- 熊谷市内に無料で通える場所が2か所あります。費用の心配なく最初の一歩を踏み出せます
- 埼玉県には、保護者向けにも施設向けにも市町村向けにもフリースクール補助がありません。費用は全額自己負担です
- 熊谷市には市独自の出席の取扱いガイドラインがありません。上尾市などとはここが違います
- 市の適応指導教室「さくら教室」は、所在地・開室時間・費用のいずれも公開されていません。電話(048-523-1570)から始まります
- 県の一覧で「フリースクール」に○が付いた団体は、熊谷市内にゼロです。ただし施設がないという意味ではありません
- 県の一覧には閉鎖済みの施設が残っています。この記事では現在の運営を確認できた施設だけを載せます
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社のスクールを挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。
熊谷は「情報が出てこない」地域です。だから無料の2か所から書きます
この記事を書くために、熊谷市とその周辺の施設を一つずつ公式サイトで確認しました。結果として分かったのは、熊谷は情報が出てこない地域だということです。
埼玉県が公開している「不登校の子供とその保護者を支援する民間活動団体・施設一覧」を見ると、熊谷市の欄には団体名が並んでいます。しかし、「フリースクール」という区分に○が付いている団体は、熊谷市内に1つもありません。学習支援や居場所として登録されている団体はあっても、フリースクールとして登録された施設はゼロなのです。
市の側も同じです。熊谷市の適応指導教室「さくら教室」は、所在地も開室時間も費用も公開されていません。公開されているのは電話番号(048-523-1570)だけ。そして熊谷市には、市独自の出席の取扱いガイドラインがありません。上尾市が令和6年2月にガイドラインを出し、校内教育支援ルームを全28校に設置しているのと比べると、差は小さくありません。
お金の話も先に書きます。埼玉県には、フリースクールに関する補助制度がありません。保護者向けにも施設向けにも市町村向けにもありません。県議会でこの点が問われたときの答弁は「国の責任において支援すべき」というものでした。熊谷市にも市独自の補助はありません。費用は全額が家庭の負担です。
ここまで読むと気が滅入るかもしれません。でも、ひとつ明るい事実があります。熊谷市内には、無料で通える場所が2か所あります。Uncut Gems熊谷と、学習支援フリースクール「てらこ」です。補助がない埼玉で、費用ゼロで始められる場所があるというのは、探す順番を変えるくらい大きな情報です。この記事はそこから書きます。

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。
熊谷から通えるフリースクール10選(比較一覧)
熊谷市内5か所と、高崎線・八高線・秩父鉄道で通える市外4か所、それにオンラインを1つ。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。熊谷は情報が出ていない施設が多いので、確認できなかった欄が多くなっています。これも実態です。
| スクール名 | エリア(最寄り) | 対象 | 開所 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. Uncut Gems熊谷 | 熊谷市宮町2-132 林ビル4階 | 小1〜5/小・中〜18歳/18〜25歳 | 水・金 14:00-20:00/木 10:00-14:00/土 14:00-18:00 | 無料 |
| 2. 学習支援フリースクール「てらこ」 | 熊谷市民活動支援センター内 | 中高生 | 確認できず(毎月最終水曜に食事提供) | 無料(申込不要・当日参加可) |
| 3. 熊谷なないろ食堂(学習支援「てらこや」) | 熊谷市石原1028-8 | 小・中(学習支援) | 月・水・金 17:00-19:00 | 中学生以下100円/高校生以上300円 |
| 4. 成美学園 熊谷校 | 熊谷市筑波1-146(熊谷駅北口 徒歩7分) | 中学生〜(明記なし) | 週1〜5日を選択/10時までの登校 | 非公開 |
| 5. スタディlab. | 熊谷市銀座3-37 3階 | 小・中(県の区分) | 確認できず | 確認できず |
| 6. アメージングカレッジ | 東松山市松本町2-10-30 | 小・中(明記なし) | 平日 9:30-15:05 | 非公開 |
| 7. Echo School | 本庄市駅南2-6-2(本庄駅 徒歩4分) | 中学生〜(高校通信制が主軸) | 平日 8:30-17:00 | 非公開 |
| 8. FUKAYA KIDS BASE | 深谷市菅沼401 | 小1〜中3 | 月〜土(時間は確認できず) | 確認できず |
| 9. ラフ・メイカー | 深谷市(社協ほか) | 小1〜中3 | 毎月第3金曜 10:00-12:00(月1回) | 確認できず |
