不登校で大学受験に合格した勉強法も!ひまわり先生インタビュー

    不登校で大学受験に合格した勉強法も!ひまわり先生インタビュー

    今回は、ひまわり先生にお越しいただきインタビューを行いました!

    ご自身が不登校だった経験を持ち、その後に受験勉強を経て教員になり、そして現在は適応指導教室(教育支援センター)やインスタグラムで不登校の子どもたちや保護者のサポートを行っているひまわり先生。

    適応指導教室(教育支援センター)とは、主に小中学校を長期間欠席している子どものため教育委員会等が運営する公的機関です。学習や集団生活を学ぶ場となっていて、学校復帰や社会的自立のサポートをしています。2003年に「適応指導教室」から「教育支援センター」へと名称が変更されました。

    NIJINアカデミー(ニジンアカデミー 略称:ニジアカ)の活動に共感して、賛同してくださっている応援者の一人です。

    とても明るく朗らかに、現在進行形で不登校の『NIJINアカデミーレインボー新聞社』の子どもたちのインタビューに答えて頂きました!

    ぜひご覧になってくださいね。

    ひまわり先生

    ひまわり先生

    インスタグラムでフォロワー3000人超え!

    元教師で不登校親子を完全個別サポート⁡⁡⁡⁡
    🌻200人以上の相談実績あり
    🌻不登校→教員→退職→適応指導教室
    🌻元不登校の目線から語る解決策

    目次

    自己紹介

    ──まずはNIJINアカデミーの『レインボー新聞社』の皆さんから自己紹介をお願いします。

    なっつーさん

    小学4年生のなっつーです。小学3年生の時に不登校になりました。趣味は読書と歌を歌うことで、最近は絵を描くことにハマっています。

    たまごずしさん

    小学3年生のたまごずしです。小2から不登校になりました。好きな食べ物はシャインマスカット、いくら、ラーメン、たまごずしです。最近ハマっていることは、マインクラフトで建築をすることです。

    ──次にひまわり先生から自己紹介をお願いします!

    ひまわり先生

    初めまして、ひまわり先生と言います。私は中学校で3年間不登校でしたが、その後、通信制高校に進学しました。

    小学校の先生になり、今は適応指導教室という不登校の子どもたちが集まる場所で、勉強したり遊んだりしています。今日も河川敷まで散歩に行って、ゴミ拾いをみんなでやっていました。「スポGOMI」っていう、ゴミ拾いにスポーツの要素を掛け合わせたものがあって、それを子どもたちとやってきました。

    趣味は卓球です。すごく好きで、高校時代にずっと熱中してやっていました。あとは旅行で、最近は横浜に旅行に行ってきましたよ。

    現在のお仕事について

    ──現在のお仕事はどんなことしているのか、教えてください。(なっつーさん)

    現在は適応指導教室という、不登校の子どもたちが集まる教室の相談員をしています。

    相談員なので、子どもたちが困ったり悩んだりしているときに相談に乗ったり、一緒に勉強したり遊んだりしています。

    勉強ができない、分からないといった相談にも乗っています。

    不登校の経験について

    (写真はイメージです)

    ──不登校になったのはいつですか?(なっつーさん)

    中学1年生のゴールデンウィーク明けくらいだったから、5月くらいかなと思います。

    ただ、5月から1学期の間は週1回は学校へ行く、というように時々通っていました。

    夏休みに入って宿題が大量に出されて、どうしてもできなくて…。

    宿題を終わらせられないまま学校に行くのは恥ずかしいと思っていたので、2学期以降は一切学校には行かなくなりました。

    ──不登校になってから、現在までの経緯を教えてください。(たまごずしさん)

    不登校になった当初は学校に行けないことで落ち込みました。

    中学生の3年間は不登校でしたが、高校に進学してからは卓球部での活動を通じて居場所ができ、友達や先輩たちと良い関係を築くことができました。

    高校生活でたくさんの良い出会いがあったので、その経験から学校の先生になりたいと思い、勉強を続けて教員になりました。

    その後、不登校の子どもたちのことをサポートしたいという気持ちが強くなり、教員を辞めて今は適応指導教室で働いています。

    大学の受験勉強について

    (写真はイメージです)

    ──大学受験をした理由は何ですか?(さきさん※インタビュー当日は欠席)

