福岡市とその周辺で通信制高校を探し始めると、「本校が福岡市内にある学校」「福岡市内に学習センターだけがある学校」「登校型の学校」「オンライン中心の学校」「高校卒業資格を別の通信制高校に頼るサポート校」と、似た名前なのに仕組みの違う選択肢が並びます。お子さんの状況によって合う形はまったく違うのに、パンフレットや比較サイトだけでは、どこが違うのかが見えにくいものです。この記事では、福岡県が公表している私立高等学校(通信制)の一覧と、各校の公式ページで確認できた事実だけを使い、福岡市(周辺)で選択肢になる通信制高校・サポート校の7校を、同じ比較軸で並べます。確認できなかった項目は推測で埋めず、「公式で要確認」と書きます。
「にじいろ」は株式会社NIJINが提供する教育情報サイトです。NIJIN高等学院も同じ株式会社NIJINの事業です。そのため、他の学校と同じ比較軸で扱い、順位づけは行いません。
- 福岡市(周辺)で出会う通信制高校・サポート校の種類と、その見分け方
- 公式情報で確認できた7校を、同じ軸(所在地・種別・学費・登校日数・卒業までの流れ・見学相談・公式URL)で比較
- 学費の読み方(単位ごと・月額・年額の違い)と、就学支援金の考え方
- 天神・博多・南区などエリア別の通学のしやすさと、通学圏の考え方
- 見学・相談で聞くことのチェックリストと、保護者のよくある疑問10問
福岡市で通信制高校を探すときの全体像
福岡県の公式資料によると、県内に本校を置く通信制高校は、令和7年5月時点で11校(広域3校、狭域8校)とされています。一方で、福岡県の同じ資料は、他県に本校がある通信制高校の「連携協力施設」(学習センターやサポート施設)が県内で増えていることにも触れています。つまり福岡市内で目にする「通信制高校」の看板には、福岡県が認可した本校のものと、他県の学校と連携して福岡に置かれた施設のものが混ざっている、ということです。入学後の窓口がどこか、卒業証書がどの学校から出るかを、最初に確認しておく意味はここにあります。
国の枠組みも整理しておきます。文部科学省によると、通信制高校はレポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験を組み合わせて学び、卒業には74単位以上の修得と、ホームルーム活動を含む特別活動30単位時間以上が必要です。通信教育を行う区域が本校の所在地を含めて3以上の都道府県にまたがる学校は「広域通信制高校」と呼ばれます。また、本校以外に設けられるサテライト施設(通信教育連携協力施設)には、面接指導や試験を行う施設と、相談や学習支援を行う「学習等支援施設(サポート施設)」があると説明されています。
| 福岡市で出会う形 | 高校卒業資格の出どころ | この記事で取り上げる例 |
|---|---|---|
| 福岡県内に本校がある私立の通信制高校(狭域・広域) | その学校自身 | 沖学園、第一薬科大学付属、筑紫女学園、つくば開成福岡、福岡海星女子学院 |
| 福岡県立の通信制課程 | その県立高校自身 | 博多青松高等学校(通信制) |
| サポート校(学習・生活面を支える施設) | 在籍する提携先の通信制高校 | NIJIN高等学院(連携校は岡山・神奈川・新潟) |
| 他県の学校の学習センター・キャンパス | 他県にある本校 | 今回は取り上げず(各校の公式で要確認) |
この表の最後の行を今回の比較から外したのには理由があります。他県の学校の福岡市内の施設は数が多く、所轄も学校ごとに異なるため、一つずつ公式一次情報で確認しきれなかったからです。数を合わせるために、確認できていない学校を並べることはしません。気になる施設がある場合は、本校の所在地、卒業証書を出す学校、スクーリングの場所を、その施設の公式ページで確かめてください。
もう一つ押さえたいのは、「通う頻度」と「卒業資格の仕組み」は別の話だという点です。週に1〜2回通う学校でも、年に数日しか登校しない学校でも、本校が通信制である限り、卒業要件の枠組みは同じです。違うのは、日々の学びをどこで、どのくらいの頻度で、誰と進めるかです。以降の章では、この違いを学校ごとに同じ軸で並べていきます。
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福岡からでもオンラインで参加できる通信制高校のサポート校です。入学の流れ・学費・体験説明会は、公式の入学案内で確認できます。
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この記事の選び方と、掲載順の意味
候補は、次の手順で絞りました。まず、福岡県が公表する「福岡県私立高等学校(通信制)一覧」(令和8年4月1日時点)に載っている福岡市内の通信制高校を出発点にしました。そこに、福岡県立の通信制課程と、福岡からオンラインで利用できるサポート校を加えています。そのうえで、各校の公式サイトで、所在地・種別・学び方のうち複数が確認できることを掲載の条件にしました。
- 1 福岡県の公式一覧(私立・通信制)で、福岡市内に本校がある学校を拾う
- 2 福岡県立の通信制課程と、福岡からオンラインで使えるサポート校を加える
- 3 各校の公式ページで、所在地・種別・学費・登校日数などを確認する
- 4 公式で確認できない項目は空欄にせず「公式で要確認」と書く
- 5 確認日(2026年10月29日)と出典を、学校ごとに残す
掲載順は、学校名の五十音順です。人気や満足度、優劣、おすすめ度を示すものではありません。NIJIN高等学院も「ニジン」の読みで五十音順の位置に置き、他校と同じ長さ・同じ項目で扱っています。「1位」「人気No.1」「おすすめ」といった表現は、根拠となる公的な指標がないため使いません。
候補から外したものも明記しておきます。福岡県の一覧には、福岡市博多区の福岡芸術高等学校(通信制課程)や、県内の他地域の学校(久留米信愛、福智、柳川、誠修、西南女学院、九州国際大学付属、川崎特区明蓬館)も載っています。このうち福岡芸術高等学校は、今回の調査で公式の一次情報ページを見つけられなかったため、比較の対象から外しました。ほかの学校は福岡市から通うには遠い、または広域の通学を前提にしていないため、「福岡市(周辺)」の記事の範囲に入れていません。それぞれ公式の確認が済めば、別の記事で扱えます。
数字や日付には、年度の違いがあります。たとえば沖学園の学納金は令和8年度の募集要項に基づく掲載で、入試日程は令和9年度向けです。第一薬科大学付属の学費は令和7年度の表記でした。年度が異なる場合は、各校の欄に年度を明記しています。入学する年度の金額は、必ず最新の募集要項で確認してください。

福岡市(周辺)の通信制高校7校を同じ軸で比較
