学校には通えている。けれど放課後になると、ゲームや動画で一日が終わってしまう。好きなことはあるのに、それを「学び」や「人とのつながり」に変えてくれる場所が、近所には見つからない。そんな悩みを抱える保護者の方は少なくありません。
この記事で取り上げる「NIJIN放課後プロジェクトスクール」は、いまの学校に通いながら、平日の放課後や休日に、オンラインを中心として「探究プロジェクト」に取り組む小中学生向けのスクールです。公式サイトでは「送迎なし・全国どこからでも通えるオンライン習い事」として紹介されています。
ただし、探究、メタバース校舎、企業との共創といった言葉だけでは、実際にどんな時間が流れていて、いくらかかり、どんな子に合いそうなのかが見えにくいものです。そこで本記事では、公式サイトと関連ページに書かれていることだけを手がかりに、料金・週のリズム・プロジェクトの中身・体験会の流れ・申し込み前に確認したい点を、保護者の目線で整理しました。
「にじいろ」(nijin.jp)は、株式会社NIJINが提供する情報サイトです。本記事で紹介する「NIJIN放課後プロジェクトスクール」は、その株式会社NIJINの事業です。したがって、この記事は第三者による中立的な評価ではなく、運営上の関係がある事業を紹介する記事です。
そのうえで、記事内では公式サイトなど一次情報で確認できた事実を中心に書き、確認できなかった点は「確認できませんでした」と明記しています。また、「1位」「一番人気」といった根拠のない順位づけは行いません。情報の確認日は2026年10月28日です。最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。
- まず知りたい方は、第1章の概要表だけでも読めます。
- 料金が気になる方は第9章、体験会の流れは第13章、よくある質問は第15章へどうぞ。
- 「うちの子に合うか」を考えたい方は、第3章と第12章が参考になります。
第1章NIJIN放課後プロジェクトスクールとは?まずは全体像
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、株式会社NIJINが運営する探究型のアフタースクールです。公式サイトの表記は「NIJINアカデミー放課後PJ」で、運営表記や案内では「NIJIN放課後プロジェクトスクール」という名称も使われています。また、2026年4月のプレスリリースでは「NIJINアカデミープロジェクト塾」という呼び方も確認できます。同じ取り組みを指す呼び名がいくつかあるため、検索や問い合わせの際に戸惑わないよう、先に触れておきます。
公式サイトが示す基本の考え方は、「学校の代わり」ではなく「学校に足す学び」です。学校を辞めたり転校したりする必要はなく、学校への申請も不要とされています。いまの学校に在籍したまま、放課後に週1回のクラス会議へ参加し、あとは子どもの興味に合わせてプロジェクトを進めていく、という位置づけです。
まずは概要を表で確認
| 項目 | 公式サイトで確認できた内容 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社NIJIN(東京都江東区) |
| 対象 | 小学生・中学生・高校生(学費ページの記載)。現在の在籍は小学2年生から中学2年生とされています(ダブルスクールのページ) |
| 参加形態 | メタバース校舎(オンライン)/リアル校舎(千葉県東金市、神奈川県川崎市の武蔵新城) |
| 頻度 | 基本は週1回、17:00〜18:00のクラス会議。パソコン1台で参加できると案内されています |
| 発表会 | 月2回。YouTubeで生配信され、保護者も見られると説明されています |
| 料金(税込) | 入学金22,000円。月謝はメタバース校舎12,683円、リアル校舎23,683円 |
| 体験 | Webで日時を選んで予約する体験会。子どものみ・保護者のみ・親子での参加が可能 |
| 出席認定 | 対象外。出席認定のサポートはNIJINアカデミー(フリースクール)のコースで行うと説明されています |
表にあるとおり、ポイントは「週1回」「オンライン中心」「探究プロジェクト」「出席認定の対象外」の4つです。逆にいえば、教科の授業を受ける場ではなく、学校の出席扱いを目的とする場でもありません。この前提を押さえておくと、このあとの章が読みやすくなります。
運営会社の代表である星野達郎氏の挨拶では、不登校の子のための選択肢をつくったあと、「学校には通えているけれど、才能を発揮できずにいる子」のための「第3の学び場」として放課後PJを設立した、という経緯が語られています。家庭でも学校でもない、もうひとつの居場所という考え方です。
第2章「探究」とは何か?調べ学習との違いを整理
「探究」という言葉は、学校教育でも「総合的な探究の時間」として広く使われるようになりました。それでも、家庭で「うちの子は探究をしています」と言えるほど具体的にイメージできている保護者は多くないかもしれません。ここでは、公式サイトの説明をもとに「探究」を整理します。
