インターナショナルスクールの見学や説明会では、パンフレットに載る教育理念だけでなく、授業中の子どもの様子、質問への答え方、毎日の通学や費用まで確かめます。見学は合否を決める場ではなく、家庭が「入学後の暮らしを想像できる材料」を集める時間です。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMYも同社の事業です。NIJIN GLOBAL ACADEMYは校舎へ通う学校ではなく、オンラインで学ぶ選択肢として、対面校と同じ判断軸で違いを記載します。
- 本人が見たい場面と、無理をしないための参加方法
- 授業・支援・費用・制度・通学で、当日確認したい質問
- 公式情報で確認できた事実と、見学後に追加で聞くことの分け方
見学・説明会では、まず「入学後の1日」を確かめる
学校の説明を聞くときは、「国際的」「探究型」「少人数」といった言葉だけで判断せず、子どもが実際に過ごす場面に置き換えて質問します。最初に確認するのは、授業の形、本人に必要な支援、在籍や進路、家計と通学の負担です。
| 確認軸 | 質問例 | 答えを聞いた後に確かめること |
|---|---|---|
| 授業の様子 | 授業を見学できますか。子どもが参加できる活動はありますか。 | 見学できるのは授業、録画、説明資料のどれか。授業中の会話や活動が見られるか。 |
| 対象と学年 | 希望する学年の募集時期と、途中入学の受け入れ状況を教えてください。 | 年齢だけでなく、学年暦・学習歴・英語力の確認方法。 |
| 支援と連絡 | 英語や学習面で困ったとき、誰にどう相談できますか。 | 支援の範囲、追加料金、保護者連絡の言語・頻度。 |
| 費用と通学 | 授業料以外に毎年かかる費用と、通学に必要な時間を教えてください。 | 出願料、登録料、教材、交通・送迎、行事などの総額。 |
| 資格と制度 | 修了時に出る証明書と、発行する学校・団体を教えてください。 | 日本の学校制度上の位置づけ、進路・転校時に必要な手続き。 |
一度に全部を聞く必要はありません。本人が緊張しやすいなら保護者だけで説明を聞き、後日短時間の見学を相談する方法もあります。子どもの同席、写真撮影、授業への参加は学校ごとにルールが違うため、予約時に確認してください。
見学先の選び方と、掲載順について
ここでは、学校の公式サイトに見学・説明会・体験の案内があり、参加方法や申込先を読者自身が確認できる例を選びました。特定の地域の全校を網羅した一覧ではありません。掲載順はおすすめ順位ではなく、北から南へ所在地を並べ、最後にオンライン型を記載しています。
比較軸は、対象学年、所在地・オンラインかどうか、見学・説明会の形式と開催頻度、当日わかること、費用、予約先です。入学条件や学費の詳細は別ページにある場合もあるため、見学案内と募集要項を合わせて確認してください。公表が見当たらない項目は「要問い合わせ」としました。各校のイベント予定は更新されるため、確認日は2026年10月25日です。
Hokkaido International School(HIS)
- 対象
- Early Years(幼児)〜Grade 12。2026–27年度は公式募集ページでウェイトリスト案内あり。
- 所在地・形式
- 北海道札幌市豊平区平岸。校舎の見学ツアー。
- 予約・頻度
- 事前予約制。入学担当者とのツアーを公式フォームから申し込みます。定例日程は要問い合わせ。
- 見学内容
- 学校施設の見学。面談・出願審査とは別の機会です。追加の説明内容や子どもの同伴可否は予約時に確認。
- 参加費
- 見学料の公表なし。要問い合わせ。
- 申込先
- 公式AdmissionsページのSchool Tour Inquiry Form。
Nagoya International School(NIS)
- 対象
- ELC Preschool・Kindergarten、Grade 1〜12。
- 所在地・形式
- 愛知県名古屋市守山区。対面のキャンパスツアーと、オンライン・対面の説明会。
- 予約・頻度
- 個別ツアーは予約制。説明会は年間複数回で、日本語・英語・中国語の枠があります。公式日程の確認日現在、対面Open Campus Dayは2026年10月31日、別日程の説明会も掲載されています。
- 見学内容