まず一覧表で全体を見渡し、そのあとに各校のカードで詳細を確認します。表は、保護者の方が最初に知りたい「どこにあるか」「どんな種類か」「通う頻度はどのくらいか」「費用の考え方はどうか」を中心にまとめています。細かい金額や条件は、各校のカードにあります。
| 学校名(五十音順) | 所在地(公式で確認) | 種別 | 登校の目安 | 学費の形(公式の表記) |
|---|---|---|---|---|
| 沖学園高等学校 通信制課程 | 福岡市博多区竹下2丁目 | 本校(単位制・2025年4月開設) | 土曜日にスクーリング。回数は公式で要確認 | 1単位13,500円ほか(令和8年度) |
| 第一薬科大学付属高等学校 広域通信制(P-ONE高) | 福岡市南区玉川町(福岡キャンパス) | 本校(広域通信制) | スクーリングは年4〜5日程度 | 1単位12,000円ほか(令和7年度) |
| 筑紫女学園高等学校 通信課程 | 福岡市中央区警固2丁目 | 本校(通信制課程) | 週1〜2回(火・金/水・木) | 公式で要確認(今回は取得できず) |
| つくば開成福岡高等学校 | 福岡市中央区天神5丁目 | 本校(登校型の単独通信制) | 登校日数を選べる。詳細は公式で要確認 | 募集要項PDFで要確認 |
| NIJIN高等学院 | 福岡の拠点は公式で確認できず(オンライン中心) | サポート校(連携校は岡山・神奈川・新潟) | 必修の登校なし。連携校のスクーリングは年1回〜8日 | ニジ高:入学金55,000円・授業料年398,000円ほか+連携校の学費 |
| 福岡県立博多青松高等学校 通信制 | 公式ページで確認できず。公式で要確認 | 県立(単位制) | 土日に年18回のスクーリング | 入学料470円・受講料1単位300円(県条例)ほか |
| 福岡海星女子学院高等学校 通信制課程(アプランドール) | 福岡市南区老司5丁目 | 本校(狭域・女子のみ) | 毎週のスクーリングに通える人が対象 | 入学時140,000円・月額52,500円(公式の表記) |
この表から読み取れるのは、福岡市内の通信制高校でも、登校のスタイルが「年に数日」から「毎週」まで幅広いということです。また、学費の形も、単位ごとに払う学校、月額で払う学校、学費と別に提携校の費用がかかる学校と、見た目の金額だけでは単純に比べられません。次の章で、7校のカードを確認していきます。
各校のカード(五十音順・同じ項目で確認)
沖学園高等学校 通信制課程
| 所在地 | 〒812-0895 福岡市博多区竹下2丁目1-33(TEL 092-431-1868) |
|---|---|
| 種別 | 本校。普通科・通信制課程(単位制)。2025年4月に開設。設置は学校法人沖学園 |
| 学費 | 入学申込金30,000円・教育充実費60,000円・校友会費24,000円(合格発表後7日以内)。授業料は1単位13,500円(26単位で351,000円の例)。単位認定試験は1単位1,000円。モバイル代は年間約60,000円(新入生は指定タブレットを購入)。教科書代は実費。令和8年度募集要項に基づく掲載 |
| 登校日数 | 土曜日にスクーリング。回数・時間は公式ページ本文に記載がなく、公式で要確認 |
| 卒業までの流れ | 家庭でWEB映像授業→単元テスト・レポート→スクーリング→単位認定試験。3年以上在籍、74単位以上、特別活動30時間以上 |
| 見学・相談 | 「入学説明会・個別相談会」の開催案内が公式のお知らせにある。日程は公式で要確認 |
| 出願・入学時期 | 令和9年度入試は第1回(2026年11月7日)から第9回(2027年3月20日)まで土曜日に実施。作文(400〜800字)と面接。募集エリアは福岡県・佐賀県、1学年80名。通信制はWeb出願に非対応 |
| 公式URL | https://oki.ed.jp/tsushin/ |
沖学園の通信制課程は、全日制の学校を持つ学校法人が2025年に新しく開いた課程です。学び方は、WEBの映像授業で単元を進め、単元ごとのテストとレポートを積み、土曜日のスクーリングを経て単位認定試験を受ける、という順序で説明されています。自宅での学習が中心で、登校は土曜日に集約されるため、平日に決まった時間に通うのが難しいお子さんにとっては、生活リズムを組み立てやすい形です。
確認したいのは、土曜日のスクーリングが年に何回あるのか、全員が同じ時間割なのか、という点です。公式ページには回数の記載がありませんでした。また、費用は授業料が単位ごとの従量制で、履修する単位数によって総額が変わります。新入生は指定のタブレット端末の購入も必要です。履修計画を立てたうえで、年間の総額がいくらになるかを、説明会で試算してもらうと安心です。
出典・確認日(全て2026年10月29日):沖学園高等学校 通信制課程トップ(https://oki.ed.jp/tsushin/)/令和9年度入試概要(https://oki.ed.jp/tsushin/admission/)/入学までの流れ・学習について(https://oki.ed.jp/tsushin/style/)/学納金&支援制度(https://oki.ed.jp/tsushin/cost/)/福岡県「私立高等学校(通信制)一覧」
第一薬科大学付属高等学校 広域通信制(P-ONE高)
| 所在地 | 福岡キャンパス:〒815-0037 福岡市南区玉川町22番1号(TEL 092-562-4749)。渋谷キャンパス(東京)もある。設置は学校法人都築学園 |
|---|---|
| 種別 | 本校。広域通信制(3以上の都道府県にまたがる区域で通信教育を行う学校の区分) |
| 学費 | 1単位12,000円(令和7年度)。教科書代は29単位で約10,000円。パラマ塾費は希望制で20,000円(3年有効)。入学時に必要な費用は約9万円で、授業料は10月以降に支払う仕組み。収入・扶養の状況で異なるため事務室で確認 |
| 登校日数 | スクーリングは年間4〜5日程度。オリエンテーションや面談で登校する場合もある。学習はオンライン中心。在籍するキャンパスに通う |
| 卒業までの流れ | 3年以上在籍、必履修を含む74単位以上、特別教育活動に累計30時間以上。既修得単位は74単位に含められる(専門科目は20単位まで)。検定試験等による単位認定は合計20単位まで |
| 見学・相談 | オープンキャンパス・説明会・相談会がある。Webで申し込め、オンライン参加も可能。参加は出願の必須条件ではない |
| 出願・入学時期 | 転入・編入は4月のほか随時受付。選考は書類選考と面接。出願はWeb出願 |
| 公式URL | https://t.f-parama.ed.jp/ |
第一薬科大学付属高等学校の広域通信制は、福岡市南区に福岡キャンパスを置き、東京の渋谷にもキャンパスがあります。公式のよくある質問では、スクーリングは年間4〜5日程度とされ、登校日数が少ないぶん、学習の中心は自宅のオンライン学習になります。福岡市内に在籍するキャンパスがありながら、通う頻度は多くない、という位置づけです。
