【2026年版】横浜市の教育支援センター「ハートフル」全13か所|スペースとルームの違い・申込の流れ・出席扱い

横浜市の教育支援センターは「ハートフル」という名前で市内13か所にあります。ただ数が多いだけでなく、週1〜2日から始められる「スペース」と、週5日まで通える「ルーム」に段階が分かれているのが横浜市の特徴です。この記事では13か所すべての一覧と、どちらから始めるかの考え方、申し込みの入口を市の公式情報だけでまとめました。
この記事でわかること
  • ハートフル13か所の一覧(スペース3・ルーム7・センター1・民間委託2)
  • 「スペース」と「ルーム」の違いと、どちらから始めるかの目安
  • 学校を通さずに申し込める2つの入口
  • 出席扱いについての横浜市の公式な書き方
  • 市内の不登校児童生徒数(令和5年度9,775人)という数字の意味
NIJINアカデミーより

この記事は、全国から900名を超える子どもたちが通うオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の知見も踏まえて構成しています。まずお住まいの自治体の公的支援を確認することを前提に、それだけでは足りなかった場合の選択肢まで含めて整理しました。

目次

横浜市の教育支援センター「ハートフル」全13か所

横浜市の教育支援センター(適応指導教室)は、「ハートフル」という名前で市内13か所に設置されています。他の政令指定都市と比べても数が多いのですが、それ以上に特徴的なのが「スペース」「ルーム」「センター」という3つの段階に分かれていることです。

いきなり週5日通うのではなく、週1〜2日・1回1時間半程度の「スペース」から始められる設計になっています。ここが横浜市を調べるうえで最初に押さえたいポイントです。

種別通室のペース設置数
ハートフルスペース週1〜2日程度・1回1時間半程度3か所
ハートフルルーム週5日まで自分のペースで(9:30〜14:30頃)7か所
ハートフルセンター市の不登校支援の拠点施設1か所
民間委託のハートフル保護者から直接連絡できる2か所

ハートフルセンター上大岡

市の不登校支援の拠点施設です。ゆめおおおかオフィスタワー内にあり、駅から直結の立地です。

所在地
横浜市港南区上大岡西1-6-1 ゆめおおおかオフィスタワー13階
開設日時
月〜金(学校休業日等を除く)9:30〜15:00
対象
小学3年生以上(公式リーフレットの記載)
在住・在学要件
横浜市在住または横浜市立小中学校に在籍していること。通室の意思があり、安全に通室できる状態であること。
申込
在籍校または横浜教育支援センターに相談
出席扱い
学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます(公式記載)
費用
公式リーフレット・支援ページに記載なし(要問い合わせ)
電話
045-671-4637

出典:横浜市 不登校児童生徒への支援について/2026年9月6日 時点の情報です。最新の状況は必ず公式ページまたは電話でご確認ください。

ハートフルスペース(3か所)|週1〜2日から始められる

「まず外に出てみる」段階のための場所です。週1〜2日、1回1時間半程度から通えます。

施設名所在地
ハートフルスペース鶴見鶴見区横浜市鶴見区豊岡町27-1 豊岡小学校内
ハートフルスペース上星川保土ケ谷区横浜市保土ケ谷区釜台町5-5号棟4階
ハートフルスペース都筑都筑区横浜市都筑区牛久保西2-28-1

ハートフルルーム(7か所)|週5日まで自分のペースで

小学校・中学校の校内に設けられているルームです。小学生対象のルームと中学生対象のルームに分かれています。9時30分から14時30分頃まで、週5日まで自分のペースで通えます。

施設名対象備考
ハートフルルーム豊岡(豊岡小学校)鶴見区小学生
ハートフルルーム仏向(仏向小学校)保土ケ谷区小学生
ハートフルルーム南台(南台小学校)小学生公式資料に「令和9年3月まで」の記載あり
ハートフルルームつづきの丘(つづきの丘小学校)都筑区小学生
ハートフルルーム鶴見(鶴見中学校)鶴見区中学生
ハートフルルーム希望が丘(希望が丘中学校)旭区中学生
ハートフルルーム十日市場(十日市場中学校)緑区中学生

