- 愛知県のフリースクール等一覧(令和7年度)に、一宮市所在の施設は1件も掲載されていません
- 愛知県がやっているのは補助金ではなく、一覧の公開と連絡協議会の開催です。「愛知県のフリースクール補助金」という制度はありません
- 名古屋市・豊田市・大府市・みよし市には制度がありますが、すべて「その市に在住かつその市立校に在籍」が条件。一宮市からは使えません
- 一宮市の教育支援センターは4か所あり、すべて無料。ただし見学の申し込みは市ではなく在籍している小中学校に出します
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと一宮市・愛知県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。
愛知県の一覧に、一宮市の施設は1つも載っていません
愛知県教育委員会は毎年、「フリースクール等一覧」というPDFを公開しています。令和7年度の連絡協議会に参加し、ホームページ掲載の承諾を得られた施設が並んだものです。そこに一宮市所在の施設は1件もありません。近いところでは稲沢市のフリースクールtetote、江南市の放課後等デイサービス、北名古屋市のデモクラティックスクール、名古屋市の施設が載っています。
一覧に載っていないことは「一宮市にフリースクールがない」という意味ではありません。実際に市内で活動している場所はあります。ただ、県の窓口から一宮市の保護者に手渡される情報の中に、一宮市内の施設が入っていない、ということです。自力で探すしかない、という前提から始めてください。
そしてもうひとつ、先に確認しておきたいことがあります。インターネットで「愛知県 フリースクール 補助金」と検索すると、補助金をまとめたサイトがいくつも出てきます。しかし愛知県という自治体がフリースクールの利用料を補助する制度は、存在しません。県がやっているのは、先ほどの一覧の公開と、フリースクール等連絡協議会の開催です。まとめサイトが「愛知県」と書いているのは、県内の市町村の制度を束ねた表記です。
では市町村の制度はどうか。名古屋市には「フリースクール等利用料補助金」があり、就学援助認定者なら月額上限22,000円、その他は月額上限11,000円が出ます。豊田市には月額上限2万円、大府市には授業料の半額・月額上限2万円の制度があります。数字だけ見れば十分な額です。
ところが、これらはすべて「その市に住所があり、その市立の小中学校に在籍している」ことが条件です。名古屋市の要件は「名古屋市立小・中・特別支援学校に在籍し、市内在住の保護者」。豊田市は「市内小・中・特別支援学校に在籍し、かつ豊田市に住所を有し」たうえで、さらに生活保護受給者または就学援助受給者に限られ、申請日より前の期間はさかのぼって対象になりません。大府市は「大府市立の小中学校に在籍」が条件です。一宮市にお住まいなら、どれも使えません。
みよし市にも制度がありますが、こちらは性格が違います。補助されるのは授業料ではなく交通費で、交通費の3分の1(または月1万円のいずれか低い額)、自家用車なら1kmあたり25円です。市外の認定施設に通うための交通費という設計で、しかも「みよし市立の小中学校に在籍し、かつみよし市内に住所」が条件です。名前が似ていても中身が違うので、ここは混同しないでください。
NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
一宮市から通えるフリースクール5選(比較一覧)
一宮市内・稲沢市・名古屋市から、費用や開所日が確認できる施設を中心に並べました。「記載なし」は公式サイトに書かれていないという意味です。一宮市内で費用・曜日・対象学年まで公式に揃っているのは、実質1校でした。
| スクール名 | エリア | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 人と学ぶ場ふらっと 一宮校 | 一宮市松降通・尾張一宮駅からバス10分 | 小学生・中学生・高校生 | 平日 10:00〜18:00(コース制) | 入会金20,000円+月12,000円〜18,800円 |
| オルタナティブスクールすだち | 一宮市萩原町萩原 | 記載なし | 毎週水曜のみ 9:00〜15:00 | 市の案内では250円(昼食代として) |
| フリースクール tetote | 稲沢市(勤労福祉会館・下津市民センター) | 小中学生(不登校・ひきこもり) | 火 13:00〜16:30/木 13:00〜17:00 | 入会金3,000円+週1回 月6,500円〜 |
| 飛鳥未来中等部・初等部 名古屋教室 | 名古屋市中村区・亀島駅 徒歩5分 | 小学4年〜中学3年 | 平日通学型 | 記載なし(要問い合わせ) |
| NIJINアカデミー メタバース校舎 | オンライン・全国どこからでも | 小学生・中学生 | オンライン・少人数の学級制 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円) |
