この記事は、教育情報サイト「にじいろ」の記事です。「にじいろ」は株式会社NIJINが提供する情報サイトで、NIJIN高等学院は同社の事業です。そのため、この記事は中立な第三者の比較ではなく、提供元の会社が自社の入学手続きを案内する内容です。学費・日程・条件などの事実は、NIJIN高等学院の公式サイトと文部科学省の公開情報で確認できた範囲だけを書き、確認できなかったことは「確認できていません」と明記します。確認日は2026年10月28日です。
「今の高校に行けなくなってきた」「中学卒業後の進路が決まらない」。そんなとき、保護者が最初に知りたいのは、学校の理念よりも「いつ、何を、どの順番でやれば入れるのか」ではないでしょうか。通信制高校のサポート校は、仕組みが二重になっていて分かりにくい学校種です。卒業資格を出す通信制高校と、日々の学びや居場所を担うサポート校が別々に存在し、手続きも費用もそれぞれにかかります。
この記事は、NIJIN高等学院(愛称は「ニジ高」)の入学までの流れ・転入/編入の手続き・お金のかかり方に絞って整理します。学校の特色の紹介や連携校の比較は別の記事で扱っているため、ここでは「申し込む前に知っておけば慌てずに済むこと」を中心に、順番に並べました。
- 転入・編入は通年で受け付け。毎月26日までに手続きが完了すれば、翌月1日から入学できる
- 出願費用・選考料・検定料はかからない。学力や出席状況は入学条件ではない
- 入学時に入学金55,000円(税込)。NIJINアカデミーの元在籍者は免除
- 授業料は年398,000円、または月39,800円の月払い(2026年9月時点・税込)
- 高校卒業資格は提携の通信制高校で取得する。提携校の学費は別にかかる
NIJIN高等学院の入学までの流れを先に確認する
まず全体像から確認します。NIJIN高等学院の入学案内ページは、入学までを5つのステップで示しています。順番に見ていきましょう。
ポイントは、ステップ1の体験説明会に参加することが入り口になっている点です。申込フォームは説明会の後にメールで届く仕組みのため、「資料だけ見て、いきなり申し込む」という流れにはなっていません。まず説明を聞いて、納得してから進める設計だと読み取れます。
流れの中で「期限」があるのは2か所だけ
5つのステップのうち、時間の制約が明示されているのは次の2か所です。ひとつは、入学手続き(ステップ4)の支払い期日。期日までに入学金・学費の支払いが完了しないと、入学許可が取り消されます。もうひとつは、毎月26日という締め日です。この日までに手続きが完了すれば翌月1日から入学でき、過ぎた場合は、翌月分の締め日が基準になると読み取れます(公式に明記はありません)。
逆に言えば、それ以外に「この日までに申し込まないと入れない」という募集期限は、公式の入学案内ページには書かれていません。転入学・編入学は通年で受け付けているためです。焦って決める必要はありませんが、通学や学習の空白を短くしたい場合は、26日を基準に逆算するのが現実的です。
全体像を一覧表にすると
| 項目 | 内容(公式サイトの案内) |
|---|---|
| 受付時期 | 転入学・編入学は通年。新入学は2027年4月入学の相談を受け付け中 |
| 入学日 | 毎月26日までに手続き完了 → 翌月1日 |
| 出願・選考にかかる費用 | 出願費用・選考料・検定料なし |
| 入学金 | 55,000円(税込)。NIJINアカデミー元在籍者は免除 |
| 授業料(税込) | 年398,000円、または月39,800円(メタバース校舎利用料を含む) |
| 必要な機器 | オンライン受講ができるパソコンと、マイク付きイヤホン |
| 卒業資格 | 提携の通信制高校に在籍して取得 |
以降の章では、この5ステップを「誰が対象か」「転入と編入はどう違うか」「各ステップで何をするか」「いくらかかるか」の順にほどいていきます。
入学できるのはどんな人?対象と条件を整理する
NIJIN高等学院の入学案内では、対象が「新1年生」と「転入・編入」に分けて書かれています。ご家庭の状況がどちらに当たるかで、見るべき項目が変わるため、最初に整理しておきましょう。
| 区分 | 対象 | 補足 |
|---|---|---|
| 新1年生 | 2027年3月に中学卒業見込みの方、または2026年3月以前に中学を卒業し、高校の単位を修得していない方 | 2027年4月入学の相談を受け付けている(公式ガイダンスページ) |
