こんにちは。ボランティアスタッフのコージーです。
今回は、NIJINアカデミー(以下ニジアカ)で学ぶ小学四年生の大魔王たまごずしさんにお話を伺いました。
彼はかつて学校に行けなくなった期間を経て、今では仲間とともに学び、夢に向かって前向きに歩んでいます。
ニジアカで出会った「自分らしくいられる学びの場」。 そこには、彼が見つけた「楽しさ」と「安心」がありました。 そんな彼のストーリーを、ぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです。
自由に変わり続けるニックネーム
「大魔王たまごずし」――このユニークなニックネームは、彼自身の好みや、その時々のブームの変化を反映したものでした。 初めは「たまごずし」。そして「いくら」へ。その後「おんたま」に変わり、今は「大魔王たまごずし」に落ち着いたようです。
「大魔王は、かっこいいからつけたんだ!」と笑顔で話してくれたことが印象的でした。
学校に馴染めなかった日々
彼が学校に行けなくなった理由は大きく三つあります。
①授業がつまらなかったこと
同じ話を何度も繰り返される国語の授業や、ひらがなばかりの教材に退屈し、次第に興味を失っていきました。
さらに、自分で読んだ本の知識やyoutubeから得た知識を学校で発言すると「それは今は必要ない」と怒られることもありました。
②環境が合わなかったこと
彼は聴覚過敏があり、椅子を動かす音や隣のクラスの合唱、メロディオンなどが非常に苦痛でした。
授業中の教室はいつもザワザワとうるさく、静かに集中することがとても難しかったと言います。
何度も先生に「集中できません」と相談しましたが、「授業中です。我慢してください」と繰り返し言われるだけでした。
うるさい音の中で我慢し続けるうちに、耳が痛くなり、次第に心も疲れ果てていきました。
それでも「我慢しよう」と何度も努力をしましたが、聴覚過敏をからかう子どももいて、彼の居場所はますます失われていきました。
③自分の意見を言えない雰囲気
学校では、授業に関連していると思った内容でも、自由な発言や、好きな話題を話したりすることが難しく、話す内容が制限される場面が多かったといいます。
当時の音楽の授業では、童謡であり、彼は好きな曲を選べず、窮屈さを感じていました。
ニジアカとの出会い
彼がニジアカと出会ったのは、お母さまが見つけてくれたことがきっかけのようです。
以前は運動教室で学んでいましたが、現在では、運動教室とニジアカの両方で学ぶようになりました。
彼がニジアカに惹かれた理由は、「マイクラ部」があったことと、「メタバース空間」という新しい学びの形だったことです。
初めてニジアカの校舎を見たときに、「ニジアカはとても広くてゆったりしている」と、その世界の心地よさを気に入ったようです。

ニジアカの魅力
彼が感じるニジアカの良さは、選択肢の多さにあると語ってくれました。
・ニジアカでは、授業中にテーマに関係があれば積極的に意見を言える自由な雰囲気がある。
・音楽の授業では、英語の歌やゲーム音楽など自由に選ぶことができる。
・体育の時間には好きな曲をリクエストして流すことも可能である。
係活動も自由で、やりたい人は複数担当でき、強制もありません。 授業を受けるかどうかも自由に選べ、修学旅行も1年生から参加でき、サークルの立ち上げも自分で提案して認められれば実現できる。
こうして、自分で選び、自分で動ける自由な環境に、彼は心から居心地の良さを感じているようでした。

自分でも気づく「成長」
彼は自分の成長を実感しているようでした。
何度もタイピング練習サイトを使って練習を重ねたことで、着実にスピードが上がったそうです。
たとえば、以前は手書きで物語を書いていたため時間がかかっていましたが、今ではパソコンでスピーディに書けるようになり、毎日、自作の物語を自由進度学習として投稿しています。
さらに、物語の編集にはChatGPTを活用しており、自分の文章を読み込ませながら、より良いストーリーを作り上げる工夫も楽しんでいます。
このタイピングの上達は、サークル内で書記に任命されたり、授業中にチャットで意見をすばやく伝えたり、友達とのチャットもスムーズになるといった成果につながっています。
あわせて、宿題を忘れないように自分でスケジューラーにリマインドを登録し、管理する工夫もするようになったとのことです。
こうして、やることを自分で整理し、計画的に進める姿勢がしっかりと身についてきているようです。
お母さまからパソコンについていろいろ教えてもらったことをきっかけに、スプレッドシート、Googleドキュメント、Canva、Scratchなども使えるようになりました。授業でも良く使うので出来ることが増えたと元気に話をしてくれました。
さらに、CPUの性能(Core i9、i7など)にも詳しく、パソコン談義を嬉しそうに語る姿も印象的でした。
彼は、フォートナイトを2年前からプレイしており、現在はサークルで仲間とともに活動しています。
ゲームを一人で行うときには、前に出て戦ったり、物陰に隠れて敵を倒したりと、自分の好きな戦い方で楽しんでいるそうです。
ただし、サークルメンバーと一緒にプレイするときは、周囲に配慮しながらサポート役にまわることを意識していると語ってくれました。
記事を書いている私から見ても、彼のその変化や心遣いは、大きな成長の証だと感じました。単にゲームの腕前が上達しただけでなく、仲間を思いやる姿勢が身につき、より深いチームワークを築いているのだと感じました。
未来への夢
たくさんの夢の中から、今回は2つの夢について語ってくれました。
①ニジアカでフォートナイトの仲間を募り、ゲーム大会で優勝すること
現在のサークルは約10人規模で、個性的な仲間たちと楽しく活動を続けています。
彼はサークルのリーダーとしてメンバーをまとめる役割も担っています。
これから仲間と練習を重ねて、チームで優勝を目指す――その目はしっかり未来を見据えていました。
②将来「オルタナティブスクールを起業すること」
不登校の経験を持つ彼だからこそ、「学校という型にとらわれず、自由で多様な学びの場を作りたい」と、強い情熱を語ってくれました。
「不登校は、学校の形を変えれば不登校じゃなくなる」と彼は話します。
不登校の子どもは、「ゲームばかりしている」、「不規則な生活をしている」、「部屋が散らかっている」――そんな偏見を持たれやすい存在です。
彼は「実は自分も当てはまる部分がある」と笑いながらも、「でも、自分に合った学校の形があれば、誰でも楽しく通える」と、強い確信を持って話してくれました。
インタビューを通して感じたのは、これは単なる夢物語ではなく、彼自身の経験に裏打ちされた確信と希望だったということです。
夢はたくさんある
「夢はたくさんあるよ!」と笑顔で語る彼。
今回紹介した2つは彼の多くの夢の中の一部に過ぎません。
これからも新しい世界を楽しみながら、自分のペースで夢に向かって歩み続けていくことでしょう。
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