学校に行きたくない
学校休みたい
そう感じることは、決して珍しいことではありません。
小・中学校における不登校児童生徒数は29万9048人と過去最多(こども家庭庁令和4年度:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要)となっています。
これは「日本の教育」の問題であり、大人にも責任があることだと思います。
だから、あなたが「行きたくない」と感じるのは自然なことなんです。
文部科学省も不登校の多さを受けて、下記のように発言しています。
「不登校はどの子どもにも起こりえるし、問題行動ではない」と。
でも現実問題、あなたが「行きたくない」と言っても親に受け入れてもらえないのはなぜでしょうか。
この記事では、
- 学校に行きたくない気持ちを伝えても親が許さないときの子どもの気持ち
- 親に見て欲しい!子供のSOSサイン
- 親が許さない理由を理解する
- 学校へ行かないことを許すプロセス
- 学校だけが教育じゃない!休んでも大丈夫
について解説していきます。
こちらの動画では、NIJINアカデミーの学校長が、9月・10月に学校に行きたくなくなる理由を解説しています。
ぜひ見てみてくださいね。
客観的に伝えた方が伝わりやすい場合もあるので、親にこの動画を送ってみるのも良いと思います。
「学校行きたくない!」を親が許さないときの子どもの気持ち
「学校に行きたくない」と勇気を出して親に伝えたときに、許してもらえないときにどんな気持ちになるでしょうか。
色々な感情があると思います。
- 悲しみ
- 不安
- 孤独
- 無力感
- 怒り
- 不信感
理解されない悲しみ、自分の気持ちが否定されたように感じるし、なぜ分かってもらえないんだろうと不安になります。
『自分の気持ちは間違っているのかな?』と自己否定する気持ちも出てきてしまうことがあります。
苦しさを理解してくれない親に怒りや不信感を感じたり、諦めにも似た無力感を感じることもあるでしょう。
身近で一番自分を分かってもらえると信頼しているからこそ、親の否定はつらく感じてしまいます。
親に見て欲しい!子供のSOSサイン
この動画では、NIJINアカデミーという不登校の生徒専門のフリースクールを運営する星野達郎校長が、子どものSOSサインについて説明しています。
ぜひ動画を親にも見せて、実は自分もこんな症状がある…と話してみると伝わりやすいかもしれません。
子供のSOSサインを説明していきます。
学校に行きたくないと言う
「学校に行きたくない」「友達に会いたくない」など口に出すようになります。
自分に対する否定的な言葉が増える
「死にたい」
「生きてる価値がない」
「自分なんかダメ人間」
「頑張っても意味ない」
などの自分を否定する言葉が増えてきたらSOSサインです。
眠ろうとしても眠れない
眠ろうとしても考えすぎてしまい、眠れなくなるのもSOSサインです。
眠れなくなるのはうつ状態に近い症状なので、ここまでくると危ないです。
食欲が低下する
どうにも食べる気力がわかない。
これもかなり危険なサインです。
親と全く話さなくなる/反抗的な態度を取る
親に対してイライラするタイプの子ども、無口になるタイプの子ども。
どちらの反応もSOSサインです。
イライラする子は、親に暴力など反抗的な態度を取ることがあります。
無口になるタイプの子どもは、親と目を合わせなくなったり、無口になったりします。
兄弟にやつあたりをする
自分より年下の兄弟に強く当たるようになることがあります。
SNSにも攻撃的なチャットを送ってしまうこともあるかもしれません。
頭痛・腹痛
頭痛やお腹痛いなどの体の反応もSOSサインです。
朝になるとお腹が痛くなるというのは、体の反応であり、仮病ではありません。
学校休みたいのに親が許さない理由とは?
親が学校をすんなり休ませてくれない理由には、ワケがあります。
親も色々と考えているのです。
- 学校以外の選択肢を知らない
- 学校に行かないと就職に響く
- 同じであることを好み、違うことを避ける傾向にある日本人気質
- 社会性の低下
- 甘やかしへの不安
- 共働きの場合、今日休まれると仕事に行けないと困ると思っている
- 自分の思い通りにならない怒り
親の考えを受け止めつつ、自分の考えを説明しましょう。
学校以外の選択肢を知らない:不登校への不安
不登校になったらどうなってしまうのか?