| 転入・編入(新2〜3年次) | 現在他の高校に在籍している方、または中退などで現在は高校に通っていない方 | 通年で受け付け |
| 共通条件 | 入学時点で20歳未満であること | 学力や出席状況は入学条件ではない |
「学力や出席状況は条件ではない」の意味
公式の入学案内には、学力や出席状況は入学条件ではないと明記されています。長く学校に行けていない期間があっても、成績が振るわなくても、それだけで入学を断られることはない、という趣旨です。不登校の経験がある子どもや保護者にとっては、最初のハードルが下がる重要な情報でしょう。
ただし、「条件ではない」ことと「何も確認されない」ことは同じではありません。選考の具体的な進め方は、公式の入学案内ページには詳しく書かれていません。2025年9月に発表された第1期生の出願受付のお知らせでは、学力試験と面接は行わず、出願時に志望理由(200〜300文字)などを提出する方式が案内されていましたが、これは当時の第1期生向けの案内です。現在の転入・編入の手続きがどうなっているかは、体験説明会や問い合わせで直接確認するのが確実です。
20歳未満という条件に注意
見落としやすいのが年齢条件です。新入生も転入・編入生も、入学した時点で20歳未満であることが条件とされています。高校を中退してしばらく時間が空いた方や、ご家族が「もう一度高卒資格を目指したい」と考えている場合は、入学時点の年齢を先に確認しておきましょう。20歳以上の場合の扱いは、公式ページでは確認できていません。
在籍している高校はそのままでもいい?
NIJIN高等学院のガイダンスページには、関わり方が3つのスタイルとして紹介されています。「通信制高校と併用」「通学と併用」「転入・編入」です。今の高校に在籍したまま、NIJIN高等学院を併用するスタイルもあれば、提携の通信制高校へ移ってNIJIN高等学院を毎日の居場所にするスタイルもあります。この記事のテーマである「転入・編入」は、後者にあたります。併用スタイルの詳しい中身は、第9章でもう一度触れます。
「転入・編入」という言葉は、ニジ高の公式ページでは並べて使われています。一般には、在籍中の高校から移ることを「転入」、一度中退してから入り直すことを「編入」と区別して説明されることが多いですが(民間の進学情報サイトの説明による)、学校によって使い分けは異なります。迷ったら「今は高校に在籍しているか」「中退してから何か月たっているか」を整理して伝えれば、手続きの案内をもらえます。
転入と編入の違い:前の高校の単位や在籍期間はどうなる?
通信制高校への転入・編入で、保護者がいちばん気にするのは「これまでの頑張りが無駄にならないか」ではないでしょうか。結論から言うと、前の高校で修得した単位は、原則として引き継げるケースが多いとされています。ただし、どの単位をどこまで認めるかは、転入先の通信制高校が決めることで、NIJIN高等学院の側で確約できるものではありません。
ここは公式サイトに具体的な記載が見当たらない部分です。NIJIN高等学院は「サポート校」であり、卒業資格は提携の通信制高校が認定します。つまり、単位の引き継ぎは提携校の判断です。提携校の出願には、在籍校または出身校からの調査書などが必要で、その案内はNIJIN高等学院の入学許可後にあると公式ページに書かれています。
通信制高校の卒業に必要なもの(文部科学省)
文部科学省の「通信制高校とは?」のページによれば、通信制高校は、レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験、テレビやインターネットなどを使った指導の4つで学びます。卒業に必要な単位数は74単位以上で、ホームルーム活動を含めた特別活動を30単位時間以上行う必要があります。
全日制から転入する場合も、これまで修得した単位は、この「74単位以上」に数えられるのが基本的な考え方です(認定の可否は転入先の判断)。たとえば、前の高校で多くの単位を修得していれば、残りの必要単位は少なくなります。逆に、まだ単位がほとんどない場合は、新しく学ぶ量が多くなります。現在の修得単位数を前の学校に証明書で出してもらうことが、見通しを立てる第一歩です。
転入と編入で、準備する書類の傾向は変わる