    受験をした理由ですか。せっかくなので本音を言いますね。

    正直、見返したい気持ちがありました。

    高校生活で部活で成績もそこそこ出して、友達も先生も先輩も後輩もできて、色々な経験ができたんですけど、勉強だけは自分の中で『やりきれてないな』という感覚がずっとあったんです。

    『自分でもできるんだ』と自分に納得させたくて、勉強を続けました。それが一番大きな理由です。

    もう一つの理由は、学校の先生になりたかったからです。

    先生になる確率を上げるために、目指したい大学があって、そのために受験を決意しました。

    とはいえ、やはり一番は、自分で自分に納得できるようにしたかったんです。

    勉強だけは、どうしてもやりきりたいと思って受験勉強を始めました。

    ──私は受験勉強をしよう、したいと思っても続けられなかったり、精神的な波があったりして落ち着いて努力できません。ひまわり先生が受験勉強をしていた時の話を知りたいです(さきさん)

    受験勉強については、先生も本当に波がありましたね。

    中学校3年間行ってないってことは、その分の勉強がスッポーンと抜け落ちてるわけで、やってもやっても終わる気がしなかったんです。

    『この勉強、いつ終わるんだろう』って感じで。

    それを想像すると大変だし、自分も落ち込むから、とりあえず1日これだけやろうって決めて、1日問題集何ページだけやるとか、そういう風にしてました。

    1日1日、それをクリアすることだけを考えてましたね。

    先のことを考えすぎると、やっぱり落ち込んじゃうし、終わらないし、量も鬼のように多いし。

    でも、毎日毎日この量だけはちゃんとやろうって、自分でノルマを課してやってました。

    それをね、日記に書いてたんです。『○月○日、○ページ』とか、簡単なやつなんですけど。

    で、月末にその日記をパッと見て、『1ヶ月俺めっちゃ頑張ったな』みたいな。よし!みたいな感じで自分を励ましてました!

    学校について

    (写真はイメージです)

    ──ひまわり先生が小学生だった頃は、どんな感じでしたか?(なっつーさん)

    小学校の頃は、今思うと学校が合っていなかったのだと思います。

    実は、学校から飛び出して、先生たちにバレないように隠れる場所を探したりしていました。

    駐車場の車の下に隠れればバレないだろうと本気で思って、そこに隠れていた記憶があります。

    そんな子どもでしたね。

    ※執筆者注:車の下は危険なので、真似しないでくださいね。

    たまごずしさん

    自分も抜け出そうとしましたが、先生に待ち伏せされて捕まっちゃいました…。強制的に教室に戻されました。

    ひまわり先生

    そうなんだね、連れ戻されてどんな気持ちだった?

    次はあそこからああやっていこうって考えていました。

    ひまわり先生

    計画・反省・改善を考えたんだね!(笑)
    その力があればどこでもやっていけますよ!

    なっつーさん

    私も脱走にちょっと憧れるというか…
    私の小学校はとても楽しい学校だったんですけど、3年生くらいの時に教室にいるのが嫌になって、飛び出しちゃおうかなって思ったこともありました。でも、その時は学級委員をやっていて、責任やプレッシャーが重くて、実際に飛び出すことはできませんでした。今の自分なら普通にできると思うんですけど、当時はそういうことを想像するだけで、先生に怒られるかもとか色々考えてしまって踏み出せませんでしたね。

    ひまわり先生

    面白いですね!なっつーさん、あの時は脱走できなかったけど、今ならできると言っていましたね。何が変わったから、今は脱走できると思うんですか?

    なっつーさん

    その時は、学校では先生の言うことや校則が絶対だと思っていました。でも、ニジンですごく自由な環境に触れて、前より学校がつまらなく感じるようになったんです。今では『みんなももっと自由でいいんだよ』って伝えたい気持ちもあって、言葉で伝えられないなら行動で示したいと思ったんです。だから、脱走も一つの手段だということをクラスのみんなに教えられるかもしれないって思っています。

    ひまわり先生

    面白いな~!君たちも自由でいいんだよ、ということを伝えるために脱走も一つの手段だと思っているんですね。学校の先生としては、脱走してほしくないですが、機会があればぜひ挑戦してみてください!

