にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMYも同社の事業です。インターナショナルスクールへの出願で必要な英語力は、子どもの授業参加に関わる条件と、保護者が学校と連絡を取るための条件を分けて確認します。「英語が苦手でも大丈夫」と全校に当てはめられる一律の答えや共通の合格点はありません。
幼児と小中高生では学校の案内が異なり、面接・英語評価・入学後の言語支援も各校で違います。保護者の英語力を明記する学校もあれば、公開ページでは要件が確認できない学校もあります。志望学年と入学時期を伝え、最新の公式情報で確かめましょう。
子どもの英語力と、保護者の英語力は分けて確かめる
出願を考えるときは、まず次の3点を分けて整理します。
- 子どもの授業参加:授業言語を理解して学べる段階か、学校が英語評価や面接を行うか。
- 保護者と学校の連絡:面接や日常連絡に英語が必要か、日本語面接・通訳・翻訳支援があるか。
- 入学後の支援:英語学習支援の対象、頻度、追加費用、支援を受けながら在籍できる条件。
英語が得意ではない場合でも、幼児段階では英語の事前要件がない学校や、個別に英語力を確認して支援の可否を判断する学校があります。一方、授業や教材の多くが英語の学校では、学年が上がるほど必要な読解・作文・教科学習の力が高まります。学校が英語を測る目的が「学年配置」なのか「入学選考」なのか、支援を前提に入学できるかを聞くことが大切です。
保護者の英語についても同じです。子どもに必要な英語力と、保護者が使う連絡言語は別の条件です。入学面談や緊急連絡、学習相談で必要な言語を確認し、家族の誰が学校とやり取りを担当できるか考えておきます。
この記事では、英語要件や保護者との連絡方針を公式に公表している通学型の学校例4校を取り上げます。候補は、学校の公式入学案内に英語条件・評価・保護者の連絡言語が明記されていることを基準に選び、掲載順は札幌、東京、名古屋、福岡の所在地順です。最後にオンライン校NGAを別形態の選択肢として載せます。順位づけではなく、すべての候補を「対象・場所」「子どもの英語条件」「保護者の連絡」「入学後の支援・体験」「出願費用・開始時期」の同じ項目で比べます。情報が公表されていない場合は要問い合わせとします。
英語要件と保護者の連絡言語を、学校別に比べる
以下は2026年10月25日に各校が公開している入学案内をもとにした例です。学年や出願時期により手続きが変わるため、応募する学年の最新案内を確認してください。出願料は授業料・入学金を含む総費用ではありません。
Hokkaido International School(HIS)
- 対象・場所
- 札幌。Early Years(Pre-School)〜Grade 12。学年は年齢基準のGrade Placement Chartで確認。
- 子どもの英語条件
- 授業は英語。年齢や学年の条件を個別確認。全入学者に面接があり、面接後に英語力テストやMAP評価を追加する場合がある。公開ページに共通の最低スコアは掲載されていない。
- 保護者の連絡
- 少なくとも1人の保護者が子どもと面接に参加。公式方針では、保護者が教職員と英語で連絡を取り、家庭学習を支えることを期待している。
- 支援・体験
- 見学は事前予約。英語面接・評価の具体的な方法、入学後の支援内容や費用は応募学年を伝えて要問い合わせ。
- 出願料・開始時期
- 返金不可の出願料30,000円。通年で願書受付。ただし2026–27年度は公式ページで待機リスト受付と案内。空席は学年ごとに確認。
HIS公式 Admissions Policy / Grade Placement / Admissions Process
K. International School Tokyo(KIST)
- 対象・場所
- K1〜Grade 12、東京。入学時期や学年ごとに空席確認が必要。
- 子どもの英語条件
- K1から8月入学する場合を除き、年齢に応じた強い英語コミュニケーション力と学習力が必要。全応募者に英語テストがあり、K1・K2は観察、K3以上は4技能を評価。Grade 8以上は英語支援が必要と判定された場合、受け入れない方針。
- 保護者の連絡
- 保護者面接は英語または日本語を選択。どちらも難しい場合は、事前に学校の承認を得て家庭が通訳を手配。学校は多くの場面で英日バイリンガル対応を提供すると案内。
- 支援・体験
- 英語力に応じた支援があり、追加支援クラスや夏期プログラムは費用がかかる場合がある。支援の条件と費用は応募学年別に確認。
- 出願料・開始時期
- 返金不可の出願料40,000円(2027–28年度の公式手続き案内)。主な入学時期は8月で、1月・4月入学も空席があれば可能。申請期間・提出期限は希望年度の公式ハンドブックで確認。
KIST公式 Language Requirements / Admissions Testing & Parent Interview / Support and Decisions / 2027–28 Fees
Nagoya International School(NIS)
- 対象・場所
- Preschool〜Grade 12、名古屋。英語によるカリキュラム。
- 子どもの英語条件