提携校ごとの細かな提出書類は、公式の情報では確認できていません。一般論として、民間の進学情報サイトでは、転入では在学証明書や成績証明書(単位修得証明書)、前の学校の校長が出す「転学照会書」のような書類が、編入では単位修得証明書や在籍期間の証明書が求められるとされています。実際には学校ごとに異なるため、提携校の案内が届いた時点で、必要書類の一覧を必ず確認してください。
- 在籍中の高校に「転学を考えている」ことを伝えるタイミングを決める
- 修得単位数と在籍期間を、前の学校から書類でもらえるか確認する
- 調査書など、提携校出願に必要な書類の発行に日数がかかるか聞いておく
- 中退済みの場合は、出身校(卒業した中学校や前の高校)に連絡する方法を確認する
上の4項目は、公式サイトに書かれている手続きではなく、公式情報(提携校出願に調査書等が必要)から逆算した「先に聞いておくと安心なこと」です。書類の発行には学校側の事務作業が入るため、時間がかかることがあります。毎月26日の締め日に間に合わせたい場合は、早めの相談をおすすめします。

ステップ1〜2:体験説明会とメタバース体験で確かめること
入学の入り口は、オンラインの体験説明会です。NIJIN高等学院の公式ページでは、説明会は無料で、保護者のみの参加も可と案内されています。にじいろの別記事(通信制高校・サポート校の説明会日程|2026年11月〜2027年1月)でも、説明・体験はZoomで行われ、公式の予約カレンダーから日時を選ぶ形で、定期開催日はないと紹介しています。日程の探し方はそちらを参照してください。
ここでは、説明会で「何を聞き、何を確かめるか」に絞って整理します。説明会は情報を受け取る場であると同時に、ご家庭の事情に合うかどうかを見極める場でもあります。
説明会の前に、家庭で決めておくと話が早い3点
メタバース校舎の体験で見ておきたいこと
ステップ2では、メタバース校舎の見学やオープンキャンパスなどを体験します。公式のガイダンスには、メタバース校舎ではカメラやマイクをオフにして参加できると書かれています。顔や声を出すことに抵抗がある子どもにとっては、この点が参加のしやすさにつながる可能性があります。体験の際は、次のような点を本人の目線で確かめてみてください。
- 操作に迷ったときに、誰にどう聞けるか
- カメラ・マイクをオフのままでも、居心地よく過ごせそうか
- 自分のペースで退出したり、参加を見送ったりしやすい雰囲気か
- 1クラス8人の少人数制で、担任がどのように関わるのか(公式ガイダンスの記載)
同じ公式ガイダンスには、1クラス8人の少人数制で担任が伴走すること、毎週のクラス会議と全校ホームルームがあることも書かれています。体験でその雰囲気を見て、「ここなら話せそうか」を本人に聞いてみましょう。最終的に通うのは子ども本人ですから、保護者が説明を聞いたあとで、本人の感想を急がずに待つ姿勢も大切です。
必要な機器は「パソコン」と「マイク付きイヤホン」
公式には、必要な環境として、オンライン受講ができるパソコンとマイク付きイヤホンが挙げられています。スマートフォンやタブレットだけで足りるのかなど、具体的な推奨スペックは、公式ページでは確認できていません。説明会の場で、手元の機器で参加できるかを聞いておきましょう。入学後の最初の1か月に「ツールの準備」があることも、公式の入学案内に書かれています。
ステップ3〜4:申し込み・規約同意・支払いで気をつけること
体験を終えて「入ってみたい」となったら、ステップ3の申し込みです。申込フォームは、説明会の後にメールで届きます。公式では「説明会後のメールに添付された申込フォーム」と案内されているため、説明会に参加した人がフォームに進むという順序が基本です。
申し込みのあとに待っている「期日」
申し込みの次は、ステップ4の入学手続きです。規約への同意と、入学金・学費の支払いを行います。公式の入学案内には、支払いを期日までに完了しないと入学許可が取り消される、と書かれています。具体的な期日が「申し込みの何日後」なのかは、公式ページでは確認できていません。申し込み後に届く案内で必ず日付を確かめ、カレンダーに入れておきましょう。
毎月26日の締め日を、カレンダーで見る
入学日は「毎月26日までに手続きが完了すれば、翌月1日から」です。ここでいう「手続きの完了」には、規約への同意と支払いが含まれると読み取れますが、どの時点を「完了」とみなすかの詳細は公式ページに書かれていません。余裕をもって、26日の数日前までに済ませる計画にしておくと安心です。
