- 厚木市は「出席扱いとなった施設」13か所を実名でPDF公開しています。この記事はその13か所を出発点にしています
- 市内にあるのは3か所だけ。残りは海老名・相模原・町田など市外です
- 厚木市には市独自の利用料補助がありません。隣の海老名市には令和6年7月から補助がありますが、海老名市民限定です
- 費用を公式サイトで公開している施設がほとんどありません。どこが公開していて、どこが非公開かをそのまま書きます
- 出席扱いの書きぶりには強弱があります。「カウントされる!」から「報告しています」まで、原文で並べます
- 市のなかま教室・なかまルームは学校経由の申し込みです。平塚市などとは手続きが違います
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社のスクールを挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。
厚木市は「出席扱いになった施設」を実名で公開しています
フリースクールを探していると、必ずぶつかる壁があります。「ここに通えば、出席扱いになるのか」が分からないという壁です。施設の公式サイトには「出席扱いになる場合があります」としか書かれていない。学校に聞いても「校長の判断です」と返ってくる。
厚木市は、この壁に対してかなり踏み込んだ資料を出しています。「フリースクール等民間施設一覧」というPDFで、市内の小・中学生が実際に利用し、出席扱いとなった施設を13か所、実名と連絡先つきで公開しているのです。PDFのリード文はこうです。「不登校の子どもが、自分のペースで学習や興味のある活動を行う民間施設です。下記は、令和4年~6年度に市内の小・中学生が利用し、出席扱いとなった施設です。」
これは大きな情報です。「実績がある」ということが、施設の自己申告ではなく市の資料で確認できるからです。この記事の10選のうち7か所は、このPDFに名前がある施設です。
同じPDFには注記もついています。「施設によって活動が異なるため、利用する際は学校と面談を行う場合があります。」つまり、PDFに載っている施設に通えば自動的に出席扱いになる、という意味ではありません。学校との面談は前提です。
お金の話も先に書きます。厚木市には、市が保護者にフリースクール利用料を補助する制度が確認できませんでした。神奈川県の制度も保護者向けではなく、県のページには「保護者の方に直接補助する制度ではございません」と明記されています。県が補助しているのは市町村です。隣の海老名市は令和6年7月1日からフリースクールの授業料補助を始めていますが、これは海老名市民のための制度です。厚木市民が海老名の施設に通っても使えません。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
厚木から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内3か所と、小田急線・相鉄線・JR横浜線で通える市外5か所、それにオンラインを1つ。「市PDF」と書いた施設は、厚木市が公開している「出席扱いとなった施設」の一覧に名前があるものです。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り) | 対象 | 開所 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 星槎教育研究所 厚木相談室 チャレンジスクール 市PDF | 厚木市中町3-16-8 | 小4〜中3 | 月・水・金 10:20-15:30 | 非公開 |
| 2. トライ式中等部 本厚木キャンパス 市PDF | 厚木市中町2-1-24 柳田ビル3階 | 中1〜中3 | 確認できず | 非公開 |
| 3. かがやき 市PDF | 厚木市小野2275-3(自宅教室) | 幼児・小・中 | 確認できず | 非公開 |
| 4. クラーク国際中等部 厚木キャンパス | 厚木市(本厚木駅 徒歩5分) | 小6〜中3 | 確認できず | 非公開 |
| 5. EuLa明蓬館中等部 厚木 | 厚木市栄町1-17-12 | 中1〜中3 | 通学コース 10:00-15:00 | 非公開 |
| 6. IDEAコミュニティカレッジ 市PDF | 海老名市めぐみ町3-1(海老名駅すぐ) | 中学生中心 | 確認できず | 講座料金のみ公開(60分7,000円ほか) |
