子どもの才能の見つけ方|不登校の子は才能がある?「氷山モデル」で見る才能の見つけ方を解説

結論(早見)自分の才能は、自分だけでは見つけられません。才能は氷山のようなもので、見えているのはほんの一部。見つけるには「水を減らす」こと、つまり外部環境の変化が必要です。そのきっかけになるのが「人・本・旅」への申し込み、そして「合わないこと」からの逆算。不登校になった子どもは、学校という環境に“合わないこと”がはっきりしている分、実は才能を見つけやすいとタツロー校長は考えています。

「不登校になった時点で、うちの子はダメなんじゃないか」「社会でやっていけないんじゃないか」——NIJINアカデミーに寄せられる保護者の声で、特に多いのがこうした不安です。

そこで本記事では、「不登校の子どもの才能の見つけ方」について解説します。オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の星野達郎(タツロー校長)が、これまで1,000人以上の不登校の子どもたちと向き合ってきた経験から、才能を見つけるための具体的な視点を徹底解説します。

星野 達郎
星野 達郎 Tatsuro Hoshino
株式会社NIJIN 代表取締役 / NIJINアカデミー 校長

全国900名以上の小中高生が学ぶオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の校長を務める傍ら、2つの教師団体を主宰。これまで累計1,200名以上の教員向けに研修を実施し、学校の中と外、両面から教育課題の解決に取り組む。

その独自の教育実践はNHKやテレビ朝日など多くのメディアで特集され、「青年版国民栄誉賞」「内閣総理大臣奨励賞」を受賞するなど、各方面から高く評価されている。

確かな実績と熱い教育信念を持つ一方で、普段は生徒たちから気さくにいじられる「愛されキャラ」の校長として、日々子どもたちと本音で向き合っている。

目次

才能は「氷山モデル」で考える

タツロー校長は、才能を氷山にたとえて説明します。目に見えている部分はごく一部で、その下には巨大な才能が眠っているというイメージです。

タツロー校長

「人間の脳は、実際に使えているのはわずか2%だという説もあるくらいです。私たちが持っている能力や才能のほとんどは、まだ使われていません。ほとんどが水面下に隠れた氷山のようなものなんです。」

では、水面下にある才能を見るためには何が必要なのでしょうか。答えは「水を減らすこと」——つまり、自分を取り巻く外部環境を変化させることだとタツロー校長は言います。

自分の才能は、自分では見つけられない

書店やYouTubeには「才能の見つけ方」というコンテンツがあふれています。しかし、その多くが「自分で自分を見つけよう」とするアプローチだとタツロー校長は指摘します。

タツロー校長

「自分の才能なんて、自分だけでは絶対にわかりません。氷山と同じで、外部環境が変化して初めて、これまで見えなかった自分の姿が見えてくるんです。一言で言えば、他力本願。ただし、その”外部環境の変化”を自分から取りに行くことはできます。」

ここでタツロー校長が引用するのが、ライフネット生命創業者・出口治明氏の言葉「人・本・旅」です。人に会い、本やYouTubeで知識をつけ、旅をする。そこにタツロー校長は、もう一つの要素を加えています。

「人・本・旅」に加える、もう一つのキーワード「申し込み」

タツロー校長が独自に重視しているのが「申し込み」という行為です。ピッチイベントへの応募、コンテストへの参加、新しいプログラムへの挑戦——何かに申し込むことで、これまで知らなかった知識や情報が一気に流れ込んでくるといいます。

タツロー校長

「知識や情報を吸収したいなら、まず吐き出すことです。息を思いきり吸おうとしたら、まず全部吐き出しますよね。それと同じで、プレゼンやピッチ、表現といったアウトプットをすればするほど、入ってくる情報も大きくなるんです。」

この考え方から、タツロー校長は「落選」や「不採択」という言葉こそ、日本で一番美しい言葉だとまで語ります。挑戦し、たとえ結果が伴わなくても、そのプロセス自体が新しい情報と出会うきっかけになるからです。

不登校の子は、なぜ才能を見つけやすいのか

タツロー校長が独自の視点として提案するのが、「合わないことから才能を逆算する」という考え方です。多くの人は「好きなこと」から才能を探そうとしますが、タツロー校長はあえて「嫌いなこと・合わないこと」から逆算していきます。