| 手続きが完了した日(例) | 入学日 |
|---|---|
| 11月26日まで | 12月1日 |
| 11月27日〜12月26日 | 1月1日 |
| 12月27日〜1月26日 | 2月1日 |
上の表は、公式の規則を日付に当てはめた例です。年末年始など、窓口の対応が通常と異なる時期の扱いは確認できていません。年またぎで手続きする場合は、事前に問い合わせることをおすすめします。
支払いの前に、必ず確認しておきたいこと
NIJIN高等学院の入学案内には、納入済みの入学金・学費は返金されないと書かれています。ですから、支払いに進む前に、次の点を確認しておきましょう。この「返金されない」という点は、申し込み前にご家族で共有しておくべき大切な情報です。
- メタバース校舎の体験で、本人が「通えそう」と感じたか
- 提携通信制高校のスクーリング(宿泊型)に参加できそうか
- 授業料のほか、提携校の学費や任意オプションを含めた月々の負担
- 入学後に合わなかった場合、前月末までの申し出で翌月末に退学できる(公式の記載)
とくに最後の項目は、「やめたくなったときの出口」です。月払いの場合、前月末までに申し出れば翌月末で退学できると公式に書かれています。出口が見えていると、最初の一歩を踏み出しやすくなる家庭もあります。
費用の全体像:授業料・入学金・オプション・提携校の学費
費用は、通信制高校のサポート校を選ぶうえで最も気になる点のひとつです。NIJIN高等学院の費用は、大きく4つに分かれます。ニジ高に払うものが3種類(入学金・授業料・オプション)と、提携通信制高校に別途払うものです。この「二重構造」を最初に理解しておくと、見積もりのイメージがぶれません。
| 項目 | 金額(2026年9月時点・税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 55,000円 | NIJINアカデミー元在籍者は免除 |
| 授業料(メタバース校舎利用料を含む) | 年398,000円 または 月39,800円 | 2人目以降の兄弟姉妹は5,000円割引と案内 |
| 専任サポートスタッフ(任意) | 月16,500円 | 希望する場合のオプション |
| キャンパス通学(任意) | 週1回:月16,500円/週2回:月22,000円 | 希望する場合のオプション |
| 提携通信制高校の学費 | 提携校ごとに別途 | 就学支援金が適用される部分と、対象外の費用がある |
年払いと月払い、どちらが安い?(試算)
授業料は、年398,000円の一括払いと、月39,800円の月払いが選べます。月払いを12か月続けると、39,800円×12か月で477,600円です。年払いの398,000円との差は79,600円になります。これは公式の金額からにじいろ編集部が計算した試算で、公式が「年払いのほうがお得」と書いているわけではありません。また、月払いは前月末までの申し出で翌月末に退学できるため、「続けられるか分からない」段階では柔軟性があります。
一方、年払いの途中で退学した場合の扱い(返金の有無)は、公式の入学案内にある「納入した学費・入学金は返金されない」という記載が基本になると考えられます。年払いを選ぶ前に、途中退学時の扱いを説明会で確認しておきましょう。
入学初年度に最低限かかるニジ高の費用の試算
オプションを付けず、年払いを選んだ場合に、ニジ高に払う金額の試算は次のとおりです。入学金55,000円と授業料398,000円で、合計453,000円です(NIJINアカデミー元在籍者は入学金が免除されるため398,000円)。月払いの場合、入学金55,000円と月39,800円を12か月で、合計532,600円です。これらは、あくまで公式の金額を足し合わせた試算であり、提携校の学費は含みません。
| 払い方 | 入学金 | 授業料(12か月) | ニジ高分の合計(試算) |
|---|---|---|---|
| 年払い | 55,000円 | 398,000円 | 453,000円 |
| 月払い | 55,000円 | 477,600円 | 532,600円 |
専任サポートスタッフ(月16,500円)やキャンパス通学(週1回月16,500円、週2回月22,000円)は任意のオプションです。付ける場合は、月額に上乗せされます。たとえば、月払いに専任サポートスタッフを付けると、月額は39,800円+16,500円で56,300円になる計算です。付けるかどうかは、お子さんの状況に合わせて、説明会で相談しながら決めましょう。