| 7. 学びと育ちフリースクール SACHI station 市PDF | 海老名市上今泉2-3-19 | 小学生以上 | 確認できず | 非公開 |
| 8. フリースクール鈴蘭学園 市PDF | 相模原市中央区矢部3-1-8(矢部駅 徒歩1分) | 小中〜18歳ごろ | 月〜金 10:00-16:00/夕方16:00-18:00 | 非公開(2026年4月からの料金表あり) |
| 9. 八洲学園中等部 町田分室 市PDF | 町田市森野1-27-14 | 中学生のみ | 確認できず | 入学金・授業料ともに無料/年間教材費5,000円 |
| 10. NIJINアカデミー(オンライン) | 自宅から参加 | 小1〜中3 | 平日の学級制 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. 星槎教育研究所 厚木相談室 チャレンジスクール|1クラス10名。厚木市内で唯一、県の一覧にも載っている
運営:特定非営利活動法人 星槎教育研究所/神奈川県厚木市中町3-16-8(星槎国際高等学校 厚木学習センター内4階)/電話 046-296-5252
厚木市内で、もっとも情報の裏付けが固い施設です。厚木市の「出席扱いとなった施設」PDFに掲載され、神奈川県の連携協議会の一覧にも載っています。厚木市内で県の一覧に載っているのはここだけです。
対象は小学4年生から中学3年生(相談支援そのものには年齢制限なし)。開所は月・水・金の10時20分から15時30分。1クラスの定員は10名です。自尊心の回復と心の成長を目的に、ソーシャルスキルトレーニングと基礎学力の習得、個別カウンセリングを組み合わせています。
出席扱いの書き方は「チャレンジスクールでの出席状況は毎月末、在籍校へ送っています」。認定を約束するのではなく、報告を毎月きちんと行うという書き方です。出席扱いの実務では、この「毎月の報告」こそが要になります。費用は公式にも県の資料にも記載がなく、確認できませんでした。送迎・オンラインについても記載がありません。
2. トライ式中等部 本厚木キャンパス|本厚木駅前。自宅での指導も組み合わせられる
トライ式高等学院 中等部/神奈川県厚木市中町2-1-24 柳田ビル3階/電話 0120-919-439
厚木市のPDFには「トライ式高等学院本厚木キャンパス」として掲載されています。本厚木駅前という立地は、市内のどこからでも計算しやすいという点で大きな利点です。対象は中学1年生から3年生です。
特徴は通学と自宅での指導を組み合わせられること。公式サイトには「家から出ることができずに通学ができなくても、自宅で指導ができる」と書かれています。通える日と通えない日の差が大きい時期には、この形が効きます。
出席扱いについては「中学校長の判断により、中学校の出席日数として認めてもらうこともできます」という書き方です。断定していません。開所曜日・時間と費用については、公式サイトに記載がなく確認できませんでした。本厚木キャンパスの個別ページも見つけられませんでした。問い合わせで確認してください。
3. かがやき|厚木市内で唯一、幼児から受け入れている
厚木・困り感がある子供のための学び舎「かがやき」/神奈川県厚木市小野2275-3/電話 090-4818-5151
この記事の10か所のなかで、幼児から受け入れていると明記しているのはここだけです。対象は幼児・小学生・中学生。2020年に厚木市内の社会福祉法人の事業の一環として始まったと書かれていますが、法人名そのものは公開されていません。
中身は、長年支援教育に従事した専門家による個別指導と、発達・学習の支援です。中学卒業まで通う子どもが多いと書かれています。厚木市のPDFに名前があるので、実際に出席扱いになった実績があることは確認できます。
ただし情報が少ない施設でもあります。開所曜日と時間は公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。費用も公式には記載がありません。公式サイトは所在地を「厚木市の自宅教室」とだけ書いていて、番地は公開していません(市のPDFには小野2275-3と記載)。見学の申し込みは電話から始まります。
4. クラーク国際中等部 厚木キャンパス|本厚木駅から徒歩5分。小学6年生から
クラーク国際中等部 厚木キャンパス/神奈川県厚木市(本厚木駅から徒歩約5分)