| 10. NIJINアカデミー(オンライン) | 自宅から参加 | 小1〜中3 | 平日の学級制 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. Uncut Gems熊谷|無料。食事も学習支援もある。18歳を過ぎても居られる
運営:NPO法人 若者支援ひろば三愛/埼玉県熊谷市宮町2-132 林ビル4階/電話 080-8913-3794
費用は無料です。子どもも大人もかかりません。補助制度のない埼玉で、これは大きな情報です。埼玉県の「こどもの居場所マップ」にも掲載されています。
対象の幅がとても広いのが特徴です。小学1年から5年、小学生、中学生から18歳、そして18歳から25歳まで、それぞれに枠が用意されています。「中学を出たあとどうするのか」まで視野に入っている場所は多くありません。18歳で終わりにならないというのは、長い目で見たときに効いてきます。
開所は水曜と金曜が14時から20時、木曜が10時から14時、土曜が14時から18時。夜20時まで開いている日があるのは、この記事のなかでここだけです。中身は食事の支援、学習支援、ギフテッドの子ども向けプログラム、グループワーク、英会話レッスン(こちらは有料で、収益は活動に充てられます)。
出席扱いについては記載がなく、確認できませんでした。送迎についても記載がありません。ただし、費用がかからない以上、まず一度行ってみることに失うものはありません。熊谷で最初に電話する先として、ここを挙げます。
2. 学習支援フリースクール「てらこ」|無料。申込不要で当日行ける
運営:NPO法人あいだ/熊谷市民活動支援センター内
参加費は無料。そして申込が不要で、当日そのまま行けます。この2つが揃っている場所は珍しいです。「見学の予約を取る」という一段階が、いまはとてもしんどい、という時期があります。そこを飛ばせる場所として覚えておいてください。
公式サイトの説明がいいです。「勉強することだけが目的ではなく、まずは安心して過ごせることを大切にしています」。教材もカリキュラムもなく、質問があれば答えるという形です。毎月最終水曜には食事の提供もあります。
ただし条件があります。対象は「中高生」です。小学生は対象外の可能性が高いので、問い合わせで確認してください。開所曜日と時間、番地についても公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。場所は熊谷市民活動支援センターの中です。出席扱いについての記載もありません。
3. 熊谷なないろ食堂(学習支援「てらこや」)|中学生以下100円。夕方だけ
〒360-0816 埼玉県熊谷市石原1028-8/電話 080-7858-4277
こども食堂に学習支援「てらこや」がついた形です。費用は中学生以下100円、高校生以上と保護者が300円。フードパントリーやフードドライブ、弁当のテイクアウトも行っています。
注意点をはっきり書きます。開所は月・水・金の17時から19時。夕方だけです。平日の日中を過ごす場所ではありません。この記事では「フリースクール」の枠に入れていますが、実態はこども食堂と学習支援です。日中の居場所を探している場合には合いません。
ただし、夕方に「行き先がある」ことの意味は小さくありません。昼夜が逆転しかけている時期に、17時に出かける用事があるというのは、生活のリズムをつなぎ止める役割を果たします。対象学年は公式に記載がなく、確認できませんでした。出席扱いについても記載がありません。
4. 成美学園 熊谷校|熊谷駅北口から徒歩7分。週1日から5日まで選べる
成美学園 熊谷校(通信教育連携協力施設)/〒360-0037 埼玉県熊谷市筑波1-146 つくばねビル3F(JR熊谷駅北口から徒歩7分)
熊谷駅北口から徒歩7分。この記事の熊谷市内の施設で、駅からの距離が公式に分かるのはここだけです。週1日から5日までを選べて、「10時までの登校」という形になっています。朝が苦しい時期にも、10時までであれば間に合う日はあるはずです。
特徴は活動の中身です。現役のプロ講師による音楽レッスンがあり、午後は音楽・ゲーム・ものづくり・エクササイズといったクラブ活動が組まれています。少人数制で担任制。勉強だけを積み上げる場所ではありません。オンライン科もあります。
費用は非公開です。出席扱いについても記載がなく、確認できませんでした。対象学年についても、入学フォームの選択肢が「中学1年生以下/中学2年生/…」となっているだけで、明確な記載はありません。小学生を受け入れているかどうかは、必ず電話で確認してください。
5. スタディlab.|県の一覧に名前はありますが、情報が公開されていません
埼玉県熊谷市銀座3-37 3階/電話 048-522-9851
正直に書きます。この施設については、埼玉県の民間団体一覧に所在地が載っていること以外、ほとんど何も確認できませんでした。県の区分は「小学生・中学生・学習支援」です。
開所曜日、時間、費用、対象学年、出席扱い、送迎、オンライン対応。すべて確認できませんでした。運営元は連絡先のメールアドレスから学習塾の系列だと思われますが、法人名も直接には確認できていません。関連するとみられる公式サイトは、証明書の期限切れで下層のページが開けない状態でした。