他のスクールに通うなどいくらでも手段はありますが、それはまだ世の中に浸透していませんし、親も不安に思っているのです。
将来の道筋も途絶えてしまうように親には感じられます。
そのため、不登校にならないで欲しいという願望があり、なるべく学校に行って欲しいと考えています。
学校以外の選択肢を知らず、一から情報を集めるのはかなりの労力を費やします。
しかし、オンラインスクールや家庭教師など今は様々な選択肢が増えてきています。
柔軟に考えることが求められる時代です。
学校に行かないと就職に響く:学力・将来への影響
学校を休むことで学力に影響が出ることを心配する親は多いです。
授業を欠席することで学習内容が遅れることを懸念しています。
将来やりたいことが見つかった時に、学力が無くて進学できない、就職できないなど困った未来を想像してしまいます。
また今でも就職には中卒、高卒、大卒などが重要視される傾向にもあるため、資格として持っておいた方がいいと考える親が多いのは当然です。
しかし、フリースクールにも出席認定制度のあるスクールがあったり、通信制で高卒資格を取ったりと学びの場も広がっています。
同じであることを好み、違うことを避ける傾向にある日本人気質
日本人は個性を大事にするよりも、みんなと同じことを好みます。
「同調圧力」「空気を読む」という言葉もありますが、日本で暮らしているとその言葉に縛られていることを感じませんか?
学校の中で個性を発揮すると、「悪目立ち」「空気読め」と批判されることもあるでしょう。
大人も同じです。
親戚や近所の人から、学校に行かないと何と言われるだろうと心配しているかもしれません。
「小学生なら/中学生なら/高校生なら、学校へ行くべき」という常識が根強くあります。
でも、今は時代の転換期です。
個性を尊重する時代になってきています。
社会性の低下
学校に行かないことで社会性が低下することを親は心配します。
友達との交流や集団生活の中での学びが減ることで、社会に出て就職することが難しくなるのではないかと心配しています。
もちろん、ずっと一人で過ごすことで社会性は低下するでしょう。
しかし、学校以外の選択肢、フリースクールや家庭教師などとかかわることができます。
甘やかしへの不安
もしも、ただサボりたいだけだったら…、と考えてしまいます。
「昨日マイクラやりすぎて眠いから行きたくない」といった理由も全て許してしまうと、行きたくない時にサボるようになってしまいます。
将来会社で働くと、「昨日遊び過ぎたから休む」といったことは基本的に許されません。
今日子供を甘やかすことで、ちょっとした理由で学校を休むことが癖になると、将来にも影響がでることを不安に思っています。
このため、簡単に学校を休ませたくないと考えています。
「学校に行きたくない」という気持ちの強さや理由は人によって様々です。
親に危機感が伝わるようにしましょう。
急に言われても仕事を休めない
共働きの場合、今日休まれると仕事に行けないと困ると思っていることがあります。
社会人は、簡単には休めません。
学校を休むのよりももっと大変です。
急に休むと周りの人に迷惑をかけてしまうので、申し訳なさがあります。
特に小学生だと、一人で家に残しておくのは心配と考える親も多いです。
自分の思い通りにならない怒り
世の中を自分の思い通りにしたい、という気持ちは少なからずみんなの心にあります。
自分の思い通りに行かないときにイライラしてしまう気持ちが強い管理的な親は、学校をすぐには休ませてくれないでしょう。
その傾向が強い人は、スケジュール通りにならない、子どもが言うことを聞かないなど自分の思ったように世の中が動かないことを嫌います。
その場合は、子どもである自分がどうなるのが思い通りなのかについて聞いてみても良いかもしれません。
子どもが良い学校を出て、良い就職をすることなのであれば、今いる学校ではない場所で学んだとしても、良い就職に結びつければOKなのかもしれません。
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学校休みたいと伝えるときの正しい伝え方
