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  3. 大学等の修学支援新制度、文科省が新資料を公開|進学前の5つの確認項目

大学等の修学支援新制度、文科省が新資料を公開|進学前の5つの確認項目

2026 11/06
教育ニュース
2026年11月6日
大学等の修学支援と対象校確認の5項目を示す文字入りアイキャッチ。保護者と生徒が資料を見るAI生成イメージ。
AI生成のイメージです。実在の学校・人物・活動を撮影したものではありません。

にじいろは株式会社NIJINが運営する教育情報メディアです。本記事には、同社が運営する通信制高校サポート校「ニジ高(NIJIN高等学院)」の案内を含みます。

大学や専門学校への進学費用を支える制度について、文部科学省は2026年11月5日、中学生・高校生向けの新しいリーフレットを掲載しました。制度がこの日に新設・改正されたという発表ではなく、すでに実施されている「高等教育の修学支援新制度」を進学前の家庭に案内する資料です。

目次

  1. 11月5日の新着資料で確認できること
  2. 進学前に確認したい5項目
  3. 対象校の確認は学校名だけで終わらせない
  4. 給付と学費減免は別の支援
  5. 本人の要件は家計だけではない
  6. 多子世帯の案内を読み違えない
  7. 申し込みは高校・進学先の締切を確認
  8. 家庭でできる確認の進め方
  9. よくある質問10問

11月5日の新着資料で確認できること

今回のニュースは、制度の開始や対象者の一律拡大ではなく、文科省が中学生・高校生向けの案内資料を掲載したことです。制度ページの新着情報には「令和8年11月5日」と資料名が記され、リンク先は2ページのリーフレットです。

資料は、高等教育の修学支援新制度を、進学前に知っておきたい家庭向けにまとめています。大学・短期大学・高等専門学校の4・5年、専門学校が対象となる学校種として示され、給付型奨学金と授業料・入学金の減免が図で紹介されています。申し込みには進学前の予約採用と、進学後に学校を通じて行う在学採用があること、学校によって締切日が異なることも案内されています。

そのため、資料を見て最初に確かめたいのは「うちの子は対象か」だけではありません。志望する学校・課程が制度上の対象機関か、入学を考える年度にも対象として扱われるか、希望する支援ごとに本人の条件を満たすか、申し込みがいつどこで始まるかを分けて確認します。制度の対象機関一覧は、文科省・厚生労働省・地方公共団体などの確認者が公表した情報を集めたページから確認できます。

対象機関一覧には、2026年10月30日付の確認大学等の公表も載っています。これは新たに確認等された機関の公表で、11月5日のリーフレット掲載とは別の情報です。個別の掲載状況は最新一覧で調べ、志望する課程や入学年度の扱いを学校窓口で確認してください。

制度の大枠と対象機関一覧は、文部科学省の制度案内ページ、掲載日とリーフレットの案内は新着情報から確認できます。10月30日の一覧履歴は対象機関リストの説明ページにあります。

高校段階の学び方も検討しているご家庭へ

通信制高校サポート校の利用条件を知る

ニジ高(NIJIN高等学院)の公式サイトでは、入学・転入や通い方を案内しています。高校での学び方も見直している場合に、在籍する高校との関係や利用条件を確かめる資料としてご覧ください。

大学等の修学支援新制度の対象確認・申請窓口とは別の、関連サービスの案内です。

ニジ高の入学・利用案内を読む

進学前に確認したい5項目

制度を確認するときは「学校」「課程と年度」「支援の種類」「本人・世帯条件」「申込日程」の5つを別々に記録すると、対象校の掲載だけで結論を出さずに済みます。次の5項目は、文科省や日本学生支援機構(JASSO)の資料をもとに、保護者が学校へ質問しやすい形に並べた編集部の整理例です。公的機関が定めた申請フォームや審査順ではありません。

進学先へ確認する5項目(編集部の整理例)
項目 確認すること 主な問い合わせ先
1. 学校 最新の対象機関一覧に正式な学校名が載っているか。設置者や所在地も照合する。 高校の進路担当、志望校の奨学金窓口
2. 課程・入学年度 志望する学部・学科・課程・キャンパスと入学年度が確認対象か。 志望校の奨学金窓口
3. 支援の種類 給付型奨学金と授業料・入学金減免のそれぞれで、申請や併用の扱いを確認する。 高校の奨学金担当、志望校
4. 本人・世帯条件 学修、家計、資産、扶養人数、在留資格等のどの条件が関係するか、最新要件で確認する。 高校、志望校、JASSO
5. 申込日程 説明会、校内締切、入力・書類提出、進学後の手続きを確認する。 在籍高校、進学先