5校を1校ずつ紹介します

1. 人と学ぶ場ふらっと 一宮校|一宮市内で、費用と時間が全部公開されている1校
運営:NPO法人えん
一宮市内でコース・料金・開所時間まで公式サイトに出しているのは、いまのところここだけです。
所在地は一宮市松降通7丁目31。公式サイトのアクセス表記は「尾張一宮駅からバスで10分」「一宮市民病院から徒歩5分」です。運営はNPO法人えんで、代表者は加藤隆史さんと明記されています。
対象は「小中高生」。開所は平日の10:00〜18:00(祝日は休み)で、その中にコースが分かれています。「スタンダードショート」が10:00〜15:00、「スタンダード」が月・火・木・金の10:00〜18:00といった形です。午後だけ、午前だけという通い方が最初からコースとして用意されているのは、朝に起きられない時期の子にはありがたい設計です。
費用は入会金20,000円(兄弟2人目以降は10,000円)。フリースクールの月額は12,000円〜18,800円、学習支援の「学び舎」は12,000円〜27,800円で、学年とコースによって変わります。学び舎を使う場合は設備管理費4,200円が加わります。
同じ法人は岐阜市(駅前ふらっと・岐阜市長旗町1-1)と本巣市でも運営しています。一宮からJRで岐阜まで10分ほどなので、一宮校の曜日が合わないときに岐阜校を検討する、という組み立て方もできます。
出席扱いについては、公式サイト内に言及した記述を見つけられませんでした。在籍校との連携がどこまで可能かは、見学のときに直接確認してください。
- 所在地:一宮市松降通7丁目31(尾張一宮駅からバス10分/一宮市民病院 徒歩5分)
- 対象:小学生・中学生・高校生
- 開所:平日 10:00〜18:00(祝日休み。コースにより時間帯が異なる)
- 費用:入会金20,000円+月12,000円〜18,800円(学び舎は別料金・設備管理費4,200円)
- 出席扱い:記載なし
2. オルタナティブスクールすだち|一宮市萩原町、いまは毎週水曜だけ
運営:記載なし(公式サイト・市の掲載ページとも法人名の明記なし)
開所は週1日ですが、全日制の開校に向けて準備中と公式に書かれています。
所在地は一宮市萩原町萩原字御茶屋1418番地。開所は毎週水曜日の9:00〜15:00で、一宮市の掲載ページには「※不定休あり」という注記も付いています。
費用について、公式サイトには記載がありませんでした。一宮市のページには「250円(昼食代として)」という記載があります。フリースクールの利用料としては非常に低い水準ですが、これが昼食代のみを指すのかどうかは書かれていませんので、必ず直接確認してください。
対象学年の明記もありません。公式サイトには「全日制(月〜金)の開校に向けて準備中」という記述があり、いまは週1日だけれども将来は違う形になる可能性がある、と読めます。
ひとつ知っておいたほうがいいことがあります。一宮市の公式サイトでこの施設を掲載しているのは高年福祉課(0586-28-9151)で、多世代が集まる居場所としての紹介です。教育委員会の不登校支援のページに載っているわけではありません。その意味では、学校との連携を前提にした施設というより、地域の居場所に近い位置づけです。
出席扱いについての記載もありません。週1日という開所日数も含めて、「毎日通う場所」を探している段階の方には合いにくい一方、「週に一度、家の外に出る日をつくる」段階には合います。
- 所在地:一宮市萩原町萩原字御茶屋1418番地
- 開所:毎週水曜日 9:00〜15:00(不定休あり/全日制は準備中)
- 費用:公式サイトに記載なし。市の案内では250円(昼食代として)
- 対象学年:記載なし
- 出席扱い:記載なし
3. フリースクール tetote|稲沢市、稲沢市教委の連携校のひとつ
運営:NPO法人ふぁみりぃ・らぼ
JRで一宮から1駅。稲沢市教育委員会が連携先として公表している3施設のひとつです。
会場は曜日で変わります。火曜は稲沢市朝府町5-1の稲沢市勤労福祉会館3階和室、木曜は稲沢市下津高戸町58の稲沢市下津市民センターほかです。公共施設を回りながら開いている形です。
開所は毎週火曜の13:00〜16:30と、木曜の13:00〜17:00。どちらも午後からなので、朝が苦手な時期でも予定が組みやすくなっています。
費用は入会金3,000円(初回のみ)、週1コースが月6,500円、週2コースが月12,000円(兄弟は半額)、スポット利用が1人1回2,000円。この記事で紹介している施設のなかでは最も低い水準です。
稲沢市は「小中学校フリースクール連携推進事業」として、連携するフリースクール3校を公表しています。tetoteはそのひとつです。ただしこの事業は補助金ではありませんし、対象は稲沢市立学校の子どもです。一宮市から通う場合は、連携の枠組みの外側から利用することになります。