公式サイトでは、探究を「大人が決めた正解を覚える学び」ではなく、「好き・気になる・やってみたい」を出発点にして、子ども自身が問いを立て、調べ、試し、形にしていく学びだと説明しています。既存の習い事のように決まったカリキュラムを上から教えるのではなく、子どもの興味から出発してプロジェクトを立ち上げる、という点が特徴として挙げられています。
「調べ学習」と「探究」の違い
関連する公式記事「『探究学習は意味ない』は本当?」では、調べ学習と探究の違いが次のように整理されています。
| 調べ学習 | 探究 | |
|---|---|---|
| 問いの種類 | 答えのある内容を調べる | 答えの出にくい問いに取り組む |
| ゴール | 調べた内容をまとめて終わりになりやすい | 試して形にし、他者に届けるところまで進む |
| 子どもの役割 | 情報を集めて整理する | 問いを立て、試行錯誤し、判断する |
| 大人の役割 | 正解を示す・確認する | 問いを一緒に深める |
「意味がない」と言われる探究に共通する点
同記事は、探究が「意味ない」と言われる理由として、調べてまとめるだけで終わる、目的や評価があいまい、伴走する大人が難しい、の3点を挙げています。そのうえで、本物の探究かどうかを見分ける視点として、次の4つを示しています。
- 問いが子ども自身のものか:与えられたテーマをこなすのではなく、本人の興味から始まっているか。
- 失敗や試行錯誤が許されているか:きれいなまとめを作ることがゴールになっていないか。
- 社会や本物とつながっているか:実社会の課題や専門家との接点があるか。
- 伴走する大人がいるか:正解を教えず、問いを一緒に深めてくれるか。
この4点は、放課後PJに限らず、探究をうたうどんな習い事やスクールを検討するときにも使えるチェックリストです。スクール選びの際は、「探究」と書いてあるかどうかではなく、この4点が実際の活動に現れているかを見るのがおすすめです。
なお、同記事は効果について「必ず伸びるとは断言できない」と慎重に述べています。探究の成果には個人差があり、テストの点数のように短期間で数字になるものでもありません。公式FAQでも、身につく力は「テストの点数」ではなく、考えを言葉にして伝えられる、自分から動ける、人と関わりながら物事を進められるといった日常の変化として表れる、と説明されています。
第3章どんな子・どんな家庭に向いている?
公式FAQでは、「どんな子に向いていますか」という質問に対して、次のような子どもが例として挙げられています。
- 授業ややる気が続かない子
- 勉強の意味を感じにくい子
- 好きなことには夢中になるのに、勉強になると手が止まる子
- 自信がない子
- ゲームや動画に多くの時間を使う子
そのうえで公式は、これらは「苦手」なのではなく、伸び方がまだ見つかっていないだけかもしれないと説明し、最初から積極的である必要はないとしています。特別なスキルも不要で、「好き」や「やってみたい」があれば参加できる、という案内です。
向いていそうな家庭のイメージ
ダブルスクールのページには、向いている子ども・家庭として「夢中になれるものがある、または見つけたい子ども」「人前で発表したり、自分でつくって試したりする経験を積ませたい家庭」「点数だけでなく、自分で価値を生み出す力を育てたい家庭」が挙げられています。公式の事例では、進学塾に通いながら、週1回のクラス会議にだけ参加している小学5年生のケースも紹介されています。プロジェクトは家で進め、月2回の発表会に参加する、という関わり方です。
学校に行きづらさがある子の場合
にじいろは「学校に合わない個性を応援する」サイトですので、学校に行きづらさがあるお子さんの場合についても触れておきます。公式サイトは、対象を「いまの学校に通う小中学生が中心」としつつ、NIJINアカデミー(フリースクール)を卒業・復学した子も参加できると案内しています。また、公式の保護者インタビューには、学校に通えなくなっていた小学4年生の男の子が、マインクラフトをきっかけに入会した例が掲載されています。
一方で、このコースでは出席認定のサポートがありません。学校の出席扱いを目指したい場合は、NIJINアカデミー(フリースクール)のコースが案内されています。「いま学校に行けていない子が、放課後PJだけを利用できるのか」「出席扱いはどうなるのか」といった個別の事情は、公式サイトに一般的な基準が見当たらなかったため、体験会や問い合わせで直接確認することをおすすめします。
合わないかもしれないケース
公式の説明から読み取れる範囲で、あらかじめ知っておいたほうがよい点を、編集部の整理として挙げます。
| 気になる点 | 公式の説明から分かること |
|---|---|
| 教科の補習を期待している | 教科の授業はなく、学校で受ける前提です。教科学習の代わりではなく、学校では経験しにくい探究を補う場とされています |
| 学校の出席扱いにしたい | 出席認定の対象外です |
| 完全に預けて保護者は関わりたくない | スタッフがいない時間にメタバース校舎を使う場合は、保護者の見守りが必要と案内されています |
| パソコンやネット環境がない | PCまたはタブレットとインターネット環境が必要です |
合う・合わないは、お子さん本人の関心や家庭の事情で変わります。体験会はその見極めのための場として用意されていますので、第13章を参考に、気軽に使ってみてください。