厚木市のPDFには載っていませんが、本厚木駅から徒歩約5分という立地と、小学6年生から受け入れる点で入れています。中学3年生までが対象です。クラーク記念国際高等学校と中高一貫で連携していて、全教員が学習心理支援カウンセラーの資格を持つとされています。
出席扱いの書き方は、この記事のなかでは踏み込んだほうです。原文は「在籍している中学校の判断によりますが、多くの場合、フリースクールでの活動が『出席扱い』として認められています」。断定はしていませんが「多くの場合」と書いています。最終的に決めるのは在籍校の校長だという点は変わりません。
オンラインキャンパス「FAMcampus」があり、通学が難しい時期にも参加の形があります。開所曜日・時間と費用は公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。「入学金無料キャンペーン」の実施が書かれているので、時期によって条件が変わる可能性があります。
5. EuLa明蓬館中等部 厚木|メタバースを使う。多職種のチーム担任制
EuLa明蓬館中等部(法人本部:東京都品川区北品川5-12-4)/厚木学習センター:神奈川県厚木市栄町1-17-12/電話 046-258-6780
公式サイトに「直営学習センター:(東京)品川、国立/(神奈川)厚木、横浜関内」と明記されています。対象は中学1年生から3年生。通学コースは10時から15時です(曜日は確認できませんでした)。
特徴はメタバース空間を使った学びと、多職種によるチーム担任制。ひとりの担任がすべてを見るのではなく、複数の専門職がチームで関わる形です。オンラインのコースも複数あります。
出席扱いについては「独自の教育課程に則った学びをポートフォリオに記録し、在籍校に情報共有します。出席認定に向けた相談も承ります」という書き方です。断定していません。費用は非公開で、資料請求の案内のみです。公式サイトには「自治体によってはフリースクール利用料の助成制度が活用できる場合あり」とも書かれていますが、厚木市にはその制度がありません。
6. IDEAコミュニティカレッジ(海老名市)|海老名駅すぐ。出席扱いの書き方がこの記事で最も強い
神奈川県海老名市めぐみ町3-1 ViNA GARDENS PERCH 5階(小田急線・相鉄線・JR相模線「海老名駅」徒歩すぐ)/電話 070-1514-2022
本厚木から小田急で3駅。3路線が集まる海老名駅のすぐそばで、通学経路としてはかなり強い場所にあります。厚木市のPDFにも、神奈川県の連携協議会の一覧にも名前があります。
出席扱いの書き方は、この記事の10か所のなかでもっとも踏み込んでいます。原文は「在籍小中学校の出席日数にカウントされる!※在籍学校長の許可が必要」。注釈がついているので断定ではありませんが、強い表現です。厚木市のPDFに名前がある=実際に出席扱いになった実績があるということなので、この表現には裏付けがあります。それでも、決めるのは在籍校の校長です。
対象は不登校や学校が合わない中学生が中心です(県の資料では小1〜中3と記載されています)。開所曜日・時間は確認できませんでした。費用は入会金・月額とも記載がなく、公開されているのは高校進学講座・相談講座の料金(60分7,000円、90分10,000円)だけです。
7. 学びと育ちフリースクール SACHI station(海老名市)|最大7人。異年齢が混ざる
神奈川県海老名市上今泉2-3-19/電話 070-8955-1305
厚木市のPDFに名前がある施設です。特徴は規模で、最大7人の少人数、しかも異年齢が混ざる形をとっています。同学年ばかりの集団が苦しかった子どもにとって、この設計は意味を持ちます。
対象は小学生以上。ホームエデュケーションにも対応していて、ワンデイ利用の制度があります。「まず1日だけ行ってみる」ができるのは、始めるハードルを下げます。社会性・自主性・生活力を育てることを掲げています。
開所曜日・時間は確認できませんでした。費用も公式トップページには記載がなく、料金ページへのリンクがあるだけです。出席扱いについても公式サイトに記載はありません。ただし厚木市のPDFに名前があるので、実績はあります。最寄りは海老名駅と座間駅ですが、徒歩分数は確認できませんでした。
8. フリースクール鈴蘭学園(相模原市)|矢部駅から徒歩1分。自宅訪問と付き添いに対応している
運営:NPO法人フリースクール鈴蘭学園/神奈川県相模原市中央区矢部3-1-8(JR横浜線「矢部駅」から徒歩1分)/電話 080-6577-1545
