2026年度、松山市の不登校支援が大きく変わりました
「フリースクールに通わせたいけど、費用が続けられるか不安…」
そんな松山市の保護者にとって見逃せないニュースがあります。松山市は2026年度(令和8年度)から、フリースクール等の利用料を保護者に補助する新制度をスタートさせました。全国的に見てもフリースクール利用料への公的補助はまだ珍しく、松山市は不登校支援に本格的に踏み出した自治体のひとつといえます。
実際、松山市内の小中学校の不登校児童生徒数は令和6年度で1,633人。令和元年度の637人からおよそ2.5倍に増えており、市議会でも保護者の経済的負担の重さが課題として取り上げられてきました。今回の補助金は、その声を受けて生まれた制度です。
この記事では、
- 新設された「松山市フリースクール等利用補助金」の中身
- 補助金を使った場合の実際の負担額シミュレーション
- 市の公的な居場所(教育支援センター)
- 松山市内の民間フリースクール一覧
- オンラインで全国から通える選択肢
を、これから情報収集を始める保護者の方にもわかりやすい順番で解説します。
30秒でわかる|松山市の不登校支援 早見表
| 選択肢 | 費用の目安 | 特徴 | こんな家庭に向いている |
|---|---|---|---|
| 教育支援センター (わかあゆ教室・北条文化の森教室) |
無料 | 市が運営。心理判定員が常駐し、小集団活動やイベントも実施 | まず無料で相談・見学から始めたい |
| 民間フリースクール(市内) | 月1.5万〜6万円程度 | 学校復帰よりも「今の居場所」重視の施設が多い。2026年度から補助対象に | 対面での人間関係・活動を重視したい |
| オンライン型(メタバース等) | 施設により異なる | 自宅から全国の生徒・先生とつながれる。通学が難しい子に選ばれやすい | 外出や通学自体にハードルがある |
※費用は目安です。最新情報は各施設に直接ご確認ください。
【最新】松山市フリースクール等利用補助金を徹底解説
どんな制度?
教育委員会が認定したフリースクール等を利用する不登校児童生徒の保護者に対し、利用料の一部を補助する制度です。2026年度(令和8年度)分から運用が始まりました。
補助額
対象経費の2分の1相当額、児童生徒1人につき月額1万円が上限です。
対象になる人の条件
次のすべてに当てはまることが必要です。
- 親権者など、子どもを現に監護している保護者であること
- 保護者と子どもがともに松山市内に住所があること
- 対象の経費について、他の公的な補助を受けていないこと
- 子どもが松山市内の公立小中学校(国立大学附属を含む)に在籍していること
- 子どもが年間30日以上欠席している不登校児童生徒に該当すること(病気や経済的理由による欠席は除く)
対象になる費用・ならない費用
対象となるのは、教育委員会が認定した施設に支払った利用料です。一方で、体験利用料・入会金・更新料・飲食費・交通費・遠足など施設外活動の費用は対象外とされています。また、通っている学年より前の学年で年間30日以上の欠席実績がない場合や、申請対象期間中に一度も利用していない場合も対象外となる点に注意が必要です。
申請の流れ
- 教育委員会による認定施設の公表を確認する
- 施設利用料の領収書など、支払いを証明する書類を保管しておく
- 交付申請期間中に、申請書・利用状況報告書・本人確認書類・振込先がわかる書類などを、電子申請・郵送・持参のいずれかで松山市教育支援センター事務所に提出する
- 審査後、可否と交付金額が郵送で通知される
認定施設の一覧は公表準備中のため、通っている(または検討中の)フリースクールが対象になるかどうかは、事前に施設側と教育支援センター事務所の両方に確認しておくと安心です。
- 問い合わせ先
- 松山市教育委員会事務局 教育支援センター事務所(電話 089-943-3205)
補助金を使うと、実際いくらになる?
