いじめられやすい子に特徴はある?親が気づけるサインと対応

明るいリビングで、子どもの話を目線を合わせて聴く保護者

「うちの子、いじめられていないかな」。6月や11月は、学校でいじめアンケートや教育相談が行われる時期です。そのため、そんな不安を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。実際、文部科学省の令和6年度調査によると、いじめの認知件数は76万9,022件でした。つまり、これは過去最多であり、前年度から5.0%増加しています。さらに、重大事態も7.6%増の1,405件にのぼっています(参考:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)。

いじめを受けた子どもに責任はありません。「特徴」が当てはまるかどうかで被害を判断せず、本人の話と安全を優先してください。本記事では、家庭で気づく変化、安全確認、記録、学校・外部窓口への相談手順を整理します。

今まさに安全が心配なとき

暴力・脅迫など差し迫った危険がある場合は110、けが、意識や呼吸など急な身体の危険は119へ連絡してください。いじめなど子どもの悩みは、文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310でも相談できます。虐待が疑われる場合は児童相談所虐待対応ダイヤル189です。110、119、189は用途が異なります。

📝 この記事でわかること

  • 2026年最新データで見る、いじめの実態と傾向
  • いじめを受けた子どもに責任を求めず、安全を確認する方法
  • 家庭で気づける「いじめのサイン」チェックリスト
  • 子どもから相談されたときの対処法と、してはいけないNG対応
  • 学校・専門機関・相談窓口の活用法と、不登校になった場合の選択肢

📚 不登校の全体像を整理したい方へ

はじめの一歩から学びの選択肢まで、状況別に記事をまとめた「不登校の基礎知識」ガイドもあわせてご覧ください。お子さんに合う居場所探しの一歩にも。

目次

「いじめられやすい子の特徴」はある?――結論と、親が本当に見るべきところ

「いじめられやすい子には特徴があるのでは」と検索する保護者の方は少なくありません。結論からお伝えすると、「このタイプの子がいじめられる」という決まった特徴はありません。国立教育政策研究所の追跡調査などでは、いじめの対象は学級の人間関係や集団の状況によって入れ替わり、多くの子どもが在学中に被害・加害のどちらも経験しうることが指摘されています(参考:国立教育政策研究所)。つまり、いじめは「その子の性質」ではなく集団の側で起きる出来事です。

とはいえ、「違い」がからかいの口実にされやすいのは事実です。大切なのは、その違いを本人の欠点として直そうとするのではなく、周囲の大人が行為を止め、環境の側を調整することです。よく語られる「特徴」を、実際に起きていることと、家庭でできる関わりに置き換えて整理しました。

よく言われる「特徴」を、本人の落ち度ではなく「周囲で起きていること」として読み替えた早見表です。当てはまるかどうかで被害の有無を判断しないでください。
よく言われる「特徴」実際に起きていやすいこと家庭でできる関わり
おとなしい・自己主張が少ない「いや」と言い出しにくく、被害が長引きやすい断れたことを具体的にほめる/断り方を一緒に練習する
発達特性があり、やりとりが独特誤解や「からかい」の口実にされやすい特性を本人の弱点にせず、学校に座席・グループ分けの配慮を相談する
ひとりで過ごすことが多い孤立が「狙っても大丈夫」と受け取られやすい学校以外にも安心できる居場所をつくる
持ち物・外見・成績などの「違い」違いそのものが口実にされやすい「違いはあなたのせいではない」と繰り返し伝える
家のことを話しにくい状況にある発見が遅れ、深刻化しやすいまず「話してくれてありがとう」と受け止める

「特徴」で判断しないほうがいい2つの理由。ひとつは、当てはまる項目を探すほど「自分に原因がある」と本人が思い込みやすくなること。もうひとつは、当てはまらない子の被害を見落としやすくなることです。判断材料にするのは特徴ではなく、次の章の「日常の変化」です。

集団が苦手なことについては集団行動が苦手な子の特徴と接し方を、発達特性による困りごとについては発達特性から探すガイドもあわせてご覧ください。

2026年最新|いじめの実態はどうなっている?