一覧に学校名があっても、本人・世帯条件や申し込みは別に確認します。反対に、本人の家計条件を満たしていそうでも、志望する学校が制度上の対象として確認されていることが必要です。ふたつの確認は順番に行えばよいものの、どちらか一方だけで制度を使えると決めることはできません。

一枚のメモに「学校名/課程/入学年度」「問い合わせた部署と日付」「受けた回答」「次に確認すること」を書いておくと、家族内や高校との相談で情報が混ざりにくくなります。家計資料や個人情報を添える前に、提出を求められているか、どの窓口・方法が安全かを確かめます。最初の一般問い合わせメールにマイナンバーや詳細な収入資料を添付する必要はありません。

対象校の確認は学校名だけで終わらせない

リストに載る学校かどうかを入口にし、志望する課程・キャンパス・入学年度で制度を扱うかは学校の奨学金窓口にも確認します。文科省の一覧は、制度上の機関要件について確認を受けた大学・短期大学、高等専門学校、専門学校をまとめたものです。機関要件は、学生個人の収入や学修状況を審査して採用を決める欄ではありません。

学校名を検索するときは、似た名称の学校法人・大学・専門学校を取り違えないよう、正式名称を見ます。同一の法人が複数の学校を運営している場合も、確認したいのは進学を検討している機関です。学部・学科や専攻、キャンパスが一覧のどこに記載されているか、一覧の説明や注記も読んでください。学校名の表記揺れがあるときは、推測で同じ機関とみなさず学校へ質問します。

次に、一覧が示す状態と自分の入学年度を切り分けます。2026年10月30日付の個別公表ページでは、その日に機関要件確認者が新たに確認等を行った大学等の一覧と説明されていますが、一律の対象入学年度は示されていません。設置認可申請中の学校は、認可後に制度対象に当たるか審査し、追加される場合があるという説明もあります。したがって「最新の一覧に載っていないから将来も対象にならない」と早合点せず、志望年度に向けた現在の状態を学校に確認するのが実務的です。

学校は対象機関として確認された後も、制度上の要件を維持する必要があります。文科省の対象機関案内には確認・取消し等の公表履歴があり、確認が取り消される場合についても情報が掲載されます。進学先を一度調べた後、時間が経ってから申し込む場合は、過去に保存した一覧の写しだけを根拠にせず、申請時点の最新案内を見直します。リストのファイルを保存するときは、取得日も一緒にメモしておくと、どの時点の情報か後で分かります。

確認結果は、学校名だけでなく「学校の正式名称/制度対象の確認日/課程・キャンパス/予定入学年度/担当者からの回答」の組み合わせで残しましょう。志望校が複数ある家庭では、一校ずつ同じ書式に記録すると見比べられます。ただし、この一覧は学費の全額免除額や個人の支援区分を示す表ではありません。その数字は次の段階で本人要件・学校区分を確認する必要があります。

進学前の確認手順を4段階で示す図。学校・課程の対象確認、本人の条件、申請窓口と期限、納付計画の順に並び、対象機関への掲載だけで採用や給付が保証されないと示す。
文部科学省の対象機関リストを確認するところから始める、編集部作成の説明例です。対象機関への掲載だけで本人の採用・給付が保証されるわけではありません。公的な標準モデルではありません。対象機関リスト(文部科学省、2026年10月30日更新):https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1421838.htm

この図は、情報を集めるときの道筋を示す説明用の図です。どの家庭も同じ順番で審査される、学校がこの順序で受付する、という制度上の規定ではありません。予約採用の日程を高校が案内しているなら、個人要件の検討と並行して校内の説明会や締切を先に確認してかまいません。

対象校の情報と混同しやすいのが、進学後の学校独自奨学金や地方自治体・民間団体の助成です。それぞれ制度主体、選考基準、申込窓口、返還の有無が異なります。志望校へ聞く際は「高等教育の修学支援新制度について」と制度名を明確にし、学校独自の減免と一緒に申し込めるかは別の質問として扱いましょう。制度が違えば、提出書類や選考のタイミングも異なるためです。

