- 戸田市内の民間は、週1回・無料の居場所が1か所だけです。平日通える施設は市外になります
- 戸田市は小学校12校すべてに「ぱれっとルーム」、中学校6校すべてに「きゃんばすルーム」を設置済みです
- 令和7年6月から、全中学校に民間企業の「きゃんばすルームサポーター」が配置されています(県南地区の自治体では初)
- 戸田市には補助制度がありません。板橋区にも東京都にも助成がありますが、戸田市民は対象外です
- さいたま市立いろどり学園(令和8年4月開校)は「市内在住」が要件です。近いのに戸田市民は入れません
- 埼京線1本で武蔵浦和・南与野へ行けます。ここが戸田市の強みです
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社のスクールを挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。
市内の民間は1か所。でも校内の受け皿は全校にあります
先に事実を並べます。戸田市内で確認できた民間の場所は「フリースペースもくれん」だけです。しかも開所は毎週火曜日と毎月第4土曜日。費用は無料です。平日の日中をまるごと過ごせる通所型のフリースクールは、市内に見つかりませんでした。
ここで終わると片手落ちになります。戸田市は、校内の受け皿を全校に整えています。
- 小学校「ぱれっとルーム」=全12校に設置。令和4年4月に3校でモデル設置→同年11月に全小学校へ拡大→令和5年度から全12校
- 利用は令和5年2月時点で総計101名。各校3〜4名程度が固定的に利用しています
- 中学校「きゃんばすルーム」=令和6年度に全6校に設置
- 令和7年6月16日から、フリースクールのノウハウを持つ民間企業による「きゃんばすルームサポーター」を全中学校に配置(県南地区の自治体では初)。学習支援・受験指導・見守り・教員との連携を担当します
- 「さわやか相談室」も全6中学校に設置(さわやか相談員6名が週5日、ボランティア相談員12名が週2〜3日、大学生ピアサポーターも)
- オンラインは認定NPO法人カタリバの「room-K」と連携
「校内に居場所がある」というのは、交通費も通学時間もかからないということです。教室には入れないけれど学校の建物までなら行ける、という段階の子どもにとって、これ以上に負担の少ない選択肢はありません。民間を探し始める前に、まずここを確認してください。
市の公的な教室も2か所あります。「すてっぷ」(教育センター2階・上戸田1-19-14)と「西すてっぷ」(西部福祉センター3階・美女木5-2-16、令和5年8月25日開所)。すてっぷは平日10時から15時、年190日程度の開所です。申し込みは学校経由で、市の案内は「各小・中学校を通しての申請になりますので、お子様が在籍する学校へお問い合わせください」となっています。問い合わせは教育センター(048-434-5660)です。
お金の話も書きます。戸田市には、市が保護者にフリースクール利用料を補助する制度が確認できませんでした。市の補助金等一覧を見ても、教育関連は通学合宿事業・海外留学奨学資金・英語検定受験費用助成などで、フリースクールの利用料は入っていません。埼玉県にも県レベルの利用料補助はありません。
ここが戸田市の難しいところです。隣の板橋区には「板橋区フリースクール等利用料助成金」があり、東京都には月最大2万円の助成があります。ところが、どちらも当該区・都に住んでいることが条件です。戸田市民が板橋区や北区のフリースクールに通っても、助成は受けられません。川を1本はさんだだけで、条件がまったく違います。

戸田から通えるフリースクール10選(比較一覧)
市内1か所と、埼京線・京浜東北線・東武東上線で通える市外8か所、それにオンラインを1つ。費用は公式サイトに書かれている金額をそのまま載せ、書かれていないものは「非公開」または「確認できず」としています。
| スクール名 | エリア(最寄り) | 対象 | 開所 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1. フリースペース もくれん | 戸田市(彩湖・道満グリーンパーク) | 小1〜中3 | 毎週火曜+毎月第4土曜 | 無料 |
| 2. フリースクール リエゾン | さいたま市南区別所6-6-8 D2(武蔵浦和駅 徒歩3分) | 小学生〜中学生 | 確認できず | 非公開 |