制度の説明だけだとイメージしづらいので、よくある利用パターンで比較してみます(金額は施設によって異なるため、あくまで一例です)。
| 利用頻度 | 利用料の目安(月額) | 補助額(上限1万円) | 実質負担額の目安 |
|---|---|---|---|
| 週2日利用 | 24,000円 | 10,000円 | 14,000円 |
| 週5日(毎日)利用 | 60,000円 | 10,000円 | 50,000円 |
補助額には月1万円という上限があるため、利用頻度が高く費用がかさむほど、負担軽減の「割合」は小さくなります。とはいえ、これまで全額自己負担だった費用の一部が補助されること自体、家計への影響は小さくありません。申請を検討する場合は、通う(通う予定の)施設の月額料金をもとに、上の表と同じ計算で概算しておくとよいでしょう。
まずは無料から|市の教育支援センター
費用をかけずに居場所を探したい場合、市が運営する教育支援センターが選択肢になります。
- 運営
- 松山市教育委員会 教育支援センター事務所(青少年センター内)
- 所在地
- 〒790-0864 愛媛県松山市築山町12-33
- 運営教室
- 松山わかあゆ教室、北条文化の森教室(教育支援教室)
家庭訪問や個別相談、小集団での活動、ICTを活用した学校復帰支援など、一人ひとりの状況に応じた支援を行っています。「わかあゆ教室」では心理判定員がフリースクールの雰囲気づくりを参考にしながら、ソファやローテーブルを置くなど入室しやすい環境を整えているのも特徴です。
不登校を含む相談全般は、0歳から18歳までを対象とした「こども相談」(電話 089-943-3200、平日8:30〜21:00、土曜・祝日8:30〜17:00)でも受け付けています。
松山市内の民間フリースクール一覧
見学を検討する際の参考に、市内の主な施設をまとめました。費用やコースは変更されることがあるため、必ず各施設の公式情報でご確認ください。
| 施設名 | エリア | 特徴 |
|---|---|---|
| フリースクール楓(ふう)/松山東林館 | 南堀端町 | 通信制高校サポート校を兼務。集団が苦手な子への個別対応を重視 |
| フリースクール ギフト | 平和通 | カウンセリングを軸に、好きなこと・得意なことを伸ばす支援 |
| フリースクール エルート | 萱町 | 体験を通じた学びを重視。毎日登校コース・週2回登校コースあり |
| フリースクール 太陽と月 | 市内 | 学習支援に加え、発達特性への心理的サポートやプレイセラピーも実施 |
| SCマツヤマフリースクール | 小栗 | NPO法人が運営。6〜19歳が対象で地域活動との連携も特徴 |
| フリースクール たんぽぽの綿毛 | 祝谷 | 週1回開催。保護者向けの交流の場も並行して実施 |
選択肢③:通学せずに全国から学べるオンラインの学校
「市内に合う施設がない」「そもそも外出自体が難しい」という場合は、メタバースなどオンラインで学べるオルタナティブスクールも選択肢になります。全国の生徒・先生とオンラインでつながりながら学ぶ形式のため、居住地を問わず利用でき、松山市在住でも自宅から入学できる学校があります。対面の施設と比べて通学の負担がない一方、費用体系や学習内容は学校ごとに大きく異なるため、体験説明会などで実際の授業の様子を確認してから検討することをおすすめします。
NIJINアカデミーという選択肢
代表的な例が、メタバースとリアルを組み合わせたオンライン小中一貫校「NIJINアカデミー」です。全国で900名を超える小中高生が在籍しており、オンライン授業に加え、9教科・領域をカバーする自由進度学習、PBL(プロジェクト型学習)やキャリア教育など教科外の学びも取り入れています。松山市内に通学できる教室がない場合でも、オンラインでの入学を検討できます。
- 対象:不登校、発達特性、ギフテッドなど、学校の環境が合わない小中高生
- 学び方:メタバース(オンライン)での授業を中心に、元教師などのスタッフが一人ひとりの進め方に合わせて伴走
- 体験説明会:平日毎日開催。体験説明会から入会すると、当月分の授業料が無料になる特典があります
NIJINアカデミーの体験説明会に申し込む
松山市からもオンラインで参加できます。まずは体験説明会で、授業の雰囲気やお子さんとの相性を確かめてみてください。
体験説明会を予約する※本記事はNIJINアカデミーを運営する当メディア内で、体験説明会のお申し込み・お問い合わせが可能です。
見学前にチェックしておきたい5つのポイント
- 松山市の補助対象施設かどうか:認定施設の公表状況を事前に確認する
- 欠席日数の実績:補助金は「年間30日以上の欠席」が前提条件になるため、在籍校の出欠記録を整理しておく
- 出席扱いになるかどうか:在籍している学校の校長判断によるため、利用開始前に学校側と相談しておく
- 通う頻度と実質負担額:上のシミュレーションを参考に、無理なく続けられる頻度を検討する
- 子ども本人の相性:雰囲気や活動内容は施設ごとに大きく異なるため、可能であれば本人と一緒に体験・見学に行く
よくある質問
- 補助金の対象施設はどこで確認できますか?
- 教育委員会による認定施設の公表を待つ必要があります。現時点で検討中の施設がある場合は、松山市教育支援センター事務所(089-943-3205)に直接問い合わせるのが確実です。
- すでにフリースクールに通っています。今から申請できますか?
- 制度自体は令和8年度分から始まっており、交付申請期間内であれば対象になり得ます。ただし年間30日以上の欠席実績など複数の条件があるため、詳細は同事務所へご確認ください。
- 補助金と就学援助制度は両方使えますか?
- 補助対象経費について他の公的補助を重複して受けることはできません。学用品費や給食費などを対象とする就学援助制度とは制度の目的が異なるため、重複可否は個別に確認が必要です。
まとめ
松山市は2026年度から、フリースクール利用料を月1万円まで補助する制度を新たにスタートさせました。無料で使える教育支援センターから、対面の民間フリースクール、オンラインの学校まで、松山市には複数の選択肢があります。まずは子どもの状況に合わせて、無料の相談窓口や体験見学から一歩を踏み出してみてください。