※ルームの詳細住所は、市が公開している案内PDFに記載がないものがあります。校内に設置されているため、場所の確認は横浜教育支援センター(045-671-4637)へ。ハートフルルーム南台については、公式資料に「令和9年3月まで」との記載があります。

民間委託のハートフル(2か所)|保護者から直接連絡できる

ハートフルみなみ(045-243-6840)とハートフル西部(080-5626-0692)は民間委託で運営されており、保護者が直接施設へ連絡できます。学校を通すことに抵抗がある場合の入口になります。

ハートフルフレンド

小・中学生対象で、概ね2週間に1回・計10回程度(1回2時間程度)のプログラムです。学校を通じて申し込みます。通室型とは性格が異なるため、上記13か所とは別枠で案内されています。

数字で見る横浜市の不登校

令和5年度の調査によると、横浜市立小中学校の不登校児童生徒数は9,775人(小学校4,260人・中学校5,515人)でした。政令指定都市のなかでも規模が大きく、市が13か所ものハートフルを整備している背景がここにあります。

区分令和5年度の人数
小学校4,260人
中学校5,515人
合計9,775人

出典:横浜市「令和5年度 神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査」結果(PDF

13か所という数は多く見えますが、9,775人という人数に対しては十分ではありません。市が校内の居場所やオンライン支援を並行して進めているのは、この差があるからです。

横浜市独自の不登校支援|校内ハートフルとオンライン

校内ハートフル支援員

横浜市は、校内の居場所づくりのために「校内ハートフル支援員」を市立学校に配置しています。令和6年度にはスクールカウンセラーと合わせて約100名を募集していました。「学校の建物には行けるが教室には入れない」段階では、まずここが選択肢になります。設置校数は公表資料の確認範囲では記載がないため、在籍校に直接確認してください。

アットホームスタディ(オンライン学習支援)

不登校傾向の子ども向けのオンライン学習支援として「アットホームスタディ」「ハートフルオンライン」が市の支援メニューに挙げられています。ただし、対象・実施日時・申込方法を説明していた案内PDFとオンラインプログラムのページは、2026年9月6日時点でいずれもリンク切れになっていました。この記事では詳細を推測で補っていません。利用を検討する場合は、一般教育相談(045-624-9414)で最新の案内を確認してください。

なお、横浜市独自のフリースクール利用料補助制度は、不登校児童生徒への支援ページ・ハートフルリーフレット・フリースクール等一覧PDF・就学援助制度ページを確認した範囲では見つかりませんでした。市はフリースクール等のガイドラインと施設一覧の公表は行っています。全国の補助制度はフリースクールの補助金・助成金 全国まとめで確認できます。

申し込みの流れ

横浜市は「施設見学」→「利用についての相談」→「申込み」という流れが公式に案内されています。相談先は在籍校または横浜教育支援センター(045-671-4637)のどちらでも構いません。学校を通さなければならない自治体もあるなかで、この2つの入口が用意されているのは保護者にとって動きやすい点です。

利用の条件として、市は「横浜市在住または横浜市立小中学校に在籍していること」「通室の意思があり、安全に通室できる状態であること」を挙げています。小学3年生までは保護者による送迎が必要とされています。

最初の相談で聞いておきたいこと
  • スペースとルーム、いまの状態にはどちらが合いそうか
  • 自宅から通える範囲にどの施設があるか(ルームは校内設置のため場所の確認が必要)
  • 費用(教材費・昼食代などの実費があるか)
  • 見学から通室開始までにかかる期間と、現在の空き状況
  • 民間委託のハートフルみなみ・西部も候補になるか

費用について

教育支援センターは公的機関のため、通室そのものは無料であるのが一般的です。ただし横浜市の公式リーフレット・支援ページには費用の記載がありません。この記事では「無料」と断定していません。

他の自治体では、通室費は無料でも昼食や教材費が実費というケースがあります。ルームは9時30分から14時30分頃までと昼をまたぐため、昼食の扱いは見学時に確認しておくと安心です。

出席扱いになるのか

横浜市は公式リーフレットに、「それぞれの施設から、お子さんの通室した日や活動内容を学校に伝えています。学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます。」と明記しています。