- 審査では年齢・学習歴に応じて英語評価を行う場合がある。学校はEAL支援を用意するが、個々の英語力と必要な支援を踏まえて受け入れ可否を判断。全員に共通する最低スコアは公開ページで確認できない。
- 保護者の連絡
- 入学案内は学生と保護者の面接を案内しているが、保護者に必要な英語力や日本語での面接可否は公開ページで確認できないため、申込前にAdmissionsへ要問い合わせ。
- 支援・体験
- 英語学習支援は授業内の連携、小グループ、読み書き支援など。小中高で内容が異なる。キャンパスツアーは予約できるが、長時間の体験入学は受け付けていない。
- 出願料・開始時期
- 返金不可の出願料50,000円。Admissions Portalで申請。出願は通年で受け付け、面接・評価を含め通常4〜6週間程度と案内。
NIS公式 Applying to NIS / English Language Support / Admissions FAQ
Fukuoka International School(FIS)
- 対象・場所
- 福岡市、3〜18歳以上のEarly Years〜Secondary。学年は年齢・学習歴を踏まえて学校が配置。
- 子どもの英語条件
- Early Yearsは英語要件なし。小学校・中高段階では一定の英語力が必要。家庭の言語環境を確認し、必要に応じてWIDA Model Assessmentを行う。入学後ELL支援を受けられる場合があるが、支援可能性によっては入学できないこともある。
- 保護者の連絡
- 公式方針では、少なくとも1人の保護者がある程度英語で対応できることが重要とされる。学校からの連絡は英語。入学後にバイリンガル職員が一部翻訳を支援する場合がある。
- 支援・体験
- 出願前のキャンパスツアーを推奨。入学面接には本人と保護者が参加し、低学年は観察、必要に応じて英語配置評価がある。
- 出願料・開始時期
- 出願料52,000円。OpenApply経由で支払い。随時受付だが、学年によって空席や待機リストがあるため、最新の募集状況を確認。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)
- 対象・場所
- 6〜18歳向けオンラインインターナショナルスクール。2027年9月開校予定。
- 子どもの英語条件
- 公式FAQでは入学試験・英語要件なしと案内。まず日本語または英語での体験対話・体験クラスから始める。
- 保護者の連絡
- 保護者の英語力は求めないと案内。日英バイリンガルのメンターが伴走する。
- 支援・体験
- 無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定。対話型の少人数授業を案内。通学キャンパスを求める家庭や、すぐに入学できる学校を探す家庭には合わない場合がある。
- 費用・開始時期
- 授業料の具体額と正式な出願書類は公開ページで確認できず要問い合わせ。開校は2027年9月予定。制度上の在籍や卒業要件を重視する家庭は、申込み前に個別確認。
学校選びでは、英語条件だけでなく、授業の場所、学費総額、通学負担、出願料、入学後の支援、学校種別と修了資格も確認します。候補を並べる際は、英語支援があるかだけで順位を付けず、子どもが授業に参加できる方法と、家庭が学校と連絡を続けられる方法が両方あるかを軸にします。
問い合わせで先に確認すること
説明会や出願フォームに進む前に、志望学年、現在の英語学習歴、希望する入学時期を短く伝えて次を質問します。
- 子どもの英語:入学前の英語力はどの方法で確認するか。評価は学年配置用か、選考の一部か。
- 合格条件:目安となるレベルや外部試験の扱いはあるか。英語が届かない場合に入学できる支援条件はあるか。
- 保護者の言語:保護者面談で日本語を使えるか。英語・日本語以外の通訳は手配できるか、事前承認が必要か。
- 入学後の連絡:緊急連絡、個人面談、成績説明、宿題の相談は何語か。翻訳・通訳は常時か、会議など一部のみか。
- 支援の中身と費用:英語学習支援の頻度、対象学年、授業料に含まれる範囲、別料金の補習が必須になる条件。
「英語が苦手です」とだけ伝えるより、本人ができることを具体化すると、学校も必要な支援を答えやすくなります。たとえば、英語で簡単な自己紹介ができるか、授業の指示をどの程度理解するか、読み書きの経験、家庭で使う言語などです。分からない項目は「まだ判断できない」と伝えて構いません。
保護者が使える問い合わせテンプレート
以下は条件確認の例文です。学校の指定フォームや連絡先に合わせて、学校名・学年・入学希望時期を差し替えてください。子どもの氏名や健康情報などの個人情報は、学校が指定する安全な出願フォームを使い、通常の問い合わせメールに不要な詳細を書かないようにします。
日本語で問い合わせる例
英文で問い合わせる例
問い合わせに返信が来たら、「誰が回答したか」「対象学年」「対象年度」「追加費用」を残しておくと、資料や説明会で聞いた内容と比べやすくなります。口頭で説明を受けた場合も、最後に理解した条件をメールで確認すると、家庭内の認識違いを防げます。
英語が不安な子どもと準備できること
短期間で英語力を作ることだけを目標にせず、本人が何を理解し、どこで支援が必要かを学校に伝えられるよう準備します。
| 準備するもの | 例 | 志望校への伝え方 |