塾や通学費がかからない、とは
ガイダンスページには、塾が不要で、自宅が教室になるため通学費や制服代などの費用もかからないと書かれています。一方で、提携校の学費や修学旅行などの課外活動費は別途必要です。これも一緒に頭に入れておきましょう。

就学支援金は使える?文部科学省の制度と、対象になるもの・ならないもの
通信制高校の学費を考えるとき、高等学校等就学支援金は欠かせない制度です。文部科学省の公開情報によると、2026年4月の制度改正で所得制限が撤廃され、多くの生徒が授業料の支援を受けられるようになりました。NIJIN高等学院の入学案内でも、提携通信制高校の授業料に国の就学支援金が適用されると書かれ、2026年度から所得制限なしと案内されています。
対象になるのは「提携校の授業料」だけ
注意したいのは、対象の範囲です。文部科学省の就学支援金に関するQ&Aには、サポート校は就学支援金の対象外で、対象は通信制高校の授業料のみと書かれています。つまり、NIJIN高等学院に払う授業料(年398,000円など)は就学支援金の対象外で、提携通信制高校の授業料の部分が対象になります。
| 費用 | 就学支援金 | 根拠 |
|---|---|---|
| NIJIN高等学院の入学金・授業料・オプション | 対象外 | 文部科学省Q&A「サポート校は対象外」 |
| 提携通信制高校の授業料 | 対象(適用方法は提携校の案内による) | NIJIN高等学院の入学案内/文部科学省 |
| 提携校の施設費・スクーリング費など | 対象外 | NIJIN高等学院の入学案内 |
支給の期間と、転学した場合の考え方
文部科学省のQ&Aによれば、就学支援金の支給期間は、全日制は36か月、定時制・通信制は原則48か月までです。同じQ&Aには、全日制で20か月在学してから通信制に移ったケースの例があり、48か月から「20か月×4/3(端数切捨て)」を引いた22か月分が支給される、と計算が示されています。つまり、前の高校で就学支援金を受けた期間は、転入後の支給期間から差し引かれるという考え方です。
また、Q&Aでは、中退後の再入学などで支給期間を超える場合に、就学支援金相当の「学び直し」の支援があることも紹介されています。詳細は入学先の学校や都道府県への確認が案内されています。転入・編入を考えるご家庭は、これまでの受給期間を前の学校に確認しておくと、見通しが立てやすくなります。
申請は「申し込んだ月」から。遅れに注意
文部科学省のQ&Aには、受給には申請が必要で、原則として申込月から支給が始まると書かれています。提出期限に遅れると、その分の支給が受けられない可能性があります。オンライン申請には「e-Shien」というシステムを使い、新入生・在校生など立場によって必要な書類が異なります。提携校に入学したあとの案内に従って、期限までに提出しましょう。
私立の通信制高校の授業料相当額について、文部科学省のQ&Aには「最大月額28,100円」との記載がありました。ただし、2026年度の改正後の金額や、提携校ごとの実際の請求額は、公式の最新資料と提携校の案内で必ず確認してください。この記事では金額の確定的な試算には使いません。
提携通信制高校3校:出願とスクーリングで知っておくこと
高校卒業資格を出すのは、提携の通信制高校です。NIJIN高等学院は、公式サイト(2026年9月時点の記載)によると3校の通信制高校と提携しています。学校ごとの詳しい比較は、別記事(NIJIN高等学院の連携校3校を比較)に譲り、ここでは入学手続きの流れに関わる部分だけを整理します。
| 提携校 | 所在地 | スクーリング(公式の記載) |
|---|---|---|
| ワオ高等学校 | 岡山県 | 年2回、各3〜4日程度(宿泊型・岡山市) |
| 鹿島山北高等学校 | 神奈川県 | 年1回、4日間(宿泊型・山北町) |
| 開志創造高等学校 | 新潟県 | 年2回、各4日間(5〜7月と9〜11月、年8日間・宿泊型・新潟市) |
ニジ高自体にはスクーリングがない、と公式ガイダンスに書かれています。スクーリングがあるのは、提携の通信制高校の側です。ニジ高は、スクーリングの日程調整と準備をサポートするとされています。