この記事のなかで、いちばん手厚い対応を公式に書いているのがここです。原文は「来園が難しいお子様にはご自宅へ訪問することも可能」「公共交通機関の利用に際して付き添いも承ります。(交通費別途)」。訪問にも、電車の付き添いにも対応すると書いている施設は、10か所のなかでここだけです。
対象は小学生・中学生から18歳くらいまで。開所は昼間のフリースクールが月曜から金曜(祝日休)の10時から16時、夕方が月曜から金曜の16時から18時ごろ。この記事のなかで、開所日数が最も多い施設のひとつです。
厚木市のPDFに名前があります。費用は料金表PDFに集約されていて本文に金額の記載がなく、実質非公開です。2026年4月からの料金という記載があるので、問い合わせのときに最新のものを確認してください。出席扱いについては公式サイトに明記がありません。
9. 八洲学園中等部 町田分室(町田市)|入学金も授業料も無料。中学生のみ
八洲学園中等部 町田分室/東京都町田市森野1-27-14 サカヤビル1F/電話 042-851-7192
厚木市のPDFに名前がある施設のなかで、費用の条件が突出しています。入学金が無料、授業料も無料。かかるのは年間教材費5,000円だけです(特別クラスは前期・後期各30,000円の追加クラス費)。厚木からはJR横浜線で町田駅まで行けます。
対象は中学生のみ。小学生への対応は書かれていません。出席扱いについては「出席と活動内容を在籍中学校へ報告し、多くの学校で出席認定していただいています」という書き方です。断定はしていませんが、実績の多さを示しています。
開所曜日・時間は公式に確認できませんでした。送迎・オンラインについても記載がありません。費用がかからないぶん、まず一度見に行ってみる価値があるという位置づけの候補です。
10. NIJINアカデミー(オンライン)|担任と学級がある。自宅から参加する
運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/オンライン
最後に自社のスクールを挙げます。通所ではなく、自宅から参加するオンラインのオルタナティブスクールです。担任がいて、学級があり、時間割があります。録画を見るだけの動画配信ではありません。対象は小学1年生から中学3年生までです。
厚木の事情を踏まえて書くと、この記事の10か所のうち9か所は、開所曜日と時間か費用のどちらか、あるいは両方が公開されていません。見学に行ってみないと分からないことが多い、というのが厚木の現状です。そのうえ市内の3か所はいずれも中学生中心で、小学生の受け皿は「かがやき」だけです。
費用は月25,443円で、初月のみ入学金33,000円。厚木市には保護者向けの補助がないため全額自己負担ですが、金額が公開されているという点と交通費がかからないという点は、比較の材料になります。
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。これは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。認定するかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ほかの9か所と同じく、断定はしません。

厚木市のフリースクールの費用相場と、使える補助制度
ここが厚木の難しいところです。10か所のうち、月額を公式サイトで公開している施設が1つもありません。唯一はっきりしているのが、八洲学園中等部町田分室の「無料」です。
| 項目 | 厚木周辺の状況 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 月額の公開状況 | 9か所中8か所が非公開 | 公開されているのは八洲学園町田分室の「授業料無料」のみ。厚木では「まず電話で聞く」以外に方法がありません |
| 入会金 | ほぼ全施設で非公開 | クラーク国際中等部は「入学金無料キャンペーン」の記載あり。時期で条件が変わる可能性があります |
| いちばん安い選択肢 | 八洲学園中等部 町田分室(入学金・授業料ともに無料/年間教材費5,000円) | ただし中学生のみです |
| 交通費 | 月0円〜約1万円 | 海老名・相模原・町田へ通う場合、定期代が毎月かかります。本厚木駅前のトライ式・クラークとは総額が変わります |
| 厚木市独自の補助 | 確認できませんでした | 市が保護者に補助する制度は見つかりませんでした |
| 海老名市の補助 | 海老名市民限定です | 海老名市は令和6年7月1日からフリースクール授業料補助を実施。厚木市民が海老名の施設に通っても使えません |