| 3. フリースクール アソマナ学園 | さいたま市浦和区常盤9-17-1 | 確認できず | 確認できず | 入学39,800円+週5 月98,000円/週2 月58,330円/週1 月49,130円 |
| 4. 星槎川口フリースクール(中等部) | 蕨市塚越5-37-16(西川口駅 東口 徒歩7分) | 中学生 | 週1日〜5日を自由に設定 | 入学20,000円+週1 15,000円〜週5 45,000円 ※出典が2019年 |
| 5. 学研WILL学園 さいたまキャンパス | さいたま市中央区鈴谷2-744-1(南与野駅 徒歩3分) | 小6〜高3 | 確認できず | 非公開 |
| 6. 浦和高等学園 小・中学部 | さいたま市浦和区前地3-14-12(浦和駅東口 徒歩15分) | 中学生 | 週3コース/週5コース | 非公開 |
| 7. ベネッセ高等学院 中等部 浦和キャンパス | さいたま市浦和区高砂2-1-1(浦和駅至近) | 中1〜中3 | 通学 週3回または週5回/オンラインは週1〜5日 | 通学 週5回 月59,100円/週3回 月45,100円/オンライン 月32,300円 |
| 8. フリースクール東京シューレ王子 | 東京都北区岸町1-9-19(王子駅 徒歩4分) | 6〜23歳 | 確認できず | 入会153,000円+月52,800円(減額制度あり) |
| 9. Me-Mic LABO アートスタジオ+フリースクール | 川口市里1190-701(新井宿駅 徒歩約11分) | 基本的に中学生以上 | 月〜金 10:00-16:00/土 10:00-20:00 | 施設維持費 年15,000円+1日3,000円 |
| 10. NIJINアカデミー(オンライン) | 自宅から参加 | 小1〜中3 | 平日の学級制 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円) |
10か所を1か所ずつ紹介します
1. フリースペース もくれん|戸田市内で唯一。無料で、屋外が舞台
フリースペースもくれん(運営法人名は確認できず)/活動場所:彩湖・道満グリーンパーク 南駐車場側広場(戸田市)/連絡はメール
戸田市内で確認できた唯一の居場所です。そして費用は無料。公式サイトには「火曜日も第4土曜日も、利用料は無料です」と明記されています。対象は小学1年から中学3年まで。
性格がはっきりしています。屋外が舞台です。彩湖・道満グリーンパークで、開園時間内に自由に過ごす形。制作道具やボードゲームが用意されていて、共同調理や課外活動もあります。「学校・家以外の『育ちの場』」という掲げ方です。個別コースはZoomでのオンラインにも対応しています。
ただし条件は明確です。開所は毎週火曜日と、毎月第4土曜日(こちらは飯能市の自宅)。週1回です。平日の日中をまるごと過ごす場所ではありません。「まず外に出る」「無料で試す」段階の選択肢だと考えてください。番地は公開されておらず、最寄り駅からの行き方、出席扱い、送迎については確認できませんでした。
2. フリースクール リエゾン(さいたま市南区)|武蔵浦和駅から徒歩3分。小学生も対象
フリースクールリエゾン リエゾンアカデミー/埼玉県さいたま市南区別所6-6-8 D2(JR埼京線・武蔵野線 武蔵浦和駅から徒歩3分)
戸田公園駅から武蔵浦和駅は埼京線で乗り換えなし。しかも駅から徒歩3分。そして対象が小学生から中学生まで。戸田市民にとって、アクセスと対象学年の両方で条件がいちばん良い候補です。
「脳科学をベースにした次世代型フリースクール」を掲げていて、無学年方式を採っています。心理士・カウンセラーによる個別対応、ワーキングメモリーや発達障がいへの対応も明記されています。スクーリングとオンラインの両方を実施しているので、通えない日の受け皿もあります。
出席扱いについては「学校との連携で出席扱いとなる為、不登校でも進学も心配ありません」と書かれています。ただし、出席扱いにするかどうかを決めるのは在籍校の校長です。施設側が決められることではありません。この点は必ず在籍校に確認してください。開所曜日と時間、費用については記載がなく、確認できませんでした。
3. フリースクール アソマナ学園(さいたま市浦和区)|料金体系が細かく公開されている
運営:特定非営利活動法人アソマナ/埼玉県さいたま市浦和区常盤9-17-1/電話 048-866-0000