第4章一週間・一か月のリズム:クラス会議と発表会
放課後PJの一週間と一か月は、「週1回のクラス会議」「いつでも入れるメタバース校舎」「Slackでの連絡」「月2回の発表会」という4つの仕組みで構成されています。
オンラインクラスの違い
オンラインのクラスは全国から参加できます。公式サイトには、担任ごとに得意分野の異なる2つのクラスが紹介されています。
| クラス | 曜日・時間 | 得意分野(公式の説明) |
|---|---|---|
| あおたりクラス | 毎週月曜 17:00〜18:00 | クリエイティブ系、「好き」を深めること |
| せれてぃクラス | 毎週水曜 17:00〜18:00 | 地方創生(地域課題の解決)、イベント企画・デザイン系 |
| 金曜日 | 自由活動デー(公式サイトトップの記載) | クラス会議以外の自主的な活動に使えます |
メタバース校舎は、アバターで入室するオンライン上の校舎です。公式FAQでは、活動日は決まっているものの、自主的な活動のために自由に利用できるとされています。ただし、スタッフがいない時間に使う場合は、保護者の見守りのもとで行う必要があるという注意書きがあります。
「週1回だけ」でも成り立つ理由
週1回という頻度は、習い事との両立を考える家庭にとって大きな要素です。公式のダブルスクールのページでは、クラス会議以外の日にメタバース校舎へ行くかどうかは自由とされています。つまり、最低ラインは週1回のクラス会議と月2回の発表会であり、それ以上は本人の意欲に任せる設計と読み取れます。ほかの習い事や学習塾と並行したい家庭でも、組み込みやすい形といえます。
ただし、週1回の参加で「どの程度プロジェクトが進むのか」「家での作業時間はどれくらい必要か」といった具体的な目安は、公式サイトでは確認できませんでした。子どもによって進め方が異なるため、体験会で先生に直接尋ねるのが確実です。
第5章探究の進み方:4つの段階を行き来する
放課後PJの活動は、公式の「教育モデル」のページで、4つの段階を行き来するサイクルとして説明されています。
公式は、この4段階は一方通行ではなく、「挑戦」「対話」「概念化」の間を行き来しながら回ると説明しています。具体的な経験と、抽象的な理解を往復することで、学びが深まるという考え方です。
教育モデルを支える考え方
教育モデルのページでは、サイクルの土台として次の考え方が挙げられています。専門用語が多いので、保護者向けに噛み砕いて紹介します。
| 考え方 | 公式の説明のポイント |
|---|---|
| 教師力 | 子どもが本来持つ「学びたい・成長したい」力を引き出す力。対話を通して、まだ言葉になっていない想いを見取ります |
| ビジネス力 | 価値の生み方や利益の出し方を知り、子どもの力を社会につなげる力。先生自身が企業との連携や提案まで担います |
| 多層的な心理的安全性 | 1対1、少人数、チーム、全校、社会という関わり方の中から、子ども自身が安心できる人数や関わり方を選べる仕組み |
| 発達の最近接領域(ZPD) | 仲間・先生・企業の「足場かけ」によって、一人では届かない学びに到達できるという考え方 |
| 自己決定理論(SDT) | 自律性・有能感・関係性の3つが満たされると、「やらされる」が「やりたい」に変わるという考え方 |
この中で保護者にとって特に関係が深いのは、「多層的な心理的安全性」でしょう。いきなり大勢の前で発言するのが苦手な子でも、まず1対1や少人数から始めて、安心できる関わり方を自分で選べる、という考え方です。公式FAQにも、友だちや先生とうまくやれるか心配、という質問に対して「焦らなくてよい」「保護者と連携しながら、お子さんのペースで信頼関係を築いていく」と答えています。
もうひとつ注目したいのが、先生を「二刀流スタッフ」と位置づけている点です。教師としての「引き出す力」に加えて、企業とのやりとりや営業、価値の提案まで自分で担うことで、子どもの「やってみたい」を実社会につなげる、という役割分担が説明されています。後述する事例でも、この「つなぐ役割」が重要な意味を持っています。
ただし、これらの理論や仕組みが実際の活動でどの程度機能しているかは、外部の第三者による評価や統計は公式サイトで確認できませんでした。理念として公式が掲げている内容であることを、念のためお伝えしておきます。
第6章プロジェクトのラインナップ:好きなことが入口になる
公式サイトのプロジェクト一覧には、子どもの「好き」に合わせた6つの入り口が紹介されています。ここで大切なのは、あらかじめ決まったコースから選ぶのではなく、子どもの興味から出発してプロジェクトを立ち上げるという説明がされている点です。以下は、公式が例として挙げているものです。
| プロジェクト | 内容(公式の説明) | 向いている子の例 | 関わる企業・パートナー |
|---|---|---|---|
| マイクラ | マインクラフトで理想の学校や街をつくり、社会のためにどう活かすかを考える | マイクラが好きな子 | JTBとの建築コンテストあり |