確認したい点は二つあります。一つは、学費の表記が令和7年度のものだったことです。入学する年度の1単位あたりの金額と、教科書代などの諸費用を、最新の資料で確かめてください。もう一つは、自宅学習が中心となる分、レポートの進め方をどう支えてもらえるかです。オープンキャンパスはオンライン参加もできるため、福岡市外からでも相談の第一歩を踏み出せます。
出典・確認日(全て2026年10月29日):第一薬科大学付属高等学校 広域通信制トップ(https://t.f-parama.ed.jp/)/よくある質問(https://t.f-parama.ed.jp/faq/)/文部科学省「通信制高校とは?」/福岡県「私立高等学校(通信制)一覧」
筑紫女学園高等学校 通信課程
| 所在地 | 福岡市中央区警固2丁目8-1(福岡県の一覧による)。スクーリングは全日制課程と同じキャンパスで行われると公式に記載。設置は学校法人筑紫女学園 |
|---|---|
| 種別 | 本校。通信制課程(公式で「新設」と表記) |
| 学費 | 公式サイトに「納入金」のページがあるが、今回は内容を取得できなかったため、公式で要確認 |
| 登校日数 | 週に1〜2回。STEP1は火・金曜日、STEP2・3は水・木曜日。1時限目は10:00開始、6時限目は15:20終了。スクーリング以外の日も登校して自習できる |
| 卒業までの流れ | STEP1〜3が高校1〜3年次の科目に相当。科目には履修の順序がある(数学Ⅱは数学Ⅰの後など)。編入・転入は前籍校の修得単位と就学期間を引き継げる(編入・転入試験あり) |
| 見学・相談 | 入学者説明会がある。個別相談は随時で、電話または問い合わせフォームから申し込める。見学についての記載は確認できず |
| 出願・入学時期 | 公式の「募集要項」「出願方法」のページが今回は取得できず、公式で要確認 |
| 公式URL | https://tsushin.chikujo.ed.jp/ |
筑紫女学園の通信制課程は、「週に1〜2回、決まった曜日に通う」登校型に近い設計です。STEPごとに通う曜日が分かれ、授業は10時から15時20分までの時間割で組まれます。スクーリング以外の日も自習のために登校でき、ICTでいつでも相談できるとされています。全日制と同じ施設(6万冊以上の蔵書がある図書館など)を使え、制服や体操服はありません。
確認したい点は、学費と出願時期です。今回の調査では、納入金・募集要項・出願方法のページを読み取れませんでした。ここで金額を推測して書くことはしません。また、県外からの出願や、福岡市の周辺から通学する場合の登校時間は、個別相談で伝えておくとよいでしょう。個別相談は電話と問い合わせフォームのどちらからも申し込めます。
出典・確認日(全て2026年10月29日):筑紫女学園高等学校 通信課程トップ(https://tsushin.chikujo.ed.jp/)/福岡県「私立高等学校(通信制)一覧」
つくば開成福岡高等学校
| 所在地 | 〒810-0001 福岡市中央区天神5丁目3-1(TEL 092-761-1663。受付8:30〜17:30、日曜・祝日を除く) |
|---|---|
| 種別 | 本校。登校型の単独通信制高校と公式に説明。設置は学校法人つくば開成学園 |
| 学費 | 公式ページに金額の記載がなく、募集要項のPDFまたは電話で要確認 |
| 登校日数 | 登校日数を選べる。募集型は「特進型」「キャリアデザイン型」「ステップ型」の3つ。中学校卒業予定の人向けの「分教室」もある。各型の登校日数は公式で要確認 |
| 卒業までの流れ | 通信制として、74単位以上と特別活動30単位時間以上が国の枠組み。具体的な学習の進め方は公式で要確認 |
| 見学・相談 | 「つくばの杜」(学校説明)、見学会、個別相談がある。総合型入試と一般入試は、学校説明のいずれかを受けることが出願の条件 |
| 出願・入学時期 | 新入学は育成入試(専願)・総合型入試(専願)・一般入試(専願・併願)。一般入試は第III期12/1〜12/4、第IV期1/22〜1/27(年度明記なし。ファイル名から令和9年度向けと推測)。転入・編入は随時受付 |
| 公式URL | https://tkf.ed.jp/ |
つくば開成福岡高等学校は、福岡市の中心・天神にある「登校型」の通信制高校です。公式の説明では、登校日数や学ぶ内容を、本人と話し合って決めるとしています。募集の型が3つに分かれているのも特徴で、進学に向けて学習を重ねる型と、ステップを踏んで自分のペースを作る型とでは、登校の頻度も学びの密度も変わると考えられます。ただし各型の中身は、今回確認した公式ページには書かれていませんでした。
確認したい点は、希望する型で週に何日登校するか、学費の総額がいくらか、の2つです。入試は、学校説明を受けることが出願条件になる区分があります。つまり、見学や個別相談が、出願の前の必須のステップになる場合があります。早めに電話で相談の予約を取り、そのうえで入試区分を選ぶ流れが現実的です。
出典・確認日(全て2026年10月29日):つくば開成福岡高等学校(https://tkf.ed.jp/)/学校について(https://tkf.ed.jp/about/)/募集要項(https://tkf.ed.jp/entrance/requirements/)/福岡県「私立高等学校(通信制)一覧」
NIJIN高等学院
| 所在地 | 福岡の拠点は、今回確認した公式ページには記載なし。校舎はメタバース空間。リアルの拠点として、霞ヶ関キャンパス(東京)、全国のリアル教室キャンパス、TIB(Tokyo Innovation Base)が案内されている。福岡周辺は個別相談で要確認。運営は株式会社NIJIN |
|---|---|
| 種別 | サポート校。高校卒業資格は在籍する提携通信制高校が出す。連携校はワオ高等学校(岡山)、鹿島山北高等学校(神奈川)、開志創造高等学校(新潟) |
| 学費 | ニジ高:入学金55,000円(NIJINアカデミー元在籍者は免除)。授業料は年398,000円または月39,800円(税込・2026年9月時点)。3年間のニジ高分は1,249,000円。キャンパス通学は任意で週1が月16,500円、週2が月22,000円。別途、提携通信制高校の学費が必要。就学支援金は提携校の授業料のみに使える |
| 登校日数 | ニジ高に必修科目や出席必須のイベントはない。授業はオンライン中心。提携校のスクーリングは宿泊型で、ワオ高等学校は年2回(各3〜4日程度)、鹿島山北高等学校は年1回(4日間)、開志創造高等学校は年8日間 |