- キャンパスや教室、学び方、プログラム、学校生活、入学手続きについて確認。Open Houseは子ども同伴を控えるよう案内されています。Open Campus Dayは別イベントで、在校生・教職員との交流や体験活動を案内。参加できる人は各回の申込ページで確認してください。
- 参加費
- 参加費の記載なし。申込ページで要確認。
Tokyo International School(TIS)
- 対象
- Kindergarten〜Grade 11の入学案内。学年ごとの募集枠・要件は公式募集要項を確認。
- 所在地・形式
- 東京都港区三田。対面キャンパスツアー、オンラインOpen House。
- 予約・頻度
- 対面ツアーは公式のVisit Usから予約。オンラインOpen Houseは年数回で、次回は2026–27年度に開催予定と案内されています。日付は要問い合わせ。
- 見学内容
- オンライン説明会では教育プログラム、指導方法、学校コミュニティ、施設についてAdmissions・Leadership Teamに質問できます。
- 参加費
- 見学・説明会の費用は案内ページに記載なし。要問い合わせ。
- 申込先
- 公式Visit Us / Admissions Tours。旧住所や休止案内が検索結果に残ることがあるため、最新の予約画面で場所と日程を確認。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)
- 対象
- 6〜18歳。株式会社NIJINが運営するオンラインインターナショナルスクールで、2027年9月開校予定。
- 所在地・形式
- 校舎への通学はなく、オンライン。施設見学ではなく、体験クラス・個別相談で学び方を確認します。
- 予約・頻度
- 公式サイトでは無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定と案内。個別相談は随時。参加できる日や対象を申込前に確認してください。
- 体験内容
- オンラインでの対話・クラス参加を通じ、学び方や本人との相性を確認する機会。体験クラスの対象・進め方は公式案内で確認。
- 参加費
- 体験クラスは無料と公式サイトに記載。授業料は未公表で、開校情報メールで案内予定。
見学で聞く質問を、家庭の優先順位に合わせて準備する
質問を多く並べるより、「入学を決める前に答えが必要なこと」を先に選ぶと、説明会が短くても要点を持ち帰れます。以下はそのまま使える質問シートです。該当しない質問は省き、家庭に必要な項目を3〜5個に絞ってください。
- 授業の参加方法:子どもが見学・体験に参加できますか。授業を見られない場合、具体的な授業例や時間割を見せてもらえますか。
- 言語:教科や学年ごとに主に使う言語は何ですか。日本語・英語の支援はどんな場面で、誰が、どのくらい行いますか。
- 学年配置:年齢・今の在籍学年・学習歴のどれを基準に学年を決めますか。年度途中に入る場合も同じですか。
- クラスと先生:学年ごとの人数、担任・教科担当の体制、欠席時や授業についていけない時の相談先を教えてください。
- 支援:学習面・言語面・発達面・心身の配慮について、どこまで学校内で相談できますか。専門職や外部機関との連携はありますか。
- 日課と通学:登校時刻、下校時刻、授業日数、休校日、送迎・スクールバス、昼食の方法を確認できますか。
- 費用:授業料以外に、出願料・登録料・教材・端末・制服・行事・送迎にかかる費用を年度別に教えてください。
- 入学と定員:希望学年に空席がありますか。出願締切、選考、結果通知、入学日を教えてください。
- 在籍・修了:学校の法的位置づけと、卒業・修了時に受け取る証明書、その発行主体を教えてください。
- 保護者との連絡:連絡手段・言語・頻度、保護者面談の回数、緊急時の対応を確認できますか。
- 体験の範囲:見学のほかに体験授業やShadow Dayはありますか。子どもが参加できる年齢・回数・費用はありますか。
- 学校生活:休み時間、昼食、友人関係、いじめや困りごとの相談方法をどのように支援していますか。
一条校かどうか、学費、出願条件、通学方法は入学後の手続きに影響します。「インターナショナルスクール」という呼び名だけでは制度上の位置づけは決まりません。文部科学省は、インターナショナルスクールの中に一条校、各種学校、無認可施設など異なる位置づけがあると案内しています。日本国籍の学齢児童生徒については、非一条校への在籍だけでは学校教育法上の就学義務を履行したことにならない場合があるため、学校・自治体の教育委員会に個別確認してください。
