大阪市城東区から通えるフリースクール5選|通学型と1日500円の居場所、性格が正反対の2か所【2026年版】

大阪市城東区から通えるフリースクール5選
大阪市城東区には、性格のまったく違う2か所のフリースクールがあります。ひとつは京阪野江駅のすぐそばで月〜金に開く通学型、もうひとつは保護者が共同で運営する1日500円の居場所です。「まず学びを立て直したい」のか「まず安心していられる場所がほしい」のかで、選ぶ先が変わります。この記事では区内2か所と、旭区・都島区の3か所を並べて整理します。
この記事でわかること
  • 城東区内で通えるフリースクールは2か所。志塾フリースクールTRANSIT教室(成育3-14-13)と、フリースペース ひまわり(蒲生1-6-21)です
  • この2か所は性格がまったく違います。TRANSITは月〜金の通学型、ひまわりは火・木・(金)の居場所型で1日500円
  • TRANSITの対象は小学4年生から。小学1〜3年生は対象外です
  • 城東区・鶴見区には市の教育支援センターがありません。市内3か所は花園(西成区)・新大阪(東淀川区)・桃谷(生野区)です
  • 大阪市に、フリースクール利用料の保護者向け補助は確認できませんでした。かわりに「習い事・塾代助成」(月上限1万円)が使える施設があります
  • TRANSITの公式サイトには「出席認定の取得率はほぼ100%」とあります。ただし可否を決めるのは在籍校の校長先生です
  • 大阪府の「まいど」は大阪市立の在籍者を対象から外しています。大阪市民が使うのは市の2系統です
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。紹介する5か所のなかに自社の教室(大阪都島校)を含めていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの4か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。

目次

区内2か所。ただし「通学型」と「居場所型」で性格が正反対です

数字から始めます。大阪市の不登校は令和6年度で小学校2,294人(2.05%)、中学校4,893人(9.55%)。中学生はおよそ10人に1人です。

城東区には民間のフリースクールが2か所あります。数としては多くありませんが、この2か所は、同じ「フリースクール」という言葉でくくれないほど性格が違います。ここを取り違えると見学が空振りになるので、先に整理します。

城東区の2か所は、こう違います
  • 志塾フリースクール TRANSIT教室(成育3-14-13・京阪野江駅すぐ)=月〜金 10:00〜18:00の通学型。学習も含めたプログラムがあり、ネット型・ハイブリッド型も選べます。対象は小学4年生〜高校3年生。月額は週1で11,000円から
  • フリースペース ひまわり(蒲生1-6-21・京橋駅から徒歩約8分)=火・木・(金)11:00〜17:00の居場所型。庭と台所があり、ゲームや工作、みんなで昼ごはんを作って過ごします。学習指導を前面に出す場ではありません。利用料は1日500円

選び方はシンプルです。「学校に戻る/進路を考える」を今すぐ考えたいならTRANSIT、「まず家以外に、安心していられる場所がほしい」ならひまわり。順番として、ひまわりで外に出ることに慣れてからTRANSITを検討する、という進み方もあります。

ひとつ注意があります。TRANSITの対象は小学4年生からで、小学1〜3年生は受け入れていません。低学年の子の場合、城東区内で平日に通える通学型は現時点で確認できませんでした。その場合は、この記事の3番目に挙げる旭区のクロッキオ教室(小学生から)や、北区のフリースクールみなも(6歳〜)が候補になります。

公的な窓口についても書きます。市の教育支援センターは市内に3か所しかなく、城東区にはありません。ただし公的な受け皿はこれだけではないので、後半で「2系統目」を説明します。

ノートと本が並んだ机の上

大阪市城東区から通えるフリースクール5選(比較一覧)