| 卒業までの流れ | 提携校に在籍し、レポート・スクーリング・試験で単位を修得して卒業。入学は新入学・転入(通年受付)・編入。在籍状況に応じて4つの通い方(A〜D)がある |
| 見学・相談 | 無料のオンライン体験説明会・個別相談がある。保護者のみの参加も可能で、カメラとマイクはオフでもよい。対面の見学会の記載は確認できず |
| 出願・入学時期 | 毎月26日までに手続きが完了すれば翌月1日から入学できる。出願費用は無料。入学時点で20歳未満であることが条件 |
| 公式URL | https://highschool.nijin.co.jp/ |
NIJIN高等学院(ニジ高)は、高校卒業資格を出す通信制高校ではなく、提携する通信制高校に在籍しながら、毎日の学びと居場所を担う「サポート校」です。校舎はメタバース空間にあり、アバターで参加します。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加を始めることもできます。授業のアーカイブ視聴にも対応しており、福岡市内から、または福岡の周辺から、自宅で参加できる仕組みです。
確認したい点は二つあります。一つは、提携校のスクーリングが宿泊型で、場所が岡山・神奈川・新潟であることです。福岡からの移動の時間や交通費、保護者の付き添いの要否は、公式ページに記載がなく、個別相談で確認が必要です。もう一つは、費用が二重になることです。ニジ高の学費に加えて、提携校の学費が別にかかります。就学支援金は提携校の授業料にのみ使えます。総額は、必ず両方を合算して考えてください。
出典・確認日(全て2026年10月29日):NIJIN高等学院トップ(https://highschool.nijin.co.jp/)/学費(https://highschool.nijin.co.jp/fee/)/入学案内(https://highschool.nijin.co.jp/admissions/)/よくある質問(https://highschool.nijin.co.jp/faq/)/キャンパス(https://highschool.nijin.co.jp/campus/)
福岡県立博多青松高等学校 通信制
| 所在地 | 今回確認した公式ページには所在地の記載がなく、公式で要確認(電話 092-632-4193) |
|---|---|
| 種別 | 福岡県立。普通科・通信制課程(単位制) |
| 学費 | 県条例で入学料470円、受講料は1単位300円。学校のよくある質問では、30単位を登録した場合の校納金等が約51,600円(令和5年度前期の例。校納金25,000円、教科書・学習書約21,000円、体育用品5,600円)。就学支援金が支給される場合は受講料に充当。最新額は公式で要確認 |
| 登校日数 | 土曜日・日曜日に年間18回のスクーリング。45分6時限(2回に1回は90分4時限)。科目ごとの標準出席時間(1〜8時間)を満たせばよく、全授業の出席は不要。7月と12月に特別スクーリング。テストは前期・後期の年2回 |
| 卒業までの流れ | 通算3年(36か月)以上在籍し、74単位以上を修得。単位はレポート・スクーリング・テストの3つで修得。高卒認定試験や前籍校の修得単位も使える |
| 見学・相談 | 学校説明・願書配布会が例年、前期は2月中旬〜3月中旬、後期は8月下旬〜9月中旬の目安。願書配布をしない個別の学校説明は随時 |
| 出願・入学時期 | 4月入学(前期)と10月入学(後期)の年2回。令和8年度は補充募集(約40名)が令和8年4月に実施された。県外からの出願は事前相談が必要 |
| 公式URL | https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/ |
博多青松高等学校の通信制課程は、福岡県立の学校です。スクーリングは土曜・日曜に年間18回で、選んだ科目の授業にだけ出席します。レポートは基本的に自宅で自習して作成し、郵送で提出します。添削されて手元に戻るまで約1か月かかるため、提出の計画を早めに立てることが大切です。公立のため、学費は県条例で定められた入学料・受講料が中心で、私立と比べて費用の形が大きく異なります。
確認したい点は、所在地とアクセス、そして今年度の募集の時期です。前期(4月入学)は入試日程の公開が1月上旬ごろ、後期(10月入学)は7月下旬ごろが例年の目安とされています。令和8年度は4月に約40名の補充募集がありました。年度ごとに募集の人数や時期は変わるため、検討を始めた時点で、学校へ電話で最新の予定を確かめてください。
出典・確認日(全て2026年10月29日):博多青松高等学校 通信制(https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/)/通信制課程とは/学習の進め方/青松FAQ/通信制の入試日程の公開について/福岡県立高等学校通信教育入学料及び受講料条例(https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/44334.pdf)/福岡県立博多青松高等学校「令和8年度における補充募集の実施について」(https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/283085.pdf)
福岡海星女子学院高等学校 通信制課程(アプランドール)
| 所在地 | 〒811-1346 福岡市南区老司5-29-3(TEL 092-565-4950)。設置は学校法人福岡海星女子学院 |
|---|---|
| 種別 | 本校。通信制普通科。女子のみ。福岡県・熊本県在住で、毎週のスクーリングに通える地域の生徒に限る「狭域制」 |
| 学費 | 入学時:入学金40,000円・施設費100,000円。月額:合計52,500円(授業料、後援会費、教育充実費、教材費、施設維持費、ICT教材費の合計)。教科書代は別途。就学支援金の受給には申請が必要。公式ページ内の就学支援金の金額表記に不一致があり、公式で要確認 |
| 登校日数 | 毎週のスクーリングに通学できることが条件。曜日・時間は公式ページ本文で確認できず(画像)、公式で要確認 |
| 卒業までの流れ | 通信制として74単位以上と特別活動30単位時間以上が国の枠組み。学習システムの詳細は公式ページの画像内で、公式で要確認 |
| 見学・相談 | 募集要項のページには記載がなく、公式で要確認 |
| 出願・入学時期 | 募集90名(各学年30名)。Ⅰ期は出願9/21〜10/2・試験10/3、Ⅱ期は出願11/24〜12/4・試験12/5、Ⅲ期は出願2/22〜3/5・試験3/6、Ⅳ期(転編入のみ)は出願3/8〜3/19・試験3/20。書類審査(作文)と面接、受験料15,000円。年度は明記なく、令和9年3月卒業見込みの記載から令和9年度向けと推測 |