| Vtuber | 自分だけのキャラクターで配信に挑戦し、企画・トーク・編集・発信を行う | 話すことや絵をかくことが好きな子 | イラストコンテストの審査員にVtuberの方々 |
| ゲーム制作 | Scratchでゲームをつくり、全国の子に遊んでもらって感想をもとに改良する | ゲームが好きな子 | 明記なし |
| イラスト | 企業とコラボしたイラストコンテストを企画・運営する | 絵をかくことが好きな子 | アイビスペイント(株式会社アイビス) |
| 地域創生 | 田植えや地域の行事に参加し、地域の大人と地元を盛り上げる企画を考える | 外で体を動かすことが好きな子 | 地域の大人(企業名の明記なし) |
| 企業と共創 | 企業や地域に自分たちの提案を届ける | 社会に出てみたい子 | JTB(マイクラで「田舎のホテル」を提案) |
ゲームや動画が好きな子の保護者は、「ゲームばかりして大丈夫だろうか」と心配になりがちです。放課後PJの公式ページには、まさにそのテーマの保護者インタビュー(「ゲームばかりする子供は大丈夫?」)が掲載されています。そこでは、ゲームを取り上げたのではなく、遊ぶ側から作る側へと関わり方が変わったという変化が紹介されています(詳しくは第7章)。
プロジェクト一覧を見ると、デジタルの創作(マイクラ、Vtuber、ゲーム制作、イラスト)と、リアルな地域との関わり(地域創生、企業共創)が組み合わさっています。パソコン1台で完結するように見えて、実際には企業や地域の大人など、家族と学校以外の相手に向けて発信することが、どのプロジェクトにも共通する軸です。
なお、プロジェクトの種類は固定されたものではなく、一覧にないテーマを子どもが提案することもあり得ると読み取れますが、そのような場合の可否や進め方の詳細は公式サイトで確認できませんでした。「うちの子の好きなことはこの一覧にないが、参加できるだろうか」という疑問は、体験会で直接尋ねてみてください。

第7章子どもたちの実例から見る探究の中身
探究の中身は、具体的な事例を見るほうが伝わりやすいものです。ここでは、公式サイトに掲載されている3つの事例を紹介します。いずれも運営側が発信した記事であり、子どもの変化に関する記述は運営側の視点による評価を含む点には注意してください。
事例1:沖縄の観光課題に取り組んだ小学5年生
沖縄在住の小学5年生「おとさん」は、人気観光地に人が集中して地元の人が困っている状況に気づき、オーバーツーリズムという課題に取り組みました。流れは次のとおりです。
注目したいのは、段取りを先生ではなく本人が行ったと記されていることです。企業へのメール送信まで自分で行っています。発表後には「タツロー」校長が成長を振り返ったうえで、タイトルとロゴを考えること、「小学生が取り組んでいること」を前面に出すこと、実際に誰かを案内してみること、という次の宿題を示しています。完成して終わりではなく、次の一歩が対話で見えてくる流れが分かります。
事例2:熊本地震の募金ページをつくった小学生
もうひとつの事例は、熊本地震の被災地を気にかけていた小学生「くるるん」さんの取り組みです。きっかけは、8月の発表会で別の子が熊本地震の募金に取り組んだ話を聞いたことでした。心配しているだけだった状態から、メタバース校舎を使って熊本の八代校の教室長にオンラインでインタビューし、被害の状況を聞き、9月の発表会で発表するところまで進みました。
仲間のウェブ制作が得意な子が、ページの土台を作りました。この記事で特に印象的なのは、子どもが寄付金を預かるのではなく、Yahoo!ネット募金や熊本県への寄附といった信頼できる公式窓口に直接つながる形にしたと明記されている点です。善意の活動であっても、お金の扱いについては安全面に配慮されていることが分かります。
事例3:保護者インタビュー「ゲームばかりする子は大丈夫?」
公式の保護者インタビューには、小学4年生の男の子の母親が登場します。男の子はマイクラが大好きで、以前はゲーム中心の毎日でした。学校に通えなくなり、昼間に出かけると同級生に会うのを避けて外出も控えていたといいます。母親は「みんなと同じように勉強しないのは不安」と感じ、オンライン活動にも「1人でネットにつながる安全面」の不安がありました。
きっかけは、本人が「マイクラでマルチプレイをしたい」と言い出したことでした。オンラインで仲間を探してマイクラのコンテストに参加し、その体験から通うことを決めたそうです。入会後は、先生がじっくり話を聞いたことで本人から「ゲーム作りをしたい」という気持ちが出て、Scratchでゲームを作るようになり、AIを使ったサイト制作にも挑戦しているとのことです。母親は「この子のペースで見守っていこう」と思えるようになったと話しています。
これはひとつの家庭の体験談であり、同じ変化が誰にでも起こるとは限りません。公式の記事自体も広報記事であり、感想は主観的な評価です。それでも、保護者が抱きやすい「ゲームを取り上げるべきか」「オンラインは安全か」という不安に、どのように向き合ったのかを知る材料にはなります。
第8章企業と取り組むコンテストの実例
放課後PJの特徴のひとつが、企業と組んだコンテストです。ここでも、子どもが主体となっていることがポイントです。
JTBとのマイクラ建築コンテスト