給付と学費減免は別の支援

この制度には、返還不要の給付型奨学金と、大学等で入学金・授業料を減免する支援があり、同じ名前の一つの給付金ではありません。文科省の概要によると、給付型奨学金はJASSOから学生へ支給され、入学金・授業料の減免は在籍する大学等で行われます。両方を利用できる場合もありますが、希望すれば常に二つとも採用されるという意味ではありません。

出典:文部科学省「制度の概要」

制度の二つの支援を混同しないための整理
確認点 給付型奨学金 授業料・入学金減免
支援の形 返還を要しない奨学金の給付 学校で入学金・授業料を減額または免除
主な手続先 在籍高校等を通じた予約採用、または進学後の学校経由の申込み。制度運営はJASSO 進学先の大学等の窓口・学校の案内
個別に見ること 本人の資格、学修、家計、資産等と支給区分 対象機関・課程、本人の資格、学校での減免手続・区分
注意点 対象機関掲載だけで採用や金額は決まらない 制度の上限や学校種・設置者等に応じて実際の負担が変わる

二つの支援を「大学無償化」とまとめて呼ぶと、授業料以外の費用まで無料になると誤解されるおそれがあります。制度上の減免があっても、教材費、施設設備費、実習費、通学費、生活費など、各学校が別に定める費用が残ることがあります。志望校の納付金一覧と、制度で減免される費目・上限を照らし合わせてください。

家計を見積もるときは、学校が示す入学時納付金や年間費用から、制度で想定される減免額を単純に引けばよいとは限りません。減免の対象となる費目・実施時期・支援区分、給付金の受取時期は制度の案内で別々に確認します。納付期限より前に減免結果が分からない場合の支払い方法や延納・分納の相談先も、入学手続の案内に沿って尋ねておくと見通しを立てやすくなります。

また、貸与型奨学金は卒業後に返還が必要な別制度です。学校やJASSOの案内を読んでいて「奨学金」という語が出たら、給付か貸与かを確認してください。高校段階の授業料支援制度も、大学等の修学支援新制度とは別です。制度名・対象段階・返還の有無をメモに書き分けるだけでも、家族の会話で異なる制度の数字を混ぜずに済みます。

支援決定前の納付カレンダー

以下は編集部の整理例です。日付と金額は学校の案内や回答を見て書き入れます。減免結果の通知と学校への納付が同じ時期になるとは限らないため、別々の行にしておくと、先に聞くことを見つけられます。

学校の案内を転記するための納付予定メモ(編集部の整理例)
予定 記録する内容 まだ決まらないときの質問
入学手続・納付 入学金・授業料などの納付期限、費目、案内された金額 支払う費目と期限はどの通知で確定するか
支援の申請 給付と減免それぞれの受付期間、入力・書類提出の締切 申請が受理されたか、追加書類は必要か
結果通知 通知の予定時期、連絡方法、減免の反映方法 納付前に決まらない場合は誰へ相談するか
支払いの相談 相談した窓口、延納・分納等の可否、学校からの回答 相談できる制度があるか、別途手続きが必要か

延納や分納は、どの学校でも利用できると決まっているわけではありません。学校に制度があるかを尋ね、認められた内容と相談中の内容を分けて残します。給付金の入金や減免がまだ決まっていない段階では、見込み額を確定した収入として予定に入れず、いつ何が分かるかを担当窓口へ確認してください。

本人の要件は家計だけではない

学校が対象機関であることに加えて、学生本人が申込資格・学修要件・家計要件などを満たし、所定の申請をする必要があります。リーフレットは家庭が制度を知るための概要資料です。年収の目安や簡略化した学力の説明だけで、個人の採用結果を判定する資料ではありません。

出典:文部科学省「大学生等の皆さんへ」

本人に関する確認事項には、進学前の予約採用で対象となる卒業時期や、進学後の在学採用における資格、学修への姿勢・成績の基準、家計の収入・所得・資産の基準、国籍や在留資格に関する条件などがあります。どの項目がどの程度影響するかは、申込時期や希望する支援、個人の状況によって変わります。条件を一部だけ見て「当てはまる」「当てはまらない」と自己判定しないで、対象年度のJASSO案内と学校の説明で確認します。