提携校への出願は、ニジ高の入学許可のあとに案内がある
提携校への出願と入学手続きは、ニジ高の手続きとは別に必要です。公式の入学案内には、提携校の出願には、在籍校または出身校から発行される調査書などが必要で、その案内はNIJIN高等学院の入学許可後にある、と書かれています。つまり、ニジ高の入学と提携校の入学は「2段階」で進みます。
提携校の出願期限や選考の詳細は、公式の入学案内ページには書かれていません。ここは推測せず、ニジ高に案内を確認してください。毎月26日の入学締め日と、提携校側の出願日程が合うかどうかも、あわせて聞いておくと安心です。
提携校以外に在籍したまま、ニジ高だけに通うこともできる
ガイダンスページには、提携校以外に在籍したまま、ニジ高だけに通うこともできる、とも書かれています。すでに別の通信制高校に在籍していて、居場所や仲間だけを求めるご家庭には、選択肢になりえます。ただし、その場合の手続きや費用の細かな扱いは、公式ページでは確認できていないため、説明会で相談してください。
入学後の最初の1か月と、3つの関わり方
入学の手続きが終わると、いよいよ学びが始まります。公式の入学案内には、入学後の最初の1か月の流れが書かれています。入学が決まったあとの面談、オリエンテーション、ツールの準備、クラス会議やマイプロジェクトへの参加を、担任と一緒に進めます。
「最初の1か月」は、慣れることを最優先にする期間と考えるとよいでしょう。公式がこの期間にオリエンテーションと面談を置いていることは、いきなり学習量を増やすのではなく、環境に慣れる時間を設けている設計と読み取れます。
3つの関わり方(公式ガイダンスより)
| スタイル | 内容 | この記事での位置づけ |
|---|---|---|
| 通信制高校と併用 | レポートは在籍校で行い、ニジ高で仲間やプロジェクトに関わる | 転入・編入ではない |
| 通学と併用 | 週3日は今の高校に通い、週2日ニジ高に通う | 転入・編入ではない |
| 転入・編入 | 提携の通信制高校に移り、ニジ高を毎日の居場所にする | この記事の主題 |
ガイダンスページには、一日の流れの例も載っています。平日は10時ごろからホーム体育や選択授業が始まり、昼はランチを通じた交流があります。火曜13時には全校ホームルーム、月・水の15時ごろにはクラス会議があります。自学やマイプロジェクト、サークル活動の時間もあります。これは「例」であり、実際の過ごし方は本人のペースで選べるとされています。
レポートはすきま時間に進め、学びの中心は「マイプロジェクト」と、自分で選ぶ選択授業だと公式に書かれています。選択授業には、総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRの講座も含まれます。
リアルの拠点もある
オンライン中心の学校ですが、リアルの拠点として、霞ヶ関キャンパス(東京)と全国36拠点の教室があると、公式ガイダンスに書かれています。希望者は週1回、企業インターンとして出社することもできるとされています。キャンパス通学は任意のオプション(週1回月16,500円、週2回月22,000円)です。なお、第三者サイトには別の拠点数が載っていますが、この記事では公式ガイダンスの数字を採用しました。

状況別:どのタイミングで、何から動けばいいか
ここまで制度と手続きを見てきました。実際には「うちはどの場合に当たるのか」が分かりにくいものです。公式に書かれた条件をもとに、状況別の動き方を整理します。これは公式の手続きそのものではなく、公式の条件を踏まえた、にじいろ編集部の整理です。
在籍中の高校に伝えるタイミングで迷ったら
転入を考えている方が悩みやすいのが、「今の学校にいつ、どう伝えるか」です。公式の入学案内は、提携校への出願に在籍校からの調査書等が必要だと明記しています。つまり、手続きのどこかで在籍校に書類を依頼する場面は必ず来るということです。一方で、いつ伝えるかは、ご家庭と本人の気持ち、そして在籍校との関係によって異なります。
おすすめしたいのは、「まず説明会で全体の流れと提携校の出願案内の時期を聞き、そのうえで在籍校に連絡する」という順番です。説明会に参加するだけなら、在籍校に伝える必要はありません。公式では、出願費用・選考料はかからず、申込フォームも説明会後に届くため、説明会に参加した時点では、まだ何も決まらないのです。
中退してから時間がたっている場合
