅からは南武線で分倍河原へ出て京王線に乗り換え、調布でもう一度乗り換えて南大沢まで。45分前後かかります。教室ページが通学圏として案内しているのは八王子市・多摩市・町田市・相模原市で、国分寺市は明記されていません。距離があることは正直に書いておきます。
この教室の組み立ては、ほかの9か所と少し違います。週1日はリアル教室に通い、ほかの平日はメタバース校舎に通うハイブリッド型です。リアルに通えるのが週1日でも、残りの平日の学びが途切れないようにしてあります。運営しているのは八王子市を拠点に40年ほど学習塾を続けてきた教育企業で、プログラミング教育を軸に、Scratch、Python、HTMLとCSSとJavaScript、Unityへと段階的に進みます。脱出ゲームづくりのようなプロジェクト型の活動を、子どもたち自身が企画して進めていきます。

- 開校場所:八王子市南大沢2-27 フレスコビル2F
- 開校日:毎週木曜日 9:30〜14:30
- 対象:小学生・中学生
- 定員:8名
- 費用:ハイブリッド通学 月51,260円(税込)。内訳はメタバース授業料23,760円(年払いは19,800円)+施設使用料1,683円+リアル教室16,500円+南大沢校授業料11,000円。初月のみ入学金33,000円
- 連絡先:042-682-2528
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。ただしこれは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。判断するのは在籍校の校長です。
なお、リアル教室に週1日通うのが難しい場合は、メタバース校舎だけを使うこともできます。その場合は月25,443円(初月のみ入学金33,000円)で、南大沢まで行く必要はありません。

国分寺市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
まず相場です。この10か所のうち、月額を公式サイトで公開しているのは5か所。国分寺市内の2か所は、片方が無料、片方が非公開という極端な形なので、「国分寺市の相場はいくら」という言い方自体が成り立ちません。市外まで含めた公開値の幅は、月12,000円から月51,260円までです。
全国の数字と比べます。文部科学省が民間の団体・施設に対して行った調査では、入会金が1施設あたり平均で約53,000円、月額会費が約33,000円でした。この数字はよく引用されますが、調査は平成27年(2015年)のもので、11年前の数値です。いま通う施設の見積もりとしてそのまま使わないでください。
月謝以外にかかるものも確かめてください。入会金(スプラウツ35,000円、ネオおば5,000円)、月額の管理費(ネオおば3,000円)、施設維持費(スプラウツは年5,000円から10,000円)。東京都の助成金が対象にするのは月額利用料だけで、入会金・施設維持費・教材費は対象外です。これらは全額が自己負担になります。月謝ではなく、1年間にいくら払うことになるのかを聞いてください。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にします。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | フリースクール等利用者支援事業助成金 | 都内在住の不登校の小中学生の保護者(区市町村立への在籍は不要。施設の所在地は問わない) | 月20,000円(利用料のみ) |
| 国分寺市 | 市独自の利用料補助は確認できず(市がしているのは「多様な学び支援フォーラム」=啓発・情報提供) | — | — |
| 国立市・小金井市・立川市など近隣 | 市独自の利用料助成は確認できず | — | — |
| 港区・品川区・北区・荒川区・足立区・葛飾区など | 都の助成への上乗せ | その区に住んでいる保護者(多摩地域の市民は対象外) | 区により月20,000円程度 |
| 東京都(別事業) | フリースクール等支援事業 | 施設の運営者。保護者は申請できません | 人件費等の補助 |
取り違えやすい点を書いておきます。国分寺市の「多様な学び支援フォーラム」は、保護者が参加できる有意義な取組ですが、お金が出る制度ではありません。市のページに「多様な学び支援」という見出しが並んでいるので、補助があると読み違えやすいところです。
そして国分寺市民にとって大きいのが、東京都のよくある質問にある「フリースクール等の所在地は、助成の要件ではありません」という一文です。施設が国立市でも小金井市でも立川市でも、子どもが都内に住んでいれば月2万円の対象になります。市内に2か所しかないことは、助成の面ではハンデになりません。
申請先は市ではなく東京都で、令和8年度の受付は令和8年5月27日から令和9年2月12日まで。年度内であれば令和8年4月分までさかのぼって申請できます(前年度分はさかのぼれません)。なお名前のよく似た「フリースクール等支援事業」は施設向けの補助金です。保護者向けは「フリースクール等利用者支援事業助成金」なので、申請サイトの名前を確かめてください。
補助対象施設の一覧については注意が必要です。東京都が公開しているのは令和6年度版で、しかも「掲載に同意した施設」のリストです。この一覧に載っていないから対象外、ということにはなりません。施設側に「フリースクール等確認書」の記入をお願いすることになるので、見学のときに「都の助成金の確認書は書いてもらえますか」と聞いておくと確実です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
国分寺市には、民間より先に確かめておきたい公的な選択肢が2つあります。
ひとつめが教育支援センター「トライルーム」です。2か所あります。トライルームひかり(国分寺市光町1-46-8 ひかりプラザ3階/042-573-4379/月曜から金曜の9時30分から15時、水曜は14時まで)と、トライルームほんだ(国分寺市本多1-7-1 本多公民館2階/火曜から金曜の9時30分から15時、水曜は14時まで、12時から13時は閉室)です。
⚠️ ここで立川市などとの違いに注目してください。トライルームの対象は「市内に在住する小・中学校の児童・生徒で、教室に入ることが難しい状態の児童・生徒」です。「市立学校に在籍していること」が条件になっていません。私立や国立の学校に通っている子でも、国分寺市に住んでいれば相談の対象になり得る書きぶりです。市立在籍を条件にしている市もあるので、この違いは大きいところです。
⚠️ 利用料が無料かどうかは公式ページに記載がなく、確認できませんでした。また、トライルームほんだの開室日時は、市のページ(火曜から金曜)と東京都のポータル(火曜から木曜と金曜午前)で食い違っています。042-573-4379に確認してから向かってください。
ふたつめがサポート教室(校内教育支援センター)です。国分寺市は「市内全小・中学校に設置しています」と明記しています。通常学級の子への教科指導のサポートと、学校に通いづらい子の居場所の両方を担っていて、支援員が配置されています。学校のなかに、教室以外の場所が必ずあるという前提で担任に相談できるのは、心理的にも実務的にも大きいことです。
⚠️ ただし開室時間と、そこに登校した日を出席として扱うかどうかについては、市の公式ページに書かれていません。また、支援員の設置要綱の条文上の目的は「通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする児童・生徒に対し個別指導等を行う」となっていて、不登校支援は要綱本文には書かれていません。実際の運用は学校ごとに違う可能性があります。在籍校に直接聞いてください。
相談の入口は教育相談室(国分寺市光町1-46-8/042-573-4376/火曜から土曜の10時から16時30分・予約制)です。臨床心理士などが発達検査やプレイセラピーも行っています。土曜も開いているので、平日に時間を取れない家庭でも相談できます。トライルームひかりでは月曜から金曜の12時から14時30分に電話相談も受けています。
なお、国分寺市に学びの多様化学校(不登校特例校)はありません。いちばん近いのは隣の府中市の「かがやき」(府中市立浅間中学校分教室)ですが、対象は府中市立中学校に在籍している生徒なので、国分寺市民は通えません。調布市の「はしうち教室」も同様です。都内で居住地の条件がないのは、東京シューレ葛飾中学校・東京シューレ江戸川小学校・東京みらい中学校(足立区)といった私立の学びの多様化学校です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。国分寺市内は実質的に選べる場所がなく、市外に出れば片道20分から40分がかかります。行き先が遠いほど、体調の波がそのまま欠席に直結します。週2日通えるはずだった場所が、実際には月に数回しか行けない、ということが起きます。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内は実質2か所。国立・小金井へは1〜2駅ですが、立川まで出ると乗車時間に加えて駅からの徒歩が乗ります |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 公開されている範囲で無料〜月51,260円。ここに定期代やバス代が毎月加わります |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 10か所のうち、実績を示しているのははたけんぼと学研WILL学園の2か所。国分寺市は独自のガイドラインを公開しておらず、在籍校の校長判断になります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体が難しい段階 | 外に出ることに慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 受け入れている施設が見つからない学年である
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
とくに3つ目が大きいです。この記事の10か所のうち、小学1年生から受け入れているとサイトに明記しているのは、谷保のネオおばあちゃん家、こどもの居場所ピカイチ、スプラウツの3か所だけでした。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③東京都の助成金の確認書を書いてもらえるか。書いてもらえないと月2万円が使えません
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。助成の対象は月額利用料だけです
③と④は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。国分寺市の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 東京都の助成金の「フリースクール等確認書」を書いてもらえますか。書いてもらえるかどうかで、年間24万円の差が出ます
- 週に何日、何時から何時まで開いていますか。この記事の10か所のうち、開所日時が公式サイトに載っていない施設があります
- うちの子の学年は受け入れていますか。国分寺・国立エリアは対象学年の書き方があいまいな施設が多く、明蓬館と学びの広場は記載自体がありません
- 在籍校への出席の報告は、どういう形でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形」を聞くほうが、実態が分かります
- いま何人が在籍していて、空きはありますか。定員が数名という小さな施設もあります
- 休んだ月の扱いはどうなりますか。体調に波がある場合、月額制か回数制かで負担が変わります