オンライン探究学習の一環として開催されたマインクラフトのコンテストで、テーマは「田舎にみんなが泊まりたくなるホテルをつくろう!」でした。審査員はJTBの社員、海外でシェアハウスを経営している方、旅行ライターなど、旅行業界のプロです。優勝したのは小学6年生の「るか」さんで、前回大会に続く2連覇だったと記されています。
作品は、ジャム瓶をモチーフにした田舎のグランピング風ホテルです。6つの部屋がそれぞれ、いちご、マスカット、レモン、ブルーベリー、マーマレード、ラズベリーのジャムを表し、ミニ果樹園やジャム作りコーナーもあります。「田舎にはテーマパークがないから、敷地内で楽しめる農園体験を考えた」という制作の動機も語られています。
振り返りの言葉も紹介されています。前回は子ども同士の投票だったのに対し、今回はプロに見てもらうため緊張したこと、大人に褒められたことが大きな喜びになったこと、締め切りがあったことで最後まで完成させられたことなどです。「締め切り」という外からの枠組みが、完成までの動機づけになったという点は、習い事選びの観点からも示唆的です。
ibisPaintとのVtuberイラストコンテスト
もうひとつのコンテストは、小中学生向けの「理想のVtuber」イラストコンテストです。発起人は、中学生になった「るか」さんで、ibisPaintを開発する株式会社アイビスの協力のもと開催されました。るかさんは小学6年生のときに、講師(かわいい信仰先生)へ依頼し、2024年12月14日にメタバースでイラスト講座を開いています。小学1〜6年生10人が参加し、講師が作品を添削したとされています。
審査員は、かわいい信仰先生、佐佐咲キキ先生、アイビス所属の現役イラストレーターの3組です。開催日は公式記事からは確定できませんでした。
この2つのコンテストに共通するのは、子どもが企画者として動いたことと、大人のプロから直接評価を受ける場があることです。保護者としては、「評価される経験が子どもの自信にどうつながるか」「緊張や悔しさをどう受け止めるか」といった点を、家庭でも一緒に振り返るとよいでしょう。
第9章料金はいくら?追加費用とフリースクールとの違い
料金は、保護者が最も気になる点のひとつです。公式の学費ページと、FAQ、ダブルスクールのページを突き合わせて整理します。金額はいずれも税込です。
| 項目 | メタバース校舎 | リアル校舎 |
|---|---|---|
| 入学金 | 22,000円(初回のみ) | 22,000円(初回のみ) |
| 月謝 | 12,683円 | 23,683円 |
| 対象校舎 | オンライン(全国から参加可能) | 千葉県東金校、神奈川県武蔵新城校 |
月謝に含まれるもの
- 週1回のプロジェクト活動(クラス会議)
- メタバース校舎の使い放題
- 企業・地域と連携したプロジェクトへの参加
- イベントや発表会の参加費
- 教材費
- 保護者からの相談・面談
学費ページには「入学金と月謝のみ」で、教材費やイベント参加費などの追加費用はないと書かれています。ただし、FAQでは「備品・教材費や、希望制の特別行事(社会科見学など)は別途かかる場合がある」とも記載されており、ページによって表現が異なります。希望制の行事が別料金になる可能性があるのかもしれませんが、公式サイトでは詳細が確認できませんでした。申し込み前に、追加費用の有無を一度確認しておくと安心です。
また、支払い方法、返金、退会の手続き、きょうだい割引については、学費ページに記載がありませんでした。これらも、体験会や問い合わせの際に確認したい項目です。
NIJINアカデミー(フリースクール)との比較
同じ運営会社の「NIJINアカデミー」(フリースクール)とは、教育の中身(探究プロジェクト、メタバース校舎、企業共創、発表会)は共通で、通う時間帯と教科授業の有無が違うと公式が説明しています。
| 項目 | NIJINアカデミー(フリースクール) | 放課後PJ |
|---|---|---|
| 探究プロジェクト・メタバース校舎・企業共創・発表会 | 同じ | 同じ |
| 教科の授業 | 月100コマのオンライン授業 | なし(学校で受ける) |
| 通う時間 | 平日の日中・毎日 | 放課後・週1回 |
| 出席認定のサポート | あり | なし |
| 月額(税込) | 25,443円〜(メタバース通学) | 12,683円〜(メタバース校舎) |
| 入学金(税込) | 33,000円 | 22,000円 |
学費ページには、ほかの習い事との比較目安も載っています。公式の掲載では、学習塾が月額約40,000円、一般的な習い事が約28,000円、民間学童が約50,000円とされ、民間学童は事業者により月3〜7万円程度とも書かれています。平均額は文部科学省「子供の学習費調査」をもとに算出したと説明されていますが、これは運営会社が示した目安であり、お住まいの地域や条件で大きく変わります。実際にほかの選択肢と比べるときは、見学や見積もりで確認した実額を使ってください。
また、ニジアカ(NIJINアカデミー)の在籍者は同じ学費で放課後PJの活動に参加できると記載されています。在籍中のクラスやプロジェクトの引き継ぎは個別相談とされています。

第10章メタバース校舎とリアル校舎、どちらを選ぶ?
