青森の不登校小学生が変わった理由|料理を通して広がった新しい学びと挑戦【体験談】

「学校に行けない今、この子はちゃんと学べているのだろうか」

青森県内で不登校のお子さんを育てている保護者の方から、私自身も日々そんな声を聞きます。

ニジンアカデミー青森浪岡校では、“学校に戻すこと”をゴールにせず、子ども一人ひとりの興味・関心から学びを育てることを大切にしています。

その学びが、地域とつながり、社会へとひらいていく

今回は、2026年1月に開催された「あおもりマイプロジェクトフェス」への参加を通して、浪岡校のプロジェクト型学習のリアルをお伝えします。

青森の不登校小学生が変わった理由|料理を通して広がった新しい学びと挑戦【体験談】

「あおもりマイプロジェクトフェス」は、青森市PTA連合会が主催し、青森市教育委員会やマイプロジェクト青森実行委員会と連携して開催された、小中学生向け探究発表会です。

子どもたちが

  • 自分の「好き」
  • 日常の中で感じた疑問
  • 夢中になって続けてきたこと

を起点に探究し、自分の言葉で発表する場。

同世代の発表に刺激を受けたり、地域で活躍する大人たちから応援の言葉をもらったりと、「学びが社会とつながる」体験ができるイベントです。

目次

不登校の子が、地域の前で発表するということ

今回、このフェスにニジンアカデミー青森浪岡校から2名の児童が登壇しました。

不登校を経験している子どもたちにとって、

  • 人前で話す
  • 初めて会う大人と関わる
  • 自分の取り組みを認めてもらう

これらは、決して当たり前の経験ではありません。

だからこそ教室長は、 「無理に出さない」「でも、やってみたい気持ちは全力で支える」 というスタンスで、参加を見守りました。

【実例】Hくんの「お弁当」探究プロジェクト

発表者の一人、Hくん(小学5年生)のテーマは 「僕のお弁当」

【実例】Hくんの「お弁当」探究プロジェクト

きっかけは、夜勤に向かうお母さんへの想い

不登校になったあと、Hくんは料理やお菓子作りに興味を示すようになりました。

「夜勤に行くお母さんに、手作りのお弁当を作ってあげたい」

その気持ちから、卵焼き作りに挑戦し、少しずつレパートリーを増やしていきました。

ニジンアカデミーと出会う前のHくん

実はHくんは、最初から「活動的で料理が得意な子」だったわけではありません。

ニジンアカデミーと出会った頃のHくんは、
好きだったことにもなかなか気持ちが向かず、
表情も言葉も、少しずつ閉じていっているような印象がありました。

学校に行きづらくなったのは、小学3年生の後半。
朝起きられない日が増え、
「教室がうるさい」「怖い」と訴えるようになったそうです。

友だちと遊ぶのが大好きだったはずなのに。
だからこそ、本人も、ご家族も、戸惑いは大きかったと思います。

一度は登校を再開した時期もありましたが、長くは続かず、
校内の教育支援センターに通う“五月雨登校”の日々。


小規模特認校への転校を考えたり、
プログラミング教室に通ってみたりと、
ご家族は「できること」を一つずつ試してこられました。

それでもある日、学校の前で泣き崩れる我が子の姿を見て、
お母さんは「学校に行かない」という選択肢を、真剣に考え始めたそうです。

ニジンアカデミーに通い始めてから、
少しずつ、ほんの少しずつ、Hくんに変化が見え始めました。

「料理、やってみたい」

そんな言葉が、ある日ぽつりと出てきたのです。

家ではサンドイッチなど、
一人でできる料理に挑戦し、お母さんを驚かせることも増えていきました。

今振り返ると、
この“自分の得意や好きで、人の役に立つ経験”が、
お弁当作り、そしてあおもりマイプロジェクトフェスでの発表へと、
自然につながっていったのだと思います。

