
学校に行きたくない



学校休みたい
そう感じることは、決して珍しいことではありません。
結論:「学校休みたい」と言われたら——選べる5つの道(早見表)
「休ませる」か「行かせる」かの二択で考えると、どちらを選んでも苦しくなります。実際には、その間にいくつもの段階があります。まずは全体像を見てから、いまのお子さんに合いそうなものを選んでください。
| 選択肢 | 向いている状況 | 出席の扱い | 費用 | 次の一歩 |
|---|---|---|---|---|
| ① 今日は休む | 熱・腹痛・頭痛など体の症状が出ている/眠れていない/表情が固い | 欠席(体調不良) | なし | 家でゆっくり休ませる。理由は問い詰めない |
| ② 遅刻・早退で行く | 行きたい気持ちはあるが、朝がいちばんしんどい | 出席 | なし | 担任に「◯時ごろ行きます」と伝えておく |
| ③ 保健室・別室で過ごす | 教室はきついが、学校の建物には入れる | 出席 | なし | 担任・養護教諭に別室で過ごせるか相談する |
| ④ 教育支援センター(適応指導教室)に通う | 学校に行くのはしんどいが、外には出られる | 出席扱いになることが多い | 原則無料 | 市区町村の教育委員会に問い合わせる |
| ⑤ フリースクール・自宅でのICT学習 | 家から出るのがまだ難しい/学校以外の居場所を探したい | 要件を満たせば出席扱いになる場合がある | 施設により異なる(無料〜月5万円台) | 担任・校長に相談したうえで見学する |
迷ったときの目安(お医者さんの診断ではありません)
- 体に症状が出ている(腹痛・頭痛・吐き気・眠れない)→ まず休ませて、続くようなら小児科へ
- 「死にたい」「消えたい」などの言葉が出た→ 迷わず休ませ、すぐに相談窓口(0120-0-78310)へ
- 特定の日・特定の教科だけ嫌がる→ 学校側で調整できることがあるので担任に相談
- 朝だけつらく、行けば元気→ 遅刻登校や別室など、ハードルを下げる形を試す
- 理由を言えない・言わない→ 理由を突き止めることより、まず安心させることを優先する
小・中学校における不登校児童生徒数は29万9048人と過去最多(こども家庭庁令和4年度:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要)となっています。
これは「日本の教育」の問題であり、大人にも責任があることだと思います。
だから、あなたが「行きたくない」と感じるのは自然なことなんです。
文部科学省も不登校の多さを受けて、下記のように発言しています。
「不登校はどの子どもにも起こりえるし、問題行動ではない」と。
でも現実問題、あなたが「行きたくない」と言っても親に受け入れてもらえないのはなぜでしょうか。
この記事では、
- 学校に行きたくない気持ちを伝えても親が許さないときの子どもの気持ち
- 親に見て欲しい!子供のSOSサイン
- 親が許さない理由を理解する
- 学校へ行かないことを許すプロセス
- 学校だけが教育じゃない!休んでも大丈夫
について解説していきます。
こちらの動画では、NIJINアカデミーの学校長が、9月・10月に学校に行きたくなくなる理由を解説しています。
ぜひ見てみてくださいね。
客観的に伝えた方が伝わりやすい場合もあるので、親にこの動画を送ってみるのも良いと思います。
📚 不登校の全体像を整理したい方へ
はじめの一歩から学びの選択肢まで、状況別に記事をまとめた「不登校の基礎知識」ガイドもあわせてご覧ください。お子さんに合う居場所探しの一歩にも。
「学校行きたくない!」を親が許さないときの子どもの気持ち


「学校に行きたくない」と勇気を出して親に伝えたときに、許してもらえないときにどんな気持ちになるでしょうか。
色々な感情があると思います。
- 悲しみ
- 不安
- 孤独
- 無力感
- 怒り
- 不信感
理解されない悲しみ、自分の気持ちが否定されたように感じるし、なぜ分かってもらえないんだろうと不安になります。
