小学生のフリースクール完全ガイド|低学年から通える?費用・送迎・出席扱いと全国13施設【2026年版】

小学生が少人数で過ごすフリースクールの居場所。学年やクラスの区分けがなく、それぞれのペースで過ごしている場面
小学生が少人数で過ごすフリースクールの居場所。学年やクラスの区分けがなく、それぞれのペースで過ごしている場面
目次

結論(早見):小学生のフリースクール、確認すべき4つのこと

小学生の場合、中学生とは判断のポイントが変わります。内申点や高校受験の心配はまだ先で、代わりに低学年から受け入れているか・送迎や付き添いはどうなるか・開室時間・費用が現実的な壁になります。この記事では、公式サイトを1件ずつ確認した全国13施設と、文部科学省の一次資料をもとに整理しました。

小学生のフリースクール選び 4ステップ

① まず無料の公的機関を確認

市区町村の教育支援センター(適応指導教室)は原則無料。学校を通じてスクールカウンセラーにも無料で相談できます。

② 出席扱いの相談を先にする

通い始める前に担任・校長に相談。出席扱いは校長の判断なので、あとからでは進めにくくなります。

③ 「低学年OK」「送迎」「開室時間」を確認

小学生ならではの確認事項です。公式サイトに書かれていないことも多いので、見学時に必ず聞いてください。

④ 子どもと一緒に見学する

雰囲気やスタッフとの相性、そして子どもの表情は現地でしか分かりません。2〜3か所を比べてください。

データで見る:小学生の不登校はいま何人か

文部科学省が令和7年10月に公表した「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小学校の不登校児童数は137,704人(前年度130,370人、+5.6%)。1,000人あたり23.0人で、およそ43人に1人という計算になります。小・中学校合計は353,970人で12年連続の増加、過去最多でした。

学年令和6年度前年度(令和5年度)
小18,738人9,154人
小214,125人13,694人
小319,460人17,997人
小425,322人23,090人
小531,979人29,847人
小638,080人36,588人
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(調査結果の概要PDF/本体PDF)。国公私立計。学年別の合計は小学校137,704人と一致します。

この表からわかることは2つあります。ひとつは、学年が上がるほど増えていくこと。小6(38,080人)は小1(8,738人)の約4.4倍です。低学年で行き渋りが出ることは珍しくありませんが、人数として多いのは中学年から高学年です。

もうひとつは、小1だけが前年度より減っていること(9,154人→8,738人)。小2から小6はいずれも前年度を上回りました。「低学年ほど急増している」という言い方は、この数字からは正確ではありません。

さらに小6(38,080人)から中1(58,736人)で約1.54倍に増えます。いわゆる「中1ギャップ」です。小学生のうちに居場所を見つけておくことが、この段差をやわらげることにつながる場合があります。中学生の情報は中学生のフリースクール完全ガイドにまとめています。

小学生の「学校以外の居場所」5つを比べる

フリースクールだけが選択肢ではありません。費用も出席の扱いも違うので、まず全体像から見てください。

選択肢費用在籍出席の扱い向いている状況
別室登校・保健室登校無料在籍校のまま出席教室はきついが、学校の建物には入れる
教育支援センター(適応指導教室)原則無料在籍校のまま出席扱いになることが多い学校に行くのはしんどいが、外には出られる
学びの多様化学校(小学校段階)公立なら授業料無償その学校に転校在籍=出席通える範囲にあり、環境を変えたい
民間のフリースクール無料〜月7万円台在籍校のまま要件を満たせば出席扱いになる場合がある学校以外の居場所で人とつながりたい
オンライン・自宅でのICT学習施設により異なる在籍校のまま要件を満たせば出席扱いになる場合があるまだ家から出るのが難しい
※「出席の扱い」は在籍校の校長が判断します。下の記載は文部科学省の通知にもとづく一般的な整理です。

休んだ日を「出席扱い」にできる場合があります(文部科学省の現行ルール)

