- 公式サイトで確認できた学校の「一日の長さ」と、時間割のつくり
- 朝から夕方までの流れ(編集部が作成した想定例)
- IB・ケンブリッジ・米国式・文部科学省の課程の違い
- 日本の小中学校との授業時間・クラス人数の比べ方
- 宿題と評価の考え方、学年の数え方、学期と長期休暇、年間行事
- 保護者の関わり方と、見学・体験で聞く10のこと
- オンラインのインターナショナルスクールの一日(NGA公式で確認できた範囲)
結論:一日の流れは「学校の種類」と「学年」で決まる
「インターナショナルスクール」には法律上の定義がなく、学校ごとに一日の過ごし方はかなり違います。それでも、公式サイトを見比べると共通点が見えてきます。幼児部は短く、小学部は日本の小学校に近い長さ、中学・高校は7時間前後というのが、今回確認できた範囲の傾向です。
下の表は、公式サイトに時間が書かれていた学校だけを載せた早見表です。ほかの学校の時間は、各校のページでは確認できませんでした。時間割そのもの(何曜日の何時間目に何を学ぶか)を公開している学校は少なく、多くは「登校時間と下校時間」までしか公開していません。
| 区分 | 時間帯(公式) | 出典 |
|---|---|---|
| YIS 幼児部(半日) | 8:45〜12:00(朝の受け入れは8:25から) | YIS公式FAQ |
| YIS 幼児部(全日) | 8:45〜14:45 | YIS公式FAQ |
| YIS 小学部(K〜5年) | 8:20〜15:00 | YIS公式FAQ |
| YIS 中学部(6〜8年) | 9:00〜16:00 | YIS公式FAQ |
| YIS 高校部(9〜12年) | 9:00〜16:00(11・12年生は10日周期の一部の日に8:30開始) | YIS公式FAQ |
| NGA フルスクール型(オンライン) | 9:30〜15:00(以降はサークル) | NGA公式カリキュラム |
| NGA ダブルスクール型(オンライン) | 平日16:00〜17:30、土曜10:00〜12:30(日本時間の例) | NGA公式カリキュラム |
一日の流れを決める3つの軸
細かい時間割に入る前に、まずこの3つを押さえてください。
01
一日の長さ
公式で確認できたYISでは、小学部が6時間40分、中学・高校が7時間(登校から下校まで)です。幼児部は半日なら3時間15分です。
02
授業のつくり
英語で学ぶ教科に、日本語の時間が加わる学校があります。ニシマチは、英語での教育に加えて毎日1コマ以上の日本語があると、東京都の学校情報ページで紹介されています。
03
宿題と評価
ニシマチ中学部の公式ページでは、宿題の目安は6・7年生で1日90分、8・9年生で最大3時間。定期試験の期間はありません。
時間は各校の公式ページに書かれていたものです。年度で変わることがあります。
ここから先は、この3つの軸に沿って、一日の流れ、授業、宿題、年間のスケジュールを順に見ていきます。最初に「比べるための軸」を図にしておきます。
学校を比べるとき、見る順番
上から順に確認すると、見学で聞くことが整理できます。
登校・下校の時刻、半日か全日か、早朝・放課後の預かりの有無を確認します。
英語の割合、日本語の時間、1クラスの人数、1コマの長さを確認します。
IB、ケンブリッジ、米国式、文部科学省の課程のどれか。卒業後の進路に直結します。
宿題の量、試験の有無、通知表や面談の頻度を確認します。
日本の学校と学年の始まりが違うと、編入や行事の時期がずれます。
この順番は編集部が整理したものです。
学費や入学条件は別の記事で詳しく扱っています。費用はインターナショナルスクールの学費、学校の選び方全体は選び方の記事、入学の条件は入学条件の記事をご覧ください。
公式サイトで確認できた「一日の長さ」
一日の長さを比べるときは、「登校から下校まで」の時間を見ます。ここには昼食と休み時間が含まれるので、授業だけの時間ではありません。YISの公式FAQには、幼児部・小学部・中学部・高校部ごとの時間が書かれています。
YISの小学部(K〜5年)は8:20〜15:00で、6時間40分です。中学部と高校部は9:00〜16:00で7時間。幼児部は半日コースなら8:45〜12:00の3時間15分、全日コースなら8:45〜14:45の6時間です。高校部の11・12年生は、10日周期(ローテーション)の一部の日に8:30開始になると書かれています。
登校から下校まで——3時間15分〜7時間
