勉強のつまずきで学校がつらい子|小学生の理由・サインと親の対応

不登校・行き渋りガイド

「どうして?」と聞いても答えがはっきりしない——小学生のお子さんについて、なぜ起きるのか、うちの子は当てはまるかのチェック、逆効果な対応と具体的な声かけ例、回復の道すじ、学校との連携、相談先までを、じっくり解説します。

悩み別ガイド > 不登校・行き渋り(学習のつまずき)
にじいろ編集部
2026.7.26

「勉強についていけなくて学校がつらい」——まず知ってほしいこと

「授業が分からない」「みんなより遅れている気がする」——学習のつまずきが自信の低下につながり、行き渋りの背景になることがあります。分からなさが積み重なると「自分はダメだ」と感じてしまいがちです。大切なのは、どこでつまずいているかを一緒に見つけ、合った学び方で「分かる・できる」体験を取り戻すことです。

「授業が分からない」が積み重なると、「自分は頭が悪い」という思い込みにつながり、自信の低下から行き渋りになることがあります。とくに、特定の教科だけ極端に苦手な場合は、努力不足ではなく学習障害(LD)などの特性が背景にあることも。つまずきは“どこで”つまずいているかを見つけ、合った方法で「分かる・できる」体験を取り戻すことが回復の鍵です。

ひとりで抱えないで

これは「親の育て方が悪い」というサインではありません。お子さんの心と体が出している大切なサインに気づけたこと、それ自体が大きな一歩です。原因を一つに絞れなくても、対応は始められます。

学習のつまずきのサイン

次のような様子が続いていないか、ふり返ってみてください。それぞれが、いま挙げた背景のあらわれです。

  • 特定の教科を強く嫌がる・避ける
  • 宿題に極端に時間がかかる/取りかかれない
  • 「バカだから」など自分を否定する言葉が増えた
  • テストや発表の前に不安が強くなる

ひとつだけなら一時的なものかもしれません。けれど複数が2週間ほど続くなら、早めに関わり方を切り替えていきましょう。

うちの子は当てはまる?チェックリスト

「様子を見るべきか、動くべきか」の判断材料にしてください。当てはまる数が多いほど、背景にこの理由が隠れている可能性が高くなります。

  • 特定の教科・単元だけ極端に苦手
  • 「分からない」が積み重なっていそう
  • 勉強のことになると元気がなくなる
  • 読み書き・計算のどこかで強くつまずく
チェックの目的は「原因さがし」ではありません

いくつ当てはまっても、犯人を見つけて責めるためのものではありません。目的は「今、この子はしんどさを抱えている」と気づくこと。気づけたこと自体が、次の一歩につながります。

やってしまいがちな対応と、その注意点

不安なとき、親はつい「なんとかしよう」としてしまいます。その気持ちは自然ですが、次の関わりは、かえって回復を遠ざけてしまうことがあります。追いつめられた子は、心をさらに閉ざしてしまうからです。

  • 「なまけ」「努力不足」と決めつける
  • 他の子と比べて焦らせる
  • 分からないまま量をこなさせる

してあげたい関わり(具体的な声かけ例つき)

いちばんの土台は、家が安心できる場所であること。少し言い方を変えるだけで、伝わり方は大きく変わります。

声かけ NG例 → OK例

「なんでこんなのも分からないの」 → 「ここでつまずいてるんだね、一緒に見てみよう」
「努力が足りない」 → 「よくここまでがんばったね」
「みんなできてるよ」 → 「あなたのペースで大丈夫だよ」

  • 量より「できた実感」を優先し、小さく区切る
  • つまずきの場所を一緒に見つけ、責めない
  • 必要なら学校と配慮(時間延長・ICT等)を相談する

回復への道すじ——3つの段階

回復は一直線ではなく、行きつ戻りつしながら進みます。おおまかな3段階を知っておくと、いま我が子がどこにいるかが見え、焦りが和らぎます。

1

休養期

エネルギーが底の時期。まずしっかり休ませ、安心を最優先に。登校刺激は控え、心の充電に専念します。

2

回復期

笑顔が戻り、好きなことに関心が向き始めます。生活リズムを整え、家でできることから活動を広げます。

3

再始動期

「保健室なら」「午後からなら」など本人発の一歩が出てきます。学校と相談し、小さな成功体験を重ねます。

大切なのは、段階を飛ばして急がせないこと。エネルギーがたまれば、子どもは自分から動き出す力を持っています。

学校との連携の進め方

家庭だけで抱え込まず、早めに学校と手をつないでおくと、選択肢が広がります。次の順で進めるとスムーズです。

  • 担任に「今の状態」を共有する:原因の説明より、「朝つらそう」「体の不調がある」など事実を伝えるだけで十分です。
  • スクールカウンセラーに相談する:無料で使えます。家庭と学校で対応をそろえる橋渡し役になってくれます。
  • 柔軟な登校・学びの形を相談する:保健室・別室登校、午後からの登校、短時間登校、合理的配慮など、その子に合った形が選べます。
  • 親の負担を軽くする配慮も相談する:毎朝の欠席連絡の方法など、続けやすい形を一緒に決めます。

相談先・受診を考える目安

「相談は大げさかも」と迷う必要はありません。数日〜1週間たっても回復しない、強い落ち込みや体の不調が続く、といったときは、日数にかかわらず早めに専門の窓口を頼ってください。

読み書き・計算など特定の学習が極端に苦手な場合、学習障害(LD)が背景にあることも。学校の通級指導や合理的配慮、各自治体の教育相談が利用できます(文部科学省 特別支援教育)。

「行けない時期」も、その子は育っています——にじいろから

学校を休むと、この先どうなるのだろうと不安でいっぱいになりますよね。けれど、立ち止まって自分と向き合う時間が、その子の芯を育てることもあります。にじいろは「数値で測られる学びから、経験で語れる学びへ」を掲げ、学校という一つの場所だけにとらわれない、その子らしい育ちを応援しています。安心できる環境と時間があれば、子どもはまた自分のペースで歩き出します。どうか一人で抱え込まず、まずは気持ちを分かち合えるところから始めてください。

よくある質問(FAQ)

勉強嫌いと学習障害の違いは?
特定の学習だけが努力しても極端に苦手な場合は、学習障害(LD)の可能性があります。気になるときは学校や専門機関に相談しましょう。
遅れは取り戻せますか?
つまずきの場所を見つけ、合った学び方で「できた」を積めば取り戻せます。まずは自信を守ることが優先です。
家庭でできることは?
小さく区切って達成感を持たせる、得意を伸ばす、できたことを具体的にほめる、が効果的です。
勉強嫌いと学習障害の違いは?
特定の学習だけ、努力しても極端に苦手な場合はLDの可能性があります。気になるときは学校や専門機関に相談しましょう。合理的配慮や通級も利用できます。

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※本記事は保護者が情報を整理するための一般的な解説であり、診断・治療や専門的な助言に代わるものではありません。お子さんの状態については、学校・専門の相談窓口・医療機関にご相談ください。制度・窓口は変更される場合があります。最新の公式情報をご確認ください。

最終更新:2026年7月26日


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