『自分の気持ちは間違っているのかな?』と自己否定する気持ちも出てきてしまうことがあります。
苦しさを理解してくれない親に怒りや不信感を感じたり、諦めにも似た無力感を感じることもあるでしょう。
身近で一番自分を分かってもらえると信頼しているからこそ、親の否定はつらく感じてしまいます。
親に見て欲しい!子供のSOSサイン
この動画では、NIJINアカデミーという不登校の生徒専門のフリースクールを運営する星野達郎校長が、子どものSOSサインについて説明しています。
ぜひ動画を親にも見せて、実は自分もこんな症状がある…と話してみると伝わりやすいかもしれません。
子供のSOSサインを説明していきます。
学校に行きたくないと言う
「学校に行きたくない」「友達に会いたくない」など口に出すようになります。
自分に対する否定的な言葉が増える
「死にたい」
「生きてる価値がない」
「自分なんかダメ人間」
「頑張っても意味ない」
などの自分を否定する言葉が増えてきたらSOSサインです。
眠ろうとしても眠れない
眠ろうとしても考えすぎてしまい、眠れなくなるのもSOSサインです。
眠れなくなるのはうつ状態に近い症状なので、ここまでくると危ないです。
食欲が低下する
どうにも食べる気力がわかない。
これもかなり危険なサインです。
親と全く話さなくなる/反抗的な態度を取る
親に対してイライラするタイプの子ども、無口になるタイプの子ども。
どちらの反応もSOSサインです。
イライラする子は、親に暴力など反抗的な態度を取ることがあります。
無口になるタイプの子どもは、親と目を合わせなくなったり、無口になったりします。
兄弟にやつあたりをする
自分より年下の兄弟に強く当たるようになることがあります。
SNSにも攻撃的なチャットを送ってしまうこともあるかもしれません。
頭痛・腹痛
頭痛やお腹痛いなどの体の反応もSOSサインです。
朝になるとお腹が痛くなるというのは、体の反応であり、仮病ではありません。
学校休みたいのに親が許さない理由とは?


親が学校をすんなり休ませてくれない理由には、ワケがあります。
親も色々と考えているのです。
- 学校以外の選択肢を知らない
- 学校に行かないと就職に響く
- 同じであることを好み、違うことを避ける傾向にある日本人気質
- 社会性の低下
- 甘やかしへの不安
- 共働きの場合、今日休まれると仕事に行けないと困ると思っている
- 自分の思い通りにならない怒り
親の考えを受け止めつつ、自分の考えを説明しましょう。
学校以外の選択肢を知らない:不登校への不安
不登校になったらどうなってしまうのか?
他のスクールに通うなどいくらでも手段はありますが、それはまだ世の中に浸透していませんし、親も不安に思っているのです。
将来の道筋も途絶えてしまうように親には感じられます。
そのため、不登校にならないで欲しいという願望があり、なるべく学校に行って欲しいと考えています。
学校以外の選択肢を知らず、一から情報を集めるのはかなりの労力を費やします。
しかし、オンラインスクールや家庭教師など今は様々な選択肢が増えてきています。
柔軟に考えることが求められる時代です。
学校に行かないと就職に響く:学力・将来への影響
学校を休むことで学力に影響が出ることを心配する親は多いです。
授業を欠席することで学習内容が遅れることを懸念しています。
将来やりたいことが見つかった時に、学力が無くて進学できない、就職できないなど困った未来を想像してしまいます。
また今でも就職には中卒、高卒、大卒などが重要視される傾向にもあるため、資格として持っておいた方がいいと考える親が多いのは当然です。
しかし、フリースクールにも出席認定制度のあるスクールがあったり、通信制で高卒資格を取ったりと学びの場も広がっています。
同じであることを好み、違うことを避ける傾向にある日本人気質
日本人は個性を大事にするよりも、みんなと同じことを好みます。
「同調圧力」「空気を読む」という言葉もありますが、日本で暮らしているとその言葉に縛られていることを感じませんか?