明るいリビングで、子どもの話を目線を合わせて聴く保護者

文部科学省が公表した令和6年度の調査結果によると、小・中・高等学校および特別支援学校におけるいじめの認知件数は76万9,022件でした(前年度73万2,568件)。つまり、これは過去最多の数字です。また、いじめを認知した学校の割合は83.9%にのぼります。したがって、ほとんどの学校で何らかのいじめが起きている計算になります(出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)。

特に近年目立つのが、SNSを介した「ネットいじめ」の増加です。実際、2023年度のネットいじめは2万4,678件で最多となりました。これは、10年前と比べると2.8倍の増加です。しかも、ネットいじめは学校外でも継続し、保護者や教員から見えにくいという特徴があります。そのため、重大事態の増加の一因としても指摘されています。

また、いじめ全体に占める比率は、学年が上がるほど高まる傾向があります。例えば、中学生で約9%、高校生で約16%という報告もあります。こうした状況を受け、こども家庭庁と文部科学省は令和7年11月に「いじめの重大化を防ぐための留意事項集」を公表しました。そして、早期発見・早期対応の徹底を呼びかけています(参考:こども家庭庁)。

多くの学校では6月・11月・1月頃にいじめアンケートや教育相談を実施

学校では年に数回、いじめの実態把握のためのアンケートや個別の教育相談期間を設けています。この時期は子どもの様子に変化が出やすいタイミングです。家庭でも改めて様子を確認しておくとよいでしょう。

家庭で気づける「いじめのサイン」チェックリスト

子供 表情 変化

子どもが自分から「いじめられている」と言うケースは、実はそれほど多くありません。だからこそ、日常の小さな変化に気づくことが早期発見の鍵になります。実際、学校や自治体は「いじめ発見チェックシート」を公開しています(参考:福岡県「いじめの早期発見・早期対応の手引」)。そこで、以下は、それを参考にまとめたものです。

表情・態度の変化

  • 笑顔が減り、元気がなく沈んでいる
  • 視線を合わせようとしない、表情が乏しくなった
  • イライラしやすくなった、些細なことで怒る

生活面の変化

  • 朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と言うことが増えた
  • 食欲が落ちた、あるいは急に増えた
  • 寝つきが悪い、夜中に何度も起きる

持ち物・お金の変化

  • 持ち物が壊れている、なくなっている、落書きされている
  • 服や上履きが汚れて帰ってくることが増えた
  • 説明のつかないお金の使い方や、お金を欲しがるようになった

友人関係・スマホの変化

  • 遊ぶ友達の名前を聞かなくなった、一人で過ごす時間が増えた
  • スマホやSNSを見たあとに表情が暗くなる
  • グループから外されたような会話の様子が見られる

一つひとつは些細なことでも、複数のサインが重なっている場合は注意が必要です。そのため、「最近様子が違うな」と感じたら、それだけで十分に話を聞くきっかけになります。

上記チェックリストを領域別に整理した早見表です。一つ当てはまるだけで断定はできません。複数が重なるときは、話を聞くきっかけにしてください。
変化の領域 気づきたいサインの例
表情・態度 笑顔が減り沈んでいる/視線を合わせようとしない・表情が乏しい/些細なことで怒りやすい
生活面 朝に「お腹が痛い・頭が痛い」と言うことが増えた/食欲が落ちた、あるいは急に増えた/寝つきが悪い・夜中に何度も起きる
持ち物・お金 持ち物が壊れている・なくなる・落書きされている/服や上履きが汚れて帰る/説明のつかないお金の使い方やお金を欲しがる
友人関係・スマホ 遊ぶ友達の名前を聞かなくなった・一人で過ごす時間が増えた/スマホやSNSを見たあと表情が暗くなる/グループから外されたような様子

子どもから相談されたときの対処法

親子 寄り添い 会話

ステップ1:最後まで話を聞き、否定しない

話を遮らず、共感の言葉をかける

「それは辛かったね」「よく話してくれたね」と、まずは気持ちを受け止めましょう。一方で、「あなたにも原因があるのでは」といった言葉に気をつけてください。なぜなら、励ますつもりでも、子どもを深く傷つけることがあるからです。場合によっては、二度と話してくれなくなる可能性もあります。

ステップ2:事実を整理する(誰が・いつ・どこで・何を)

記録を残す

いつ、どこで、誰から、どのようなことをされたのかを、できる範囲でメモしておきましょう。また、日付や状況を記録しておきましょう。これは、後で学校に相談する際にも、重大事態として扱う際にも、重要な資料になります。