YISの公式FAQと、NGAの公式カリキュラムに書かれた時刻から、編集部が長さを計算しました。
棒の長さは最長(7時間)を100とした比です。NGAの時間には昼食・フリータイムが含まれます。
日本の小学校の「在校時間」は学校ごとに違うので、ここでは比べません。比べられるのは授業時数です。授業時数の比較は、あとの章で文部科学省の数字を使って行います。
同じ東京の学校でも、時間の公表のしかたは違います。東京インターナショナルスクール(TIS)の公式サイトには、事務所の対応時間として「平日8:00〜17:30」とありますが、これは授業時間ではなく、事務所が対応している時間です。授業の開始と終了の時刻は、今回確認したページでは見つかりませんでした。カナディアン・アカデミー(CAJ)とアメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)も、今回開いたページからは登校・下校の時刻を確認できませんでした。
つまり、時間割は「公式サイトで調べれば必ず分かる」ものではありません。見学の前に、登校・下校の時刻と、週の時間割の例を書面でもらえるか聞いておくと、比べやすくなります。
幼児部と小学部で「半日・全日」の選び方が分かれる学校もあります。年齢が低いうちは、短い時間から始める家庭もあります。プリスクールとインターナショナルスクールの違いは、別の記事で整理しています。

朝から夕方までの流れ:編集部が作成した想定例
公式サイトに一日の流れそのものが載っている学校は多くありません。そこで、確認できた時刻(YISの小学部 8:20〜15:00)を土台にして、編集部が作成した想定例を示します。これは特定の学校の時間割ではありません。実際の科目の並びや休み時間の長さは、学校によって違います。
小学部の一日(編集部が作成した想定例)
YISの小学部の時間(8:20〜15:00)をもとにした例です。特定の学校の実際の時間割ではありません。
教室に入り、荷物を置いて、朝の会(出席・連絡)を行う、という流れは多くの学校に共通します。
英語の読み書き、算数など、主要な教科が午前に置かれることが多い、という一般的な傾向をもとにしています。
学校によって、休み時間と軽食の取り方が異なります。
理科・社会・探究型の学習など。日本語の時間が毎日ある学校もあります。
お弁当か給食かは学校によって違います。
音楽・美術・体育などの専科や、プロジェクト学習。
この時刻はYISの小学部の公式な終わりの時刻です。放課後のクラブや学童は別に確認が必要です。
時刻のうち、8:20と15:00以外は編集部の想定です。
この想定例で伝えたいのは、細かい時刻ではなく、日本の小学校とそれほど違わない一日の骨組みです。朝に登校し、午前に主要教科、昼食をはさんで午後に専科、午後3時前後に下校する、という流れです。違いが出るのは、教室の中での過ごし方です。次の章で見ていきます。
中学部になると、一日の組み立てが変わります。ニシマチの中学部(6〜9年生)では、5日間を1つの周期として時間割を組み、1コマは60分、毎日15分のアドバイザリー(担任のような小グループでの時間)があると公式ページに書かれています。YISの高校部のように「10日周期」で時間割を回す学校もあります。曜日ではなく周期で回すので、「月曜日は必ず数学」とは限りません。
授業のつくり:英語で学ぶ時間と、日本語の時間
インターナショナルスクールの授業は、英語で行われるのが基本です。ただ、「すべて英語」とは限りません。ニシマチ・インターナショナルスクール(K〜9年生)は、東京都の学校情報ページで「英語での教育に加え、毎日最低1コマの日本語」と紹介されています。メディアセンター(図書室)の資料は、英語65%、日本語35%と公式ページにあります。
授業の進め方にも特徴があります。ニシマチの小学部では、子どもごとに担任(ホームルームの先生)が決まり、幼稚部には多言語の学級アシスタントがつき、1・2年生には学年チームのアシスタントがつくと公式ページに書かれています。音楽、美術、演劇、体育、図書の専科授業があり、日本語の先生は子どもの発達段階に合わせた日本語を教えます。
中学部(6〜9年生)では、5日周期で次のような授業時数になっています。人文科(英語の読み書きと社会を合わせた科目)が最も多く、その次が数学・理科・日本語です。
中学部の1周期(5日)の授業時数——合計29時間
ニシマチ中学部の公式ページにある科目別の時間を、編集部が並べました。合計は編集部の計算です。