|---|---|---|
| 授業参加の経験 | 英語で指示を聞く、質問する、好きなことを短く話す | できる場面と難しい場面を分け、具体例を伝える。 |
| 読み書きの様子 | 英語の本、簡単な文章、アルファベット、作文など | 学年相当と自己判断せず、経験した教材や期間を説明する。 |
| 家庭で使う言語 | 家族との会話、読み聞かせ、宿題のサポート | 本人と保護者それぞれが使いやすい言語を説明する。 |
| 必要な支援 | 指示の言い換え、読み書き、小グループ、保護者への翻訳 | 希望する支援と、学校が提供できる支援を相談する。 |
面接の答えを丸暗記させる必要はありません。本人が安心できる方法で、好きな活動や困ったときに助けを求める言葉を練習します。評価内容や試験問題を入手しようとするのではなく、学校が公式に公開している説明に沿って準備してください。疲れや緊張が強い場合は、日程や参加方法を admissions team に相談しましょう。
保護者自身も、英語面談で言いたいことを短くメモしておくと安心です。子どもの得意なこと、学びで困りやすいこと、家庭でできるサポート、学校に確認したいことを日本語で整理し、必要であれば公式に認められた通訳を手配します。保護者の英語力や参加条件を「どの学校も同じ」と思い込まず、面談の前に確認してください。
よくある質問
学校によって異なります。幼児段階では英語要件がない学校もありますが、学年が上がると授業参加に必要な英語力を確認する学校があります。応募学年の評価方法と支援条件を志望校に問い合わせてください。
保護者の連絡言語と子どもの英語力は別に確認します。HISやFISは保護者の英語連絡について公式方針を示しています。KISTは保護者面談で日本語を選べます。NISは保護者英語要件を公開ページで確認できないため、Admissionsへ問い合わせてください。
一律ではありません。外部試験を受け付けるか、独自の英語評価が別にあるかは学校ごとに異なります。提出前に試験名、受験時期、スコアの有効期間、免除の可否を確認してください。
学校の目的により異なります。レベル配置に使う学校もあれば、学年の授業に参加できるかを審査する学校もあります。結果が入学可否や支援条件にどう使われるか、応募校に尋ねてください。
学校や学年で異なります。NISは学年に応じたEAL支援を案内し、FISも条件によりELL支援を提供します。対象、支援頻度、追加費用、入学可否との関係は各校に確認してください。
学校ごとに異なります。KISTは日本語または英語を選べ、HISは少なくとも1人の保護者が子どもと面接に参加します。NISの面接言語など公表されていない条件は、申込み前にAdmissionsへ確認してください。
学校の許可を得ずに決めないでください。KISTでは日本語・英語以外の面接に保護者側の通訳を手配し、事前承認を得るよう案内しています。他校も通訳の可否や条件を事前に問い合わせてください。
学校が指定する問い合わせ先と言語を確認しましょう。日本語窓口が公表されていない場合は、本文の英文テンプレートを使い、必要事項だけ短く伝える方法があります。出願資料の翻訳・提出条件もあわせて尋ねてください。
面談言語だけでなく、日常連絡、成績説明、緊急時の連絡、翻訳支援の範囲を確認します。学校が日本語対応を明記していない場合は「あるはず」と考えず、誰がどの場面で通訳するのかを質問してください。
NGAの公式FAQは、子どもに英語要件はなく、保護者にも英語力を求めないと案内しています。2027年9月開校予定のオンライン校で、体験対話・体験クラスから始める案内です。学費や正式な手続きは最新の公式情報で確認してください。
確認に使った公式情報
以下は2026年10月25日に確認した学校・事業者の公式情報です。条件は入学年度・学年・空席状況で変わることがあるため、申込み前に最新案内を確認してください。
- Hokkaido International School「Admissions Policy and Grade Placement」「Admissions Process」
- K. International School Tokyo「Admissions Handbook: Admissions and Eligibility」「Admissions Procedure and Parent Interview」「Decisions and Support」「2027–28 School Fees」
- Nagoya International School「Applying to NIS」「English Language Support」「Admissions FAQ」
- Fukuoka International School「Admissions Policy」「Admissions FAQ」
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「よくある質問」「利用規約」
掲載した英語条件は、各校が公式公開している内容の要約です。外部試験の結果、保護者の支援、学年配置だけで入学を保証するものではありません。入学後に必要な英語支援、別料金、通学やオンラインの条件まで確認したうえで、本人と家庭に合うか検討してください。