    ──ひまわり先生にとって学校はどんなイメージですか?(たまごずしさん)

    言葉を選ばずに言えば、やるべきことが多いなっていうイメージですね。

    やるべきことが多い分、やりたいことがなかなかできないと思うところがあります。

    それは学校の先生をやっていても感じた部分で、学校だと今日やってきた「スポGOMI」のような活動でも、校長先生にお伺いを立てて許可をもらってという手順が必要なので、しがらみを感じることもあります。

    逆に学校の良いところは、いろんな人たちが集まることによる出会いがあることだと思っていて、高校時代にさまざまな人と出会えたことは、学校の面白いところだったと思います。

    学校はやることは多いけれども、たくさんの出会いも作れる良いところもあるというイメージです。


    ──学校は今後、どのように進歩すべきだと思いますか?(たまごずしさん)

    まず思うのは、関わる大人がもっと増えることが必要だということです。

    先生が一人で30人、40人を見るのは物理的に厳しく、多くの先生がその負担に悩んでいると思います。

    だからこそ、もっと多くの人と関わりながら進める組織に進化していけたら良いと感じます。

    例えば、学校がNIJINアカデミーのようなオンラインのフリースクールや心理カウンセラー、医療の方々と連携して、皆で「子どもの幸せ」を目指せると良いですね。

    学校がリーダーとして動いてもいいですし、リーダーでなくても、たくさんの人たちで一緒に子どもたちを支えて進んでいけることが、理想的な進化だと思います。

    学校にもっと色んな人たちが関わって、子どもたちの幸せのために協力できたらいいよね!

    不登校の親子の支援について

    ──学校の先生として、不登校の子どもたちにどのように接していましたか?(たまごずしさん)

    どうしても不登校になると、先生たちもその子に関心を向けるのが難しい部分があるんです。

    特に、教室にいない子に対して、30人のうちの1人にどれだけ熱量を注げるかというと、物理的に難しいというのも正直なところです。

    だからこそ、意識的に関心を持っていること、『あなたのことをちゃんとクラスの一員だと思っているよ』というメッセージを伝えるようにしていました。

    実際に、不登校だった子の家にも行きました。もちろん親御さんの許可を取ってですが。

    家に行った時は、自分が勉強や学校の話をされたくなかったから、しないようにしていました。

    その子が絵を描くのが好きだったので、一緒に絵を描いたり、『なんじゃもんじゃ』っていうカードゲームもやったりしました。

    それから、その子が描いてくれたオリジナルキャラクターをクラスに持って行って、『〇〇ちゃんが作ってくれたよ』と紹介してみんなで遊ぶことで、クラスとその子のつながりを無理なく持てるようにしていました。

    そのおかげか、その子も少しずつ保健室登校を経て教室に戻れるようになり、最終的にはみんなと一緒に過ごせるようになりました。

    そういう風に接点を持ち続けることが大切だったと感じています。


    ──インスタグラムを始めた理由は何ですか?(たまごずしさん)

    学校の先生としては、どうしても学級の子どもたちやその親としか関わりが持てませんが、もっと多くの親子と関わりたかったので、SNSを活用しようと思いました。

    YouTubeは学校の先生をやっていたので顔出しが難しく、Twitterは文字を書くのがあまり得意ではなかったので、インスタグラムを選びました。

    インスタで、不登校に悩む多くの親子と繋がることができるようになりました。

    ──現在不登校の子どもたちに何か伝えたいことはありますか?(なっつーさん)

    実は今、先生の活動の一つとしても感じているんですが、不登校がネガティブに見られる必要は本当にないと思っています。

    不登校って、ある意味ではチャンスだと考えています。

    例えば、たまごずし君やなっつーさんも、不登校にならなかったらNIJINという場所に出会わなかったかもしれないですよね。

    不登校になったからこそできる経験があるんです。

    だからこそ、その経験を通じてたくさん成長して、かっこいい大人になってほしいと思っています。

    別に尊敬されるような立派な大人でなくてもいいし、学校に行くかどうかも重要ではないんです。

    どこにいても、自分のことを少しずつ成長させて、かっこいい大人に近づいていってほしいなと、ひまわり先生は思っています。

    ぜひ、自分なりのかっこいい大人を目指してほしいですね。

    ひまわり先生からの質問

    ひまわり先生

    NIJINアカデミー新聞社を作ったキッカケは?