学校休みたい気持ちを理解してもらうために素直に話そう
学校を休みたいと感じたとき、まずは親に素直な気持ちを伝えることが大切です。
理由を正直に話すことで、親も理解しやすくなります。
自分の気持ちを抑え込まず、率直に話しましょう。
学校休みたい理由をしっかりと伝えることが大切
学校を休みたい理由を明確に伝えることが、親に理解してもらうための第一歩です。
「ただ休みたい」ではなく、「なぜそう感じているのか」を説明することで、親も冷静に受け止めることができます。
なぜ行きたくないのか、自分の気持ちを整理しよう
まずは、紙に自分の想いを書き出して、何が嫌なのか自分自身で確認しておくと話しやすくなります。
親は忙しくて聞いてくれないと思っても、しっかり話そう。
もし親が忙しくて聞いてくれないかもと思っても、ぜひ本当のことをしっかりと伝えてください。
不登校になるよりも、あなた自身が不幸でいる状況の方がよっぽど問題です。
行きたくない場所には、行かなくて良いです。
私は元教員ですが、学校には嫌なことがあるということも理解しています。
最悪のことにならないためにも、聞いて!としっかりと話しましょう。
いじめられてるなんて知ったら悲しむかもと思っても、残念ながら日本には同じような事例がたくさんあります。
ぜひ本当のことを伝えて守ってもらってください。
先生が変だと思ったら、親に告げ口して大丈夫!守ってもらいましょう。
言えなかったら、紙に書いて渡しても良いですが、きちんと見てくれるように渡してください。
自分でも理由が分からないけれど行けない
実は一番多い理由は、「自分でも理由が分からないけれど行けない」です。
理由は分からなくても、自分が嫌いになっていませんか?
自分に価値がないと思っていませんか?
学校に行くと、自分がないがしろにされている気がする、自分に価値がないと感じる、自分が嫌いになる、自分の居場所がないと感じる。
それも立派な理由の一つですし、理由が分からないけど行ったら自分が壊れてしまうと説明しても良いでしょう。
頼れる人に相談する(先生、保健室の先生)
親にどうしてもわかってもらえなかったら。
学校の先生や保健室の先生など頼れる人に相談してみましょう。
おじいちゃんおばあちゃん、親戚のおじさんでも隣の家のおばさんでもいいです。
否定せずに聞いてくれそうな大人を選んで話してください。
命にかかわるほど悩んでいる場合には、専門の人が話を聞いてくれますよ。
当日の朝ではなく、前日など前もって伝える
仕事をしている親は、すぐには仕事を休めません。
学校を休むと言われたら、特に小学生低学年の子供を親は一人で置いておくわけにいかないので、仕事を休まないといけません。
そのため当日の朝言われると困ってしまうことが多いので、予め前日に「明日は休みたい」と伝えましょう。
また、朝は忙しくバタバタしているので、話をゆっくり聞けないことがあります。
時間のあるときに伝えましょう。
週末をはさむのであれば、金曜日に解放される気分になって考えたくないことは分かります。
しかし、月曜日の朝を待たず、金曜日の放課後から話し合う気持ちが必要です。
学校休みたいときは親としっかり向き合う勇気が必要
親に自分の気持ちを伝えるのは勇気がいることですが、避けずにしっかり向き合うことが重要です。
親とのコミュニケーションを通じて、共に解決策を探すことが大切です。
学校を休みたい理由を親に伝えるコツ
学校を休みたい理由を親にうまく伝えるためには、冷静に具体的に伝えることが大切です。
また、親の立場を理解し、共感を示すことも重要です。
相手の立場を理解する
親の立場を理解し、共感を示すことも大切です。
親が心配するのは、子どもの将来を心配しているからです。
学校に代わる教育機関を考えている、進学先を考えている、自分の将来を考えて勉強している、など具体的な対策を示すことで親の理解を得やすくなります。
まずはフリースクールやオルタナティブスクールについて理解を深めても良いでしょう。
下記は、フリースクールとオルタナティブスクールの違いを解説しています。見てみてください。
また、自分自身が仕事を休めないと思っているからかもしれません。