学校の中で個性を発揮すると、「悪目立ち」「空気読め」と批判されることもあるでしょう。
大人も同じです。
親戚や近所の人から、学校に行かないと何と言われるだろうと心配しているかもしれません。
「小学生なら/中学生なら/高校生なら、学校へ行くべき」という常識が根強くあります。
でも、今は時代の転換期です。
個性を尊重する時代になってきています。
社会性の低下
学校に行かないことで社会性が低下することを親は心配します。
友達との交流や集団生活の中での学びが減ることで、社会に出て就職することが難しくなるのではないかと心配しています。
もちろん、ずっと一人で過ごすことで社会性は低下するでしょう。
しかし、学校以外の選択肢、フリースクールや家庭教師などとかかわることができます。
甘やかしへの不安
もしも、ただサボりたいだけだったら…、と考えてしまいます。
「昨日マイクラやりすぎて眠いから行きたくない」といった理由も全て許してしまうと、行きたくない時にサボるようになってしまいます。
将来会社で働くと、「昨日遊び過ぎたから休む」といったことは基本的に許されません。
今日子供を甘やかすことで、ちょっとした理由で学校を休むことが癖になると、将来にも影響がでることを不安に思っています。
このため、簡単に学校を休ませたくないと考えています。
「学校に行きたくない」という気持ちの強さや理由は人によって様々です。
親に危機感が伝わるようにしましょう。
急に言われても仕事を休めない
共働きの場合、今日休まれると仕事に行けないと困ると思っていることがあります。
社会人は、簡単には休めません。
学校を休むのよりももっと大変です。
急に休むと周りの人に迷惑をかけてしまうので、申し訳なさがあります。
特に小学生だと、一人で家に残しておくのは心配と考える親も多いです。
自分の思い通りにならない怒り
世の中を自分の思い通りにしたい、という気持ちは少なからずみんなの心にあります。
自分の思い通りに行かないときにイライラしてしまう気持ちが強い管理的な親は、学校をすぐには休ませてくれないでしょう。
その傾向が強い人は、スケジュール通りにならない、子どもが言うことを聞かないなど自分の思ったように世の中が動かないことを嫌います。
その場合は、子どもである自分がどうなるのが思い通りなのかについて聞いてみても良いかもしれません。
子どもが良い学校を出て、良い就職をすることなのであれば、今いる学校ではない場所で学んだとしても、良い就職に結びつければOKなのかもしれません。
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学校休みたいと伝えるときの正しい伝え方


学校休みたい気持ちを理解してもらうために素直に話そう
学校を休みたいと感じたとき、まずは親に素直な気持ちを伝えることが大切です。
理由を正直に話すことで、親も理解しやすくなります。
自分の気持ちを抑え込まず、率直に話しましょう。
学校休みたい理由をしっかりと伝えることが大切
学校を休みたい理由を明確に伝えることが、親に理解してもらうための第一歩です。
「ただ休みたい」ではなく、「なぜそう感じているのか」を説明することで、親も冷静に受け止めることができます。
なぜ行きたくないのか、自分の気持ちを整理しよう
まずは、紙に自分の想いを書き出して、何が嫌なのか自分自身で確認しておくと話しやすくなります。
親は忙しくて聞いてくれないと思っても、しっかり話そう。
もし親が忙しくて聞いてくれないかもと思っても、ぜひ本当のことをしっかりと伝えてください。
不登校になるよりも、あなた自身が不幸でいる状況の方がよっぽど問題です。
行きたくない場所には、行かなくて良いです。
私は元教員ですが、学校には嫌なことがあるということも理解しています。
最悪のことにならないためにも、聞いて!としっかりと話しましょう。
いじめられてるなんて知ったら悲しむかもと思っても、残念ながら日本には同じような事例がたくさんあります。
ぜひ本当のことを伝えて守ってもらってください。
先生が変だと思ったら、親に告げ口して大丈夫!守ってもらいましょう。
言えなかったら、紙に書いて渡しても良いですが、きちんと見てくれるように渡してください。
自分でも理由が分からないけれど行けない
実は一番多い理由は、「自分でも理由が分からないけれど行けない」です。
理由は分からなくても、自分が嫌いになっていませんか?
自分に価値がないと思っていませんか?