| 公式URL | https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/ |
アプランドールは、福岡海星女子学院高等学校が設けている通信制課程です。名前はフランス語の「apprendre(学ぶ)」に由来すると説明されています。対象は女子のみで、「毎週通える地域に住んでいること」が入学の条件です。つまり、自宅から定期的に通学できる範囲に住む人が前提で、福岡市南区の老司に通う登校型の通信制高校と考えるのがわかりやすいでしょう。公式ページにはスクールバスのページがあります。
確認したい点は、スクーリングの曜日と、月額に含まれる内容です。月額52,500円には授業料のほか、後援会費や教材費、ICT教材費などが含まれると説明されています。就学支援金がどの項目に充当されるのか、実質の負担がいくらになるのかは、説明会や面談で試算を出してもらってください。なお、出願の期間は年4期に分かれており、2026年10月29日時点では、Ⅰ期は終了し、Ⅱ期(11月24日〜)が次の機会となる見込みです。
出典・確認日(全て2026年10月29日):福岡海星女子学院高等学校 アプランドール(https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/)/アプランドール募集要項(https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/guidelines/)/福岡県「私立高等学校(通信制)一覧」
学費の読み方:単位ごと・月額・年額は何が違うか
通信制高校の学費は、金額だけを並べても比べられません。7校の公式の表記だけでも、単位ごとに払う学校(沖学園、第一薬科大学付属、博多青松)、月額でまとめて払う学校(福岡海星女子学院、NIJIN高等学院の月払い)、年額で払う選択肢のある学校(NIJIN高等学院)と、仕組みが分かれています。単位ごとの学校は、1年間に何単位を履修するかで総額が変わります。
| 払い方の形 | 該当する学校(公式の表記) | 総額を考えるときの注意 |
|---|---|---|
| 履修する単位数に応じて払う | 沖学園(1単位13,500円)、第一薬科大学付属(1単位12,000円)、博多青松(1単位300円・県条例) | 年間の履修単位数で総額が変わる。教科書代・試験代・端末代などが別にかかる学校がある |
| 月額でまとめて払う | 福岡海星女子学院(月額52,500円) | 月額に含まれる項目(教材費・ICT教材費など)を確認。入学時の入学金・施設費は別 |
| 年額または月額を選ぶ(サポート校) | NIJIN高等学院(年398,000円または月39,800円) | 提携する通信制高校の学費が別にかかる。ニジ高分と提携校分を合算して考える |
| 公式で確認できなかった | 筑紫女学園、つくば開成福岡 | 公式の募集要項・納入金のページで確認が必要 |
計算例を一つだけ示します。これは公式の金額ではなく、公式の単価をもとにした私たちの試算です。沖学園で26単位を履修した場合、授業料は13,500円×26で351,000円になります(公式ページにも同じ例があります)。ここに入学時の費用114,000円(入学申込金・教育充実費・校友会費の合計)、モバイル代、教科書代、試験代が加わります。就学支援金が授業料に充当される場合、実際の負担は変わります。
就学支援金については、文部科学省の公式ページで、次の点が確認できます。令和8年4月の改正で所得制限は撤廃されたと記載されていること、通信制高校の授業料は対象である一方、サポート校は対象外とされていること、私立の通信制は最大で月額2万8,100円、公立の通信制は月額520円(授業料相当額)と示されていること、定時制・通信制の支給期間は原則48月までであること、そして申請が必要で、提出方法や期日は学校や都道府県によって異なることです。単位ごとに授業料を定める課程では支給額が異なる場合があると書かれているため、お子さんの場合の金額は、志望校に確認してください。
NIJIN高等学院の公式ページでも、就学支援金は提携校の授業料にのみ使え、ニジ高の学費には使えないと説明されています。さらに、納入済みの学費・入学金は返金されないこと、退学は前月末までに申し出ると翌月末に退学できることも書かれています。どの学校でも、入学前に「返金の扱い」と「途中でやめるときの手続き」を聞いておくことをお勧めします。
出典・確認日(全て2026年10月29日):文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm)/文部科学省「通信制高校についてのよくある質問」(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/faq/)/各校公式ページ(上記カード参照)

エリア別に見る通学のしやすさと通学圏
福岡市は、都心部の天神・博多に学校が集まる一方、南区など住宅地側にも学校があります。ここでは、公式の所在地の地名から、通学圏の考え方を整理します。以下の路線の位置関係は一般的な地理情報であり、所要時間・運賃・最寄り駅からの距離は、各校の公式アクセスで必ず確認してください。公式で距離や時間を確認できなかった項目は、断定しません。
| エリア | 該当する学校 | 通学圏の考え方 |
|---|---|---|
| 天神・警固(中央区) | つくば開成福岡(天神5丁目)、筑紫女学園(警固2丁目) | 福岡市の中心部。福岡市営地下鉄や西鉄天神大牟田線など複数の路線が集まる側にあり、市内各地や周辺市町からの通学を想定しやすい。週1〜2回の登校型と相性がよい |
| 博多駅周辺・竹下(博多区) | 沖学園(竹下2丁目)。福岡芸術高校は公式未確認のため対象外 | 博多駅を拠点に、JRや地下鉄で福岡市東部・福岡空港側、福岡県の他地域から通いやすい位置関係。土曜日に登校する形なので、平日の混雑を避けやすい |
| 南区(玉川町・老司) | 第一薬科大学付属(玉川町)、福岡海星女子学院(老司) | 福岡市の南側。第一薬科大学付属は年4〜5日の登校、福岡海星女子学院は毎週の登校と、頻度が大きく違う。老司は公式にスクールバスのページがある |
| オンライン(所在地を問わない) | NIJIN高等学院 | 授業・面談は基本オンライン。福岡市外や県外からも参加できる。提携校のスクーリングのみ岡山・神奈川・新潟への移動が必要 |