施設側から学校へ通室状況が伝わる仕組みになっているため、保護者が毎回報告する必要はありません。ただし最終的な判断は校長に委ねられているので、通室を始める前に在籍校に確認しておくのが確実です。

出席扱いの要件や申請の進め方は不登校の「出席扱い」完全ガイドにまとめています。

ハートフルが合わなかったとき・通室が難しいときの選択肢

まず公的な支援を確認することが前提です。そのうえで、見学してみて合わなかった、通える範囲に施設がなかった、集団の場そのものが負担だった——という場合の選択肢を挙げます。

民間のフリースクール

横浜市内には民間のフリースクールが複数あります。市もフリースクール等のガイドラインと施設一覧を公表しています。費用や方針は施設ごとに違うため、比較したうえで見学するのがおすすめです。横浜市のフリースクール一覧で整理しています。

自宅から参加できるオンラインの学び

「家から出ること自体がまだ難しい」「送迎の時間が取れない」という段階では、自宅から参加できるオンラインという選択肢もあります。横浜市自身もオンライン支援を用意していますが、現時点で案内ページがリンク切れになっているため、民間のオンラインスクールを並行して見ておく家庭もあります。

タツロー校長からのメッセージ

「明るくない子どもなんていない。問題児なんてたったの一人もいない」——これは、公立小学校の教員だった星野達郎(タツロー)校長がNIJINアカデミーを設立した原点にある言葉です。横浜市が「週1回1時間半」から通える場所を用意しているのは、いきなり元通りに戻ることを求めていないからです。段階があるということ自体が、子どもにとっての安心材料になります。

よくある質問

スペースとルームは何が違いますか?
通室のペースが違います。ハートフルスペース(3か所)は週1〜2日・1回1時間半程度から通える場所で、ハートフルルーム(7か所)は週5日まで自分のペースで通える場所です(9時30分〜14時30分頃)。いきなり週5日ではなく、小さく始められる設計になっています。
学校を通さずに申し込めますか?
できます。横浜市は相談先として「在籍校」と「横浜教育支援センター(045-671-4637)」の両方を案内しています。また、民間委託のハートフルみなみ(045-243-6840)とハートフル西部(080-5626-0692)は保護者が直接施設へ連絡できます。
通った日は学校の出席になりますか?
横浜市は「それぞれの施設から、お子さんの通室した日や活動内容を学校に伝えています。学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます。」と公式に明記しています。最終判断は在籍校の校長によるため、事前の確認をおすすめします。
費用はかかりますか?
横浜市の公式リーフレット・支援ページに費用の記載がないため、「無料」と断定できません。公的機関のため通室費は無料であることが一般的ですが、昼食や教材費の扱いは見学時に確認してください。
小学1年生でも利用できますか?
公式リーフレットには「小学3年生以上」の記載があり、小学3年生までは保護者による送迎が必要とされています。低学年のお子さんについては、横浜教育支援センター(045-671-4637)または一般教育相談(045-624-9414)に直接確認してください。

まとめ

横浜市の教育支援センター「ハートフル」は市内13か所。週1〜2日・1回1時間半程度から通える「スペース」3か所と、週5日まで自分のペースで通える「ルーム」7か所、拠点の「センター」1か所、民間委託2か所という構成です。申し込みは在籍校からでも横浜教育支援センター(045-671-4637)からでも可能で、民間委託のハートフルみなみ・西部は保護者が直接連絡できます。出席扱いについては「学校長の判断で指導要録上の出席扱いにすることができます」と公式に明記されており、施設から学校へ通室状況が伝わる仕組みです。一方で費用の記載は公式資料になく、オンライン支援の案内ページはリンク切れの状態でした。この記事では、書かれていないことは書かれていないままにしています。確認は一般教育相談(045-624-9414)へ。

通うことがまだ難しい、というときにも

NIJINアカデミーは、全国から900名を超える子どもたちが通うオンラインのオルタナティブスクールです。在籍校と連携し、出席として認められるケースもあります(最終判断は学校によります)。まずは説明会で、どんな場所か見てみてください。

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