埼玉県の民間活動団体・施設一覧で「フリースクール」の区分に○が付き、さいたま市の一覧にも掲載されている施設です。県と市の両方で確認できるという点で、この記事のなかでも裏付けが固い部類になります。
「遊んで学ぼう」をコンセプトに、ICT教材「すらら」と脳科学にもとづく個人応用学習、プログラミングを組み合わせています。学習支援者は発達科学研究所の認定資格を持つ方です。別サイトでオンラインのフリースクールも運営しています。
費用は細かく公開されています。入学金39,800円(税込・初回)。スクーリンググループは、スタンダード週5で月98,000円、アドバンス週2で月58,330円、エレメンタリー週1で月49,130円。スクーリング個別の完全個別学習コースは月88,550円。学習サポートコースはICT初期登録11,000円と2教科学習6,600円からです。この記事のなかでは高額な部類なので、週何日通うかで総額を計算してください。
出席扱いについては「学校との連携をとり不登校でも出席日数扱いになります。」と書かれています。こちらも、決めるのは在籍校の校長です。施設の実績と、自分の子どもが認定されるかどうかは別の話だと考えてください。対象学年と開所曜日・時間については記載がなく、確認できませんでした。
4. 星槎川口フリースクール(中等部)(蕨市)|週1日から5日まで選べる
運営:学校法人国際学園(星槎国際高等学校 川口学習センター 中等部)/埼玉県蕨市塚越5-37-16(JR京浜東北線 西川口駅 東口より徒歩7分程度)/電話 048-229-3522
週1日から週5日まで自由に設定できるのが特徴です。複数担任制と教科センター方式で、約60種類の選択授業があります。フェンシングや射撃の授業があり、WISC-Vなどの心理検査も受けられます。対象は中学生(中等部)です。
出席扱いについては「小中学校において、在籍する学校の校長の裁量により、フリースクール等の民間施設に通った期間を、学習指導要領上出席扱いすることができるようになり」と、制度の説明として書かれています。校長の裁量という条件をきちんと示しています。
費用は入学金20,000円、月額授業料が週1日15,000円・週2日22,500円・週3日30,000円・週4日37,500円・週5日45,000円。ただしこれは2019年の公式ブログ記事が出典です。現行の料金は必ず電話で確認してください。Web配信授業とオンライン授業に対応しています。開所時間帯と送迎については確認できませんでした。
5. 学研WILL学園 さいたまキャンパス(さいたま市中央区)|南与野駅から徒歩3分。訪問在宅指導がある
学研のサポート校 WILL学園 さいたまキャンパス(中等部)/〒338-0013 埼玉県さいたま市中央区鈴谷2-744-1 第一フロンティアビル3F(JR埼京線 南与野駅 徒歩3分)
戸田公園駅から南与野は埼京線で乗り換えなし、駅から徒歩3分。リエゾンと並んでアクセスが良い候補です。対象は小学6年生から高校3年生まで。無学年制で、フリースクールと通信制サポート校を兼ねています。
特徴は受け皿の広さです。不登校だけでなく、学習障がいや起立性調節障害にも対応すると明記しています。そして「訪問在宅指導やオンライン指導で完全サポート」とあり、通えない段階でも形があります。多彩な行事や体験学習、近隣大学への訪問、地元企業との職場体験の連携もあります。
開所曜日と時間、費用については公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。出席扱いについては「出席認定実績」のページへのリンクがあるだけで、引用できる原文は確認できませんでした。問い合わせのときに、月額・入会金・在籍校への報告の形をまとめて聞いてください。
6. 浦和高等学園 小・中学部(さいたま市浦和区)|カウンセラーが常駐している
浦和高等学園 小・中学部/〒330-0053 埼玉県さいたま市浦和区前地3-14-12 第2スミダビル3階(JR浦和駅 東口より徒歩15分)/電話 048-762-7968
埼玉県の民間活動団体・施設一覧で「フリースクール」の区分に○が付き、さいたま市の一覧にも掲載されています。住所と電話が両方の資料で一致していて、実在の裏付けは固い施設です。
中身は個別指導が中心で、ソーシャルスキルトレーニングを実施し、カウンセラーが常駐しています。ベーシックコースと個別コースから選べ、週3コースと週5コースがあります。e-ラーニングの「すらら」を活用しています。