学校を離れて過ごす日が増えると、「欠席が積み重なるのが不安」という声をよく聞きます。いまは、学校外で学んだ日を指導要録上の出席扱いにできる仕組みがあります。根拠は令和元年10月25日「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」元文科初第698号で、別記1(学校外の公的機関・民間施設で相談・指導を受ける場合)と別記2(自宅でICT等を活用した学習活動を行う場合)に要件が示されています。よく引用される平成17年の通知(17文科初第437号)はこの通知で廃止済みなので、現行の根拠は別記1・別記2です。

ルート主な要件(要約)だれが判断するか
別記1:学校外の施設に通う保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること/原則は教育支援センター等の公的機関。それが困難で本人・保護者が希望する場合は民間施設も考慮/その施設に通所または入所して相談・指導を受けていること在籍校の校長(教育委員会と連携し、文科省の「民間施設についてのガイドライン(試案)」を参考に判断)
別記2:自宅でICT等を使って学ぶ保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること/訪問等による対面指導が適切に行われること/学校外の施設で相談・指導を受けられないような場合であること在籍校の校長
出典:文部科学省 元文科初第698号 別記1・別記2(要件は要約)。認められるかどうかは在籍校の校長が判断します。

また、令和6年8月には学校教育法施行規則が改正され(令和6年文部科学省令第24号・告示第127号)、欠席中に学校外で学んだ成果を成績評価に反映できることが法令上位置づけられました(令和6年8月29日 6文科初第1126号/改正の解説資料PDF)。出席扱い(通知にもとづく)と成績評価(法令にもとづく)は別の制度です。

成績評価に反映するための3つの要件(要約)
① 学習の計画・内容が、在学する学校の教育課程に照らして適切と認められること
② 学校と保護者・教育支援センター・民間団体等との間に十分な連携協力関係があり、学校が学習活動の状況を定期的・継続的に把握していること
③ 学校が訪問による対面指導等で状況を定期的・継続的に把握し、子どもと学校の適切な関わりを維持するよう留意していること
出典:文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果の成績評価に係る法令改正について」(令和6年8月9日)

保護者向けには、2026年4月に公表された文部科学省のリーフレット(保護者等向け・PDF)が最も分かりやすくまとまっています(学校・教育委員会向け版はこちら)。担任やスクールカウンセラーに相談するときに持っていくとよいと思います。

「通えば出席扱いになります」とは書けません

  • これは自動的に適用される制度ではなく、在籍校の校長が判断する枠組みです。
  • 通いたい施設が決まったら、必ず先に担任・校長に相談し、学校と施設が情報共有できる形をつくってください。
  • 自治体によっては利用料の補助制度があります(例:東京都は月額2万円が上限)。市区町村の教育委員会にご確認ください。
自宅のリビングでタブレットを使って学習に取り組む小学生。まだ外に出るのが難しい時期の学び方の一例
自宅のリビングでタブレットを使って学習に取り組む小学生。まだ外に出るのが難しい時期の学び方の一例

小学生ならではの確認ポイント——送迎・付き添い・開室時間

中学生の記事では内申点や高校進学が主題になりますが、小学生の場合はもっと手前の、生活に直結する部分が壁になります。ここは公式サイトに書かれていないことが多いので、見学のときに必ず聞いてください。

確認することなぜ大事か聞き方の例
何年生から受け入れているか「小学生から」と書いてあっても、実際は中学年以上が中心という場合があります「小学1年生の受け入れ実績はありますか」
送迎・保護者の付き添いはどうなるか低学年が一人で通うのは現実的でないことが多く、家庭の負担に直結します「最初のうちは保護者が一緒でも大丈夫ですか。送迎は必要ですか」
開室時間保護者の就労と両立できるかを左右します(例:みらいゲート秋葉原は9:30〜17:30、大田シューレは小学生16:00まで)「何時から何時まで過ごせますか。昼食はどうしていますか」
子どもの人数と年齢の内訳同年代の子がいるかどうかで、通い続けられるかが変わります「いま通っているお子さんは何人で、学年の内訳はどのくらいですか」
行っていない日はどうなるか週に何日か休むことを前提にした運営かどうか「週1日だけの利用や、途中で帰ることもできますか」
学校との連携出席扱いの相談をスタッフがサポートしてくれるか「在籍校への報告や、出席扱いの相談を手伝っていただけますか」
※ 今回調べた13施設のうち、送迎・保護者同伴の方針を公式サイトに明記していたのは1施設のみでした。