棒の長さは最長(7時間)を100とした比です。1コマは60分、毎日15分のアドバイザリーが別にあります。
ここで注目したいのは、日本語が1周期(5日)に合計6時間(日本語4時間+日本の社会2時間)あることです。日本の学校に戻る可能性がある家庭にとって、日本語の授業があるかどうかは大きな確認点です。日本語の時間は、学校によって「ほとんどない」から「毎日ある」まで幅があります。転入・編入の詳しい注意点は編入・転校の記事にまとめています。
授業の形は「先生が黒板の前で教える」だけではありません。ニシマチは、国の学習基準(米国のNext Generation Science StandardsとCommon Core、国際的なAERO)を参考にして、英語・数学・社会・理科を学び、そこに日本語、音楽、体育、美術、演劇、探究、地域での奉仕活動、野外教育が加わると説明しています。学習の進み具合は、MAP(学力測定のテスト)を2〜9年生、ISA(International Schools’ Assessment)の作文テストを3〜9年生で行うとあります。
カリキュラムの違い:IB・ケンブリッジ・米国式・文部科学省の課程
一日の流れの次に、保護者が必ず聞かれるのが「どのカリキュラムか」です。カリキュラムは、授業の中身と、卒業時にもらえる資格を決めます。大きくは次の4つに分かれます。
| 課程 | 中身 | 年齢などの目安(公式) |
|---|---|---|
| 国際バカロレア(IB) | 国際的な教育プログラム。探究を重視 | PYP 3〜12歳/MYP 11〜16歳/DP 16〜19歳/IBCC 16〜19歳(IB公式) |
| ケンブリッジ | Cambridge Primary、Lower Secondary、Upper Secondary(IGCSE・O Level)、Advanced(AS・A Level)の各段階 | 各段階の年齢は、今回確認したページでは確認できませんでした |
| 米国式 | コモン・コア、AP(大学レベルの科目)など。年度は8月〜6月 | ASIJは米国式の2学期制。APコースがあると公式に記載 |
| 文部科学省の課程(一条校) | 学習指導要領に沿う。日本の学校の卒業資格が出る | 小学校は45分、中学校は50分が1単位時間(文部科学省) |
IBは、学年に合わせて4つのプログラムに分かれます。IB公式サイトでは、PYPが3〜12歳、MYPが11〜16歳、DPが16〜19歳、IBCC(キャリア関連のコース)が16〜19歳と書かれています。東京インターナショナルスクール(TIS)は、PYP・MYP・DPのすべてを行うIBの学校で、対象は5〜18歳(K〜12年生)、最大クラス人数は22名と公式に書かれています。カナディアン・アカデミー(CAJ)もIBワールドスクールで、PreKから12年生までの学校です。
IBの3つのプログラムを、年齢の帯で見る
IB公式サイトの年齢と、日本の学校段階(小学校6〜12歳、中学校12〜15歳、高校15〜18歳の一般的な区分)を並べました。
IBの区切りは日本の学校の区切りと一致しません。11歳から16歳までは、MYPが日本の中学校にまたがります。
ケンブリッジは、段階の名前(Primary、Lower Secondary、IGCSE、AS・A Level)は公式サイトで確認できましたが、各段階の年齢は今回のページでは確認できませんでした。IGCSEとA Level、IBの違いはIGCSE・Aレベル・IBの違いで解説しています。
米国式の学校は、ASIJのように、8月に始まり6月に終わる2学期制で、高校でAP(アドバンスト・プレースメント)の科目を取れる学校があります。ニシマチ(K〜9年生)は、米国のコモン・コアなどを参考にして授業を組んでいます。
文部科学省の課程に沿う学校(一条校)は、学習指導要領に沿って授業を進めます。この場合、日本の学校の卒業資格がそのまま出ます。外国人学校として認可された学校は「各種学校」で、日本国籍の子どもの就学義務は果たしたことにならない、と東京都の資料に書かれています。種類の違いは義務教育との関係の記事で詳しく説明しています。

授業時間と少人数:日本の学校と数字で比べる
日本の小学校・中学校の授業時間は、学校教育法施行規則で標準が決まっています。文部科学省の資料(別表第一・別表第二)によると、小学校の年間の標準授業時数は、1年が850時間、2年が910時間、3年が980時間、4〜6年が各1,015時間です。中学校は、1〜3年が各1,015時間です。1単位時間は、小学校が45分、中学校が50分とされています。
