「欠席が多いと高校受験で不利になるのでは」と心配になる保護者は少なくありません。先に要点をいうと、不登校の経験だけで全国一律に受験資格や合否が決まるわけではありません。ただし、選抜方法や調査書、自己申告書の扱いは都道府県・学校・入試区分で異なります。欠席日数だけで不合格になるとも、必ず配慮されるとも言い切れないため、志望校の最新募集要項を確認することが大切です。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJINアカデミーも同社の事業です。受験準備と日々の学びを分けて考え、制度の確認先と学びの選択肢を整理します。
不登校は高校受験で不利?まず知っておきたい結論
「不登校だから必ず不合格」ではありません。文部科学省は2025年6月の通知で、不登校経験のある志願者について、在籍校での出席状況のみを理由に不利益な扱いをしないことや、自己申告書、学校外や家庭での学習状況を選抜で適切に勘案することなどを、入試実施者に求めています。一方、この通知だけで各校の配点や合否が決まるわけではありません。実施する選抜や評価方法は、各都道府県教育委員会等が定めます。
そのため、ご家庭での確認は「欠席日数が何日なら大丈夫か」だけでは足りません。志望校の選抜区分、調査書の項目、長期欠席者への配慮、本人が事情を伝える方法、提出期限を一緒に確認しましょう。欠席日数や内申点を理由に出願をあきらめる前に、中学校の進路担当者と志望校の募集要項を照らし合わせてください。
受験の準備と並行して、毎日の学びや人とのつながりを整える選択肢を探す家庭もあります。NIJINアカデミーは高校ではなく、小学1年生から中学3年生を対象とするオルタナティブスクールです。高校受験の合格や出席扱いを保証するものではありません。内容・対象・費用を確認したい場合は、公式情報をご覧ください。
学びを整える選択肢:NIJINアカデミー
| 対象 | 小学1年生〜中学3年生。高校段階はNIJIN高等学院です。 |
|---|---|
| 学び方・場所 | 自宅から参加するメタバース通学、地域のリアル教室と組み合わせるハイブリッド通学があります。 |
| 費用 | 公式学費ページでは、メタバース通学は月額25,443円(税込)、入学金33,000円(税込)。教材・備品費や選択制の行事費、任意オプション等が別途かかる場合があります。料金は変更されることがあります。 |
| 公式情報 | 対象・学び方を見る / 学費・体験説明会を見る |
在籍校の出席扱いは在籍校の校長が判断します。受験の評価や合否への効果を約束するものではありません。受験校の募集要項は別途確認してください。
欠席日数だけで判断できない理由
高校入試は、学力検査だけでなく、調査書、面接、作文、自己申告書などを組み合わせる方式があります。どの資料を使い、どのように評価するかは、地域や学校、選抜区分ごとに異なります。文部科学省が公表した公立高校入試の状況調査にも、欠席理由や志望動機を本人が伝える方法、自己申告書、副申書、長期欠席者向けの選抜など、各地のさまざまな取扱いが記されています。
ここから分かるのは、全国共通の「欠席日数の足切り」があるということではなく、制度の確認先が志望先ごとに違うということです。過去の入試要項やネット上の体験談ではなく、受験年度の募集要項を確認してください。公立高校は都道府県教育委員会の入試情報、私立高校は各校の募集要項が基本です。
また、調査書の評定がついていない科目がある場合も、扱いを一律に推測できません。評定をどのように記載・評価するか、代わりに提出できる資料があるかは、在籍中学校と入試実施者に確認します。「不登校枠」という呼び方が使われていても、実際には長期欠席者選抜、特別選抜、自己申告書の提出など形が異なります。
志望校ごとに確認する6項目
募集要項を読むときは、次の6項目をチェックリストにすると、確認漏れを防ぎやすくなります。
- 選抜区分:一般選抜、推薦・特色選抜、長期欠席者への配慮を含む選抜など、どの区分に出願できるか。
- 調査書の扱い:欠席日数、評定、活動記録をどの資料で確認し、選抜でどう扱うか。
- 本人が事情を伝える方法:自己申告書、面接、副申書などを提出できるか。任意か必須か。
- 学力検査・面接等:試験科目、作文・面接の有無、配慮申請の期限と手続きを確認する。
- 出願条件・日程:応募資格、必要書類、提出方法、締切、相談・説明会の日程を確認する。
- 入学後の環境:通学頻度、授業の進め方、相談体制、欠席時の学習支援などを本人の希望と照らす。
中学校には、「欠席日数が多いので心配です」と伝えるだけでなく、「この高校のこの選抜区分では、調査書と自己申告書をどう扱いますか」「出願前に高校へ確認してよい事項は何ですか」と具体的に尋ねると、必要な確認先が明確になります。回答は日付と担当部署も含めてメモしておきましょう。
不登校経験を伝える書類・学校への相談の進め方
自己申告書などの提出が認められている場合は、欠席の理由だけを説明するのではなく、本人が伝えたいことを本人の言葉で整理します。書式や記載内容、提出先は地域ごとに違います。本人が書く部分、保護者が補足する部分、中学校が作成する資料を分け、学校の先生と募集要項を見ながら確認してください。
学校外で学習や活動を続けている場合、活動した日、取り組んだ内容、学習記録、作品、本人の振り返りなどを整理しておくと、学校や入試実施者に相談する際の材料になります。ただし、資料を作れば必ず調査書に反映される、評価が上がる、出席扱いになるという意味ではありません。何を提出できるか、どのように扱われるかを事前に確認します。
相談の順番は、まず在籍中学校の担任・進路担当に相談し、募集要項の記載で解決しない点は志望校または公立高校を所管する教育委員会に問い合わせます。相談は受験直前ではなく、志望校を検討し始めた段階で行うと、出願区分や必要書類を確認する時間を確保できます。
進路先は「受験できるか」と「入学後に続けられるか」を分けて考える
高校を選ぶときは、受験資格や選抜方法だけでなく、入学後の通学や学習の形も確認しましょう。全日制、定時制、通信制では、登校日数や授業の受け方、単位修得の仕組みが異なります。通信制高校を含め、必要なスクーリングや試験、学習支援の体制は学校ごとに確認が必要です。
本人がまだ進路の話をするのが難しいときは、すぐに志望校を決めなくても構いません。学校説明会の資料を保護者だけで確認する、個別相談で質問だけする、通学の負担や授業の雰囲気を確かめるなど、負荷の小さい順に進められます。比較する際には、受験のしやすさだけでなく、本人が安心して学べる条件を一緒に見てください。
不登校の高校受験でよくある質問
1. 不登校だと欠席日数だけで高校に不合格になりますか?
