「先生、僕が悪いんじゃない」――理不尽さに心を閉ざしたF91さんが、ガンプラと仲間と見つけた本当の笑顔

「学校に行かなくていい」という”解放感”が、すべての始まりだった

こんにちは、NIJINアカデミースタッフのちあです。

今回お話を伺ったのは、小学6年生のF91さん。好きなことを尋ねると「ガンダムです!」と、熱く語ってくれました。彼の1日は、朝ごはんを食べ、ドリルなどのやるべきことを終えてから、ゆっくりとガンプラに触れる時間へと繋がっていきます。

かつて、学校での理不尽な経験から心を閉ざし、顔色を失っていたというF91さん。オンラインの学び舎NIJINアカデミーは、彼にどんな変化をもたらしたのでしょうか。隣でお母様にも、当時の苦しい胸の内と、息子の変化への喜びを語っていただきました。

目次

顔色を失った日々、学校への絶望

――NIJINアカデミーに来る前は、どんな毎日でしたか?

F91さん:
4年生の3学期くらいから、学校に行けなくなりました。3、4年生の時の担任の先生とそりが合わなくて…。友達関係も、仲が良い子と苦手な子がはっきりしてきて、うまくいかないこともありました。
決定的な出来事は、友達の誘いを断れずにやってしまったことを、僕が主犯にされて全責任を負わされたことです。本当の主犯の子は先生にひいきされていて、僕だけが悪者にされてしまいました。5年生で先生が変わっても、もう学校に行く気にはなれませんでした。

お母様:
学校がしんどくなってからは、本当に顔色も真っ白で、毎日のように「おなかが痛い」「吐きそう」と訴えていました。車で送迎していましたが、「車=学校」という恐怖から、車に乗るだけでパニックを起こすほどでした。
小児科の先生に相談すると「過剰適応だから休ませた方がいい」とアドバイスをいただき、担任に伝えたのですが、「甘えているだけ」「お母さんに泣きついているだけ」と、なかなか理解してもらえませんでした。うつ症状も出始め、これはもう先生に気を使っている場合じゃないと、私の判断で休ませることを決意しました。当時は、学校に行けないことへの不安と、学校に理解してもらえないことへの憤りでいっぱいでした。

NIJINアカデミーとの出会い

――NIJINアカデミーとはどうやって出会ったのですか?

お母様:
学校が合わないんだと吹っ切れて、フリースクールを探し始めました。でも、通える範囲に合う場所がなく…。そんな時、送迎もいらないオンラインのフリースクールを探していて、NIJINアカデミーを見つけました。「おもしろそう」と感じて、1月に体験を申し込みました。

F91さん:
体験してみた第一印象は、「自由でいいところだな」でした。学校みたいに「あれしなさい」と強制されることがなく、先生も鬼の角が生えているような人じゃなくて(笑)、面白くていろんな考え方の先生ばかりでした。

「解放感!」心にゆとりが生まれ、笑顔が戻った毎日

――NIJINに入って、どんな変化がありましたか?

F91さん:
まずは、「学校に行かないといけない」というプレッシャーから解放されたのが一番大きいです。自由に行動できるようになったので、心にすごくゆとりができました。勉強は今でも楽しいわけじゃないけど、他人と比べられないから「いやだ!」という気持ちはなくなりました。

お母様:
とにかく顔色が良くなり、よく笑うようになりました。冗談を言って周りを笑わせたり、家族に対して優しくなったり。以前の元気のなかった頃が嘘のように、生き生きとしています。心がしんどい時は教科書やノートを見るのも嫌がっていましたが、最近は自分から教科書を開いたり、紙の教材にも取り組めるようになりました。
「行きたい中学校があるから、受験しようかな」とまで言うようになったんです。
私自身も、周りの子が学校の話をしていても、以前ほど不安にならなくなりました。この子が自分のペースでやりたいことを見つけて、将来の目標を持っている。親としてはその道筋を一緒に手助けできたらいいな、と思えるようになりました。

机の上だけじゃない、リアルな体験がくれた自信

――NIJINで「やっててよかった!」と思うことは何ですか?