小学生を受け入れているフリースクール13施設(比較一覧)

公式サイトを1件ずつ確認し、小学生の受け入れが記載されている施設だけを掲載しています。費用は公式サイトに金額の記載があるものだけを書き、記載がないものは「要問い合わせ」としました。まとめサイトの数字は使っていません。

No.施設名所在地対象学年費用送迎・付き添い
1フリースクール札幌自由が丘学園(NPO法人 札幌自由が丘学園)北海道札幌市東区小学生・中学生(学年の下限は公式に明記なし)要問い合わせ公式サイトに記載なし
2フリースクール りんごの木(NPO法人 越谷らるご)埼玉県越谷市6歳以上20歳まで(小学1年生から)入会金50,000円/いつでもコース 月33,000円(税込)・ときどきコース(月4日まで)月15,750円(税込)/体験入会10,000円(5回分)公式サイトに記載なし
3フリースクール みらいゲート秋葉原東京都千代田区(JR神田万世橋ビル2F)小学1年生〜6年生(小学生専用)入会金33,000円(税込)/月額基本料12,100円(税込)+利用料(午前のみ5,390円・午後のみ8,690円・終日13,090円)公式に記載あり——「基本的には保護者の方に送迎をお願いしていますが、お子様の状況
4王子シューレ(NPO法人 東京シューレ)東京都北区(JR王子駅徒歩4分)6歳〜23歳。公式に「小学生から安心して過ごすことができます」と記載要問い合わせ公式サイトに記載なし
5大田シューレ(NPO法人 東京シューレ)東京都大田区(京急線雑色駅徒歩5分)小学生・中学生・高校生要問い合わせ公式サイトに記載なし(毎週火・水曜に説明会・オープンデイ)
6東京コミュニティスクール東京都中野区小学1年生〜6年生(全日制マイクロスクール)要問い合わせ(体験入学は初回3回まで無料、1〜4週間プログラムは1週間22,000円 税込)公式サイトに記載なし
7東京サドベリースクール東京都世田谷区(京王線芦花公園駅から徒歩約10分)5歳〜20歳(年長から=小学1年生から)入学金 1人目550,000円/年間授業料 1人目844,200円(月額換算70,350円)。授業料の3分の1を補助する学校独自の奨学金制度あり公式サイトに記載なし
8星槎フリースクール名古屋校愛知県名古屋市東区小学生・中学生および進路模索中の若者(学年の下限は公式に明記なし)要問い合わせ公式サイトに記載なし
9箕面こどもの森学園(認定NPO法人 コクレオの森)大阪府箕面市小学1年生〜中学3年生要問い合わせ(募集要項で案内)公式サイトに記載なし
10ラーンネット・グローバルスクール兵庫県神戸市(六甲山)小学部=小学生/ラーンネット・エッジ=小5〜中学生/バンビーナ=幼児(3〜6歳)要問い合わせ公式サイトに記載なし
11箱崎自由学舎えすぺらんさ(認定NPO法人 箱崎自由学舎ESPERANZA)福岡県福岡市東区(地下鉄箱崎九大前駅徒歩3分)小学生・中学生・高校生(学年の下限は公式に明記なし)要問い合わせ公式サイトに記載なし
12珊瑚舎スコーレ沖縄県南城市キッズスコーレ=4歳児・5歳児および小学1〜3年生/初等部=小学4〜6年生/中等部=中1〜3要問い合わせ公式サイトに記載なし
13NIJINアカデミー全国(オンライン)小学生・中学生(就学前の園児も入学可との記載あり)入学金33,000円(初月のみ)/メタバース通学 月額25,443円(税込)/ハイブリッド通学 月額41,943円〜。年払い割引・きょうだい割引ありオンラインのため送迎不要(リアル校に通学する場合の送迎については記載なし)
※ 2026年8月時点で各施設の公式サイトを確認。費用・対象は変更される場合があります。