タツロー校長

「学校は、同じ年齢・同じ地域の集団が、同じ内容を同じ方法で学ぶ場所です。不登校になった子どもは、この学校という環境に『合わないこと』が、はっきりしています。学校は選択肢が広いぶん、何が合わないのか見えにくい。でも不登校になった時点で、その範囲が一気に絞られるんです。」

つまり、不登校という状態そのものが「合わないもの」を明確にするサインであり、そこから逆算していくことで、かえって才能を見つけやすくなるという考え方です。

もう一つの視点:「自己投影」で生き方を見つける

もう一つの視点が「自己投影」です。自分の心が震えるような人物——歴史上の人物でも、YouTuberでも、アーティストでも構いません——を追っていくと、自分らしい生き方が見えてくるとタツロー校長は語ります。

タツロー校長

「例えば織田信長のように、我が道を突き進むタイプもいれば、豊臣秀吉のように気配り上手なナンバー2タイプ、徳川家康のようにじっと我慢して時を待つタイプもいます。どれが正解ということはなく、自分がどのタイプに心を動かされるかを知ることが、自分らしさに気づく手がかりになります。」

渋沢栄一岩崎弥太郎大倉喜八郎といった実業家、あるいはピカソダ・ヴィンチモネといった画家。誰に憧れ、どんな生き方に心を動かされるか。それを見つめることも、自分の才能の輪郭を知る一つの方法です。

今活躍している子と、我が子を比べなくていい

NIJINアカデミーで活躍する生徒たちを見て、「うちの子はあの子とは違う」と感じてしまう保護者も少なくありません。しかしタツロー校長は、そうした比較には意味がないと語ります。

タツロー校長

「今活躍している子たちも、2〜3年前は自信をなくし、顔も声も出せない状態からスタートしています。才能がいつ、どのように発現するかは、本当に運の要素も大きいんです。伊能忠敬が日本地図を作り始めたのは50歳を過ぎてから。人生、いつ花開くかは誰にもわかりません。」

よくある質問(FAQ)

Q1. 不登校の子どもに才能はありますか? A. タツロー校長は「不登校になるような子は、見えづらい才能を持っている」と考えています。1,000人以上の不登校の子どもたちを見てきた経験から、才能がないのではなく、まだ発見されていないだけだといいます。

Q2. 子どもの才能はどうすれば見つかりますか? A. 自分一人で見つけるのは難しいとされています。「人・本・旅」に加えて、新しいことに「申し込む」という行動を通じて外部環境を変化させることが、才能発見のきっかけになります。

Q3. なぜ不登校の子は才能を見つけやすいのですか? A. 不登校になった時点で、「学校という環境に合わない」ことがはっきりしているためです。合わないことから逆算していくことで、かえって自分に合う分野を絞り込みやすくなります。

Q4. 他の子と比べて自信をなくしてしまう場合はどうすればいいですか? A. 今活躍している子どもたちも、多くは数年前まで自信をなくし、苦しんでいた時期があります。才能の発現には運や時代の要素も大きく関わるため、他の子と比較する必要はありません。

まとめ:才能は、外部環境の変化の中で見えてくる

才能は、自分一人で見つけようとしても見つかりません。人に会い、本やYouTubeから知識を得て、旅に出て、何かに申し込む。そうした外部環境の変化の積み重ねの中で、少しずつ水面下にあった才能が姿を現します。

タツロー校長

「その子が何に合わないのか、どんな人物に心を動かされるのか。そうやって子どものことを見つめてみると、その子のことをもっと愛せるようになると思います。保護者の方にも、ぜひこの視点でお子さんを見てみてほしいです。」

「うちの子には才能がない」と決めつける前に、まずは合わないことを言葉にしてみること。そして、小さな一歩でも「申し込む」勇気を持ってみること。それが、見えなかった才能に出会う入口になります。

▶ 動画でより深く:YouTube(フル解説)

さらに、星野達郎校長が今回のテーマを動画でより熱く、詳細に解説しています。
織田信長・渋沢栄一タイプ診断や、タツロー校長の意外な素顔など、記事では紹介しきれない内容はぜひ動画でご視聴ください!


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