学修基準は「学校の成績が一定以上なら必ず採用」と単純化できません。文科省の学生向け案内では、学年や申請時点に応じた要件、学修意欲や学修計画の確認など複数の見方が示されています。進学後も、支援を受け続けるための確認が行われます。家庭でできるのは、評定の数値だけを見て早くから可能性を断定することではなく、学校から配られる案内の年度、対象となる申込区分、提出時期を確認し、不明点を担当者へ尋ねることです。

収入の確認も、毎月の手取りや給与明細の年額だけで結論づけられません。制度の審査に用いる住民税情報等の扱い、誰を生計維持者として申告するか、資産基準など、案内で指定された方法を確認します。収入の変化や家計急変があった場合は、通常募集と異なる相談・申請制度の対象になり得るため、発生日や必要書類の期限を学校へ相談します。ここでは個別の所得計算は行いません。

リーフレットの年収約600万円という表現は目安であり、世帯構成等で異なる旨の注記があります。これは全世帯に共通する合格線ではなく、申請資格を示す単一の境界でもありません。家族人数、扶養の状況、申請区分その他の制度上の条件によって扱いが異なるため、数字だけを切り取って対象外・対象内を決めないでください。詳細な収入区分や金額が必要な場合は、最新年度の公式シミュレーションや募集案内と学校窓口で確認します。

在留資格や卒業時期にも制度上の条件があります。国籍だけで支援の可否を決めつけず、本人の状況に当てはまる資格区分や対象となる卒業・修了時期を、JASSOの申込資格ページと学校で個別に確かめましょう。申請書には個人情報が含まれるので、窓口の担当部署、学校指定の提出方法、入力先の公式性を確認してから送ります。一般メールやSNSのメッセージへ本人確認書類・個人番号などを不用意に送らないことも大切です。

多子世帯の案内を読み違えない

多子世帯の支援は、同居する人数だけで決まらず、制度上の子どもの数・扶養情報等や資産などの条件を確認して申請します。文科省は2025年度から、多子世帯の学生について所得制限なく授業料・入学金を一定額まで減免する仕組みを案内しています。一方、給付型奨学金まで所得制限なく同じように支給されるということではありません。

人数は、申告した子どもの情報や住民税情報などに基づく、制度上の「子ども」の数で確認します。JASSOの現行案内では、令和8年度住民税を用いる判定から、一定の要件を満たす特定親族等もカウント対象です。該当するきょうだいを加えるには別途申告・書類提出が必要な場合があります。新たに生まれた子等を加算する場合にも条件があるため、家庭内の人数だけで判断せず、JASSOの現行案内と学校に確認してください。

出典:日本学生支援機構「多子世帯支援について」

出典:日本学生支援機構「【適格認定(家計)】多子世帯のはずだが、なぜ多子世帯になっていないのですか。」

所得制限なしでも、学修・資産などの条件や減免額の上限はあります。教材費や生活費まで無条件に支払われる制度ではありません。

制度上「多子世帯」に該当するかは、申込時の税情報などに基づき判定されます。兄姉が就職した、扶養から外れた、家計の状況が変わったなどの場合、前年に家族で確認した結果と今回の申込時の判定が異なる可能性もあります。親が覚えている人数だけで結論を出さず、申込画面や募集案内の定義に従い、入力方法が分からなければ高校・大学等の担当者へ質問してください。

減免額は制度上の上限や学校種・設置者によって異なるため、「所得制限なし」を「授業料等を全額カバー」と同じ意味にしないことも重要です。志望校の納付金一覧を準備し、制度で対象となる入学金・授業料の範囲、残る費用、減免が反映される時期を聞いておきましょう。複数の進学先を検討している場合は、学校ごとに回答を書き留め、制度額が確定したか見込みかも区別します。

申し込みは高校・進学先の締切を確認

リーフレットにある「高校3年生の春ごろ」は予約採用の案内例で、全国の高校に共通する締切日ではありません。JASSOの予約採用は、進学前年度に在籍する高校等を通じて申し込む方法です。リーフレットは高校ごとに締切日が異なると記し、早めに在籍校で相談するよう促しています。年度や学校の運用で日程が変わるため、記事に具体的な締切日を一つだけ書いて全家庭へ当てはめることはできません。