13施設を1つずつ紹介

1. フリースクール札幌自由が丘学園(NPO法人 札幌自由が丘学園)(北海道・札幌市東区)

1993年開校。学校とは違う居場所であり学びの場として、個別学習と多様な体験活動を組み合わせています。
対象:小学生・中学生(学年の下限は公式に明記なし) 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

2. フリースクール りんごの木(NPO法人 越谷らるご)(埼玉県・越谷市)

見学(無料)→体験入会→面談→入会という段階を踏みます。他校に通いながら使える「ときどきコース」があるのが特徴です。きょうだい割引・減免制度あり。
対象:6歳以上20歳まで(小学1年生から) 費用:入会金50,000円/いつでもコース 月33,000円(税込)・ときどきコース(月4日まで)月15,750円(税込)/体験入会10,000円(5回分)
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

3. フリースクール みらいゲート秋葉原(東京都・千代田区(JR神田万世橋ビル2F))

学研グループが運営する小学生専用のフリースクール。平日9:30〜17:30開室で、就労している保護者でも預けやすい時間設定です。
対象:小学1年生〜6年生(小学生専用) 費用:入会金33,000円(税込)/月額基本料12,100円(税込)+利用料(午前のみ5,390円・午後のみ8,690円・終日13,090円)
送迎・付き添い:公式に記載あり——「基本的には保護者の方に送迎をお願いしていますが、お子様の状況に応じて各家庭にお任せしています。徒歩圏内であれば送迎サービス(有料)もおこなっています」
公式サイトを見る

4. 王子シューレ(NPO法人 東京シューレ)(東京都・北区(JR王子駅徒歩4分))

何をして過ごすかを子ども自身が決め、プログラムも子どもたちのミーティングで決めます。料理・ダンス・音楽活動など。毎週月曜に保護者向け説明会と子ども向けオープンデイを実施。
対象:6歳〜23歳。公式に「小学生から安心して過ごすことができます」と記載 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

5. 大田シューレ(NPO法人 東京シューレ)(東京都・大田区(京急線雑色駅徒歩5分))

「ほっとできる居場所」として、やりたいことを応援する方針。月〜金10:00〜16:30開室で、小学生は16:00までと低年齢に配慮した時間設定になっています。
対象:小学生・中学生・高校生 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし(毎週火・水曜に説明会・オープンデイ)
公式サイトを見る

6. 東京コミュニティスクール(東京都・中野区)

少人数の全日制マイクロスクール。探究型の学びが中心で、開所8:30〜17:00、プログラムは9:00〜15:45です。
対象:小学1年生〜6年生(全日制マイクロスクール) 費用:要問い合わせ(体験入学は初回3回まで無料、1〜4週間プログラムは1週間22,000円 税込)
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

7. 東京サドベリースクール(東京都・世田谷区(京王線芦花公園駅から徒歩約10分))

カリキュラムも時間割もなく、何を学ぶかを生徒自身が決めます。年間約200日開校、月〜金9:30〜16:00。学校運営は生徒とスタッフの話し合いで決めます。
対象:5歳〜20歳(年長から=小学1年生から) 費用:入学金 1人目550,000円/年間授業料 1人目844,200円(月額換算70,350円)。授業料の3分の1を補助する学校独自の奨学金制度あり
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
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8. せいさフリースクールなごや(愛知県・名古屋市東区)

個々の進度に応じた学習と実体験を通じた学習、進路設計を支援します。※2026年9月時点の公式表記は「せいさフリースクールなごや」(名古屋市東区泉1-2-8)です。以前は「せいさチャレンジスクールなごや」の名称で案内されていました。
対象:小学生・中学生および進路模索中の若者(学年の下限は公式に明記なし) 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