福岡市の周辺から通う場合を考えてみましょう。春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市といった福岡市の南東側は、西鉄天神大牟田線やJR鹿児島本線で福岡市の都心につながっています。糟屋郡方面はJR、西側の糸島方面はJRと地下鉄の相互乗り入れの路線が使えるのが一般的です。ただし、通信制高校のうち募集エリアが決まっている学校があることには注意が必要です。公式に確認できた範囲では、沖学園は福岡県・佐賀県が募集エリア、福岡海星女子学院は福岡県・熊本県在住で毎週通える人が対象です。博多青松は、県外からの出願には事前相談が必要とされています。
通学圏は、距離よりも「お子さんが続けて通える負担か」で考える。通学圏を決める際に、保護者の方がよく悩むのは「毎日ではなくても、乗り物に乗るのがつらい」というお子さんの場合です。起立性調節障害や人混みへの不安を抱えるお子さんにとっては、週1〜2回であっても、朝の通勤・通学時間帯の電車は負担になります。この点では、土曜日・日曜日に登校する学校(沖学園、博多青松)は、平日の混雑を避けやすいという利点があります。一方で、土日が習い事や家族の予定と重なる場合は、別の選択を考える必要があります。
どの学校を選ぶ場合でも、事前に1回は実際の通学経路を歩いてみることをお勧めします。説明会の日に、帰りだけでもお子さんと一緒に電車やバスに乗ってみると、登校の負担を具体的に感じられます。オンライン参加ができる説明会(第一薬科大学付属、NIJIN高等学院)は、最初の相談を自宅から始めたい場合に向いています。
- 1 希望する登校頻度(年に数日/週1〜2回/毎週/土日だけ)をお子さんと話し合う
- 2 自宅から各校までの通学経路を、公式のアクセス案内で調べる
- 3 朝の時間帯の混雑や乗り換えの回数を、お子さんの体調に合わせて検討する
- 4 募集エリア(福岡県・佐賀県など)に自宅が入るかを公式で確認する
- 5 説明会や相談の日に、実際の経路で一度通ってみる
出典・確認日(全て2026年10月29日):各校公式ページ(沖学園:https://oki.ed.jp/tsushin/admission/ /福岡海星女子学院:https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/guidelines/ /博多青松:https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/examinee/青松faq/ ほか)。路線の位置関係は一般的な地理情報で、公式の所要時間は各校で要確認
お子さんの状況別・学校タイプの選び方
7校を、「どんな通い方をしたいか」の軸で整理し直します。ここで示すのは、公式に書かれている事実から導ける一般的な目安で、お子さんに合うかどうかは、面談や見学で確かめてください。どのタイプが優れているということもありません。
| お子さんの状況・希望 | 考えやすい形 | 福岡で公式に確認できた例 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| できるだけ登校を減らし、自宅で学びたい | 年に数日の登校+オンライン中心 | 第一薬科大学付属(年4〜5日程度) | 自宅学習のレポート支援、質問のしかた |
| 決まった曜日に通い、リズムを作りたい | 週1〜2回の登校型 | 筑紫女学園(火・金/水・木)、つくば開成福岡(登校日数を選べる) | 希望する登校日数と、登校できなかった日の扱い |
| 平日の混雑を避け、土日に集約したい | 土曜または土日のスクーリング | 沖学園(土曜)、博多青松(土日・年18回) | 土日の回数・時間割、テストの時期 |
| 毎週通える範囲に住み、女子校的な環境がよい | 毎週通学の狭域制(女子のみ) | 福岡海星女子学院(アプランドール) | 曜日・時間、スクールバス、月額の内訳 |
| 外に出ることに不安が強く、まず自宅から始めたい | サポート校+提携する通信制高校 | NIJIN高等学院(メタバース校舎、チャット参加から可) | 提携校のスクーリング場所への移動、費用の合算 |
| 費用をできるだけ抑えたい | 公立(県立)の通信制 | 博多青松(県条例の入学料・受講料) | 最新の校納金、教科書代、募集時期 |
この表のどの行にも当てはまらない場合や、複数の行にまたがる場合もあるでしょう。たとえば「週1回は通いたいが、福岡市外に住んでいる」というお子さんなら、通学経路と所要時間が選択を左右します。また、「今は全日制に在籍していて、通信制に転入するか迷っている」というお子さんなら、転入・編入のしやすさや、単位の引き継ぎが大切な判断材料になります。
登校の少なさは、学びの質や安心感とは別の軸です。登校日が少ない学校は、自分で学習を進める力が求められます。逆に、登校日が多い学校は、人と関わる機会が増える代わりに、体調の波があるお子さんには負担にもなります。お子さんの得意・不得意と、今の体調に合わせて、少し余裕のある形から始め、必要なら見直せる学校を選ぶとよいでしょう。
NIJIN高等学院のように、在籍状況に応じて通い方が分かれている学校もあります。公式ページでは、全日制高校に在籍したままオンライン個別サポートを受ける形(A)、通信制高校と並行して利用する形(B)、連携校に入学してニジ高を日々の学校とする形(C)、中学在学中から体験入学して高等部へ進む形(D)の4つが案内されています。いまの在籍をどうするかで入口が変わる点は、他の学校を検討するときにも、参考になる見方です。

入学から卒業までの流れと、転入・編入のポイント
通信制高校の卒業要件は、文部科学省の枠組みでは、74単位以上の修得と、ホームルーム活動を含む特別活動30単位時間以上です。さらに、博多青松や第一薬科大学付属の公式ページでは、3年以上の在籍が示されています。ここまでは多くの学校で共通で、違いが出るのは「単位をどう積み上げるか」と「日々の学びをどう支えるか」です。
- 1 入学(新入学・転入・編入)。出願の時期と選考方法は学校ごとに異なる
- 2 履修登録。1年間に何単位を取るかを、学校と相談して決める
- 3 レポートの提出。添削を受け、合格するまで再提出する
- 4 スクーリング(面接指導)への出席。標準の出席時間を満たす
- 5 単位認定試験(テスト)を受け、単位を修得する
- 6 74単位以上・3年以上の在籍・特別活動30単位時間以上で卒業
転入と編入の違いも整理しておきます。転入は現在高校に在籍している人、編入は高校を中退して一部の単位を修得している人を指します(第一薬科大学付属の公式の説明)。沖学園、第一薬科大学付属、つくば開成福岡は、転入・編入を受け付けており、第一薬科大学付属では既修得単位を74単位に含められます(専門科目は20単位まで、検定試験等による認定は合計20単位まで)。筑紫女学園は、前籍校の修得単位と就学期間を引き継げると記載しています。博多青松は、高卒認定試験や前籍校の単位も卒業に必要な単位として使えるとしています。
