今回は「なんでもギリギリにやる子どもどう対処したらいい?」というお悩みにお答えしていきます!
「宿題はめんどくさい」「やる意味がわからない」「宿題は必要ない」と感じる子も少なくありません。
しかし、宿題をやらない子は本当にダメなのでしょうか?
この記事では、宿題が必要ない理由や、宿題をやらないことでどんな影響があるのかを考察していきます。
私は子どもによっては無くて良いと思っています。
▲不登校オルタナティブスクール小中一貫校『NIJINアカデミー』校長、星野達郎の本音トーク▲
私自身は小学校から大学まで、宿題を1回もやったことがない!
宿題は必要か?必要ない理由をデータと実体験から考察
宿題はなぜあるのか。
そこには「宿題は学習習慣を身につけさせたい」という教師側に意図があるのですが、本当に宿題で学習習慣は身につくのでしょうか?
結論から言うと、宿題をやっても学習習慣が身につくことはありません!
宿題が学習習慣の定着につながらないというデータ
実は、日本の社会人は世界的に見ても「学ばない」ことで有名です。
日本の「ゼロ勉強社会人」は52.6%!なんと1日の勉強時間は平均13分だけ
引用:Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fa5e772fdf159d49fcccf348dc8a9a6a2125c3ae
もし宿題が学習習慣の定着に役立つのであれば、社会人になっても自主的に学ぶ人が多くなるはずです。
しかし、現実はそうなっていません。
社会人になっても学ばない日本人の現実
多くの日本人は、社会に出ると勉強をしなくなります。
仕事が終わったら、テレビを見たり、スマホをいじったりする時間が増え、学習する習慣がない人がほとんどです。
学校で「学習習慣をつけるための宿題」があったにもかかわらず、社会人になると勉強しなくなるという矛盾が生じています。
つまりは、宿題で学習習慣は身につかない、効果がないということです。
宿題がある理由:教員の劣等感と集団行動の必要性
では、学習習慣には効果がないのになぜ宿題は出されるのでしょうか?
まず、宿題が出される理由として、教師自身の心理的な要因があります。
他クラスとの比較による劣等感
教師にとって、自分のクラスだけが宿題を出さないという状況は非常にストレスになります。
他のクラスが宿題をきちんと出している場合、「自分のクラスだけやっていない」と感じると劣等感や罪悪感を抱いてしまうのです。
例えば、1組と3組が宿題をやっている中で、自分の担当する2組だけが宿題を出さない場合、「怠けている」と思われるのではないかという不安が生じます。
このような心理的なプレッシャーが、宿題を出さなければならない理由の一つとなっています。
提出物の管理が学校運営に関わる
学校では、宿題だけでなく、三者面談の書類や希望調査書などの提出物が日常的に回収されます。
この提出物の回収をスムーズに行うための「訓練」として宿題を利用している側面もあるのです。
もし提出物がスムーズに集まらないと、管理職や教務主任への報告が遅れるなど、学校運営に支障をきたします。
このような背景から、提出物の管理を目的に宿題を出している場合も少なくありません。
学力テストの点数向上を目的とした宿題
さらに、宿題がある理由として、「学力テストの点数を上げるため」というものがあります。
学校や自治体では、学年ごとの学力テストの平均点が公開されることが多く、教師にとってはこれが一種の評価基準となります。
ペーパーテストの点数を向上させるためには、日々の練習が必要です。
そのため、テスト対策として宿題を出すことで点数を引き上げようとする教師も少なくありません。
点数が良ければ、教師としての「面目」が保たれるからです。
教師と生徒のコミュニケーションツールとしての宿題
また、宿題は教師と生徒がコミュニケーションを取るための手段としても使われています。
教師が宿題にコメントを書いたり、添削をしたりすることで、生徒との接点を持つことができるのです。
特に、学級運営を円滑に進めたい教師にとって、宿題は「生徒の様子を把握するための重要な手段」でもあります。
宿題をやりたくない・めんどくさいと感じるのはなぜ?
宿題をやらない子供には、何かしらの理由があります。
ただの怠けではなく、深い理由があることも多いのです。
教師やクラスとの関係性が影響する
宿題をするかどうかは、教師やクラスメートとの関係性も関係しています。
クラスの雰囲気が良く、仲の良い友達が宿題をやっていれば、自然とやるようになります。
逆に、教師との信頼関係が薄かったり、クラスの雰囲気が悪かったりすると、宿題をやる気が起きないことが多いです。
この先生とは合わない!と分かっている。宿題やっても意味ないと分っている。これは才能ですね。
興味がないからやらない
子供は自分の興味があることには積極的に取り組みます。
しかし、宿題がつまらないと感じればやる気も起きません。
例えば、昆虫に興味がある子は、自由研究で熱心に調査します。
一方、計算ドリルがつまらなければ、宿題として出されても後回しにしてしまうのです。
この先生の前では自分を出していいと思えば子どもはいくらでも出します。だから、つまらないのは教師の問題。
提出すること自体が目的化している
宿題を出すことが目的になってしまっているケースもあります。
本来は「学ぶため」に宿題があるはずですが、実際には「提出するため」にやらされている場合も少なくありません。
このような宿題は、子供にとって負担でしかなく、学習意欲を削ぐ原因にもなります。
宿題をやらなくても、学習習慣が身につく子もいれば、そうでない子もいます。
重要なのは、興味や環境が学びのモチベーションにどう影響するかです。
宿題から分かる適性!やらない子は天才性がある!?
宿題が合う子、合わない子
宿題が役に立つ子もいれば、そうでない子もいます。
また、宿題が合う子と合わない子で将来の就職にも適性が変わってきます。
宿題をしっかりやるタイプの子どもは、公務員やサラリーマンに適性のある子ども。
一方で、宿題が合わない子どもは、起業家やクリエイターなどに適性のある子ども。
企業家とか社会にインパクトを与える人は、人と違うことが多く、特に、起業家やクリエイターなどの分野では、学校の成績とは無関係に成功するケースが多いです。
他の子がやれているのにうちの子はやれてない。それは天才性があるからだと思ったらいいんじゃないかと思います!
ワクワクすることが学習意欲につながる
子供が自発的に学ぶには、「ワクワクすること」が大事です。
好きなことなら、誰に言われなくても夢中になって調べたり、考えたりします。
ワクワクできていないことに問題があるのだと思います。
宿題をやるかやらないかは、子どもの個性に合わせて考えれば良いと思います。
まとめ:宿題は必要かは、子どもの個性による
宿題が必要かどうかは、子供の個性によります。
興味があれば自然と学びますが、強制されるとやる気を失うこともあります。
学びの本質は宿題ではなく、「学ぶことを楽しめる環境」を整えることが大切です。
強制よりも、自発的に学びたいと思える機会を作ることが重要です。
宿題をやらない子を「怠けている」と決めつけず、その子の興味や学び方を尊重することが必要です。
宿題に縛られず、子供の才能や好奇心を伸ばす教育こそが、より良い未来を築くカギとなるでしょう。
星野達郎YouTubeチャンネル
不登校オルタナティブスクール小中一貫校『NIJINアカデミー』校長、星野達郎のYouTubeチャンネルでは、教育問題や不登校に関する発信をしています!
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