出典:日本学生支援機構「給付奨学金の申込みは、いつ、どのようにして行うのですか。」

高校の進路室・奨学金担当へは、次の内容を尋ねると申込準備を進めやすくなります。予約採用の説明会はいつか、校内の申込希望登録や書類締切はいつか、オンライン入力と紙の提出の両方があるか、保護者が用意する資料は何か、採用候補者となった後に進学先へ提出する書類は何か、です。入試や卒業準備と重なる時期もあるため、年間予定表に校内の締切を書いておくと、家族が別々の日程を覚えて混乱するのを防げます。

高校在学中に申し込めなかった場合も、進学後の在学採用が案内されています。JASSOは大学等を通じた春・秋の募集を説明していますが、各校の受付日は異なります。進学先を決めた後、入学前の案内や新入生向け手続ページで、奨学金・減免の窓口、説明会、申請受付期間を確認してください。入学後に学校が受付を開始するのを待つだけでなく、必要書類や個人の状況について前もって問い合わせておくのが安全です。

とくに入学金の減免を希望する場合、文科省の学生向け案内には入学後3か月以内に申し込む要件が示されています。ただし、これは各校が設ける申請受付日を意味しません。学校内の締切がその期間より早いこともあり得るため、実際の日付は進学先へ確認します。入学時の支払いが難しい場合の相談方法、延納・分納があるか、減免の結果が納付期限までに分からない場合の取扱いも、入学手続の案内に沿って尋ねてください。

家計が急に変わった場合、定期の予約採用・在学採用とは別の手続があることがあります。いつの時点のどのような変化が対象となるか、申請の期限や必要書類は最新の公式案内に従います。事情を一人で判断せず、高校や進学先の窓口へ早めに相談してください。具体的な発生日を聞かれることがあるので、後から書類を探す前に、関係する時期や学校とのやりとりを手元で記録しておくと説明しやすくなります。

申請した後は、提出状況、追加書類の有無、結果通知の予定、進学後に必要な手続きを確認します。採用候補者の通知が届いても、進学後に進学届を提出するなど、継続して必要となる手続があります。通知の保管場所、学校の連絡方法、結果が分からないときの問い合わせ先を家族で共有しておきましょう。実際に必要な手続・期限は採用区分と年度で異なるため、候補者向けの最新案内を読みます。

確認の順番は家庭の状況によって前後しても構いません。高校の予約採用が近ければ、まず校内日程を押さえながら学校・課程の確認を進める。まだ進路を絞っていない場合は、対象校の調べ方と支援制度の大枠を知り、志望校が見えてきたら担当窓口へ具体的に質問する。制度を知る時期と申請する時期を混同せず、各段階で必要な情報を足していきましょう。

家庭でできる確認の進め方

進学費用の相談は、親が先回りして可否を決める場ではなく、本人が考える進路を支えるために必要な情報を集める機会として使えます。費用の話が進路選択のプレッシャーにならないよう、まず分かっていることと未確認のことを分けてメモしましょう。制度を利用できるかは、家庭が希望するかどうかだけで決まるわけではありませんが、利用できる支援を調べて選択肢を把握することはできます。

家庭で最初にできるのは、対象年度と進路の候補を並べることです。現時点で大学・短大・高専・専門学校のどの学校種を検討しているか、志望校や課程がどこまで決まっているかを記録します。まだ学校が決まっていなければ、仮の候補として調べた日付を書き、決定したと誤解されないようにします。高専は学年によって制度案内の対象段階が異なることがあるため、どの学年・課程への進学を検討しているのかを具体化してください。

次に、制度案内の最新版へたどり着ける入口を一つ決めます。文科省の制度ページでは中学生・高校生向けリーフレットと、対象機関一覧へのリンクが案内されています。JASSOの募集案内やFAQでは申込手続・資格、学校ごとの日程の確認先が説明されます。古いSNS投稿や保存したPDFだけを見ている場合は、リンク先に更新情報がないか確認し、資料の確認日を一緒に残します。

問い合わせでは、最初から家計の細部を全部伝える必要はありません。まず「どの窓口が制度を担当するか」「志望する課程・年度が対象か」「予約採用の学校内締切はいつか」「給付と減免はそれぞれどう申請するか」を聞きます。個人情報や収入に関する確認が必要となったら、正式な申請書や学校指定の安全な方法で提出します。教職員へ連絡する際は、学校名、課程、入学予定年度を明示すると、対象の照合がしやすくなります。