転入では、在籍している高校を通じた手続きが必要になります。博多青松の公式FAQには、「出願前に在籍校を通じた転学照会などの手続きがあり、時間がかかるため、早めに在籍校へ相談する」と書かれています。沖学園も、転入学生の出願書類に、在籍高校が作成する転学照会、成績単位修得等証明書、在籍証明書、教育課程の写しを挙げています。今の学校に相談しづらい場合も、書類の準備には時間がかかるので、早めに必要書類の確認だけでも始めておくと安心です。
サポート校の場合は、少し流れが異なります。NIJIN高等学院では、ニジ高への申込みとは別に、提携する通信制高校への出願・入学手続きも必要で、この手続きには在籍校または出身校の調査書等が求められると案内されています。つまり、入学の手続きが二つの学校にまたがることになります。申込みの順序や、書類を揃える時期は、個別相談で教えてもらえます。
出典・確認日(全て2026年10月29日):文部科学省「通信制高校とは?」(https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/)/第一薬科大学付属よくある質問/博多青松 通信制課程とは・青松FAQ/沖学園 令和9年度入試概要/NIJIN高等学院 入学案内
出願時期と募集の目安:いつ動き出せばよいか
通信制高校の多くは、4月入学のほかに、転入・編入の随時受付や、10月入学などの機会があります。ただし、募集の形は学校ごとに違うため、「いつ入学したいか」から逆算して、早めに動き出すことが大切です。次の表は、公式ページで確認できた範囲の目安です。年度が明記されていないものは、その旨を書いています。
| 学校 | 確認できた募集・出願の目安 | 見学・相談の窓口 |
|---|---|---|
| 沖学園 | 令和9年度入試は2026年11月7日〜2027年3月20日の土曜日に全9回。作文と面接 | 入学説明会・個別相談会(日程は公式で要確認) |
| 第一薬科大学付属 | 4月のほか随時(転編入)。書類選考と面接。Web出願 | オープンキャンパス・説明会(Web申込、オンライン可) |
| 筑紫女学園 | 公式で要確認(今回は取得できず) | 入学者説明会、個別相談は随時(電話・フォーム) |
| つくば開成福岡 | 新入学は育成・総合型・一般の3区分。転入・編入は随時(年度明記なし) | 学校説明(つくばの杜・見学会・個別相談)が出願条件の区分あり |
| NIJIN高等学院 | 毎月26日までの手続きで翌月1日入学。転入学は通年受付 | 無料オンライン体験説明会・個別相談(保護者のみ可) |
| 博多青松(県立) | 4月入学(前期)・10月入学(後期)の年2回。日程公開は1月上旬/7月下旬ごろが例年の目安 | 学校説明・願書配布会(例年2月中旬〜3月中旬/8月下旬〜9月中旬)、個別説明は随時 |
| 福岡海星女子学院 | 年4期(Ⅱ期は出願11/24〜12/4)。作文と面接(年度明記なし) | 公式で要確認 |
今日は2026年10月29日です。この時点で、沖学園の第1回入試(11月7日)は出願書類の期限(試験日の1週間前必着)が迫っています。博多青松は後期(10月入学)の学校説明・願書配布が例年9月中旬までの目安とされ、次は4月入学(前期)の機会が目安になります。福岡海星女子学院は、Ⅱ期(出願11月24日から)が次の機会と読み取れます。すぐに入学が必要なのか、4月に向けてゆっくり準備できるのかで、選べる学校と動き方が変わります。
すぐに環境を変えたい場合は、転入・編入の随時受付がある学校や、NIJIN高等学院のように毎月入学できる形の学校が、選択肢として見えてきます。一方で、4月入学に向けて時間があるなら、複数の学校の説明会に参加して比べる余裕があります。いずれの場合も、出願の時期は年度ごとに変わるので、公式の最新ページを確認してください。
出典・確認日(全て2026年10月29日):各校公式ページ(沖学園:https://oki.ed.jp/tsushin/admission/ /つくば開成福岡:https://tkf.ed.jp/entrance/requirements/ /博多青松:通信制の入試日程の公開について /福岡海星女子学院:アプランドール募集要項 ほか)
見学・個別相談で聞いておきたいチェックリスト
説明会や個別相談では、聞きたいことが多すぎて、肝心なことを聞き逃してしまうことがあります。次の項目をメモして持っていくと、学校ごとの違いを同じ目線で比べられます。お子さんが一緒に参加できる場合は、お子さん自身が気になることを、先に書き出してもらうのもよい方法です。
| 項目 | 聞くこと | この記事の7校で、公式で要確認だった例 |
|---|---|---|
| 登校 | 週何日/年何日の登校か。曜日・時間は。登校できない日はどうなるか | 沖学園の土曜の回数、つくば開成福岡の型ごとの日数、福岡海星女子学院の曜日 |
| 費用 | 入学時の費用、年間の総額、教科書・試験・端末代、返金の扱い | 筑紫女学園・つくば開成福岡の金額、最新年度の単位あたり金額 |
| 就学支援金 | 申請の時期と方法、授業料のどこに充当されるか | 福岡海星女子学院の金額表記の不一致 |
| 卒業 | 74単位に向けた履修計画、3年で卒業できる見通し、単位の引き継ぎ | 転入・編入時の単位認定の範囲 |
| 支え | 担任・相談窓口、レポートの質問方法、体調不良時の対応 | オンライン学習中の質問のしかた |
| 通学 | 通学経路と所要時間、スクールバスの有無、スクーリングの場所 | NIJIN高等学院の提携校(岡山・神奈川・新潟)への移動 |
| 出願 | 募集エリア、出願書類、選考(作文・面接)、締切 | 転学照会の時期、書類の準備期間 |
チェックリストを使うときのコツは、「できません」「ありません」という答えも、大切な情報として受け取ることです。たとえば、見学の機会が公式に書かれていない学校でも、電話やオンラインでの個別相談ができる場合があります。逆に、見学ができても、実際の授業の様子は見られないこともあります。何ができて何ができないかを、同じ質問で複数の学校に聞くと、違いがはっきりします。
お子さん本人の気持ちも大切にしてください。「通信制高校に行く」という選択を、保護者の方が先に決めてしまうと、お子さんは自分の意思ではないと感じることがあります。学校の公式ページをお子さんと一緒に見る、オンラインの説明会に一緒に参加する、といった小さなステップから、お子さん自身が「ここなら」と思える学校を探してみてください。

よくある質問(福岡の通信制高校)
保護者の方から寄せられやすい疑問を10問にまとめました。回答は、福岡県・文部科学省・各校の公式ページで確認できた内容に限っています。
まとめ:公式の情報を同じ軸で比べ、お子さんのペースで選ぶ