区内2か所に、旭区・都島区の3か所を足した5か所です。いずれも京阪・地下鉄・JRで城東区から数駅、または自転車圏内にあります。

スクール名 エリア(最寄り) 対象 形態 費用の目安
志塾フリースクール TRANSIT教室 大阪市城東区成育(京阪・JR「野江」駅からすぐ) 小学4年生〜高校3年生 月〜金 10:00〜18:00(土日祝休)/通学・ネット・ハイブリッド 入会金11,000円/月11,000〜31,900円(税込)
フリースペース ひまわり 大阪市城東区蒲生(京橋駅から徒歩約8分) 小学生以上 火・木・(金)11:00〜17:00の居場所型 利用料 1日500円(入会金なし)
志塾フリースクール クロッキオ教室 大阪市旭区高殿 小学生〜概ね20歳 月・火・水・金 10:00〜16:00/木 13:00〜16:00 入学金10,000円/月謝29,000円ほか(府公表資料)
トライ式中等部 京橋キャンパス 大阪市都島区東野田町(京橋駅周辺) 中学1年生〜中学3年生 月〜金 9:00〜18:00で通う日・時間を選べる 入学金55,000円・学費44,000円ほか(府公表資料)
NIJINアカデミー 大阪都島校 大阪市都島区高倉町 小学1年生〜中学生 水曜のリアル教室(週1回・定員6名)+メタバース校舎 ハイブリッド通学 月49,643円(入学金33,000円)

5か所を1か所ずつ紹介します

1. 志塾フリースクール TRANSIT教室(城東区成育)|野江駅すぐ。登下校の時間を決めない

運営:特定非営利活動法人 志塾フリースクール/大阪市城東区成育3-14-13 旭伸ビル4階/06-6180-8663

京阪・JRの野江駅からすぐという立地で、蒲生四丁目駅・野江内代駅からも徒歩10分以内と公式が書いています。開所は月〜金の10:00〜18:00。公式は「決められた登校時間も下校時間もありません」としており、生活リズムがまだ整わない段階でも通い始めやすい運営です。

対象は小学校4年生〜高校3年生。小学1〜3年生は対象外なので注意してください。コースは通学型のほかにネット(オンライン)型・ハイブリッド型があり、外出が難しい時期から段階的に通学へ移せます。毎月最終火曜には「こども食堂」も開いています。

費用は入会金11,000円、月額が通常31,900円・週2 22,000円・週1 11,000円(税込)。保険代650円/年、空調費500円/月が加わります。大阪市の塾代助成カードが使えます。出席扱いについて公式は「出席認定の取得率はほぼ100%」と書いていますが、これは同施設サイトの表現です。可否を決めるのは在籍校の校長先生であり、100%を保証するものではありません。

2. フリースペース ひまわり(城東区蒲生)|親の会が運営。1日500円の居場所

運営:親の会「和み」共同運営/大阪市城東区蒲生1丁目6-21/090-9695-1846

2009年オープン、保護者が共同で運営する非営利の居場所です。公式のアクセスは「JR大阪環状線・東西線「京橋」北口または京阪「京橋」中央改札口から東へ徒歩約8分」。

庭があり、マンガと絵本のコーナーがあり、テレビのある洋室と台所があります。過ごし方はゲームやボードゲーム、工作、みんなで昼ごはんを作ること。学習指導を前面に出す場ではないので、「勉強より先に、安心していられる場所がほしい」段階の子に向きます。子どもの交流会「パズル」(月1回)、保護者向けの「和みCafe」もあります。

費用は利用料1日500円(昼食代は別)。入会金はなく、月1口500円からのサポーター会費をお願いする形です。開所は火・木・(金)の11:00〜17:00で、金曜は前日夜9時までの予約制。祝日は基本的にお休みです。出席扱いについては公式に記載がなく、確認できませんでした。

3. 志塾フリースクール クロッキオ教室(旭区高殿)|旭区。小学生から20歳まで平日5日

運営:特定非営利活動法人 志塾フリースクール/大阪市旭区高殿7-18-7/06-4392-4109

城東区からは、京阪で野江から関目まで1駅、または地下鉄谷町線で関目高殿へ。区の北側からなら自転車でも行ける距離です。

志塾フリースクールの旭区の教室です。レヴィスタ(西成)・TRANSIT(城東)と同じ運営で、料金体系も同じ。小学生から概ね20歳まで受け入れ、平日5日開いています(木曜のみ13:00開始、毎月最終木曜は休み)。