日本の標準授業時数——1年850時間から1,015時間へ
文部科学省の資料にある、年間の標準授業時数(時間)です。
棒の長さは1,015時間を100とした比です。「時間」は1単位時間(小45分、中50分)の数です。
この数字は日本の学校の「標準」です。インターナショナルスクールには、同じ種類の公的な基準はありません。公式サイトで年間の授業日数や授業時間数を公開している学校は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。比べるときは、「1日の登校時間」「1コマの長さ」「1周期の授業時数」の3つを、学校に聞くのが確実です。
クラスの人数は、公式サイトで確認できた数字が学校ごとに書き方も違います。ニシマチ中学部の公式ページは「クラスの人数は12〜18人」、同校のトップページは「1クラス平均20人」、東京都の学校情報ページは「15〜20人」と書いています。同じ学校でも、ページによって表記が違うのは、学年や年度で変わるためと考えられますが、理由は公式には説明されていません。TISは、K〜5年と6〜11年のどちらも最大22名です。
1クラスの人数——8名から22名
公式サイトに書かれた人数です。「最大」「平均」「範囲」など、書き方が違うので注意してください。
棒の長さは22名を100とした比です。
少人数のよさは、先生が一人ひとりの理解度を見やすいことです。一方で、友だちの数が少ない、合わない子がいても別のクラスに行きにくい、という面もあります。人数だけで決めず、先生の人数(ニシマチは生徒と先生の比が7対1と公式に記載)と、クラス替えの頻度も聞いてみてください。ASIJは学校全体で、生徒1,734名、教員184名と公式に書かれています。
宿題と評価:量・テスト・通知表の考え方
宿題の量は、保護者がもっとも気にする点の一つです。公式サイトに数字が書かれている学校は多くありませんが、ニシマチの中学部(6〜9年生)には具体的な目安があります。「宿題にかける時間は生徒によって違う。おおむね、6・7年生で1日90分、8・9年生で最大3時間」と書かれています。
ニシマチ中学部の宿題の目安——1日90分から最大3時間
公式ページに書かれた目安です。生徒によって異なると、同じページに明記されています。
棒の長さは180分を100とした比です。
小学部の宿題について、ニシマチは「宿題は意味のあるものを、意図をもって出す」と公式ページに書いています。そして、発達段階ごとに、家庭向けに時間の上限の目安を示しているそうです。数字そのものは、今回確認したページでは確認できませんでした。先生が子どもに合わせて、追加の練習や発展課題を出すこともあると書かれています。
評価の考え方も、日本の学校と違う点があります。ニシマチの中学部には、定期試験の期間がありません。先生が、授業の途中の評価(形成的評価)と、まとまりごとの評価(総括的評価)を、授業の中で行うと書かれています。小学部では、第1学期の中ごろと、各学期の終わりに「進捗報告」があり、保護者面談は年3回(9月上旬、学期の中ごろの保護者・生徒・先生の面談、春の生徒主導のポートフォリオ発表)と公式に書かれています。
保護者は、先生とのやりとりを、Teamie(ウェブ上の学習ポータル)で確認できる、とニシマチの中学部ページにあります。
宿題と評価について、確認できなかった点を整理します。YIS、TIS、CAJ、ASIJについては、今回開いたページでは、宿題の量や通知表の形を確認できませんでした。日本の学校のような「テストの点数で順位がつく」評価をしない学校は多いと言われますが、それは学校によるので、見学で「通知表の見本」を見せてもらうのが確実です。
日本の学校との評価の違いを整理する
公式で確認できた範囲と、見学で聞く点を分けました。
| 項目 | ニシマチ(公式で確認) | 見学で聞くこと |
|---|---|---|
| 宿題 | 中学部は1日90分〜最大3時間の目安 | 学年別の時間と、提出しなかったときの対応 |
| 試験 | 中学部に定期試験の期間はない | 期末の評価の形、進級の基準 |
| 通知表 | 小学部は学期の中ごろと学期末に報告 | 見本と、日本語の評価の有無 |
| 面談 | 小学部は年3回 | オンライン面談の可否、通訳の有無 |
学年の数え方と、学年度の始まり