注意点を書きます。県の一覧は「小中学部」、さいたま市の一覧は「中学部」と表記が揺れています。公式サイトにも小学生の受け入れについての記載がなく、確認できませんでした。小学生のお子さんの場合は、必ず電話で確認してください。費用と出席扱いについても記載がなく、確認できませんでした。
7. ベネッセ高等学院 中等部 浦和キャンパス(さいたま市浦和区)|通学とオンラインを切り替えられる
運営:株式会社ベネッセコーポレーション/埼玉県さいたま市浦和区高砂2-1-1 明治安田生命浦和ビル4階(浦和駅至近)
2026年4月に新設された拠点です。対象は中学1年生から3年生。小学生は対象外です。
使い方が柔軟です。通学スタイルは週3回または週5回。オンラインスタイルは週1〜5日を自由に選べます。そして体調不良のときなどはオンラインに切り替えられると案内されています。通える日と通えない日の差が大きい時期に、この形は実務的に効きます。
費用が公開されています。通学週5回で月59,100円、通学週3回で月45,100円、オンラインスタイルで月32,300円。入会金については「別途あり」とだけ書かれていて、金額は確認できませんでした。
出席扱いについては「生徒が現在の中学校に在籍しながら『出席扱い制度』に申請できるようサポートも行います」という書き方です。断定していません。ベネッセの教材とメンター・担任による支援体制が特徴で、「自分のペースで学び直せる第三の学び場」を掲げています。開所時間帯と送迎については確認できませんでした。
8. フリースクール東京シューレ王子(東京都北区)|日本のフリースクールの草分け。18歳を過ぎても居られる
運営:特定非営利活動法人 東京シューレ/〒114-0021 東京都北区岸町1-9-19(JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」徒歩4分、都電荒川線「王子駅前」徒歩6分)/電話 03-5993-3135
日本のフリースクールの草分けと言われる団体です。「安心していられる居場所」であると同時に「子ども・若者中心で学び・活動を創っていく」運営を掲げています。料理、ダンス講座など多彩なプログラムがあります。
特徴は対象の広さです。6歳から23歳までの子ども・若者が対象で、入会できるのは小学1年生の年齢から20歳まで、在籍は最長23歳まで。18歳で区切られないというのは、長い目で見たときの安心材料になります。入会に試験はなく、「お子さん本人が入会を希望していれば入会できます」と明記されています。
費用は入会金153,000円、月会費52,800円(税込・施設整備費と冷暖房費を含む)、体験見学費5,500円(3回分)。この記事のなかでもっとも高額です。ただし経済状況に応じた月会費の減額制度と、きょうだい割引があります。
ここで戸田市民が必ず知っておくべきことがあります。公式サイトが案内している「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(月最大2万円)」は、東京都に住んでいる人が対象です。戸田市民は使えません。月52,800円がそのまま自己負担になります。出席扱いについては、入会案内のページに記載がなく確認できませんでした。
9. Me-Mic LABO アートスタジオ+フリースクール(川口市)|1日3,000円。ものづくりに特化
運営者:赤岩千遙氏/〒334-0005 埼玉県川口市里1190-701(埼玉高速鉄道「新井宿駅」下車 徒歩約11分)
この記事のなかで、いちばん性格がはっきりしている場所です。金属工芸を中心に、工芸全般・絵画・塑像・映像・音楽・ダンスまで対応するものづくり特化型。2023年2月に開講しました。
費用の設計が使いやすいです。施設維持費が年15,000円(初回は無料、2回目の来館時に支払い)で、フリースクールは1日3,000円。アートスタジオは1時間1,000円(材料費別途)。月額ではなく1日単位なので、行ける日だけ行くという使い方ができます。開所は月曜から金曜の10時から16時、土曜は10時から20時です。
対象は基本的に中学生以上。出席扱いについては「不登校期間における所属学校への対応も致しますので、どうぞご相談ください。」という書き方で、断定していません。
弱点はアクセスです。埼玉高速鉄道の新井宿駅は、埼京線・京浜東北線・東武東上線のいずれからも外れます。戸田市からは乗り換えが多くなるので、通学の負担を先に確かめてください。