9. 箕面こどもの森学園(認定NPO法人 コクレオの森)(大阪府・箕面市)

フレネ教育・イエナプラン教育をベースに、個別学習・テーマ学習・プロジェクト学習を組み合わせるオルタナティブスクール。2015年ユネスコスクール認証。
対象:小学1年生〜中学3年生 費用:要問い合わせ(募集要項で案内)
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

10. ラーンネット・グローバルスクール(兵庫県・神戸市(六甲山))

1998年開校の全日制オルタナティブスクール。六甲山の自然環境を活かした自立・探究型の学びが特徴です。
対象:小学部=小学生/ラーンネット・エッジ=小5〜中学生/バンビーナ=幼児(3〜6歳) 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
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11. 箱崎自由学舎えすぺらんさ(認定NPO法人 箱崎自由学舎ESPERANZA)(福岡県・福岡市東区(地下鉄箱崎九大前駅徒歩3分))

2005年から活動。農業体験、調理、マジッククラス、ボランティアなど年間を通じた体験活動と教科学習を組み合わせています。
対象:小学生・中学生・高校生(学年の下限は公式に明記なし) 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
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12. 珊瑚舎スコーレ(沖縄県・南城市)

年齢帯ごとにクラスを分ける構成で、低学年は幼児と同じ「キッズスコーレ」に属します。低学年専用のクラスがある数少ない例です。夜間中学校も併設。
対象:キッズスコーレ=4歳児・5歳児および小学1〜3年生/初等部=小学4〜6年生/中等部=中1〜3 費用:要問い合わせ
送迎・付き添い:公式サイトに記載なし
公式サイトを見る

13. NIJINアカデミー(全国(オンライン))

メタバース上のオンライン授業と、通学できるリアル校を組み合わせたハイブリッド型。担任サポート・出席認定サポートが基本料金に含まれます。
対象:小学生・中学生(就学前の園児も入学可との記載あり) 費用:入学金33,000円(初月のみ)/メタバース通学 月額25,443円(税込)/ハイブリッド通学 月額41,943円〜。年払い割引・きょうだい割引あり
送迎・付き添い:オンラインのため送迎不要(リアル校に通学する場合の送迎については記載なし)
公式サイトを見る

費用はどのくらい?——公式に金額を公表している4施設の実額

今回調べた13施設のうち、公式サイトで月額を公表していたのは4施設だけでした。この事実そのものが、小学生のフリースクール選びで最も重要な情報かもしれません。「相場を調べる」より「見学時に総額を必ず聞く」ほうが確実です。

施設月額入会金・入学金
みらいゲート秋葉原(東京・小学生専用)基本料12,100円+利用料(終日13,090円など)33,000円
フリースクール りんごの木(埼玉)15,750円(月4日まで)/33,000円(毎日)50,000円
NIJINアカデミー(オンライン)25,443円(メタバース通学)33,000円
東京サドベリースクール(東京)70,350円(年844,200円の月換算)550,000円
※ n=4は本記事で調べた13施設のうち公式に金額が明記されていた施設数です。全国平均ではありません。課金の形(従量制/年払い/コース制)もばらばらなので、単純平均は出していません。