ステップ3:すぐに学校に連絡し、対応を依頼する

担任や学年主任、スクールカウンセラーに連絡し、状況を伝えましょう。実際、いじめ防止対策推進法では、学校に組織的な対応をとる義務があります。つまり、いじめの相談を受けた場合は、必ず対応しなければなりません。もし学校の対応が不十分な場合は、教育委員会や下記の相談窓口も活用してください。

⚠️ してはいけないNG対応

「子ども同士のことだから」と様子を見すぎることに注意しましょう。また、子どもに無断で加害者の家庭に直接連絡することや、子どもを責めるような言葉をかけることも避けてください。これらは状況を悪化させる可能性があります。そのため、まずは子どもの安全と気持ちを最優先にしましょう。なお、専門機関と連携しながら対応することが大切です。

本文「子どもから相談されたときの対処法」の要約です。まずは子どもの安全と気持ちを最優先にしてください。
ステップ 家庭でできること
1. 最後まで話を聞く 話を遮らず「それは辛かったね」「よく話してくれたね」と気持ちを受け止める。「あなたにも原因があるのでは」といった言葉は避ける
2. 事実を整理する いつ・どこで・誰から・何をされたのかを、できる範囲でメモ。日付や状況を記録しておく
3. 学校に連絡する 担任・学年主任・スクールカウンセラーに連絡し対応を依頼。対応が不十分なら教育委員会や相談窓口も活用
避けたいNG対応 「子ども同士のこと」と様子を見すぎる/子どもに無断で加害者の家庭に連絡する/子どもを責めるような言葉をかける

相談先・専門機関の活用法

  • 担任の先生・スクールカウンセラー:最初の相談先として、学校での様子や対応方針を確認しましょう。
  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310):文部科学省が整備する全国共通の窓口です。そのため、夜間・休日を含め24時間、通話料無料で相談できます(参考:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」)。
  • こどものSNS相談窓口:電話が苦手な子どもでも、LINEやチャットで相談できる窓口が各自治体で整備されています。
  • 教育委員会・法務局の子どもの人権110番:学校の対応に納得できない場合の相談先になります。
  • 児童精神科・発達外来:発達特性が背景にある場合は、専門医に相談することで、子どもに合った関わり方のヒントが得られます。

相談先は数多くありますが、「今どんな状態か」で使い分けると迷いません。下の早見表から、いまの状況に近いものを選んでください。

状況別・いじめの相談先の使い分け(2026年8月時点。連絡先は各機関の公式ページでご確認ください)
こんなとき相談先連絡方法
まず学校での様子を知りたい担任・スクールカウンセラー・学年主任連絡帳やメールで面談を申し込む
夜間・休日にすぐ話したい24時間子供SOSダイヤル(文部科学省0120-0-78310/24時間・通話料無料
電話が苦手/子ども本人が相談したいこどものSNS相談窓口(自治体・NPOが運営)LINE・チャット。お住まいの自治体の窓口から
学校の対応に納得できない法務局「子どもの人権110番」(法務省)/教育委員会0120-007-110/平日8:30〜17:15
暴力・金銭要求など犯罪の疑いがある警察(相談は#9110/急を要するときは110)電話。記録や写真があれば持参する
家庭の状況もあわせて心配児童相談所虐待対応ダイヤル(こども家庭庁189/24時間・通話料無料
発達特性が背景にありそう発達障害者支援センター(全国一覧)・児童精神科各センターへ電話予約

いじめ防止の制度そのものについては、文部科学省「いじめ対策」に、法律や学校が取るべき対応がまとまっています。学校に相談する前に目を通しておくと、話がすれ違いにくくなります。

いじめがつらくて学校に行きたくない場合の選択肢

いじめが原因で「学校に行きたくない」という気持ちが強くなることは、決して珍しくありません。実際、文部科学省の令和6年度調査によると、小・中学校の不登校児童生徒数は35万人を超えました。これは、12年連続の増加です。つまり、学校に通うことだけが唯一の正解ではありません。

フリースクール・オルタナティブ教育という選択肢

フリースクールやオルタナティブスクールは、いじめなどで学校がつらくなった子どもの「居場所」になります。また、学びを継続する場としても機能します。さらに、学校長の判断により「出席認定」を受けられるケースもあります。なお、発達特性に合わせた個別カリキュラムを提供するオルタナティブスクールも増えています。そのため、合う環境を見つけることで、子どもが安心して過ごせるようになることもあります(参考:全国のフリースクールを探す|にじいろ不登校に発達障害が多い理由とは?親ができる環境選び)。