インターナショナルスクールに入るとき、最初につまずくのが学年の数え方です。日本の学校は4月に始まり、4月2日から翌年4月1日までに生まれた子が同じ学年になります。就学義務は、学校教育法第17条により「子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから」始まると、文部科学省のページに書かれています。
これに対して、インターナショナルスクールは8月か9月に学年が始まる学校が多くあります。ASIJは「8月に始まり6月に終わる」と公式に書いています。ニシマチも「8月下旬に始まり6月に終わる」と東京都の学校情報ページにあります。東京インターナショナルスクール(TIS)の2026〜27年度は、8月24日(第1学期)から始まり、全員の初日は8月25日です。
学年を決める「誕生日の区切り」も学校ごとに違います。TISは「8月31日」が区切りで、幼稚園は8月31日までに5歳、1年生は8月31日までに6歳になっている必要があります。ASIJは、ナーサリーは9月1日までに3歳、幼稚園は9月1日までに5歳です。同じ子どもでも、日本の学年と、インターナショナルスクールの学年がずれることがあります。
学年の始まりが違うと、約4か月ずれて見える
日本の学校(4月始まり)と、ASIJ・TIS・CAJの2026年度の始まり(8月)を月で並べた図です。
色のついた月が授業のある期間のおおまかな範囲です(月の途中の始まり・終わりは月単位に丸めています)。休暇は含めていません。
日本の学校の4月入学と、8月入学のずれは、編入のときに問題になります。8月に始まる学校に4月に入る場合、年度の途中からの入学になります。また、日本の公立小中学校に戻るときは、日本の学年(年齢で決まる)に合わせて入るのが原則です。この点は、編入・転校の記事に詳しく書きました。
なお、インターナショナルスクールの学年は「グレード」で数え、日本の小学1年生は、多くの学校でグレード1にあたります。ただし、これは一般的な対応で、学校ごとの区切り(上のTISの例のように8月31日)で決まります。実際には、出願の前に、子どもの誕生日で何年生になるかを、学校に書面で確認するのが確実です。

学期・長期休暇・年間行事
年間の流れは、2026〜27年度のカレンダーが公式サイトに出ている学校で確認できます。ASIJは、2026年8月25日に始まり、生徒の最終日は2027年6月10日です。秋休み(10月12〜13日)、サンクスギビング休み(11月26〜27日)、冬休み(12月12日〜1月3日)、冬の中休み(2月11〜12日)、春休み(3月20〜28日)、ゴールデンウィーク(5月3〜4日)があります。2学期制で、教員の研修日(11月9日、2月26日、4月19日)は授業がありません。
CAJの2026〜27年度は、小学部の初日が8月19日、中学・高校の初日が8月20日で、最終日は2027年6月15日(半日)です。秋休みは10月26〜30日、冬休みは12月21日〜1月8日、春休みは3月22〜26日。TISは、第1学期が8月24日〜12月18日、第2学期が1月12日〜6月18日で、冬休みは12月19日〜1月11日です。
冬休みの長さ——約3週間
各校の公式カレンダーに書かれた日付から、編集部が暦日数(土日を含む)を数えました。
棒の長さは24日間を100とした比です。TISの冬休みは最長なので、24日間が100です。
行事は、学校によって「運動会」「音楽発表」「文化祭」「ホリデーのイベント」などがあります。CAJの2026年度は、10月12日にスポーツデー(半日)、小学部の保護者面談は10月22〜23日、中学・高校は11月5〜6日、小学部の3者面談は2027年2月25〜26日、中学・高校の保護者面談は4月8〜9日です。ASIJは、スピリットデー(9月)、ハロウィンのパレード(10月)、中学部ミュージカル(秋)、ウィンターフェスト(12月)、ロボット競技会(1月)、高校ミュージカル(3〜4月)、高校卒業式(5月29日)などを公式に載せています。
日本の学校の運動会や修学旅行、学芸会に近い行事がある学校もあれば、ない学校もあります。年間行事のカレンダーは、見学のときに「昨年度のもの」をもらうと、入学後の生活がイメージしやすくなります。
一年の主な区切り(ASIJ 2026〜27年度)
ASIJの公式カレンダーから、授業のない主な期間を並べました。
2026年。2学期制の第1学期が始まります。
1月4日に授業再開。