自治体の補助制度を使うと、実質負担が下がります

フリースクールの利用料を補助する自治体が増えています。金額・要件は自治体ごとに違うので、必ずお住まいの市区町村の公式ページで確認してください。

自治体対象内容公式ページ
東京都都内在住の小・中学生の保護者フリースクール等の利用料に対し月額2万円を上限に助成(入会金・施設維持費は対象外)。令和7年度の交付決定は3,757件東京都
名古屋市市立小・中・特別支援学校に在籍し民間フリースクール等を利用する児童生徒の保護者就学援助認定者等は補助率1/2・月上限22,000円、その他は補助率1/4・月上限11,000円名古屋市
千葉県松戸市不登校傾向にある小学生・中学生月額利用料の3分の1(月上限1万円)。1年以内に約30日以上の欠席、市の認定施設の利用等が要件松戸市
兵庫県明石市市が認定した施設を利用する不登校児童生徒の保護者利用料の2分の1(月上限1万円)。過去1年間におおむね30日以上の欠席が要件明石市
神奈川県鎌倉市小学生・中学生・高校生の保護者利用料等の2分の1(上限月額1.3万円)。学校と施設の情報共有への同意等が要件鎌倉市
※ 2026年8月時点。年度によって金額・受付期間が変わります。必ず各自治体の公式ページをご確認ください。

補助制度で共通して要件になっていること

  • 年間30日以上(またはおおむね30日以上)の欠席があること
  • 自治体が認定した施設であること(どの施設でもよいわけではありません)
  • 学校とフリースクールの情報共有に同意すること
  • 市税の滞納がないこと
  • 全国の制度はフリースクールの補助金・助成金 全国まとめに、都道府県11・市区町村78ぶんをまとめています。

公立で授業料無償の選択肢——小学校段階の「学びの多様化学校」

学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)は、不登校の子どもの実態に配慮した特別の教育課程を編成できる学校です。フリースクールと決定的に違うのは、これが「学校」であること。在籍校を転校して通うので在籍=出席になり、公立であれば授業料はかかりません。

文部科学省の設置者一覧から、小学校段階を持つ学校を抜き出したのが下の表です(2026年8月時点で一覧に掲載されているもの・令和8年設置予定を含む)。

学校名所在地設置形態(指定年)
八王子市立高尾山学園小学部・中学部東京都八王子市本校型(平成16年)
東京シューレ江戸川小学校東京都江戸川区本校型(令和2年・学校法人東京シューレ学園)
白石市立白石南小学校・白石市立白石南中学校宮城県白石市本校型(令和5年)
ろりぽっぷ学園小学校宮城県仙台市本校型(令和5年・学校法人ろりぽっぷ学園)
玖珠町立くす若草小中学校大分県玖珠町本校型(令和6年)
上山市立西郷小学校・上山市立西郷中学校山形県上山市本校型(令和7年)
さいたま市立いろどり学園小学部・中学部埼玉県さいたま市本校型(令和8年)
富山市立古志はるかぜ学園小学部・中学部富山県富山市本校型(令和8年)
宇美町立原田小学校【分校名】ハピネス分校福岡県宇美町分校型(令和7年)
大田区立大森第四小学校【分教室名】みらい学園初等部東京都大田区分教室型(令和6年)
大和郡山市立郡山北小学校【分教室名】ASU奈良県大和郡山市分教室型(令和5年)
リリーベール小学校【分教室名】リリーガーデン茨城県水戸市分教室型(令和7年・学校法人リリー文化学園)
習志野市立袖ヶ浦西小学校千葉県習志野市分教室型(令和7年)
いの町立伊野小学校【分教室名】きぼう高知県吾川郡いの町分教室型(令和8年)
出典:文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」(2026年8月24日に確認)。同ページには基準日の表記がないため、正確には「一覧に掲載されている学校」です。設置は年々増えています。

全体像(本校型32・分校型12・分教室型29・コース指定型11の計84件)と、入学・転入の流れは学びの多様化学校とは?全国84校の一覧・設置形態・費用・転入の流れにまとめています。

「離れるのを嫌がる」小学生と、母子分離不安

低学年の行き渋りでは、保護者と離れるときに強い不安が出るお子さんがいます。国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」は、分離不安を「アタッチメントを生じている保護者から離れるときに、年齢などを考慮してもなお、不適切なほどに強い不安を感じる状態」と説明し、「多くは子どもに生じますが、大人でも生じることがあります」としています。

ただし、行き渋り=分離不安症、とは言えません。診断は医療機関が行うものですし、多くの子は成長のなかで落ち着いていきます。腹痛・頭痛・吐き気などの体の症状が続く場合は、日本小児心身医学会の情報も参考にしながら、小児科や児童精神科に相談してください。