放課後PJには、オンラインの「メタバース校舎」と、通学型の「リアル校舎」の2つの参加形態があります。それぞれの特徴を、公式サイトの記載から整理します。
| メタバース校舎 | 東金校(千葉県) | 武蔵新城校(神奈川県) | |
|---|---|---|---|
| 場所 | オンライン(全国・海外からの参加もあり) | 千葉県東金市八坂台5-12-1 | 川崎市中原区新城3丁目16−21 中島店舗1階(2026年5月のプレスリリースの記載) |
| 曜日・時間 | クラス会議は月曜または水曜17:00〜18:00 | 毎週木曜 15:30〜17:30 | 毎週火曜の夕方(公式サイトは17:00〜18:00、プレスリリースは17:00〜18:30と記載のため要確認) |
| 月謝(税込) | 12,683円 | 23,683円 | 23,683円 |
| 担当 | あおたり先生、せれてぃー先生 | ひとねぇ先生 | ふじしー先生 |
| 活動例 | 企業共創、動画、イラスト、ゲーム制作など | 販売体験、職業体験、ライター、チラシ制作、Canva、田植え体験 | 商品企画、広告宣伝、お金のこと、ものづくり、プログラミング、駄菓子屋でのビジネス体験 |
武蔵新城校は、教室の入口に駄菓子屋があり、そこを入口に、商品を考える、企画を立てる、大人に提案する、地域の店に話を聞く、発信する、振り返って次の一手を考える、というプロセスで進むとプレスリリースに書かれています。東金校は、田んぼを教室にした探究や、編集者へのインタビュー、マルシェでの販売体験などが公式サイトに紹介されています。
どちらを選ぶ?考え方の整理
選び方のポイントは、通える範囲に校舎があるかどうかだけではありません。次のような観点で、家族で話し合ってみてください(編集部の整理です)。
- 住まいが東金市・川崎市周辺か:リアル校舎は通える範囲にある場合の選択肢です。月謝はメタバース校舎の約1.9倍です。
- 子どもが人と直接会うことに安心感を持つか:対面のほうが力を発揮する子もいれば、オンラインのほうが安心して参加できる子もいます。
- 送迎の負担:オンラインは送迎が不要であることが大きな特徴です。リアル校舎は送迎の要否を確認しましょう。
- まずはオンラインで始めて、様子を見る:校舎の併用や切り替えの可否は公式サイトで確認できませんでしたので、問い合わせが必要です。
ここで挙げた選び方は一般的な考え方であり、運営会社が推奨している基準ではありません。最終的な判断は、体験会で本人の反応を見てからでも遅くありません。
第11章先生・スタッフと運営会社について
子どもが通うスクールを選ぶとき、保護者が最も気にするのは「誰が見てくれるのか」でしょう。公式サイトのスタッフ紹介と代表挨拶から、確認できる範囲をまとめます。
担任・スタッフ
| 担当 | お名前(公式表記) | 公式サイトで確認できた紹介 |
|---|---|---|
| メタバース担任 | 青田 梨沙(あおたり先生) | 海外の人と話すこと、人をつなぐこと、アイデア出しが得意。オンラインで全国・世界とつながる挑戦を呼びかけています |
| メタバース担任 | 菊地 世恋(せれてぃー先生) | 身近な出来事を題材にした授業づくり(キャリア教育、社会科、家庭科など)が得意。JRと地域創生に取り組み、南あわじ市の課題を解決する体験型修学旅行を企画した経歴 |
| 東金校担任 | 佐藤 仁美(ひとねぇ先生) | 作業療法士で、子どもの強みを見つけることが得意。3人の息子を育てながら特別支援にも関わっているとされています |
| 武蔵新城校担任 | 藤島 一広(ふじしー先生) | パソコン・プログラミングなどIT全般が得意。駄菓子屋を運営し、子どもたちの居場所づくりを行っています |
| インターン生 | 渡邊 真帆(まほ先生) | 唯一の大学生として、関心を持ったことを大事にすることを勧めています |
先生のプロフィールには、教育だけでなく、地域創生、IT、駄菓子屋の運営、作業療法など、さまざまな背景が並んでいます。公式の教育モデルが掲げる「二刀流スタッフ(教師力×ビジネス力)」と合わせて読むと、子どもの関心を、実社会の大人や仕事とつなぐ役割が期待されていることが分かります。ただし、実際の関わり方は先生や教室によって異なる可能性があるため、体験会で相性を確かめてみてください。
運営会社:株式会社NIJINと代表の経歴