| 神奈川県の補助 | 保護者向けではありません | 県のページに「保護者の方に直接補助する制度ではございません」と明記。県が補助するのは市町村です |
補助金について、厚木市民が誤解しやすい点を2つ書きます。
ひとつめ。神奈川県の制度は、保護者が申請するものではありません。県は市町村に対して、1人あたり月1万円を基準にその3分の1を補助しています。市が制度を作らなければ、県の予算は住民に届きません。厚木市はまだ制度を作っていません。
ふたつめ。海老名市の補助は、海老名市に住んでいる人のための制度です。厚木市民がIDEAコミュニティカレッジやSACHI stationに通っても、海老名市の補助は出ません。「隣の市に補助がある」と「自分が使える」は別の話です。
その前に。市のなかま教室・なかまルームを確認してください
ここまで民間10か所を書いてきましたが、厚木市には公的な教室があります。市に補助制度がないぶん、ここを確認する価値は大きいです。
厚木市の「なかま教室」と「なかまルーム」です。連絡先は046-225-2520。
- 要件は、厚木市内に住んでいて、厚木市立の学校に在籍していることです
- 申し込みは学校を経由します。平塚市のように保護者が直接申し込む形ではありません。まず在籍校の担任か管理職に相談してください
- 公的な教室なので、通った日の出席の扱いについても学校と直接話が通ります
- 連絡先は046-225-2520
- 民間の月額が公開されていない厚木では、費用の見通しが立つ選択肢として先に見ておく価値があります
「学校を経由しないと申し込めない」というのは、学校との関係がこじれている時期にはつらい条件です。それでも、担任ではなくスクールカウンセラーや管理職に話を持っていくという方法はあります。また、厚木市が「出席扱いとなった施設」のPDFを公開していること自体が、市として民間の利用を想定しているという証拠でもあります。学校との面談でこのPDFを見せながら話すと、通じやすくなります。
あわせて、神奈川県は教育委員会とフリースクール等による不登校相談会とフリースクール等見学会を実施しています。厚木のように費用が非公開の施設が多い地域では、まとめて話が聞けるこうした場は効率がいいはずです。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
厚木の場合、理由は2つあります。ひとつは小学生の受け皿がほとんどないこと。市内3か所のうち、小学生を受け入れると明記しているのは「かがやき」だけで、トライ式とEuLaは中学生のみ、クラークは小学6年生からです。もうひとつは情報が出ていないこと。10か所のうち8か所が費用非公開、開所曜日と時間が公式に分かるのは3か所だけです。比べようにも、比べる材料が揃いません。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内は3か所のみ。海老名・相模原・町田への通学は小田急や横浜線での移動になります |
| 対象学年 | 小1から中3まで | 厚木市内で小学生を明記しているのは「かがやき」1か所だけです |
| 費用の分かりやすさ | 月25,443円と公開(初月のみ入学金33,000円) | 10か所中8か所が非公開。無料と分かるのは八洲学園町田分室のみです |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります。鈴蘭学園は自宅訪問と付き添いにも対応します |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 厚木市のPDFに名前がある7か所は、実際に出席扱いになった実績が市の資料で確認できます。ただし断定している施設はありません |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学と面談を経てからになります。SACHI stationにはワンデイ利用の制度があります |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 小学生で、市内に受け入れてくれる場所が見つからない
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