2027年。教職員は6月11日まで。
出典:ASIJ公式「School Calendar 2026–27」。
夏休みの長さは、前年度の終わりと翌年度の初めが両方わかる学校が今回の調べでは確認できなかったため、数字では示していません。6月の中旬に終わり、8月の下旬に始まる、というのが今回確認した3校の共通点です。夏休みの過ごし方は、後悔しないための記事でも触れています。
保護者の関わり方と、送迎・預かり
インターナショナルスクールでは、保護者と学校のやりとりが英語になることが多く、連絡の方法や面談の回数も学校ごとに違います。公式サイトで確認できた例を挙げます。
ニシマチの小学部は、保護者面談を年3回(9月上旬、学期の中ごろ、春の生徒主導のポートフォリオ発表)行い、通知にあたる「進捗報告」を第1学期の中ごろと各学期の終わりに出します。中学部では、Teamie(ウェブ上の学習ポータル)で授業の内容や連絡を確認できます。CAJの2026〜27年度は、小学部の保護者面談が10月22〜23日、3者面談(保護者・子ども・先生)が2027年2月25〜26日。中学・高校の保護者面談が11月5〜6日と4月8〜9日です。
送迎については、YISの公式ページで、スクールバスの扱いが2つのページで一致して読み取れませんでした。ASIJは公式の紹介で「32台のバス」を挙げていますが、路線や料金は今回確認できませんでした。通学の手段は、学校選びの条件になりやすいので、必ず最新の情報を学校に確認してください。放課後の預かり(学童的な時間)やクラブ活動の有無も、今回確認したページからは確認できませんでした。
保護者が家庭で担うことの整理
公式サイトで確認できた例と、見学で聞くことを分けました。
ニシマチ中学部はTeamieで内容を確認できると公式に記載。
ニシマチ小学部は年3回、CAJ小学部は秋と2月に面談の日程が公式カレンダーにあります。
中学部は1日90分〜最大3時間の目安(ニシマチ)。小学部の時間は確認できませんでした。
学校によります。最新の情報を学校に確認してください。
学校の日本語の時間が少ない場合、家庭や習い事で補う家庭があります。
「日本語」の行は、一般的な注意点としての編集部の整理です。
保護者の関わりは、「手伝う」ことより「見守る」ことが中心です。宿題を代わりにやるのではなく、時間を確保し、学校とやりとりをする役目が増える、という学校が多いと言われています。ただし、これは学校によって違うので、メリット・デメリットの記事と合わせて、見学で確認してください。
よくある誤解5つ:一日の流れを調べるときに
ここまでの内容を踏まえて、保護者がよく思い込みやすい点を5つ整理します。
よくある5つの誤解
公式で確認できたことをもとに、誤解と実際を並べました。
「実際」の列は、本文で出典を示した事実です。
5つ目の誤解は、特に重要です。日本国籍の子どもが、一条校ではないインターナショナルスクールに通う場合は、就学義務との関係を、住んでいる自治体の教育委員会に事前に相談しておくと安心です。手続きや考え方は義務教育との関係の記事に整理しています。
もう一つの誤解として、「少人数だから先生の目が行き届く」と考えがちです。クラスの人数は8名から22名と幅があり、人数が少なくても、先生の経験や学校の方針によって、実際の見守りの質は変わります。人数は一つの指標にすぎません。

通い方3つを比べる:全日制・一条校・オンライン
ここまで見てきた「一日の流れ」を踏まえて、通い方を3つに分けて比べてみます。全日制のインターナショナルスクール、文部科学省の課程に沿う一条校の国際系、そしてオンラインのインターナショナルスクールです。
通い方ごとの一日のちがい
一般的な傾向を、○△×で示しました。学校・年齢によって変わります。
| 全日制インター | 一条校の国際系 | オンライン | |
|---|---|---|---|
| 毎日の登校がある | ○ | ○ | × |
| 日本の卒業資格が出る | × | ○ | △ |
| 英語で過ごす時間 | ○ | △ | ○ |
| 時差・通学距離の負担が少ない | × | × | ○ |
| 友だちと同じ場所で過ごす | ○ | ○ | △ |
| 時間割を家庭に合わせやすい | × | × | ○ |
全日制=各種学校・無認可の全日制インター/一条校=一条校の国際系/オンライン=NGAのようなオンライン型。○=有利 △=学校・地域による ×=不利。オンラインの「卒業資格」は、学校ごとに確認が必要です。