10. NIJINアカデミー(オンライン)|担任と学級がある。自宅から参加する
運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/オンライン
最後に自社のスクールを挙げます。通所ではなく、自宅から参加するオンラインのオルタナティブスクールです。担任がいて、学級があり、時間割があります。録画を見るだけの動画配信ではありません。対象は小学1年生から中学3年生までです。
戸田の事情を踏まえて書くと、市内に平日通える民間施設がありません。この記事の8か所はすべて市外で、埼京線や京浜東北線での移動が毎日発生します。そして小学生を明記して受け入れているのは、市内のもくれん(週1回)とリエゾン、学研WILL学園(小6から)だけです。
費用は月25,443円で、初月のみ入学金33,000円。埼玉県にも戸田市にも補助がないため全額自己負担ですが、交通費はかかりません。浦和や王子まで週5日通う場合の定期代を足すと、総額の順位は変わります。
出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値)。これは実績であって、必ず認定されるという意味ではありません。認定するかどうかを決めるのは在籍校の校長です。ほかの9か所と同じく、断定はしません。

戸田市のフリースクールの費用相場と、助成の「空白地帯」問題
戸田周辺は費用の幅がとても広い地域です。無料から月98,000円まであります。
| 項目 | 戸田周辺の幅 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 入会金・入学金 | 0円〜153,000円 | もくれんは無料。星槎川口は20,000円、アソマナ学園は39,800円、東京シューレ王子は153,000円 |
| 月額 | 無料〜98,000円 | もくれんは無料(週1回)。ベネッセ中等部が通学週5回59,100円、アソマナ学園が週5で98,000円、東京シューレ王子が52,800円 |
| 1日単位で払える施設 | 3,000円 | Me-Mic LABOは施設維持費 年15,000円+1日3,000円。通える日数が読めない時期に有利です |
| 交通費 | 月0円〜1万円台 | 市内に平日通える施設がないので、必ずかかります。武蔵浦和・南与野は埼京線1本ですが、定期代は毎月の固定費です |
| 戸田市独自の補助 | ありません | 市の補助金等一覧にフリースクール利用料の補助は含まれていません |
| 埼玉県の補助 | ありません | 県レベルの利用料補助も確認できませんでした |
| 板橋区・東京都の助成 | 戸田市民は使えません | 板橋区の助成金も東京都の月最大2万円も、当該区・都に住んでいることが条件です |
戸田市民が知っておくべきことを2つ書きます。
ひとつめ。戸田市は助成の「空白地帯」です。荒川を渡った板橋区には区の助成があり、東京都の月最大2万円も使えます。ところがどちらも住んでいる人が対象なので、戸田市民には届きません。王子の東京シューレに通っても、月52,800円は全額自己負担です。距離ではなく、住所で決まります。
ふたつめ。「近いのに入れない」学校があります。令和8年4月に開校するさいたま市立いろどり学園(学びの多様化学校)は、入学対象が「市内在住の原則学校を30日以上欠席している、もしくはしていた児童生徒」と明記されています。さいたま市民が対象なので、戸田市在住の家庭は申し込めません。期待して調べ始める前に、この点を押さえておいてください。
その前に。戸田市の校内の受け皿を確認してください
ここまで民間10か所を書いてきましたが、戸田市でいちばん現実的な最初の一歩は、在籍校のなかにあります。
- 小学生なら「ぱれっとルーム」。全12校に設置済みです(令和5年度から)。令和5年2月時点で総計101名が利用しています
- 中学生なら「きゃんばすルーム」。全6校に設置済みです(令和6年度)
- 令和7年6月16日から、全中学校に「きゃんばすルームサポーター」が配置されています。フリースクールのノウハウを持つ民間企業が担当し、学習支援・受験指導・見守り・教員との連携を行います
- 「さわやか相談室」も全6中学校にあります(相談員が週5日、ボランティア相談員が週2〜3日、大学生ピアサポーターも)