地域とつながる学びへ──子ども食堂とのコラボ

そこで浪岡校では、Hくんの興味を“社会とつながる学び”へ広げるため、地域の子ども食堂と連携したイベントを企画しました。

プロのお弁当屋さんと一緒に運営に関わり、 子どもたちはりんご飴づくりに挑戦

なんと、80個ものりんごをカットし、地域の子どもたちに提供しました。

地域とつながる学びへ──子ども食堂とのコラボ

お弁当屋さんがキーマカレーを配付する手伝いもしました。「手際がいいね!」と声をかけてもらう経験は、 Hくんにとって大きな自信につながったようです。

フェスでの発表、そして次の一歩へ

フェス当日、Hくんは

  • お弁当作りを始めた理由
  • 家族への思い
  • これまで作ってきた料理レパートリー

を、しっかりと自分の言葉で発表しました。

会場は「子どもからお弁当を作ってもらえるなんて」と涙ぐむ人が続出しました。⁡⁡

フェスでの発表、そして次の一歩へ

発表後には地域の大人から温かな言葉をもらい、 「次は揚げ物にも挑戦したい!」と、次の目標も口にしています。

学校以外の学びという選択肢

ニジンアカデミー青森浪岡校が目指しているのは、

  • 不登校でも、学びは止まらない
  • 教科書だけが学びじゃない
  • 子どもの「好き」は、未来につながる

という感覚を、子ども自身が体感できる学びです。

イベント参加や発表は目的ではなく、 日々の小さな探究の積み重ねの延長線にあります。

青森でフリースクール・オルタナティブスクールを探している方へ

青森県内で

  • 不登校の子どもの学びに悩んでいる
  • フリースクールやオルタナティブスクールを検討している
  • 子どもが「自分はダメだ」と思ってしまっている

そんな保護者の方に、伝えたいことがあります。

「今のままでも、大丈夫。学び方が違うだけです」

ニジンアカデミー青森浪岡校は、 子どもが安心して失敗し、挑戦し、社会とつながっていける居場所です。

教室では、「好き・楽しい」をきっかけに、 それぞれのペースでプロジェクトが育っています。

教室長・やこたんより

子どもたちは、信じて待てば、必ず自分のタイミングで動き出します

私の役目は、無理に引っ張ることではなく、 「やってみたい」が芽を出した瞬間に、そっと場をひらくこと。

あおもりマイプロジェクトフェスは、 その芽が社会と出会った、大切な一日でした。

新しい学びの場を、これからも青森で育てていきます。

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教室長・やこたんより

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動画で見る|【不登校】夏休み明けに増えるのは「子どもが急に行きたくなくなる」からではありません。子どもが学校に行けなくなるまでの本当の理由

この記事の内容を確かめるための一次資料

学校とのやりとりは、担任個人の考え方に左右されやすい部分です。だからこそ国が学校に何を求めているかを知っておくと、話が噛み合いやすくなります。「認めてください」ではなく「要件を満たすには何を用意すればよいですか」と聞くのが、実務上いちばん通ります。

下の資料はすべて国・自治体・公的機関が出している一次情報です。学校や教育委員会と話すときは、この原文を示しながら相談すると、担当者によって対応が変わることを避けられます。

このテーマに関わる公的資料
資料何がわかるか
文部科学省「生徒指導提要」学校の生徒指導の基本方針(改訂版)
文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」SC・SSWの役割と配置の考え方
文部科学省「就学援助」学用品費・給食費などの経済的支援
文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校等調査」小中の不登校353,970人。全国の最新の実数
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」「登校という結果のみを目標にしない」という国の方針
同 別記1(学校外の施設で相談・指導を受ける場合)教育支援センター等に通った日を出席扱いにする要件
同 別記2(自宅でICT等を活用した学習)自宅学習を出席扱いにする7つの要件
文部科学省「欠席中に行った学習の成果に係る成績評価」2024年8月の改正。学習成果を成績に反映できる3要件
文部科学省「COCOLOプラン」誰一人取り残されない学びの保障に向けた国の対策
文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」全国1,045市区町村の公式相談窓口
教育機会確保法(e-Gov法令検索)第13条が「休養の必要性」を条文で認めている
こども家庭庁「子育て支援」子育て世帯が使える支援制度の全体像
国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」研究にもとづく生徒指導の考え方をまとめた資料

学校に相談するときの進め方

1

① 支援の目標をすり合わせる

「令和元年10月25日の通知にあるとおり、登校という結果だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指す形で相談させてください」——最初にここを共有しておくと、その後の話が噛み合いやすくなります。

