「コミュ障なんかじゃない!本当にすごいんだぜ」~専任サポートから友だちを増やした生徒の物語~

「コミュ障なんかじゃない!本当にすごいんだぜ」~専任サポートから友だちを増やした生徒の物語~

この記事では、NIJINアカデミー(ニジンアカデミー 略称:ニジアカ)で「専任サポートプラン」(略称:専サポ)を利用する生徒の成長を紹介していきます。

専サポの特長は、一人の生徒に対して一人のスタッフがつく「1on1」という仕組み。

1on1からスタートしたら、その枠を飛び越えて友だちを増やす生徒も!

今回は、まさに現在進行形で世界を拡げている生徒の物語をお届けします。

目次

1.初めて会話した日

2024年1月10日。
NIJINアカデミーのバーチャル校舎2階でたかし(仮名)とスタッフのいっさは出会いました。

「顔見知りじゃない人と話すのが嫌い」

とカメラはオフのまま伝えられました。

「そうか、じゃあまずはいっさと顔見知りになろう!顔見知りになるためにさ、まずは好きなことたくさん教え合おう。」

そこからたかしはカメラはオフのままでしたが好きなゲームについてたくさん話しました。

お母さんからは、不登校になった理由は「たかしの性格や振舞いが周囲と合わなかったことが原因ではないか」と伝えられました。

まずは「顔見知りになること」、そしてその先にたかしが「1人の大人との信頼関係を築く体験をすること」

ここを目標に、たかしといっさの関係がスタートしました。

2.「金曜日2階端っこの会」

ひとまず週に1回1時間は必ず校舎で話をしようと約束をした、たかしといっさ。

その1時間で何をするのかも徹底的にたかしに自己決定してもらいました。

スタッフのいっさが、たかしは好きなことや納得できる目標設定に対してはものすごく力を発揮できると観察をしたためです。

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たかしが納得できる目標設定で決めたプログラム

即興タイムではそのときにやりたい!と思ったことをとことんやりました。

そのときたかしがハマっているゲームをしたり、Robloxで見つけた面白いゲームを紹介したりしました。

トークタイムでは1週間の出来事を話したり、話をする中でボクシングを教えてくれたりテーマは多岐にわたります。

プロジェクトタイムでは継続的に取り組みたいと思うことを決めて、こつこつ取り組みました。(詳細は3章で)

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たかし「コツはね、ジャブとスウェーなんだ」

とにかくたかしが自己決定をすること。ここをポイントにするとたかしはどんどん多くの方面に才能を発揮していく姿が見えてきました。

「金曜日2階端っこの会」この名前もたかしがつけたものです。

3.「戦車レポート」「Roblox好きなところレポート」

たかしと話していくうちに好きなことに対する研究心や突き抜ける力がとても強いことがわかってきました。

そこで、「たくさん話せることや話したいことはいつでも多くのひとに伝えられるように形に残しておこう!」といっさから提案し、プロジェクトタイムでレポートをつくることに。

最初は「めんどくさい」「キャンバ編集しづらい」と言っていましたが、会を重ねるごとに編集は上手になっていき、強いこだわりはレポート作成をするうえで大きなエネルギーになっていました。

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「戦車レポート」
選び抜いた画像たちで図鑑風に
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「Roblox好きなところレポート」
写真は実際にたかしがプレイしているところをいっさが撮りました。たかし監督のOKがでるまで何度も撮り直し!笑

4.新しい仲間

「いっさとはもう顔見知り?」「うんそうだね」

1人の大人との信頼関係を築く体験をすること、はできた。

たかしはこれだけ多くの方面に才能を持っているのだからもっと社会とつながっていってほしいなと思い、まずはNIJINアカデミーの中で気の合う友だちが増えるといいなと思っていました。

そこで、金曜日2階端っこの会に毎週いろんな趣味を持つ友だちを呼んで交流しました。

交流後、いっさと2人になったときにぼそっと

「おれコミュ障だから」

と。ただいっさは自然と

「たかしはコミュ障なんかじゃない!本当にすごいんだぜ」

と返していました。

これだけ研究心や突き抜ける力があるたかしはコミュ障なんかじゃない、その力があることをしっかりと見ていたからこそ自信を持って伝えました。

今では毎週1歳年上の「るか」とRobloxの共通の好きなゲームをして盛り上がっています。たかしからるかに「まだー」「はやくきて」とSlackで呼ぶくらいに。

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3人でピース!

これからもたかしの成長をみられることがとても楽しみです。

本当にすごいんだぜ。

物語の主人公 たかし(仮名)
伴走スタッフ・執筆 いっさ

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