場面緘黙の子への学校での対応・支援|「話す圧」を減らす関わりと相談先

場面緘黙の子が話す圧の少ない静かな環境で安心して過ごすイラスト

家では元気に話せるのに、学校では声が出ない——場面緘黙(かんもく)の子は「わざと話さない」のでも「人見知り」でもなく、特定の場面で強い不安から声や体が動かなくなる状態です。まわりに気づかれにくく、「無理に話させよう」とするほど本人は追い詰められてしまいます。この記事では、学校でできる対応・支援と、家庭での関わり、相談先を整理します。

NIJIN代表・オルタナティブスクール校長 星野達郎

監修・執筆

星野 達郎(ほしの たつろう)

元小学校教員・不登校の専門家。日本最大級のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」校長として、発達特性のある子や不登校の子の学びに日々向き合っています。YouTube運営者情報

目次

場面緘黙とは?「話さない」ではなく「話せない」

場面緘黙は、家庭など安心できる場所では話せるのに、学校など特定の状況では話すことが難しくなる状態です。不安が背景にあり、本人は「話したいのに話せない」つらさを抱えています。まず「話す」ことをゴールにせず、安心して過ごせることを最初の目標にするのが大切です。特性の全体像は発達特性ガイドもご覧ください。

🎥 タツロー校長が動画で解説

不登校専門家でありオルタナティブスクール校長のタツロー校長が、不安の強い子・話すことがつらい子への環境の大切さを解説します。

このほかの解説は、タツロー校長のYouTubeチャンネル「脱・学校のタツロー校長」でもご覧いただけます。

学校でしんどくなりやすい場面と対応

場面緘黙の子がつらくなりやすい場面と、学校でできる対応の一般的な例
つらくなりやすい場面学校でできる対応の例
音読・発表・点呼「話す」以外の参加方法を用意(うなずき・カード)
「話して」と促される無理に話させない/答えを待ちすぎない
大人数・にぎやかな場少人数・落ち着いた環境から慣らす
できたことに注目されすぎるさりげなく認める/過度に褒めすぎない
場面緘黙の子が話す圧の少ない静かな環境で安心して過ごすイラスト
「話す」より「安心して居られる」を最初の目標に

家庭でできる関わり

あせらず支える3つの軸

「話せない」を責めない

不安の症状であって、わがままではないと理解する。

話す以外の表現を認める

筆談・指さし・うなずきなど、伝わればOK。

安心を積み重ねる

小さな成功を焦らず、本人のペースで。

学校と連携して進めるステップ

学校と進める4ステップ
1

様子を共有

家では話せることを担任に伝える

2

参加の形を相談

話さずに参加できる方法を決める

3

安心できる関係から

少人数・信頼できる相手から広げる

4

合う環境も検討

少人数・オンラインなど話す圧の少ない場

小学生の対応は小学生の場面緘黙|家庭と学校でできる対応、背景と将来は家では話せるのに学校で話せないのはなぜ?、才能の伸ばし方は場面緘黙の子の才能を伸ばすがくわしいです。

NIJINアカデミーの子どもたちの声

NIJINアカデミーで学ぶ子どもたちの実際の様子
オンライン中心のNIJINアカデミーで学ぶ子どもたちの実際の様子

「オンラインで本当に変わるの?」という不安に、実際に通った子どもたちの声で答えます(出典:子どもの声保護者の声進路実績)。

中学で不登校 → 高校で生徒会へ

さきさん

「不登校から、学校をつくる側へ」。安心できる場づくりに取り組んでいます。インタビュー

教室に入れなかった → 全日制高校へ

かえでさん

デザインや絵を通じて「好き」が見つかり、それが進路になりました。インタビュー

つらい時期を経て、夢へ

ひろきさん

いまは「世界で有名になりたい」と前を向いています。インタビュー

不登校でも全国に仲間

ゆずきくん/なっちゃんマン

メタバースで全国に友達ができた子も。ゆずきくんなっちゃんマン

保護者の声:「多くの仲間がいるんだと思えました。社会とのつながりを感じられて、親子共にNIJINを選んで本当に良かったです。」
言葉以外のやり取りで子どもに寄り添う保護者のイラスト
伝わればOK。筆談やうなずきも立派なコミュニケーション

相談できる場所

  • 学校のスクールカウンセラー・担任・特別支援コーディネーター
  • 自治体の教育相談窓口・発達障害者支援センター
  • 児童精神科・小児科などの医療機関(見立てが必要なとき)
  • 場面緘黙の親の会・当事者団体
少人数・オンラインで安心して参加する子どものイラスト
話す圧の少ない場でなら、力を出せます

よくある質問

Q. そのうち自然に話せるようになりますか?
環境が合い安心が積み重なると変化することはありますが、個人差が大きく、適切な理解と支援が助けになります。「待つだけ」より、話さなくても参加できる工夫を重ねることが大切です。
Q. 無理にでも発表させたほうが克服できますか?
無理じいは不安を強め、逆効果になりやすいと言われます。本人が安心できる範囲から少しずつ、が基本です。
Q. 診断は必要ですか?
診断の有無にかかわらず学校に配慮を相談できます。気になる場合は児童精神科などにご相談ください。
Q. 家では普通に話すので学校が信じてくれません。
「家では話せる」ことは場面緘黙の特徴です。様子を書き出して伝えたり、スクールカウンセラーに間に入ってもらうと理解が進みやすくなります。

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NIJINは、小学生から高校生まで、発達特性のある子どもが安心して学べる場を用意しています。全国どこからでも、まずは無料体験・相談から。発達特性のある子・不登校の子も多く通い、自分のペースで学んでいます。

小学生・中学生

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※ 本記事は一般的な情報の整理です。診断・治療・配慮の適用は、医療機関や自治体・学校などの専門窓口にご相談ください。参考:文部科学省・こども家庭庁などの公的情報もあわせてご確認ください。

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