2

② 具体的な場所を挙げる

「教育支援センターの利用を考えています」「オンラインのスクールを検討しています」と場所を具体的に伝えます。抽象的な相談より判断してもらいやすくなります。

3

③ 出席扱いの要件を一緒に確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

4

④ 決めたことを記録に残す

面談のあとに「本日確認したこと」をメールなどで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。学校側にとっても助かる手順です。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター全国1,045市区町村の窓口一覧

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

青森県で使える公的な支援と相談窓口

民間の教室やスクールを探す前に、青森県で公的に使える支援を知っておくと、費用も選択肢の幅も変わります。市区町村の教育委員会が運営する教育支援センター(適応指導教室)利用料が原則無料で、通った日は在籍校の出席扱いにできます。

青森県の小中学校の不登校児童生徒数は2,869人(令和6年度・文部科学省調査)。在籍者に占める割合は約3.63%で、全国平均は約3.86%です。ひとりで抱えている家庭が、それだけ多くあるということでもあります。

青森県全体の相談窓口

青森県の広域相談窓口
窓口リンク
市町村における相談窓口・公的機関に関する情報公式ページを見る
24時間子供SOSダイヤル(全国共通・無料)0120-0-78310

青森県内10市区町村の窓口をまとめた一覧は、青森県の教育支援センター(適応指導教室)一覧にあります。掲載しているリンクはすべて実際にアクセスして到達を確認済みです。

青森県で相談を始めるときの進め方

どこに何を聞けばいいか分からないまま電話すると、たらい回しになりがちです。順番を決めておくと、1本の電話で話が進みます。

相談の順番

1

① 在籍校か、市区町村の教育相談窓口に連絡する

担任・スクールカウンセラーに伝えるか、青森県の教育委員会(教育相談室)に保護者から直接電話します。多くの自治体が保護者からの直接相談を受け付けています。

2

② 「今すぐ通えますか」「対象は何年生からですか」を最初に聞く

教育支援センターは定員があり、小4以上を対象とする自治体が多いです。ここを最初に確認すると、次の手を早く打てます。

3

③ 見学・体験から始める

保護者だけの見学から始めても構いません。部屋の雰囲気と、指導員との相性を見てください。

4

④ 出席扱いの扱いを学校と確認する

「別記1(通所)/別記2(自宅ICT学習)の要件を満たすために、こちらで何を用意すればよいでしょうか」と聞きます。「認めてください」ではなく「何を用意すればよいか」のほうが通ります。

費用の負担を軽くする制度

  • 教育支援センターは利用料が原則無料(教材費・昼食・交通費は自己負担の場合あり)
  • 就学援助(学用品費・給食費などの補助)は、青森県の教育委員会が窓口です
  • フリースクール利用料の補助制度を設けている自治体も増えています。青森県に制度があるか、教育委員会に直接お問い合わせください

家庭でいまできること

制度や相談先が分かっても、明日からどう過ごすかは別の話です。うまくいかない日があって当たり前という前提で、いま無理なくできそうなものだけを選んでください。全部やろうとしないことが、いちばん大事なコツです。

いま家庭で確かめておきたいこと

睡眠のリズムが崩れていないか(起きる時間より、寝る時間を先に整えるほうがうまくいきます)

食事が極端に減っていないか。体重の変化はないか

頭痛・腹痛・立ちくらみなど、体の訴えが続いていないか(続く場合は受診を検討してください)

「学校の話」以外で笑える時間が、1日に少しでもあるか

保護者自身が眠れているか。抱え込んでいないか

学校との連絡窓口が、担任1人に集中していないか

声のかけ方で迷ったときは

「なんで行けないの」と理由を問うと、子ども自身も説明できないことが多く、答えられない自分を責めてしまいます。理由を聞くより、いまの状態を言葉にして返すほうが伝わります。「しんどそうだね」「今日はゆっくりでいいよ」——それだけで十分な日があります。

逆に、避けたほうがよい言葉もあります。「みんな行ってるよ」「そんなことでどうするの」「甘えてるだけでしょ」。どれも本人がすでに自分に言っている言葉なので、外から重ねると逃げ場がなくなります。