代表の星野達郎氏は1990年生まれ、横浜市出身で、千葉大学教育学部を卒業し、JICA海外協力隊としてグアテマラに派遣されたあと、青森県八戸市で小学校教諭を7年間務めた、と公式サイトの代表挨拶に記されています。教室で元気をなくした子どもが多いことに危機感を抱き、株式会社NIJINを起業したそうです。株式会社NIJINは2022年4月設立、本社は東京都江東区です(プレスリリースの記載)。
挨拶では、育てたい力として、起業家精神、表現力・プレゼン力、社会とつながる課題解決力の3つが挙げられています。また、目的は不登校の解決だけでなく、「すべての子どもが、自分らしく幸せに学べる社会」をつくることだとしています。
NIJINアカデミー全体の規模について、公式ページの記載には「累計入学者900名超」と「1,000名超」の表現の違いがあり、リアル教室は52か所とされています。数字は更新時期で異なる可能性があるため、本記事では細かい人数は断定しません。
第12章保護者の関わり方と、オンラインの安全面
オンラインの習い事で、保護者が最も気にかけるのは安全面と、家庭での関わり方です。公式FAQから分かる範囲を整理します。
公式FAQで確認できた点
| 気になること | 公式FAQの回答(要点) |
|---|---|
| 入会時に買うものは? | 特別な購入品はありません。PCまたはタブレットとインターネット環境が必要で、推奨スペックは別途案内されています |
| 保護者の同伴は必要? | 必要ありません。一人だと不安な子は、保護者が隣で付き添うことも可能です |
| バーチャル校舎はいつでも入れる? | 活動日は決まっていますが、自主活動のために自由に利用できます。スタッフがいない時間は、保護者の見守りのもとで利用します |
| 小1でも使いこなせる? | 使いこなせるとしています。小学1年生の在籍者もおり、必要に応じて操作のサポートを行います |
| 友だちや先生とうまくやれるか心配 | 焦らなくてよいとしています。保護者と連携しながら、子どものペースで信頼関係を築いていく方針です |
保護者の同伴は必須ではありませんが、スタッフがいない時間帯は保護者の見守りが前提という点は、仕事の都合などで日中に家にいない家庭にとって確認しておきたいところです。一方で、月謝に「保護者からの相談・面談」が含まれているため、家庭の事情を共有しながら参加の仕方を相談できる体制があると読み取れます。
家庭でできる関わり方のヒント(編集部の整理)
ここからは、公式サイトの内容を踏まえた編集部の考え方です。探究の関連記事には「答えを教えるより問いを返す」という保護者の関わり方が紹介されています。例えば、発表会の配信を見た後に、次のような声かけが考えられます。
- 「いちばん時間をかけたところはどこ?」と、頑張ったプロセスに興味を向ける
- 「次はどうしたい?」と、本人の次の一歩を尋ねる
- 「うまくいかなかったのはどんなところ?」と、失敗を責めずに振り返りを促す
- 評価や点数ではなく、子どもの言葉で語ってもらうことを大切にする
事例にあった熊本の募金のように、子どもの活動がお金や外部の人と関わる場面では、仕組みが安全であるかどうかを、保護者の目でも一緒に確認することが大切です。活動の中で気になることがあれば、スタッフに遠慮なく相談してください。

第13章無料体験の流れと、申し込み前に確認したいこと
入会を決める前に、まず体験会に参加できます。公式サイトによると、Webで約3分で予約でき、日時を選べます。ここでは、予約ページ(jicoo)に書かれている内容を手順にまとめます。
予約ページには、子どものみ、保護者のみ、親子での参加のいずれも歓迎と書かれています。席数に限りがあるため、早めの申し込みが案内されています。表示される時間帯は、予約ページ上では協定世界時(UTC)で表示される場合があるため、予約時に日本時間かどうかを確認してください。
体験会で聞いておきたい質問リスト
体験会や個別相談の時間は限られています。公式サイトで確認できなかった項目を中心に、質問を事前にメモしておくと、安心して入会を判断できます。
| 確認したいこと | 理由 |
|---|---|
| 追加費用の有無(希望制の行事など) | 学費ページとFAQで表現が異なるため |
| 支払い方法・退会・返金・きょうだい割引 | 学費ページに記載がないため |
| 週1回の参加で、プロジェクトはどの程度進むか。家での作業時間の目安 | 公式サイトに具体的な目安が見当たらないため |