それでもこの記事に載せているのは、熊谷市内で県の一覧に名前がある数少ない施設だからです。ただし、問い合わせの前に、現在も運営しているかどうかを電話で確かめてください。サイトの管理が止まっている可能性があります。この記事では、確認できないことを確認できないまま書いています。
6. アメージングカレッジ(東松山市)|平日9時30分から15時05分。時間割のある一日を過ごせる
運営:一般財団法人まごころ財団/埼玉県東松山市松本町2-10-30
平日の月曜から金曜、9時30分から15時05分。この記事のなかで、学校とほぼ同じ時間帯を週5日過ごせる場所はここだけです。「平日の日中をまるごと」という条件を満たす、熊谷周辺で唯一の候補になります。
掲げているのは「子どもと共につくる学校」。子ども・大人・教員が協働し、ときめきを学習の原動力とする教育実践の研究機関、という位置づけです。農学校などの体験学習があります。小中学生が在籍していることは確認できましたが、対象学年の明記はありませんでした。
費用は非公開、出席扱いについての記載もありません。最寄り駅と徒歩分数も公式には確認できませんでした。熊谷からは東武東上線ではなく、路線バスなどでの移動になります。週5日通う前提なら、交通手段と所要時間を最初に確かめてください。埼玉県の民間団体一覧には掲載されていませんが、公式サイトで実在と稼働を確認しています。
7. Echo School(本庄市)|本庄駅から徒歩4分。出席扱いの書き方が丁寧
運営:学校法人 塩原学園(本庄第一高等学校 通信制課程のサテライトキャンパス)/〒367-0041 埼玉県本庄市駅南2丁目6-2(本庄駅から徒歩4分)
高崎線で熊谷から本庄へ。駅から徒歩4分という立地と、平日8時30分から17時という長い開所時間が特徴です。学校法人が運営しているので、体制の面での安定感もあります。
この記事のなかで、出席扱いの書き方がもっとも丁寧なのがここです。「在籍校長の判断になりますが、その都度中学校に連絡し出席認定できるかを確認する」という説明で、認定されれば在籍校の出席日数に加算できる、という書き方をしています。断定せず、手続きの実際を説明しているという点で信頼できます。
もうひとつ、「本庄第一メタバース校舎」があり、自宅にいながら教員との面談や勉強の質問ができます。通える日と通えない日の差が大きい時期に、この形は効きます。対象学年と費用については確認できませんでした。高校の通信制課程が主軸の施設なので、中学生の受け入れ条件は必ず問い合わせてください。
8. FUKAYA KIDS BASE(深谷市)|小中どちらも。ただし公式サイトがありません
埼玉県深谷市菅沼401
対象は小学1年から6年、中学1年から3年。この記事のなかで、小中どちらも明記している数少ない施設です。みんなでゲームをしたり、料理をしたりというプログラムが行われています。開所は月曜から土曜とされていますが、時間は確認できませんでした。
正直に書きます。この施設には独自ドメインの公式サイトがありません。情報発信はX(旧Twitter)で行われています。費用、出席扱い、送迎、オンライン対応は、いずれも確認できませんでした。埼玉県の民間団体一覧にも掲載されていません。
それでも載せているのは、小学生を受け入れると明記している施設が、熊谷周辺には数えるほどしかないからです。ただし実在と現況は、必ず電話やSNSで直接確かめてください。
9. ラフ・メイカー(深谷市)|月1回。フリースクールではなく「居場所」です
深谷市市民活動団体 ラフ・メイカー/埼玉県深谷市(深谷市社会福祉協議会ほか)/電話 080-3278-3485
先に条件を書きます。開所は毎月第3金曜の10時から12時。月に1回、2時間だけです。通所型のフリースクールとは性質が違います。ゲームなどを通じた居場所づくりの活動です。対象は小学1年から6年、中学1年から3年で、埼玉県の民間団体一覧にも掲載されています。
月1回では平日の居場所にはなりません。ただ、「月に1回でいいから、家以外で同じ年ごろの子どもと過ごす機会がある」という状態は、何もないのとは違います。次の一歩を探す前の、いちばん軽い一歩として位置づけてください。
費用、出席扱い、送迎については確認できませんでした。所在地についても、埼玉県の一覧と他の紹介情報で記載が食い違っています(県の一覧は深谷市岡209-18、他は深谷市本住町12-8の社会福祉協議会1階)。活動場所が社協で、事務所が別にある可能性があります。行く前に電話で確認してください。
10. NIJINアカデミー(オンライン)|担任と学級がある。自宅から参加する
運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/オンライン
最後に自社のスクールを挙げます。通所ではなく、自宅から参加するオンラインのオルタナティブスクールです。担任がいて、学級があり、時間割があります。録画を見るだけの動画配信ではありません。対象は小学1年生から中学3年生までです。
熊谷の事情を踏まえて書くと、熊谷市内で平日の日中に開いている施設は、実質ありません。Uncut Gemsは木曜の午前だけ、なないろ食堂は夕方、てらこは開所時間が公開されておらず、成美学園は週1日から選ぶ形。学校と同じ時間帯を週5日過ごせるのは、東松山のアメージングカレッジと本庄のEcho Schoolだけで、どちらも市外です。