相談先の選び方|どこに何を聞けるか

相談先はひとつではありません。それぞれ役割が違うので、聞きたい内容で選ぶと早く進みます。

相談先の比較
相談先聞けること費用向いている場面
在籍校(担任・スクールカウンセラー)出席の扱い、校内の別室、学習の進め方無料まず学校での配慮を相談したいとき
教育支援センター(市区町村)学校外の公的な居場所、通所と出席扱い原則無料学校の外に一歩を踏み出したいとき
フリースクール(民間)体験活動中心の居場所、少人数の学び月1〜5万円程度興味や「やってみたい」から入りたいとき
オンライン自宅から参加できる学び、出席扱いの実務スクールにより異なる外に出るのが難しい/近くに選択肢がないとき
医療機関(小児科・児童精神科)体の不調の背景、診断と治療保険診療睡眠・食事・体の症状が続くとき
24時間子供SOSダイヤル子ども本人・保護者どちらの相談も無料・24時間いますぐ誰かに聞いてほしいとき(0120-0-78310)

どこから始めればいいか迷ったら

まずは市区町村の教育委員会(教育相談室)に電話してみてください。学校を通さずに保護者から直接相談できる自治体がほとんどです。「今すぐ通える場所はありますか」「対象は何年生からですか」の2つを聞くだけでも、次の一手が見えてきます。全国の窓口は文部科学省のページから探せます。

この記事のテーマについて、よく寄せられる質問

同じような状況の方から実際によく届く質問をまとめました。あてはまるものから読んでください。

Q. 担任と話が噛み合いません

A. 「認めてください」ではなく「要件を満たすために何を用意すればよいですか」と聞き方を変えると通りやすくなります。それでも動かない場合は、学年主任・管理職・市区町村の教育委員会(教育相談室)へ相談先を上げてください。

Q. 毎日の欠席連絡がつらいです

A. 連絡方法は相談できます。「しばらく休むので、こちらから連絡がない日は欠席とみなしてください」と最初に合意しておくと、毎朝の負担がなくなります。多くの学校が対応してくれます。

Q. 保健室登校や別室登校は出席になりますか?

A. なります。校内で過ごした時間は在籍校の判断で出席として扱われるのが一般的です。保健室登校についてもあわせてご覧ください。

Q. 学習の遅れが心配です

A. 学校外での学習も、計画や内容が教育課程に照らし適切と判断されれば成績評価に反映できることが2024年8月の制度改正で明確になりました。詳しくは教育機会確保法の記事にまとめています。

Q. 面談で何を話せばいいですか?

A. ①いまの状態、②してほしい配慮を具体的に、③出席扱いの取り扱い、の3点に絞ると進みます。面談後に「本日確認したこと」をメールで送っておくと、担任が変わっても引き継がれます。

つらいときの相談先(24時間・無料)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(全国どこからでも、24時間・無料。子ども本人も保護者も利用できます)
  • お住まいの市区町村の教育委員会 教育相談室/教育センター

この記事は情報提供であり、医療的・心理的な診断や個別の助言に代わるものではありません。心身の不調が続く場合は、かかりつけ医やスクールカウンセラーにご相談ください。

Q. 青森県の教育支援センターは無料ですか?

A. 利用料は原則無料です。市区町村の教育委員会が運営する公的機関のためです。ただし教材費・体験活動の材料費・昼食・交通費は自己負担になることがあります。給食がない施設が多く、弁当持参が一般的です。

Q. 青森県で通える場所がない場合はどうすればいいですか?

A. ①在籍校の校内別室(保健室登校を含む)を確認する、②訪問型支援があるか窓口で聞く、③自宅でのICT学習を出席扱いにする道(別記2)を学校と相談する、④オンラインを検討する——の順で当たるのが現実的です。青森県の状況によっては、通える範囲に施設がないこともあります。

Q. 学校を休ませてもいいのでしょうか?

A. 教育機会確保法の第13条は、「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ」と条文で明記しています。休むことは制度の外側にある逸脱ではなく、法律が想定している状態です。文部科学省の通知も「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく」と述べています。

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