実際に、いじめや不登校を経験して学校の外で過ごし始めた子どもたちが、どう変わっていくのか。オルタナティブスクールでの様子を動画でご覧いただけます。

【生徒物語】顔も声も出せなかった不登校のNさんがフリースクールで見せた変化と見つけた目標

クラス替え・転校という選択肢

同じ学校の中で距離を置くことが難しい場合もあります。その際は、学校に相談してクラス替えや席の配慮を依頼する方法があります。また、状況によっては、転校を検討するという選択肢もあります。いずれにしても、子どもの安全と心の健康を最優先に考えましょう。つまり、無理に元の環境に戻すことを目的にしない判断が大切です。

🔗 あわせて読みたい

学校に行きづらいときは、お住まいの地域のフリースクール一覧から見学できる場所を探せます。まだ外に出るのが難しい時期は、自宅から通えるオンラインフリースクールも選択肢です。いじめや不登校を経験して活躍している著名人も多くいます。

不登校・発達特性のある子が全国から通っています

いじめがつらいときは、学校を離れて学ぶ選択肢もあります

いじめから距離を取り、安心できる環境で学び直す子は少なくありません。NIJINアカデミーには、いじめや不登校を経験した子どもたちが全国から通っています。

小学生・中学生

NIJINアカデミー

「ALL HAPPY」を掲げ、自分が幸せになる力・人を幸せにする力を育てる、日本最大級のオルタナティブスクール(小中一貫)。累計1,000名以上が入学。

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高校生

ニジ高(NIJIN高等学院)

ユニークな個性を持つ高校生のための、通信制・高校サポート校。自分のペースで高卒資格と進路をめざせます。

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💬 まずはLINEで気軽に相談する

入会前の相談・見学だけでも大丈夫です。まずはお子さんの様子をお聞かせください。

小学生のいじめは、学年によって形が変わります

「小学生のいじめ」とひとことで言っても、低学年・中学年・高学年でまったく違う見え方をします。ここを知らないまま高学年のイメージで低学年の子を見ると、目の前で起きていることを見落としてしまうことがあります。

小学生のいじめ:学年ごとの見え方と、家庭で気づきやすいポイント
学年起きやすい形子どもの言い方家庭で気づきやすいサイン
小1〜小2
(低学年)
叩く・押す・物を隠すなど、その場の衝動によるものが多い。本人も「いじめ」という言葉を持っていない「〇〇くんがいじわるする」「学校やだ」登校前におなかが痛くなる/持ち物がなくなる・壊れている/特定の名前を口にしなくなる
小3〜小4
(中学年)
グループができ始め、「仲間はずれ」「無視」が出てくる。大人からは見えにくくなる「べつに」「なんでもない」休み時間の話をしなくなる/急に友だちの名前が変わる/「行きたくない」の理由を言わない
小5〜小6
(高学年)
言葉によるもの、SNSやオンラインゲーム上のやりとりが加わる。関係が固定化しやすい何も言わなくなるスマホを見た後に表情が変わる/持ち物や服装を急に気にする/夜眠れない・朝起きられない

「1年生のいじめ」は、どこからがいじめなのか

保護者からいちばん多い迷いが「これはいじめなのか、子ども同士のけんかなのか」です。判断の基準は、実は法律に書かれています

いじめ防止対策推進法における「いじめ」の定義

いじめ防止対策推進法(e-Gov法令検索)第2条は、いじめを「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定めています。

つまり基準は「本人が苦痛を感じているかどうか」です。回数、悪意の有無、加害側の意図は、定義には入っていません。「1回だけだから」「ふざけていただけだから」で外れるものではない、ということです。小学1年生でも、この定義はまったく同じように当てはまります。

だからこそ、親が「これはいじめかどうか」を先に判定する必要はありません。苦痛を感じていると子どもが言っているなら、それだけで学校に相談してよい状態です。学校側にも、いじめ防止対策推進法(e-Gov法令検索)によって組織的に対応する義務があります。

「いじめて、いじられて」——する側とされる側は入れ替わります

この記事を「いじめられやすい子の特徴」を知りたくて読んでいる方に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。いじめは「する子」と「される子」がずっと固定された関係ではありません。