学校に行くと、自分がないがしろにされている気がする、自分に価値がないと感じる、自分が嫌いになる、自分の居場所がないと感じる。
それも立派な理由の一つですし、理由が分からないけど行ったら自分が壊れてしまうと説明しても良いでしょう。
頼れる人に相談する(先生、保健室の先生)
親にどうしてもわかってもらえなかったら。
学校の先生や保健室の先生など頼れる人に相談してみましょう。
おじいちゃんおばあちゃん、親戚のおじさんでも隣の家のおばさんでもいいです。
否定せずに聞いてくれそうな大人を選んで話してください。
命にかかわるほど悩んでいる場合には、専門の人が話を聞いてくれますよ。
当日の朝ではなく、前日など前もって伝える
仕事をしている親は、すぐには仕事を休めません。
学校を休むと言われたら、特に小学生低学年の子供を親は一人で置いておくわけにいかないので、仕事を休まないといけません。
そのため当日の朝言われると困ってしまうことが多いので、予め前日に「明日は休みたい」と伝えましょう。
また、朝は忙しくバタバタしているので、話をゆっくり聞けないことがあります。
時間のあるときに伝えましょう。
週末をはさむのであれば、金曜日に解放される気分になって考えたくないことは分かります。
しかし、月曜日の朝を待たず、金曜日の放課後から話し合う気持ちが必要です。
学校休みたいときは親としっかり向き合う勇気が必要
親に自分の気持ちを伝えるのは勇気がいることですが、避けずにしっかり向き合うことが重要です。
親とのコミュニケーションを通じて、共に解決策を探すことが大切です。
学校を休みたい理由を親に伝えるコツ


学校を休みたい理由を親にうまく伝えるためには、冷静に具体的に伝えることが大切です。
また、親の立場を理解し、共感を示すことも重要です。
相手の立場を理解する
親の立場を理解し、共感を示すことも大切です。
親が心配するのは、子どもの将来を心配しているからです。
学校に代わる教育機関を考えている、進学先を考えている、自分の将来を考えて勉強している、など具体的な対策を示すことで親の理解を得やすくなります。
まずはフリースクールやオルタナティブスクールについて理解を深めても良いでしょう。
下記は、フリースクールとオルタナティブスクールの違いを解説しています。見てみてください。


また、自分自身が仕事を休めないと思っているからかもしれません。
その時は、誰か頼れる身近な人、祖父母のところで勉強するなど、安心させることができれば良いですね。
親がなぜ反対するのかを考え、もし分からないのであれば直接聞きましょう。
冷静に、具体的に伝える
普段親が分かってくれないとイライラして話してしまいがちなタイプの人は、感情的にならず、冷静に具体的な理由を伝えることが大切です。
全て冷静だからこそ通じることです。
感情的に見せる演技をして、分かってもらおうというのはありですが、(これはかなり冷静です)
それ以外では「○○が嫌だから、今日は行きたくない」と具体的に冷静に話しましょう。
感情的に愚痴をこぼしてみる
普段からあまり感情を出さないタイプであれば、大声で「もう嫌だ!!!」と叫んだり、
「ねえ聞いてよ、こんな嫌なことがあってショックなんだけど…!」
と愚痴っぽく言ってみてもいいかもしれません。
普段とのギャップで驚いて、興味が出るかもしれませんよ!