その時は、誰か頼れる身近な人、祖父母のところで勉強するなど、安心させることができれば良いですね。
親がなぜ反対するのかを考え、もし分からないのであれば直接聞きましょう。
冷静に、具体的に伝える
普段親が分かってくれないとイライラして話してしまいがちなタイプの人は、感情的にならず、冷静に具体的な理由を伝えることが大切です。
全て冷静だからこそ通じることです。
感情的に見せる演技をして、分かってもらおうというのはありですが、(これはかなり冷静です)
それ以外では「○○が嫌だから、今日は行きたくない」と具体的に冷静に話しましょう。
感情的に愚痴をこぼしてみる
普段からあまり感情を出さないタイプであれば、大声で「もう嫌だ!!!」と叫んだり、
「ねえ聞いてよ、こんな嫌なことがあってショックなんだけど…!」
と愚痴っぽく言ってみてもいいかもしれません。
普段とのギャップで驚いて、興味が出るかもしれませんよ!
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子どもが学校行きたくないというときに親ができるサポート
親ができるサポートは何があるのでしょうか。
話を聞く
子どもが学校に行きたくないと感じる一番の理由は、自己否定感が強くて動けなくなっている状態であることが挙げられます。
何をやってもうまくいかない、自分なんか価値がない、いなくなればいい。
そうやって自分を責めてしまっています。
心に深く傷を負っています。
親は、子どもの気持ちをそのまま受け止めることが大事です。
対策を焦らない
休んだ後のことが色々と気にかかってしまうでしょう。
しかし、目の前の子どもに集中してください。
子どもが何を嫌がっているのか、何がつらいのか、どうしたいのか。
後のことは、学校から離れて回復してから考えるので、十分間に合います。
学校だけが教育じゃない!休んでも大丈夫
学校に行くことが当たり前だと思われがちですが、教育の形は一つだけではありません。
学校に通えない、もしくは通いたくないという気持ちを持つことは、決して「ダメなこと」ではありません。
むしろ、それは自分の気持ちや環境を大切にしている証拠です。
学校に行くことで学べることもたくさんありますが、世の中には学校以外にも学びの場がたくさんあります。
たとえば、フリースクールやオンライン学習、家族との会話や本を読むことなども、立派な学びです。
人生で本当に必要なスキルや知識は、必ずしも教室の中だけで得られるわけではありません。
だからこそ、学校を休むことに罪悪感を持たずに、自分に合ったペースで学び続けることが大切です。
休むことで心と体がリフレッシュされ、新しい視点を持つことができる場合もあります。
そして、その休みの期間を活かして自分の興味を深めたり、新しい挑戦をしてみたりすることも可能です。
大事なのは、自分にとって最も健康的で成長できる環境を見つけること。
学校に行かないという選択も、未来につながる大切な一歩です。
休んでも大丈夫、他にもたくさんの学びの道がありますから、焦らず自分のペースを大切にしてください。
NIJINアカデミーは学校より楽しい学校。
不登校が希望に変わる!
NIJINアカデミー(ニジアカ)は、不登校の小中学生対象のオルタナティブスクールです。
オンラインに校舎があるため、全国どこからでも参加できます。
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まとめ
この記事は、「学校休みたい…親が許さないときに効果的な解決方法!」と題してお届けしてきました。
学校を休みたいのに親が許してくれないのは、苦しいですよね。
どのように伝えたらいいのか、親にも納得する時間が必要などのことをお伝えしてきました。
今すぐにでも休みたい、という気持ちは重々分かりますが、ぜひ親としっかり話し合う時間をもってください。
あなたが居たいと思える場所が、あなたの成長できる場所です。
学校がそうではないのであれば、他の場所をぜひ親と相談して見つけてください。
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