出席扱いについては公式サイトに記載がありませんでした。対象も「小中学生対象の不登校支援」「不登校、引きこもりのお子さん対象」という書き方で、具体的な学年の記載はありません。
- 会場:稲沢市勤労福祉会館(火)/稲沢市下津市民センターほか(木)
- 開所:火 13:00〜16:30/木 13:00〜17:00
- 費用:入会金3,000円+週1回 月6,500円/週2回 月12,000円(兄弟半額)/スポット 1回2,000円
- 対象:小中学生(具体的な学年の記載なし)
- 出席扱い:記載なし
4. 飛鳥未来中等部・初等部 名古屋教室|出席扱いを公式に書いている唯一の施設
運営:学校法人三幸学園
この記事の4校のうち、出席扱いについて明確に書いているのはここだけです。
所在地は名古屋市中村区亀島1丁目10-22 新晃ビル1F。地下鉄東山線「亀島駅」から徒歩5分、名古屋駅のL4出口からも徒歩13分です。一宮市からはJRで名古屋まで10分ほどなので、乗り換えを含めても30分前後で着きます。
対象は小学4年生から中学3年生。相談会の受付は平日9:00〜17:00、授業体験は平日10:00〜14:50と案内されています。
出席扱いについて、公式サイトには「出席認定対応可能」と書かれ、さらに「2025年度 希望者出席扱い率100%」という数字が出ています。この数字は実績であって、次の年に必ず認定されるという約束ではありません。認定するのはあくまで在籍校の校長で、一宮市の学校がどう判断するかは別の話です。それでも、実績が公表されているというのは学校との交渉材料になります。
一方で、費用については公式サイト上に入学金・月額とも金額の表示を見つけられませんでした。学校法人が運営している施設なので相応の水準になる可能性がありますが、書かれていない以上ここで推測はしません。資料請求か相談会で必ず確認してください。
一宮市に住んでいて「出席扱いをいちばんの条件にしたい」場合、現時点で最も見込みが立ちやすいのはこの施設です。ただし費用が見えていないので、見学のときは1年間の総額で聞いてください。
- 所在地:名古屋市中村区亀島1-10-22 新晃ビル1F(亀島駅 徒歩5分/名古屋駅 徒歩13分)
- 対象:小学4年生〜中学3年生
- 受付:平日 9:00〜17:00(授業体験は平日10:00〜14:50)
- 費用:記載なし(入学金・月額とも公式サイトに金額表示なし)
- 出席扱い:「出席認定対応可能」「2025年度 希望者出席扱い率100%」と明記(実績値です)
5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)
家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。
ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、一宮市のどこに住んでいても条件は変わりません。
メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。
費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。
- 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
- 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
- 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
- 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
- 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
- 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
- サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
- 体験:オンラインの無料体験会あり
出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)
なお、NIJINアカデミーのリアル教室は愛知県内に1校あります。名古屋中村校(名古屋市中村区並木2丁目28・あおぞらキッズ園なみき2階、木曜9:30〜14:30・定員6名)です。ただし公式ページが通学圏として案内しているのは名古屋市・中村区・中川区・清須市・あま市で、一宮市は含まれていません(2026年9月時点で公式サイトから確認できる範囲です)。ですから一宮市から使えるのは、通学ではなくメタバース校舎のほうです。また、この記事を書いているにじいろ編集部は、NIJINアカデミーを運営する株式会社NIJINの編集部です。他の4校と同じ項目・同じ粒度で書くようにしていますが、そのうえでお読みください。