編入のご家庭では、「中退してから何年もたっているけれど大丈夫か」という不安が出ます。公式の入学案内は、対象を「中退などで現在は高校に通っていない方」とし、入学時点で20歳未満であることを条件としています。つまり、年齢の条件を満たしていれば、中退からの期間そのものが理由で入れなくなる、という記載はありません。ただし、単位の引き継ぎや在籍期間の扱いは提携校が決めることなので、前の学校の書類をそろえて相談してください。
新1年生は、中学校の準備も並行して
新1年生(2027年3月に中学卒業見込み)は、中学校での進路手続きと並行して進めることになります。報道(こどもとIT、2026年9月18日付)によると、2026年9月28日から10月27日にかけて、中学2・3年生とその保護者向けに、進路説明会や志望理由書・面接の練習を無料で行うプログラムが案内されていました。この回はすでに終了していますが、作文や志望理由書、面接の練習を学校側が支援する姿勢は読み取れます。今後の開催予定は、公式サイトで確認してください。
申し込む前のチェックリストと、説明会で聞いておきたい質問
最後に、申込フォームを開く前の確認項目をまとめます。チェックがすべて埋まらなくても、説明会で聞けば解決することは多いので、「聞くことリスト」として使ってください。
家庭で確認しておくこと
- 入学時点で20歳未満か(本人の生年月日で確認)
- 現在の在籍状況(在籍中・中退済み・新入学)
- 手元にオンライン受講ができるパソコンとマイク付きイヤホンがあるか
- 授業料の払い方(年払いか月払いか)と、月々の予算の上限
- オプション(専任サポートスタッフ、キャンパス通学)が必要かどうか
- 提携校のスクーリング(宿泊型)に、本人と家族が参加できそうか
説明会で聞いておきたい質問
| テーマ | 聞いてみたいこと |
|---|---|
| 手続き | 申込後の支払い期日はいつか。「26日までの手続き完了」は、何をもって完了か |
| 選考 | 現在の転入・編入で、面談や書類の提出などはあるのか |
| 単位 | 前の高校の単位は、提携校でどう扱われる見込みか。確認はどのタイミングでできるか |
| 提携校 | 3校のうち、自分に合う学校をどう選ぶか。出願日程と26日の締め日は合うか |
| お金 | 提携校の学費の目安は。就学支援金の申請はいつ、どう進めるか |
| 入学後 | 最初の1か月の担任との面談はどのくらいの頻度か。合わなかったときの退学・コース変更は |
これらの質問は、公式サイトに答えが書かれていない部分を中心に選びました。説明会は、質問を受けつける場でもあります。聞きにくいことほど、先に聞いておくと、後悔の少ない選択につながります。
本人の気持ちを聞くときのコツ
保護者がどれだけ情報を集めても、通うのは本人です。体験のあと、「どうだった?」と一度で聞き出そうとせず、数日おいて、ふと聞くくらいがちょうどよいこともあります。「ここがよかった」「ここは不安」を1つずつ聞き、不安なことは次の説明会や問い合わせで一緒に解消していく。そうした進め方は、焦って決めるよりも、入学後の安心感につながります。
見落としやすい注意点:返金・退学・年齢・空白期間
最後の章では、申し込み前にぜひ知っておいてほしい注意点をまとめます。どれも公式の入学案内に書かれている内容ですが、読み流してしまいやすい項目です。
転入前後の「空白期間」をつくらないために
毎月26日までに手続きが完了すれば、翌月1日に入学できます。一方、提携通信制高校への入学と、ニジ高の入学は別の手続きです。ニジ高に先に入学しても、提携校での単位の手続きは、提携校への出願・入学の進み具合に左右されると考えられます。通学や学習の空白を短くしたいときは、ニジ高の入学日と提携校の出願日程を、一緒に確認しておきましょう。
ここは公式ページでは細かく書かれていない部分で、「ニジ高に入学したら、すぐ提携校の単位が進む」とは限らないことに注意が必要です。実際の進み方は、提携校の案内と合わせて、説明会や問い合わせで確かめてください。
情報は更新される。申込前に最新を確認
この記事の学費や条件は、2026年9月時点の公式案内に基づいています(確認日:2026年10月28日)。学費や受付条件は、改定される可能性があります。申し込む前には、必ず公式サイトの入学案内ページで最新の情報を確認してください。

よくある質問(FAQ)