国立教育政策研究所が公開している生徒指導リーフは、いじめの未然防止について「一部の特別な子どもだけの問題として扱わない」という考え方を前提に組み立てられています(国立教育政策研究所 生徒指導リーフ「いじめの未然防止Ⅰ」(PDF))。だれもが被害の側にも加害の側にもなりうる——だから特定の子を探し出して指導するのではなく、学級という場そのものに働きかける、という発想です。実際、同じ子が学年や集団が変わったとたんに立場が入れ替わることは、教育現場ではよく語られます。

「いじめっ子気質」という言葉で語られやすいものと、実際に背景にあること
よく言われること実際に背景にあることが多いもの大人ができること
もともと乱暴な性格自分が家庭や部活で強い圧を受けていて、その向け先を探している加害側の子の背景にも大人の支援が要る、と考える
意地悪な子集団の中で自分の位置が不安定で、「誰かを下に置く」ことで安心を得ている席替え・班編成など、集団の組み方そのものを見直してもらう
面白がっているだけ「いじり」と「いじめ」の境目が本人の中で曖昧になっている本人が苦痛を感じていれば、それはいじめだと明確に伝える
一部の子だけの問題傍観していた多数の子が、場の空気をつくっている観衆・傍観者を含めた学級全体への働きかけを学校に依頼する

お子さんが「いじめる側」として名前が挙がったときも、責め立てるより先に、その子が何にしんどくなっているのかを見にいってください。加害と被害が入れ替わることがあるという事実は、どちらの側の子にとっても救いになりうる情報です。

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いじめをする子の特徴と背景|「する側/される側」は入れ替わる。親ができる6つの手順|加害側の背景と、家庭でできることを手順にまとめています。
小学校のいじめ、学年・性別別の特徴と対応|学年ごとの具体例をさらに詳しく。
いじめの原因・理由ランキング|文科省調査で最も多い「いじめの態様」から。

女の子のいじめが見えにくいのはなぜか

「いじめられる人の特徴 女性」と検索する方が多いのですが、性別によって「いじめられやすい性格」があるわけではありません。違うのは、性格ではなくいじめの形です。

見え方の違い(傾向であり、個人差のほうが大きい点にご注意ください)
表に出やすい形大人からの見えやすさ本人が受けるダメージの出方
身体的な形が中心のとき叩く・押す・物を壊す見えやすい(あざ、壊れた持ち物)その場で発覚しやすく、対応が始まりやすい
関係性の中で起きるとき無視、仲間はずれ、うわさを流す、SNSのグループから外すとても見えにくい(一見すると仲良く見える)じわじわ長く続き、自己否定につながりやすい

後者は「関係性攻撃」と呼ばれることがあり、教室の中では“仲良しグループ”に見えてしまうのが厄介なところです。傷跡も持ち物の破損も残らないため、担任の先生でも把握が難しいことがあります。

関係性の中で起きるいじめに気づくための問いかけ

  • 「今日は誰と給食食べたの?」——人の名前が急に変わっていないか
  • 「休み時間なにしてた?」——「ひとりで本読んでた」が続いていないか
  • スマホを置いたあとの表情が変わっていないか
  • 家で急にきょうだいに強く当たるようになっていないか(外で受けたものが家に出ることがあります)

問い詰めるのではなく、雑談の中で聞くのがこつです。「いじめられてるの?」と直球で聞くと、多くの子は「ちがう」と答えます。

大人になってから「あれはいじめだった」と気づくことがあります

「過去にいじめられた人の特徴」「いじめられてた人はわかる」といった言葉で検索される方の多くは、ご自身の経験を確かめようとしているのだと思います。

まず書いておきたいのは、いじめを受けた経験がある人を外見や性格から見分けられる、という科学的な根拠はありませんということです。「わかる」と言われるものの多くは、思い当たる人が自分の記憶を重ねて感じているものです。

経験として語られることが多いもの

  • 人の顔色を読むのが速い(安全を確かめる習慣が残っている)
  • 集団の中で自分の立ち位置を先に確認してしまう
  • ほめられても素直に受け取りにくい
  • 特定の場所・季節・においで、当時の感覚が戻ってくることがある
  • 自分の子どもが同じ学年になったときに、強い不安が出る

これらは「性格の欠点」ではなく、危険な環境を生き延びるために身につけた反応です。ご自身を責める材料にしないでください。いま強いつらさが続いている場合は、厚生労働省「こころもメンテしよう」困ったときの相談先に、大人が使える相談先がまとまっています。