福岡市(周辺)の通信制高校は、公式で確認できた範囲だけでも、年に数日の登校から毎週の通学、オンライン中心のサポート校まで、選択肢の幅が広いことがわかりました。大切なのは、学校の「名前」ではなく、お子さんが続けられる通い方と、無理のない費用の形です。そのために、この記事では、所在地・種別・学費・登校日数・卒業までの流れ・見学相談・公式URLを、7校すべてに同じ軸で当ててきました。
確認できなかった項目は、「公式で要確認」と残しています。筑紫女学園の学費と出願、つくば開成福岡の学費、博多青松の所在地、福岡海星女子学院の曜日と就学支援金の金額表記、NIJIN高等学院の福岡周辺での拠点などです。ここは、気になる学校に直接聞いてください。気になる学校が2〜3校に絞れたら、見学・相談のチェックリストを手に、まず1校だけでも話を聞いてみることから始めてみましょう。
NIJIN高等学院についてさらに知りたい場合は、公式の入学案内で、入学の流れ、学費、無料のオンライン体験説明会を確認できます。他の学校と同じように、まずは話を聞くところから、気軽に始めてみてください。
NIJIN高等学院の入学案内・体験説明会
入学の流れ・学費・提携校の仕組み・無料のオンライン体験説明会は、公式サイトで確認できます。保護者のみの参加も可能です。
公式サイトで詳しく見る
- 福岡県「福岡県私立高等学校(通信制)一覧・全日制一覧」(令和8年4月1日時点) https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/283057.pdf
- 福岡県「福岡県における通信制高校の現状について」 https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/271159.pdf
- 福岡県立博多青松高等学校「令和8年度における補充募集の実施について」 https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/283085.pdf
- 福岡県立高等学校通信教育入学料及び受講料条例 https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/44334.pdf
- 文部科学省「通信制高校とは?」 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/
- 文部科学省「よくある質問(通信制高校)」 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/faq/
- 文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm
- 沖学園高等学校 通信制課程 https://oki.ed.jp/tsushin/
- 沖学園高等学校 通信制課程 令和9年度入試概要 https://oki.ed.jp/tsushin/admission/
- 沖学園高等学校 通信制課程 入学までの流れ・学習について https://oki.ed.jp/tsushin/style/
- 沖学園高等学校 通信制課程 学納金&支援制度 https://oki.ed.jp/tsushin/cost/
- 第一薬科大学付属高等学校 広域通信制 P-ONE高 https://t.f-parama.ed.jp/
- 第一薬科大学付属高等学校 広域通信制 よくある質問 https://t.f-parama.ed.jp/faq/
- 筑紫女学園高等学校 通信課程 https://tsushin.chikujo.ed.jp/
- つくば開成福岡高等学校 https://tkf.ed.jp/
- つくば開成福岡高等学校 学校について https://tkf.ed.jp/about/
- つくば開成福岡高等学校 募集要項 https://tkf.ed.jp/entrance/requirements/
- 福岡県立博多青松高等学校 通信制 https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/
- 博多青松高等学校 通信制「学習の進め方」 https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/about/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AE%E9%80%B2%E3%82%81%E6%96%B9/
- 博多青松高等学校 通信制「通信制課程とは」 https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/about/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E8%AA%B2%E7%A8%8B%E3%81%A8%E3%81%AF/
- 博多青松高等学校 通信制「青松FAQ」 https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/examinee/%E9%9D%92%E6%9D%BEfaq/
- 博多青松高等学校 通信制「通信制の入試日程の公開について」 https://seisho-tsushin.fku.ed.jp/examinee/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E3%81%AE%E5%85%A5%E8%A9%A6%E6%97%A5%E7%A8%8B%E3%81%AE%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
- 福岡海星女子学院高等学校 アプランドール https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/
- 福岡海星女子学院高等学校 アプランドール募集要項 https://www.f-kaisei.ed.jp/senior/apprendre/guidelines/
- NIJIN高等学院 トップページ https://highschool.nijin.co.jp/
- NIJIN高等学院「学費」 https://highschool.nijin.co.jp/fee/
- NIJIN高等学院「入学案内」 https://highschool.nijin.co.jp/admissions/
- NIJIN高等学院「よくある質問」 https://highschool.nijin.co.jp/faq/
- NIJIN高等学院「キャンパス」 https://highschool.nijin.co.jp/campus/
にじいろ編集部(株式会社NIJIN提供)/情報確認日:2026年10月29日