| 学校に通えていない状況での利用可否と、出席扱いへの影響 | 公式サイトに一般的な基準が見当たらないため |
| クラスの選び方・変更、校舎の併用や切り替え | 公式サイトで確認できなかったため |
| 武蔵新城校の曜日・時間(17:00〜18:00か18:30か) | 公式サイトとプレスリリースで記載が異なるため |
| スタッフがいない時間帯のルールと、保護者の見守りの目安 | 安全面の運用を具体的に知るため |
そのほか、公式サイトには、子ども向けイベント「放課後フェス」と、保護者向けのオンライン説明会(無料)が、Peatixでの申し込みとして案内されています。開催日は変わりますので、最新の情報は公式サイトをご覧ください。
第14章ほかの放課後の選択肢と比べるときの視点
放課後の過ごし方には、ほかにも多くの選択肢があります。放課後PJが「唯一の正解」ということはなく、家庭の状況や子どもの性格によって、合う場所は変わります。ここでは、公式サイトの情報を手がかりに、検討するときの比較軸を整理します。
| 比較軸 | 確認したいこと | 放課後PJの場合(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| 目的 | 預かりか、学びか、居場所か | 学童の代わりや居場所としても案内されている一方、学びの中心は探究プロジェクト |
| 頻度・時間 | いつ、週に何回 | 週1回のクラス会議(17:00〜18:00)。メタバース校舎は平日自由 |
| 場所・送迎 | 通学の負担があるか | メタバース校舎は送迎なし。リアル校舎は東金・武蔵新城 |
| 費用 | 月謝のほか、入会金や追加費用 | 入学金22,000円、月謝12,683円〜 |
| 学びの中身 | 教科か、体験か、創作か | 教科の授業はなし。探究・創作・発表が中心 |
| 大人の関わり | 誰がどのように関わるか | 担任の先生が少人数で伴走。企業・専門家との接点あり |
| お子さんとの相性 | 本人が楽しめるか、安心できるか | 体験会で確認できる |
公立学童や民間学童、学習塾、ほかのオンラインスクールなどと比べるときは、上のような軸を同じように当てはめて、それぞれの公式情報を確認してください。預かり時間の長さが必要な家庭と、学校外で得意を伸ばしたい家庭では、優先する軸が違います。
放課後PJは、教科の授業や、長時間の預かりを中心にしたサービスではありません。週1回のクラス会議を軸に、子どもの興味からプロジェクトを進める形が基本です。そのため、共働きなどで放課後の時間を丸ごと埋めたい場合は、ほかの預け先と組み合わせて考えることも一案です。公式のダブルスクールの事例にも、進学塾と併用する家庭が紹介されています。
さらに、探究に力を入れるスクールは、放課後PJに限らず増えています。本物の探究かどうかは、第2章の4つの視点(問いが本人のものか、試行錯誤が許されるか、社会とつながるか、伴走する大人がいるか)で見てみてください。
第15章よくある質問(FAQ)10問
保護者の方からよく聞かれそうな質問を10個、公式サイトの記載をもとにまとめました。
ここにない質問は、公式サイトのお問い合わせから、または体験会で直接相談できます。
第16章まとめ:まずは体験会で、お子さんの反応を見てみましょう
NIJIN放課後プロジェクトスクールは、いまの学校に通いながら、放課後に週1回のクラス会議と月2回の発表会を軸にして、子どもの「好き」から探究プロジェクトを進めるスクールです。この記事で確認できた要点を、最後にまとめます。
- 位置づけ:学校の代わりではなく、学校に「足す」学び。出席認定は対象外
- 頻度:基本は週1回17:00〜18:00のクラス会議。メタバース校舎は平日自由に利用可能
- 料金(税込):入学金22,000円、月謝はメタバース校舎12,683円、リアル校舎23,683円
- 活動:マイクラ、Vtuber、ゲーム制作、イラスト、地域創生、企業共創など。子ども自身が企画し、大人に向けて発信する
- 確認したい点:追加費用、退会・返金、家での作業時間、学校に通えていない場合の利用可否など
探究の成果は、点数のように短期間で測れるものではなく、効果にも個人差があります。「うちの子に合うかどうか」を判断する最も確実な方法は、体験会で、本人の反応を見ることです。第13章の質問リストをメモして、気軽に参加してみてください。
【主な出典(いずれも2026年10月28日確認)】