Q. 転入・編入はいつでもできますか?
A. 公式の入学案内では、転入学・編入学は通年で受け付けています。毎月26日までに手続きが完了すれば、翌月1日から入学できます。26日を過ぎた場合の扱いは明記されていませんが、翌月分の締め日が基準になると読み取れます。
Q. 入学試験や面接はありますか?
A. 公式の入学案内には、出願費用・選考料・検定料はかからず、学力や出席状況は入学条件ではないと書かれています。選考の具体的な進め方は、同ページでは確認できません。2025年9月の第1期生向けの案内では、学力試験と面接は行わず、志望理由などを提出する方式でした。現在の手続きは、説明会で確認してください。
Q. 保護者だけで体験説明会に参加できますか?
A. できます。公式の入学案内には、オンラインの体験説明会は保護者のみの参加も可と書かれています。参加は無料です。
Q. 入学までに最低いくらかかりますか?
A. ニジ高に払うのは、入学金55,000円(税込)と、授業料年398,000円(または月39,800円)です。年払いなら合計453,000円(にじいろ編集部の試算)。NIJINアカデミー元在籍者は入学金が免除されます。提携通信制高校の学費は別にかかり、金額は提携校ごとに異なります。
Q. 高校卒業資格はどこで取れますか?
A. 提携の通信制高校に在籍して取得します。公式ガイダンスによれば、ニジ高は対話・プロジェクト・進路・居場所を担い、提携校はワオ高等学校、鹿島山北高等学校、開志創造高等学校の3校です。
Q. スクーリングはありますか?
A. ニジ高自体にスクーリングはありません。提携の通信制高校のスクーリングがあり、ワオ高等学校は年2回(各3〜4日程度)、鹿島山北高等学校は年1回(4日間)、開志創造高等学校は年2回(各4日間)で、いずれも宿泊型と案内されています。
Q. 就学支援金は使えますか?
A. 提携通信制高校の授業料には、国の就学支援金が適用されます。2026年度から所得制限は撤廃されました。一方、文部科学省のQ&Aでは、サポート校は就学支援金の対象外とされているため、ニジ高の授業料は対象外です。施設費やスクーリング費も対象外と案内されています。
Q. 今の高校に在籍したままでも通えますか?
A. 公式ガイダンスでは、通信制高校と併用するスタイル、通学と併用するスタイル(週3日は今の高校、週2日ニジ高)が紹介されています。転入・編入は、提携の通信制高校に移るスタイルです。
Q. 20歳を過ぎていても入学できますか?
A. 公式の入学案内では、新入生も転入・編入生も、入学時点で20歳未満であることが条件です。20歳以上の場合の扱いは、公式ページでは確認できていません。
Q. 払った学費は返金されますか?退学したいときは?
A. 公式の入学案内では、納入した学費・入学金は返金されません。月払いの場合、退学は前月末までに申し出ると翌月末での退学になります。
確認した公式情報
この記事は、次の公式情報を確認日2026年10月28日に確認して書いています。内容は更新される場合があります。
- NIJIN高等学院「入学案内」 https://highschool.nijin.co.jp/admissions/
- NIJIN高等学院「ニジ高とは(ガイダンス)」 https://highschool.nijin.co.jp/guidance/
- NIJIN高等学院「第1期生出願受付開始のお知らせ」 https://highschool.nijin.co.jp/0901/
- 文部科学省「通信制高校とは?」 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/
- 文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm
- 文部科学省「高校生等への修学支援」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm
- こどもとIT「NIJIN高等学院、中2・中3向け進路支援を無料提供」(2026年9月18日) https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/2142021.html
- スタディチェーン「通信制高校 転入学・編入学」(民間情報・一般的な区別の参考) https://studychain.jp/tsushinsei/guide/transfer/
まとめ:入学の流れは「説明会から」。期限は26日と支払い期日だけ
NIJIN高等学院の入学は、体験説明会 → 体験 → 申込 → 規約同意・支払い → 入学の5ステップで進みます。転入・編入は通年で受け付けていて、毎月26日までに手続きが完了すれば翌月1日に入学できます。出願費用・選考料はかからず、学力や出席状況は入学条件ではありません。
一方で、提携通信制高校への出願は、ニジ高の入学とは別の手続きです。調査書などの書類が必要で、費用も別にかかります。そして納入済みの学費は返金されません。だからこそ、焦って申し込まず、まず説明会で「うちの場合はどうなるか」を聞いてみてください。保護者だけの参加でも構いません。
この記事に書いた内容で分からない点は、説明会や公式の問い合わせページ(https://highschool.nijin.co.jp/contact/)で確認できます。お子さんにとって無理のない一歩を、ご家族のペースで選んでください。