一宮市のフリースクール費用相場と、使える補助制度
まず相場です。費用を公開している施設で見ると、ふらっと一宮校が入会金20,000円+月12,000円〜18,800円、tetoteが入会金3,000円+週1回で月6,500円・週2回で月12,000円。すだちは市の案内で250円(昼食代として)とあるものの公式サイトには記載がなく、飛鳥未来は入学金・月額とも非公開です。4校のうち2校が費用を公開していないため、一宮市の相場をひとつの数字で断定することはしません。公開されている範囲では、週1〜2回で月6,500円〜19,000円というのが実際のところです。
全国の数字と比べます。文部科学省のフリースクール等に関する調査では、入会金が約53,000円、月額の利用料が33,000円程度という数字が示されています。一宮市周辺で公開されている金額は、この全国の水準よりかなり低い側にあります。ただしそれは「毎日通える施設が少なく、週1〜2回のコースが中心だから」という側面もあります。安さだけで比べず、週に何日通えるかとセットで見てください。
月謝以外にかかるものも確認してください。ふらっと一宮校は学び舎を使う場合に設備管理費が月4,200円、tetoteは入会金3,000円。飛鳥未来は金額そのものが非公開です。「記載なし」は「かからない」ではありません。見学のときは、入会金・教材費・保険料・行事費・交通費まで足した1年間の総額で聞いてください。一宮市から名古屋や稲沢に通う場合は、交通費が毎月の固定費になります。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にまとめます。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 一宮市 | 公式サイト上に利用料補助の案内は確認できませんでした。最新の状況は一宮市教育委員会 学校教育課(0586-85-7073)へ | — | — |
| 愛知県 | 補助金ではありません。「フリースクール等一覧」の公開と連絡協議会の開催 | — | — |
| 名古屋市 | フリースクール等利用料補助金 | 名古屋市内在住かつ名古屋市立小・中・特別支援学校に在籍 | 就学援助認定者 月22,000円(1/2)/その他 月11,000円(1/4) |
| 豊田市 | フリースクール等利用支援補助金 | 豊田市在住+市立校在籍、さらに生活保護または就学援助の受給者に限る。申請日より前はさかのぼり不可 | 月20,000円 |
| 大府市 | フリースクール等授業料補助金 | 大府市立の小中学校に在籍。学校長が出席扱いと認めた施設の利用が条件 | 授業料の半額・月20,000円 |
| みよし市 | フリースクール通所にかかる交通費補助(授業料ではありません) | みよし市立校在籍+みよし市内在住 | 交通費の1/3または月1万円の低いほう(自家用車は1kmあたり25円) |
取り違えやすいところを整理します。近隣4市の制度は、どれも「その市に住んでいて、その市立の学校に在籍している」ことが条件です。一宮市から名古屋市の飛鳥未来に通っても、名古屋市の補助金は使えません。稲沢市の連携推進事業も、対象は稲沢市立学校の子どもで、そもそも補助金ではありません。岐阜市や岐阜県の制度についても同様に、愛知県一宮市にお住まいなら居住要件で外れます。
一宮市について、ここでは「補助制度はない」と断定はしません。市の公式サイトの不登校関連ページ、相談窓口一覧、学校教育課のページを見ましたが、フリースクール利用料の補助に関する記述が見当たらなかった、というのが正確なところです。「制度がないことを明記したページ」があるわけではないので、最新の状況は一宮市教育委員会 学校教育課(0586-85-7073)に直接お問い合わせください。
補助対象施設の一覧についても補足します。愛知県が公開している「フリースクール等一覧」は補助金の対象一覧ではなく、連絡協議会に参加して掲載の承諾を得た施設を並べたものです。名古屋市・豊田市・大府市は、対象施設の一覧をページ上に掲載していません(名古屋市は「不登校児童生徒支援を主目的とする、愛知県内所在の民設・民営の通所型施設。放課後等デイサービス・私立学校・各種学校を除く」という要件だけを示しています)。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
一宮市には、市が運営している無料の教育支援センターが4か所あります。民間のフリースクールを探す前に、まずこちらを確認してください。市内4か所という数は、人口規模の近い市と比べても多いほうです。