費用は入学金10,000円(兄弟在籍なら5,000円)、月謝29,000円、保険料650円/年、空調費500円/月。塾代助成カードが使えます。

高殿は大阪メトロ谷町線の関目高殿駅、京阪の関目駅が近いエリアです。城東区・都島区の北側からも自転車圏内にあります。

4. トライ式中等部 京橋キャンパス(都島区東野田町)|京橋。市の東側からなら乗り換えなし

運営:トライ式高等学院/大阪市都島区東野田町2-4-20/0120-919-439

城東区からは、京橋がそのまま生活圏です。蒲生四丁目・野江のどちらからも徒歩か一駅で着きます。

梅田キャンパスと同じ運営・同じ仕組みで、場所が京橋です。JR・京阪・地下鉄が集まる京橋は、大阪市の東側・北側のどこからでも乗り換えなしで着きやすい駅なので、梅田より京橋のほうが近い家庭はこちらが候補になります。

対象は中学生のみ。通学・在宅・オンラインを組み合わせ、登校の頻度と時間割を個別に決められる点も梅田と同じです。大阪府の公表資料では開所が月〜金 9:00〜18:00となっており、午後からの登校もできます。

費用は府の公表資料で入学金55,000円、システム費33,000円、行事運営費12,100円、設備費5,500円、学費44,000円。大阪市の塾代助成カードが使えます(市内在住の小5〜中3が対象・月額上限1万円)。

5. NIJINアカデミー 大阪都島校(都島区高倉町)|週1日の教室と、平日のオンライン学級

運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/大阪都島校=大阪市都島区高倉町/リアル教室は毎週水曜・定員6名

城東区からは、都島も生活圏です。京橋から一駅、または自転車で行ける距離にあります。

最後に自社の教室を挙げます。大阪都島校は毎週水曜のリアル教室(定員6名)と、平日のメタバース校舎を組み合わせた形です。リアル教室だけに通うのではなく、週4日はオンラインの学級に所属し、週1日だけ教室に行く、という設計になっています。

オンラインの部分には担任がいて、学級があり、時間割があります。朝の会があり、同じ学年の子と毎日顔を合わせます。「家から出るのがまだ難しい」段階でも、所属だけは先につくれるのがこの形の意味です。

費用はハイブリッド通学で月49,643円、初月のみ入学金33,000円。出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年8月時点・当社調べ)。ただし最終判断は在籍校の校長先生です。

電卓とノートで費用を計算する

大阪市城東区から通う場合の費用相場と、大阪市に補助がない話

大阪市内のフリースクールは、月額0円から73,700円までという、他都市ではあまり見ない幅があります。入学金も0円から110,000円まで開きます。だから「月額いくらか」だけを見て比べると順位が入れ替わります。

項目 大阪市内の幅 見落としやすい点
入学金 0円(八洲学園中等部・こばしょ・なごむ)〜110,000円(N中等部) 初年度だけかかる費用。月額が安くても入学金で逆転することがあります
月額 0円(八洲学園中等部=教材費 年5,000円のみ)〜73,700円(N中等部 週5) 「週1」「週3」で倍近く変わる施設が多いので、通える日数を決めてから比べます
月額以外の固定費 保険料650円/年、空調費500円/月、設備管理費11,000円/月、学校連携費5,000円/月 など 施設ごとに名前が違います。月額に含まれるかを必ず聞いてください
交通費 通学定期が使える場合があります 大阪市内は地下鉄の定期代が意外に大きいので、総額に入れて計算します

そのうえで、お金について大阪市民が知っておくべきことを2つ書きます。

ひとつめ。大阪市には、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度が確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象で、大阪市民は使えません。