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子どもが学校行きたくないというときに親ができるサポート


親ができるサポートは何があるのでしょうか。
話を聞く
子どもが学校に行きたくないと感じる一番の理由は、自己否定感が強くて動けなくなっている状態であることが挙げられます。
何をやってもうまくいかない、自分なんか価値がない、いなくなればいい。
そうやって自分を責めてしまっています。
心に深く傷を負っています。
親は、子どもの気持ちをそのまま受け止めることが大事です。
対策を焦らない
休んだ後のことが色々と気にかかってしまうでしょう。
しかし、目の前の子どもに集中してください。
子どもが何を嫌がっているのか、何がつらいのか、どうしたいのか。
後のことは、学校から離れて回復してから考えるので、十分間に合います。
学校だけが教育じゃない!休んでも大丈夫


学校に行くことが当たり前だと思われがちですが、教育の形は一つだけではありません。
学校に通えない、もしくは通いたくないという気持ちを持つことは、決して「ダメなこと」ではありません。
むしろ、それは自分の気持ちや環境を大切にしている証拠です。
学校に行くことで学べることもたくさんありますが、世の中には学校以外にも学びの場がたくさんあります。
たとえば、フリースクールやオンライン学習、家族との会話や本を読むことなども、立派な学びです。
人生で本当に必要なスキルや知識は、必ずしも教室の中だけで得られるわけではありません。
だからこそ、学校を休むことに罪悪感を持たずに、自分に合ったペースで学び続けることが大切です。
休むことで心と体がリフレッシュされ、新しい視点を持つことができる場合もあります。
そして、その休みの期間を活かして自分の興味を深めたり、新しい挑戦をしてみたりすることも可能です。
大事なのは、自分にとって最も健康的で成長できる環境を見つけること。
学校に行かないという選択も、未来につながる大切な一歩です。
休んでも大丈夫、他にもたくさんの学びの道がありますから、焦らず自分のペースを大切にしてください。
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【タイプ別】「休みたい」の背景と、伝え方・大人の対応
ひとくちに「学校を休みたい」と言っても、背景はさまざまです。背景がちがえば、伝え方も、大人がとるべき対応もちがいます。近いものを探してみてください。
| 背景のタイプ | 本人がよく言う言葉 | 伝え方のコツ | 大人にしてほしい対応 |
|---|---|---|---|
| 心と体が限界 | 「なんかしんどい」「理由はわからない」 | 理由を無理に言葉にしなくてよいと知っておく | まず休ませる。数日単位で様子を見る |
| 人間関係がつらい | 「行きたくない」「クラスがいやだ」 | 誰と何があったかは、話せる範囲でよい | 担任やスクールカウンセラーに共有する |
| 勉強についていけない | 「授業がわからない」「テストがいや」 | どの教科のどこからかを一緒に探す | 学習の量や進め方の調整を学校に相談する |
| 朝起きられない | 「起きられない」「頭が痛い」 | 毎朝続くなら体の症状として伝える | 起立性調節障害などの可能性も含め小児科へ |
| 特定の行事・場面がこわい | 「体育がいや」「発表がこわい」 | その場面だけがつらいと具体的に伝える | 部分参加や見学の選択肢を学校と決めておく |
体の症状が続く場合は起立性調節障害の記事も参考になります。命に関わる不安があるときは、ためらわず#いのちSOSや24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310/文部科学省)に連絡してください。
データで見る:「学校を休みたい」は、特別なことではありません
文部科学省が令和7年10月に公表した「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人で過去最多でした(小学校137,704人、中学校216,266人)。1,000人あたりでは小学校23.0人、中学校67.9人。中学校ではおよそ15人に1人という計算になります。
| 学年 | 不登校児童生徒数 |
|---|---|
| 小1 | 8,738人 |
| 小2 | 14,125人 |
| 小3 | 19,460人 |
| 小4 | 25,322人 |
| 小5 | 31,979人 |
| 小6 | 38,080人 |
| 中1 | 58,736人 |
| 中2 | 77,066人 |
| 中3 | 80,464人 |
この表で目を引くのは、学年が上がるほど人数が増えていくことです。小6は小1のおよそ4.4倍、中1は小6の約1.5倍になります。つまり「うちの子だけ」ではまったくありませんし、学年が上がってから増えるのが普通の姿だということです。