説明会・学校見学・体験授業の違いを知る
「オープンハウス」「キャンパスツアー」「説明会」「体験授業」は、学校ごとに内容が異なります。名称だけを見て、子どもが授業を体験できると思い込まないようにしましょう。
| 機会 | わかること | 申込前に確認すること |
|---|---|---|
| 学校説明会・Open House | 教育方針、カリキュラム、入学条件、費用、学校生活。グループ形式の場合がある。 | 保護者のみか親子参加か、質問時間、言語、所要時間、次回開催日。 |
| 個別キャンパスツアー | 校舎、教室、通学動線、施設の使われ方。担当者へ家庭の状況を相談しやすい。 | 授業中の教室に入れるか、見学できる学年、訪問可能な時間帯、予約方法。 |
| 体験授業・Shadow Day | 本人が授業や活動に参加した時の負担・興味・言語の難しさ。 | 対象学年、選考との関係、参加時間、服装、持ち物、料金、保護者の待機場所。 |
| オンライン説明・相談 | 遠方からでも質問できる。海外在住や移動が難しい家庭にも使いやすい。 | 画面越しに見られる内容、双方向で質問できるか、資料だけの配信か。 |
見学や体験の有無は入学許可を示すものではありません。反対に、体験を実施していない学校でも、募集要項や個別相談で必要な情報を確認できる場合があります。選考への影響を気にして質問を控えるより、学校が公開している正式な手順を確かめましょう。
子どもが安心して参加できる見学にする
子どもにとって学校見学は、知らない場所・言語・大人に触れる機会です。見学前に「今日は合否が決まる場ではない」「途中で休んでもよい」「見たくない場所は見なくてよい」と伝え、本人が知りたいことを一つ選びます。
- 予約時に、子どもの年齢・学年・使える言語・配慮してほしいことを必要な範囲で伝える。
- 子どもの同伴が認められるか、保護者だけの説明会かを確認する。
- 所要時間、階段・移動距離、授業中の見学範囲、休める場所を事前に尋ねる。
- 写真や動画を撮る場合は、校内ルールと他の児童生徒のプライバシーを確認する。
- 終了後すぐに評価を求めず、「気になったこと」「落ち着いたこと」を本人の言葉で聞く。
学校に不登校や健康上の事情を伝える場合は、必要な情報を一度に詳しく話す必要はありません。予約時は「長時間の集団説明が負担になりやすいので、短時間の個別相談が可能か」など、参加に必要な配慮を具体的に伝えると、学校も回答しやすくなります。
見学後は「事実・印象・未確認」を分けて比べる
見学中に受けた印象は大切ですが、雰囲気だけでは制度や費用は分かりません。候補ごとに次の3欄へ書き分けると、家族で相談するときに混同しにくくなります。
| 欄 | 書く内容の例 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 確認できた事実 | 授業は何時からか、説明会で誰に会ったか、書面で示された費用。 | 募集要項・公式案内の該当箇所と照らし合わせる。 |
| 本人・保護者の印象 | 本人が話しやすそうだった、移動で疲れた、英語の説明が難しかった。 | 印象の理由を言葉にし、別の日・別の方法で補えるか考える。 |
| まだ確認していないこと | 年度途中の受け入れ、支援の費用、修了後の資格が未回答。 | メールで質問し、担当者・回答日・根拠資料を記録する。 |
学校ごとに授業言語、学年暦、費用の含め方が違うため、数字は同じ条件で並べてください。たとえば、入学時に必要な一時費用と毎年の費用を分ける、通学時間は玄関から校舎までで比べる、支援内容は対象・担当者・頻度・費用を揃えて聞く、といった方法があります。
見学・説明会の予約で使えるメール文例
英語での連絡が必要な学校には、短い英文で「子どもの状況・見たいこと・参加条件」を伝えます。未確定の進路を決定事項のように書かず、返信で確認したい項目を具体的にします。
Subject: Request for a school tour / open house
Dear Admissions Team,
My family is exploring schools for my child, who is currently [age] years old and in [current grade]. We are considering [school year / grade] for possible enrollment.