よくある質問
まとめ
国分寺市でフリースクールが探しにくいのは、探し方のせいではありません。東京都の助成対象施設の一覧に載っている国分寺市の施設は2か所で、そのうち1つは不登校専業ではなく、もう1つは無料だが対象が「主に小学4-5年生」で午後のみ。市内だけで選ぼうとすると、多くの家庭で候補がゼロになります。
ですから、最初から国立・小金井・立川まで含めて考えてください。国分寺は中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線が集まる駅で、1駅2駅で選択肢がぐっと増えます。東京都の助成金は施設の所在地を問わないので、市外に通っても月2万円の条件は変わりません。
市独自の補助はありません。「多様な学び支援フォーラム」は啓発事業であって、お金が出る制度ではないので、ここは取り違えないでください。
そのかわり国分寺市には、「サポート教室を市内全小・中学校に設置」という明記と、市立在籍を条件にしないトライルームがあります。民間を探す前に、この2つを在籍校と042-573-4379で確かめてください。
通所そのものが難しい段階であれば、家から参加できるオンラインという選択肢があります。その場合も、在籍校への報告と、東京都の助成金の確認書を書いてもらえるかどうかは、必ず先に確かめてください。

内容を確かめるための一次資料
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 事業概要」(ページ)
- 東京都「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金 よくあるご質問」(ページ)
- 東京都生活文化局「令和6年度 東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧」(PDF)
- 東京都「東京都フリースクール等支援事業(施設向け)事業概要」(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日(ページ)
- 文部科学省「別記1 不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校の設置者等一覧」(ページ)
- 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」平成27年8月(ページ)
- 港区「フリースクール等利用料助成」(ページ)
- 国分寺市「多様な学び支援」(ページ)
- 国分寺市「教育支援センター トライルーム」(ページ)
- 国分寺市「サポート教室(校内教育支援センター)」(ページ)
- 国分寺市「教育相談室」(ページ)
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- NPO法人くにたち農園の会「フリースペース はたけんぼ」(ページ)
- 明蓬館中等部 東京・国立学習センター(ページ)
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