費用は月25,443円で、初月のみ入学金33,000円。埼玉県にも熊谷市にも補助がないため、全額自己負担です。ただし交通費はかかりません。東松山や本庄まで週5日通う場合の定期代を足すと、総額の順位は変わります。
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。これは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。認定するかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ほかの9か所と同じく、断定はしません。熊谷市には出席の取扱いガイドラインがないので、在籍校との相談は一から始めることになります。

熊谷市のフリースクールの費用相場と、補助制度がないという現実
熊谷では、そもそも費用が公開されていない施設がほとんどです。金額が分かるのは、無料の2か所と、なないろ食堂の1回100円だけ。相場を示すことすら難しいのが実情です。
| 項目 | 熊谷周辺の状況 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 無料で通える場所 | 2か所あります | Uncut Gems熊谷(無料)と、学習支援フリースクール「てらこ」(無料・申込不要)。補助のない埼玉では、ここから当たるのが合理的です |
| 費用の公開状況 | 9か所中6か所が非公開または確認できず | 成美学園・アメージングカレッジ・Echo Schoolは非公開、スタディlab.・FUKAYA KIDS BASE・ラフ・メイカーは確認できませんでした |
| 最も安い有料の選択肢 | 熊谷なないろ食堂(中学生以下1回100円) | ただし月・水・金の17時〜19時で、日中の居場所ではありません |
| 交通費 | 月0円〜約1万円 | 東松山や本庄に週5日通えば、定期代が毎月かかります。熊谷駅北口徒歩7分の成美学園とは総額が変わります |
| 埼玉県の補助 | ありません | 保護者向け・施設向け・市町村向けのいずれもありません |
| 熊谷市独自の補助 | ありません | 市が保護者に補助する制度は確認できませんでした |
| 熊谷市の出席ガイドライン | ありません | 上尾市は令和6年2月に公開しています。熊谷市は在籍校との相談を一から始めることになります |
埼玉で暮らす家庭が知っておくべきことを、2つ書きます。
ひとつめ。東京都は月2万円、千葉県内の一部の市は月1万〜2万円の補助を出しています。埼玉県にはそれがありません。県議会でこの点が問われたとき、「国の責任において支援すべき」という答弁がなされています。補助を待つのではなく、無料・低額の選択肢から先に当たるという組み立てが、熊谷では特に現実的です。
ふたつめ。埼玉県の民間団体一覧は、そのまま信じてはいけません。すでに閉鎖した施設が残ったままになっている例があります。必ず、その施設の公式サイトか電話で現在の運営を確認してください。この記事では、確認できたものだけを載せ、確認できなかった項目は「確認できず」と書いています。
その前に。市のさくら教室に電話してください
ここまで民間10か所を書いてきましたが、熊谷市には適応指導教室「さくら教室」があります。公的な教室なので、費用の面でも、在籍校との連携の面でも、民間より条件がいいはずです。
ただし、この教室については正直に書かなければなりません。所在地も、開室時間も、費用も公開されていません。公開されているのは電話番号だけです。
- 電話番号は048-523-1570です
- どこにありますか。何時から何時まで開いていますか。公開されていないので、ここから聞く必要があります
- 費用はかかりますか
- 申し込みは学校を通しますか、保護者から直接できますか
- 通った日は出席扱いになりますか。どういう手続きが必要ですか
- 見学はできますか
情報が公開されていないことは不親切ですが、それは教室の中身が悪いという意味ではありません。電話をかけて聞けば答えてもらえます。熊谷では、この一本の電話が最初の一歩になります。
あわせて、在籍校に校内の別室(校内教育支援ルーム)があるかどうかも聞いてください。上尾市のように全校設置を公表している自治体もあれば、学校ごとに事情が違う自治体もあります。熊谷市については全校設置の公表が確認できなかったので、在籍校ごとに確認する必要があります。
なお、埼玉県内の学びの多様化学校(不登校特例校)は2校です。さいたま市立いろどり学園と川口市立芝園学園中学校。ただしどちらも令和8年4月の開校で、それぞれの市に住んでいる子どもが対象です。熊谷市民は入れません。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。熊谷では、その感覚はかなり正確です。
理由ははっきりしています。熊谷市内に、平日の日中を通して過ごせる場所が事実上ありません。Uncut Gemsは木曜の午前だけ、なないろ食堂は夕方、てらこは開所時間が公開されておらず、成美学園は週1日から選ぶ形。学校と同じ時間帯を週5日過ごせるのは、東松山のアメージングカレッジ(平日9:30-15:05)と本庄のEcho School(平日8:30-17:00)だけで、どちらも市外です。
そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。まず、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内は駅近の成美学園(熊谷駅北口徒歩7分)が中心。週5日型は東松山・本庄と市外になります |
| 開いている日数 | 平日の学級制 | 熊谷市内で平日の日中を通して開いている施設は確認できませんでした |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 無料の場所が2か所ある一方、6か所は非公開または確認できず。補助がないため、有料の場合は全額自己負担です |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります。Uncut Gemsは18〜25歳の枠もあります |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 断定している施設はありません。Echo Schoolが「在籍校長の判断になりますが、その都度確認する」と書いているのが最も丁寧です |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学と面談を経てからになります。「てらこ」は申込不要で当日行けます |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 平日の日中をまるごと過ごせる場所が、市内に見つからない
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
熊谷では、市内の選択肢が「無料だが時間が限られる」か「時間はあるが費用が分からない」かのどちらかに寄っています。週の大半をどう過ごすかを考えるとき、家から参加できるオンラインは現実的な選択肢になります。あわせて、Uncut Gemsと「てらこ」は無料なので、オンラインと無料の居場所を組み合わせるという形も取れます。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです。熊谷市にはガイドラインがないので、報告の実務がそのまま交渉材料になります
- ③誰が、どのくらいの頻度で、在籍校に何を報告するのか。Echo Schoolのように「その都度確認する」と説明できる体制かどうかを聞いてください
- ④入会金と月額のほかに、施設使用料や教材費がかかるか。補助がない埼玉では、年間の総額がそのまま家計に乗ります
②は熊谷では特に重要です。市の文書がないぶん、施設の報告体制が交渉の土台になります。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
熊谷は、公式サイトに書かれていないことが特に多い地域です。だからこそ、最初の電話で聞くべきことがはっきりしています。次の7つです。
- いまも運営していますか。県の一覧には閉鎖済みの施設が残っています。熊谷ではこれを最初に聞いてください
- 月額はいくらですか。入会金はありますか。熊谷では9か所中6か所が非公開または確認できずです
- 何曜日の何時から何時まで開いていますか。市内で平日の日中を通して開いている施設は確認できませんでした
- うちの子の学年は受け入れていますか。「てらこ」は中高生、成美学園は対象学年の明記がありません
- 在籍校への出席の報告は、どういう形で、どのくらいの頻度でしていますか。熊谷市には出席の取扱いガイドラインがないので、ここが交渉の土台になります
- 1年間の総額はいくらですか。入会金・月額・教材費・施設維持費をすべて足した金額を聞く
- 見学や体験はできますか。「てらこ」は申込不要で当日行けます。Uncut Gemsは無料です

よくある質問
まとめ
熊谷でフリースクールを探すのは、正直に言って簡単ではありません。県の一覧で「フリースクール」に○が付いた団体は市内にゼロ。市の適応指導教室は所在地も時間も費用も非公開。市独自の出席ガイドラインもありません。埼玉県にも熊谷市にも補助はありません。
それでも、最初の一歩ははっきりしています。無料の2か所です。Uncut Gems熊谷(080-8913-3794)は子どもも大人も無料で、18歳を過ぎても居られます。学習支援フリースクール「てらこ」は無料で、申込不要・当日参加ができます。費用ゼロ、予約不要。これ以上に軽い一歩はありません。
同時に、市のさくら教室(048-523-1570)に電話してください。情報が公開されていないので、場所も時間も費用もそこで聞くことになります。公的な教室なので、在籍校との連携は民間より進めやすいはずです。
平日の日中をまるごと過ごせる場所を探すなら、東松山のアメージングカレッジ(平日9:30-15:05)か本庄のEcho School(平日8:30-17:00・本庄駅徒歩4分)です。どちらも市外で、費用は非公開。交通費と月額を合わせた年間の総額を、最初に確かめてください。
そして最後にもう一度書きます。県の一覧には閉鎖済みの施設が残っています。電話をかける前に、いまも運営しているかを確かめてください。