Could you please let us know whether you offer a campus tour or an open house? If available, we would appreciate information about the next dates, the languages used, whether my child may attend, the duration, any participation fee, and the reservation process.
We would also like to ask about [one or two questions, such as language support / tuition and additional fees / mid-year entry].
Thank you for your help.
Kind regards,
[Parent or guardian name]
日本語で書く場合も、同じ順序で十分です。「子どもの年齢と現在の学年」「希望する見学方法と時期」「同伴・言語・費用」「質問したいテーマ」を記し、診断名や詳しい家庭事情は、相談に必要な場合に限って伝えます。
インターナショナルスクールの見学・説明会についてよくある質問
最初に、本人が毎日過ごす授業の形、対象学年と募集状況、支援の相談先、総費用、通学方法を確認します。学校の説明を聞くだけでなく、希望学年の時間割や募集要項など、後から読み返せる資料も受け取れるか尋ねてください。
学校やイベントによって異なります。保護者のみの説明会や、子ども同伴の見学を分けている場合もあるため、予約前に対象年齢、同伴可否、所要時間を主催校へ確認してください。
説明会は教育方針、募集、費用などを聞く形式が中心で、キャンパスツアーは教室や施設を見て回る形式が中心です。学校によって内容が重なることもあるので、当日見られる場所と質問時間を申込先に確認しましょう。
見学は入学選考とは別の機会で、参加だけで合格や入学許可が決まるとは限りません。空席、出願書類、面接・試験などの正式な条件を募集要項とAdmissions担当者に確認してください。
参加できるか、説明会に日本語の回があるかは学校ごとに異なります。通訳の可否、資料の言語、質問を事前に送れるかを尋ね、必要なら家族や支援者の同席を相談してください。
学校やイベントによって異なります。無料と決めつけず、参加費、予約後のキャンセル条件、交通費、体験授業やShadow Dayの追加費用を申し込み前に確認してください。
出願前の見学を受け付ける学校もありますが、予約方法や訪問できる時期は異なります。公式サイトのVisit、Admissions、Open Houseの案内から、最新日程と申込条件を確かめてください。
オンラインでは教育方針、授業方法、入学条件などを質問できますが、通学経路、教室の広さ、休み時間の様子など現地でしか分かりにくいことがあります。気になる点を後日個別ツアーや写真・動画で確認できるか聞いてください。
各校について、公式資料で確認した事実、本人と保護者の印象、まだ確認していない項目を分けて記録します。対象学年、支援、費用、通学、修了後の進路など同じ項目で並べ、未回答は学校へ追加で質問してください。
学校の制度上の位置づけによって異なります。文部科学省は、インターナショナルスクールのうち一条校として認められていない学校への在籍だけでは、就学義務を履行したことにならない場合があると案内しています。検討中の学校と居住自治体の教育委員会へ個別に確認してください。
この記事で確認した公式情報
施設の見学方法・対象・開催予定は、各校の公式ページを2026年10月25日に確認しました。日程や予約条件は変更されるため、出発・申込前に掲載元で最新情報を確認してください。
- Hokkaido International School「Admissions」(School Tourの事前予約、Grade Placement、募集状況)
- Nagoya International School「Admissions Events」(Open Campus Day、説明会、個別ツアー)
- Nagoya International School「Open Houses」(日程、対面・オンライン、使用言語)
- Nagoya International School「Visit our Campus」(個別ツアーの内容と言語)
- Tokyo International School「Visit Us / School Tour & Online Open House」(見学、オンライン説明、移転後住所)
- 文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(制度上の位置づけ)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY公式サイト(対象年齢、開校予定、体験クラス)
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「お問い合わせ」(体験・個別相談)
情報確認日:2026年10月25日