全国一律に欠席日数だけで合否を決める制度ではありません。文部科学省は、出席状況のみを理由に不利益な扱いをしないことが望ましいと示しています。ただし各校の選抜方法は異なるため、受験年度の募集要項で確認してください。
2. 欠席日数が何日あると高校受験に不利になりますか?
全国共通の日数基準はありません。欠席日数の欄の有無や評価方法、長期欠席者への配慮は地域・学校・選抜区分によって異なります。志望校の要項と在籍中学校の説明を照合しましょう。
3. 内申点が低い場合でも公立高校を受験できますか?
出願できるかどうかは、その高校・選抜区分の応募資格によります。調査書や学力検査等をどう使うかも地域や学校で異なります。希望する学校名と選抜区分を決め、最新の募集要項を確認してください。
4. 不登校の生徒向けの高校入試枠はありますか?
長期欠席者向けの選抜や特別な配慮を設ける地域・学校がありますが、名称、対象要件、実施校、選抜方法は一律ではありません。都道府県教育委員会の入試情報と志望校の要項を確認してください。
5. 自己申告書には何を書けばよいですか?
提出できるか、誰が書くか、何を書くかは募集要項の指定に従います。欠席の経緯だけでなく、高校に伝えたいことや入学後に学びたいことを本人の言葉で整理します。学校の先生に内容と提出方法を確認してください。
6. フリースクールや自宅学習の記録は高校受験で評価されますか?
文部科学省は、学校外や自宅での学習状況に関する資料等を選抜で適切に勘案するよう求めています。ただし、資料の提出方法や評価への反映は入試実施者が決めるため、必ず評価されるとは限りません。
7. フリースクールに通えば中学校の出席扱いになりますか?
出席扱いは、施設に通えば自動的に認められるものではありません。文部科学省の資料では一定の要件のもとで学校が判断するとされています。在籍校と教育委員会に、事前に条件や必要な連携方法を相談してください。
8. 通信制高校なら不登校でも必ず入学できますか?
必ず入学できるとは言えません。出願資格や選考方法、提出書類は学校によって異なります。入学後の学習方法やスクーリング日数も含め、各校の最新の募集要項で確認しましょう。
9. 志望校にはいつ相談すればよいですか?
志望校や入試区分を検討し始めた時点で、中学校の進路担当に相談しましょう。必要に応じて志望校や教育委員会への問い合わせを行い、書類の期限や相談方法を早めに確かめると準備を進めやすくなります。
10. 高校の相談会で保護者は何を質問すればよいですか?
欠席日数や調査書の扱い、自己申告書の有無、配慮申請の方法、入学後の通学・学習支援を質問すると、受験と入学後の両方を確認できます。募集要項に記載された範囲と、個別相談で案内される内容を分けてメモしましょう。
参考にした公式情報
- 文部科学省「高等学校入学者選抜等における配慮事項等について」(2025年6月27日通知、2026年10月23日確認)
https://www.mext.go.jp/content/260520-mxt_koukou01-000049785-2.pdf - 文部科学省「令和7年度高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査(公立高等学校)」(2026年2月17日更新版、2026年10月23日確認)
https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_koukou01-000026790_02.pdf - 文部科学省「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」(2026年4月7日公表、2026年10月23日確認)
https://www.mext.go.jp/content/20260407-mxt_jidou01-000028870-002.pdf - NIJINアカデミー「NIJINアカデミーとは」「学費」(2026年10月23日確認)
https://academy.nijin.co.jp/guidance-about-nijinacademy/ / https://academy.nijin.co.jp/tuition/
本人に合う学び方と受験情報を、少しずつ確かめる
不登校の経験があるからといって、進路を早く一つに決める必要はありません。まずは志望校ごとの入試情報を確認し、本人が無理なく続けられる学び方や相談方法を考えていきましょう。選択肢を比べるときは、受験制度と入学後の環境を分けて確かめることが大切です。