関連記事:母子分離不安とは?いつまで続く・母親のせいと言われたときに/小学校の行き渋り(登校しぶり)|理由と対応・連絡帳の書き方

無料で使える公的な相談先

小学生の不登校で迷ったとき、まず頼れるのは無料の公的な窓口です。民間の施設を検討するのは、そのあとでも遅くありません。

窓口どんなときに連絡先・公式ページ
24時間子供SOSダイヤルいますぐ誰かに話したいとき。子ども本人も保護者もかけられます0120-0-78310(無料・24時間)/文部科学省の案内ページ
子供のSOSの相談窓口どこに相談すればよいか分からないとき文部科学省「子供のSOSの相談窓口」
SNS・チャットの相談窓口電話が苦手なとき。LINEやチャットで相談できます文部科学省「SNSで相談できる窓口」
子ども本人向けの窓口一覧子ども自身が読めるふりがな付きのページです文部科学省「24じかんに相談できる窓口」
スクールカウンセラー学校を通じて無料で相談できます。予約は担任か学校の窓口へ文部科学省 スクールカウンセラー等活用事業
教育支援センター(適応指導教室)市区町村が設置する公的な居場所。原則無料で、出席扱いになることが多い文部科学省「教育支援センター整備指針(試案)」PDF
お住まいの地域の相談窓口47都道府県ごとの相談先がまとまっています文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」
児童相談所相談専用ダイヤル子育ての悩み全般。匿名でも相談できます0120-189-783(無料・24時間)/こども家庭庁
体の症状が続くとき腹痛・頭痛・眠れないなどが続く場合は小児科・児童精神科へ日本小児心身医学会(一般の方へ)
※ 窓口の名称・電話番号は各機関の公式ページに基づいています(2026年8月時点)

つらい気持ちが強いときは、すぐに相談してください

24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(通話無料・24時間・子ども本人も保護者もかけられます)/ 電話が苦手な方はSNS・チャットの相談窓口/ 児童相談所相談専用ダイヤル 0120-189-783

オンラインという選択肢——日本最大級のオンラインのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」

NIJINアカデミー|学校に合わない個性が輝く 不登校のためのオルタナティブスクール

「家から出られない」は、終わりじゃない。

不登校の多くは「学校に行けない=家から出られない」時期を通ります。だからNIJINアカデミーは、公教育の中身をまるごとオンラインに載せました(日本初「公教育を持ち運び可能に」)。アバターで参加するメタバース校舎だから顔も声も出さなくていい。今の状態のまま、全国の仲間・先生とつながって学べます。その挑戦は青年版国民栄誉賞(内閣総理大臣奨励賞)を受賞し、NHK「おはよう日本」でも紹介されました。

900名超
累計入学者(日本最大級)
97%
在籍校の出席認定率
400名
卒業・復学
全国42
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▶ どんな学校? まずは動画で(NIJINアカデミー紹介)

▶ オンラインでも、こんなに楽しい(全校ホームルームの雰囲気)

😊 オンラインで、笑顔を取り戻した子どもたち

NIJINアカデミーの生徒

「学校がにぎやかすぎて疲れてしまう」——そんな子が、自分のペースで通えるオンラインで「好きを極めれば将来の武器になる」と語れるように。

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「話したい気持ちはあるけれど、声が出ない」。人が多い場所が苦手だった子が、オンラインで少しずつ仲間とつながっていきました。

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オンラインで、もう一度、笑顔を。

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出典:academy.nijin.co.jp(2026年8月時点)。数ある選択肢の一つとしてご紹介しています。

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入会前の相談・見学だけでも大丈夫です。まずはお子さんの様子をお聞かせください。

よくある質問(FAQ)

小学1年生や2年生でも通えるフリースクールはありますか?