- 市の教育支援センター「すてっぷ」(上戸田1-19-14)と「西すてっぷ」(美女木5-2-16)。すてっぷは平日10:00〜15:00、年190日程度。申し込みは学校経由です。問い合わせは教育センター 048-434-5660
- オンラインは認定NPO法人カタリバの「room-K」と連携しています
「全校設置」というのは、簡単なことではありません。この記事のシリーズで見てきた自治体のなかでも、小中どちらも全校に別室を置き、さらに民間企業のサポーターまで配置している市は多くありませんでした。交通費も通学時間もかからず、在籍校のなかで過ごせるというのは、民間のどの施設よりも負担が小さい選択肢です。
ひとつ注意点があります。教育センターの所在地について、市の資料のあいだで表記が食い違っています。教育委員会のページは「上戸田1丁目18番1号」・電話048-441-1800、広報とだの特集記事は「上戸田1-19-14」・問い合わせ048-434-5660。訪問する前に電話で確認してください。
また、戸田市独自の出席の取扱いガイドラインや申請様式の公開は確認できませんでした。市の不登校施策「戸田型オルタナティブ・プラン」の資料にも、出席の取扱いに関する明示的な記載はありません。不登校の実数についても、市が公表しているのは出現率だけです(令和3年度で小学校1.32%・中学校3.77%)。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで10か所を見てきて、どれも今の子どもには難しそうだと感じた方もいると思います。
戸田の場合、理由は3つあります。市内に平日通える民間施設がないこと。市外は月4万〜9万円台が中心で高いこと。そして助成が一切使えないこと。この3つが重なると、「校内の別室か、オンラインか」という選択に絞られてきます。
そこで、通所とオンラインで何がどう違うのかを並べます。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 市内に平日通える施設はありません。武蔵浦和・南与野は埼京線1本ですが、毎回の移動が発生します |
| 対象学年 | 小1から中3まで | 小学生を明記しているのは市内のもくれん(週1回)とリエゾン、学研WILL学園(小6から)だけです |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 無料〜月98,000円。戸田市民は板橋区・東京都の助成が使えないため、全額自己負担です |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがあります。東京シューレ王子は23歳まで在籍できます |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | 「出席扱いになります」と書いている施設が2か所あります。ただし決めるのは在籍校の校長です |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学と面談を経てからになります。もくれんは無料、Me-Mic LABOは1日3,000円で試せます |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 家から出ること自体に、まだ大きな負担がある
- 近所の人や同級生に会うことが不安で、通所そのものが壁になっている
- 市内に平日通える施設がなく、市外は月4万〜9万円台で助成も使えない
- 体調に波があり、行ける日と行けない日の差が大きい
戸田では、まず在籍校の「ぱれっとルーム」「きゃんばすルーム」を確認したうえで、それが合わなかったときの次の一手としてオンラインを検討するのが順番です。校内の別室は費用も交通費もかからず、全校にあります。あわせて、市内のもくれんは無料、川口のMe-Mic LABOは1日3,000円なので、オンラインと低額の居場所を組み合わせるという形も取れます。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。
- ①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型と、担任と学級がある型では別物です
- ②在籍校への報告をしてもらえるか。出席扱いの前提は、学校と日常的に連絡が取れていることです