学校へ送れる問い合わせ文例

次は編集部による一般的な文例です。高校には予約採用の校内日程を、進学先には課程の対象確認や入学後の手続きを、それぞれの担当窓口へ尋ねます。

件名:高等教育の修学支援新制度の確認について

奨学金ご担当者さま
〇年度に〇学部・〇課程への進学を検討しています。高等教育の修学支援新制度について、当該課程の対象確認と、給付型奨学金・入学金や授業料の減免の手続きを確認したく、ご連絡しました。

申込区分ごとの説明会、校内締切、必要書類の案内時期を教えていただけますか。また、減免の結果が入学時納付金の期限までに分からない場合、支払い方法や延納・分納を相談する窓口があればご案内ください。個人情報が必要な場合は、学校指定の提出方法もお知らせいただけますと幸いです。

氏名:〇〇
希望する入学年度・課程:〇〇
連絡先:〇〇

高校に送る場合は、冒頭を「在校生の〇〇です。大学等への進学に向けた予約採用の校内日程を確認したく、ご連絡しました」に替えられます。初回は家計の詳しい資料を添えず、必要な書類と正式な提出先を確認してから準備します。回答待ちの間も、学校から届いている説明会や提出物の案内は手元にまとめておきましょう。

返答を受け取ったら、回答した部署、日付、参照された資料の年度、答えが確定か確認中かを記録します。「対象です」と言われた場合も、学校全体についての回答か、特定の課程・キャンパスについての回答かを聞き直します。締切については校内の希望登録日、JASSO入力日、学校への書類提出日が分かれていないか整理し、家族で共有するカレンダーには最も早い日を先に登録しておくと、後から手続の順序を確認しやすくなります。

まだ志望校が定まらない場合は、候補校の情報収集と予約採用の相談を並行できます。在籍高校には、自校で案内している進学前申込みの期間と、候補校が複数ある場合に対象機関をどう照合するかを質問します。進学先が決まってからしか確認できない事項と、いまの高校で把握できる事項を分ければ、学校名が固まるまで何もできない状態を避けられます。各学校の費用や制度の回答は、同じ項目で比較できるように記録し、異なる年度の情報を一つの表に混ぜないでください。

本人が制度の説明を聞くのを負担に感じることもあります。家庭が資料をまとめて説明する場合も、金額や条件を必要以上に急いで決めず、本人が進路について話したいタイミングを確かめてください。申請書の入力や書類の準備をどこまで本人が行うか、保護者がどこを補うかも、家庭で相談できます。対象外という結論が出た場合は、理由と判断時点を学校から聞き、誤入力や異なる申込区分がないか確認したうえで、学校独自制度や自治体の支援など別の公的・公式情報へ進めます。

一度にすべてが確定しなくても、確認した日と返答を記録しておけば次の相談につながります。例えば「11月5日、MEXTの中高生向けリーフレットを確認。候補校の課程は未確定。高校の奨学金説明会は〇月予定。次は志望校の対象確認をする」というような短いメモで十分です。数字を見つけても、目安・上限・個人判定のどれなのかを注記し、後で読んだときに確定した受給額だと思い込まないようにしましょう。

この制度が進学先を決めてくれるわけではありません。学びたい内容、通学や生活の条件、必要となる費用、利用できる支援をそれぞれ整理し、本人や家族が納得できる形で比較します。支援制度は年度ごとに案内や手続が更新されるため、進路が固まった段階と申請を始める段階の両方で、学校・JASSO・文科省の現行情報を確かめましょう。

よくある質問10問

リーフレットは制度を知る入口で、個人の採用通知や支援額の確定書類ではありません。疑問が残る場合は、進学年度と課程を伝えて担当窓口に確認してください。

1. 2026年11月5日に何が発表されましたか?

文部科学省が「高等教育の修学支援新制度リーフレット(中学生・高校生向け)」を制度ページに掲載しました。制度がこの日に新設・改正されたという発表ではありません。

2. 対象機関一覧に学校が載っていれば、本人も必ず支援を受けられますか?

いいえ。学校が制度上の対象機関であることと、本人が申込資格・学修・家計などの要件を満たして採用されることは別です。本人による申請も必要です。課程・入学年度を学校に照合し、個人要件と日程は高校・進学先・JASSOの最新案内で確認してください。

3. 給付型奨学金と授業料・入学金減免は同じ支援ですか?