    なっつーさん

    レインボー新聞社は私が立ち上げたんです。ニジンにはいろんなイベントがあるので、それをみんなに面白く伝えたかったんです。それから、毎月新しい先生が入ってくるので、先生のことをもっとみんなに知ってもらって、みんなで仲良くなれたらいいなと思いました。

    新聞社の理念としては、どんなに落ち込んでいたり暗い気持ちの人でも、記事を読んだらすぐにハッピーな気持ちになって、ポジティブに物事を考えられるようにしてあげたい、そんな思いで作りました。最初は誰も集まらないんじゃないかと思っていましたが、すぐにたまごずしさんやさきさんが『やりたいです!』と言ってくれて、始めることができました。

    ひまわり先生

    そうですか、すごいですね。きっと一人で始める時はドキドキしたでしょうし、集まってくれる人がいるのかなとか、いろんな思いがあったと思います。それでも乗り越えて作ったなっつーさんの勇気、本当にすごいと思います。

    それに、思いつきでやるんじゃなくて、ちゃんと『どんなに落ち込んでいる人でも記事を読んだらハッピーになれる』という理念を持って進めている力強さも感じます!

    たまごずし君はなんでレインボー新聞社に入ろうと思った理由やキッカケはありますか?

    たまごずし

    修学旅行の新聞を作った人が身近にいると知って、憧れたからです。

    そうやって、新聞社に参加できるのも勇気だよね!

    ひまわり先生

    今回、私にインタビューしてくれた理由はありますか?

    なっつーさん

    ニジンの先生がこのインタビューをするときに、レインボー新聞社に声をかけてくださったんですよね。それで、『ニジンを応援してくれている方』と聞いて、きっとすごく面白くて、話しているとワクワクする人なんじゃないかなって思いました。それに、ニジンだとどんな活動やプロジェクトに挑戦しても必ず楽しい結果になるから、結果がどうなるか分からなくても、とりあえずやってみようって思えるんです。でも一番の理由はやっぱり、ニジンを応援してくれる方なら、きっと面白くてワクワクする人に違いないと思ったからです。

    ひまわり先生

    なっつーさんからは、やってみよう精神や勇気をすごく感じますね。
    それはニジンに入る前からあったものですか?それとも、ニジンに入ってから培われたもの?

    なっつーさん

    小さい頃から、母や両親には『始めたことは絶対に諦めない子だ』って言われて育ってきたんです。でも、自分一人で何かを立ち上げる勇気が出るようになったのは、たぶんニジンに入ってからです。

    今年(2024年)の2月に入学して、3月には新入生を迎えるプレゼンをする機会があり、それで自信がつきました。5月にはリアル企画の遠足を立ち上げたり、いろいろなことに挑戦しているうちに、『ニジンだったら何でもできるんじゃないか』と思えるようになってきたんです。

    学校ではやってみたいと思えることに取り組めるチャンスがなかなかないですし、ニジンだからこそ新しいプロジェクトに挑戦できるんだと思います。だから、今は学校に戻るよりも、ニジンにいる間に楽しいことをどんどんやっていきたいと思っています。

    ひまわり先生

    やってみたいと思っても、なかなか今は元気が出ないという人もいると思います。でも、なっつーさんはその中で自分でプロジェクトを立ち上げて、『楽しそうだからやってみよう』と積極的に行動しているところが本当にすごいと思います!

    感想

    たまごずしさん

    インスタを見て、ひまわり先生は女の人だと思っていたから、驚きました…!

    なっつーさん

    ひまわり先生についてインスタとかで調べてみた時、『ニジンを応援してくれる方だから面白いんだろうな』とは思ってたんです。でも実際にインタビューしてみて、想像以上に元気が良くて、驚きました。

    今までにも新聞でスタッフの方にインタビューしてきましたが、ひまわり先生くらい笑って話を聞いてくれる方は少ないと思います。いつもニコニコして話をしてくれる先生が応援してくれるなら、きっとニジンのみんなもレインボー新聞社みたいにインタビューとかやってみたいと思うと思います。

    それから、受験勉強の質問についても、聞いているうちに自分も受験に興味が出てきました。このインタビューで学んだことは、きっとこれからの人生で役に立つと思います。

    ひまわり先生

    先生は二人のことを忘れないと思います。今回、先生も貴重な経験をさせてもらって、とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。みんながいると、日本の将来は明るいなと感じました!

    ──ありがとうございました!

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