- ③「出席扱いになります」と断定していないか。断定している施設は、その一点だけで慎重に見たほうがいいです。決めるのは在籍校の校長であって、施設ではありません
- ④入会金と月額のほかに、施設整備費や冷暖房費がかかるか。助成が使えない戸田では、年間の総額がそのまま家計に乗ります
③は戸田では特に重要です。この記事の9か所のうち2か所が断定的な表現を使っています。誠実な施設ほど「校長の判断です」と書きます。
⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つは、自社を選んでもらうためではなく、どのオンラインスクールを見るときにも同じように確かめてほしい項目として挙げています。
見学で聞いておきたいこと
見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。戸田の場合、次の7つです。
- 1年間の総額はいくらですか。そこに定期代を足すといくらですか。市内に平日通える施設がない戸田では、交通費まで入れて比べないと判断を誤ります
- 入会金のほかに、施設整備費や冷暖房費はかかりますか。東京シューレ王子のように月会費に含んでいる施設もあれば、別途の施設もあります
- うちの子の学年は受け入れていますか。浦和高等学園は資料によって「小中学部」「中学部」と表記が揺れています。星槎川口とベネッセ中等部は中学生のみ、Me-Mic LABOは基本的に中学生以上です
- 何曜日の何時から何時まで開いていますか。この記事の9か所のうち、開所日時が公式に分かるのは3か所だけです
- 在籍校への報告は、どういう形で、どのくらいの頻度でしていますか。「出席扱いになりますか」ではなく「報告の形と頻度」を聞いてください
- いま公開されている料金は最新ですか。星槎川口の料金は2019年の記事が出典です。必ず現行料金を確認してください
- 1日単位や短期で試す方法はありますか。Me-Mic LABOは1日3,000円、東京シューレ王子は体験見学費5,500円(3回分)です

よくある質問
まとめ
戸田市は、民間のフリースクールという意味では厳しい地域です。市内に平日通える施設がなく、市外は月4万〜9万円台が中心。そして板橋区にも東京都にも助成があるのに、戸田市民は使えません。
ところが、校内の受け皿はこのシリーズで見てきたどの市よりも整っています。小学校12校すべてに「ぱれっとルーム」、中学校6校すべてに「きゃんばすルーム」、そして令和7年6月から全中学校に民間企業のサポーター。交通費も通学時間もかからず、在籍校のなかで過ごせるというのは、民間のどの施設よりも負担が小さい選択肢です。
だから順番はこうです。①在籍校の担任かスクールカウンセラーに「ぱれっとルーム/きゃんばすルームを使いたい」と伝える。②合わなければ市の「すてっぷ」「西すてっぷ」(教育センター 048-434-5660・学校経由)。③それでも合わなければ市外かオンライン。
市外を検討するなら、埼京線1本で行ける武蔵浦和のリエゾン(駅から徒歩3分・小学生から)か南与野の学研WILL学園(駅から徒歩3分・小6から・訪問在宅指導あり)。費用を抑えて試すなら市内のもくれん(無料・週1回)か川口のMe-Mic LABO(1日3,000円)です。
最後にもう一度書きます。さいたま市立いろどり学園は「市内在住」が要件で、戸田市民は入れません。近いぶん、期待して調べ始める前に知っておいてください。

内容を確かめるための一次資料
- 戸田市「戸田型オルタナティブ・プラン(総合的な不登校施策)について」(PDF)
- 戸田市「きゃんばすルームサポーターの配置」(記者発表資料)
- 戸田市「西すてっぷ開所」(記者発表資料)
- 戸田市教育委員会「教育政策室・教育センター」(ページ)
- 戸田市「補助金等一覧」(ページ)
- さいたま市「学びの多様化学校 さいたま市立いろどり学園」(ページ)
- 埼玉県教育局「不登校の子供とその保護者を支援する民間活動団体・施設一覧(令和6年版)」(PDF)
- フリースペース もくれん(ページ)
- フリースクール リエゾン(ページ)
- フリースクール アソマナ学園(ページ)/料金(ページ)
- 星槎国際高等学校 川口学習センター(ページ)
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NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