この比較で見えるのは、「どれがよい」ではなく、「何を優先するか」の違いです。毎日の対面と友だち関係を優先するなら、全日制か一条校です。日本の卒業資格を優先するなら一条校です。通学の負担を減らし、家庭の事情に合わせたいなら、オンラインが候補になります。
ただし、オンラインにも弱点があります。画面の前で過ごす時間が長くなること、インターネット環境が必要なこと、対面の行事や部活動が少ないことです。この点は、メリット・デメリットの記事でも触れています。次の章では、見学や体験で聞くべき10のことを整理します。
見学・体験で聞く10のこと:一日の流れ編
時間割や宿題は、公式サイトに載っていないことが多い項目です。見学や体験の機会に、次の10の質問を聞いてみてください。答えは口頭だけでなく、書面や資料でもらえるか、あわせて確認すると安心です。
一日の流れについて聞く10のこと
印刷して、見学に持っていけます。
答えは口頭ではなく、書面や資料で確かめてください。
質問のうち、特に差が出やすいのは4・6・8です。日本語の時間(4)、宿題の量(6)、学年の数え方(8)は、日本の学校に戻る可能性がある家庭にとって、あとから困りやすい項目です。入学の手続き全体は入学条件の記事で、学費は学費の記事で確認できます。
NGAという選択肢:オンラインの一日の流れ
ここまで、通学型のインターナショナルスクールの一日を見てきました。最後に、にじいろを運営する株式会社NIJINが開校を予定している「NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)」の一日を紹介します。NGAはオンラインのインターナショナルスクールで、開校予定は2027年9月、1期生は100名と公式サイトに書かれています。まだ開校前のため、通っている子どもの声や卒業生の実績は、今はありません。
NGAの公式サイトで確認できた基本は次のとおりです。対象は6〜18歳、アジア・オセアニアの子ども。クラスは8名の少人数で、日英バイリンガルのメンターがつきます。入学試験と英語要件はありません。通い方は、平日の昼に学ぶ「フルスクール型」(9:30〜)と、放課後(16:00〜)と土曜に学ぶ「ダブルスクール型」の2つです。
NGAの時間割の例(日本時間)
NGA公式の「カリキュラム」ページに載っている時間割の例です。各国のタイムゾーンに合わせて調整するとあります。
毎日15分の単語学習。
月・水・金。
火曜はクラス会議、水曜は校舎ホームルーム(各10:30〜11:30)。
金曜は「世界の食卓」ランチクッキング。
週2回。木曜は全校ホームルーム。
15:00以降は、有料オプションのサークル。
出典:NGA公式「カリキュラム」「How we learn」。時間は日本の例です。
NGAフルスクール型の一日(9:30〜15:00)の内訳
公式の時間割から、編集部が時間の長さを足し合わせました(合計330分)。
選択授業等は10:30〜12:30(120分)と13:30〜14:30(60分)の合計です。曜日によって中身が変わります。
授業の中身は、英語の力を測るCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の5段階(Pre-A1、A1、A2、B1、B2+)に分けた選択式授業です。フォニックス、読み聞かせ、単語、スピーキング、シャドーイング、リーディング、演劇、プレゼンテーションなどの内容があり、CEFRは学期ごとに測定すると公式に書かれています。ケンブリッジのIGCSE・Aレベルは任意で、評価は偏差値やペーパーテストではなく、スキルの積み上げやプロジェクトの記録(コンピテンシー評価)を中心にすると説明されています。
NGAの一週間の固定の時間
公式の時間割にある曜日つきの時間です。ほかは選択授業とPBLで、週ごとに変わります。
時刻は、公式の2つのページで13:00〜14:00と、13:30からの枠の2通りの記載があり、確認が必要です。
出典:NGA公式「カリキュラム」。
年間の行事として、公式サイトには、学園祭(11月・東京、メタバースで参加可)、体育祭(4月・大阪、メタバースで参加可)、修学旅行(年1〜2回)、学期ごとのフィールドワークとプレゼン大会が載っています。国際交流は月1回です。
正直にお伝えする弱点と、確認できなかった点も書いておきます。
NGAについて、今は分からないこと