もうひとつ、あまり知られていない事実があります。令和6年度は新たに不登校になった子どもの数は9年ぶりに減少しました(小中合計153,828人/前年度165,300人)。総数が増えているのは、長く休んでいる子が積み上がっているためです。「休むこと」そのものより、休んだあとに何もつながらない時間が続くことのほうが課題だと考えられています。国の対策の全体像は文部科学省「COCOLOプラン」(PDF)にまとまっています。
「親が許してくれない」とき——子どもから伝えるコツと、親が受け取り直す視点
保護者が休ませたがらないのは、たいてい意地悪ではなく「不安だから」です。何が不安なのかがわかると、話し合いはぐっと進みます。下の表は、よくある親の言葉と、その裏にある不安、そして返し方の例です。
| 親が言いがちな言葉 | その裏にある不安 | 子どもから伝えるときの例 | 保護者が持っておきたい視点 |
|---|---|---|---|
| 「甘えでしょ」 | このまま怠けぐせがつくのではないか | 「甘えたいんじゃなくて、朝おなかが痛くなる。試しに1日だけ休ませてほしい」 | 体の症状は本人にも止められません。1日休ませても怠けぐせはつきません |
| 「休んだら勉強が遅れる」 | 将来困るのではないか | 「勉強はオンラインや家でもできるやり方を一緒に調べたい」 | 令和6年から、学校外で学んだ成果を成績評価に反映できることが法令に位置づけられました |
| 「今日は仕事を休めない」 | 段取りが立たない | 「今日は一人で家にいられる。夕方に話したい」 | 前日や週末に「しんどい日の約束」を決めておくと、当日の混乱が減ります |
| 「みんな行ってるよ」 | うちだけ違うのではないか | 「同じくらいの人が休んでるってデータで見た」 | 小中で35万人以上。中学生はおよそ15人に1人です |
| 「理由を言いなさい」 | 理由がわからないと動けない | 「自分でもまだうまく説明できない。わかったら話す」 | 理由が言葉にならない時期があります。問い詰めるほど言えなくなります |
保護者の側も、一人で抱え込まなくて大丈夫です。学校のスクールカウンセラーには無料で相談できますし、地域の相談窓口は都道府県ごとに公開されています。
学校以外の学び場という選択肢を、あらかじめ知っておく
「休む」と決めたあとに困るのが、次の行き先です。学校のほかにも、法律や制度にもとづいた選択肢があります。学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)は、不登校の子どもの実態に配慮した特別の教育課程を編成できる学校で、文部科学省の設置者一覧に掲載されています(2026年8月時点で84件)。公立であれば授業料はかかりません。
- 教育支援センター(適応指導教室):市区町村が設置する公的な居場所。原則無料で、出席扱いになることが多い(文科省の整備指針(試案))
- 学びの多様化学校:在籍校を転校して通う「学校」。公立なら授業料は無償
- フリースクール:民間の居場所。在籍校に籍を置いたまま通う。費用は施設により大きく異なる
- 自宅でのICT学習:家から出るのが難しい時期の選択肢。要件を満たせば出席扱いになる場合がある
休んだ日が「出席扱い」になることがあります(文部科学省の現行ルール)
学校を休むことに保護者がためらう理由のひとつが「欠席が積み重なるのが不安」というものです。ただし、いまは学校を離れて学んだ日を指導要録上の出席扱いにできる仕組みがあります。根拠は令和元年10月25日「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」元文科初第698号(文部科学省)で、その別記1(学校外の公的機関・民間施設で相談・指導を受ける場合)と別記2(自宅でICT等を活用した学習活動を行う場合)に要件が示されています。よく引用される平成17年の通知(17文科初第437号)はこの通知によって廃止済みなので、現行の根拠はこの別記1・別記2です。
| ルート | 主な要件(要約) | だれが判断するか |
|---|---|---|
| 別記1:学校外の施設に通う | 保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること/原則は教育支援センター等の公的機関。それが困難で本人・保護者が希望する場合は民間施設も考慮/その施設に通所または入所して相談・指導を受けていること | 在籍校の校長(教育委員会と連携し、文科省の「民間施設についてのガイドライン(試案)」を参考に判断) |
| 別記2:自宅でICT等を使って学ぶ | 保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること/訪問等による対面指導が適切に行われること/学習成果を評価に反映する場合は、学習内容が在籍校の教育課程に照らして適切と判断できること | 在籍校の校長 |