サンシャイン138北(一宮市貴船町3-2・一宮市医師会館 中保健センター3階/0586-23-2775)、サンシャイン138南(一宮市古金町1丁目12-1・向山公民館1階/0586-24-0817)、ふれあい教室(一宮市三条字郷内西43-1・三条ポンプ場1階/0586-61-4065)、ほっとルーム☆きらら(一宮市木曽川町内割田一の通り27・木曽川庁舎内/0586-87-7112)の4か所です。
運営はいずれも一宮市教育委員会 学校教育課。対象は一宮市内在住の小・中学生で、費用は無料です。重点として共通して挙げられているのは「心の安定を図り、基本的な生活習慣を身につける」「自立心と社会性を養い、言動に自信を持たせる」「個に応じた学習支援を行う」の3つです。
ここで大事なのが申し込みの順番です。見学は事前予約が必要で、申し込みは市ではなく各小中学校に出します。市の窓口に直接電話するのではなく、まず担任や学年主任に「見学したい」と伝えるところから始まります。受付は月〜金曜日(祝休日・年末年始を除く)の午前9時〜午後3時で、面接相談は児童生徒が帰宅したあとの午後3時以降に行われます。
オンライン対応については、市のページに記載がありませんでした。支援方法として書かれているのは「面接と電話による」という記述だけです。家から出るのがまだ難しい段階の場合、この4か所は候補になりにくい、ということになります。
相談だけをしたい場合の窓口もあります。一宮市子ども・若者総合相談窓口(青少年センター)は0586-84-0003、火〜土の9:00〜17:00。「いじめ、不登校、虐待、非行問題で悩んでいるあなた、そして家族の皆さん」が対象と書かれています。一宮市教育センター(アイプラザ3階)の教育相談は0586-85-7088、火〜土の9:00〜17:00で、就学に関することや支援の仕方が中心です。面接相談は事前の電話が必要です。
ほかに、子ども悩みごと相談(子ども家庭相談課 0586-28-9152/月〜金 8:30〜12:00・13:00〜17:15)、一宮児童相談センター(0586-45-1558)、愛知県総合教育センターの教育相談(0561-38-2217)があります。どこに電話していいか分からないときは、まず子ども・若者総合相談窓口で構いません。
なお、一宮市が民間施設利用時の出席扱いについて公開しているルールは、確認できませんでした。市の公式サイト上に、要件や申請様式を示したページを見つけられませんでした。出席扱いは最終的に在籍校の校長の判断になりますので、施設を決めるのと同じタイミングで、在籍校と学校教育課(0586-85-7073)の両方に相談を始めてください。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。
そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。一宮市独自の補助は確認できず、隣の宇部市の補助も市内居住が要件で一宮市民は使えません。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。
そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 一宮市内なら市内で完結。稲沢・名古屋だとJRの乗車と乗り換えが毎回つく |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 月6,500円〜19,000円が公開されている範囲。ここに交通費と、非公開の施設では別途費用が乗る |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがある |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 公式に明記しているのは飛鳥未来(名古屋教室)のみ。他の3校は記載なし。一宮市には公開ルールが確認できないため、在籍校との個別相談になります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談・空き待ちがある。週1日のみ開所の施設もある |
| 向いている時期 | 外に出ること自体がまだ難しい段階 | 家の外に出られるようになり、慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
- 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
- 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
- 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
- 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい
とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。
- ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
- ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
- ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
- ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します
③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。
⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。一宮市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。
一宮市の場合、市の教育支援センターが4か所あって無料という点は大きな強みですが、そこはオンライン対応の記載がなく、見学の申し込みも在籍校を通します。つまり「学校と話ができる状態」が前提になります。まだそこまで行けない段階なら、家からつながれる選択肢を先に持っておくほうが現実的です。まずオンラインで生活のリズムを戻し、通えそうになったら市内の施設や教育支援センターへという順番も、一宮市では取りやすい組み立て方です。
見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。
- 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
- 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
- うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
- 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
- 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
- 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか
よくある質問
まとめ
愛知県が公開しているフリースクール等一覧に、一宮市所在の施設は1件も載っていません。これは「一宮市にフリースクールがない」という意味ではなく、県の窓口から渡される情報の中に一宮市の施設が入っていない、ということです。自力で探す前提から始めてください。
近隣の名古屋市・豊田市・大府市・みよし市には制度がありますが、すべて「その市に住んでいて、その市立の学校に在籍している」ことが条件です。一宮市から通っても使えません。豊田市はさらに生活保護・就学援助世帯に限られ、さかのぼり申請もできません。みよし市のものは授業料ではなく交通費です。
一宮市の強みは、市が運営する教育支援センターが4か所あって無料であることです。ただし見学の申し込みは市ではなく在籍校に出す形で、オンライン対応の記載もありません。「学校と話ができる状態」が前提になる点は、あらかじめ知っておいてください。
民間で費用・曜日・対象まで公式に揃っているのは、実質ふらっと一宮校の1校でした。稲沢市のtetote、名古屋市の飛鳥未来まで広げると選択肢は増えますが、そのぶん交通費と移動の負担が毎月の固定費になります。出席扱いを最優先にするなら、公式に明記している飛鳥未来が現時点では有力です。
外に出ること自体がまだ難しい段階なら、家からつながれる選択肢を先に持っておくのが現実的です。NIJINアカデミーのメタバース校舎なら一宮市の自宅から参加できます。まずオンラインで生活のリズムを戻し、通えそうになったら市内の施設や教育支援センターへ、という順番も取れます。
内容を確かめるための一次資料
- 愛知県「教育支援センターとフリースクール等」(県ポータル出典)(ページ)
- 愛知県「令和7年度 フリースクール等一覧」PDF(県ポータル出典)(ページ)
- 愛知県「教育支援センター一覧」PDF(県ポータル出典)(ページ)
- 一宮市「子ども・若者育成支援機関一覧」(ページ)
- 一宮市「サンシャイン138北」(ページ)
- 一宮市「ふれあい教室」(ページ)
- 一宮市「ほっとルーム☆きらら」(ページ)
- 一宮市「困ったときの相談窓口」(ページ)
- 一宮市「オルタナティブスクールすだち」(ページ)
- 名古屋市「フリースクール等利用料補助金」(ページ)
- 豊田市「フリースクール等利用支援補助金」(ページ)
- 大府市「フリースクール等授業料補助金」(ページ)
- みよし市「フリースクール通所にかかる交通費の補助」(ページ)
- 稲沢市「小中学校フリースクール連携推進事業」(ページ)
- 文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」(ページ)