F91さん:
修学旅行です!飛行機に乗って空を飛んでいる気分になれたし、見たことのない景色を見ることができました。みんなで予定を立てるのは大変だったけど、本当に行ってよかったです。
あとは、東京で開かれた教育イベント「EDIX(エディックス)」に参加したことです。TOPPANと共同開発した学習アプリ「navima(ナビマ)」を宣伝するために、人前で発表しました。普段からナビマ(デジタル学習サービス)を使って勉強してて、前より少しだけ楽しく勉強できるようになってきたなと思ってます。リアルで知らない人の前で話すのはすごく緊張したけど、しゃべり終わった後は気持ちよかったです!

お母様:
最初は参加するつもりがなかったんです。でも東京の発表では「スカイツリーを見たいし、ガンプラも買いたいから行く!」って(笑)東京の満員電車には驚いていましたが、発表は本当に頑張っていました。大阪の発表では、2度目ということもあり、ナビマを広めたいという気持ちで参加しました。このリアルな体験が、大きな自信に繋がったと思います。

F91さんのインタビュー動画はこちら↓

「好き」を原動力に、次なる挑戦へ

――今、がんばっていることや、チャレンジしていることはありますか?

F91さん:
ガンダムサークルを作ろうと計画しています。あとは、歴史検定の受験です。鎌倉時代は源頼朝とか人間関係が平和じゃないから好きじゃないけど、それ以外の時代は好きなので勉強しています。

夢はバンダイナムコかサンライズへ

――将来の夢や、これからやってみたいことを教えてください。

F91さん:
将来の夢は、ガンプラを作るバンダイナムコに入るか、映画を作るサンライズに入ることです。もし何でもできるなら、実物大のガンダムを自分で作ってみたいです!

――最後に、同じように悩む全国の不登校の子や親御さんへ、お母様からメッセージをお願いします。

お母様:
学校では、なんでもそれなりにできることを求められがちです。でもNIJINは、得意なことや好きなことを存分にやっていいよ、というスタンスです。まんべんなくできる子もいれば、そうじゃない子もいる。後者の子の方が、学校に行きづらくなることが多いように感じます。
学校の「当たり前」を、そういう子に当てはめなくてもいい。そう考えられるようになると、不登校の子も親御さんも、もっと笑顔になれると思います。NIJINの先生方は、息子のことを本当に良く見てくださっていて、本人が言わない「好き」や「得意」に気づいて声をかけてくれます。
また、息子はこれまで親以外には何を言っても無駄だと諦めているところがありましたが、先日初めて先生に愚痴をこぼしていて驚きました。「言ってもいいんだ」と思える環境を作ってくださっていることに感謝しています。
さらに、どんな状態の息子も否定せず受け止めてくださることで、「やってみよう」と思える前向きな気持ちが育まれていると感じています。本当にありがとうございます。

取材を終えて

「解放感ーーー!!!」

学校に行かなくてもいいと知った朝、思わずそう叫んだというF91さん。
その一言からは、それまで無理して頑張っていた日々や、ようやく肩の力が抜けた感じが伝わってきました。
ガンプラという「好き」に夢中になれる時間と、NIJINという安心できる場所ができて、少しずつ、自分らしさを取り戻しています。

元気のなかったF91さんが、冗談を言って笑う。
その変化を何より喜ぶお母様の「学校の当たり前に当てはめなくてもいい」という言葉もまた、同じように悩む多くの親の心を軽くするのだと思います。

「夢はバンダイナムコかサンライズに入ること」
はっきりと自分の未来を語るF91さん。
好きなことを突き詰める強さと、それを温かく見守り、応援してくれる人々の存在。
それさえあれば、子どもたちは自分の足で、未来への道を切り拓いていけるのだと思います。
F91さんの物語は、その希望を私たちに示してくれました。


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