さらに、令和6年8月には学校教育法施行規則が改正され(令和6年文部科学省令第24号・告示第127号)、欠席中に学校外で学んだ成果を成績評価に反映できることが法令上位置づけられました。詳しくは「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」令和6年8月29日 6文科初第1126号をご覧ください。出席扱い(通知にもとづく)と成績評価(法令にもとづく)は別の制度なので、混同しないよう注意してください。
保護者向けには、2026年4月に公表された文部科学省のリーフレット「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」(PDF)がいちばん分かりやすくまとまっています。まずはこれを持って担任やスクールカウンセラーに相談してみてください。
ここは断定できません(大切な前提)
- 「フリースクールに通えば出席扱いになる」という自動的な制度ではありません。認められるかどうかは在籍校の校長の判断です。
- そのため、通いたい施設が決まったら、必ず先に担任・学年主任・校長に相談し、学校と施設の間で情報共有ができる形をつくってください。
- お住まいの自治体によっては、フリースクール等の利用料を補助する制度があります(例:東京都は月額2万円が上限)。市区町村の教育委員会に確認してください。
無料で使える公的な相談先(お金はかかりません)
「学校を休みたい」のことで迷ったとき、まず頼れるのは無料の公的な窓口です。民間のサービスを検討するのは、そのあとでも遅くありません。
| 窓口 | どんなときに | 連絡先・公式ページ |
|---|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル | いますぐ誰かに話したいとき。子ども本人も保護者もかけられます | 0120-0-78310(無料・24時間)/文部科学省の案内ページ |
| SNS・チャットの相談窓口 | 電話が苦手なとき。LINEやチャットで相談できます | 文部科学省「SNSで相談できる窓口」 |
| 子ども本人向けの窓口一覧 | 子ども自身が読めるふりがな付きのページです | 文部科学省「24じかんに相談できる窓口」 |
| スクールカウンセラー | 学校を通じて無料で相談できます。予約は担任か学校の窓口へ | 文部科学省 スクールカウンセラー等活用事業 |
| 教育支援センター(適応指導教室) | 市区町村が設置する公的な居場所。原則無料で、出席扱いになることが多い | 文部科学省「教育支援センター整備指針(試案)」PDF |
| お住まいの地域の相談窓口 | 47都道府県ごとの相談先がまとまっています | 文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」 |
| 児童相談所相談専用ダイヤル | 子育ての悩み全般。匿名でも相談できます | 0120-189-783(無料・24時間)/こども家庭庁 |
| 体の症状が続くとき | 腹痛・頭痛・眠れないなどが続く場合は小児科・児童精神科へ | 日本小児心身医学会(一般の方へ) |
つらい気持ちが強いときは、すぐに相談してください
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(通話無料・24時間・子ども本人も保護者もかけられます)/ 電話が苦手な方はSNS・チャットの相談窓口(文部科学省)/ 児童相談所相談専用ダイヤル 0120-189-783(こども家庭庁)
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学校以外にも、その子に合う学びの場があります
「ALL HAPPY」を掲げる小中一貫のオルタナティブスクール。不登校・発達特性のある子どもたちが全国から通っています。
NIJINアカデミー
「ALL HAPPY」を掲げ、自分が幸せになる力・人を幸せにする力を育てる、日本最大級のオルタナティブスクール(小中一貫)。累計1,000名以上が入学。
無料体験・説明会を見る ▶入会前の相談・見学だけでも大丈夫です。まずはお子さんの様子をお聞かせください。
よくある質問
Q. 「休みたい」と言われたら、休ませていいのでしょうか?
Q. 何日くらい休んだら、相談したほうがいいですか?
Q. 親に「甘えだ」と言われてしまいます。子ども本人はどうすれば?
Q. 休んでいる間、勉強はどうすればいいですか?
Q. 学校を休むと進路に不利になりませんか?
まとめ


この記事は、「学校休みたい…親が許さないときに効果的な解決方法!」と題してお届けしてきました。
学校を休みたいのに親が許してくれないのは、苦しいですよね。
どのように伝えたらいいのか、親にも納得する時間が必要などのことをお伝えしてきました。
今すぐにでも休みたい、という気持ちは重々分かりますが、ぜひ親としっかり話し合う時間をもってください。
あなたが居たいと思える場所が、あなたの成長できる場所です。
学校がそうではないのであれば、他の場所をぜひ親と相談して見つけてください。
\不登校児童生徒のインタビュー記事はこちら/


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