ふたつめ。そのかわり大阪市には「習い事・塾代助成事業」(塾代助成カード/デジタルクーポン)があります。大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生が対象で、月額上限1万円。フリースクールでも登録事業者なら使えます。この記事で塾代助成が使えると確認できたのは、志塾フリースクール(TRANSIT・クロッキオ・レヴィスタ)、フリースペースなごむ、フリースクール・フォロ、クラーク国際中等部 大阪天王寺、トライ式中等部(梅田・京橋・天王寺)、こばしょです。こばしょは「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と公式に明記しています。

自宅のテーブルで学ぶ子ども

その前に。大阪市の公的な窓口は「2系統」あります

民間を探す前に、公的な窓口を確認してください。大阪市の場合、不登校の子どもが通える公的な場所は2系統あり、担当する部署も、申し込み方も違います。「市の教室は3か所しかない」と思い込んでいる保護者がとても多いのですが、実際にはもう1系統あって、そちらは市内12か所にあります。

大阪市の公的な受け皿は2系統
  • 系統A:大阪市教育支援センター(教育委員会)。市内に3か所=花園(西成区花園北2-16-26)/新大阪(東淀川区東中島3-7-28)/桃谷(生野区勝山北4-9-22)。対象は大阪市立の小中学校・義務教育学校に在籍している児童生徒で、開所は課業日の月〜金・原則10:00〜15:00。申し込みは在籍校に相談するか、教育委員会事務局へ(06-6208-9174)
  • 系統B:不登校児童通所事業の「通所ルーム」(こども青少年局・中央こども相談センター)。中央通所ルーム1か所+サテライト11か所の、合わせて12か所。対象は公式に「小中学生(主には中学生)の不登校の子ども」と書かれています。申し込みは中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります
  • サテライトがあるのは11区です=此花・港・西淀川・東淀川・生野・旭・住之江・住吉・東住吉・平野・西成。中央通所ルームは中央区森ノ宮中央1-17-5(中央こども相談センター分館)にあります
  • 系統Bは、在籍校を通すことが条件だとは書かれていません。公式の説明は「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」。まず保護者が電話して相談を始められます
  • 費用については、系統A・系統Bとも大阪市の公式ページに記載がなく、確認できませんでした。公的な事業ですが、金額が明記されていない以上ここで「無料」とは書けません。問い合わせのときに必ず確認してください
  • 校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)は令和8年度で80校(小40・中40)。全校にあるわけではなく、設置校は公表されていません。自分の子の学校にあるかどうかは、担任か教頭に直接聞いてください
  • 学びの多様化学校は大阪市立心和中学校(浪速区日本橋東3-1-23)。出願できるのは大阪市立中学校に在籍している生徒です

城東区には、系統Aの3か所も、系統Bのサテライトもありません。いちばん近いのは、系統Aが生野区の桃谷(勝山北4-9-22)、系統Bが旭区のサテライト旭(森小路2-5-29)です。サテライト旭は京阪・地下鉄今里筋線で城東区から数駅なので、現実的な距離にあります。まずは06-4301-3181に電話して、城東区から通える場所があるかを聞いてみてください。

ここで、大阪市民がいちばんつまずく点を書きます。「大阪府不登校支援センター まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。検索で「まいど」にたどり着いても、大阪市立の小中学校に通っている子は使えません。大阪市民が使うのは、上に書いた市の2系統です。

出席扱いについては、大阪市に独自のものがあります。大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)です。ここには「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。さらに大阪市には「民間施設 訪問票」という様式があり、学校が施設を見に行って確認する仕組みまで用意されています。施設を選ぶときは「大阪市の訪問票に対応した実績がありますか」と聞くのが、いちばん早い確認方法です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで見てきて、どれも今の子どもには難しそうだ、と感じることがあります。地下鉄で20分かかる、朝10時に家を出るのが無理、知らない人のいる部屋に入れない——理由はさまざまです。

