はじめに
こんにちは。NIJINアカデミースタッフのこばはるです。
2025年7月から、福山市教育委員会との連携で、市内の不登校の小中学生の子どもたちに向けて、NIJINアカデミーの“メタバース校舎”を使った新しい学びの場を提供する取り組みが始まりました。
全国の市町村と同様、福山市の不登校児童生徒数は近年増加傾向にあります。福山市教育委員会では、不登校児童生徒の状況に応じた居場所づくり、多様な学びづくりを進めており、今回の取り組みは、学校や教育支援センター等に行くことができない児童生徒への支援という課題を解決するための新しいモデルとしてスタートしました。
今回は、実際に福山市の子たちがどんなNIJINアカデミーでどんな過ごし方をしているのかご紹介いたします。
NIJINアカデミーで見つけた居場所・仲間
学校に足が向かず、家族以外と話す機会があまりなかった彼らが、『NIJINという“安心していられる居場所”』を見つけたことで、大きな変化が生まれています。
🌱 好きなロブロックスを通じて、他者とコミュニケーションを楽しむことができるようになった子。
🌞朝が苦手だったにもかかわらず、10時から始まる活動にあわせて早起きをする習慣が身についた子。
✍「1日2時間の勉強を継続する」と、自分に合った目標を設定し頑張っている子。
👄 NIJINアカデミー主催のEnglish Summer Campに申し込み、オールイングリッシュの学びにチャレンジした子。
みんな、**「目標」や「やってみたいこと」**を持ち、それぞれの歩幅で、楽しく前向きに通っています。
福山すごろくでつながる! 夏を感じる!NIJINアカデミーの1日
NIJINアカデミーの特長の一つとして、子どもたちが主体となって、地域や季節を感じられるユニークな活動を展開しています。今回は、**「福山市すごろく」「夏のクラス会議」**を通して、子どもたちがどのように“つながり”と“楽しさ”を育んでいるのかをご紹介します。
🎲 福山にちなんだオリジナルすごろくを制作!地域の垣根を超えた知ホームチーム活動
NIJINアカデミーの朝のHRは、他クラスと合同で行います。学年も住んでいる場所もごちゃまぜの仲間たちと分け隔てなくつながることができます。
先日のホーム体育の時間には、子どもたちのアイデアから生まれた**「福山市すごろく」**を活用!
名所や名物、歴史など、福山市に関するマス目がたくさん。すごろくを通して、福山のことをもっと知り、もっと好きになる時間になりました。
また、他のクラスの子が作ったクイズにチャットで答えたり、リアクションボタンを使って、オンラインならではのやりとりが活発に。
画面越しでも、笑い声や「へえ〜!」「知らなかった!」といった反応があふれ、自然とつながる楽しさが生まれていました。

🍧 夏のクラス会議:「涼」をテーマに自由な発想!
8月に行ったクラス会議のテーマは「夏を感じること」。
子どもたちからはさまざまなアイデアが飛び出しました!
- アイスにカラフルなトッピングでオリジナルアイスをつくったり
- 手回しかき氷機で、自分だけの味を楽しんだり
- ゼリーカップや糸を使って、手づくり風鈴にチャレンジしたり…
作品づくりの途中では「失敗した〜!」なんて声も上がりましたが、
カメラをオンにしてお互いの作品を見せ合う場面では、どの子の表情もとても誇らしげでした。
こうした活動は、家庭や学校だけでは難しかった“安心して人と関わる機会”を提供しています。自治体の取り組みとNIJINアカデミーが補完し合うことで、子どもたちの新しい学びの形が実現しています。
まとめ:つながる・笑う・工夫する——そのすべてが学びに
福山市との連携が始まってまだ日は浅いですが、子どもたちはすでに新しい仲間や学びとの出会いを通して、小さな一歩を積み重ねています。
「来てみるだけ」で始まった場所が、今では「また来たい」と思える場所に。
福山市での事例は、他の自治体でも応用できる“モデルケース”となることを目指しています。