厚木では、小学生の受け皿が市内にほとんどありません。市外まで足を延ばすと、片道の移動が毎日の負担になります。家から参加できるオンラインは、そこを回避できる選択肢です。あわせて、相模原の鈴蘭学園は自宅訪問と電車の付き添いに対応しているので、「外に出る練習」から始めたい場合はそちらも相談先になります。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです。星槎の厚木相談室が「毎月末に在籍校へ送っています」と書いているのは、まさにこの部分です
- ③報告書や出席表の作成に、別途費用がかかるか。非公開の施設が多い厚木では、月額と一緒に必ず聞いてください
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。年間の総額で比べてください
②と③は特に見落とされます。月額だけを比べて決めてしまうと、あとから年間で数万円の差が出ます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
厚木は、公式サイトに書かれていないことが特に多い地域です。だからこそ、見学の電話で聞くべきことがはっきりしています。次の7つです。
- 月額はいくらですか。入会金はありますか。厚木では10か所中8か所が非公開です。これを聞かずに見学に行かないでください
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・保険料・年会費をすべて足した金額を聞く
- 何曜日の何時から何時まで開いていますか。公式に開所日時が分かるのは10か所中3か所だけです
- うちの子の学年は受け入れていますか。厚木市内で小学生を明記しているのは「かがやき」だけ、八洲学園町田分室は中学生のみ、クラークは小学6年生からです
- 在籍校への出席の報告は、どういう形で、どのくらいの頻度でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形と頻度」を聞くほうが、実態が分かります
- 厚木市の「フリースクール等民間施設一覧」に載っていることをご存じですか。市のPDFに名前がある施設なら、話が早く進みます
- 通えない日のフォローはありますか。鈴蘭学園は自宅訪問と付き添い、トライ式は自宅指導に対応しています

よくある質問
まとめ
厚木市には、他の自治体にはない強い材料があります。「出席扱いとなった施設」13か所を実名で公開したPDFです。どこに通えば実際に出席扱いになったのかが、市の資料で確認できます。学校との面談のとき、このPDFを持っていってください。
一方で弱点もはっきりしています。市内にあるのは3か所だけで、しかもそのうち小学生を受け入れると明記しているのは「かがやき」1か所だけです。残りは中学生中心。小学生の家庭は、市外かオンラインを検討することになります。
そして費用が分かりません。10か所のうち8か所が非公開で、金額がはっきりしているのは八洲学園中等部町田分室の「入学金・授業料ともに無料」だけです。見学の電話では、必ず月額と入会金と報告書の費用を一緒に聞いてください。
厚木市に補助はありません。海老名市の補助は海老名市民限定、神奈川県の制度は市町村向けです。費用は全額自己負担になるという前提で計算してください。
最初の一歩としては、市のなかま教室・なかまルーム(046-225-2520)への相談と、厚木市のPDFに名前がある施設への電話の2つを並行して進めるのがいいと思います。なかま教室は学校経由なので、在籍校への相談とセットになります。

内容を確かめるための一次資料
- 厚木市「フリースクール等民間施設一覧」(ページ/PDF)
- 厚木市「不登校児童・生徒への支援について」(ページ)
- 神奈川県「フリースクール等に通う子どもへの支援」(ページ)
- 神奈川県「フリースクール等の紹介」(ページ)
- 海老名市「不登校支援ガイド(令和8年5月)」(PDF)
- 星槎教育研究所 厚木相談室 チャレンジスクール(ページ)
- トライ式高等学院 中等部(ページ)
- かがやき 公式サイト(ページ)
- クラーク国際中等部 厚木キャンパス(ページ)
- EuLa明蓬館中等部(ページ)
- IDEAコミュニティカレッジ 海老名(ページ)
- 学びと育ちフリースクール SACHI station(ページ)
- フリースクール鈴蘭学園(ページ)
- 八洲学園中等部(ページ)
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(ページ)