別の支援です。給付型奨学金はJASSOから学生へ支給され、授業料・入学金の減免は在籍する大学等で行われます。両方を利用できる場合もありますが、要件や手続が異なります。学校種や設置者等により支援額が変わり、すべての学費が無料になるとは限りません。

4. どの学校種が制度の対象ですか?

文科省の案内では大学、短期大学、高等専門学校の4・5年、専門学校が示されています。ただし、学校種だけで全校が対象になるわけではなく、制度上確認を受けた機関であることが必要です。志望校、課程、入学年度を最新一覧と学校窓口で確認してください。

5. 年収が約600万円以下なら支援を受けられますか?

約600万円はリーフレットが示す目安で、世帯構成などにより異なるとされています。収入の数字だけでは本人の資格や支援区分を判定できません。申請時の住民税情報、資産、扶養人数、学修要件等を含めて、対象年度の公式募集案内と学校窓口で確認してください。

6. 子どもが3人いる家庭なら、授業料と入学金が全額免除されますか?

自動的に全額免除されるとはいえません。多子世帯は、制度上の子どもの数・扶養情報等や資産・学修などの条件に基づき判定されます。令和8年度住民税を用いる判定では一定の要件を満たす特定親族等も数えるため、きょうだいの別途申告等が必要か、JASSOの現行案内と学校へ確認してください。所得制限なしの説明は授業料・入学金減免についてで、給付型奨学金や授業料以外の費用まで無条件になる意味ではありません。

7. 高校3年生はいつ申し込めばよいですか?

進学前年度の予約採用は、在籍する高校等を通じて申し込めます。リーフレットは高校3年生の春ごろをモデルとして示しますが、学校ごとに締切が異なります。説明会、校内の申込締切、オンライン入力・書類の提出日を、在籍校の奨学金担当へ確認してください。

8. 高校で予約採用を申し込まなかったら、制度を利用できませんか?

進学後に大学等を通じて申し込む在学採用も案内されています。JASSOは春・秋の募集を説明していますが、各校の受付日程は異なります。入学前から進学先の奨学金窓口に受付期間や必要書類を確認しましょう。入学金減免には入学後3か月以内の申込要件が示されていますが、学校の締切は別途確認が必要です。

9. 対象機関一覧は2026年10月30日に更新されたのですか?

対象機関一覧ページの公表履歴に10月30日付の更新があり、文科省の個別公表ページも同日付で新たに確認等された大学等の一覧と説明しています。これは11月5日に掲載された中高生向けリーフレットとは別の情報です。対象入学年度や個別校・課程は、最新一覧と志望校へ確認してください。

10. まずどこへ問い合わせればよいですか?

高校在学中の予約採用の日程や校内手続は、在籍高校の進路・奨学金担当へ尋ねます。志望校の課程が対象か、入学後の減免・在学採用の手続は進学先の奨学金窓口に確認します。質問時には希望する入学年度、学校名、課程を伝え、個人情報を提出する前に公式の提出方法を確かめてください。

参考にした公式資料

  • 文部科学省「高等教育の修学支援新制度」(中学生・高校生向けリーフレット掲載日と制度案内を確認、2026年11月5日確認)
  • 文部科学省「高等教育の修学支援新制度リーフレット(中学生・高校生向け)」(全2ページ、2026年11月5日確認)
  • 文部科学省「制度の概要」(2026年11月5日確認)
  • 文部科学省「大学生等の皆さんへ」(本人要件・申請時期、2026年11月5日確認)
  • 日本学生支援機構「給付奨学金の申込みは、いつ、どのようにして行うのですか。」(2026年11月5日確認)
  • 日本学生支援機構「多子世帯に属していますが、授業料や入学金は無償化されますか。」(2026年4月更新、2026年11月5日確認)
  • 文部科学省「修学支援新制度の確認大学等の一覧(対象機関リスト)」(2026年11月5日確認)
  • 文部科学省「高等教育の修学支援新制度の対象機関(確認大学等)の公表(令和8年10月30日)」(2026年11月5日確認)
  • 日本学生支援機構「多子世帯支援について」(2026年11月5日確認)
  • 日本学生支援機構「【適格認定(家計)】多子世帯のはずだが、なぜ多子世帯になっていないのですか。」(2026年11月5日確認)

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