あります。今回調べた13施設のうち、公式サイトで小学1年生からの受け入れを明記していたのは、みらいゲート秋葉原(小学生専用)、東京コミュニティスクール、東京サドベリースクール(年長から)、りんごの木(6歳以上)、箕面こどもの森学園、珊瑚舎スコーレ(キッズスコーレは4歳児から)などです。ただし低学年の受け入れ体制は施設によって大きく異なるので、必ず見学して雰囲気を確かめてください。

送迎は必要ですか?保護者が付き添う必要はありますか?

今回調べた13施設のうち、送迎・保護者同伴の方針を公式サイトに明記していたのは1施設だけでした(みらいゲート秋葉原:基本は保護者送迎、徒歩圏内なら有料の送迎サービスあり)。つまり「低学年は送迎が必要なことが多い」と一般化するより、見学時に必ず確認すべき項目と考えたほうが確実です。開室時間で低学年に配慮している例(大田シューレは小学生のみ16:00まで)もあります。

小学生でも出席扱いになりますか?

文部科学省の通知(別記1)と別記2は、いずれも「義務教育段階の不登校児童生徒」を対象としているため、小学生にも適用されます。ただし自動的に認められる制度ではなく、判断するのは在籍している小学校の校長です。通い始める前に必ず担任・校長に相談してください。

費用はどのくらいかかりますか?

今回調べた13施設のうち、公式サイトで月額を公表していたのは4施設だけでした。月額12,100円(みらいゲート秋葉原・基本料のみ/別途利用料)〜70,350円(東京サドベリースクール・年額の月換算)。入会金・入学金は33,000円〜550,000円と幅があります。多くの施設が費用を公表していないので、見学時に総額を確認するしかないのが実情です。自治体の補助を使えば実負担は下がります。

「学校に行きたくない」と離れるのを嫌がります。分離不安でしょうか?

国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」は、分離不安を「アタッチメントを生じている保護者から離れるときに、年齢などを考慮してもなお、不適切なほどに強い不安を感じる状態」と説明しています。ただし行き渋り=分離不安症とは言えません。診断は医療機関が行うものです。まずはスクールカウンセラーに相談し、腹痛や頭痛などの症状が続くようなら小児科・児童精神科に相談してください。詳しくは母子分離不安とは?いつまで続く・親の関わり方にまとめています。

小学生のうちに休むと、中学校に進学できなくなりませんか?

出席扱いの有無は指導要録上の扱いであり、公立中学校への進学は義務教育なので、出席日数によって妨げられることはありません。ただし私立中学受験や、その先の高校進学時の調査書には影響し得ます。「進学できなくなる」と不安になりすぎる必要はありませんが、「まったく影響しない」と決めつけるのも正確ではありません。在籍校とスクールカウンセラーに早めに相談しておくのが確実です。

保護者が働いています。日中どうすればいいですか?

不登校の小学生を平日の日中に無条件で預かってくれる全国共通の制度は、今回の調査では確認できませんでした。実務的には、①開室時間が長いフリースクール(みらいゲート秋葉原は9:30〜17:30)を選ぶ ②市区町村の教育支援センターの開所時間を確認する ③自宅から参加できるオンラインを使う、という組み合わせで対応している家庭が多いです。なお、放課後等デイサービスは「学校教育法第1条に規定する学校に就学している障害児」が対象で通所受給者証が必要なため、不登校であれば誰でも使える制度ではありません。市区町村の障害福祉窓口・こども家庭センターにご相談ください。

まとめ:無料の窓口から順に、見学して決めてください

小学生の場合、まずは無料で使える公的な窓口——スクールカウンセラーと教育支援センター——から確認するのが順序です。そのうえで、通える範囲に学びの多様化学校があるかを見て、合う場所がなければ民間のフリースクールやオンラインを検討してください。

そして、費用を公表していない施設が多いこと、送迎や付き添いの方針が書かれていないことが多いこと——この2点は必ず見学時に確認してください。小学生の6年間は長く、途中で通えなくなる要因は、たいてい教育内容よりも生活の段取りにあります。

この記事で参考にした一次資料

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