そして、お子さんのことでこの記事にたどり着いた方へ。ご自身の経験が強く戻ってくるときは、それを子どもに重ねすぎないほうが、結果として子どもを助けられます。「私のときはこうだった」ではなく、「あなたはいまどう感じている?」から始めてみてください。

いますぐ相談できるところ(すべて公的・無料)

学校の対応に納得がいかないときは、設置者(市区町村・都道府県の教育委員会)に直接相談できますいじめ防止対策推進法(e-Gov法令検索)は、重大事態にあたる場合の調査についても定めています。文部科学省「いじめの問題に対する施策」文部科学省「いじめ問題を含む子供のSOSに対する文部科学省の取組」に、制度と窓口がまとまっています。

この追記で参考にした公的資料

上記URLはすべて2026年8月25日にアクセスを確認しました。本記事は情報提供であり、個別の状況への助言に代わるものではありません。

よくある質問

いじめられやすい子の特徴はありますか?

「このタイプだからいじめられる」という決まった特徴はありません。いじめの対象は学級の人間関係や状況によって変わり、どの子にも起こりえます。おとなしい、発達特性がある、持ち物が違うといった点が口実にされることはありますが、それは本人の落ち度ではなく、周囲の側の課題です。特徴が当てはまるかどうかではなく、表情・生活・持ち物などの日常の変化を手がかりにしてください。

子ども側にいじめの原因があるのですか?

いいえ。いじめを受けた子どもに責任はありません。性格や発達特性などを理由に本人を変えようとせず、周囲の大人が行為を止め、安全を確保し、必要な支援につなげてください。

子どもが「いじめられていない」と言うのに様子がおかしいときは?

子どもなりに「心配をかけたくない」「言いたくない」という気持ちがあることが多いです。そのため、無理に聞き出そうとしないでください。代わりに、「いつでも話してね」「あなたの味方だよ」と伝えながら、日々の様子を見守り続けましょう。なお、表情や生活面の変化が続く場合は、スクールカウンセラーなど第三者への相談も検討してください。

発達特性のある子どもへの予防的な配慮はありますか?

ASDやADHDの特性がある子どもは、コミュニケーションの違いから誤解を受けやすい傾向があります。そのため、学校と連携することが大切です。例えば、座席配置やグループ分けへの配慮、ソーシャルスキルトレーニングの活用などを相談すると、いじめの予防につながる場合があります。

学校に相談しても対応してもらえない場合はどうすればいいですか?

担任だけでなく、学年主任や教頭、スクールカウンセラーにも相談しましょう。それでも改善しない場合は、学校外の窓口に相談できます。例えば、教育委員会や法務局の「子どもの人権110番」、24時間子供SOSダイヤルなどです。なお、記録を残しておくと、その後の対応がスムーズになります。

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統計でいちばん多いいじめの中身はいじめの原因・理由ランキング|文科省調査で最も多い「いじめの態様」にまとめました。加害の側で何が起きているのかはいじめをする子の特徴と背景|「する側/される側」は入れ替わるへ。具体的な動き方は子どもがいじめられたら親はどうする?記録の取り方と学校への伝え方、ネット上のものはネットいじめ(SNS・LINE)の見つけ方と親の対応、学年別の傾向は小学校のいじめ|学年・性別別の特徴と対応をご覧ください。学校に行けなくなったときは不登校の基礎知識ガイドへ。

まとめ:いじめを受けた子どもに責任はありません

親子 信頼 手を握る

いじめは誰にでも起こり得ます。性格や発達特性、見た目などを理由に被害を受ける側へ責任を求めてはいけません。本人に行動の変更を求める前に、周囲の大人がいじめを止め、安全を確保し、必要な支援を整えることが重要です。

大切なのは、日々の小さな変化に気づくことです。そして、子どもの話を否定せずに受け止め、学校や専門機関と連携しながら、早めに対応しましょう。なお、いじめアンケートや教育相談の時期は、家庭でも改めて子どもの様子を確認する良いタイミングといえます。

もし学校に行くこと自体がつらくなってしまった場合は、学校以外の選択肢もあります。例えば、フリースクールやオルタナティブ教育など、子どもに合った場を知っておいてください。そして、子どもが安心して過ごせる場所を、焦らず一緒に探していきましょう。

あなたは、一人じゃありません

学校に行けない毎日は、不安でいっぱいですよね。でも、その先の道はいくつもあります。今の気持ちに近いものから、そっとのぞいてみてください。

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