大阪市は施設の数そのものは多い街です。それでも合わないときは、場所が足りないのではなく、「外に出る」という前提が今の状態に合っていない可能性があります。そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
家から出る必要 なし。自室から参加します あり。往復の移動が毎回発生します
所属感 担任と学級があり、毎日同じ顔ぶれに会えます 通った日にだけ人と会います
費用 交通費がかかりません 月額+定期代。大阪市内は地下鉄代が積み上がります
出席扱い 在籍校の校長判断。記録を出せる体制があるかが鍵です 同じく在籍校の校長判断です
向く時期 外出そのものがまだ難しい時期 外には出られるが、学校の集団が難しい時期

オンラインが向いているのは、こういうときです

こんなときは、まずオンラインから
  • 家から出ること自体に、まだ体力がいる
  • 午前中に起きて支度をする、が今は難しい
  • 知らない場所・知らない人がいる部屋に入るのがつらい
  • 見学に行ったが、本人が「行きたくない」と言った
  • 通える範囲に施設はあるが、送迎できる大人が家にいない

大阪市城東区の場合、地下鉄やJRで市内のどこへでも出られる一方で、朝の時間に家を出られるかどうかが最初の関門になります。まずオンラインで所属をつくり、動けるようになってから通所を足す、という順番でも遅くありません。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは必ず確認してください。

①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型は所属感が育ちません。②担任がいるか。毎日同じ大人が見てくれる体制かどうかで続き方が変わります。③在籍校に出す記録(出席状況・活動内容)を作ってもらえるか。大阪市には民間施設の訪問票があるので、この記録の有無は出席扱いに直結します。④体験のあとに断りやすいか。体験が実質の勧誘になっていないかを見てください。

お断り

⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つの観点は、自社に有利な項目を並べたものではなく、オンラインを選ぶときに共通して見るべき点として挙げています。他社のオンラインスクールでも同じ項目で比べてください。

テーブルで向かい合って話す親子

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。大阪市の場合、特に次の質問が効きます。

見学のときの質問リスト
  • 初年度の総額はいくらですか。入会金+(月額+保険料・設備費など)×12+定期代で計算してもらいます
  • 大阪市の塾代助成カードは使えますか。使えるなら月1万円まで軽くなります。登録事業者かどうかで決まります
  • 大阪市の「民間施設 訪問票」に対応した実績はありますか。大阪市には学校が施設を見に行く様式があります。対応実績があるかは出席扱いの実務に直結します
  • 在籍校に出す記録は、どんな形式で、どのくらいの頻度で出しますか。「連携しています」だけでは中身がわかりません
  • 今いる子は何人で、来る曜日はばらけていますか。「定員20名」でも、実際に同じ日に来るのが2人なら雰囲気は全く違います
  • 合わなかったときの辞め方はどうなりますか。違約金、返金、休会の扱いを先に聞いておきます
  • 途中で日数を減らしたり増やしたりできますか。週5から週1に落とせるかどうかは、続けられるかを大きく左右します

そして、できれば本人を連れて行く前に、保護者だけで一度見に行ってください。本人が「行きたくない」と言ったときに、その場所の何が合わなかったのかを保護者が言葉にできます。