公式サイトで確認できなかった点と、オンラインならではの弱点です。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 開校時期・実績 | 2027年9月開校予定。1期生100名の計画で、現時点で卒業生の実績はありません |
| 宿題 | NGA公式のページでは記載がなく、確認できませんでした |
| 学期・長期休暇 | 「学期ごと」という表現のみで、日程は確認できませんでした |
| 保護者の関わり方 | 記載なし。確認できませんでした |
| 必要な機材・通信環境 | 入学ページでは確認できませんでした |
| 学籍・出席扱い | 入学ページでは確認できませんでした(自治体・在籍校との相談が必要) |
| 学費 | 公式では「開校情報メールの登録者へ最初に案内」とあり、金額は確認できませんでした |
| オンラインの弱点 | 画面を見る時間が長い。対面の友だち・行事が少ない。時差の影響を受ける |
一方で、無料体験クラスは「2026年9月から毎月開催予定」と公式にあります。体験の日程は、公式サイトで確認してください。入学までの流れは、公式では次の4つです。
NGAの入学までの4ステップ
NGA公式の「入学」ページに書かれた順番です。
開校情報メールの登録者へ、学費などが最初に案内されます。
説明会で、授業や一日の流れを聞けます。
2026年9月から毎月開催予定と公式に記載。
1期生は2027年9月開校予定。
出典:NGA公式「入学」ページ。
通学型のインターナショナルスクールにも、NGAのようなオンラインにも、それぞれの一日があります。大切なのは、お子さんが毎日、無理なく続けられるリズムかどうかです。通学が難しい、朝の登校が負担になる、海外やほかの地域にいる、といった事情があるときには、オンラインという選択肢も比べてみてください。
よくある質問
この記事の内容を確かめるための一次資料
ここまでの数字と記述は、次の公式ページで確認しました(2026年10月7日時点)。年度が変わると内容も変わるため、最新の情報は各ページで確認してください。
- Yokohama International School「FAQ(School Hours)」(ページ)
- Nishimachi International School「Middle School(6-9)」(ページ)
- Nishimachi International School「Elementary School(K-5)」(ページ)
- Nishimachi International School「FAQ – Learning」(ページ)
- Nishimachi International School(トップページ)(ページ)
- 東京都「インターナショナルスクール情報(School Information)」(ページ)
- ASIJ「School Calendar 2026–27」(ページ)
- ASIJ「Grade & Age Placement」(ページ)
- ASIJ「Admissions」(ページ)
- Tokyo International School「Admissions」(ページ)
- Canadian Academy「Calendar」(ページ)
- Canadian Academy(トップページ)(ページ)
- 国際バカロレア機構「Programmes」(ページ)
- Cambridge International Education「Programmes and qualifications」(ページ)
- 文部科学省「学校教育法施行規則 別表第一・別表第二(授業時数)」(ページ)
- 文部科学省「授業時数等に関する学校教育法施行規則及び学習指導要領の規定」(ページ)
- 文部科学省「外国から帰国した学齢児童生徒の就学手続について」(ページ)
- 東京都「外国人学校の認可申請に関する留意事項」(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY(トップページ)(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「How we learn」(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「カリキュラム」(ページ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「入学」(ページ)