よくある質問

大阪市城東区にフリースクールはありますか。
あります。この記事で確認できたのは2か所です。志塾フリースクール TRANSIT教室(成育3-14-13・京阪野江駅すぐ)と、フリースペース ひまわり(蒲生1-6-21・京橋駅から徒歩約8分)です。前者は月〜金の通学型、後者は火・木・(金)の居場所型で、性格がかなり違います。
城東区で、小学校低学年の子が通える場所はありますか。
城東区内では確認できませんでした。TRANSITの対象は小学4年生からで、小学1〜3年生は受け入れていません。フリースペース ひまわりは「小学生以上」とされていますが、公式ブログには年齢・学年の明記がなく、低学年の受け入れは確認できませんでした。低学年なら、旭区の志塾フリースクール クロッキオ教室(小学生〜)や、北区東天満のフリースクールみなも(6歳〜)が候補になります。
大阪市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか。
確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象で、大阪市民は使えません。
大阪市の塾代助成カードは、フリースクールでも使えますか。
登録事業者であれば使えます。対象は大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生で、月額上限は1万円です。施設ごとに違うので、見学のときに必ず確認してください。フリースクール「こばしょ」のように「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と明記している施設もあります。
大阪府の「まいど」は使えますか。
大阪市立の小中学校に在籍している場合は使えません。大阪府不登校支援センター「まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。大阪市民が使うのは、大阪市教育支援センター(市内3か所)と、こども相談センターの通所ルーム/サテライト(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)です。
公的な相談は、学校を通さないとできませんか。
大阪市には公的な窓口が2系統あり、申し込み方が違います。大阪市教育支援センター(花園・新大阪・桃谷の3か所)は、在籍校に相談するか教育委員会事務局(06-6208-9174)へ連絡する流れです。もうひとつの「不登校児童通所事業」の通所ルーム(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)は、中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります。公式には「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」と書かれており、在籍校を通すことが条件とは書かれていません。なお費用については、どちらも公式ページに記載がなく確認できませんでした。
フリースクールに通うと、必ず出席扱いになりますか。
なりません。決めるのは在籍校の校長先生です。大阪市には「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)があり、「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。「できる」であって「する」ではありません。施設のサイトに「出席にカウントされます」「ほぼ100%」と書いてあっても、それは各施設の実績や方針の表現です。
窓辺で本を読む子ども

まとめ

大阪市城東区は、通学型(TRANSIT)と居場所型(ひまわり)が1か所ずつある区です。数は多くありませんが、性格が正反対なので、今の子どもの状態に合うほうを選べます。学習と進路を考えたいならTRANSIT、まず外に出ることから始めたいならひまわりです。

最初の一歩としておすすめしたいのは、こども相談センターの通所ルーム(06-4301-3181)に、保護者から直接電話してみることです。城東区には市の教育支援センターがありませんが、こちらは在籍校を通すことが条件とは書かれておらず、まず保護者が電話して相談を始められます。あわせて、在籍校の担任か教頭に「この学校に校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)はありますか」と聞いてください。令和8年度は市内80校にありますが、設置校は公表されていません。

フリースペース ひまわりについて、ひとつお伝えしておきます。公式ブログの通常記事の更新が2026年1月で止まっています。閉所を示す記述はありませんが、行く前に必ず電話(090-9695-1846)で開所を確認してください。金曜は前日夜9時までの予約制です。

そして、TRANSITの公式サイトには「出席認定の取得率はほぼ100%」と書かれていますが、これは同施設の実績の表現であって、出席扱いを保証するものではありません。決めるのは在籍校の校長先生です。見学のときは「大阪市の民間施設 訪問票に対応した実績はありますか」と聞いてください。

この記事の内容を確かめるための一次資料

  1. 大阪府「子どもたちの社会的な自立のために 不登校児童生徒への支援と取組み」別添資料(令和8年2月版)(PDF)
  2. 大阪市「いじめ、不登校、教育に関する相談についてよくある質問」(不登校児童通所事業の通所ルーム一覧)(大阪市)
  3. 大阪市「不登校児童生徒支援のための大阪市教育支援センターについて」(大阪市)
  4. 大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)
  5. 大阪市「学びの多様化学校等の開設について」(大阪市)
  6. 大阪市立心和中学校(学校サイト)
  7. 大阪市「習い事・塾代助成事業」
  8. 志塾フリースクール TRANSIT教室(公式)
  9. フリースペース ひまわり(公式ブログ)
  10. 志塾フリースクール(公式)
  11. トライ式中等部(公式)
NIJINアカデミー|オルタナティブスクール小中高一貫校

「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。大阪市内では都島区高倉町にリアル教室があり、毎週水曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月17日 / 最終更新:2026年9月17日
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